JP2020122428A - 圧縮空気貯蔵発電装置及び圧縮空気貯蔵発電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮膨張兼用機に於ける放電から充電への切替時であっても高い充電効率を維持する。【解決手段】圧縮空気貯蔵発電装置1は、供給電力により圧縮空気を生成し、圧縮空気により発電する充放電ユニット2と、充放電ユニット2からの圧縮空気を貯蔵する蓄圧部3と、熱媒が収容される第1タンク6と、前記第1タンクよりも高温の熱媒が収容される第2タンク7と、第1タンク6と第2タンク7とを流体的に接続する熱媒経路と、空気経路を流動する圧縮空気と熱媒経路を流動する熱媒との間で熱交換させる熱交換器9と、熱交換器9での熱媒温度を検出する熱媒温度検出手段と、充放電ユニット2で圧縮空気を生成する充電処理と、圧縮空気により発電する発電処理を実行する制御装置26とを備える。制御装置26は、検出温度が熱交換器での熱交換に適した設定温度よりも低い場合、第2タンク7から熱交換器9に熱媒を供給する加熱運転を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮空気貯蔵発電装置及び圧縮空気貯蔵発電方法に関する。
従来、圧縮機と膨張機の両方の機能を有する圧縮器−膨張器可逆式ユニットを備えた圧縮空気エネルギー貯蔵システムが公知である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1には、充放電間の切換時の熱交換器での熱媒の温度に関する記載はなく、熱交換器の温度が最適でない場合の問題点(充電又は放電の効率が低下する点)については考慮されていない。
特表2013−509529号公報
本発明は、圧縮膨張兼用機に於ける放電から充電への切替時であっても高い充電効率を維持できる圧縮空気貯蔵発電装置及び圧縮空気貯蔵発電方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、供給電力により圧縮空気を生成し、前記圧縮空気により発電する充放電ユニットと、前記充放電ユニットからの圧縮空気を貯蔵する蓄圧部と、熱媒が収容される第1タンクと、前記第1タンクよりも高温状態で熱媒が収容される第2タンクと、前記充放電ユニットと前記蓄圧部とを流体的に接続する空気経路と、前記第1タンクと前記第2タンクとを流体的に接続する熱媒経路と、前記空気経路を流動する圧縮空気と前記熱媒経路を流動する熱媒との間で熱交換させる熱交換器と、前記熱交換器での熱媒温度を検出する熱媒温度検出手段と、前記充放電ユニットで圧縮空気を生成する充電処理と、圧縮空気により発電する発電処理とを実行する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記充放電ユニットで放電から充電に切り替える際、前記熱媒温度検出手段での検出温度に基づいて、前記検出温度が前記熱交換器での熱交換に適した第1設定温度よりも低い場合、前記第2タンクから前記熱交換器に熱媒を供給する加熱運転を実行する圧縮空気貯蔵発電装置を提供する。
この構成により、充放電ユニットで放電から充電に切り替える際、熱交換器での熱媒温度が低い場合、第2タンクから熱交換器に高温高圧媒体を供給できる。これにより、熱交換器での熱媒温度を上昇させることができ、その熱交換能力を十分に高めることが可能となる。
前記制御装置は、前記充放電ユニットで充電から放電に切り替える際、前記熱媒温度検出手段での検出温度に基づいて、前記検出温度が前記熱交換器での熱交換に適した第2設定温度よりも高い場合、前記第1タンクから前記熱交換器に熱媒を供給する冷却運転を実行させるのが好ましい。
この構成により、充放電ユニットで充電から放電に切り替える際、熱交換器での熱媒温度が低い場合、第1タンクから熱交換器に熱媒を供給できる。これにより、熱交換器での熱媒温度を低下させることができ、その熱交換能力を十分に高めることが可能となる。
前記熱媒経路は、前記第1タンクから前記熱交換器を介して前記第2タンクに向かうメイン経路と、前記熱交換器から前記第1タンクに戻るバイパス経路とを備えるのが好ましい。
