JP2020120324A - 異常監視装置及び異常監視方法 - Google Patents

異常監視装置及び異常監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020120324A
JP2020120324A JP2019011326A JP2019011326A JP2020120324A JP 2020120324 A JP2020120324 A JP 2020120324A JP 2019011326 A JP2019011326 A JP 2019011326A JP 2019011326 A JP2019011326 A JP 2019011326A JP 2020120324 A JP2020120324 A JP 2020120324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
transmission frequency
communication
unit
communication signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019011326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7149863B2 (ja
Inventor
卓也 向井
Takuya Mukai
卓也 向井
一宏 小松
Kazuhiro Komatsu
一宏 小松
宣明 田崎
Nobuaki Tazaki
宣明 田崎
修一 村山
Shuichi Murayama
修一 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2019011326A priority Critical patent/JP7149863B2/ja
Publication of JP2020120324A publication Critical patent/JP2020120324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7149863B2 publication Critical patent/JP7149863B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】空調システムにおいて通信異常が発生した場合における保守の負担を軽減する。【解決手段】異常監視装置10は、通信線を介して接続された複数の空調機器を備える空調システムにおける通信異常を監視する。送信頻度記憶部210は、複数の空調機器のそれぞれが通信線を介して信号を送信した送信頻度を記憶する。通信線上を流れる通信信号に異常が発生している場合、複数の空調機器のそれぞれが通信線を介して信号を送信した送信頻度を計測する。機器推定部140は、送信頻度計測部120により計測された複数の空調機器の送信頻度と、送信頻度記憶部210に記憶されている複数の空調機器の送信頻度と、に基づいて、複数の空調機器のうちから、異常が発生している通信信号の送信元の空調機器を推定する。【選択図】図5

Description

本発明は、異常監視装置及び異常監視方法に関する。
通信の異常を監視する技術が知られている。例えば、特許文献1は、通信システムの異常を検出する異常検出装置を開示している。具体的に説明すると、特許文献1に開示された異常検出装置は、伝送路を流れる信号のプロトコル解析を行って異常発生の有無を判定する。そして、異常検出装置は、異常発生を検出した場合に信号の波形データを取得し、取得した波形データに基づいて、異常の原因を推定する。
特開2007−318471号公報
通信異常が発生すると、通信信号にデータ化けが起こることが多いため、通信信号の送信元の機器を特定することが難しくなる場合がある。特に、空調システムにおいて通信異常が発生した場合、発生した通信異常に対応するために保守要員に求められる技術は、空調分野において特殊である。また、そもそも空調システムにおいて発生する様々な異常の中で通信異常の発生機会は少ないため、通信異常を解消するために保守要員に大きな作業負担がかかるとの課題がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、空調システムにおいて通信異常が発生した場合における保守の負担を軽減することが可能な異常監視装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る異常監視装置は、
通信線を介して接続された複数の空調機器を備える空調システムにおける通信異常を監視する異常監視装置であって、
前記複数の空調機器のそれぞれが前記通信線を介して信号を送信した送信頻度を記憶する送信頻度記憶手段と、
前記通信線上を流れる通信信号に異常が発生している場合、前記複数の空調機器のそれぞれが前記通信線を介して信号を送信した送信頻度を計測する送信頻度計測手段と、
前記送信頻度計測手段により計測された前記複数の空調機器の前記送信頻度と、前記送信頻度記憶手段に記憶されている前記複数の空調機器の前記送信頻度と、に基づいて、前記複数の空調機器のうちから、前記異常が発生している通信信号の送信元の空調機器を推定する機器推定手段と、を備える。
本発明は、通信線上を流れる通信信号に異常が発生している場合、複数の空調機器のそれぞれが通信線を介して信号を送信した送信頻度を計測し、計測された送信頻度と送信頻度記憶手段に記憶されている送信頻度とに基づいて、複数の空調機器のうちから、異常が発生している通信信号の送信元の空調機器を推定する。従って、本発明によれば、空調システムにおいて通信異常が発生した場合における保守の負担を軽減することができる。
本発明の実施の形態に係る異常監視装置が使用される空調システムの全体構成を示す図 図1に示した空調システムにおいて送信される制御コマンドのフォーマットの例を示す図 図1に示した空調システムにおいて送信される制御コマンドの符号化方式の例を示す図 実施の形態に係る異常監視装置のハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態に係る異常監視装置の機能的な構成を示すブロック図 実施の形態に係る異常監視装置の送信頻度記憶部に記憶されている送信頻度の例を示す図 図1に示した空調システムにおける通信異常の発生例を示す図 実施の形態に係る異常監視装置の運転履歴記憶部に記憶されている運転履歴の例を示す図 図1に示した空調システムにおいて送信される通信信号の波形の例を示す図 実施の形態に係る異常監視装置の表示画面の例を示す図 実施の形態に係る異常監視装置の通信部により実行される処理の流れを示すフローチャート 実施の形態に係る異常監視装置の制御部により実行される処理の流れを示すフローチャート 図12に示したフローチャートにおける通信異常の推定処理の流れを示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。
図1に、本発明の実施の形態に係る異常監視装置10が使用される対象である空調システム1の全体構成を示す。空調システム1は、例えば、住宅、ビル、店舗、工場等に設置されており、空調対象空間である空調エリアを空調するシステムである。ここで、空調とは、空調エリアの空気の温度、湿度、清浄度又は気流等を調整することであって、具体的には、暖房、冷房、除湿、加湿及び空気清浄等を含む。
空調システム1は、一例として、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが搭載されたヒートポンプ式の空調設備であって、室内機3において温度調整された空気を対流させることによって空調エリアを空調する対流式の空調設備である。
図1に示すように、空調システム1は、室外に設置される複数の室外機2と、室内に設置される複数の室内機3と、ユーザにより操作される複数のリモコン4と、空調システム1全体を管理する集中管理装置5と、を備える。これら複数の室外機2、複数の室内機3、複数のリモコン4及び集中管理装置5は、それぞれ空調エリアを空調するための空調機器として機能する。以下では、室外機2、室内機3、リモコン4及び集中管理装置5を区別せずに称する場合には、空調機器と総称する。
