JP6689616B2 - 圧縮空気貯蔵発電装置および圧縮空気貯蔵発電方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮空気貯蔵発電装置および圧縮空気貯蔵発電方法に関する。
風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用した発電は、気象条件に依存するため、出力が変動し安定しないことがある。このような出力変動に対し、出力を平準化するシステムとして圧縮空気貯蔵(Compressed Air Energy Storage:CAES)システムが知られている。
このCAESシステムを利用した圧縮空気貯蔵(CAES)発電装置は、電力プラントのオフピーク時間中に電気エネルギーを圧縮空気として蓄圧タンクに蓄え、高電力需要時間中に圧縮空気により膨張機を駆動して発電機を動作させて電気エネルギーを生成して出力を平準化する。また、発電効率を向上させるために、圧縮熱を蓄熱媒体に回収し、蓄熱タンク等に貯蔵し、回収した圧縮熱を用いて膨張前の圧縮空気を加熱するシステムが知られている。これにより、圧縮時の動力増加を防止し、膨張時の回収動力を増加させると同時に、蓄圧タンク貯蔵時の熱放出を防止するものがある。
このようなCAES発電装置として、例えば特許文献1には、熱エネルギー貯蔵システムを利用したものが開示されている。
特表2013−509530号公報
空気圧縮機には潤滑油が混入したままで空気を圧縮する油冷式と呼ばれるものと、潤滑油を用いないタイプのオイルフリー式と呼ばれるものがある。特許文献1には圧縮機の種類についての記載がないものの、CAESシステムには、圧縮空気の取り扱い易さの面からオイルフリー式圧縮機が用いられることが多い。油冷式圧縮機ないし油冷式膨張機を用いた場合、運転には設定温度範囲内に温度調整された潤滑油を要するが、特許文献1は、潤滑油の効率的な温度調整について特段の示唆を含んでいない。
本発明は、油冷式圧縮機を使用したCAES発電装置において、潤滑油を効率的に温度調整することを課題とする。
本発明の第1の態様の圧縮空気貯蔵発電装置は、再生可能エネルギーを用いて発電した第1電力により駆動される電動機と、前記電動機により駆動される油冷式圧縮機と、前記油冷式圧縮機により圧縮された圧縮空気を蓄える蓄圧部と、前記蓄圧部から供給される圧縮空気によって駆動される膨張機と、前記膨張機により駆動されて第2電力を発電する発電機と、前記油冷式圧縮機における熱を潤滑油および熱媒に回収する第1熱交換部と、前記第1熱交換部で熱を回収した潤滑油および熱媒を蓄える蓄熱部と、前記蓄熱部で蓄えられた潤滑油および熱媒により前記膨張機に供給される圧縮空気を加熱する第2熱交換部と、前記油冷式圧縮機に供給される潤滑油を蓄える蓄油部と、前記蓄油部内の潤滑油の温度を検出する潤滑油温度検出部と、少なくとも前記膨張機から排気された空気により前記油冷式圧縮機に供給される潤滑油を冷却する第3熱交換部を有する潤滑油冷却部と、前記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却するか否かを切り替える切替部と、前記潤滑油温度検出部で検出した潤滑油の温度が設定温度以上の場合、前記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却するように前記切替部を切り替え、前記設定温度未満の場合、前記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却しないように前記切替部を切り替える制御装置とを備える。
特に、前記制御装置は、前記潤滑油温度検出部で検出した潤滑油の温度が前記設定温度以上の場合、前記第3熱交換部で潤滑油を冷却するように前記切替部を切り替え、前記設定温度未満の場合、記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却しないように前記切替部を切り替えることが好ましい。
この構成によれば、潤滑油冷却部により潤滑油の温度を設定温度範囲内に調整でき、好ましくは第3熱交換部により膨張機から排気される排気空気の冷熱を利用することで潤滑油を効率的に冷却して潤滑油の温度を設定温度範囲内に調整できる。圧縮空気貯蔵(CAES)発電装置では、膨張前の空気温度が低い場合、膨張後の排気空気の温度が膨張吸熱により氷点下まで低下することがある。特に油冷式圧縮機を使用する場合、油冷式圧縮機に供給される潤滑油により吐出する圧縮空気の温度が低下するため高温の圧縮熱を回収できない。そのため、特許文献1のCAES発電装置のように回収した圧縮熱を利用して膨張前の圧縮空気を加熱しても圧力によっては膨張後の排気空気の温度は氷点下まで低下する。この排気空気の冷熱を第3熱交換部で利用することで外部から冷熱を要することなく効率的に潤滑油を冷却している。また、簡易な構成で潤滑油を冷却できるため、CAES発電装置の構成が複雑化することを防止できる。
