JP7063260B2 - 車両用センターピラーの加熱方法及び加熱装置 - Google Patents

車両用センターピラーの加熱方法及び加熱装置 Download PDF

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Description

本開示は、車両用センターピラー(以下、単にセンターピラーと省略する場合がある。)の加熱方法及び加熱装置に関し、例えば、ビードに対して車両の上側に配置され、フランジ部を周縁部の少なくとも一部に有する第1の部分と、ビードに対して車両の下側に配置される第2の部分と、を有し、焼き入れされた鋼製のセンターピラーを焼き戻す際の当該センターピラーの加熱方法及び加熱装置に関する。
一般的にセンターピラーを加熱する場合、センターピラーを加熱炉で加熱したり、センターピラーを通電加熱やレーザー加熱によって加熱したり、している。例えば、特許文献1の加熱方法は、センターピラーの高さ方向で、固定電極に対して移動電極を移動させることで、センターピラーを通電加熱している。このとき、特許文献1の加熱方法は、センターピラーが略均一に加熱されるように、移動電極の移動速度を制御している。
特開2016-97424号公報
本出願人は、以下の課題を見出した。通電加熱によってセンターピラーを加熱する場合、複雑な形状のセンターピラーに均一に電流を流すことが難しく、当該センターピラーの加熱が難しい。また、加熱炉によってセンターピラーを加熱する場合、センターピラーの部位毎に熱履歴を変化させることができない。さらに、レーザー加熱によってセンターピラーを加熱する場合、広い範囲を加熱する際に時間がかかる。
本開示は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、容易に、しかも短時間でセンターピラーの部位毎に熱履歴を変化させることができるセンターピラーの加熱方法及び加熱装置を実現する。
本開示の一態様に係る車両用センターピラーの加熱方法は、ビードに対して車両の上側に配置され、フランジ部を周縁部の少なくとも一部に有する第1の部分と、前記ビードに対して前記車両の下側に配置される第2の部分と、を有し、焼き入れされた鋼製の車両用センターピラーを焼き戻す際の当該車両用センターピラーの加熱方法であって、
前記焼き戻す際に、前記第1の部分のフランジ部の他の部分、前記第1の部分のフランジ部、前記第2の部分の順で強度が高く、前記第2の部分、前記第1の部分のフランジ部、前記第1の部分のフランジ部の他の部分の順で靭性が高くなるように、前記車両用センターピラーを誘導加熱する工程を備え、
前記誘導加熱する工程では、
前記第1の部分のフランジ部を誘導加熱する工程と、
前記第2の部分を前記第1の部分のフランジ部に比べて高温になるように誘導加熱する工程と、
を有する。
このようにセンターピラーの第1の部分のフランジ部及び第2の部分を個別に誘導加熱する。そのため、容易に、しかも短時間でセンターピラーの部位毎に熱履歴を変化させることができる。
上述の車両用センターピラーの加熱方法において、前記車両用センターピラーを誘導加熱した後に、前記車両用センターピラーを冷却する工程を備え、
前記車両用センターピラーを冷却する工程では、前記第1の部分のフランジ部の単位時間当たりの冷却速度に比べて、前記第2の部分の単位時間当たりの冷却速度を速くすることが好ましい。
これにより、センターピラーを焼き戻す工程に費やす時間を短縮することができる。
上述の車両用センターピラーの加熱方法において、前記第2の部分を誘導加熱する工程では、オーステナイト変態開始温度以上に前記第2の部分を加熱することが好ましい。
オーステナイト変態開始温度以上では、鋼板の電磁誘導現象が鈍くなるので、センターピラーの第2の部分を加熱する際の温度制御が簡単である。
上述の車両用センターピラーの加熱方法において、前記第1の部分のフランジ部を誘導加熱しつつ、前記第2の部分を誘導加熱することが好ましい。
これにより、センターピラーを焼き戻す工程に費やす時間を短縮することができる。
本開示の一態様に係る車両用センターピラーの加熱装置は、ビードに対して車両の上側に配置され、フランジ部を周縁部の少なくとも一部に有する第1の部分と、前記ビードに対して前記車両の下側に配置される第2の部分と、を有し、焼き入れされた鋼製の車両用センターピラーを焼き戻す際に用いる当該車両用センターピラーの加熱装置であって、
前記第1の部分のフランジ部を誘導加熱する第1のコイルと、
前記第1のコイルに電気的に接続される第1の電源と、
前記第2の部分を誘導加熱する第2のコイルと、