図1に示すように、空調システム1は、1台の室外機2に対して2台以上の室内機3が接続可能な分散配置型の空調設備である。分散配置型の空調設備は、マルチタイプの空調システム、マルチエアコン等ともいう。なお、1台の室外機2に対応する室内機3の数は任意である。
複数の室外機2のそれぞれは、空調エリアの外であって主に屋外に設置されている。複数の室外機2のそれぞれは、対応する少なくとも1台の室内機3と、図示しない冷媒配管を介して接続されており、冷凍サイクルを形成している。複数の室外機2のそれぞれは、冷媒を圧縮して冷凍サイクルを循環させる圧縮機と、冷媒配管を流れる冷媒の方向を切り替える四方弁と、屋外の空気と冷媒との間で熱交換する室外熱交換器と、冷媒配管を流れる冷媒を減圧して膨張させる膨張弁と、外気温度、冷媒温度、冷媒圧力等を検知する各種センサと、を備える。
複数の室内機3のそれぞれは、空調エリアに温度調整された空気を供給できる場所に設置されている。複数の室内機3のそれぞれは、空調エリア内の空気と冷媒との間で熱交換する室内熱交換器を備える。空調エリアは、室内熱交換器により冷媒と熱交換された空気が吹き出されることにより、空調される。
複数のリモコン4のそれぞれは、ユーザによって操作される操作端末である。ユーザは、リモコン4を操作することで、空調システム1に運転指令を入力する。運転指令は、例えば、空調の開始又は停止の指令、冷房、暖房、送風等の運転モードの切り替えの指令、又は、目標温度、目標湿度、風量等の切り替えの指令である。複数のリモコン4のそれぞれは、通信線6を介して対応する室内機3との間で通信し、ユーザにより入力された運転指令を送信する。空調システム1は、入力された運転指令に従って運転する。
集中管理装置5は、複数の室外機2、複数の室内機3及び複数のリモコン4と通信線6を介して接続されており、これら各空調機器を管理する。例えば、集中管理装置5は、複数の室外機2及び複数の室内機3のそれぞれの現在の状態を示す情報を取得する。また、集中管理装置5は、複数の室外機2及び複数の室内機3のそれぞれに対して運転の指令を送信する。
複数の室外機2と複数の室内機3と複数のリモコン4と集中管理装置5とは、通信線6を介して通信可能に接続されている。これら各空調機器は、通信線6を介して、冷凍サイクルの制御、室内機3の操作等のための制御コマンドを送信する。これら各空調機器には、空調システム1内でユニークなアドレスが割り当てられている。各空調機器は、送信先の機器のアドレス宛てに制御コマンドを送信する。
より詳細には、各空調機器は、同一の通信線6を介してバス接続されている。各空調機器が同一の通信線6に接続されているため、複数の空調機器のいずれかから制御コマンドが送信されると、送信された制御コマンドは通信線6に接続されている全ての空調機器に届けられる。
図2に、各空調機器により送信される制御コマンドの構成を示す。図2に示すように、制御コマンドは、ヘッダと、制御コマンドの送信先のアドレスを示す宛先アドレスと、制御コマンドの送信元のアドレスを示す自己アドレスと、制御コマンドの長さを示すコマンド長と、制御コマンドの種別を示すコマンド種別と、制御コマンドの内容を示すコマンドデータと、チェックコードと、の各情報を含む。
制御コマンドの種別は、具体的には、制御コマンドが通常のコマンドか、それとも波形計測のためのテストコマンドかを区別するための情報である。チェックコードは、制御コマンドが受信された際にデータの誤りを検出するためのデータである。チェックコードは、チェックサム、巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)等の適宜の誤り検出手法を用いることができる。
図2に示すように、通信線6を介して送信される制御コマンド内には、その制御コマンドの送信元の機器のアドレスと送信先の機器のアドレスが格納されている。各空調機器は、制御コマンドを受信すると、受信した制御コマンドに格納されているアドレスを読み込むことにより、送信元の機器と送信先の機器とを特定する。送信先の機器が自機でない場合、すなわち受信した制御コマンドが自機宛に送信されたものでない場合、各空調機器は、受信した制御コマンドを破棄する。
制御コマンドは、通信線6上ではビットデータ毎に符号化され、電流信号又は電圧信号である通信信号としてシリアル通信される。具体的に説明すると、各空調機器は、制御コマンドを予め定められた符号化方式で符号化することにより、通信線6の伝送に適した電流信号又は電圧信号のパルス波形に変換する。
図3に、符号化方式の例として、ビット毎に電位を0に戻さないNRZ(Non Return to Zero)方式と、ビット毎に電位を0に戻すRZ(Return to Zero)方式と、極性を交互に変えるAMI(Alternate Mark Inversion code)方式と、を示す。複数の空調機器のそれぞれは、例えば図3に示すNRZ方式、RZ方式、AMI方式等の符号化方式で制御コマンドを符号化して通信する。
図1に戻って、異常監視装置10は、空調システム1における通信状態を診断し、通信異常を監視する。ここで、通信異常とは、空調システム1において発生する異常のうちの、通信線6、通信回路等の通信系で発生する異常を意味する。
通信異常は、通信線6の施工不良、通信回路の故障等の要因により発生する。通信異常が発生すると、送信機器から受信機器までの通信経路上で通信信号の波形が歪む。例えば、端子台への通信線6のかしめ不足が起こっている場合、通信信号の波形の波高値が大きく低下する。この場合、受信機器にはデータ化けした通信信号が届くため、受信機器は、受信した通信信号を制御コマンドに正確に復号することに失敗する。
空調システム1で発生する異常の要因として、通信異常以外にも、空調システム1に搭載されているCPU(Central Processing Unit)、センサ等のハードウェア部品の故障による「ハードウェア異常」、冷媒配管から冷媒が漏れる等による「冷媒系異常」等の多様な要因が想定される。空調システム1において、機器の動作不良、操作不良等の何らかの異常が発生すると、保守要員は、発生した異常の要因を特定し、復旧を図る。しかしながら、空調システム1において発生し得る異常の中で通信異常は発生機会が少ないため、実際に通信異常が発生した場合、異常の要因を特定するのに保守要員に大きな作業負担がかかる。また、通信異常に対応するために保守要員に求められる技術は、空調分野において特殊である。そのため、通信異常を解消するまでに多くの時間を要する。異常監視装置10は、このような保守要員の作業負担を軽減することを目的とする装置である。空調システム1の保守要員は、空調システム1の通信状態の保守作業を行うにあたり、異常監視装置10を通信線6の任意の場所に接続して使用する。
図4に、異常監視装置10のハードウェア構成を示す。図4に示すように、異常監視装置10は、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、通信部15と、波形取得部16と、を備える。これら各部は通信バスを介して接続されている。
制御部11は、CPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びRTC(Real Time Clock)を備える。CPUは、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等とも呼び、異常監視装置10の制御に係る処理及び演算を実行する中央演算処理部である。制御部11において、CPUは、ROMに格納されているプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、異常監視装置10を統括制御する。
