JP2020120561A - 絶縁型スイッチング電源 - Google Patents
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Abstract
Description
・本発明の態様は、同極性の一次コイルと二次コイルを具備するトランスと、前記一次コイルを含む電流路を導通又は遮断するべくオンオフ制御される少なくとも1つの一次側のスイッチング素子と、二次側の出力端と接地端との間に接続された平滑コンデンサと、を有する絶縁型スイッチング電源において、
前記トランスの二次側に接続された1つのチョークトランスを有し、前記チョークトランスが、コアと、同極性にて直列接続されかつ互いに疎結合である第1及び第2のコイルとを少なくとも具備し、前記第1のコイルの始端又は終端が前記トランスの二次コイルの始端に接続されており、かつ、
前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの始端又は終端へ流れる電流を導通可能とする第1の整流要素と、
前記チョークトランスの第1のコイルの終端又は始端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とする第2の整流要素と、
前記チョークトランスの第2のコイルの終端を経由して前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とする第3の整流要素と、を少なくとも有することを特徴とする。
・ 上記態様において、昇圧又は降圧を行う双極性の絶縁型スイッチング電源の場合、前記チョークトランスが、前記第2のコイルと同極性にて疎結合となるように該第2のコイルの終端に直列接続された第3のコイルをさらに具備し、前記第3のコイルの終端又は始端が前記トランスの二次コイルの終端に接続されており、かつ、
前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第3のコイルの終端又は始端へ流れる電流を導通可能とする第4の整流要素をさらに有することを特徴とする。
・ 上記態様において、降圧を行う双極性の絶縁型スイッチング電源の場合、前記第1の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの始端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第2の整流要素が、前記チョークトランスの第1のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第3の整流要素が、前記チョークトランスの第2のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第4の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第3のコイルの終端へ流れる電流を導通可能とし、かつ、
前記トランスの二次コイルに生じる起電圧よりも低い電圧が前記出力端と前記接地端の間に出力されることを特徴とする。
・ 上記態様において、昇圧を行う双極性の絶縁型スイッチング電源の場合、前記第1の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの終端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第2の整流要素が、前記チョークトランスの第1のコイルの始端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第3の整流要素が、前記チョークトランスの第3のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第4の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第3のコイルの始端へ流れる電流を導通可能とし、かつ、
前記トランスの二次コイルに生じる起電圧よりも高い電圧が前記出力端と前記接地端の間に出力されることを特徴とする。
・ 上記態様において、昇圧又は降圧を行う単極性の絶縁型スイッチング電源の場合、前記トランスの二次コイルの終端が前記接地端に接続されており、かつ、
前記チョークトランスの第2のコイルの終端と前記接地端との間の電流路を導通又は遮断するべく、前記一次側のスイッチング素子と同じタイミングでオンオフ制御される二次側のスイッチング素子をさらに有することを特徴とする。
・ 上記態様において、降圧を行う単極性の絶縁型スイッチング電源の場合、前記第1の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの始端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第2の整流要素が、前記チョークトランスの第1のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第3の整流要素が、前記チョークトランスの第2のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記トランスの二次コイルに生じる起電圧よりも低い電圧が前記出力端と前記接地端の間に出力されることを特徴とする。
・ 上記態様において、昇圧を行う単極性の絶縁型スイッチング電源の場合、前記第1の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの終端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第2の整流要素が、前記チョークトランスの第1のコイルの始端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第3の整流要素が、前記チョークトランスの第2のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記トランスの二次コイルに生じる起電圧よりも高い電圧が前記出力端と前記接地端の間に出力されることを特徴とする。