前記潤滑油冷却部は、前記蓄油部内の潤滑油を冷却するクーラをさらに備え、前記切替部は、前記第3熱交換部で潤滑油を冷却するか否か、または、前記クーラにより潤滑油を冷却するかを切り替え、前記制御装置は、前記潤滑油温度検出部で検出した潤滑油の温度が前記設定温度以上の場合、前記第3熱交換部または前記クーラで潤滑油を冷却するように前記切替部を切り替え、前記設定温度未満の場合、前記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却しないように前記切替部を切り替えることが好ましい。
第3熱交換部に加えてクーラをさらに備えることで、膨張機が駆動されず排気空気の冷熱が存在しない場合でも、クーラを利用して潤滑油を冷却できる。
前記制御装置は、前記第1電力が供給され、かつ前記第2電力が生成されている場合、前記クーラまたは前記第3熱交換部で潤滑油を冷却し、前記第1電力が供給され、かつ前記第2電力が生成されていない場合、前記クーラで潤滑油を冷却し、前記第1電力が供給されず、かつ前記第2電力が生成されてい場合、前記第3熱交換部で潤滑油を冷却し、前記第1電力が供給されず、かつ前記第2電力が生成されていない場合、前記クーラで潤滑油を冷却するかまたは待機するように前記切替部を切り替えることが好ましい。


CAES発電装置の運転状態に応じて切替部を適切に制御することで、最適効率で潤滑油を冷却できる。
本発明の第2の態様の圧縮空気貯蔵発電方法は、再生可能エネルギーを用いて発電した電力により油冷式圧縮機を駆動して空気を圧縮し、前記油冷式圧縮機で製造した圧縮空気を貯蔵し、前記貯蔵した圧縮空気により膨張機を駆動して発電し、前記油冷式圧縮機で発生した熱を潤滑油および熱媒に回収し、熱回収した前記潤滑油および前記熱媒を貯蔵し、前記貯蔵した前記潤滑油および前記熱媒により前記膨張機に供給される前記圧縮空気を加熱し、前記膨張機に供給される前記圧縮空気の加熱に利用された前記潤滑油を蓄油部に貯蔵し、前記蓄油部内の前記潤滑油の温度を検出し、前記膨張機から排気された空気により前記油冷式圧縮機に供給される潤滑油を冷却するか否かを切り替えることを含む。
本発明によれば、油冷式圧縮機を使用したCAES発電装置において、膨張機から排気される排気空気の冷熱を利用して潤滑油を冷却するため、圧縮機に供給される潤滑油を効率的に温度調整できる。
本発明の第1実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の概略構成図。 図1の圧縮空気貯蔵発電装置の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る圧縮空気貯蔵発電装置の概略構成図。 図3の圧縮空気貯蔵発電装置の制御方法を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
圧縮空気貯蔵(CAES:compressed air energy storage)発電装置2は、再生可能エネルギーを利用する発電装置4の出力変動を平準化して電力系統6に電力を供給するとともに、電力系統6における電力需要の変動に合わせた電力を供給する。
図1を参照して、CAES発電装置2の構成を説明する。本実施形態のCAES発電装置2は、空気流路8a〜8d(破線で示す)と熱媒流路10a〜10d(実線で示す)と潤滑油流路12a〜12e(一点鎖線で示す)とを有する。
空気流路8a〜8dについて説明する。
空気流路8a〜8dには、モータ(電動機)14で駆動される油冷式圧縮機(以降、単に圧縮機という場合がある)16、油分離器18a,18b、蓄圧タンク(蓄圧部)20、発電機22を駆動する膨張機24、圧縮側熱交換部(第1熱交換部)26、膨張側熱交換部(第2熱交換部)28、および排気側熱交換器(第3熱交換部)36が設けられている。圧縮側熱交換部26は圧縮側熱交換器26aを含み、膨張側熱交換部28は膨張側第1熱交換器28aおよび膨張側第2熱交換器28bを含む。
再生可能エネルギーを利用する発電装置4は、入力電力切替機構30を介してモータ14および後述のクーラ32と電気的に接続されている(二点鎖線で示す)。発電装置4により発電された電力はモータ14またはクーラ32に供給される。モータ14は圧縮機16に機械的に接続されており、モータ14の駆動に伴い圧縮機16が駆動される。
