JP2020123824A - 光電変換装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対をなす像データに重畳するパターンノイズの影響を抑制しうる光電変換装置及びその駆動方法を提供する。【解決手段】光電変換装置は、光電変換部を含む複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素領域と、複数の画素に制御信号を供給する画素制御部と、を有する。画素領域は、第1乃至第4の読み出し領域を有し、第1の読み出し領域の第1の画素と第2の読み出し領域の第2の画素とは、同じ行の互いに異なる列に配され、第3の読み出し領域の第3の画素と第4の読み出し領域の第4の画素とは、同じ列の互いに異なる行に配され、第3の画素が属する行と第4の画素が属する行との間に、第1の画素及び第2の画素が属する行が配されている。画素制御部は、第1の期間に第1の画素及び第2の画素の画素信号を同時に読み出す動作を行い、第1の期間とは異なる第2の期間に第3の画素及び第4の画素の画素信号を同時に読み出す動作を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換装置及びその駆動方法に関する。
複数の光電変換素子を2次元に配列した光電変換装置は、デジタルカメラの撮像素子や測距、マシンビジョン、画像認識のためのセンシング素子として広く使用されている。高機能化のために、光電変換装置には多様な読み出し方法が適用されている。その1つとして、一対の光電変換素子群から得られた像データを利用することが提案されている。特許文献1には、エリアセンサに設けられた一対の光電変換素子群から得られた像データの相関演算結果を用いて位相差検出型のオートフォーカスを行う固体撮像装置が記載されている。
特開2000−258682号公報
エリアセンサからの像データの読み出し動作中に電源の変動等が生じると、ランダムな縞状のパターンノイズが像データに重畳することがある。一対の光電変換素子群から得られた像データを利用する場合、両者に異なる量のノイズが重畳されると信号処理の精度が低下する可能性がある。
例えば、位相差検出型のオートフォーカスセンサは、基準部と参照部から出力される2つの像データの相関演算を行い、位相ずれ量を算出して、三角測距の原理を用いることで被写体までの距離を測定する。そのため、これら2つの像データに異なるパターンノイズが重畳されると、相関演算の結果が不確かなものになり、結果としてオートフォーカスの合焦精度が低下することがあった。
本発明の目的は、対をなす像データに重畳するパターンノイズの影響を抑制しうる光電変換装置及びその駆動方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、光電変換部を各々が含む複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素領域と、前記複数の画素に制御信号を供給する画素制御部と、を有し、前記画素領域は、第1の読み出し領域と、第2の読み出し領域と、第3の読み出し領域と、第4の読み出し領域と、を有し、前記第1の読み出し領域に属する第1の画素と前記第2の読み出し領域に属する第2の画素とは、同じ行であって、かつ、互いに異なる列に配され、前記第3の読み出し領域に属する第3の画素と前記第4の読み出し領域に属する第4の画素とは、同じ列であって、かつ、互いに異なる行に配され、前記第3の画素が属する行と前記第4の画素が属する行との間に、前記第1の画素及び前記第2の画素が属する行が配され、前記画素制御部は、第1の期間において前記第1の画素の画素信号と前記第2の画素の画素信号とを同時に読み出す動作を行い、前記第1の期間とは異なる第2の期間において前記第3の画素の画素信号と前記第4の画素の画素信号とを同時に読み出す動作を行うように構成されている光電変換装置が提供される。
また、本発明の更に他の一観点によれば、光電変換部を各々が含む複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素領域と、前記複数の行の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する行の前記画素に接続された複数の第1の制御線と、前記複数の列の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する列の前記画素に接続された複数の第2の制御線と、前記複数の列の各々に配され、前記画素制御部から前記第1の制御線を介して供給される前記制御信号に応じて、それぞれに対応する列の前記画素からの信号を出力する複数の第1の出力線と、前記複数の行の各々に配され、前記画素制御部から前記第2の制御線を介して供給される前記制御信号に応じて、それぞれに対応する行の前記画素からの信号を出力する複数の第2の出力線と、前記複数の第1の制御線及び前記複数の第2の制御線に接続され、前記複数の第1の制御線及び前記複数の第2の制御線に前記画素を制御する制御信号を供給する画素制御部と、を有し、前記画素領域は、第1の読み出し領域と、第2の読み出し領域と、第3の読み出し領域と、第4の読み出し領域と、を有し、前記第1の読み出し領域に属する第1の画素と前記第2の読み出し領域に属する第2の画素とは、同じ行であって、かつ、互いに異なる列に配され、前記第3の読み出し領域に属する第3の画素と前記第4の読み出し領域に属する第4の画素とは、同じ列であって、かつ、互いに異なる行に配され、前記第3の画素が属する行と前記第4の画素が属する行との間に、前記第1の画素及び前記第2の画素が属する行が配されている光電変換装置が提供される。
また、本発明の更に他の一観点によれば、光電変換部を各々が含む複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素領域を有し、前記画素領域が、第1の読み出し領域と、第2の読み出し領域と、第3の読み出し領域と、第4の読み出し領域と、を有し、前記第1の読み出し領域に属する第1の画素と前記第2の読み出し領域に属する第2の画素とが、同じ行であって、かつ、互いに異なる列に配され、前記第3の読み出し領域に属する第3の画素と前記第4の読み出し領域に属する第4の画素とが、同じ列であって、かつ、互いに異なる行に配され、前記第3の画素が属する行と前記第4の画素が属する行との間に、前記第1の画素及び前記第2の画素が属する行が配された光電変換装置の駆動方法であって、第1の期間において、前記第1の画素の画素信号と前記第2の画素の画素信号とを同時に読み出し、前記第1の期間とは異なる第2の期間において、前記第3の読み出し領域に属する画素の画素信号と前記第4の読み出し領域に属する画素の画素信号とを同時に読み出す光電変換装置の駆動方法が提供される。
本発明によれば、対をなす像データに重畳するパターンノイズの影響を抑制し、オートフォーカスの合焦精度を向上することができる。
本発明の第1実施形態による光電変換装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置の画素の構成例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置の画素領域に配置される基準部と参照部との位置関係を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置の駆動方法を示すタイミング図(その1)である。 本発明の第1実施形態による光電変換装置の駆動方法を示すタイミング図(その2)である。 本発明の第2実施形態による光電変換装置の概略構成を示す図である。 本発明の第3実施形態による光電変換装置の概略構成を示す図である。 本発明の第3実施形態による光電変換装置の駆動方法を示すタイミング図である。 本発明の第4実施形態による光電変換装置の概略構成を示す図である。 本発明の第5実施形態による光電変換装置の概略構成を示す図である。 本発明の第5実施形態による光電変換装置の概略構成を示す図である。 本発明の第6実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態による撮像装置の光学系の配置例を示す概略図である。 本発明の第7実施形態による撮像システム及び移動体の構成例を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による光電変換装置及びその駆動方法について、図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本実施形態による光電変換装置の概略構成を示す図である。図2は、本実施形態による光電変換装置の画素の構成例を示す回路図である。図3は、本実施形態による光電変換装置の画素領域に配置される基準部と参照部との位置関係を模式的に示す図である。図4及び図5は、本実施形態による光電変換装置の駆動方法を示すタイミング図である。
はじめに、本実施形態による光電変換装置の概略構成について、図1乃至図3を用いて説明する。
本実施形態による光電変換装置は、図1に示すように、画素領域10と、画素制御回路20と、読み出し回路30,50と、制御回路70と、を有する。
画素領域10には、複数の行及び複数の列に渡って行列状に配された複数の画素Pが設けられている。それぞれの画素Pは、入射光をその光量に応じた電荷に変換する光電変換部を含む。図1にはそれぞれの画素を符号「P」に行番号及び列番号を付記した符号により表している。例えば、第2行第3列に配された画素Pには、「P23」の符号を付している。なお、図1には、k行×n列の画素アレイを示しているが、画素領域10に配される画素アレイの行数及び列数は、特に限定されるものではない。
画素領域10の画素アレイの各行には、第1の方向(図1において横方向)に延在して、制御線12と出力線18とが配されている。制御線12は、第1の方向に並ぶ画素Pに接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。また、出力線18は、第1の方向に並ぶ画素Pに接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。なお、第1の方向は、行方向と呼ぶことがある。
また、画素領域10の画素アレイの各列には、第1の方向と交差する第2の方向(図1において縦方向)に延在して、制御線14と、出力線16と、が配されている。制御線14は、第2の方向に並ぶ画素Pに接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。また、出力線16は、第2の方向に並ぶ画素Pに接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。なお、第2の方向は、列方向と呼ぶことがある。