(1−1)第1の実施形態の回路構成
図1は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第1の実施形態の回路構成の一例を概略的に示した図である。第1の実施形態は、降圧を行う双極性の絶縁型スイッチング電源である。図1に示された回路は、入力端1、2と出力端p、nとを有する。入力側と出力側は、トランスTにより絶縁されている。ここでは、入力端2をトランスTの一次側の基準電位(接地端)とし、出力端nをトランスTの二次側の基準電位(接地端)とする。入力端1、2には、典型的には交流電圧を整流した正の電圧が入力される。出力端p、nには、正の直流電圧が出力される。
入力される交流電圧は、例えば、系統電源又は各種の発電装置で生成される数Hz〜数十Hz程度の周波数を有する正弦波を全波整流した電圧である。
トランスTの二次側には、1つのチョークトランスTrが設けられている。本回路は、一次側のフルブリッジ回路により双方向駆動されるにも関わらず、二次側の外付けトランスは1つのチョークコイルトランスTrのみでよいので、構成を簡素化できる。チョークトランスTrは、1つのコアと、コアに同極性で巻かれ直列に接続された3つのコイルL1a、L2、L1bとを有する(各コイルの巻き始端を黒丸で示す)。中央のコイルL2と各端のコイルL1a、コイルL1bとはそれぞれ疎結合(コアを点線で示す)とする。2つのコイルを互いに疎結合とするためには、例えば2つのコイルの間の距離を離してコアに巻く。これにより、一方のコイルを通る磁束の全てが他方のコイルを通過せず、その一部が漏れ磁束となる疎結合を実現できる。疎結合とすることにより2つのコイルの相互作用を緩慢とすることができる。
図2〜図6を参照して、図1の回路の動作を説明する。図2〜図5は、各動作モードにおいて回路に流れる電流を概略的に示している。
図2の上側の図は、モードIの電流の流れを示している。一次側において、スイッチング素子B1、B2がオフのときにスイッチング素子A1、A2がオフからオンになると、一次コイルN1の始端から終端に電流1aが流れる(図6(c)参照)。
図2の下側の図は、モードIIの電流の流れを示している。一次側のスイッチング素子A1、A2がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1aが遮断される(図6(c)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。一次コイルN1に生じる逆起電力による入力端1への還流はダイオードDBにより阻止される。これによりモードIにおいてトランスTに蓄積された磁気エネルギーがトランスTに留まる。トランスTに留まった磁気エネルギーは、次に二次コイルN2に電流が流れるときに放出される。
モードIIIの動作は、モードIの動作と対称的である。
図3の上側の図は、モードIIIの電流の流れを示している。一次側において、スイッチング素子A1、A2がオフのときにスイッチング素子B1、B2がオフからオンになると、一次コイルN1の終端から始端に電流1bが流れる(図6(c)参照)。
モードIVの動作は、モードIIの動作と対称的である。
図3の下側の図は、モードIVの電流の流れを示している。一次側のスイッチング素子B1、B2がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1bが遮断される(図6(c)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。一次コイルN1に生じる逆起電力による入力端1への還流はダイオードDAにより阻止される。これによりモードIIIにおいてトランスTに蓄積された磁気エネルギーがトランスTに留まる。トランスTに留まった磁気エネルギーは、次に二次コイルN2にフォワード電流が流れるときに放出される。
図4の上側の図は、モードVの電流の流れを示している。一次側において、スイッチング素子B1、B2がオフのときにスイッチング素子A1、A2がオフからオンになると、一次コイルN1の始端から終端に電流1aが流れる(図6(c)参照)。
図4の下側の図は、モードVIの電流の流れを示している。一次側のスイッチング素子A1、A2がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1aが遮断される(図6(c)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。一次コイルN1に生じる逆起電力による入力端1への還流はダイオードDBにより阻止される。これによりモードVにおいてトランスTに蓄積された磁気エネルギーがトランスTに留まる。トランスTに留まった磁気エネルギーは、次に二次コイルN2に電流が流れるときに放出される。
モードVIIの動作は、モードVの動作と対称的である。
図5の上側の図は、モードVIIの電流の流れを示している。一次側において、スイッチング素子A1、A2がオフのときにスイッチング素子B1、B2がオフからオンになると、一次コイルN1の終端から始端に電流1bが流れる(図6(c)参照)。
モードVIIIの動作は、モードVIの動作と対称的である。
図5の下側の図は、モードVIIIの電流の流れを示している。一次側のスイッチング素子B1、B2がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1bが遮断される(図6(c)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。一次コイルN1に生じる逆起電力による入力端1への還流はダイオードDAにより阻止される。これによりモードVIIにおいてトランスTに蓄積された磁気エネルギーがトランスTに留まる。トランスTに留まった磁気エネルギーは、次に二次コイルN2に電流が流れるときに放出される。
(2−1)第2の実施形態の回路構成
