JP2020119807A - 板状部材の誘導加熱装置及び誘導加熱方法 - Google Patents

板状部材の誘導加熱装置及び誘導加熱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】板状部材を均一に加熱することができる板状部材の誘導加熱装置の提供。【解決手段】立体構造を有する板状部材10を、当該板状部材10に対応した立体構造を有すると共に対向配置された板状コイル対20、30の間に挟むように配置して誘導加熱する、板状部材の誘導加熱装置。板状コイル対20、30の間に配置された板状部材10は、板状コイル対20、30に流れる電流に垂直な所定断面において複数面を有するものであり、板状コイル対20、30は、少なくとも板状部材10の複数面ごとに、電流が流れる方向(y軸方向)に沿って複数ターンに分割して設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は板状部材の誘導加熱装置及び誘導加熱方法に関し、特に、対向配置された板状コイル対の間に立体構造を有する板状部材を挟むように配置して誘導加熱する板状部材の誘導加熱装置及び誘導加熱方法に関する。
近年、例えば自動車用構造部材として、耐衝撃性を向上させるため、衝撃に耐える硬質領域と衝撃を吸収する軟質領域とを備えた鋼板部材(すなわち板状部材)が開発されている。特許文献1には、板状部材の一部の領域のみをオーステナイト変態完了温度A3よりも高温まで加熱して焼き入れることによって、1枚の板状部材に硬質領域と軟質領域とを形成する手法が開示されている。
他方、焼き入れによって板状部材全体を硬質領域にした後、一部の領域のみを加熱して焼き戻し、1枚の板状部材に硬質領域と軟質領域を形成してもよい。
特開2012−144773号公報
発明者らは、板状部材の加熱手法として、対向配置された板状コイル対の間に立体構造を有する板状部材を挟むように配置して誘導加熱する手法について検討し、以下の問題点を見出した。
以下に、図10〜図12を参照して説明する。図10は、板状部材の一例を示す斜視図である。図11は、本発明が解決しようとする課題に係る板状コイル対の斜視図である。図12は、本発明が解決しようとする課題に係る誘導加熱装置の斜視図である。
図10に示すように、加熱対象である板状部材10は、例えば自動車のセンターピラーリインフォースメントの下部であって、本体部11及び下部フランジ部13を備えている。図10に示した一点鎖線は、本体部11と下部フランジ部13との便宜的な境界線である。板状部材10が自動車に取り付けられた状態では、x軸正方向側が下側、x軸負方向側が上側となる。
図10に示すように、本体部11は、x軸方向に延設された天板111、側壁112、フランジ部113を備えた断面ハット型形状の部位である。x軸方向に延設された天板111の幅方向(y方向)の両端から一対の側壁112がz軸負方向に形成されている。さらに、それぞれの側壁112の端部からフランジ部113が外側に張り出している。
下部フランジ部13は、天板111のx軸正方向側端部から長手方向外側に延長して張り出すと共に、幅方向(y軸方向)に延設された平板状の部位である。ここで、本体部11の側壁112及びフランジ部113は、天板111の端部から下部フランジ部13に沿ってy軸方向に延設されている。すなわち、本体部11の側壁112及びフランジ部113は、xy平面視L字状に形成されている。
なお、図10に示した板状部材10の形状はあくまでも一例であって、誘導加熱の対象となる立体構造を有する板状部材の形状は、これに限定されることはない。また、図10及び他の図面に示した右手系xyz直交座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面である。
図11に示すように、課題に係る板状コイル対は、例えば板状部材10に対応した立体構造を有した2枚の板状コイル(上側板状コイル200、下側板状コイル300)からなる。図11では、誘導加熱される板状部材10が二点鎖線で示されている。
上側板状コイル200は、板状部材10の本体部11に対応したハット型部210、ハット型部210と平板部230とを接続する接続壁220、板状部材10の下部フランジ部13に対応した平板部230を備えている。図11、図12に示した一点鎖線は、ハット型部210と平板部230との便宜的な境界線である。ここで、ハット型部210は、天板111に対応した天板211と、側壁112に対応した側壁212と、フランジ部113に対応した底板213と、を備えた断面ハット型形状の部位である。接続壁220は、ハット型部210の底板213と平板部230とを接続している。