前記第2のコイルに電気的に接続される第2の電源と、
を備え、
前記第1の部分のフランジ部の他の部分、前記第1の部分のフランジ部、前記第2の部分の順で強度が高く、前記第2の部分、前記第1の部分のフランジ部、前記第1の部分のフランジ部の他の部分の順で靭性が高くなるように、前記第2の電源から前記第2のコイルに供給する電気エネルギー量は、前記第1の電源から前記第1のコイルに供給する電気エネルギー量に比べて多い。
このようにセンターピラーの第1の部分のフランジ部及び第2の部分を個別に誘導加熱する。そのため、容易に、しかも短時間でセンターピラーの部位毎に熱履歴を変化させることができる。
上述の車両用センターピラーの加熱装置において、前記第2のコイルにおける前記第2の部分への巻数は、前記第1のコイルにおける前記第1の部分のフランジ部への巻数に比べて多いことが好ましい。
これにより、センターピラーの第1の部分のフランジ部の熱履歴と第2の部分の熱履歴とを簡単に変化させることができる。
上述の車両用センターピラーの加熱装置において、
前記第2の部分の表面に対応する形状の加熱面を有し、前記第2の部分に対して表側に配置される第1の導電板と、
前記第2の部分の裏面に対応する形状の加熱面を有し、前記第2の部分に対して裏側に配置される第2の導電板と、
を備え、
前記第1の導電板及び前記第2の導電板の加熱面に対して逆側の面には、前記第2のコイルが電気的に接続するように設けられ、
前記第1の導電板及び前記第2の導電板は、前記第2の部分を挟んだ状態で前記第2のコイルを介して交流電流が流されることが好ましい。
これにより、センターピラーの第2の部分をより略均一に加熱することができる。しかも、第1の導電板及び第2の導電板を介して第2の部分の略全域を加熱することができるので、コイルの巻数を少なくすることができる。
本開示によれば、容易に、しかも短時間でセンターピラーの部位毎に熱履歴を変化させることができるセンターピラーの加熱方法及び加熱装置を実現できる。
実施の形態1の加熱装置を用いてセンターピラーを加熱する様子を当該センターピラーの表側から見た図である。 実施の形態1の加熱装置を用いてセンターピラーを加熱する様子を当該センターピラーの裏側から見た図である。 実施の形態1の加熱装置を用いて加熱されるセンターピラーを模式的に示す斜視図である。 実施の形態1の加熱装置の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1の加熱装置における第1の加熱部のコイルの配置を模式的に示す図である。 実施の形態1の加熱装置における第1の加熱部のコイルの配置を模式的に示す断面図である。 実施の形態1の加熱方法で加熱したセンターピラーの温度計測点を示す図である。 実施の形態1の加熱方法で加熱したセンターピラーの第1の部分の温度分布を示す図である。 実施の形態1の加熱方法で加熱したセンターピラーの第2の部分の温度分布を示す図である。 実施の形態2の加熱装置の第2の加熱部を模式的に示す斜視図である。 実施の形態2の加熱装置の第2の加熱部を模式的に示す異なる斜視図である。
以下、本開示を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本開示が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態の加熱装置を用いてセンターピラーを加熱する様子を当該センターピラーの表側から見た図である。図2は、本実施の形態の加熱装置を用いてセンターピラーを加熱する様子を当該センターピラーの裏側から見た図である。図3は、本実施の形態の加熱装置を用いて加熱されるセンターピラーを模式的に示す斜視図である。
なお、以下の説明では、説明を明確にするために、三次元(XYZ)座標系を用いて説明する。ここで、Z軸+側が車両の上側であり、Z軸-側が車両の下側であり、X軸+側がセンターピラーの表側(即ち、車両の外側)であり、X軸-側がセンターピラーの裏側(即ち、車両の内側)である。
先ず、本実施の形態の加熱装置1で加熱されるセンターピラー10を説明する。センターピラー10は、オーステナイト変態完了温度よりも高温で加熱された鋼板(例えば、厚さ1~1.4mm程度のマンガン・ボロン鋼から成る鋼板)をプレス成形し、その後、上部臨界冷却速度よりも速い冷却速度で冷却された熱間プレス成形品であり、大凡、全体がマルテンサイト組織から成る。