本実施形態では、複数の制御線14は、複数の列に対応して配される。すなわち、複数の制御線14のそれぞれは、複数の列のうちの対応する1列に接続される。また、複数の出力線18は、複数の行に対応して配される。すなわち、複数の出力線18のそれぞれは、複数の行のうちの対応する1行に接続される。しかし、本実施形態の変形例としては、複数の制御線14は複数の行に対応して配され、複数の出力線18は複数の列に対応して配されてもよい。この変形例では、複数の制御線12が複数の列に対応して配され、複数の出力線16が複数の行に対応して配される。
各行の制御線12及び各列の制御線14は、画素制御回路20に接続されている。画素制御回路20は、画素Pから信号を読み出す際に画素P内の読み出し回路を駆動するための制御信号を、制御線12,14を介して画素Pに供給する画素制御部である。画素制御回路20は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどの論理回路によって構成され得る。画素Pから読み出される信号は、画素P内の読み出し回路の駆動態様に応じて、対応する列の出力線16又は対応する行の出力線18へと出力される。
なお、簡単のため、図1は、n本の制御線14が1つのバス配線で画素制御回路20に接続される様を示している。実際には、制御線12と同様に、各制御線14は他の制御線14とは独立に制御信号を伝達する。また、後述の通り、1つの画素Pが制御される複数の対象を含む場合、図1で1つの行に対応して配された制御線12は、複数の制御線を含みうる。本実施形態では、1つの列に対応して配された制御線14は1つの制御線で構成される。しかし、必要に応じて、1つの列に対応して配された制御線14は複数の制御線を含みうる。
各列の出力線16は、読み出し回路30に接続されている。これにより、画素Pから出力線16に出力された信号は、読み出し回路30に入力されるようになっている。また、各行の出力線18は、読み出し回路50に接続されている。これにより画素Pから出力線18に出力された信号は、読み出し回路50に入力されるようになっている。
読み出し回路30,50は、画素Pから読み出された信号に対して所定の処理、例えば、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)処理、増幅処理、アナログデジタル変換等の信号処理を実施する回路部である。読み出し回路30,50は、信号保持部、CDS回路、列アンプ等を含み得る。読み出し回路30,50は、所定の処理を行った後の画素信号を、光電変換装置100内或いは光電変換装置100の外部の信号処理部(図示せず)に出力する。
制御回路70は、画素制御回路20、読み出し回路30,50に、これらの動作やタイミングを制御する制御信号を供給するための回路部である。なお、画素制御回路20、読み出し回路30,50に供給される制御信号の一部又は総ては、光電変換装置100の外部から供給してもよい。
各々の画素Pは、図2に示すように、光電変換部PDと、転送トランジスタM1,M2と、リセットトランジスタM3と、増幅トランジスタM4と、選択トランジスタM5,M6と、電荷排出トランジスタM7と、を有する。
光電変換部PDは、例えばフォトダイオードである。光電変換部PDのフォトダイオードは、アノードが接地電圧ノードに接続され、カソードが転送トランジスタM1のソース及び電荷排出トランジスタM7のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインは、転送トランジスタM2のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインと転送トランジスタM2のソースとの間の接続ノードは、容量成分を含み、この容量成分による電荷保持部MEMを構成する。図2には、電荷保持部MEMの容量成分を、当該ノードに接続された容量素子で表している。
転送トランジスタM2のドレインは、リセットトランジスタM3のソース及び増幅トランジスタM4のゲートに接続されている。転送トランジスタM2のドレイン、リセットトランジスタM3のソース及び増幅トランジスタM4のゲートの接続ノードは、いわゆる浮遊拡散部FDである。浮遊拡散部FDは、容量成分(浮遊拡散容量)を含み、この容量成分による電荷の保持部を構成する。図2には、浮遊拡散部FDの容量成分を、FD部に接続された容量素子で表している。
リセットトランジスタM3のドレイン、増幅トランジスタM4のドレイン及び電荷排出トランジスタM7のドレインは、電源電圧ノード(電圧Vdd)に接続されている。なお、リセットトランジスタM3のドレインに供給される電圧、増幅トランジスタM4のドレインに供給される電圧、電荷排出トランジスタM7のドレインに供給される電圧は、いずれか2つ又は3つが同じであってもよいし、総て異なっていてもよい。増幅トランジスタM4のソースは、選択トランジスタM5のドレイン及び選択トランジスタM6のドレインに接続されている。選択トランジスタM5のソースは、出力線16に接続されている。選択トランジスタM6のソースは、出力線18に接続されている。
なお、トランジスタのソースとドレインの呼称は、トランジスタの導電型や着目する機能等に応じて異なることがあり、上述のソースとドレインとは逆の名称で呼ばれることもある。
図2の画素構成の場合、画素領域10の各行に配された制御線12は、制御信号pTX1,pTX2,pRES,pOFD,pSEL1を供給する5本の信号線を含む。制御信号pTX1を供給する信号線は、対応する行に属する画素Pの転送トランジスタM1のゲートにそれぞれ接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。制御信号pTX2を供給する信号線は、対応する行に属する画素Pの転送トランジスタM2のゲートにそれぞれ接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。制御信号pRESを供給する信号線は、対応する行に属する画素PのリセットトランジスタM3のゲートにそれぞれ接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。制御信号pOFDを供給する信号線は、対応する行に属する画素Pの電荷排出トランジスタM7のゲートにそれぞれ接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。制御信号pSEL1を供給する信号線は、対応する行に属する画素Pの選択トランジスタM5のゲートにそれぞれ接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。
画素領域10の各列に配された制御線14は、制御信号pSEL2を供給する信号線を含む。制御信号pSEL2を供給する信号線は、対応する列に属する画素Pの選択トランジスタM6のゲートに接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。各列に対応するn本の信号線には、画素制御回路20からそれぞれ独立した制御信号pSEL2が供給される。
画素Pを構成する各トランジスタがN型トランジスタで構成される場合、画素制御回路20からハイレベルの制御信号が供給されることにより、対応するトランジスタがオンになる。また、画素制御回路20からローレベルの制御信号が供給されることにより、対応するトランジスタがオフになる。
画素領域10の各列に配された出力線16は、対応する列に属する画素Pの選択トランジスタM5のソースに接続されている。また、画素領域10の各行に配された出力線18は、対応する行に属する画素Pの選択トランジスタM6のソースに接続されている。
光電変換部PDは、入射光をその光量に応じた量の電荷に変換(光電変換)するとともに、生じた電荷を蓄積する。転送トランジスタM1は、制御信号pTX1によって制御され、オンになることにより、光電変換部PDが保持する電荷を電荷保持部MEMに転送する。電荷保持部MEMは、光電変換部PDで生成された電荷を、光電変換部PDとは異なる場所で保持する。
転送トランジスタM2は、制御信号pTX2によって制御され、オンになることにより、電荷保持部MEMが保持する電荷を浮遊拡散部FDに転送する。浮遊拡散部FDは、電荷保持部MEMから転送された電荷を保持するとともに、増幅部の入力ノード(増幅トランジスタM4のゲート)でもあるその電圧を、浮遊拡散部FDの容量と転送された電荷の量とに応じた所定の電圧に設定する。リセットトランジスタM3は、制御信号pRESによって制御され、オンになることにより、浮遊拡散部FDを電圧Vddに応じた所定の電圧にリセットする。
選択トランジスタM5は、制御信号pSEL1によって制御され、オンになることにより、出力線16に信号を出力する画素Pを選択する。また、選択トランジスタM6は、制御信号pSEL2によって制御され、オンになることにより、出力線18に信号を出力する画素Pを選択する。増幅トランジスタM4は、ドレインに電圧Vddが供給され、ソースに選択トランジスタM5又は選択トランジスタM6を介して図示しない電流源からバイアス電流が供給される構成となっている。これにより、増幅トランジスタM4は、ゲートを入力ノードとする増幅部(ソースフォロワ回路)を構成している。増幅トランジスタM4は、光電変換部PDへの入射光により生じた電荷に基づく信号を、選択トランジスタM5を介して出力線16に、或いは、選択トランジスタM6を介して出力線18に、出力する。
電荷排出トランジスタM7は、制御信号pOFDによって制御され、オンになることにより、光電変換部PDに蓄積された電荷を電源に排出する。すなわち、電荷排出トランジスタM7は、オンになることにより、光電変換部PDを電圧Vddに応じた所定の電圧にリセットする。
図2に示す画素構成によれば、電荷保持部MEMが電荷を保持している間に光電変換部PDで生じた電荷は、光電変換部PDに蓄積することができる。これにより、複数の画素Pの間で露光期間が一致するような撮像動作、いわゆるグローバル電子シャッタ動作を行うことが可能となる。この際、電荷排出トランジスタM7を、総ての画素Pにおいて一括でオフに制御し、光電変換部PDに蓄積された電荷を同時に排出することで、グローバル電子シャッタ動作における露光の開始時刻を制御することが可能である。また、転送トランジスタM1を、総ての画素Pにおいて一括でオンに制御し、光電変換部PDに蓄積された電荷を同時に電荷保持部MEMに転送することで、グローバル電子シャッタ動作における露光の終了時刻を制御することが可能である。ここで、総ての画素Pが同時に露光を開始し、終了する代わりに、対となる領域の画素Pだけが同時に露光を行ってもよい。なお、電子シャッタとは、入射光によって生じた電荷の蓄積を電気的に制御することである。