同様に、下側板状コイル300は、板状部材10の本体部11に対応したハット型部310、ハット型部310と平板部330とを接続する接続壁320、板状部材10の下部フランジ部13に対応した平板部330を備えている。ここで、ハット型部310は、天板111に対応した天板311と、側壁112に対応した側壁312と、フランジ部113に対応した底板313と、を備えた断面ハット型形状の部位である。接続壁320は、ハット型部310の底板313と平板部330とを接続している。
図12に示すように、課題に係る誘導加熱装置では、管状コイル40が、図11に示した板状コイル対(上側板状コイル200、下側板状コイル300)に接合されると共に、当該板状コイル対の外側を1ターン(1周)するように設けられている。管状コイル40の両端は、高周波電源PSに接続されており、全体として閉回路を構成している。図12に示した管状コイル40は、上側板状コイル200の上面及び下側板状コイル300の下面において2本に分岐され、y軸方向に延設されている。
図12に示すように、上側板状コイル200、下側板状コイル300では、y軸方向に流れる電流に平行な断面長さが、x軸方向の位置によって変化する。例えば、ハット型部210、310は、平板部230、330よりも断面長が長いため、抵抗が大きくなる。そのため、図12に示すように、上側板状コイル200及び下側板状コイル300のそれぞれにおいて抵抗が小さい領域(例えば平板部230、330)に電流が集中してしまい、板状部材10を均一に加熱することができないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、板状部材を均一に加熱することができる板状部材の誘導加熱装置及び誘導加熱方法を提供するものである。
本発明の一態様に係る板状部材の誘導加熱装置は、
立体構造を有する板状部材を、当該板状部材に対応した立体構造を有すると共に対向配置された板状コイル対の間に挟むように配置して誘導加熱する、板状部材の誘導加熱装置であって、
前記板状コイル対の間に配置された前記板状部材は、前記板状コイル対に流れる電流に垂直な所定断面において複数面を有するものであり、
前記板状コイル対は、少なくとも前記板状部材の前記複数面ごとに、前記電流が流れる方向に沿って複数ターンに分割して設けられているものである。
本発明の一態様に係る板状部材の誘導加熱装置では、板状コイル対の間に配置された板状部材は、板状コイル対に流れる電流に垂直な所定断面において複数面を有するものであり、板状コイル対は、少なくとも板状部材の複数面ごとに、電流が流れる方向に沿って複数ターンに分割して設けられている。そのため、分割された板状コイル対のそれぞれに流れる電流を等しくすることができ、板状部材を均一に加熱することができる。
前記板状コイル対の外形は、平面視において前記板状部材と互いに重複するように形成されていてもよい。板状コイル対の間全体に板状部材が配置され、板状部材をより均一に加熱することができる。
分割された前記板状コイル対のそれぞれの外表面に接合されると共に分割された前記板状コイル対を直列に接続する管状コイルをさらに備えてもよい。ここで、分割された前記板状コイル対を構成する少なくとも1つの板状コイルに対し、前記管状コイルが第1及び第2の分岐部に分岐して接合されていてもよい。そして、前記第1の分岐部は、前記第2の分岐部に比べ、前記板状コイルに接合された部位の長さは短く、前記板状コイルからはみ出した部位の長さは長くてもよい。このような構成によって、板状部材をより均一に加熱することができる。
本発明の一態様に係る板状部材の誘導加熱方法は、
立体構造を有する板状部材を、当該板状部材に対応した立体構造を有すると共に対向配置された板状コイル対の間に挟むように配置して誘導加熱する、板状部材の誘導加熱方法であって、
前記板状コイル対の間に配置された前記板状部材は、前記板状コイル対に流れる電流に垂直な所定断面において複数面を有するものであり、
前記板状コイル対を、少なくとも前記板状部材の前記複数面ごとに、前記電流が流れる方向に沿って複数ターンに分割して設けるものである。
本発明の一態様に係る板状部材の誘導加熱方法では、板状コイル対の間に配置された板状部材を、板状コイル対に流れる電流に垂直な所定断面において複数面を有するものであり、板状コイル対は、少なくとも板状部材の複数面ごとに、電流が流れる方向に沿って複数ターンに分割して設ける。そのため、分割した板状コイル対のそれぞれに流れる電流を等しくすることができ、板状部材を均一に加熱することができる。