この構成により、充電運転が開始される前に、第1タンクから熱交換器に熱媒を供給する場合には、この熱媒が第2タンクに流入することを防止し、第2タンク内での熱媒の温度低下を阻止できる。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、充放電ユニットで、供給電力により圧縮空気を生成し、熱交換器で、前記圧縮空気と、第1タンクから第2タンクに流動させる熱媒との間で熱交換して冷却した後、蓄圧部に貯蔵する充電処理と、前記蓄圧部に貯蔵した圧縮空気を、熱交換器で第2タンクから第1タンクに流動させる熱媒との間で熱交換して加熱した後、充放電ユニットで発電させる発電処理とを実行する圧縮空気貯蔵発電方法であって、前記熱交換器での熱媒温度を検出し、検出した熱媒温度が設定温度よりも低い場合、前記第2タンクから前記熱交換器に熱媒を供給する加熱運転を実行する、圧縮空気貯蔵発電方法を提供する。
本発明によれば、圧縮膨張兼用機に於ける放電から充電への切替時であっても高い充電効率を維持できる。
本実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の概略構成図である。 入力電力及び需要電力に基づく指令値の変化を示すグラフである。 図1に示す制御装置で実行する充放電制御を示すフローチャートである。 図3の充電処理を示すフローチャートである。 図4の冷却運転を示すフローチャートである。 図3の放電運転を示すフローチャートである。 図1に示す圧縮空気貯蔵発電装置の定常充電運転時の熱媒の流路を示す概略構成図である。 図1に示す圧縮空気貯蔵発電装置の循環運転時の熱媒の流路を示す概略構成図である。 図1に示す圧縮空気貯蔵発電装置の定常放電運転時及び加熱運転時の熱媒の流路を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本実施形態に係る圧縮空気貯蔵(CASE:compressed air enegy storage)発電装置を示す。CASE発電装置1は、図示しない電力系統に対して電力を供給し、受給した電力を貯蔵するものである。
CASE発電装置1は、空気経路に充放電ユニット2と蓄圧部3を備える。これらは、開閉弁4を有する空気配管5によって流体的に接続されている。
充放電ユニット2は、圧縮膨張兼用機(図示せず)を備える。圧縮膨張兼用機は、雌雄一対のスクリュロータを有する。また圧縮膨張兼用機は、低圧側の空気の出入口となる第1ポートと、高圧側の空気の出入口となる第2ポートとを備える。スクリュロータには電動発電機が機械的に接続されている。電動発電機は、電動機又は発電機のいずれか一方に切り替えて使用できるものである。電動機として使用する場合、供給電力に基づいてスクリュロータを回転させ、空気を圧縮して貯蔵しやすい状態とする。電動発電機を発電機として使用する場合、膨張した圧縮空気によってスクリュロータを回転させて発電する。また、充放電ユニット2は、冷却ユニット8を備える。冷却ユニット8は、圧縮空気を熱交換器9に流動させる前に予冷却する。
蓄圧部3は、充放電ユニット2で圧縮された空気を貯蔵し、貯蔵した圧縮空気を充放電ユニット2に供給して発電に利用する。なお、蓄圧部3は、圧縮空気を貯蔵できる態様であればよく、鋼製のタンク、地下空洞等を利用できる。
CASE発電装置1は、熱媒経路に第1タンク6、第2タンク7、冷却ユニット8及び熱交換器9を備える。これらは、熱媒配管10によって流体的に接続されている。
第1タンク6は、低温で高圧の熱媒(低温高圧媒体:ここでは、低温高圧水)を貯蔵する、例えば、鋼製のタンクを利用できる。第1タンク6には、第1温度センサ11が設けられ、貯蔵する熱媒の温度が検出されている。貯蔵する熱媒の温度は、後述する熱交換器9での圧縮空気との熱交換に適した値に維持されている。
第2タンク7は、高温で高圧の熱媒(高温高圧媒体:ここでは、高温高圧水)を貯蔵する、例えば、鋼製のタンクを利用できる。第2タンク7には、第2温度センサ12が設けられ、貯蔵する熱媒の温度が検出されている。貯蔵する熱媒の温度は、後述する熱交換器9での空気との熱交換に適した値に維持されている。
熱交換器9は、空気配管5を流動する空気と、熱媒配管10を流動する熱媒との間で熱交換を行わせるためのものである。熱交換器9には、例えば、汎用のプレート式のものを利用できる。
熱媒配管10は、第1配管10a、第2配管10b、第3配管10c、第4配管10d及びバイパス管10eを備える。
第1配管10aは、第1タンク6と熱交換器9を接続する。第1配管10aには、第1開閉弁13と第2開閉弁14が設けられている。第1配管10a内の熱媒の温度は、第1開閉弁13と第2開閉弁14の間に設けた第3温度センサ15によって検出される。
第2配管10bは、第1タンク6と、第1配管10aの第2開閉弁14と熱交換器9の間とを接続する。第2配管10bには、第1ポンプ16と第3開閉弁17が設けられている。