このように、本実施形態による光電変換装置は、複数の画素Pが画素領域10内に行列状に配されたエリアセンサである。本実施形態では、このようなエリアセンサを用いて位相差検出によりオートフォーカスを行うための焦点検出装置を構成する例を示す。
相差検出型の焦点検出装置においては、像データを取得するための画素領域10が、任意の大きさの基準部と参照部とを含んでいる。そして、基準部から出力される像データと参照部から出力される像データとの相関演算を行ってこれらの間の位相ずれ量を算出し、三角測距の原理を用いて被写体までの距離を測定する。基準部と参照部は、対を成す領域である。そのため、基準部と参照部から出力されるデータは、対をなす像データである。
本実施形態による光電変換装置においては、図3に示すように、画素領域10内に、対となる基準部と参照部とを2組、定義する。すなわち、第1の組として、第1の方向に沿って配された基準部101と参照部102とが定義されている。また、第2の組として、第2の方向に沿って配された基準部103と参照部104とが定義されている。
基準部101,103及び参照部102,104の各々は、行及び列が連続する複数の画素Pからなるブロックによって構成される読み出し領域である。基準部101と参照部102とが第1の方向に沿った位相差を検出するための焦点検出領域対を構成し、基準部103と参照部104とが第2の方向に沿った位相差を検出するための焦点検出領域対を構成している。基準部と参照部とを2組、定義しているのは、被写体の縦方向にも横方向にもピント位置を感知する、いわゆるクロス測距を可能にするためである。基準部101,103、参照部102,104の各々の大きさは、これらを構成する画素Pの数に応じて任意に決めることができる。
基準部101(第1の読み出し領域)に属する画素のうち少なくとも1つの画素(第1の画素)と、参照部102(第2の読み出し領域)に属する画素のうち少なくとも1つの画素(第2の画素)とは、同じ行であって、かつ、互いに異なる列に配されている。基準部103(第3の読み出し領域)に属する画素のうちの少なくとも1つの画素(第3の画素)と、参照部104(第4の読み出し領域)に属する画素のうち少なくとも1つの画素(第4の画素)とは、同じ列であって、かつ、互いに異なる行に配されている。また、第1の画素及び第2の画素が属する行は、第3の画素が属する行と第4の画素が属する行との間に配されている。
図1の例では、第1の方向の基準部101は、画素Pia,Pic,Pja,Pjcを頂点とする矩形状の領域として定義されている。第1の方向の参照部102は、画素Pid,Pif,Pjd,Pjfを頂点とする矩形状の領域として定義されている。第2の方向の基準部103は、画素Pgb,Pge,Phb,Pheを頂点とする矩形状の領域として定義されている。第2の方向の参照部104は、画素Plb,Ple,Pmb,Pmeを頂点とする矩形状の領域として定義されている。ここで、a,b,c,d,e,fは、2〜n−1の間の列番号を表す整数であり、この順番で値が大きくなるものとする。また、g,h,i,j,l,mは、2〜k−1の間の行番号を表す整数であり、この順番で値が大きくなるものとする。
次に、本実施形態による光電変換装置の駆動方法について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、本実施形態の光電変換装置におけるシャッタ動作を示すタイミング図である。シャッタ動作とは、光電変換部PDにおける露光期間の開始と終了とを規定する動作である。図4には、画素Pの制御信号のうち、転送トランジスタM1の制御信号pTX1と、転送トランジスタM2の制御信号pTX2と、を示している。これら制御信号がハイレベルのとき、対応するトランジスタはオン状態になるものとする。また、これら制御信号がローレベルのとき、対応するトランジスタはオフ状態になるものとする。
時刻T1において、画素制御回路20は、各行の制御線12に供給している制御信号pTX1を、ハイレベルからローレベルへと制御する。これにより、総ての画素Pにおいて、転送トランジスタM1がオフになる。
時刻T1よりも前の期間において、光電変換部PDでは、前フレームの露光が行われている。露光とは、光電変換によって生じた電荷が信号として蓄積又は保持されることを意味する。時刻T1よりも前に生じた電荷は、光電変換部PDに保持されている。前フレームの露光の終了は、光電変換部PDから電荷保持部MEMへ電荷を転送する転送トランジスタM1を、総ての画素Pで同時にオンからオフヘと制御する時刻T1の動作によって規定される。
また、時刻T1において、光電変換部PDが保持していた総ての電荷が電荷保持部MEMに転送される。これにより、光電変換部PDは、初期状態となり、時刻T1から新たに電荷の蓄積を開始する。このように、本実施形態では、転送トランジスタM1がオフすることで、光電変換部PDにおける電荷の蓄積が開始する。
続く時刻T1から時刻T4までの期間において、画素制御回路20は、各行の制御線12に供給している制御信号pTX1をローレベルのまま維持する。これにより、時刻T1から時刻T4の間、転送トランジスタM1はオフ状態に維持され、この期間の間に光電変換部PDで生じた電荷は光電変換部PDに蓄積される。
時刻T1と時刻T4との間の時刻T2から時刻T3の期間において、画素制御回路20は、各行の制御線12に供給している制御信号pTX2を、ローレベルからハイレベルへと制御する。これにより、転送トランジスタM2がオンになり、そのときに電荷保持部MEMが保持している電荷、すなわち前フレームの露光期間の間に生じた電荷が、電荷保持部MEMから浮遊拡散部FDへと転送される。その結果、増幅部の入力ノードでもある浮遊拡散部FDは、その容量と電荷保持部MEMから転送された電荷の量とに応じた電圧となる。こうして、前フレームの露光期間の間に生じた電荷に基づく信号が、増幅トランジスタM4から選択トランジスタM5のドレイン及び選択トランジスタM6のドレインへと出力される。
時刻T4において、画素制御回路20は、各行の制御線12に供給している制御信号pTX1を、ローレベルからハイレベルへと制御する。これにより、総ての画素Pにおいて、転送トランジスタM1がオンになる。これにより、時刻T1から時刻T4の期間の間に光電変換部PDで生じた電荷が、電荷保持部MEMへと転送される。つまり、時刻T4以降は、時刻T1から時刻T4の期間の間に生じた電荷が、電荷保持部MEMによって保持される。
その後、時刻T4から、次に転送トランジスタM1がオフになる時刻T5までの期間は、電荷保持部MEMが、時刻T1から時刻T4までの期間に生じた電荷と、時刻T4から時刻T5までの期間に生じた電荷と、の両方を保持する。時刻T4から時刻T5までの期間において、転送トランジスタM1はオン状態のまま維持されるため、この期間の間に光電変換部PDで生じた電荷は、即座に電荷保持部MEMヘと転送される。なお、光電変換部PDから電荷保持部MEMに電荷を転送する期間は、任意に設定することができる。
次いで、時刻T5において、画素制御回路20は、各行の制御線12に供給している制御信号pTX1を、ハイレベルからローレベルへと制御する。これにより、総ての画素Pにおいて、転送トランジスタM1がオフになる。これにより、1フレームの露光期間が終了する。
本実施形態の駆動方法では、画素領域10に配された総ての画素Pにおいて、時刻T1に露光が開始し、時刻T5に露光が終了する。また、時刻T5からは次のフレームの露光が開始し、以降、時刻T1から時刻T5までの動作が繰り返し実行される。
なお、上記駆動例では、転送トランジスタM1をオンからオフに制御する動作によって一の露光期間の終了時刻と次の露光期間の開始時刻とを同時に規定しているが、電荷排出トランジスタM7を用いることでこれらを別々に規定することもできる。例えば、時刻T1から時刻T5までの期間において、電荷排出トランジスタM7を一時的にオンにするように制御する。このようにすることで、電荷排出トランジスタM7をオンからオフに制御するタイミングを、次の露光期間の開始時刻として規定することができる。電荷排出トランジスタM7を用いることで、露光期間の長さの設定の自由度を向上することができる。
図5は、本実施形態の光電変換装置における読み出し動作を示すタイミング図である。図5には、画素Pの制御信号のうち、選択トランジスタM5の制御信号pSEL1と、選択トランジスタM6の制御信号pSEL2と、リセットトランジスタM3の制御信号pRESと、転送トランジスタM2の制御信号pTX2と、を示している。これら制御信号がハイレベルのとき、対応するトランジスタはオン状態になるものとする。また、これら制御信号がローレベルのとき、対応するトランジスタはオフ状態になるものとする。ここでは、第1の方向を水平方向と呼び、第2の方向を垂直方向と呼ぶものとする。
図5に示される制御信号に従って、画素Pの選択、浮遊拡散部FDのリセット、ノイズ信号の読み出し、電荷の転送及び光信号の読み出しが行われ、読み出し回路30,50が備える図示しないCDS回路によって像データが得られる。
本実施形態で説明する駆動例においては、まず、第1の期間において、水平方向の基準部101の像データと水平方向の参照部102の像データとの読み出しを同時に行う。その後、第1の期間とは異なる第2の期間において、垂直方向の基準部103の像データと垂直方向の参照部104の像データとの読み出しを同時に行う。図5において、時刻T11から時刻T16が基準部101の像データ及び参照部102の像データを読み出す期間であり、時刻T21から時刻T26が基準部103の像データ及び参照部104の像データを読み出す期間である。なお、本実施形態による光電変換装置においては、水平方向の基準部101の像データ、水平方向の参照部102の像データ、垂直方向の基準部103の像データ及び垂直方向の参照部104の像データの読み出しを同時に行うことも可能である。
時刻T11から時刻T12までの期間は、第i行に属する画素Pから信号の読み出しを行う期間である。なお、第i行は基準部101及び参照部102の先頭行であり、第j行は基準部101及び参照部102の最終行である(図3参照)。