本発明により、板状部材を均一に加熱することができる板状部材の誘導加熱装置及び誘導加熱方法を提供することができる。
第1の実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置における板状コイル対を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る誘導加熱装置の平面図である。 図2のIII−III断面図である。 第2の実施形態に係る誘導加熱装置の平面図である。 図4のV−V断面図である。 第2の実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置における壁状コイル22の斜視図である。 板状部材の一例を示す斜視図である。 比較例に係る板状部材の誘導加熱装置におけるシミュレーション結果を示す図である。 第2の実施形態の実施例に係る板状部材の誘導加熱装置におけるシミュレーション結果を示す図である。 板状部材の一例を示す斜視図である。 本発明が解決しようとする課題に係る板状コイル対の斜視図である。 本発明が解決しようとする課題に係る誘導加熱装置の斜視図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施形態)
<板状部材の誘導加熱装置>
まず、図1〜図3を参照して、第1の実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置及び誘導加熱方法について説明する。図1は、第1の実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置における板状コイル対を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る誘導加熱装置の平面図である。図3は、図2のIII−III断面図である。
なお、当然のことながら、図1及び他の図面に示した右手系xyz直交座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面である。
本実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置は、高強度と優れた衝撃吸収特性との両立が求められる自動車用の鋼板部材の誘導加熱装置として好適である。本実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置は、焼き入れ用途にも焼き戻し用途にも用いることができる。以下の説明では焼き戻し用途について説明する。
まず、図1に二点鎖線で示した板状部材10について説明する。板状部材10は、誘導加熱可能であれば特に限定されないが、例えば厚さ1〜4mm程度のマンガン・ボロン鋼からなるホットスタンプ用鋼板である。誘導加熱される前の板状部材10は、例えば、全面がマルテンサイトからなるミクロ組織を有した硬質材である。
板状部材10は、図10に示した板状部材10である。図10に示すように、板状部材10は、例えば自動車のセンターピラーリインフォースメントの一部(下部)であって、本体部11及び下部フランジ部13を備えている。図10に示した一点鎖線は、本体部11と下部フランジ部13との便宜的な境界線である。板状部材10が自動車に取り付けられた状態では、x軸正方向側が下側、x軸負方向側が上側となる。
図10に示すように、本体部11は、x軸方向に延設された天板111、側壁112、フランジ部113を備えたyz断面がハット型形状の部位である。x軸方向に延設された天板111の幅方向(y方向)の両端から一対の側壁112がz軸負方向に形成されている。さらに、それぞれの側壁112の端部からフランジ部113が外側に張り出している。
下部フランジ部13は、天板111のx軸正方向側端部から長手方向(x軸方向)外側に延長して張り出すと共に、幅方向(y軸方向)に延設された平板状の部位である。ここで、本体部11の側壁112及びフランジ部113は、天板111の端部から下部フランジ部13に沿ってy軸方向に延設されている。すなわち、本体部11の側壁112及びフランジ部113は、xy平面視L字状に形成されている。