圧縮機16は、油冷式であり、供給された潤滑油により冷却および潤滑される。圧縮機16は、モータ14によって駆動されると、空気流路8aを介して吸気口16aより空気を吸気し、内部で圧縮して吐出口16bより圧縮空気を吐出する。圧縮機16の吐出口16bは空気流路8bを通じて蓄圧タンク20と流体的に接続されており、吐出口16bから吐出された圧縮空気は、空気流路8bを通じて蓄圧タンク20に圧送される。空気流路8bにはバルブ34aが設けられており、バルブ34aの開閉により圧縮機16から蓄圧タンク20への圧縮空気の供給を許容又は遮断できる。なお、圧縮機16の種類は油冷式であれば特に限定されず、例えば、スクリュ式、スクロール式、ターボ式、およびレシプロ式などであってもよい。
圧縮機16の吐出口16bから蓄圧タンク20に延びる空気流路8bには、油分離器18aが介設されている。油冷式圧縮機16を使用すると、吐出口16bから油分を含む圧縮空気が吐出される。油分離器18aは、吐出された圧縮空気から油分を分離する。
また、油分離器18aは、空気流路8b内を流れる圧縮空気から分離した油分の蓄積部である油溜まり(図示せず)を備え、この油溜まりは後述の潤滑油流路12aに流体的に接続されている。油分離器18aで圧縮空気から分離された油は潤滑油として潤滑油流路12aに供給される。
圧縮機16の吐出口16bから蓄圧タンク20に延びる空気流路8bには冷却器として圧縮側熱交換器26aが介設されている。圧縮側熱交換器26aに供給される圧縮空気は圧縮の際に生じる圧縮熱により高温となる。圧縮側熱交換器26aでは、熱媒と圧縮空気の間の熱交換により、圧縮空気は冷却され、熱媒は加熱されている。
蓄圧タンク20は、圧縮空気を蓄えてエネルギーとして蓄積できる。蓄圧タンク20には、上述のように油分離器18aにより油分が分離された圧縮空気が供給される。蓄圧タンク20は、空気流路8cを通じて膨張機24と流体的に接続されており、蓄圧タンク20から送出された圧縮空気は空気流路8cを通じて膨張機24に供給される。空気流路8cにはバルブ34bが設けられており、バルブ34bの開閉により蓄圧タンク20から膨張機24への圧縮空気の供給を許容又は遮断できる。
また、蓄圧タンク20から膨張機24の給気口24aに延びる空気流路8cには、膨張側第1熱交換器28aおよび膨張側第2熱交換器28bが介設されている。膨張側第1熱交換器28aでは、潤滑油と圧縮空気の間の熱交換により、圧縮空気は加熱され、潤滑油は冷却されている。膨張側第2熱交換器28bでは、熱媒と圧縮空気の間の熱交換により、圧縮空気は加熱され、熱媒は冷却されている。
膨張機24は、油冷式であり、潤滑油の供給により冷却および潤滑される。膨張機24は、発電機22と機械的に接続されており、給気口24aから圧縮空気を給気された膨張機24は、給気された圧縮空気により作動し、発電機22を駆動する。発電機22は電力系統6に電気的に接続されており(二点鎖線で示す)、発電機22で発電した電力は電力系統6に供給される。また、膨張機24で膨張された空気は、排気口24bから空気流路8dを通じて排気される。空気流路8dには油分離器18bが設けられており、排気口24bから排出された空気は油分離器18bによって油分が除去される。膨張機24の種類は、例えば、スクリュ式、スクロール式、ターボ式、およびレシプロ式などであってもよい。さらに言えば、膨張機24は油冷式に限定されず、オイルフリー式であってもよい。膨張機24がオイルフリー式の場合、油分離器18bは省略される。
膨張機24の排気口24bから延びる空気流路8dには、加熱器として排気側熱交換器36が設けられている。排気側熱交換器36に供給される空気は膨張の際の吸熱により低温となる。従って、排気側熱交換器36では、潤滑油と圧縮空気の間の熱交換により、圧縮空気は加熱され、潤滑油は冷却されている。
熱媒流路10a〜10dについて説明する。
熱媒流路10a〜10dには、圧縮側熱交換器26a、高温熱媒タンク(蓄熱部)38、膨張側第2熱交換器28b、および低温熱媒タンク40が順に設けられている。熱媒はこれらの間で循環して流動している。熱媒の種類は特に限定されておらず、例えばグリコール系の熱媒を使用してもよい。
圧縮側熱交換器26aでは、油冷式圧縮機16から蓄圧タンク20に延びる空気流路8b内の圧縮空気と、低温熱媒タンク40から高温熱媒タンク38に延びる熱媒流路10a,10d内の熱媒とで熱交換している。具体的には、空気流路8b内を流れる圧縮空気は、圧縮機16での圧縮の際に生じる圧縮熱により高温となっており、圧縮側熱交換器26aでの熱交換により、圧縮空気を冷却している。即ち、圧縮側熱交換器26aでは圧縮空気の温度は低下し、熱媒の温度は上昇する。圧縮側熱交換器26aは熱媒流路10aを通じて高温熱媒タンク38と流体的に接続されており、温度上昇した熱媒は高温熱媒タンク38に供給され蓄えられる。