第3配管10cは、熱交換器9と第2タンク7とを接続する。第3配管10cには、第4開閉弁18と第5開閉弁19が設けられている。第3配管10c内の熱媒の温度は、第4開閉弁18と第5開閉弁19の間に設けた第4温度センサ20によって検出される。
第4配管10dは、第2タンク7と、第3配管10cの熱交換器9と第4開閉弁18との間とを接続する。第4配管10dには、第2ポンプ21と第6開閉弁22が設けられている。
第1配管10aと第3配管10cの熱交換器9への接続部分近傍には、第5温度センサ23と第6温度センサ24がそれぞれ設けられている。第5温度センサ23と第6温度センサ24は、熱交換器9に流入直前の熱媒の温度と、流出直後の熱媒の温度とをそれぞれ検出する。これにより、後述する充電運転時には、第5温度センサ23での検出温度が熱交換器9内で最も低いであろうと予測される低温側熱媒温度に近似する。また、後述する暖房運転時には、第6温度センサ24での検出温度が熱交換器9内で最も高いであると予測される高温側熱媒温度に近似する。
バイパス管10eは、第1配管10aの第1開閉弁13と第2開閉弁14の間と、第3配管10cの第4開閉弁18と第5開閉弁19の間とを接続する。バイパス管10eには、第7開閉弁25が設けられている。
また、CASE発電装置1は制御装置26を備える。制御装置26は、詳細については図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク等の記憶媒体と、記憶媒体に実装されたソフトウェアとを備える。制御装置26は、第1温度センサ11〜第6温度センサ24での検出温度に基づいて、第1開閉弁13〜第7開閉弁25を開閉制御し、第1ポンプ16及び第2ポンプ21を駆動制御する。
次に、前記構成からなるCASE発電装置1の制御方法について説明する。
図3に示すように、充電指令の入力があるか否かを判断し(ステップS1)、充電指令の入力があれば充電処理を開始する(ステップS2)。また、放電指令の入力があるか否かを判断し(ステップS3)、放電指令の入力があれば、放電処理を開始する(ステップS4)。なお、充電指令及び放電指令は、入力電力及び需要電力に基づいて指令値が変化するものである。例えば、図2のグラフに示すように、指令値は時間と共に充電指令と放電指令とが繰り返される。そして、これら指令値に従って充電処理又は放電処理が行われる。
(充電処理)
充電処理では、図4に示すように、第5温度センサ23での検出温度t5、すなわち第1タンク6から熱交換器9内に流入する直前の熱媒温度を読み込む(ステップS11)。そして、検出温度t5が第1設定温度T1よりも低いか否かを判断する(ステップS12)。第1設定温度T1には、これ以上の温度であれば、充電運転時に熱交換器9を通過する高温の圧縮空気との間に所望の熱交換効率を得られないような値を使用している。逆に言えば、これよりも小さい値であれば、熱交換器9での熱交換を効率よく適切に行うことができる。
検出温度t1が第1設定温度T1よりも低い場合(ステップS12:YES)、通常の充電運転を開始する(定常充電運転:ステップS13)。定常充電運転では、図7に示すように、第3開閉弁17、第4開閉弁18及び第5開閉弁19を開放し、第1開閉弁13、第2開閉弁14、第6開閉弁22及び第7開閉弁25を閉鎖する。そして、第1ポンプ16を駆動し、第1タンク6から低温高圧媒体の供給を開始する。これにより、第1タンク6から供給された低温高圧媒体は、図7中、太線で示すように、第2配管10b、熱交換器9、第3配管10cを介して第2タンク7に流入する。
また、開閉弁4を開放し(ステップS14)、空気電力系統から電力を供給して充放電ユニット2の電動機を駆動させ、スクリュロータを回転させる(ステップS15)。これにより、空気配管5に空気(外気)が取り込まれ、スクリュロータで圧縮されて高温の圧縮空気となり、蓄圧部3へと向かう。
熱交換器9では、第1タンク6からの低温高圧媒体と、スクリュロータで得られた圧縮空気との間で熱交換が行われる。すなわち、圧縮されて高温となった空気が低温高圧媒体によって冷却される。冷却された圧縮空気は蓄圧部3へと貯蔵される。一方、加熱された低温高圧媒体は第2タンク7へと流入する。
検出温度t1が第1設定温度T1以上である場合(ステップS12:NO)、充電運転の開始直後に、熱交換器9での熱媒による圧縮空気の冷却が不十分になると判断し、冷却運転を開始する(ステップS16)。放電運転から充電運転に切り替わる際、熱交換器9内の熱媒の温度が高く、圧縮空気の冷却は不十分となる。このとき、熱交換器9での熱交換能力が低下してしまう。そこで、充電運転を開始する前に、冷却運転を開始することにより熱交換器9内の熱媒の温度を低下させる。