ここで、板状部材10は、図1に示すように、板状コイル対(上側板状コイル20、下側板状コイル30)にy軸方向に流れる電流に垂直な所定断面において複数面を有する立体構造を有している。具体的には、図3に示すように、所定のxz断面において、板状部材10は、いずれも平板状の下部フランジ部13、側壁112、フランジ部113からなる3面を有している。
なお、板状部材10の用途やその他の形状は限定されることはない。
次に、図1に示すように、板状コイル対は、板状部材10に対応した立体構造を有した上側板状コイル20及び下側板状コイル30からなる。そして、図2に示すように、本実施形態に係る誘導加熱装置は、図1に示した板状コイル対(上側板状コイル20、下側板状コイル30)に加え、管状コイル40、高周波電源PSを備えている。
ここで、図1〜図3に示すように、本実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置における板状コイル対(上側板状コイル20及び下側板状コイル30)は、板状部材10の複数面ごとに、電流が流れる方向(y軸方向)に沿って複数ターンに分割して設けられている。
図示した例では、上側板状コイル20は、図3に示した下部フランジ部13、側壁112、フランジ部113の3面ごとに、ハット型コイル21、壁状コイル22、平板コイル23に3分割して設けられている。同様に、下側板状コイル30は、図3に示した下部フランジ部13、側壁112、フランジ部113の3面ごとに、ハット型コイル31、壁状コイル32、平板コイル33に3分割して設けられている。
図1に示すように、ハット型コイル21、31は、いずれも板状部材10の本体部11に対応したyz断面がハット型形状の板状コイルであって、対向配置されている。ハット型コイル21は、天板111に対応した天板211と、側壁112に対応した側壁212と、フランジ部113に対応した底板213と、を備える。同様に、ハット型コイル31は、天板111に対応した天板311と、側壁112に対応した側壁312と、フランジ部113に対応した底板313と、を備える。
図1に示すように、壁状コイル22、32は、いずれも板状部材10の下部フランジ部13に沿ってy軸方向に延設された側壁112に対応した壁部を有する板状コイルであって、対向配置されている。壁状コイル22は、ハット型コイル21の底板213と平板コイル23との間でy軸方向に延設された一対の壁部同士が、y軸方向に延びた棒状部(ハット型コイル21の天板211に対応)によって架橋された構造を有している。同様に、壁状コイル32は、ハット型コイル31の底板313と平板コイル33との間でy軸方向に延設された一対の壁部同士が、y軸方向に延びた棒状部(ハット型コイル31の天板311に対応)によって架橋された構造を有している。
図1に示すように、平板コイル23、33は、いずれも板状部材10の下部フランジ部13に対応した平板状コイルであって、対向配置されている。
図2に示すように、管状コイル40は、対向配置された3対の板状コイルである平板コイル23、33、壁状コイル22、32、ハット型コイル21、31をこの順に直列に接続する。すなわち、管状コイル40は、電流が流れる方向(y軸方向)に沿って3分割された板状コイル対(上側板状コイル20、下側板状コイル30)のそれぞれの外表面に接合され、1ターンずつ合計3ターンするように設けられている。管状コイル40の両端は、高周波電源PSに接続されており、全体として閉回路を構成している。管状コイル40の内部には、管状コイル40、上側板状コイル20、下側板状コイル30を冷却するための冷却水が流れている。
管状コイル40は、ハット型コイル21、壁状コイル22、平板コイル23の上面及びハット型コイル31、壁状コイル32、平板コイル33の下面において2本に分岐され、y軸方向に延設されている。
なお、図2では、理解を容易にするため、管状コイル40が分岐されずに1本で描かれているが、管状コイル40は実際に分岐されていなくてもよい。
また、図3に示すように、本実施形態では、管状コイル40は角パイプである。そして、2本に分岐された管状コイル40が、ハット型コイル21、壁状コイル22、平板コイル23の上面及びハット型コイル31、壁状コイル32、平板コイル33の下面に接合されている。
なお、管状コイル40は、角パイプに限定されず、例えば丸パイプであってもよい。また、管状コイル40は、2本でなく3本以上に分岐されてもよい。