高温熱媒タンク38は、圧縮側熱交換器26aから供給された高温の熱媒を保温して蓄える。そのため、高温熱媒タンク38は断熱されていることが好ましい。高温熱媒タンク38は、熱媒流路10bを通じて膨張側第2熱交換器28bに流体的に接続されており、高温熱媒タンク38で蓄えられた熱媒は熱媒流路10bを通じて膨張側第2熱交換器28bに供給される。
膨張側第2熱交換器28bでは、蓄圧タンク20から膨張機24に延びる空気流路8c内の圧縮空気と、高温熱媒タンク38から低温熱媒タンク40に延びる熱媒流路10b,10c内の熱媒とで熱交換している。具体的には、高温熱媒タンク38内の高温の熱媒を利用して膨張機24による膨張の前に圧縮空気の温度を上昇させて発電効率(膨張効率)を向上させている。即ち、膨張側第2熱交換器28bでは、圧縮空気の温度は上昇し、熱媒の温度は低下する。膨張側第2熱交換器28bは熱媒流路10cを通じて低温熱媒タンク40に流体的に接続されており、温度低下した熱媒は熱媒流路10cを通じて低温熱媒タンク40に供給され蓄えられる。
低温熱媒タンク40は、膨張側第2熱交換器28bから供給された低温の熱媒を蓄える。低温熱媒タンク40は熱媒流路10dを通じて圧縮側熱交換器26aに流体的に接続されており、低温熱媒タンク40で蓄えられた熱媒は熱媒流路10dを通じて圧縮側熱交換器26aに供給される。
このように熱媒流路10a〜10dでは、熱媒が循環している。熱媒の循環は、熱媒流路10dに介設されたポンプ42aによりなされている。本実施形態では、ポンプ42aは低温熱媒タンク40の下流に設けられているが、その位置は特に限定されない。
潤滑油流路12a〜12eについて説明する。
潤滑油流路12a〜12eには、圧縮機16、高温潤滑油タンク(蓄熱部)44、膨張側第1熱交換器28a、および低温潤滑油タンク(蓄油部)46が順に設けられている。潤滑油はこれらの間で循環して流動している。潤滑油の種類は特に限定されておらず、例えば鉱物油系の潤滑油を使用してもよい。
膨張側第1熱交換器28aでは、蓄圧タンク20から膨張機24に延びる空気流路8c内の圧縮空気と、高温潤滑油タンク44から低温潤滑油タンク46に延びる潤滑油流路12b,12c内の潤滑油とで熱交換している。具体的には、空気流路8c内を流れる圧縮空気は、潤滑油との熱交換により加熱されている。即ち、膨張側第1熱交換器28aでは圧縮空気の温度は上昇し、潤滑油の温度は低下する。膨張側第1熱交換器28aは潤滑油流路12cを通じて低温潤滑油タンク46と流体的に接続されており、温度低下した潤滑油は低温潤滑油タンク46に供給され蓄えられる。
低温潤滑油タンク46は、膨張側第1熱交換器28aから供給された低温の潤滑油を蓄える。低温潤滑油タンク46には、内部の潤滑油の温度を測定するための温度センサ(潤滑油温度検出部)48が設けられている。温度センサ48で測定された潤滑油の温度値は、後述の制御装置50に出力される。また、低温潤滑油タンク46には、内部の潤滑油を冷却するためのクーラ32が設けられている。本実施形態のクーラ32は、入力電力切替機構30を介して発電装置4から電力を供給されて作動する。低温潤滑油タンク46は、潤滑油流路12dを通じて膨張機24に流体的に接続されており、低温潤滑油タンク46で蓄えられた潤滑油は潤滑油流路12dを通じて膨張機24に供給される。
膨張機24では、潤滑油流路12dを通じて供給された低温の潤滑油によって内部の膨張要素が潤滑および冷却される。本実施形態ではスクリュ式の膨張機24を使用しているため、例えば内部の膨張要素はスクリュロータ(図示せず)である。ここで、潤滑及び加熱に使用された潤滑油は、膨張要素における冷熱等を受けて温度が低下する。膨張機24で使用された潤滑油は、潤滑油流路12dを通じて排気側熱交換器36に供給される。
排気側熱交換器36では、膨張機24の排気口24bから延びる空気流路8d内の空気と、膨張機24から低温潤滑油タンク46に延びる潤滑油流路12d内の潤滑油とで熱交換している。具体的には、潤滑油流路12d内を流れる潤滑油は、排気空気との熱交換により冷却されている。即ち、排気側熱交換器36では潤滑油の温度は低下し、空気の温度は上昇する。排気側熱交換器36は潤滑油流路12dを通じて低温潤滑油タンク46と流体的に接続されており、温度低下した潤滑油は低温潤滑油タンク46に供給され蓄えられる。
本実施形態では、クーラ32および排気側熱交換器36により低温潤滑油タンク46内の潤滑油を冷却するため、クーラ32および排気側熱交換器36が本発明の潤滑油冷却部を構成する。