冷却運転では、図5に示すように、まず第4温度センサ20での検出温度t4を読み込む(ステップS21)。検出温度t4は第2タンク7への流入直前の熱媒温度である。ここで、検出温度t4が低温側設定温度TLよりも低いか否かを判断する(ステップS22)。低温側設定温度TLには、熱媒温度がこの温度以下であると、熱媒をそのまま第2タンク7に流入させることにより、第2タンク7内の高温高圧媒体の温度を所望の温度範囲に維持できないような値を使用する。言い換えれば、熱媒温度が低温側設定温度TLを超えていれば、第2タンク7に流入させても熱媒温度が許容範囲を超えて低下することはない。
第4温度センサ20での検出温度t4が低温側設定温度TLよりも低い場合(ステップS22:YES)、循環運転を行う(ステップS23)。循環運転では、図8に示すように、第1開閉弁13、第3開閉弁17、第4開閉弁18及び第7開閉弁25を開放し、第2開閉弁14、第5開閉弁19及び第6開閉弁22を閉鎖する。そして、第1ポンプ16を駆動する。これにより、第1タンク6から供給された低温高圧媒体は、図8中、太線で示すように、第2配管10bから熱交換器9を通過した後、第3配管10c、バイパス管10e及び第1配管10aを介して第1タンク6に戻って循環する。その後、検出温度t4が低温側設定温度TL以上となれば、前記図7と同様に、定常充電運転を行う。
第4温度センサ20での検出温度t4が低温側設定温度TL以上である場合(ステップS22:NO)、冷却運転を終了し、前記ステップS14に移行して前記同様の処理を実行する。
前記充電運転は、充電終了信号が入力されるまで続行する(ステップS17)。
このように、充電運転を開始する際、熱交換器9内での熱媒温度が高い場合、充電運転を開始する前に、予め熱媒温度を十分に低下させることができる。したがって、熱交換器9に於ける高温の圧縮空気と熱媒との間の熱交換効率を高めることが可能となる。また、低温高圧媒体がそのまま、高温高圧媒体が収容された第2タンク7に流入し、その温度を低下させてしまうこともない。
(放電処理)
放電処理では、図6に示すように、第6温度センサ24での検出温度t6、すなわち第2タンク7から熱交換器9に流入する直前の熱媒温度を読み込む(ステップS31)。そして、検出温度t6が第2設定温度T2よりも高いか否かを判断する(ステップS32)。ここで、第2設定温度T2には、これを超える温度であれば、熱交換器9を十分に暖めて熱交換性能を向上させことができる温度を使用している。
検出温度t6が第2設定温度T2よりも高い場合(ステップS32:YES)、通常の放電運転を開始する(ステップS33:定常放電運転)。定常放電運転では、図9に示すように、第1開閉弁13、第2開閉弁14及び第6開閉弁22を開放し、第3開閉弁17、第4開閉弁18、第5開閉弁19及び第7開閉弁25を閉鎖する。そして、第2ポンプ21を駆動し、第2タンク7から高温高圧媒体の供給を開始する。これにより、第2タンク7から供給された高温高圧媒体は、図9中、太線で示すように、第4配管10d、第3配管10c、熱交換器9、第1配管10aを介して第1タンク6に流入する。
また、空気経路で、開閉弁4を開放し、蓄圧部3から空気配管5に圧縮空気を供給する。供給された圧縮空気は、熱交換器9で第2タンク7から供給される高温高圧媒体と熱交換されて加熱される。熱交換器9で加熱された圧縮空気は、充放電ユニット2へと流入してスクリュロータを回転させる。スクリュロータの回転により発電機が発電し、得られた電力は電力系統へと供給される。
検出温度t6が第2設定温度T2以下である場合(ステップS32:NO)、放電運転の開始直後に、熱交換器9での熱媒による圧縮空気の加熱が不十分になると判断し、加熱運転を開始する(ステップS34)。充電運転から放電運手に切り替わる際、熱交換器9内の熱媒の温度が低く、圧縮空気の加熱は不十分となる。このとき、熱交換器9での熱交換能力が低下してしまう。そこで、放電運転を開始する前に、加熱運転を開始することにより熱交換器9内の熱媒の温度を上昇させる。
加熱運転では、前記図9と同様に、第1開閉弁13、第2開閉弁14及び第6開閉弁22を開放し、第3開閉弁17、第4開閉弁18、第5開閉弁19及び第7開閉弁25を閉鎖する。そして、第2ポンプ21を駆動する。これにより、第2タンク7から供給された高温高圧媒体は、第3配管10cから直接、熱交換器に流入する。熱交換器では、高温高圧媒体が流入することにより第6温度センサ24による検出温度t6が上昇する。そして、検出温度t6が第2設定温度T2よりも高くなれば、前記同様にして放電運転を開始する。