センターピラー10のX軸-側の面には、図1乃至図3に示すように、ビード11が形成されている。ビード11は、略Y軸方向に延在する溝部であり、車両に衝撃が加わった際にビード11を起点としてセンターピラー10が折れ曲がって衝撃を吸収する。但し、ビード11は、センターピラー10のX軸+側の面に形成されていてもよい。
センターピラー10は、ビード11に対してZ軸+側に配置される第1の部分12、及びビード11に対してZ軸-側に配置される第2の部分13を備えている。第1の部分12の少なくとも一部は、XY断面形状が所謂ハット形であり、大凡、Z軸方向に延在している。
例えば、第1の部分12は、X軸方向から見て略T字形であり、図3に示すように、本体部12a及び接合部12bを備えている。本体部12aは、天板部12c、側壁部12d及びフランジ部12eを備えており、当該本体部12aのXY断面形状が略ハット形である。
詳細には、略Z軸方向に延在する天板部12cのY軸方向の端部から一対の側壁部12dがX軸-側に垂れ下がっている。そして、側壁部12dのX軸-側の端部からフランジ部12eがセンターピラー10の外側に向かって張り出している。このようなフランジ部12eのX軸-側の面には、本体部12aの開口部を閉じるために他の鋼板が溶接される。
接合部12bは、車両のルーフと係合された状態で当該ルーフに溶接される。接合部12bは、Y軸方向から見て略倒L字形であり、鉛直部12f及び水平部12gを備えている。詳細には、鉛直部12fは、略YZ平面と略平行に配置されており、本体部12aのZ軸+側の端部に設けられている。そして、鉛直部12fは、略Y軸方向に延在している。このような鉛直部12fは、車両のルーフの側面に添えられた状態で当該ルーフに溶接される。
水平部12gは、略XY平面と略平行に配置されており、鉛直部12fのZ軸+側の端部からX軸-側に突出している。そして、水平部12gは、略Y軸方向に延在している。このような水平部12gは、車両のルーフの天面に引っ掛けられた状態で当該ルーフに溶接される。
第2の部分13は、図3に示すように、本体部13a及び接合部13bを備えている。本体部13aは、天板部13c、側壁部13d及びフランジ部13eを備えており、当該本体部13aのXY断面形状が略ハット形である。詳細には、天板部13cは、第1の部分12の天板部12cと連続しており、Z軸-側に向かうに従ってY軸方向の幅寸法が広くなる。
側壁部13dは、第1の部分12の各々の側壁部12dと連続するように、天板部13cのY軸方向の端部からX軸-側に垂れ下がっている。そして、フランジ部13eは、第1の部分12の各々のフランジ部12eと連続するように、側壁部13dのX軸-側の端部からセンターピラー10の外側に向かって張り出している。
接合部13bは、天板部13cからZ軸-側に延在している。そして、接合部13bと側壁部13dとで形成される切り欠き部13fが車両のシャシーに係合された状態で、接合部13bが当該シャシーに溶接される。
このようなセンターピラー10の第1の部分12は、車両に衝撃が加わった際に搭乗者を保護するために第2の部分13に対して高強度である必要がある。一方で、第1の部分12のフランジ部12eは、上述のように他の鋼板と溶接されるため、溶接後に割れなどが生じないように、強度を低下させておく必要がある。また、第2の部分13は、車両に衝撃が加わった際に当該衝撃を吸収するために第1の部分12に対して高靱性である必要がある。つまり、センターピラー10の部位毎で要求される強度や靭性が異なる。なお、センターピラー10の形状は、上述の形状に限定されず、第1の部分12の周縁部の少なくとも一部に他の鋼板が溶接されるフランジ部を備えた形状であればよい。
次に、本実施の形態の加熱装置1を説明する。図4は、本実施の形態の加熱装置の構成を模式的に示すブロック図である。本実施の形態の加熱装置1は、上述のセンターピラー10の性状を実現するために、センターピラー10の所望の部位を焼き戻して、センターピラー10の部位毎に熱履歴を変化させることができる構成とされている。
加熱装置1は、図4に示すように、第1の加熱部2及び第2の加熱部3を備えている。第1の加熱部2は、コイル(第1のコイル)21及び電源(第1の電源)22を備えており、少なくともセンターピラー10の第1の部分12のフランジ部12eを誘導加熱する。
図5は、本実施の形態の加熱装置における第1の加熱部のコイルの配置を模式的に示す図である。図6は、本実施の形態の加熱装置における第1の加熱部のコイルの配置を模式的に示す断面図である。なお、図5では、第1の加熱部2のコイル21の配置が明確になるように、センターピラー10の第1の部分12のフランジ部12eを二点鎖線で示している。