時刻T11から時刻T12までの期間において、画素制御回路20は、第i行の制御線12に供給する制御信号pSEL1をハイレベルに制御する。これにより、第i行に属する画素Pの選択トランジスタM5がオンになり、第i行に属する画素Pが選択される。すなわち、第i行に属する画素Pは、画素信号を、対応する列の出力線16を介して読み出し回路30ヘと出力できる状態となる。
図5の時刻T11から時刻T12までの期間のうち、制御信号pRESがハイレベルの期間は、浮遊拡散部FDのリセット期間である。また、制御信号pTX2がハイレベルの期間は、図4の時刻T2から時刻T3までの期間に対応し、電荷保持部MEMから浮遊拡散部FDへの電荷の転送期間である。リセット期間と転送期間との間に出力線16に読み出される画素信号が、浮遊拡散部FDのリセット電圧に応じた信号(ノイズ信号)である。また、転送期間の後に出力線16に読み出される画素信号が、光電変換部PDで生じた電荷の量に応じた信号(光信号)である。
第i行に属する画素Pから読み出し回路30へと読み出されたノイズ信号及び光信号は、読み出し回路30が備えるCDS回路において差分処理され、第i行の像データとなる。
次いで、第i行に属する画素Pからの像データの読み出しと同様にして、i+1行目からj行目までの信号の読み出しを繰り返し行う。図5には、時刻T13から時刻T14の間に第i+1行に属する画素Pからの信号の読み出しを行い、時刻T15から時刻T16の間に第j行に属する画素Pからの信号の読み出しを行う場合を例示している。
このようにして、水平方向に配された基準部101及び参照部102に属する総ての画素Pからの画素信号の読み出しを行い、基準部101の像データと参照部102の像データとを取得する。
なお、基準部101及び参照部102が配置されるi行目からj行目には基準部103及び参照部104を構成する画素Pは存在しないため、基準部101及び参照部102に対する読み出し動作が基準部103及び参照部104の画素Pに影響することはない。
時刻T21から時刻T22までの期間は、第b列に属する画素Pから信号の読み出しを行う期間である。なお、第b列は基準部103及び参照部104の先頭列であり、第e列は基準部103及び参照部104の最終列である(図3参照)。
時刻T21から時刻T22までの期間において、画素制御回路20は、第b列の制御線14に供給する制御信号pSEL2をハイレベルに制御する。これにより、第b列に属する画素Pの選択トランジスタM6がオンになり、第b列に属する画素Pが選択される。すなわち、第b列に属する画素Pは、画素信号を、対応する行の出力線18を介して読み出し回路50ヘと出力できる状態となる。
図5の時刻T21から時刻T22までの期間のうち、制御信号pRESがハイレベルの期間は、浮遊拡散部FDのリセット期間である。また、制御信号pTX2がハイレベルの期間は、図4の時刻T2から時刻T3までの期間に対応し、電荷保持部MEMから浮遊拡散部FDへの電荷の転送期間である。リセット期間と転送期間との間に出力線18に読み出される画素信号が、浮遊拡散部FDのリセット電圧に応じたノイズ信号である。また、転送期間の後に出力線18に読み出される画素信号が、光電変換部PDで生じた電荷の量に応じた光信号である。
第b列に属する画素Pから読み出し回路50へと読み出されたノイズ信号及び光信号は、読み出し回路50が備えるCDS回路において差分処理され、第b列の像データとなる。
次いで、第b列に属する画素Pからの像データの読み出しと同様にして、b+1列目からe列目までの信号の読み出しを繰り返し行う。図5には、時刻T23から時刻T24の間に第b+1列に属する画素Pからの信号の読み出しを行い、時刻T25から時刻T26の間に第e列に属する画素Pからの信号の読み出しを行う場合を例示している。
このようにして、垂直方向に配された基準部103及び参照部104に属する総ての画素Pからの画素信号の読み出しを行い、基準部103の像データと参照部104の像データとを取得する。
一般に、CMOSイメージセンサなどの固体撮像装置においては、行列状に配された複数の画素の信号を行単位で順次読み出すことによって全体の像データを取得することが行われている。しかしながら、このような駆動においては、像データの読み出しの際、電源電圧の変動のような経時的に変化するノイズが読み出し回路に混入すると、このノイズに起因するノイズ成分が画素信号に重畳されることによってデータの変動を引き起こすことがある。このデータの変動は行単位で発生するため、固体撮像装置から読み出される像データにおいては、ランダムに発生する水平方向の縞状のパターンノイズとして現れる。
図3に示す固体撮像装置において上述のような読み出し動作を行うと、水平方向に生じる上記パターンノイズは、基準部101,103及び参照部102,104の像データにそれぞれ重畳する虞がある。
このとき、上記パターンノイズは水平方向に発生するため、水平方向に配された基準部101の像データと参照部102の像データとには、同一量のノイズが重畳することになる。したがって、基準部101の像データと参照部102の像データとの相関演算をする際には、これらに重畳するノイズ成分はキャンセルされ、相関演算の結果に影響を与えることはない。
ところが、垂直方向に配された基準部103及び参照部104に対しては異なるタイミングで読み出しが行われるため、基準部103の像データと参照部104の像データとに異なる量のノイズが重畳することがある。この場合、基準部103の像データと参照部104の像データとの相関演算の精度が低下し、これによってオートフォーカスの合焦精度が低下する。
この点、本実施形態の光電変換装置は、図1に示すように、垂直方向に配された出力線16に接続された読み出し回路30と、水平方向に配された出力線18に接続された読み出し回路50と、を有している。したがって、水平方向に配された基準部101及び参照部102に対しては読み出し回路30を用いて像データの読み出しを並列して行うことができ、基準部101の像データに重畳するノイズと参照部102の像データに重畳するノイズとを揃えることができる。また、垂直に配された基準部103及び参照部104に対しては読み出し回路50を用いて像データの読み出しを並列して行うことができ、基準部103の像データに重畳するノイズと参照部104の像データに重畳するノイズとを揃えることができる。
したがって、本実施形態の光電変換装置によれば、水平方向及び垂直方向の両方向に対して精度の高い相関演算をすることができ、オートフォーカスの合焦精度を向上することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、対をなす像データに重畳するパターンノイズの影響を抑制し、オートフォーカスの合焦精度を向上することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による光電変換装置及びその駆動方法について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態による光電変換装置の概略構成を示すブロック図である。第1実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
本実施形態では、読み出し回路30,50の具体的な構成例とその動作について説明する。その他の構成及び各々の動作は、第1実施形態による光電変換装置と同様である。
本実施形態による光電変換装置100の読み出し回路30は、図6に示すように、複数の比較回路32と、ランプ信号発生回路36と、カウンタ回路38と、信号処理回路40と、を有する。
複数の比較回路32は、画素領域10の画素アレイの各列に対応して設けられている。複数の比較回路32の各々は、対応する列の出力線16に接続されている。また、複数の比較回路32の各々は、ランプ信号発生回路36、カウンタ回路38及び信号処理回路40に接続されている。なお、図6では、制御回路70の記載を省略している。
ランプ信号発生回路36は、時間の経過とともにレベルが所定値から徐々に増加し或いは低下する信号(ランプ信号)を生成する回路である。ランプ信号発生回路36は、制御回路70からの制御信号に応じて、生成したランプ信号を各列の比較回路32に出力する。カウンタ回路38は、クロック信号を計数し、計数値を示すカウント信号を、各列の比較回路32に出力する。
各列の比較回路32は、対応する列の出力線16を介して画素Pから出力されるアナログ信号である画素信号とランプ信号発生回路36から出力されるランプ信号とが入力される図示しない差動入力比較器を有する。差動入力比較器は、画素信号の信号レベルとランプ信号の信号レベルとを比較し、これら信号レベルの大小関係が反転したときに、出力信号をハイレベルからローレベル或いはローレベルからハイレベルヘと遷移する。比較回路32は、差動入力比較器の出力信号のレベルが反転したときにカウンタ回路38から受信しているカウント信号が示すカウント値を、画素信号のデジタルデータとして信号処理回路40ヘと出力する。
信号処理回路40は、CDS回路等の所定の信号処理回路を有する。信号処理回路40は、各列の比較回路32から受信したデジタルデータに対してデジタルCDS処理等の所定の信号処理を施し、像データを生成する。
同様に、本実施形態による光電変換装置の読み出し回路50は、図6に示すように、複数の比較回路52と、ランプ信号発生回路56と、カウンタ回路58と、信号処理回路60と、を有する。
複数の比較回路52は、画素領域10の画素アレイの各行に対応して設けられている。複数の比較回路52の各々は、対応する行の出力線18に接続されている。また、複数の比較回路52の各々は、ランプ信号発生回路56、カウンタ回路58及び信号処理回路60に接続されている。
ランプ信号発生回路56は、ランプ信号を生成する回路である。ランプ信号発生回路56は、生成したランプ信号を各行の比較回路52に出力する。カウンタ回路58は、クロック信号を計数し、計数値を示すカウント信号を、各行の比較回路52に出力する。
各行の比較回路52は、対応する行の出力線18を介して画素Pから出力されるアナログ信号である画素信号とランプ信号発生回路56から出力されるランプ信号とが入力される図示しない差動入力比較器を有する。差動入力比較器は、画素信号の信号レベルとランプ信号の信号レベルとを比較し、これら信号レベルの大小関係が反転したときに、出力信号をハイレベルからローレベル或いはローレベルからハイレベルヘと遷移する。比較回路52は、差動入力比較器の出力信号のレベルが反転したときにカウンタ回路58から受信しているカウント信号が示すカウント値を、画素信号のデジタルデータとして信号処理回路60ヘと出力する。