また、低温潤滑油タンク46は、潤滑油流路12eを通じて圧縮機16に流体的に接続されており、低温潤滑油タンク46で蓄えられた熱媒は潤滑油流路12eを通じて圧縮機16に供給される。
圧縮機16では、潤滑油流路12eを通じて供給された低温の潤滑油によって内部の圧縮要素が潤滑および冷却される。本実施形態ではスクリュ式の圧縮機16を使用しているため、例えば内部の圧縮要素はスクリュロータ(図示せず)である。ここで、潤滑及び冷却に使用された潤滑油は、圧縮要素における暖熱等を受けて温度が上昇する。圧縮機16は潤滑油流路12aを通じて高温潤滑油タンク44に流体的に接続されており、圧縮機16で温度上昇した潤滑油は潤滑油流路12aを通じて高温潤滑油タンク44に供給される。このように、圧縮機16内で潤滑油を加熱、即ち潤滑油に熱回収しているため、本実施形態の圧縮機16は本発明の圧縮側熱交換部26に含まれる。
高温潤滑油タンク44は、圧縮機16から供給された高温の潤滑油を保温して蓄える。そのため、高温潤滑油タンク44は断熱されていることが好ましい。高温潤滑油タンク44は、潤滑油流路12bを通じて膨張側第1熱交換器28aに流体的に接続されており、高温潤滑油タンク44で蓄えられた熱媒は潤滑油流路12bを通じて膨張側第1熱交換器28aに供給される。
このように潤滑油流路12a〜12eでは、潤滑油が循環している。潤滑油の循環は、潤滑油流路12d,12eに介設されたポンプ42b,42cによりなされている。本実施形態では、ポンプ42b,42cは低温潤滑油タンク46の下流に設けられているが、その位置は特に限定されない。
このように、空気流路8a〜8d、熱媒流路10a〜10d、および潤滑油流路12a〜12eの3つの流路構成によれば、油冷式圧縮機16における圧縮熱や摩擦熱などを圧縮側熱交換部26により高温熱媒タンク38および高温潤滑油タンク44に回収し、膨張側熱交換部28により膨張前の圧縮空気を加熱することで充放電効率を向上できる。具体的には、圧縮側熱交換部26において蓄圧タンク20への圧縮空気の貯蔵前に熱媒で圧縮熱を回収することで、貯蔵する圧縮空気の温度が低下して密度が増加するため、蓄圧タンク20内の圧縮空気量が増加し、充電効率(圧縮効率)が向上している。さらに、圧縮熱を回収した熱媒および摩擦熱を回収した潤滑油を膨張側熱交換部28において膨張前の圧縮空気の加熱に使用することで発電効率(膨張効率)が向上している。
特に、空気流路8cにおける膨張側第1熱交換器28aおよび膨張側第2熱交換器28bの配置については、潤滑油用の膨張側第1熱交換器28aが上流に設置され、熱媒用の膨張側第2熱交換器28bが下流に設置されている。
この構成によれば、膨張側熱交換部28において熱媒および潤滑油を用いて膨張前の圧縮空気を加熱する際、先に潤滑油の熱交換を行うことで潤滑油温度をより低下させている。特に、潤滑油と熱媒では、潤滑油の方が油冷式圧縮機16の機能に直接作用するため、潤滑油の温度を低下させることが好ましいためである。
また、CAES発電装置2は、制御装置50を備える。制御装置50は、温度センサ48で測定した低温潤滑油タンク46内の潤滑油の温度値Tを受け、この温度値Tに基づいて切替部を制御する。本実施形態では、入力電力切替機構30およびバルブ35aが本発明の切替部を構成する。切替部は、状態1から状態4のいずれかの状態で制御されている。状態1は、バルブ35aが開かれた状態である。状態1では、排気側熱交換器36での排気冷熱を利用した熱交換により潤滑油が冷却される。状態2は、入力電力切替機構30がクーラ32への電力供給を許容する状態である。状態2では、発電装置4で発電した電力がクーラ32に供給され、供給された電力によりクーラ32が作動し、潤滑油が冷却される。状態3は、特に動作を行わない待機状態である。状態4は、バルブ35aが閉じられ、入力電力切替機構30がクーラ32への電力供給が遮断されている状態である。状態4では、潤滑油は冷却されない。以降、制御装置50による制御方法を説明する。
図2に示すように、制御を開始すると(ステップS2−1)、温度センサ48で測定した温度値Tが所定の設計上限温度Th未満であるか否かを判断する(ステップS2−2)。温度値Tが設計上限温度Th未満でない場合、以下の表1に示す潤滑油の冷却処理を実行し(ステップS2−3)、再び温度値Tが所定の設計上限温度Th未満であるか否かを判断する(ステップS2−2)。温度値Tが設計上限温度Th未満である場合、非冷却処理として切替部を状態4にして潤滑油の冷却を防止し(ステップS2−4)、制御を終了する(ステップS2−5)。本実施形態では、温度値Tを測定するたびにこのような制御が連続的に行われている。
Figure 0006689616