コイル21は、図5及び図6に示すように、センターピラー10の第1の部分12と所定の間隔を開けて、第1の部分12の周縁部をX軸方向で挟み込むように配置される。コイル21は、導電性のチューブ又は線材、例えば、銅製チューブから成り、図5に示すように、第1の部分21a、第2の部分21b及び第3の部分21cを備えている。
第1の部分21aは、図1に示すように、センターピラー10に対してX軸+側で当該センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分に沿うように配置される。
第2の部分21bは、図2に示すように、センターピラー10に対してX軸-側で当該センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分に沿うように配置される。第3の部分21cは、図5に示すように、第1の部分21aの一方の端部と第2の部分21bの一方の端部とを電気的に接続する。
つまり、コイル21は、センターピラー10に対してX軸+側で当該センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分に沿い、そして、センターピラー10に対してX軸-側に移って、センターピラー10に対してX軸-側で当該センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分に沿って配置される。
そのため、コイル21は、センターピラー10の第1の部分12をX軸方向で挟み込んだ状態で当該第1の部分12の周縁部を一周するように配置される。このとき、センターピラー10の第1の部分12のフランジ部12e、及び接合部12bの周縁部における本体部12aとの連続部を除く部分は、コイル21によって挟み込まれる。ちなみに、コイルの巻数は、コイルがセンターピラー10の表側から裏側、又はセンターピラー10の裏側から表側に移った回数である。
なお、コイル21の巻数は、一周に限定されず、複数周でもよい。また、コイル21の形状は、少なくともセンターピラー10のフランジ部12eを加熱でき、他の部分(即ち、天板部12cや側壁部12d)の加熱を抑制できる形状であればよい。
このようなコイル21は、センターピラー10の第1の部分12の周縁部を挟み込んだ状態に配置することができるように、第1の部分12に対してX軸+側に配置される部分と、第1の部分12に対してX軸-側に配置される部分と、に分割できる構成とされている。
例えば、第3の部分21cと第1の部分21a又は第2の部分21bとの間に着脱可能な端子を設けることで、コイル21は、第1の部分12に対してX軸+側に配置される部分と、第1の部分12に対してX軸-側に配置される部分と、に分割可能な構成とすることができる。
但し、第1の部分12に対してX軸+側に配置される部分と、第1の部分12に対してX軸-側に配置される部分と、にコイル21を分割可能な構成にできれば、端子の位置は、限定されない。
電源22は、コイル21に交流電流を供給する。詳細には、電源22は、コイル21の第1の部分21a及び第2の部分21bの他方の端部と電気的に接続されている。電源22は、図4に示すように、スイッチ22aを備えており、スイッチ22aの操作によって、コイル21への交流電流の供給と、コイル21への交流電流の供給の停止と、が切り替えられる。スイッチ22aは、センターピラー10の第1の部分12のフランジ部12eの温度を検出する温度検出センサー23の検出結果に基づいて制御される。
第2の加熱部3は、センターピラー10の第2の部分13を誘導加熱する。詳細には、第2の加熱部3は、図4に示すように、コイル(第2のコイル)31及び電源(第2の電源)32を備えている。
コイル31は、導電性のチューブ又は線材、例えば、銅製チューブから成り、図1及び図2に示すように、センターピラー10の第2の部分13と所定の間隔を開けて当該第2の部分13に沿い、且つ第2の部分13を囲むように螺旋状に配置される。なお、図1及び図2では、コイル31の配置を簡略化して示しており、コイル31が螺旋状に配置されていることを強調している。
コイル31は、第1の部分31a、第2の部分31b、第3の部分31c及び第4の部分31dを備えている。第1の部分31aは、コイル31におけるセンターピラー10の第2の部分13を囲むように螺旋状に巻かれる一周目の部分である。第2の部分31bは、コイル31におけるセンターピラー10の第2の部分13を囲むように螺旋状に巻かれる二周目の部分であり、第2の部分31bの一方の端部が第1の部分31aの一方の端部に電気的に接続されている。