信号処理回路60は、CDS回路等の所定の信号処理回路を有する。信号処理回路60は、各列の比較回路52から受信したデジタルデータに対してデジタルCDS処理等の所定の信号処理を施し、像データを生成する。
このように、読み出し回路30,50は、列並列でAD変換を行うAD変換部を有する。すなわち、本実施形態の光電変換装置は、デジタル出力方式の光電変換装置である。
デジタル出力方式の光電変換装置においても、第1実施形態の場合と同様、電源電圧の変動のような経時的に変化するノイズが読み出し回路に混入し、このノイズに起因するノイズ成分が画素信号に重畳することがある。具体的な例としては、ランプ信号発生回路36,56の電源のノイズがランプ信号にノイズとして重畳し、その結果、比較回路32,52から出力されるデジタルデータにノイズ成分が重畳することが挙げられる。また、カウンタ回路38,58の電源のノイズがカウント値に揺らぎを生じ、その結果、比較回路32,52から出力されるデジタルデータにノイズ成分が重畳することが挙げられる。
したがって、本実施形態による光電変換装置においても、第1実施形態と同様の読み出し駆動を行うことで、基準部101の像データに重畳するノイズと参照部102の像データに重畳するノイズとを揃えることができる。また、基準部103の像データに重畳するノイズと参照部104の像データに重畳するノイズとを揃えることができる。これにより、水平方向及び垂直方向の両方向に対して精度の高い相関演算をすることができ、オートフォーカスの合焦精度を向上することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、対をなす像データに重畳するパターンノイズの影響を抑制し、オートフォーカスの合焦精度を向上することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による光電変換装置及びその駆動方法について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、本実施形態による光電変換装置の概略構成を示すブロック図である。図8は、本実施形態の光電変換装置における読み出し動作を示すタイミング図である。第1及び第2実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
本実施形態の光電変換装置100は、図7に示すように、画素制御回路20から各画素Pに制御信号を供給する制御線として、第1の方向に延在する制御線12のみを含む点で、第2の方向に延在する制御線14を更に含む第1及び第2実施形態とは異なっている。画素領域10の各行に配された制御線12は、制御信号pTX1,pTX2,pRES,pOFD,pSEL1,pSEL2を供給する6本の信号線を含む。すなわち、本実施形態の制御線12は、第1及び第2実施形態で説明した5本の信号線に加え、制御信号pSEL2を供給する信号線を更に含む。制御信号pSEL2を供給する信号線は、第1及び第2実施形態では制御線14を構成していた信号線である。制御信号pSEL2を供給する信号線は、対応する行に属する画素Pの選択トランジスタM6のゲートにそれぞれ接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。換言すると、本実施形態の光電変換装置100は、第1の方向に延在する複数の制御線12と、第1の方向に延在する複数の制御線14と、を含むとも言える。
また、本実施形態の光電変換装置は、図7に示すように、出力線16と出力線18とが平行に配されている点においても、第1及び第2実施形態とは異なっている。すなわち、出力線16及び出力線18は、いずれも、第2の方向(図7において縦方向)に延在するように配されている。出力線16,18は、第2の方向に並ぶ画素Pに接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。また、出力線16,18をこのように配置している関係で、読み出し回路30及び読み出し回路50は、画素領域10を挟んで互いに第2の方向に位置するように配されている。
なお、第1実施形態で述べたように、複数の制御線14は、複数の行及び複数の列のうちの一方の各々に配される。また、複数の出力線18は、複数の行及び複数の列のうちの他方の各々に配される。本実施形態においては、複数の制御線12の一部である複数の制御線14は複数の行の各々に配されており、複数の出力線18は複数の列の各々に配されている。
本実施形態による光電変換装置におけるその他の構成及び各々の動作は、第1又は第2実施形態による光電変換装置と同様である。なお、図7では、制御回路70の記載を省略している。
次に、本実施形態による光電変換装置の駆動方法について、図8を用いて説明する。本実施形態においても、基準部101の像データ及び参照部102の像データの読み出しを読み出し回路30で行い、基準部103の像データ及び参照部104の像データの読み出しを読み出し回路50で行う。
図8は、本実施形態の光電変換装置における読み出し動作を示すタイミング図である。図8には、画素Pの制御信号のうち、選択トランジスタM5の制御信号pSEL1と、選択トランジスタM6の制御信号pSEL2と、リセットトランジスタM3の制御信号pRESと、転送トランジスタM2の制御信号pTX2と、を示している。これら制御信号がハイレベルのとき、対応するトランジスタはオン状態になるものとする。また、これら制御信号がローレベルのとき、対応するトランジスタはオフ状態になるものとする。
図8に示される制御信号に従って、画素Pの選択、浮遊拡散部FDのリセット、ノイズ信号の読み出し、電荷の転送及び光信号の読み出しが行われる。そして、読み出し回路30,50の信号処理回路40,60が備える図示しないCDS回路によって像データが得られる。
本実施形態では、水平方向の基準部101の像データ及び水平方向の参照部102の像データの読み出しを同時に行った後、垂直方向の基準部103の像データ及び垂直方向の参照部104の像データの読み出しを同時に行う例を説明する。図8において、時刻T11から時刻T16が基準部101の像データ及び参照部102の像データを読み出す期間であり、時刻T21から時刻T26が基準部103の像データ及び参照部104の像データを読み出す期間である。
時刻T11から時刻T12までの期間は、第i行に属する画素Pから信号の読み出しを行う期間である。なお、第i行は基準部101及び参照部102の先頭行であり、第j行は基準部101及び参照部102の最終行である(図3参照)。
時刻T11から時刻T12までの期間において、画素制御回路20は、第i行の制御線12に供給する制御信号pSEL1をハイレベルに制御する。これにより、第i行に属する画素Pの選択トランジスタM5がオンになり、第i行に属する画素Pが選択される。すなわち、第i行に属する画素Pは、画素信号を、対応する列の出力線16を介して読み出し回路30ヘと出力できる状態となる。
図8の時刻T11から時刻T12までの期間のうち、制御信号pRESがハイレベルの期間は、浮遊拡散部FDのリセット期間である。また、制御信号pTX2がハイレベルの期間は、図4の時刻T2から時刻T3までの期間に対応し、電荷保持部MEMから浮遊拡散部FDへの電荷の転送期間である。リセット期間と転送期間との間に出力線16に読み出される画素信号が、浮遊拡散部FDのリセット電圧に応じたノイズ信号である。また、転送期間の後に出力線16に読み出される画素信号が、光電変換部PDで生じた電荷の量に応じた光信号である。
第i行に属する画素Pから読み出し回路30へと読み出されたノイズ信号及び光信号は、読み出し回路30が備えるCDS回路において差分処理され、第i行の像データとなる。
次いで、第i行に属する画素Pからの像データの読み出しと同様にして、i+1行目からj行目までの信号の読み出しを繰り返し行う。図8には、時刻T13から時刻T14の間に第i+1行に属する画素Pからの信号の読み出しを行い、時刻T15から時刻T16の間に第j行に属する画素Pからの信号の読み出しを行う場合を例示している。
このようにして、水平方向に配された基準部101及び参照部102に属する総ての画素Pからの画素信号の読み出しを行い、基準部101の像データと参照部102の像データとを取得する。
なお、基準部101及び参照部102が配置されるi行目からj行目には基準部103及び参照部104を構成する画素Pは存在しないため、基準部101及び参照部102に対する読み出し動作が基準部103及び参照部104の画素Pに影響することはない。
時刻T21から時刻T22までの期間は、第g行及び第l行に属する画素Pから信号の読み出しを行う期間である。なお、第g行は基準部103の先頭行であり、第l行は参照部104の先頭行である。また、第h行は基準部103の最終行であり、第m行は参照部104の最終行である(図3参照)。
時刻T21から時刻T22までの期間において、画素制御回路20は、第g行の制御線12に供給する制御信号pSEL1をハイレベルに制御する。これにより、第g行に属する画素Pの選択トランジスタM5がオンになり、第g行に属する画素Pが選択される。すなわち、第g行に属する画素Pは、画素信号を、対応する列の出力線16を介して読み出し回路30ヘと出力できる状態となる。
同じく時刻T21から時刻T22までの期間において、画素制御回路20は、第l行の制御線12に供給する制御信号pSEL2をハイレベルに制御する。これにより、第l行に属する画素Pの選択トランジスタM6がオンになり、第l行に属する画素Pが選択される。すなわち、第l行に属する画素Pは、画素信号を、対応する列の出力線18を介して読み出し回路50ヘと出力できる状態となる。
図8の時刻T21から時刻T22までの期間のうち、制御信号pRESがハイレベルの期間は、浮遊拡散部FDのリセット期間である。また、制御信号pTX2がハイレベルの期間は、図4の時刻T2から時刻T3までの期間に対応し、電荷保持部MEMから浮遊拡散部FDへの電荷の転送期間である。リセット期間と転送期間との間に出力線16,18に読み出される画素信号が、浮遊拡散部FDのリセット電圧に応じたノイズ信号である。また、転送期間の後に出力線16,18に読み出される画素信号が、光電変換部PDで生じた電荷の量に応じた光信号である。
第g行に属する画素Pから読み出し回路30へと読み出されたノイズ信号及び光信号は、読み出し回路30が備えるCDS回路において差分処理され、第g行の像データとなる。また、第l行に属する画素Pから読み出し回路50へと読み出されたノイズ信号及び光信号は、読み出し回路50が備えるCDS回路において差分処理され、第l行の像データとなる。