ここで、図12に示した誘導加熱装置では、上側板状コイル200、下側板状コイル300において、y軸方向に流れる電流に平行な断面長さが、x軸方向の位置によって変化する。例えば、ハット型部210、310は、平板部230、330よりも断面長が長いため、抵抗が大きくなる。そのため、図12に示すように、上側板状コイル200及び下側板状コイル300のそれぞれにおいて抵抗が小さい領域(例えば平板部230、330)に電流が集中してしまい、板状部材10を均一に加熱することができないという問題があった。
これに対し、本実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置では、板状コイル対(上側板状コイル20及び下側板状コイル30)が、板状部材10の複数面ごとに、電流が流れる方向(y軸方向)に沿って複数ターンに分割して設けられている。上述の通り、平板コイル23、33、壁状コイル22、32、ハット型コイル21、31は、管状コイル40によって直列に接続されている。そのため、平板コイル23、33、壁状コイル22、32、ハット型コイル21、31に流れる電流を等しくすることができ、板状部材10を全体に亘って均一に加熱することができる。
さらに、ハット型コイル21、31については、y軸方向に流れる電流に平行な断面長さが、x軸方向の位置によって変化せずに一定である。そのため、ハット型コイル21、31のそれぞれにおいて抵抗がx軸方向の位置によらず一定となり、ハット型コイル21、31の間に挟まれた板状部材10の領域全体を均一に加熱することができる。
また、平板コイル23、33についても、y軸方向に流れる電流に平行な断面長さが、x軸方向の位置によって変化せずに一定である。そのため、平板コイル23、33のそれぞれにおいて抵抗がx軸方向の位置によらず一定となり、平板コイル23、33の間に挟まれた板状部材10の領域全体を均一に加熱することができる。
また、上述の通り、平板コイル23、33に流れる電流は、ハット型コイル21、31に流れる電流と等しい。そのため、平板コイル23、33の間に挟まれた板状部材10の領域の加熱温度を、ハット型コイル21、31の間に挟まれた板状部材10の領域の加熱温度と同等にすることができる。
壁状コイル22、32については、y軸方向に流れる電流に平行な断面長さが、幅方向の位置によって変化する。しかしながら、壁状コイル22、32は、幅が狭いため、壁状コイル22、32の間に挟まれた板状部材10の領域全体を略均一に加熱することができる。
また、上述の通り、壁状コイル22、32に流れる電流は、ハット型コイル21、31及び平板コイル23、33に流れる電流と等しい。そのため、壁状コイル22、32の間に挟まれた板状部材10の領域の加熱温度を、ハット型コイル21、31及び平板コイル23、33の間に挟まれた板状部材10の領域の加熱温度と同等にすることができる。
さらに、壁状コイル22、32は、ハット型コイル21、31と、平板コイル23、33との間に位置する。ここで、上述の通り、平板コイル23、33の間に挟まれた板状部材10の領域の加熱温度と、ハット型コイル21、31の間に挟まれた板状部材10の領域の加熱温度とは同等である。従って、壁状コイル22、32の間に挟まれた板状部材10の領域の加熱温度は、ハット型コイル21、31及び平板コイル23、33の間に挟まれた板状部材10の領域の加熱温度と同等になり易い。
(第2の実施形態)
<板状部材の誘導加熱装置>
まず、図4、図5を参照して、第2の実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置について説明する。図4は、第2の実施形態に係る誘導加熱装置の平面図である。図5は、図4のV−V断面図である。
図4に示すように、第2の実施形態に係る誘導加熱装置では、xy平面視での上側板状コイル20及び下側板状コイル30の外形が、板状部材10と互いに重複するように形成されている。具体的には、図4に示すように、板状部材10の外形に合わせて、ハット型コイル21の底板213に切り欠き部213aが形成されている。ハット型コイル31の底板313にも同様に切り欠き部(不図示)が形成されている。
第1の実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置では、図3に示すように、ハット型コイル21、31の間において板状部材10が配置されていない非配置領域が形成されている。非配置領域と、板状部材10が配置された配置領域とでは、ハット型コイル21、31内において抵抗が変化する。具体的には、配置領域では、板状部材10からの反磁界によって抵抗が高くなるのに対し、非配置領域では、板状部材10からの反磁界の影響が小さい。そのため、ハット型コイル21、31内において、配置領域よりも非配置領域の方が、抵抗が小さくなり、非配置領域に電流が集中するようになる。