記憶部12は、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置又は補助記憶装置としての役割を担う。記憶部12は、制御部11が各種処理を行うために使用するプログラム及びデータを記憶する。また、制御部11が各種処理を行うことにより生成又は取得するデータを記憶する。
操作部13は、キーボード、ボタン、タッチパッド、タッチパネル等の入力デバイスを備えており、保守要員から操作を受け付ける。保守要員は、操作部13を操作することによって、様々な指示を異常監視装置10に入力することができる。操作部13は、保守要員から入力された操作指示を受け付けると、受け付けた操作指示を制御部11に送信する。
表示部14は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示デバイスを備える。表示部14は、図示しない表示駆動回路によって駆動され、制御部11による制御のもとで様々な画像を表示する。例えば、表示部14は、異常監視装置10による診断結果を示す画像を表示する。
通信部15は、通信用のモジュールを備えており、制御部11の制御のもと、通信線6上を流れる通信信号を読み取る機能を有する。具体的に説明すると、通信部15は、通信線6に接続可能なプローブを備える。例えば通信線6を流れる通信信号が電圧信号である場合には、通信部15は、いずれかの空調機器の端子台にワニ口状のクリップで挟み込むことでプローブを接続する。或いは、通信線6を流れる通信信号が電流信号である場合には、通信部15は、カレントプローブを通信線6のいずれかの位置に設置する。このようにして、通信部15は、通信線6上を流れる通信信号を取得し、取得した通信信号を復号してその内容を傍受する。
波形取得部16は、通信線6上を流れる通信信号の波形を取得するオシロスコープと、取得した波形のデータを一時的に保存するバッファと、を備える。具体的に説明すると、波形取得部16は、異常監視装置10が通信線6に接続されている間、通信線6上を流れる通信信号の波形を規定のサンプリングレートで取得し、バッファに保存する。このようにして、波形取得部16は、通信線6上を流れる通信信号の波形をリアルタイムで取得する。波形取得部16は、波形取得手段として機能する。
波形取得部16のバッファには、現時点から過去の規定長の期間に限って波形データが保存され、その期間よりも過去に取得された波形データは消去される。具体的に説明すると、波形取得部16は、新たに波形データを取得する毎に、その時点でバッファに保存されている最も過去に取得された波形データを新たに取得された波形データで上書き更新する。これにより、バッファには、過去の規定長の期間分の最新の波形データが記録され続ける。
波形取得部16は、通信異常が発生した場合に通信部15から通知される波形取得の要求に応じて、バッファに保存された波形データを制御部11に供給する。バッファには一定期間分だけ過去の波形データが記録されているため、通信異常が発生した場合に、その時点での通信信号の波形データだけでなく、ある程度の過去からの波形データを制御部11に供給することができる。
次に、図5を参照して、異常監視装置10の機能的な構成について説明する。図5に示すように、異常監視装置10は、機能的に、復号部110と、送信頻度更新部130と、送信頻度計測部120と、機器推定部140と、運転履歴更新部150と、波形解析部160と、要因推定部170と、出力部180と、を備える。これらの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、ROM又は記憶部12に格納される。そして、CPUが、ROM又は記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、これらの各機能を実現する。
また、異常監視装置10は、送信頻度記憶部210と、運転履歴記憶部220と、診断ルール記憶部230と、を備える。これらは、記憶部12内の適宜の記憶領域に構築されており、それぞれ送信頻度記憶手段、運転履歴記憶手段及び診断ルール記憶手段として機能する。
復号部110は、通信線6上を流れる通信信号を復号する。上述したように、各空調機器から送信された制御コマンドは、図3に示したように、NRZ方式、RZ方式、AMI方式等の符号化方式で符号化された状態で、電流信号又は電圧信号として伝送される。通信部15が通信線6のいずれかの位置に接続された状態において、復号部110は、符号化された状態で通信線6を伝送される通信信号を、規定の規則に従って復号する。これにより、復号部110は、アナログの通信信号波形を、符号化される前のデジタルデータである制御コマンドに変換する。復号部110は、通信部15が制御部11と協働することにより実現される。復号部110は、復号手段として機能する。
復号部110は、通信信号を制御コマンドに復号すると、復号に成功したか否かを判定する。具体的に説明すると、復号部110は、復号された制御コマンドに含まれるチェックコードを参照することにより、制御コマンド内におけるデータ化けの有無を確認する。
その結果、チェックコードによりデータ化けが無いことが確認されなかった場合、復号部110は、復号に成功した、すなわち通信信号を制御コマンドに正常に復号できたと判定する。この場合、復号部110は、通信信号に異常が発生していないと判定し、復号された制御コマンドを制御部11に通知する。これに対して、チェックコードによりデータ化けが有ることが確認された場合、復号部110は、復号に失敗した、すなわち通信信号を制御コマンドに正常に復号できなかったと判定する。この場合、復号部110は、通信信号に何らかの異常が発生していると判定し、復号に失敗したことを示すエラー情報を制御部11に通知し、且つ、波形取得部16に対して通信信号の波形取得のトリガーを出力する。
送信頻度計測部120は、複数の空調機器のそれぞれが通信線6を介して信号を送信した送信頻度を計測する。ここで、送信頻度とは、対象となる空調機器による規定時間当たりの信号の送信回数である。より詳細には、送信頻度は、対象となる空調機器が送信元となって規定時間当たりに空調システム1内の他の空調機器宛に送信したパケットの数に相当する。
送信頻度計測部120は、復号部110により通信線6上を流れる通信信号が検出されて制御コマンドに復号されると、復号された制御コマンド内の自己アドレスの項目を確認することにより、その制御コマンドの送信元の空調機器を特定する。そして、送信頻度計測部120は、特定した空調機器の通信回数に1を加えることで、その空調機器の送信頻度を計測する。
このように、送信頻度計測部120は、復号部110により通信信号が制御コマンドに復号される毎に、規定時間内における送信回数を空調機器毎に分けてカウントする。これにより、送信頻度計測部120は、複数の空調機器のそれぞれの送信頻度を計測する。送信頻度計測部120は、制御部11が通信部15と協働することにより実現される。送信頻度計測部120は、送信頻度計測手段として機能する。
送信頻度更新部130は、送信頻度計測部120により複数の空調機器のそれぞれについて計測された送信頻度により、送信頻度記憶部210を更新する。送信頻度記憶部210は、複数の空調機器である複数の室外機2、複数の室内機3及び複数のリモコン4のそれぞれが通信線6を介して信号を送信した送信頻度を記憶している。
図6に、送信頻度記憶部210に記憶されている送信頻度のデータの例を示す。図6に示すように、送信頻度記憶部210は、複数の空調機器のそれぞれについて、送信頻度の長期統計データと短期統計データとを記憶している。
長期統計データは、短期統計に比べて相対的に長い第1の長さの期間における送信頻度である。第1の長さは、一例として3時間であって、第2の長さよりも長い時間長に予め設定されている。長期統計データは、相対的に長い期間に亘って平均化された送信頻度であるため、短期的に通信異常が発生したとしてもその影響が反映され難い。そのため、長期統計のデータは、各空調機器が正常な状態にある場合における送信頻度を示す指標となる。送信頻度更新部130は、現時点から過去の第1の長さの期間に計測された送信頻度により、長期統計データを更新する。