この際、第g行に属する画素Pからノイズ信号を読み出すタイミングと第l行に属する画素Pからノイズ信号を読み出すタイミングとを同じにする。また、第g行に属する画素Pから光信号を読み出すタイミングと第l行に属する画素Pから光信号を読み出すタイミングとを同じにする。これにより、第g行に属する画素Pからの読み出した信号に重畳するノイズと第l行に属する画素Pからの読み出した信号とに重畳するノイズとが経時的に変化したときの影響を低減することができる。
次いで、第g行及び第l行に属する画素Pからの像データの読み出しと同様にして、g+1行目からh行目までの信号の読み出し及びl+1行目からm行目までの信号の読み出しを繰り返し行う。図8には、時刻T23から時刻T24の間に第g+1行及び第l+1行に属する画素Pからの信号の読み出しを行い、時刻T25から時刻T26の間に第h行及び第m行に属する画素Pからの信号の読み出しを行う場合を例示している。
なお、図8の駆動例では、基準部103については第g行から第h行をこの順番で読み出し、参照部104については第l行から第m行をこの順番で読み出したが、一方の領域の行を逆の順番で読み出すようにしてもよい。すなわち、基準部103については第g行から第h行をこの順番で読み出し、参照部104については第m行から第l行をこの順番で読み出すようにしてもよい。或いは、基準部103については第h行から第g行をこの順番で読み出し、参照部104については第l行から第m行をこの順番で読み出すようにしてもよい。このように構成することで、画素領域10の中心に対して対称な場所に位置する画素Pを同時に読み出すことができる。
このようにして、垂直方向に配された基準部103及び参照部104に属する総ての画素Pからの画素信号の読み出しを行い、基準部103の像データと参照部104の像データとを取得する。
このように読み出し動作を行うことにより、基準部101の像データと参照部102の像データとに重畳するノイズの量、並びに、基準部103の像データと参照部104の像データとに重畳するノイズの量を、それぞれ同一にすることができる。
したがって、本実施形態の光電変換装置によれば、水平方向及び垂直方向の両方向に対して精度の高い相関演算をすることができ、オートフォーカスの合焦精度を向上することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、対をなす像データに重畳するパターンノイズの影響を抑制し、オートフォーカスの合焦精度を向上することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による光電変換装置及びその駆動方法について、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態による光電変換装置の概略構成を示すブロック図である。第1乃至第3実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
本実施形態では、第3実施形態による光電変換装置における読み出し回路30,50の機能を、1つの読み出し回路30によって実現するように構成した光電変換装置を説明する。
本実施形態の光電変換装置100は、図9に示すように、画素制御回路20から各画素Pに制御信号を供給する制御線として、第1の方向に延在する制御線12のみを含む点で、第3実施形態と同様である。また、本実施形態の光電変換装置は、図9に示すように、出力線16と出力線18とが平行に配されている点においても、第3実施形態と同様である。
一方、本実施形態の光電変換装置は、読み出し回路30が、画素領域10の画素アレイの各列に対応してそれぞれ2つの比較回路32,34を有している点で、2つの読み出し回路30,50を有する第3実施形態とは異なっている。各列に設けられた比較回路32は、対応する列に配された出力線16に接続されている。また、各列に設けられた比較回路34は、対応する列に配された出力線18に接続されている。各列の比較回路32,34は、ランプ信号発生回路36、カウンタ回路38及び信号処理回路40に接続されている。すなわち、同じ列の比較回路32,34には、同じランプ信号発生回路36から共通のランプ信号が供給され、同じカウンタ回路38から共通のカウント信号が供給される。
本実施形態による光電変換装置におけるその他の構成及び各々の動作は、第3実施形態による光電変換装置と基本的に同じである。本実施形態においては、第3実施形態で説明した読み出し回路50の比較回路52の機能を、読み出し回路30の比較回路34が実行することになる。また、第3実施形態で説明した読み出し回路50の信号処理回路60の機能を、読み出し回路30の信号処理回路40が実行することになる。なお、図9では、制御回路70の記載を省略している。
本実施形態による光電変換装置における読み出し動作は、図8に示した第3実施形態のタイミング図と同じであるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態においても、第3実施形態と同様、基準部101の像データと参照部102の像データとに重畳するノイズの量、並びに、基準部103の像データと参照部104の像データとに重畳するノイズの量を、それぞれ同一にすることができる。また、本実施形態による光電変換装置では、1つの読み出し回路30により基準部103の像データと参照部104の像データとを読み出すため、ランプ信号やカウント信号に重畳するノイズの影響を、第3実施形態と比較して、更に抑制することが可能である。
したがって、本実施形態の光電変換装置によれば、水平方向及び垂直方向の両方向に対して精度の高い相関演算をすることができ、オートフォーカスの合焦精度を向上することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、対をなす像データに重畳するパターンノイズの影響を抑制し、オートフォーカスの合焦精度を向上することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による光電変換装置及びその駆動方法について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態による光電変換装置の構成を示す図である。第1乃至第4実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
図10は、本実施形態の光電変換装置100が備える、第1基板1001、第2基板1002を示した図である。第1基板1001には、画素領域10が配されている。画素領域10には、複数の行及び複数の列に渡って行列状に配された複数の画素Pが設けられている。また、第2基板1002には、画素制御回路20と、読み出し回路30,50と、制御回路70とが配されている。なお、図10には、画素領域10のうちの画素Pと、画素制御回路20、読み出し回路30,50、制御回路70のみを示しているが、他に複数の制御線12、複数の出力線16,18が適宜、第1基板1001に配される。
画素制御回路20は、画素Pから信号を読み出す際に画素P内の読み出し回路を駆動するための制御信号を、制御線を介して画素Pに供給する画素制御部である。画素制御回路20は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどの論理回路によって構成され得る。
読み出し回路30,50は、画素Pから読み出された信号に対して所定の処理、例えば、CDS処理、増幅処理、アナログデジタル変換等の信号処理を実施する回路部である。読み出し回路30,50は、信号保持部、CDS回路、列アンプ等を含み得る。読み出し回路30,50は、所定の処理を行った後の画素信号を、光電変換装置100内或いは光電変換装置外部の信号処理部(図示せず)に出力する。
制御回路70は、画素制御回路20、読み出し回路30,50に、これらの動作やタイミングを制御する制御信号を供給するための回路部である。なお、画素制御回路20、読み出し回路30,50に供給される制御信号の一部又は総ては、光電変換装置100の外部から供給してもよい。
図11は、平面視における、第1基板1001が備える画素Pと、第2基板1002が備える画素制御回路20、読み出し回路30,50の配置を示した図である。
本実施形態の撮像装置は、裏面照射型の撮像装置である。画素Pは、不図示の光電変換部を備える。この光電変換部と、接合面1101との間に制御線12が設けられている。各行の制御線12は、制御信号pTX1,pTX2,pRES,pOFD,pSEL1,pSEL2を供給する6本の信号線を含む。制御線12は、画素領域10の第1の方向(図では横方向)に延在している。同様に、光電変換部と、接合面1101との間に、出力線16,18が設けられている。出力線16,18は、画素Pの第2の方向(図では縦方向)に延在している。
制御線12は、接続部1102を介して、第2基板1002の画素制御回路20と接続される。出力線16は、接続部1103を介して、第2基板1002の読み出し回路30,50へ接続される。出力線18は、接続部1104を介して、第2基板1002の読み出し回路50へ接続される。これにより画素Pから出力線16に出力された信号は、読み出し回路30に入力され、画素Pから出力線18に出力された信号は、読み出し回路50に入力されるようになっている。
本実施形態では、読み出し回路30,50が第2基板1002に配されている。しかし、光電変換装置における機能ブロックの構成は、第3実施形態と同じである。つまり、本実施形態による光電変換装置におけるその他の構成及び各々の動作は、第3実施形態による光電変換装置と同様である。なお、図11では制御回路70の記載を省略している。また、本実施形態による光電変換装置における読み出し動作は、図8に示した第3実施形態のタイミング図と同じであるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態においても、第3実施形態と同様、基準部101の像データと参照部102の像データとに重畳するノイズの量、並びに、基準部103の像データと参照部104の像データとに重畳するノイズの量を、それぞれ同一にすることができる。
したがって、本実施形態の光電変換装置によれば、水平方向及び垂直方向の両方向に対して精度の高い相関演算をすることができ、オートフォーカスの合焦精度を向上することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、対をなす像データに重畳するパターンノイズの影響を抑制し、オートフォーカスの合焦精度を向上することができる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による撮像システムについて、図12及び図13を用いて説明する。第1乃至第5実施形態による光電変換装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図12は、本実施形態による撮像システムの構成例を示すブロック図である。図13は、本実施形態による撮像システムにおける光学系の配置例を示す概略図である。