図7は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第1の実施形態の回路構成の一例を概略的に示した図である。第2の実施形態は、昇圧を行う双極性の絶縁型スイッチング電源である。第1の実施形態と共通する構成については、説明を省略する場合がある。
トランスTの一次側の構成は、第1の実施形態と同じである。
トランスTの二次側には、1つのチョークトランスTrが設けられている。チョークトランスTrは、1つのコアと、コアに同極性で巻かれ直列に接続された3つのコイルL2a、L1、L2bとを有する(各コイルの巻き始端を黒丸で示す)。中央のコイルL1と各端のコイルL2a、コイルL2bとはそれぞれ疎結合とする。
図8〜図12を参照して、図7の回路の動作を説明する。図8〜図11は、各動作モードにおいて回路に流れる電流を概略的に示している。
図8の上側の図は、モードIの電流の流れを示している。一次側において、スイッチング素子B1、B2がオフのときにスイッチング素子A1、A2がオフからオンになると、一次コイルN1の始端から終端に電流1aが流れる(図12(c)参照)。
図8の下側の図は、モードIIの電流の流れを示している。一次側のスイッチング素子A1、A2がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1aが遮断される(図12(c)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。一次コイルN1に生じる逆起電力による入力端1への還流はダイオードDBにより阻止される。これによりモードIにおいてトランスTに蓄積された磁気エネルギーがトランスTに留まる。トランスTに留まった磁気エネルギーは、次に二次コイルN2に電流が流れるときに放出される。
モードIIIの動作は、モードIの動作と対称的である。
図9の上側の図は、モードIIIの電流の流れを示している。一次側において、スイッチング素子A1、A2がオフのときにスイッチング素子B1、B2がオフからオンになると、一次コイルN1の終端から始端に電流1bが流れる(図12(c)参照)。
モードIVの動作は、モードIIの動作と対称的である。
図9の下側の図は、図12のモードIVの電流の流れを示している。一次側のスイッチング素子B1、B2がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1bが遮断される(図12(c)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。一次コイルN1に生じる逆起電力による入力端1への還流はダイオードDAにより阻止される。これによりモードVにおいてトランスTに蓄積された磁気エネルギーがトランスTに留まる。トランスTに留まった磁気エネルギーは、次に二次コイルN2に電流が流れるときに放出される。
図10の上側の図は、モードVの電流の流れを示している。一次側において、スイッチング素子B1、B2がオフのときにスイッチング素子A1、A2がオフからオンになると、一次コイルN1の始端から終端に電流1aが流れる(図12(c)参照)。
図10の下側の図は、モードVIの電流の流れを示している。一次側のスイッチング素子A1、A2がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1aが遮断される(図12(c)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。一次コイルN1に生じる逆起電力による入力端1への還流はダイオードDBにより阻止される。これによりモードVにおいてトランスTに蓄積された磁気エネルギーがトランスTに留まる。トランスTに留まった磁気エネルギーは、次に二次コイルN2に電流が流れるときに放出される。
モードVIIの動作は、モードVの動作と対称的である。
図11の上側の図は、モードVIIの電流の流れを示している。一次側において、スイッチング素子A1、A2がオフのときにスイッチング素子B1、B2がオフからオンになると、一次コイルN1の終端から始端に電流1bが流れる(図12(c)参照)。
モードVIIIの動作は、モードVIの動作と対称的である。
図11の下側の図は、モードVIIIの電流の流れを示している。一次側のスイッチング素子B1、B2がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1bが遮断される(図12(c)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。一次コイルN1に生じる逆起電力による入力端1への還流はダイオードDAにより阻止される。これによりモードVIIにおいてトランスTに蓄積された磁気エネルギーがトランスTに留まる。トランスTに留まった磁気エネルギーは、次に二次コイルN2に電流が流れるときに放出される。
(3−1)第3の実施形態の回路構成
図13は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第3の実施形態の回路構成の一例を概略的に示した図である。第3の実施形態は、降圧を行う単極性の絶縁型スイッチング電源である。図13の絶縁型スイッチング電源は、入力端1、2と出力端p、nとを有する。入力側と出力側は、トランスTにより絶縁されている。ここでは、入力端2をトランスTの一次側の基準電位(接地端)とし、出力端nをトランスTの二次側の基準電位(接地端)とする。入力端1、2には、典型的には交流電圧を整流した正の電圧が入力される。出力端p、nには、正の直流電圧が出力される。
入力される交流電圧は、上述した実施形態と同様である。トランスTは、一次コイルN1と二次コイルN2が同極性に巻かれたフォワードトランスである(コイルの巻き始端を黒丸で示す)。
トランスTの二次側には、1つのチョークトランスTrが設けられている。チョークトランスTrは、1つのコアと、コアに同極性で巻かれ直列に接続された2つのコイルL1、L2とを有する(各コイルの巻き始端を黒丸で示す)。コイルL1とコイルL2は、疎結合とする。