これに対し、第2の実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置では、図5に示すように、ハット型コイル21、31の間全体に板状部材10が配置される。すなわち、ハット型コイル21、31の間において板状部材10が配置されていない非配置領域が形成されていない。この結果、非配置領域に電流が集中することがなく、ハット型コイル21、31の間において板状部材10をより均一に加熱することができる。
また、第1の実施形態に係る誘導加熱装置と同様に、管状コイル40は、ハット型コイル21、壁状コイル22、平板コイル23の上面及びハット型コイル31、壁状コイル32、平板コイル33の下面において2本に分岐され、y軸方向に延設されている。
なお、図4では、理解を容易にするため、管状コイル40が分岐されずに1本で描かれている。
また、図5に示すように、本実施形態では、管状コイル40は角パイプである。そして、2本に分岐された管状コイル40が、ハット型コイル21、壁状コイル22、平板コイル23の上面及びハット型コイル31、壁状コイル32、平板コイル33の下面に接合されている。
なお、管状コイル40は、角パイプに限定されず、例えば丸パイプであってもよい。また、管状コイル40は、2本でなく3本以上に分岐されてもよい。
ここで、図6は、第2の実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置における壁状コイル22の斜視図である。図6に示すように、第2の実施形態に係る誘導加熱装置では、壁状コイル22に対し、管状コイル40が第1の分岐部41と第2の分岐部42とに分岐して接合されている。ここで、管状コイル40は、2つの分岐点40aの間において、第1の分岐部41と第2の分岐部42に分岐されている。
図6に示すように、第1の分岐部41は直線状に形成されているのに対し、第2の分岐部42はハット型に屈曲するように形成されている。そのため、第1の分岐部41は、第2の分岐部42に比べ、壁状コイル22に接合された部位の長さが短くなっている。ここで、第1の分岐部41及び第2の分岐部42における壁状コイル22からはみ出した部位の長さが等しければ、第1の分岐部41の全長は第2の分岐部42の全長よりも短くなる。そのため、第1の分岐部41の抵抗が第2の分岐部42の抵抗よりも小さくなり、第2の分岐部42よりも第1の分岐部41に電流が流れ易くなる。従って、壁状コイル22において第1の分岐部41近傍が加熱され易くなる。
そこで、図6に示すように、本実施形態では、第1の分岐部41が第2の分岐部42に比べ、壁状コイル22からはみ出した部位の長さが長くなっている。すなわち、第1の分岐部41及び第2の分岐部42の全長が等しくなるように、第1の分岐部41及び第2の分岐部42における壁状コイル22からはみ出した部位の長さが調整されている。そのため、第1の分岐部41の抵抗が第2の分岐部42の抵抗よりと略等しくなり、第1の分岐部41及び第2の分岐部42に流れる電流も略等しくなる。従って、壁状コイル22をより均一に加熱することができる。
その他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<板状部材の具体例>
次に、図7を参照して、実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置を用いて加熱する板状部材の具体例の構成について説明する。図7は、板状部材の一例を示す斜視図である。図7に示した板状部材50は、車両用部材であるピラー用板状部材であって、より詳細にはセンターピラーリインフォースメントである。図7に示した矢印は、車両における各方向を示している。
図7に示すように、板状部材50は、本体部51、上部フランジ部52、下部フランジ部53を備えている。
なお、図7に示した板状部材50の用途や形状はあくまでも一例であって、本実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置の適用対象となる板状部材の用途や形状は何ら限定されることはない。
図7に示すように、本体部51は、上下方向に延設された天板511、側壁512、及びフランジ部513を備えた断面ハット型形状の部位である。より詳細には、上下方向に延設された天板511の幅方向の端部から一対の側壁512が内向きに形成されている。さらに、それぞれの側壁512の端部からフランジ部513が外側に張り出している。