本実施形態による撮像システム200は、図12に示すように、バリア201と、レンズ202と、絞り203と、固体撮像装置204と、AFセンサ205とを有している。レンズ202は、被写体の光学像を結像するための光学系である。バリア201は、レンズ202のプロテクトを行うものである。絞り203は、レンズ202を通過する光の光量を調整するためのものである。固体撮像装置204は、レンズで結像された被写体の光学像を画像信号として取得するためのものである。AFセンサ205は、第1乃至第4実施形態で説明した光電変換装置100である。
また、撮像システム200は、アナログ信号処理装置206、A/D変換器207、デジタル信号処理部208を更に有している。アナログ信号処理装置206は、固体撮像装置204やAFセンサ205から出力された信号を処理するためのものである。A/D変換器207は、アナログ信号処理装置206から出力された信号をアナログデジタル変換するためのものである。デジタル信号処理部208は、A/D変換器207から出力された画像データに対して各種の補正を行い或いはデータを圧縮する処理を行うためのものである。
また、撮像システム200は、メモリ部209、外部I/F回路210、タイミング発生部211、全体制御・演算部212、記録媒体制御I/F部213を更に有している。メモリ部209は、画像データを一時記憶するためのものである。外部I/F回路210は、外部コンピュータ215などの外部機器と通信するためのものである。タイミング発生部211は、デジタル信号処理部208などに各種タイミング信号を出力するためのものである。全体制御・演算部212は、各種演算とカメラ全体を制御するためのものである。記録媒体制御I/F部213は、取得した画像データを記録し、又は画像データの読み出しを行うための半導体メモリなどの着脱可能な記録媒体214との間でデータのやりとりを行うためのものである。
バリア201がオープンされると、被写体からの光学像がレンズ202及び絞り203を介してAFセンサ205に入射される。全体制御・演算部212は、AFセンサ205からの出力信号をもとに、前記した位相差検出の手法により被写体までの距離を算出する。その後、全体制御・演算部212は、演算結果に基づいてレンズ202を駆動し、再び撮像面に合焦しているか否かを判断し、合焦していないと判断したときには、再びレンズ202を駆動するオートフォーカス制御を行う。
次いで、合焦が確認された後に、固体撮像装置204による電荷蓄積動作が開始される。固体撮像装置204の電荷蓄積動作が終了すると、固体撮像装置204から出力された画像信号は、アナログ信号処理装置206で所定の処理が行われた後、A/D変換器207でアナログデジタル変換される。アナログデジタル変換された画像信号は、デジタル信号処理部208を介して全体制御・演算部212によってメモリ部209に書き込まれる。
その後、メモリ部209に蓄積されたデータは、全体制御・演算部212の制御により記録媒体制御I/F部213を介して記録媒体214に記録される。或いは、メモリ部209に蓄積されたデータは、外部I/F回路210を介して、直接に外部コンピュータ215などに入力してもよい。
図13は、本実施形態による撮像システムにおける光学系の配置例を示す概略図である。図13に示す光学系の配置例は、2次結像位相差検出型オートフォーカスシステムを搭載した一眼レフカメラを想定したものである。
被写体像は、撮影レンズ222を介してカメラボディ220の内部に入射する。撮影レンズ222は、被写体像を固体撮像装置204上に一時結像させるためのレンズである。撮影レンズ222を通過した被写体像は、クイックリターンミラー224ヘと導かれる。クイックリターンミラー224は、数十%程度の透過率を有するハーフミラーである。これにより、被写体像は、フォーカルプレーンシャッタ226を介して固体撮像装置204へと導かれるとともに、ファインダースクリーン228を介してファインダ230へと導かれる。クイックリターンミラー224と固体撮像装置204との間にはサブミラー232が配置されており、サブミラー232により反射された被写体像を、反射ミラー234及び2次結像レンズ236を介してAFセンサ205に再結像できるようになっている。
第1乃至第5実施形態において説明したように、これまでの実施形態に示した光電変換装置100を用いてAFセンサ205を構成することにより、焦点検出精度を向上することができる。したがって、このAFセンサ205を用いた本実施形態の撮像システムによれば、より高精細な画像を取得することが可能となる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態による撮像システム及び移動体について、図14を用いて説明する。図14は、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
図14(a)は、車載カメラに関する撮像システムの一例を示したものである。撮像システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、必ずしも画像の取得を目的としたものに限られず、上記第1乃至第5実施形態のいずれかに記載の光電変換装置100を適用することも可能である。撮像システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、撮像システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、撮像システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム300で撮像する。図14(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の撮像システムを示した。車両情報取得装置320が、撮像システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
また、上記実施形態では、電荷排出トランジスタM7を含む画素Pを示したが、画素Pは必ずしも電荷排出トランジスタM7を有する必要はない。この場合、前述のように、転送トランジスタM1をオフにするタイミングで露光期間の開始時刻を規定することができる。
また、上記第1乃至第5実施形態では、本発明の光電変換装置をAFセンサに適用した例を示したが、本発明の光電変換装置の用途はAFセンサに限定されるものではない。例えば、本発明の光電変換装置は、AEセンサ等に適用することも可能である。
また、上記第6及び第7実施形態に示した撮像システムは、本発明の光電変換装置を適用し得る撮像システム例を示したものであり、本発明の光電変換装置を適用可能な撮像システムは図12乃至図14に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
P…画素
10…画素領域
12,14…制御線
16,18…出力線
20…画素制御回路
30,50…読み出し回路
32,34,52…比較回路
36,56…ランプ信号発生回路
38,58…カウンタ回路
40,60…信号処理回路
70…制御回路
100…光電変換装置
101,103…基準部
102,104…参照部
200,300…撮像システム

Claims (20)

  1. 光電変換部を各々が含む複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素領域と、
    前記複数の画素に制御信号を供給する画素制御部と、を有し、
    前記画素領域は、第1の読み出し領域と、第2の読み出し領域と、第3の読み出し領域と、第4の読み出し領域と、を有し、
    前記第1の読み出し領域に属する第1の画素と前記第2の読み出し領域に属する第2の画素とは、同じ行であって、かつ、互いに異なる列に配され、
    前記第3の読み出し領域に属する第3の画素と前記第4の読み出し領域に属する第4の画素とは、同じ列であって、かつ、互いに異なる行に配され、
    前記第3の画素が属する行と前記第4の画素が属する行との間に、前記第1の画素及び前記第2の画素が属する行が配され、
    前記画素制御部は、第1の期間において前記第1の画素の画素信号と前記第2の画素の画素信号とを同時に読み出す動作を行い、前記第1の期間とは異なる第2の期間において前記第3の画素の画素信号と前記第4の画素の画素信号とを同時に読み出す動作を行うように構成されている
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記複数の行の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する行の前記画素に接続された複数の第1の制御線と、
    前記複数の列の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する列の前記画素に接続された複数の第2の制御線と、
    前記複数の列の各々に少なくとも1つが配され、前記画素制御部から前記第1の制御線を介して供給される前記制御信号に応じて、それぞれに対応する列の前記画素からの信号を出力する複数の第1の出力線と、
    前記複数の行の各々に少なくとも1つが配され、前記画素制御部から前記第2の制御線を介して供給される前記制御信号に応じて、それぞれに対応する行の前記画素からの信号を出力する複数の第2の出力線と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  3. 前記画素制御部は、前記第1の画素の画素信号と前記第2の画素の画素信号とを、各々に対応する列の前記第1の出力線を介してそれぞれ読み出し、前記第3の画素の画素信号と前記第4の画素の画素信号とを、各々に対応する行の前記第2の出力線を介してそれぞれ読み出す動作を行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の光電変換装置。
  4. 前記複数の行の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する行の前記画素に接続された複数の第1の制御線と、