表1に示すように、冷却処理では、再生可能エネルギーを利用する発電装置4で発電する入力電力(第1電力)の有無と、膨張機24から排気される空気の冷熱(排気冷熱)の有無とに基づいて切替部を制御する。発電装置4で発電する入力電力の有無は、CAES発電装置2に発電装置4から電力が供給されているか否かで判断する。また、膨張機24から排気される空気の冷熱の有無は、発電機22で電力(第2電力)が生成されているか否かで判断する。
具体的には、入力電力が有り、排気冷熱が有る場合、切替部は状態1になるように制御される。入力電力が有り、排気冷熱が無い場合、切替部は状態2になるように制御される。入力電力が無く、排気冷熱が有る場合、切替部は状態1になるように制御される。入力電力が無く、排気冷熱が無い場合、切替部は状態3になるように制御される。ただし、入力電力が有り、排気冷熱が有る場合、切替部は状態2になるように制御されてもよい。さらに、入力電力が無く、排気冷熱が無い場合、外部の電力系統6からクーラ32に電力供給してクーラ32を作動してもよい。
本実施形態の構成によれば、排気側熱交換器36において膨張機24から排気される排気空気の冷熱を利用して潤滑油を冷却でき、圧縮機に供給される潤滑油の温度Tを設定温度範囲内(T<Th)に調整できる。特に、排気空気の冷熱を利用することで外部から冷熱を要することなく効率的に潤滑油を冷却している。また、簡易な構成で潤滑油を冷却できるため、CAES発電装置2の構成が複雑化することを防止できる。
また、排気側熱交換器36に加えてクーラ32をさらに備えることで、膨張機24が駆動されず排気空気の冷熱が存在しない場合でも、クーラ32を利用して潤滑油を冷却できる。
また、CAES発電装置2の運転状態に応じて切替部を適切に制御することで、最適効率で潤滑油を冷却できる。
(第2実施形態)
図3に示す第2実施形態のCAES発電装置2では、低温潤滑油タンク46内の熱媒を加熱するための機構が設けられている。本実施形態は、この点に関することを除いて図1の第1実施形態と実質的に同様である。従って、図1に示した構成と同様の部分については説明を省略する。
本実施形態では、再生可能エネルギーを利用する発電装置4で発電した入力電力は、入力電力切替機構30により供給先を切り替えられ、モータ14、クーラ32、またはヒータ52に供給される。また、発電機22の発電電力の供給先を切り替えるための発電電力切替機構54が設けられている。発電機22の発電電力は、発電電力切替機構54により供給先を切り替えられ、外部の電力系統6またはヒータ52に供給される。高温熱媒タンク38には、内部の熱媒の温度を測定するための温度センサ58が設けられている。温度センサ58で測定した熱媒の温度値は、制御装置50に出力される。高温熱媒タンク38は、熱媒流路10eを通じて低温熱媒タンク40と流体的に接続されており、熱媒流路10eには追加熱交換器56が介設されている。なお、図中にA1とA2が2つずつ描かれているのは、A1同士およびA2同士が流体的に接続されていることを表している。
追加熱交換器56では、膨張側第1熱交換器28aから低温潤滑油タンク46に延びる潤滑油流路12c内の潤滑油と、高温熱媒タンク38から低温熱媒タンク40に延びる熱媒流路10e内の熱媒とで熱交換している。具体的には、潤滑油流路12c内を流れる潤滑油は熱媒との熱交換により加熱されている。即ち、追加熱交換器56では潤滑油の温度は上昇し、熱媒の温度は低下する。
高温熱媒タンク38から追加熱交換器56に延びる熱媒流路10eには、バルブ35bが設けられており、バルブ35bの開閉により上述の追加熱交換器56での熱交換を実行または停止している。本実施形態では、入力電力切替機構30、発電電力切替機構54、およびバルブ35a,35bが本発明の切替部を構成する。
本実施形態の制御装置50は、温度センサ48で測定した低温潤滑油タンク46内の潤滑油の温度値T1と、温度センサ58で測定した高温熱媒タンク38内の潤滑油の温度値T2とを受け、温度値T1,T2に基づいて切替部を制御する。切替部は、状態1から状態8のいずれかの状態で制御されている。状態1から状態4は、第1実施形態と同じである。状態5は、バルブ35bが開かれた状態である。状態5では追加熱交換器56での高温熱媒を利用した熱交換により潤滑油が加熱される。状態6は、入力電力切替機構30がヒータ52への電力供給を許容する状態である。状態6では、発電装置4で発電した電力がヒータ52に供給され、供給された電力によりヒータ52が作動し、潤滑油が加熱される。状態7は、発電機22で発電した電力が有る場合、発電電力切替機構54がヒータ52への電力供給を許容する状態となり、発電機22で発電した電力が無い場合、特に動作を行わない待機状態となる。状態8は、バルブ35bが閉じられ、入力電力切替機構30がヒータ52への電力供給を遮断している状態である。状態8では、潤滑油は加熱されない。