これに対して、短期統計データは、長期統計に比べて相対的に短い第2の長さの期間における送信頻度である。第2の長さは、一例として10分であって、第1の長さよりも短い時間長に予め設定されている。短期統計データは、長期統計のデータに比べて、送信頻度の短期的な変化により影響をより顕著に受ける。そのため、短期統計のデータは、各空調機器のその時々での送信頻度をより顕著に示す指標となる。送信頻度更新部130は、現時点から過去の第2の長さの期間に計測された送信頻度により、短期統計データを更新する。
より詳細には、送信頻度更新部130は、通信信号に異常が発生していない場合、送信頻度記憶部210に記憶されている送信頻度の長期統計データ及び短期統計データを更新する。通信信号に異常が発生していない場合とは、具体的には復号部110による通信信号の復号に成功した場合に相当する。通信線6上を流れる通信信号を正常に制御コマンドに復号できた場合、復号により得られた制御コマンド内の自己アドレスを参照することにより、送信元の空調機器を特定することができる。そのため、送信頻度更新部130は、復号部110による通信信号の復号に成功した場合、送信頻度記憶部210に記憶された複数の空調機器の送信頻度のうちの、復号に成功した通信信号の送信元の空調機器の送信頻度を更新する。送信頻度更新部130は、制御部11が記憶部12と協働することにより実現される。送信頻度更新部130は、送信頻度更新手段として機能する。
これに対して、復号部110による通信信号の復号に失敗した場合、波形の歪み、データ化け等が原因で通信信号の送信元を特定できない場合が多い。そのため、この場合、送信頻度更新部130は、送信頻度記憶部210に記憶された送信頻度を更新しない。
一方で、送信頻度計測部120は、通信信号に異常が発生している場合、複数の空調機器のそれぞれの、第2の長さの期間における送信頻度を計測する。通信信号に異常が発生している場合とは、具体的には復号部110による通信信号の復号に失敗した場合に相当する。具体的に説明すると、送信頻度計測部120は、復号部110から復号に失敗したことを示すエラー情報を受信すると、そこから第2の長さの時間が経過するまでの間、通信線6上を流れる通信信号の数を空調機器毎にカウントする。これにより、送信頻度計測部120は、通信異常が発生している機器を特定するための情報として、空調システム1内の各空調機器の送信頻度の短期統計を取得する。
機器推定部140は、復号部110による通信信号の復号に失敗した場合、送信頻度計測部120により計測された複数の空調機器の送信頻度と、送信頻度記憶部210に記憶されている複数の空調機器の送信頻度と、に基づいて、複数の空調機器のうちから、復号に失敗した通信信号、言い換えると異常が発生している通信信号の送信元の機器を推定する。
図7に、一例として、矢印で示した室内機3においてかしめ不良による通信異常が発生した場合を示す。図7に示すようにかしめ不良が起きた場合、かしめ不良が起きた室内機3だけでなく、それよりも下流側に位置する室内機3及びリモコン4、すなわち図7において破線で囲った複数の空調機器に通信異常が及ぶ。具体的には、破線で囲った2台の室内機3及び1台のリモコン4からそれよりも上流側に通信信号が正常に送信されなくなるため、これらの空調機器から上流側に送信される通信信号の頻度が低下する。
このように、通信異常が発生した場合、その影響を受けた機器の送信頻度は正常時よりも低下する一方で、それ以外の機器の送信頻度は正常時と変わらないことが予測される。そのため、機器推定部140は、通信信号の復号に失敗した場合に送信頻度計測部120により計測された複数の空調機器の送信頻度と、その復号に失敗するよりも前、言い換えると通信異常が発生する前に計測された送信頻度である、送信頻度記憶部210に記憶された複数の空調機器の送信頻度と、を比較する。これにより、機器推定部140は、複数の空調機器のうちから、復号に失敗した通信信号の送信元の空調機器を推定する。
具体的に説明すると、機器推定部140は、送信頻度記憶部210に記憶されている送信頻度の長期統計データを正常時における送信頻度の指標として参照して、通信信号の復号に失敗した場合に送信頻度計測部120により計測された送信頻度の短期統計データと比較する。そして、機器推定部140は、複数の空調機器のそれぞれについて、短期統計データと長期統計データとの差分を計算する。その結果、機器推定部140は、複数の空調機器のうちの、計算した差分が閾値より大きい空調機器を、復号に失敗した通信信号の送信元の機器であると推定する。
図7の例では、破線で囲った2台の室内機3及び1台のリモコン4の送信頻度が他の機器よりも低下して計測される。機器推定部140は、送信頻度計測部120により計測された送信頻度の短期統計データが、送信頻度記憶部210に記憶されている送信頻度の長期統計データよりも閾値を超えて低下している少なくとも1つの機器を、復号に失敗した通信信号の送信元の機器であって、通信異常が発生している機器の候補として推定する。機器推定部140は、制御部11が記憶部12と協働することにより実現される。機器推定部140は、機器推定手段として機能する。
図5に戻って、運転履歴更新部150は、復号部110による通信信号の復号に成功した場合、復号に成功した通信信号に基づいて、運転履歴記憶部220を更新する。運転履歴記憶部220は、空調システム1における複数の空調機器のそれぞれの運転履歴を記憶している。ここで、運転履歴とは、空調機器の過去の運転状態の履歴である。
図8に、運転履歴記憶部220に記憶されている運転履歴の例として、ある1台の室内機3の運転履歴を示す。図8に示すように、運転履歴記憶部220は、空調システム1内の各空調機器について、電源のオンとオフ、運転モード、圧縮機のオンとオフ等の運転状態を時系列順に記憶している。
運転履歴更新部150は、復号部110による通信信号の復号に成功した場合、復号により得られた制御コマンドを解析することにより、制御コマンドの送信元の機器、送信先の機器、及び制御内容を読み取る。言い換えると、運転履歴更新部150は、どの機器からどの機器宛にどのような内容の通信がされたのかを読み取る。そして、運転履歴更新部150は、読み取った制御コマンドの内容に基づいて、運転履歴記憶部220を更新する。
例えば、制御コマンドが集中管理装置5からいずれかの室外機2に対して圧縮機をオンすることを指示するものである場合、運転履歴更新部150は、その室外機2の運転履歴に、圧縮機をオンしたことを示す情報を追加する。或いは、制御コマンドがいずれかのリモコン4から対応する室内機3に対して運転モードを冷房から暖房に切り替えることを指示するものである場合、運転履歴更新部150は、その室内機3の運転履歴に、運転モードが暖房に切り替わったことを示す情報を追加する。更に、制御コマンドがいずれかの室外機2から集中管理装置5に対して現在の運転モードが暖房であることを通知するものである場合、運転履歴更新部150は、その室外機2の運転履歴に、現在の運転モードが暖房であることを示す情報を追加する。
このようにして、運転履歴更新部150は、空調機器毎にその運転履歴を更新する。運転履歴更新部150は、制御部11が記憶部12と協働することにより実現される。運転履歴更新部150は、運転履歴更新手段として機能する。
波形解析部160は、波形取得部16により取得された通信信号の波形の特徴量を解析する。波形の特徴量とは、その波形を特徴的に示す指標である。図9に、通信信号の波形の特徴量の例を示す。図9に示すように、波形解析部160は、通信信号の波形の特徴量として、ビット毎の波高値、サグ、パルス幅、パルスの立ち上がり時間等を計算する。ここで、サグは、波形の立ち上がり時と立ち下がり時における波高値の差分に相当する。