また、本体部51は、全体的に外側に張り出すようにやや湾曲している。さらに、本体部51の上端部及び下端部は、幅方向(前後方向)に拡がって平面視T字状に形成されている。ここで、上端部よりも下端部の方が幅方向(前後方向)に拡がっている。
上部フランジ部52は、本体部51の上端部から外側に立ち上がった板面と、その面の外側の端部から上側(本体部51の長手方向外側)に張り出した板面とを備えている。すなわち、上部フランジ部52は、幅方向(前後方向)に延設された断面L字状の部位である。
下部フランジ部53は、天板511の下端部から下側(長手方向外側)に延長して張り出すと共に、幅方向(前後方向)に延設された平板状の部位である。下部フランジ部53の下側には切り欠き部53aが設けられている。
図7には、板状部材50の焼き戻しに用いる板状コイル対(上側板状コイル20、下側板状コイル30)が二点鎖線で示されている。板状部材50において、上側板状コイル20及び下側板状コイル30の間に位置する下部フランジ部53及び本体部51の下部は軟質領域である。それ以外の領域は硬質領域である。
<シミュレーション結果>
次に、図8、図9を参照して、図7に示した板状部材50を誘導加熱した熱解析シミュレーション結果について説明する。図8は、比較例に係る板状部材の誘導加熱装置におけるシミュレーション結果を示す図である。図9は、第2の実施形態の実施例に係る板状部材の誘導加熱装置におけるシミュレーション結果を示す図である。図8、図9の上段には比較例及び実施例の構成図が示されている。図8、図9の下段には比較例及び実施例の熱解析結果がそれぞれ示されている。
図8の上段に示すように、比較例に係る熱解析シミュレーションでは、上側板状コイル200が、y軸方向に延設されたハット型コイル210a、中間コイル220a、平板コイル230aの3つの板状コイルから構成されている。下側板状コイル300も同様に、y軸方向に延設されたハット型コイル310a、中間コイル320a、平板コイル330aの3つの板状コイルから構成されている。
管状コイル40は、3対の板状コイルであるハット型コイル210a、ハット型コイル310a、中間コイル220a、中間コイル320a、平板コイル230a、平板コイル330aをこの順に接続する銅管である。すなわち、管状コイル40は、これら3対の板状コイルの外側を3ターンするように設けられている。すなわち、管状コイル40は、それぞれ3分割された板状コイル対(上側板状コイル200、下側板状コイル300)と共に3ターンコイルを構成している。管状コイル40の両端は、高周波電源PSに接続されており、全体として閉回路を構成している。
このように、比較例に係る板状コイル対(上側板状コイル200、下側板状コイル300)は、電流が流れる方向(y軸方向)に沿って3ターンに分割して設けられている。しかしながら、比較例に係る板状コイル対(上側板状コイル200、下側板状コイル300)は、板状部材50の複数面ごとに、分割して設けられていない。具体的には、中間コイル220a、320aが、本体部51から下部フランジ部53まで3面に跨がって形成されている。そのため、図8の下段に示すように、板状部材50を均一に加熱することができなかった。
これに対し、図9の上段に示すように、実施例に係る熱解析シミュレーションでは、上側板状コイル20が、板状部材50の複数面ごとに、y軸方向に延設されたハット型コイル21、壁状コイル22、平板コイル23に分割されている。さらに、ハット型コイル21は、ハット型コイル21a、21bに2分割されている。また、平板コイル23も、平板コイル23a、23bに2分割されている。すなわち、上側板状コイル20は、電流が流れる方向(y軸方向)に沿って5分割されている。
下側板状コイル30も同様に、板状部材50の複数面ごとに、y軸方向に延設されたハット型コイル31、壁状コイル32、平板コイル33に分割されている。さらに、ハット型コイル31は、ハット型コイル31a、31bに2分割されている。また、平板コイル33も、平板コイル33a、33bに2分割されている。すなわち、下側板状コイル30は、電流が流れる方向(y軸方向)に沿って5分割されている。