第3の部分31cは、コイル31におけるセンターピラー10の第2の部分13を囲むように螺旋状に巻かれる三周目の部分であり、第3の部分31cの一方の端部が第2の部分31bの他方の端部に電気的に接続されている。第4の部分31dは、コイル31におけるセンターピラー10の第2の部分13を囲むように螺旋状に巻かれる四周目の部分であり、第4の部分31dの一方の端部が第3の部分31cの他方の端部に電気的に接続されている。
つまり、コイル31は、センターピラー10の第2の部分13の回りを螺旋状に四周するように配置される。なお、コイル31の巻数は、四周に限定されず、コイル21の巻数よりも多ければよい。また、コイル31の形状は、センターピラー10の第2の部分13を略均一に加熱できる形状であればよい。
このようなコイル31は、センターピラー10の第2の部分13を囲んだ状態に配置することができるように、第2の部分13に対してX軸+側に配置される部分と、第2の部分13に対してX軸-側に配置される部分と、に分割できる構成とされている。
例えば、コイル31におけるセンターピラー10の第2の部分13に対してX軸+側からX軸-側に移る部分、及び第2の部分13に対してX軸-側からX軸+側に移る部分に着脱可能な端子を設けることで、コイル31は、第2の部分13に対してX軸+側に配置される部分と、第2の部分13に対してX軸-側に配置される部分と、に分割可能な構成とすることができる。
電源32は、コイル31に交流電流を供給する。詳細には、電源32は、コイル31の第1の部分31a及び第4の部分31dの他方の端部と電気的に接続されている。電源32は、図4に示すように、スイッチ32aを備えており、当該スイッチ32aの操作によって、コイル31への交流電流の供給と、コイル31への交流電流の供給の停止と、が切り替えられる。スイッチ32aは、センターピラー10の第2の部分13の温度を検出する温度検出センサー33の検出結果に基づいて制御される。
次に、本実施の形態の加熱方法の流れを説明する。先ず、第1の加熱部2のコイル21及び第2の加熱部3のコイル31をセンターピラー10に配置する。これにより、コイル21は、センターピラー10に対してX軸+側で当該センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分に沿い、そして、センターピラー10に対してX軸-側に移って、センターピラー10に対してX軸-側で当該センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分に沿って配置される。また、コイル31は、センターピラー10の第2の部分13の回りを螺旋状に配置される。
次に、第1の加熱部2の電源22のスイッチ22a及び第2の加熱部3の電源32のスイッチ32aを制御してONにし、コイル21及びコイル31に交流電流を供給する。これにより、センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分、及び第2の部分13で電磁誘導現象が生じて、センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分、及び第2の部分13が加熱される。つまり、本実施の形態では、センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分を誘導加熱しつつ、第2の部分13を誘導加熱する。
このとき、センターピラー10の第1の部分12のフランジ部12eに対して他の部分(例えば、天板部12cや側壁部12d)の強度が第1の部分12のフランジ部12eの強度に比べて高く、第1の部分12のフランジ部12eの強度が第2の部分13の強度に比べて高く、センターピラー10の第2の部分13の靭性が第1の部分12のフランジ部12eの靭性に比べて高く、第1の部分12のフランジ部12eの靭性が第1の部分12のフランジ部12eに対して他の部分の靭性に比べて高くなるように、センターピラー10を加熱する。
ここで、焼き入れされた鋼板を焼き戻す際に、鋼板を高温に加熱するのに従って強度が低下し、逆に靭性が上昇する。そのため、第2の加熱部3の電源32が第1の加熱部2の電源22に対して大きな交流電流をコイル31に供給又は第1の加熱部2の電源22からコイル21に交流電流を供給する時間よりも長い時間、コイル31に交流電流を供給し、センターピラー10の第2の部分13、第1の部分12のフランジ部12e、第1の部分12のフランジ部12eに対して他の部分の順で温度が高くなるように加熱する。つまり、第2の加熱部3の電源32からコイル31に供給する電気エネルギー量を第1の加熱部2の電源22からコイル21に供給する電気エネルギー量に比べて多くする。