図4に示すように、制御を開始すると(ステップS4−1)、温度センサ48で測定した温度値T1が所定の設計上限温度Th未満であるか否かを判断する(ステップS4−2)。温度値T1が設計上限温度Th未満でない場合、上述の表1に示す潤滑油の冷却処理を実行し(ステップS4−3)、再び温度値T1が所定の設計上限温度Th未満であるか否かを判断する(ステップS4−2)。温度値T1が設計上限温度Th未満である場合、非冷却処理として切替部を状態4にして潤滑油の冷却を防止し(ステップS4−4)、温度値T1が所定の設計下限温度Tcより大きいか否かを判断する(ステップS4−5)。温度値T1が所定の設計下限温度Tc以下である場合、以下の表2に示す潤滑油の加熱処理を実行し(ステップS4−6)、再び温度値T1が所定の設計上限温度Th未満であるか否かを判断する(ステップS4−2)。温度値T1が所定の設計下限温度Tcより大きい場合、非加熱処理として切替部を状態8にして潤滑油の加熱を防止し(ステップS4−7)、制御を終了する(ステップS4−8)。本実施形態では、温度値T1を測定するたびにこのような制御が連続的に行われている。
Figure 0006689616
表2に示すように、加熱処理では、再生可能エネルギーを利用する発電装置4からの入力電力の有無と、高温熱媒タンク38内の高温熱媒の有無とに基づいて切替部を制御する。高温熱媒の有無は、高温熱媒タンク38に設けられた温度センサ58で測定した熱媒の温度値T2が所定の温度以上であるか否かによって判断されている。ここでの所定温度は、追加熱交換器56において熱媒が潤滑油を加熱できる程度の温度であればよい。
入力電力が有り、高温熱媒が有る場合、切替部は状態5になるように制御される。入力電力が有り、高温熱媒が無い場合、切替部は状態6になるように制御される。入力電力が無く、高温熱媒が有る場合、切替部は状態5になるように制御される。入力電力が無く、高温熱媒が無い場合、切替部は状態7になるように制御される。ただし、入力電力が有り、高温熱媒が有る場合、切替部は状態6になるように制御されてもよい。さらに、入力電力が無く、高温熱媒が無く、さらに発電機22で発電した電力も無い場合、外部の電力系統6からヒータ52に電力供給してヒータ52を作動してもよい。
このように制御することで、圧縮機16に供給される潤滑油の温度値T1を圧縮機16の設計温度範囲内(Tc<T1<Th)に調整できる。特に、潤滑油の温度調整に際して、システム内で利用できる冷熱および暖熱がある場合はそれらを利用しているため、その場合は外部からの電力供給を追加的に要することなく効率的である。
また、上述の第1および第2実施形態では、熱媒と潤滑油には異種のものを使用したが、同一のものを使用することもできる。その場合、低温熱媒タンク40と低温潤滑油タンク46とを一つのタンクで構成でき、同様に高温熱媒タンク38と高温潤滑油タンク44とを一つのタンクで構成できる。
以上より、本発明の具体的な実施形態やその変形例について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、個々の実施形態の内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
また、発電に利用できる再生可能エネルギーは、例えば、風力、太陽光、太陽熱、波力又は潮力、流水又は潮汐、及び地熱等、自然の力で定常的(もしくは反復的)に補充されるエネルギーの全てを含む。
2 圧縮空気貯蔵発電装置(CAES発電装置)
4 再生可能エネルギーを利用する発電装置(発電装置)
6 電力系統
8a,8b,8c,8d 空気流路
10a,10b,10c,10d,10e 熱媒流路
12a,12b,12c,12d,12e 潤滑油流路
14 モータ(電動機)
16 油冷式圧縮機(圧縮機)(圧縮側熱交換部)
16a 吸気口
16b 吐出口
18a,18b 油分離器
20 蓄圧タンク(蓄圧部)
22 発電機
24 膨張機
24a 給気口
24b 排気口
26 圧縮側熱交換部(第1熱交換部)
26a 圧縮側熱交換器
28 膨張側熱交換部(第2熱交換部)
28a 膨張側第1熱交換器
28b 膨張側第2熱交換器
30 入力電力切替機構(切替部)
32 クーラ(潤滑油冷却部)
34a,34b バルブ
35a,35b バルブ(切替部)
36 排気側熱交換器(第3熱交換部)(潤滑油冷却部)
38 高温熱媒タンク(蓄熱部)
40 低温熱媒タンク
42a,42b,42c ポンプ