上述したように、波形取得部16は、復号部110による通信信号の復号に失敗した場合に、バッファに保存されている過去の一定期間における波形データを制御部11に供給する。波形解析部160は、このように通信異常が発生している場合における波形データを解析し、波形の特徴量を計算する。通信異常が発生すると、例えば電圧低下、エッジなまり、ノイズ混入等に起因して通信信号の波形が歪む。波形解析部160は、通信信号の波形の特徴量を解析することにより、発生している通信異常の要因を推定するための情報を得る。波形解析部160は、制御部11が波形取得部16と協働することにより実現される。波形解析部160は、波形解析手段として機能する。
図5に戻って、要因推定部170は、復号部110による通信信号の復号に失敗した場合、言い換えるとその通信信号に異常が発生している場合、その通信信号に発生している異常の要因を推定する。要因推定部170は、通信異常の要因を推定するために、診断ルール記憶部230に記憶された診断ルールを参照する。診断ルール記憶部230は、通信異常が発生した場合に、その要因を推定するための診断ルールを記憶している。
例えば、いずれかの空調機器において端子台に対する通信線6のかしめ不良が発生している場合、通信信号の波高値が低下する。或いは、通信線6の長さが長すぎる又は細すぎる場合、通信線6の抵抗値が大きくなるため、通信信号の波高値が低下する。更に、圧縮機が動作中において、圧縮機からのノイズが通信線6に混入すると通信信号のパルス幅が短くなり、圧縮機の振動により通信線6が端子台から外れかかると波高値が低下する。このように、診断ルール記憶部230は、診断ルールとして、通信信号の波形の特徴量と空調機器の運転状態とのうちの少なくとも一方と、通信異常の要因と、の対応関係を記憶している。
要因推定部170は、このような診断ルールに従って、通信異常の要因を推定する。具体的に説明すると、要因推定部170は、波形解析部160により解析された波形の特徴量と、運転履歴記憶部220に記憶された複数の空調機器の運転履歴のうちの、機器推定部140により推定された通信信号の送信元の空調機器の運転履歴と、を参照する。そして、要因推定部170は、波形の特徴量と運転履歴とのうちの少なくとも一方に基づいて、診断ルールにおいて対応する要因を特定する。要因推定部170は、制御部11が記憶部12と協働することにより実現される。要因推定部170は、要因推定手段として機能する。
出力部180は、機器推定部140及び要因推定部170の推定結果を出力する。具体的に説明すると、出力部180は、複数の空調機器のうちの、機器推定部140により推定された空調機器を、復号に失敗した通信信号の送信元の機器として示す情報を出力する。また、出力部180は、要因推定部170により推定された要因を、発生している通信異常の要因として示す情報を出力する。
一例として、機器推定部140により推定された通信異常が発生している機器が室内機A1であって、且つ、要因推定部170により推定された通信異常の要因がかしめ不良である場合、出力部180は、図10に示すようなメッセージを表示部14の表示画面に表示する。具体的に説明すると、出力部180は、「室内機A1にかしめ不良による通信異常が発生していることが推定されます。」のように、機器推定部140により推定された機器及び要因推定部170により推定された要因の情報を含む警告を表示する。更に、出力部180は、機器推定部140及び要因推定部170の推定結果から導かれる対策として、「室内機A1の端子台を確認して下さい。かしめ不良が起きている場合には、通信線を端子台に接続し直して下さい。」とのメッセージを表示する。
このとき、機器推定部140により推定された空調機器が複数存在する場合には、出力部180は、複数の空調機器のそれぞれを通信異常が発生している機器の候補として表示しても良い。同様に、要因推定部170により推定された要因が複数存在する場合には、出力部180は、複数の要因のそれぞれを通信異常の要因の候補として表示しても良い。更に、機器推定部140により推定された空調機器が複数存在する場合、これら複数の空調機器のうちの、異常監視装置10の設置位置に最も近い空調機器において通信異常が発生している可能性が最も高いと予測される。ここで、異常監視装置10の設置位置に最も近い空調機器とは、図7の例では破線で囲った2台の室内機3及び1台のリモコン4のうちの最も上流側に位置する室内機3に相当する。そのため、機器推定部140は、通信異常が発生している空調機器の候補として推定された複数の空調機器のうちの、異常監視装置10の設置位置に最も近い空調機器を、通信異常が発生している空調機器として推定しても良い。
このように、出力部180は、機器推定部140及び要因推定部170の推定結果を表示部14に出力することにより、発生している通信異常に関する情報をユーザに認識させる。出力部180は、制御部11が表示部14と協働することにより実現される。出力部180は、出力手段として機能する。
以上のように構成された異常監視装置10において実行される処理の流れについて、図11及び図12に示すフローチャートを参照して説明する。
図11に示すフローチャートは、通信部15により実行される処理を示しており、図12に示すフローチャートは、制御部11により実行される処理を示している。図11及び図12に示す処理は、保守要員により異常監視装置10が通信線6の任意の場所に接続され、且つ、異常監視装置10に電源が投入されて通信異常の監視処理を実行可能な状態になると、適宜実行される。
図11に示す処理を開始すると、通信部15は、通信線6上を流れる通信信号を監視する(ステップS11)。そして、通信部15は、通信信号の開始を検出したか否かを判定する(ステップS12)。通信線6上を流れる通信信号は、その前後に送信される通信信号と予め定められた時間長の間隔を空けて送信される。通信部15は、通信線6上の通信信号を監視することで、何も無い信号区間、すなわち信号の立ち上がりも立ち下がりも無い区間が予め定められた時間長継続したか否かを判定する。そして、通信部15は、何も無い信号区間が予め定められた時間長継続した後、最初に通信信号の立ち上がり又は立ち下がりを検出した場合に、通信信号の開始を検出したと判定する。
通信信号の開始を検出していない場合(ステップS12;NO)、通信部15は、処理をステップS11に戻す。そして、通信部15は、通信信号の開始を検出するまで、通信線6上を流れる通信信号を監視する。
一方で、通信信号の開始を検出すると(ステップS12;YES)、通信部15は、開始を検出した通信信号を制御コマンドに復号する(ステップS13)。具体的に説明すると、通信部15は、符号化された状態で通信線6を伝送される通信信号を規定の規則に従って復号し、読み取り可能な情報である制御コマンドに変換する。
通信信号を制御コマンドに復号すると、通信部15は、通信信号の復号に成功したか否かを判定する(ステップS14)。具体的に説明すると、通信部15は、復号された制御コマンドの末尾に付されているチェックコードを用いて、復号された制御コマンドに誤りが含まれているか否かを検査する。検査の結果、通信部15は、復号された制御コマンドに誤りが検出されなかった場合に、復号に成功したと判定し、誤りが検出された場合に、復号に失敗したと判定する。
通信信号の復号に成功した場合(ステップS14;YES)、通信異常が発生していないと推定される。この場合、通信部15は、復号された制御コマンドを制御部11に通知する(ステップS15)。言い換えると、通信部15は、運転履歴記憶部220及び送信頻度記憶部210を更新するため、通信異常が発生していない状態で得られた制御コマンドを制御部11に供給する。
これに対して、通信信号の復号に失敗した場合(ステップS14;NO)、何らかの通信異常が発生していると推定される。この場合、通信部15は、通信信号の復号に失敗したことを制御部11に通知し、更に通信線6上を流れる通信信号の波形取得を波形取得部16に要求する(ステップS16)。波形取得部16は、通信部15から波形の取得の要求を受信すると、バッファに保存されている現時点から過去の規定長の期間における波形データを制御部11に供給する。
以上により、図11に示した通信部15の処理は終了する。通信部15は、異常監視装置10が通信線6に接続されている間、図11に示したステップS11からステップS16の処理を随時繰り返し実行する。これにより、通信部15は、通信線6上を流れる通信信号を監視し、通信異常が発生しているか否かを診断する。