このように、放電運転を開始する際、熱交換器9内での熱媒温度が低い場合、放電運転を開始する前に、予め熱媒温度を十分に上昇させることができる。したがって、熱交換器9に於ける低温の圧縮空気と熱媒との間の熱交換能力を高めることが可能となる。
前記放電処理は、放電終了信号が入力されるまで続行する(ステップS35)。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、圧力膨張兼用機は1段型で説明したが、2段型以上であってもよい。また、圧力膨張兼用機はスクリュ式に限らず、スクロール式等の回転型のものであってもよい。また、圧力膨張兼用機に供給される電力は、風力、太陽光、太陽熱、波力、張力、流水、潮汐等の自然の力で定常的ないし反復的に補充され、不規則に変動するエネルギーを利用した発電電力が含まれ、不規則に稼働する発電設備を有する工場等のように、発電量が変動するもの全てを含めることができる。
1…CASE発電装置
2…充放電ユニット
3…蓄圧部
4…開閉弁
5…空気配管
6…第1タンク
7…第2タンク
8…冷却ユニット
9…熱交換器
10…熱媒配管
10a…第1配管
10b…第2配管
10c…第3配管
10d…第4配管
10e…バイパス管
11…第1温度センサ
12…第2温度センサ
13…第1開閉弁
14…第2開閉弁
15…第3温度センサ
16…第1ポンプ
17…第3開閉弁
18…第4開閉弁
19…第5開閉弁
20…第4温度センサ
21…第2ポンプ
22…第6開閉弁
23…第5温度センサ
24…第6温度センサ
25…第7開閉弁
26…制御装置

Claims (4)

  1. 供給電力により圧縮空気を生成し、前記圧縮空気により発電する充放電ユニットと、
    前記充放電ユニットからの圧縮空気を貯蔵する蓄圧部と、
    熱媒が収容される第1タンクと、
    前記第1タンクよりも高温の熱媒が収容される第2タンクと、
    前記充放電ユニットと前記蓄圧部とを流体的に接続する空気経路と、
    前記第1タンクと前記第2タンクとを流体的に接続する熱媒経路と、
    前記空気経路を流動する圧縮空気と前記熱媒経路を流動する熱媒との間で熱交換させる熱交換器と、
    前記熱交換器での熱媒温度を検出する熱媒温度検出手段と、
    前記充放電ユニットで圧縮空気を生成する充電処理と、圧縮空気により発電する発電処理とを実行する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記充放電ユニットで放電から充電に切り替える際、前記熱媒温度検出手段での検出温度に基づいて、前記検出温度が前記熱交換器での熱交換に適した第1設定温度よりも低い場合、前記第2タンクから前記熱交換器に熱媒を供給する加熱運転を実行する、圧縮空気貯蔵発電装置。
  2. 前記制御装置は、前記充放電ユニットで充電から放電に切り替える際、前記熱媒温度検出手段での検出温度に基づいて、前記検出温度が前記熱交換器での熱交換に適した第2設定温度よりも高い場合、前記第1タンクから前記熱交換器に熱媒を供給する冷却運転を実行させる、請求項1に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  3. 前記熱媒経路は、前記第1タンクから前記熱交換器を介して前記第2タンクに向かうメイン経路と、前記熱交換器から前記第1タンクに戻るバイパス経路とを備える、請求項2に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  4. 充放電ユニットで、供給電力により圧縮空気を生成し、熱交換器で、前記圧縮空気と、第1タンクから第2タンクに流動させる熱媒との間で熱交換して冷却した後、蓄圧部に貯蔵する充電処理と、前記蓄圧部に貯蔵した圧縮空気を、熱交換器で第2タンクから第1タンクに流動させる熱媒との間で熱交換して加熱した後、充放電ユニットで発電させる発電処理とを実行する圧縮空気貯蔵発電方法であって、
    前記熱交換器での熱媒温度を検出し、
    検出した熱媒温度が設定温度よりも低い場合、前記第2タンクから前記熱交換器に熱媒を供給する加熱運転を実行する、圧縮空気貯蔵発電方法。
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