詳細には、センターピラー10の第2の部分13は、車両に衝撃が加わった際に当該衝撃を吸収できる靭性まで当該第2の部分13の靭性を高めることができる第1の温度(例えば、730℃程度)に加熱する。ここで、第1の温度は、センターピラー10を成す鋼板のオーステナイト変態開始温度以上であるとよい。

オーステナイト変態開始温度以上では、鋼板の電磁誘導現象が鈍くなるので、例えば、第2の部分13の温度が第1の温度に到達しても、第2の加熱部3の電源32のスイッチ32aを高精度に制御しなくてもよい。そのため、センターピラー10の第2の部分13を加熱する際の温度制御が簡単である。このとき、センターピラー10の第2の部分13は、車両に衝撃が加わった際に当該衝撃を吸収することが可能な靱性になると共に、車体のシャシーと溶接した後に割れが生じない強度まで低下させることができる。
一方、センターピラー10の第1の部分12のフランジ部12eは、他の鋼板と溶接した後に割れが生じない強度まで当該フランジ部12eの強度を低下させることができる第2の温度(例えば、500℃程度)に加熱する。
この際、センターピラー10の第1の部分12のフランジ部12eの温度が第2の温度に到達したことを第1の加熱部2の温度検出センサー23が検出すると、スイッチ22aが制御されてOFFにされ、コイル21への交流電源の供給が停止される。このとき、センターピラー10の第1の部分12の接合部12bの周縁部における本体部12aとの連続部を除く部分も、第2の温度に加熱される。
図7は、本実施の形態の加熱方法で加熱したセンターピラーの温度計測点を示す図である。図8は、本実施の形態の加熱方法で加熱したセンターピラーの第1の部分の温度分布を示す図である。図9は、本実施の形態の加熱方法で加熱したセンターピラーの第2の部分の温度分布を示す図である。なお、図7では、ハッチングを施した丸印で第1の部分12の温度計測点を示し、黒丸で第2の部分13の温度計側点を示している。
本実施の形態の加熱方法では、センターピラー10を誘導加熱しているので、図8に示すように、センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分を500℃程度に略均一に加熱できている。また、図9に示すように、センターピラー10の第2の部分13を730℃程度に略均一に加熱できている。
このように本実施の形態の加熱方法及び加熱装置1は、センターピラー10の第1の部分12のフランジ部12e及び第2の部分13を個別に誘導加熱する。誘導加熱は、一般的な通電加熱に比べてセンターピラー10のような複雑な形状を簡単に加熱することができる。また、誘導加熱は、一般的なレーザー加熱に比べて、広い範囲を短時間で加熱することができる。さらに、本実施の形態の加熱方法及び加熱装置1のように、センターピラー10の第1の部分12のフランジ部12e及び第2の部分13を個別に誘導加熱する場合、一般的な加熱炉による加熱に比べてセンターピラー10の部位毎に熱履歴を変化させることができる。そのため、本実施の形態の加熱方法及び加熱装置1は、容易に、しかも短時間でセンターピラー10の部位毎に熱履歴を変化させることができる。
特に、誘導加熱では、第1の加熱部2のコイル21や第2の加熱部3のコイル31をセンターピラー10の加熱を必要とする部位に選択的に配置できるので、容易にセンターピラー10の部位毎に熱履歴を変化させることができる。
しかも、本実施の形態では、センターピラー10を加熱する際に、接合部12bの周縁部における本体部12aとの連続部を除く部分、及び第2の部分13を車体に溶接した後に割れが生じない強度まで低下させている。そのため、センターピラー10を焼き戻す工程に費やす時間を短縮することができる。
また、本実施の形態では、センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分を誘導加熱しつつ、第2の部分13を誘導加熱している。そのため、センターピラー10を焼き戻す工程に費やす時間をより短縮することができる。
ちなみに、加熱したセンターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分及び第2の部分13の強度や靭性が戻らないように、加熱したセンターピラー10を上部臨界冷却速度より速い冷却速度で冷却するとよい。このとき、センターピラー10の第2の部分13の単位時間当たりの冷却速度は、センターピラー10の第1の部分12の周縁部におけるZ軸-側の辺を除く部分の単位時間当たりの冷却速度に比べて速いとよい。これにより、センターピラー10を焼き戻す工程に費やす時間を短縮することができる。