次に、図12を参照して、制御部11の処理について説明する。図12に示す処理を開始すると、制御部11は、初期化処理を実行する(ステップS21)。そして、制御部11は、第1に、通信部15から制御コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS22)。具体的に説明すると、制御部11は、通信信号の復号に成功した場合にステップS15で通信部15から通知される制御コマンドを受信したか否かを判定する。
通信部15から制御コマンドを受信した場合(ステップS22;YES)、制御部11は、受信した制御コマンドを解析する(ステップS23)。具体的に説明すると、制御部11は、受信した制御コマンドの内容を読み取ることにより、その送信元の機器、送信先の機器、及び制御内容を特定する。
制御コマンドを解析すると、制御部11は、運転履歴更新部150として機能し、運転履歴記憶部220に記憶されている冷凍サイクルの運転履歴を更新する(ステップS24)。具体的に説明すると、制御部11は、運転履歴記憶部220に記憶されている複数の空調機器の運転履歴のうちの、ステップS23で特定された送信元の機器又は送信先の機器に対応する運転履歴を、ステップS23で特定された制御コマンドの内容に更新する。
運転履歴を更新すると、制御部11は、送信頻度更新部130として機能し、送信頻度記憶部210に記憶されている送信頻度を更新する(ステップS25)。具体的に説明すると、制御部11は、送信頻度記憶部210に記憶されている複数の空調機器の送信頻度のうちの、ステップS23で特定された送信元の機器に対応する送信頻度の長期統計データ及び短期統計データを更新する。
これに対して、図12のステップS22において、通信部15から制御コマンドを受信していない場合(ステップS22;NO)、制御部11は、ステップS23からステップS25の処理をスキップし、ステップS26に移る。
第2に、制御部11は、波形取得部16から通信信号の波形データを受信したか否かを判定する(ステップS26)。具体的に説明すると、制御部11は、通信信号の復号に失敗した場合にステップS16で波形取得部16から送信される通信信号の波形データを受信したか否かを判定する。
波形取得部16から波形データを受信した場合(ステップS26;YES)、制御部11は、通信異常の推定処理を実行する(ステップS27)。ステップS27における推定処理の詳細については、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
図13に示す推定処理を開始すると、制御部11は、波形解析部160として機能し、通信信号の波形の特徴量を解析する(ステップS271)。具体的に説明すると、制御部11は、波形取得部16により取得された通信信号の波形データを解析することにより、通信異常の要因を推定するための情報の1つとして、通信異常が発生している通信信号の波形の波高値、サグ、パルス幅、パルスの立ち上がり時間等を取得する。
波形の特徴量を解析すると、制御部11は、送信頻度計測部120として機能し、複数の空調機器のそれぞれの送信頻度を計測する(ステップS272)。具体的に説明すると、制御部11は、波形取得部16から波形データを受信してから予め定められた第2の時間が経過するまでの間に通信線6上を流れる通信信号の数を計測する。これにより、制御部11は、複数の空調機器のそれぞれについて、送信頻度の短期統計データを取得する。
送信頻度を計測すると、制御部11は、計測した送信頻度に基づいて、機器推定部140として機能し、復号に失敗した通信信号の送信元の機器を推定する(ステップS273)。具体的に説明すると、制御部11は、ステップS272で計測した送信頻度の短期統計データと、ステップS25で更新された送信頻度の長期統計データとを、空調システム1内の各空調機器について比較する。そして、制御部11は、短期統計データと長期統計データとの差分が予め定められた閾値よりも大きい少なくとも1つの空調機器を、復号に失敗した通信信号の送信元の機器であると推定する。
送信元の空調機器を推定すると、制御部11は、要因推定部170として機能し、通信異常の要因を推定する(ステップS274)。具体的に説明すると、制御部11は、ステップS271で解析された波形の特徴量と、運転履歴記憶部220に記憶されている、ステップS273で推定された機器の運転履歴と、診断ルール記憶部230に記憶されている診断ルールと、に基づいて、通信異常の要因を推定する。
異常の要因を推定すると、制御部11は、出力部180として機能し、推定結果を出力する(ステップS275)。例えば、制御部11は、図10に示すメッセージが表示部14に表示することにより、通信異常が発生していることが推定される機器とその要因とをユーザに報知する。以上により、制御部11は、図13に示した通信異常の推定処理を終了する。
これに対して、図12のステップS26において、波形取得部16から波形データを受信していない場合(ステップS26;NO)、制御部11は、通信異常が発生していないと判定する。そのため、この場合、制御部11は、ステップS27の通信異常の推定処理をスキップする。
その後、制御部11は、処理をステップS22に戻し、ステップS22からステップS27の処理を繰り返す。これにより、制御部11は、通信異常が発生していない場合に各空調機器の運転履歴及び送信頻度を更新し、通信異常が発生した場合にその発生元の機器と要因とを推定する処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施の形態に係る異常監視装置10は、通信信号の復号に失敗した場合に通信信号の送信頻度を計測し、計測された送信頻度と過去の送信頻度とを比較することにより、復号に失敗した通信信号の送信元の機器を推定する。このように送信頻度を比較することにより、たとえデータ化けにより制御コマンド内の送信元のアドレスが読み取れなかったとしても、送信元の機器を推定することができる。そのため、本実施の形態に係る異常監視装置10は、通信異常が発生している機器を精度良く推定することが可能になる。その結果、空調システム1において通信異常が発生した場合における保守を効率化でき、保守要員の負担を軽減する効果が得られる。
また、本実施の形態に係る異常監視装置10は、通信信号の復号に失敗した場合に通信信号の波形の特徴量を解析し、波形の特徴量と空調機器の運転履歴とに基づいて、通信異常の要因を推定する。通信異常が発生した場合に、通信異常が発生している機器だけでなくその要因を推定することで、空調システム1における保守の負担を更に軽減することができる。また、波形の特徴量と運転履歴とを組み合わせて通信異常の要因を推定することにより、例えば圧縮機の動作中にのみ発生する通信異常、又は特定の運転モード時のみに発生する通信異常のように、空調機器の運転状態が特定の場合にのみ発生する通信異常の要因を特定することがし易くなる。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態では、異常監視装置10は、異常が発生した通信信号の送信元の機器を推定する機器推定部140の機能と、通信異常の要因を推定する要因推定部170の機能と、をどちらも備えていた。しかしながら、本発明において、異常監視装置10は、機器推定部140の機能のみを備えており、要因推定部170の機能を備えていなくても良い。要因推定部170の機能を備えていなくても、機器推定部140の機能により異常が発生した通信信号の送信元の機器を推定することで、異常監視装置10は、保守要員による通信異常の保守作業の負荷を軽減することができる。
異常監視装置10が要因推定部170の機能を備えない場合、異常監視装置10は、図5に示した各部のうちの、通信異常の要因を推定するために用いられる運転履歴更新部150、波形解析部160、要因推定部170、運転履歴記憶部220及び診断ルール記憶部230の機能を備えていなくても良い。そのため、構成を簡略化することができる。