管状コイル40は、5対の板状コイルであるハット型コイル21a、31a、ハット型コイル21b、31b、壁状コイル22、32、平板コイル23a、33a、平板コイル23b、33bをこの順に直列に接続する銅管である。すなわち、管状コイル40は、これら5対の板状コイルの外側を5ターンするように設けられている。すなわち、管状コイル40は、それぞれ5分割された板状コイル対(上側板状コイル20、下側板状コイル30)と共に5ターンコイルを構成している。管状コイル40の両端は、高周波電源PSに接続されており、全体として閉回路を構成している。
また、管状コイル40は、ハット型コイル21a、21b、壁状コイル22、平板コイル23a、23bの上面及びハット型コイル31a、31b、壁状コイル32、平板コイル33a、33bの下面において2本に分岐され、y軸方向に延設されている。ここで、実施例では、分割された板状コイルのそれぞれにおいて、2本に分岐された管状コイル40の分岐部の全長が互いに等しくなるように調節されている。
さらに、実施例では、xy平面視での上側板状コイル20及び下側板状コイル30の外形が、板状部材50と互いに重複するように形成されている。
このように、実施例に係る板状コイル対(上側板状コイル20、下側板状コイル30)は、板状部材50の複数面ごとに、電流が流れる方向(y軸方向)に沿って分割して設けられている。そのため、図9の下段に示すように、板状部材50の全体を均一に加熱することができた。また、図1に示した板状コイル対(上側板状コイル20、下側板状コイル30)は3ターンに分割されている。これに対し、図9に示した実施例に係る板状コイル対(上側板状コイル20、下側板状コイル30)は、5ターンに分割されている。そのため、各ターンの面積が均一に近付き、板状部材50の全体をより均一に加熱することができる。
以上の通り、熱解析シミュレーションによって、本実施形態に係る板状部材の誘導加熱装置の効果が確認できた。
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 板状部材
11 本体部
13 下部フランジ部
20 上側板状コイル
21、21a、21b ハット型コイル
22 壁状コイル
23、23a、23b 平板コイル
30 下側板状コイル
31、31a、31b ハット型コイル
32 壁状コイル
33、33a、33b 平板コイル
40 管状コイル
40a 分岐点
41 第1の分岐部
42 第2の分岐部
50 板状部材
51 本体部
52 上部フランジ部
53 下部フランジ部
53a 切り欠き部
111 天板
112 側壁
113 フランジ部
211 天板
212 側壁
213 底板
213a 切り欠き部
311 天板
312 側壁
313 底板
511 天板
512 側壁
513 フランジ部
PS 高周波電源

Claims (4)

  1. 立体構造を有する板状部材を、当該板状部材に対応した立体構造を有すると共に対向配置された板状コイル対の間に挟むように配置して誘導加熱する、板状部材の誘導加熱装置であって、
    前記板状コイル対の間に配置された前記板状部材は、前記板状コイル対に流れる電流に垂直な所定断面において複数面を有するものであり、
    前記板状コイル対は、少なくとも前記板状部材の前記複数面ごとに、前記電流が流れる方向に沿って複数ターンに分割して設けられている、
    板状部材の誘導加熱装置。
  2. 前記板状コイル対の外形は、平面視において前記板状部材と互いに重複するように形成されている、
    請求項1に記載の板状部材の誘導加熱装置。
  3. 分割された前記板状コイル対のそれぞれの外表面に接合されると共に分割された前記板状コイル対を直列に接続する管状コイルをさらに備え、
    分割された前記板状コイル対を構成する少なくとも1つの板状コイルに対し、前記管状コイルが第1及び第2の分岐部に分岐して接合されており、
    前記第1の分岐部は、前記第2の分岐部に比べ、前記板状コイルに接合された部位の長さは短く、前記板状コイルからはみ出した部位の長さは長い、
    請求項1又は2に記載の板状部材の誘導加熱装置。
  4. 立体構造を有する板状部材を、当該板状部材に対応した立体構造を有すると共に対向配置された板状コイル対の間に挟むように配置して誘導加熱する、板状部材の誘導加熱方法であって、
    前記板状コイル対の間に配置された前記板状部材は、前記板状コイル対に流れる電流に垂直な所定断面において複数面を有するものであり、
    前記板状コイル対を、少なくとも前記板状部材の前記複数面ごとに、前記電流が流れる方向に沿って複数ターンに分割して設ける、
    板状部材の誘導加熱方法。
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