44 高温潤滑油タンク(蓄熱部)
46 低温潤滑油タンク(蓄油部)
48 温度センサ(潤滑油温度検出部)
50 制御装置
52 ヒータ
54 発電電力切替機構(切替部)
56 追加熱交換器
58 温度センサ

Claims (5)

  1. 再生可能エネルギーを用いて発電した第1電力により駆動される電動機と、
    前記電動機により駆動される油冷式圧縮機と、
    前記油冷式圧縮機により圧縮された圧縮空気を蓄える蓄圧部と、
    前記蓄圧部から供給される圧縮空気によって駆動される膨張機と、
    前記膨張機により駆動されて第2電力を発電する発電機と、
    前記油冷式圧縮機における熱を潤滑油および熱媒に回収する第1熱交換部と、
    前記第1熱交換部で熱を回収した潤滑油および熱媒を蓄える蓄熱部と、
    前記蓄熱部で蓄えられた潤滑油および熱媒により前記膨張機に供給される圧縮空気を加熱する第2熱交換部と、
    前記油冷式圧縮機に供給される潤滑油を蓄える蓄油部と、
    前記蓄油部内の潤滑油の温度を検出する潤滑油温度検出部と、
    少なくとも前記膨張機から排気された空気により前記油冷式圧縮機に供給される潤滑油を冷却する第3熱交換部を有する潤滑油冷却部と、
    前記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却するか否かを切り替える切替部と、
    前記潤滑油温度検出部で検出した潤滑油の温度が設定上限温度以上の場合、前記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却するように前記切替部を切り替え、前記設定上限温度未満の場合、前記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却しないように前記切替部を切り替える制御装置と
    を備える、圧縮空気貯蔵発電装置。
  2. 前記制御装置は、前記潤滑油温度検出部で検出した潤滑油の温度が前記設定上限温度以上の場合、前記第3熱交換部で潤滑油を冷却するように前記切替部を切り替え、前記設定上限温度未満の場合、記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却しないように前記切替部を切り替える、請求項1に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  3. 前記潤滑油冷却部は、前記蓄油部内の潤滑油を冷却するクーラをさらに備え、
    前記切替部は、前記第3熱交換部で潤滑油を冷却するか否か、または、前記クーラにより潤滑油を冷却するかを切り替え、
    前記制御装置は、前記潤滑油温度検出部で検出した潤滑油の温度が前記設定上限温度以上の場合、前記第3熱交換部または前記クーラで潤滑油を冷却するように前記切替部を切り替え、前記設定上限温度未満の場合、前記潤滑油冷却部で潤滑油を冷却しないように前記切替部を切り替える、請求項1に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記第1電力が供給され、かつ前記第2電力が生成されている場合、前記クーラまたは前記第3熱交換部で潤滑油を冷却し、
    前記第1電力が供給され、かつ前記第2電力が生成されていない場合、前記クーラで潤滑油を冷却し、
    前記第1電力が供給されず、かつ前記第2電力が生成されている場合、前記第3熱交換部で潤滑油を冷却し、
    前記第1電力が供給されず、かつ前記第2電力が生成されていない場合、前記クーラで潤滑油を冷却するかまたは待機する
    ように前記切替部を切り替える、請求項3に記載の圧縮空気貯蔵発電装置。
  5. 再生可能エネルギーを用いて発電した電力により油冷式圧縮機を駆動して空気を圧縮し、
    前記油冷式圧縮機で製造した圧縮空気を貯蔵し、
    前記貯蔵した圧縮空気により膨張機を駆動して発電し、
    前記油冷式圧縮機で発生した熱を潤滑油および熱媒に回収し、
    熱回収した前記潤滑油および前記熱媒を貯蔵し、
    前記貯蔵した前記潤滑油および前記熱媒により前記膨張機に供給される前記圧縮空気を加熱し、
    前記膨張機に供給される前記圧縮空気の加熱に利用された前記潤滑油を蓄油部に貯蔵し、
    前記蓄油部内の前記潤滑油の温度を検出し、
    前記膨張機から排気された空気により前記油冷式圧縮機に供給される潤滑油を冷却するか否かを切り替える、
    ことを含む圧縮空気貯蔵発電方法。
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