図14〜図16を参照して、図13の回路の動作を説明する。図14及び図15は、各動作モードにおいて回路に流れる電流を概略的に示している。
図14の上側の図は、モードIの電流の流れを示している。スイッチング素子A1がオフからオンになると、一次側では一次コイルN1の始端から終端に電流1aが流れる(図16(b)参照)。同時にスイッチング素子A3がオフからオンになると、トランスTの二次コイルN2とチョークトランスTrの各コイルが並列状態となる。
図14の下側の図は、モードIIの電流の流れを示している。スイッチング素子A1がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1aが遮断される(図16(b)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。同時にスイッチング素子A3がオンからオフになると、トランスTの二次コイルN2とチョークトランスTrの各コイルとからなる閉回路が断絶される。
図15の上側の図は、モードIIIの電流の流れを示している。スイッチング素子A1がオフからオンになると、一次コイルN1の始端から終端に電流1aが流れる(図6(c)参照)。同時にスイッチング素子A3がオフからオンになると、トランスTの二次コイルN2とチョークトランスTrの各コイルが並列状態となる。
図15の下側の図は、モードIVの電流の流れを示している。スイッチング素子A1がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1aが遮断される(図16(b)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。同時にスイッチング素子A3がオンからオフになると、トランスTの二次コイルN2とチョークトランスTrの各コイルとからなる閉回路が断絶される。
(4−1)第4の実施形態の回路構成
図17は、本発明の絶縁型スイッチング電源の第4の実施形態の回路構成の一例を概略的に示した図である。第4の実施形態は、昇圧を行う単極性の絶縁型スイッチング電源である。第3の実施形態の回路と共通する構成については、説明を省略する場合がある。
トランスTの一次側の構成は、第3の実施形態と同じである。
トランスTの二次側には、1つのチョークトランスTrが設けられている。チョークトランスTrは、1つのコアと、コアに同極性で巻かれ直列に接続された2つのコイルL1、L2とを有する(各コイルの巻き始端を黒丸で示す)。コイルL1とコイルL2とは疎結合とする。
図18〜図20を参照して、図17の回路の動作を説明する。図18及び図19は、各動作モードにおいて回路に流れる電流を概略的に示している。
図18の上側の図は、モードIの電流の流れを示している。スイッチング素子A1がオフからオンになると、一次側では一次コイルN1の始端から終端に電流1aが流れる(図20(b)参照)。同時にスイッチング素子A3がオフからオンになると、トランスTの二次コイルN2とチョークトランスTrのコイルL1が並列状態となる。
図18の下側の図は、モードIIの電流の流れを示している。スイッチング素子A1がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1aが遮断される(図20(b)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。同時にスイッチング素子A3がオンからオフになると、トランスTの二次コイルN2とチョークトランスTrのコイルL1とからなる閉回路が断絶される。
図19の上側の図は、モードIIIの電流の流れを示している。スイッチング素子A1がオフからオンになると、一次コイルN1の始端から終端に電流1aが流れる(図6(c)参照)。同時にスイッチング素子A3がオフからオンになると、トランスTの二次コイルN2とチョークトランスTrのコイルL1が並列状態となる。
図19の下側の図は、モードIVの電流の流れを示している。スイッチング素子A1がオンからオフになると、一次コイルN1の電流1aが遮断される(図20(b)参照)。これにより、トランスTの一次コイルN1及び二次コイルN2に逆起電力が生じる。同時にスイッチング素子A3がオンからオフになると、トランスTの二次コイルN2とチョークトランスTrのコイルL1とからなる閉回路が断絶される。
以上に述べた本発明の絶縁型スイッチング電源の各実施形態に共通する構成をまとめると、次の通りとなる。
同極性の一次コイルN1と二次コイルN2を具備するトランスTと、前記一次コイルN1を含む電流路を導通又は遮断するべくオンオフ制御される少なくとも1つの一次側のスイッチング素子と、二次側の出力端pと接地端nとの間に接続された平滑コンデンサCと、を有する絶縁型スイッチング電源が、
前記トランスTの二次側に接続された1つのチョークトランスTrを有し、前記チョークトランスTrが、コアと、同極性にて直列接続されかつ互いに疎結合である第1及び第2のコイルとを少なくとも具備し、前記第1のコイルの始端又は終端が前記トランスTの二次コイルN2の始端に接続されており、かつ、
前記二次側の接地端nから前記チョークトランスTrの第1のコイルの始端又は終端へ流れる電流を導通可能とする第1の整流要素D1と、
前記チョークトランスTrの第1のコイルの終端又は始端から前記二次側の出力端pへ流れる電流を導通可能とする第2の整流要素D2と、
前記チョークトランスTrの第2のコイルの終端を経由して前記二次側の出力端pへ流れる電流を導通可能とする第3の整流要素D3と、を少なくとも有する。
図示しないが、上述した第1又は第2の実施形態の回路における一次側のスイッチング部の別の構成として、プッシュプル回路又はハーフブリッジ回路を適用することができる。
p、n 出力端
T トランス
N1 一次コイル
N2 二次コイル
Tr チョークトランス
L1a、L2、L1b コイル
L1、L2a、L2b コイル
A1、A2、A3、B1、B2 スイッチング素子
D1、D2、D3、D4 ダイオード
C 平滑コンデンサ