上記実施の形態では、異常監視装置10は、通信線6上を流れる通信信号に異常が生じているか否かを、復号部110による通信信号の復号に成功したか失敗したかにより判定した。しかしながら、本発明において、異常監視装置10は、例えば波形取得部16により取得された通信信号の波形に応じて、その通信信号に異常が生じているか否かを判定しても良いし、その他のどのような方法で通信線6上を流れる通信信号に異常が生じているか否かを判定しても良い。
また、図5に示した機能の全てを1つの異常監視装置10で実行することに限らず、一部の機能は、異常監視装置10の外部の機器で実行されても良い。外部の機器は、一例としてクラウドコンピューティングにおけるリソースを提供するサーバであって、インターネット等の広域ネットワークを介して異常監視装置10と通信する。
また、異常監視装置10が表示部14を備えていなくても良い。この場合、出力部180は、通信異常の推定結果を外部の表示端末に送信し、外部の表示端末に通信異常の推定結果を表示させる。また、出力部180は、通信異常の推定結果を表示部14に表示させることに限らず、通信異常の推定結果を音声により出力することによりユーザに通知しても良い。
上記実施の形態では、異常監視装置10の制御部11において、CPUがROM又は記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、図5に示した各部として機能した。しかしながら、本発明において、制御部11は、専用のハードウェアであってもよい。専用のハードウェアとは、例えば単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせ等である。制御部11が専用のハードウェアである場合、各部の機能それぞれを個別のハードウェアで実現してもよいし、各部の機能をまとめて単一のハードウェアで実現してもよい。また、各部の機能のうち、一部を専用のハードウェアによって実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現してもよい。このように、制御部11は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
本発明に係る異常監視装置10の動作を規定するプログラムを、パーソナルコンピュータ又は情報端末装置等の既存のコンピュータに適用することで、当該コンピュータを、本発明に係る異常監視装置10として機能させることも可能である。また、本発明に係る異常監視方法は、異常監視装置10により実施可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk ROM)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、又は、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
1 空調システム、2 室外機、3 室内機、4 リモコン、5 集中管理装置、6 通信線、10 異常監視装置、11 制御部、12 記憶部、13 操作部、14 表示部、15 通信部、16 波形取得部、110 復号部、120 送信頻度計測部、130 送信頻度更新部、140 機器推定部、150 運転履歴更新部、160 波形解析部、170 要因推定部、180 出力部、210 送信頻度記憶部、220 運転履歴記憶部、230 診断ルール記憶部

Claims (10)

  1. 通信線を介して接続された複数の空調機器を備える空調システムにおける通信異常を監視する異常監視装置であって、
    前記複数の空調機器のそれぞれが前記通信線を介して信号を送信した送信頻度を記憶する送信頻度記憶手段と、
    前記通信線上を流れる通信信号に異常が発生している場合、前記複数の空調機器のそれぞれが前記通信線を介して信号を送信した送信頻度を計測する送信頻度計測手段と、
    前記送信頻度計測手段により計測された前記複数の空調機器の前記送信頻度と、前記送信頻度記憶手段に記憶されている前記複数の空調機器の前記送信頻度と、に基づいて、前記複数の空調機器のうちから、前記異常が発生している通信信号の送信元の空調機器を推定する機器推定手段と、を備える、
    異常監視装置。
  2. 前記送信頻度記憶手段は、前記複数の空調機器のそれぞれの、第1の長さの期間における前記送信頻度を記憶し、
    前記送信頻度計測手段は、前記通信信号に異常が発生している場合、前記複数の空調機器のそれぞれの、前記第1の長さよりも短い第2の長さの期間における前記送信頻度を計測し、
    前記機器推定手段は、前記送信頻度計測手段により計測された前記第2の長さの期間における前記複数の空調機器の前記送信頻度と、前記送信頻度記憶手段に記憶されている前記第1の長さの期間における前記複数の空調機器の前記送信頻度と、に基づいて、前記複数の空調機器のうちから、前記異常が発生している通信信号の送信元の空調機器を推定する、
    請求項1に記載の異常監視装置。
  3. 前記機器推定手段は、前記複数の空調機器のうちの、前記送信頻度計測手段により計測された前記送信頻度と前記送信頻度記憶手段に記憶されている前記送信頻度との差分が閾値より大きい空調機器を、前記異常が発生している通信信号の送信元の空調機器であると推定する、
    請求項1又は2に記載の異常監視装置。
  4. 前記通信信号に異常が発生していない場合、前記送信頻度記憶手段に記憶されている前記複数の空調機器の前記送信頻度のうちの、前記通信信号の送信元の機器の送信頻度を更新する送信頻度更新手段、を更に備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の異常監視装置。
  5. 前記通信信号に異常が発生している場合、前記通信信号に発生している異常の要因を推定する要因推定手段、を更に備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の異常監視装置。
  6. 前記通信信号に異常が発生している場合、前記通信信号の波形の特徴量を解析する波形解析手段、を更に備え、
    前記要因推定手段は、前記波形解析手段により解析された前記特徴量に基づいて、前記要因を推定する、
    請求項5に記載の異常監視装置。
  7. 前記複数の空調機器のそれぞれの運転履歴を記憶する運転履歴記憶手段、を更に備え、
    前記要因推定手段は、前記運転履歴記憶手段に記憶されている前記複数の空調機器の運転履歴のうちの、前記機器推定手段により推定された前記通信信号の送信元の空調機器の運転履歴に基づいて、前記要因を推定する、
    請求項5又は6に記載の異常監視装置。
  8. 前記通信信号に異常が発生していない場合、前記通信信号に基づいて、前記運転履歴記憶手段に記憶されている運転履歴を更新する運転履歴更新手段、を更に備える、
    請求項7に記載の異常監視装置。
  9. 前記通信線上を流れる前記通信信号を復号する復号手段、を更に備え、
    前記送信頻度計測手段は、前記復号手段による前記通信信号の復号に失敗した場合、前記複数の空調機器のそれぞれの前記送信頻度を計測する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の異常監視装置。
  10. 通信線を介して接続された複数の空調機器を備える空調システムにおける通信異常を監視する異常監視方法であって、
    前記通信線上を流れる通信信号に異常が発生している場合、前記複数の空調機器のそれぞれが前記通信線を介して信号を送信した送信頻度を計測し、
    前記通信信号に異常が発生している場合に計測された前記複数の空調機器の前記送信頻度と、前記通信信号に異常が発生する前に計測された前記複数の空調機器の前記送信頻度と、を比較することにより、前記複数の空調機器のうちから、前記異常が発生している通信信号の送信元の空調機器を推定する、
    異常監視方法。