    前記複数の行の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する列の前記画素に接続された複数の第2の制御線と、
    前記複数の列の各々に少なくとも1つが配され、前記画素制御部から前記第1の制御線を介して供給される前記制御信号に応じて、それぞれに対応する列の前記画素からの信号を出力する複数の第1の出力線と、
    前記複数の列の各々に少なくとも1つが配され、前記画素制御部から前記第2の制御線を介して供給される前記制御信号に応じて、それぞれに対応する列の前記画素からの信号を出力する複数の第2の出力線と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項1記載の光電変換装置。
  5. 前記画素制御部は、前記第1の画素の画素信号と前記第2の画素の画素信号とを、各々に対応する列の前記第1の出力線を介してそれぞれ読み出し、前記第3の画素の画素信号を対応する列の前記第1の出力線を介して読み出し、前記第4の画素の画素信号を対応する列の前記第2の出力線を介して読み出す動作を行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の光電変換装置。
  6. 前記複数の第1の出力線及び前記複数の第2の出力線に接続された読み出し回路を更に有する
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記読み出し回路は、AD変換部を有する
    ことを特徴とする請求項6記載の光電変換装置。
  8. 前記読み出し回路は、前記複数の第1の出力線に接続された第1の読み出し回路と、前記複数の第2の出力線に接続された第2の読み出し回路と、を有する
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の光電変換装置。
  9. 前記複数の画素の各々は、
    前記光電変換部で生成された電荷に基づく信号を増幅する増幅部と、
    前記第1の制御線に供給される前記制御信号に応じて前記増幅部で増幅された信号を前記第1の出力線に出力する第1の選択トランジスタと、
    前記第2の制御線に供給される前記制御信号に応じて前記増幅部で増幅された信号を前記第2の出力線に出力する第2の選択トランジスタと、を有する
    ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 前記第1の読み出し領域及び前記第2の読み出し領域は、第1の方向の視差を検出するための第1焦点検出領域対を構成し、
    前記第3の読み出し領域及び前記第4の読み出し領域は、前記第1の方向と交差する第2の方向の視差を検出するための第2焦点検出領域対を構成する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  11. 前記第1の読み出し領域、前記第2の読み出し領域、前記第3の読み出し領域及び前記第4の読み出し領域の各々は、行及び列が連続する複数の前記画素からなるブロックによって構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  12. 光電変換部を各々が含む複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素領域と、
    前記複数の行の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する行の前記画素に接続された複数の第1の制御線と、
    前記複数の列の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する列の前記画素に接続された複数の第2の制御線と、
    前記複数の第1の制御線及び前記複数の第2の制御線に接続され、前記複数の第1の制御線及び前記複数の第2の制御線に前記画素を制御する制御信号を供給する画素制御部と、
    前記複数の列の各々に配され、前記画素制御部から前記第1の制御線を介して供給される前記制御信号に応じて、それぞれに対応する列の前記画素からの信号を出力する複数の第1の出力線と、
    前記複数の行の各々に配され、前記画素制御部から前記第2の制御線を介して供給される前記制御信号に応じて、それぞれに対応する行の前記画素からの信号を出力する複数の第2の出力線と、を有し、
    前記画素領域は、第1の読み出し領域と、第2の読み出し領域と、第3の読み出し領域と、第4の読み出し領域と、を有し、
    前記第1の読み出し領域に属する第1の画素と前記第2の読み出し領域に属する第2の画素とは、同じ行であって、かつ、互いに異なる列に配され、
    前記第3の読み出し領域に属する第3の画素と前記第4の読み出し領域に属する第4の画素とは、同じ列であって、かつ、互いに異なる行に配され、
    前記第3の画素が属する行と前記第4の画素が属する行との間に、前記第1の画素及び前記第2の画素が属する行が配されている
    ことを特徴とする光電変換装置。
  13. 前記画素制御部は、前記第1の画素の画素信号と、前記第2の画素の画素信号と、前記第3の画素の画素信号と、前記第4の画素の画素信号とを同時に読み出す動作を行うように構成されている
    ことを特徴とする請求項12記載の光電変換装置。
  14. 光電変換部を各々が含む複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素領域を有し、前記画素領域が、第1の読み出し領域と、第2の読み出し領域と、第3の読み出し領域と、第4の読み出し領域と、を有し、前記第1の読み出し領域に属する第1の画素と前記第2の読み出し領域に属する第2の画素とが、同じ行であって、かつ、互いに異なる列に配され、前記第3の読み出し領域に属する第3の画素と前記第4の読み出し領域に属する第4の画素とが、同じ列であって、かつ、互いに異なる行に配され、前記第3の画素が属する行と前記第4の画素が属する行との間に、前記第1の画素及び前記第2の画素が属する行が配された光電変換装置の駆動方法であって、
    第1の期間において、前記第1の画素の画素信号と前記第2の画素の画素信号とを同時に読み出し、
    前記第1の期間とは異なる第2の期間において、前記第3の読み出し領域に属する画素の画素信号と前記第4の読み出し領域に属する画素の画素信号とを同時に読み出す
    ことを特徴とする光電変換装置の駆動方法。
  15. 光電変換部を各々が含む複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素領域を有し、前記画素領域が、第1の読み出し領域と、第2の読み出し領域と、第3の読み出し領域と、第4の読み出し領域と、を有し、前記第1の読み出し領域に属する第1の画素と前記第2の読み出し領域に属する第2の画素とが、同じ行であって、かつ、互いに異なる列に配され、前記第3の読み出し領域に属する第3の画素と前記第4の読み出し領域に属する第4の画素とが、同じ列であって、かつ、互いに異なる行に配され、
    前記第3の画素が属する行と前記第4の画素が属する行との間に、前記第1の画素及び前記第2の画素が属する行が配された光電変換装置の駆動方法であって、
    前記第1の画素の画素信号と、前記第2の画素の画素信号と、前記第3の画素の画素信号と、前記第4の画素の画素信号と、を同時に読み出す
    ことを特徴とする光電変換装置の駆動方法。
  16. 前記光電変換装置は、前記複数の行の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する行の前記画素に接続された複数の第1の制御線と、前記複数の列の各々に配され、それぞれに対応する列の前記画素からの信号を出力する複数の第1の出力線と、を更に有し、
    前記第1の制御線を介して供給する制御信号により前記第1の画素及び前記第2の画素を駆動し、前記第1の画素の画素信号と前記第2の画素の画素信号とを、前記複数の第1の出力線に同時に読み出す
    ことを特徴とする請求項14又は15記載の光電変換装置の駆動方法。
  17. 前記光電変換装置は、前記複数の列の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する列の前記画素に接続された複数の第2の制御線と、前記複数の行の各々に配され、それぞれに対応する行の前記画素からの信号を出力する複数の第2の出力線と、を更に有し、
    前記第2の制御線を介して供給する制御信号により、前記第3の画素及び前記第4の画素を駆動し、前記第3の画素の画素信号と前記第4の画素の画素信号とを、各々に対応する行の前記第2の出力線に同時に読み出す
    ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の光電変換装置の駆動方法。
  18. 前記光電変換装置は、前記複数の行の各々に少なくとも1つが配されるように、それぞれが対応する行の前記画素に接続された複数の第2の制御線と、前記複数の列の各々に配され、それぞれに対応する列の前記画素からの信号を出力する複数の第2の出力線と、を更に有し、
    前記第2の制御線を介して供給する制御信号により前記第3の画素及び前記第4の画素を駆動し、前記第3の画素の画素信号を対応する列の前記第1の出力線に、前記第4の画素の画素信号を対応する列の前記第2の出力線に、同時に読み出す
    ことを特徴とする請求項16記載の光電変換装置の駆動方法。
  19. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    被写体の光学像を画像信号として出力する固体撮像装置と、
    前記光電変換装置の出力信号に基づき、前記被写体までの距離を算出する演算部と、
    前記演算部で算出された前記距離に基づき、前記被写体の前記光学像が前記固体撮像装置の撮像面に合焦するように光学系を制御する制御信号を出力する制御部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
  20. 移動体であって、
    請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置からの信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする移動体。
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