1a、1b 一次コイルの電流
2a、2b フォワード電流
3a、3b 誘導電流
4a、4b、6a、6b フライバック電流
5a、5b 励磁電流
Claims (7)
- 同極性の一次コイルと二次コイルを具備するトランスと、前記一次コイルを含む電流路を導通又は遮断するべくオンオフ制御される少なくとも1つの一次側のスイッチング素子と、二次側の出力端と接地端との間に接続された平滑コンデンサと、を有する絶縁型スイッチング電源において、
前記トランスの二次側に接続された1つのチョークトランスを有し、前記チョークトランスが、コアと、同極性にて直列接続されかつ互いに疎結合である第1及び第2のコイルとを少なくとも具備し、前記第1のコイルの始端又は終端が前記トランスの二次コイルの始端に接続されており、かつ、
前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの始端又は終端へ流れる電流を導通可能とする第1の整流要素と、
前記チョークトランスの第1のコイルの終端又は始端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とする第2の整流要素と、
前記チョークトランスの第2のコイルの終端を経由して前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とする第3の整流要素と、を少なくとも有することを特徴とする絶縁型スイッチング電源。 - 前記チョークトランスが、前記第2のコイルと同極性にて疎結合となるように該第2のコイルの終端に直列接続された第3のコイルをさらに具備し、前記第3のコイルの終端又は始端が前記トランスの二次コイルの終端に接続されており、かつ、
前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第3のコイルの終端又は始端へ流れる電流を導通可能とする第4の整流要素をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の絶縁型スイッチング電源。 - 前記第1の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの始端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第2の整流要素が、前記チョークトランスの第1のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第3の整流要素が、前記チョークトランスの第2のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第4の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第3のコイルの終端へ流れる電流を導通可能とし、かつ、
前記トランスの二次コイルに生じる起電圧よりも低い電圧が前記出力端と前記接地端の間に出力されることを特徴とする請求項2に記載の絶縁型スイッチング電源。 - 前記第1の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの終端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第2の整流要素が、前記チョークトランスの第1のコイルの始端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第3の整流要素が、前記チョークトランスの第3のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第4の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第3のコイルの始端へ流れる電流を導通可能とし、かつ、
前記トランスの二次コイルに生じる起電圧よりも高い電圧が前記出力端と前記接地端の間に出力されることを特徴とする請求項2に記載の絶縁型スイッチング電源。 - 前記トランスの二次コイルの終端が前記接地端に接続されており、かつ、
前記チョークトランスの第2のコイルの終端と前記接地端との間の電流路を導通又は遮断するべく、前記一次側のスイッチング素子と同じタイミングでオンオフ制御される二次側のスイッチング素子をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の絶縁型スイッチング電源。 - 前記第1の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの始端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第2の整流要素が、前記チョークトランスの第1のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第3の整流要素が、前記チョークトランスの第2のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記トランスの二次コイルに生じる起電圧よりも低い電圧が前記出力端と前記接地端の間に出力されることを特徴とする請求項5に記載の絶縁型スイッチング電源。 - 前記第1の整流要素が、前記二次側の接地端から前記チョークトランスの第1のコイルの終端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第2の整流要素が、前記チョークトランスの第1のコイルの始端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記第3の整流要素が、前記チョークトランスの第2のコイルの終端から前記二次側の出力端へ流れる電流を導通可能とし、
前記トランスの二次コイルに生じる起電圧よりも高い電圧が前記出力端と前記接地端の間に出力されることを特徴とする請求項5に記載の絶縁型スイッチング電源。
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