JP2019011326A 2019-01-25 2019-01-25 異常監視装置及び異常監視方法 Active JP7149863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019011326A JP7149863B2 (ja) 2019-01-25 2019-01-25 異常監視装置及び異常監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019011326A JP7149863B2 (ja) 2019-01-25 2019-01-25 異常監視装置及び異常監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020120324A true JP2020120324A (ja) 2020-08-06
JP7149863B2 JP7149863B2 (ja) 2022-10-07

Family

ID=71891357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019011326A Active JP7149863B2 (ja) 2019-01-25 2019-01-25 異常監視装置及び異常監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7149863B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023171104A1 (ja) * 2022-03-10 2023-09-14 株式会社日立ハイテク 分散システムおよび分散システムを構成する分散装置
WO2023189583A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 ダイキン工業株式会社 異常特定装置、異常特定方法及びプログラム
WO2024004129A1 (ja) * 2022-06-30 2024-01-04 三菱電機株式会社 空調システム及び室外機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050234920A1 (en) * 2004-04-05 2005-10-20 Lee Rhodes System, computer-usable medium and method for monitoring network activity
JP2007013590A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Oki Electric Ind Co Ltd ネットワーク監視システム、ネットワーク監視装置及びプログラム
JP2007318471A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 通信システム異常検出装置
JP2009510909A (ja) * 2005-09-29 2009-03-12 フィッシャー−ローズマウント システムズ, インコーポレイテッド ネットワーク上の動作周波数内にあるノイズの検出

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050234920A1 (en) * 2004-04-05 2005-10-20 Lee Rhodes System, computer-usable medium and method for monitoring network activity
JP2007013590A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Oki Electric Ind Co Ltd ネットワーク監視システム、ネットワーク監視装置及びプログラム
JP2009510909A (ja) * 2005-09-29 2009-03-12 フィッシャー−ローズマウント システムズ, インコーポレイテッド ネットワーク上の動作周波数内にあるノイズの検出
JP2007318471A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 通信システム異常検出装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023171104A1 (ja) * 2022-03-10 2023-09-14 株式会社日立ハイテク 分散システムおよび分散システムを構成する分散装置
WO2023189583A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 ダイキン工業株式会社 異常特定装置、異常特定方法及びプログラム
JP7457260B2 (ja) 2022-03-31 2024-03-28 ダイキン工業株式会社 異常特定装置、異常特定方法及びプログラム
WO2024004129A1 (ja) * 2022-06-30 2024-01-04 三菱電機株式会社 空調システム及び室外機

Also Published As

Publication number Publication date
JP7149863B2 (ja) 2022-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7149863B2 (ja) 異常監視装置及び異常監視方法
CN109937331B (zh) 空调机以及空调系统
US8121735B2 (en) Control device
JP5030640B2 (ja) 空気調和システム
JP7244744B2 (ja) 機器管理システム
CN107621040B (zh) 温度传感器的纠错方法、装置和空调器
JP6905960B2 (ja) センサ状態判定装置、センサ状態判定方法およびプログラム
US9909776B2 (en) Air conditioner
WO2010041386A1 (ja) 空気調和装置の遠隔管理システムおよび遠隔管理方法
KR20100123487A (ko) 공기조화기 시스템 및 그 동작방법
CN108307650B (zh) 空气调节系统的远程控制器
JP6072906B2 (ja) 空気調和システム
EP3745055B1 (en) State analysis system and state analysis device
JP2019120433A (ja) 空調システム及びローカルコントローラ
JP2016053442A (ja) 省エネルギー支援装置、空調システム、及び空調ネットワークシステム
KR20100030110A (ko) 공기조화기의 데이터 디버깅 방법
US20230029584A1 (en) AIR-CONDITIONING SYSTEM, MANAGEMENT DEVICE, AIR CONDITIONER, SENSOR DATA ACQUISITION METHOD, AND RECORDING MEDIUM (as amended)
KR20180112585A (ko) 공기조화기 시스템 및 그 제어방법
JP2019120422A (ja) 空調管理システム
WO2014027391A1 (ja) 空気調和装置の通信システム及び通信方法
WO2020235446A1 (ja) 機器管理システム
WO2022185443A1 (ja) 空気調和装置
WO2017179180A1 (ja) 空気調和装置および伝送線路の異常検出方法
AU2018348784B2 (en) Systems and a method for maintenance of HVAC systems
JPH04155144A (ja) 空気調和装置の運転制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7149863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150