<実施の形態2>
実施の形態1の加熱装置1に比べて、センターピラー10の第2の部分13をより均一に加熱することができる構成とされている。なお、本実施の形態の加熱装置は、実施の形態1の加熱装置1と略等しい構成とされているため、重複する説明は省略し、等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
図10は、本実施の形態の加熱装置の第2の加熱部を模式的に示す斜視図である。図11は、本実施の形態の加熱装置の第2の加熱部を模式的に示す異なる斜視図である。なお、図10及び図11では、電源32などを省略している。また、図10及び図11では、センターピラー10の第2の部分13などを簡略化して示している。
本実施の形態の加熱装置において、第2の加熱部は、図10及び図11に示すように、第1の導電板41及び第2の導電板42を備えている。第1の導電板41は、センターピラー10の第2の部分13に対してX軸+側に配置される。第1の導電板41は、センターピラー10の第2の部分13のX軸+側の面に対応する形状の加熱面41aを備えており、第1の導電板41のX軸+側の面に第2の加熱部3のコイル31における当該第2の部分13に対してX軸+側に配置される部分が電気的に接続されるように固定されている。
このような第1の導電板41は、コイル31の第1の部分31aが電気的に接続される第1の分割部41b、コイル31の第2の部分31bが電気的に接続される第2の分割部41c、コイル31の第3の部分31cが電気的に接続される第3の分割部41d、及びコイル31の第4の部分31dが電気的に接続される第4の分割部41eに分割されている。つまり、第1の導電板41は、コイル31におけるセンターピラー10の第2の部分13を囲む各周回のX軸+側の部分毎に分割されている。
ちなみに、第1の分割部41bに電気的に接続されるコイル31の第1の部分31a、第2の分割部41cに電気的に接続されるコイル31の第2の部分31b、第3の分割部41dに電気的に接続されるコイル31の第3の部分31c、及び第4の分割部41eに電気的に接続されるコイル31の第4の部分31dは夫々、複数本に分岐されていてもよい。
第2の導電板42は、センターピラー10の第2の部分13に対してX軸-側に配置される。第2の導電板42は、センターピラー10の第2の部分13のX軸-側の面に対応する形状の加熱面42aを備えており、第2の導電板42のX軸-側の面に第2の加熱部3のコイル31における当該第2の部分13に対してX軸-側に配置される部分が電気的に接続されるように固定されている。
このような第2の導電板42は、コイル31の第1の部分31aが電気的に接続される第1の分割部42b、コイル31の第2の部分31bが電気的に接続される第2の分割部42c、コイル31の第3の部分31cが電気的に接続される第3の分割部42d、及びコイル31の第4の部分31dが電気的に接続される第4の分割部42eに分割されている。つまり、第2の導電板42は、コイル31におけるセンターピラー10の第2の部分13を囲む各周回のX軸-側の部分毎に分割されている。
ちなみに、第1の分割部42bに電気的に接続されるコイル31の第1の部分31a、第2の分割部42cに電気的に接続されるコイル31の第2の部分31b、第3の分割部42dに電気的に接続されるコイル31の第3の部分31c、及び第4の分割部42eに電気的に接続されるコイル31の第4の部分31dは夫々、複数本に分岐されていてもよい。
これらの第1の導電板41及び第2の導電板42は、例えば、銅製(但し、導電性を有する材料であればよい。)であり、第2の加熱部3のコイル31を介して交流電流が流れる構成とされている。そして、実施の形態1のコイル31と同様に、第1の導電板41と第2の導電板42とをX軸方向で接近及び離間させることができるように、コイル31におけるセンターピラー10の第2の部分13に対してX軸+側からX軸-側に移る部分、及び第2の部分13に対してX軸-側からX軸+側に移る部分に着脱可能な端子を設けている。
このような第2の加熱部を用いてセンターピラー10の第2の部分13を加熱する場合、第1の導電板41と第2の導電板42とで第2の部分13を挟み込み、電源32から交流電流を供給すると、コイル31を介して第1の導電板41及び第2の導電板42に交流電流が流れる。これにより、第1の導電板41及び第2の導電板42との間の第2の部分13に電磁誘導現象が生じて当該第2の部分13が加熱される。
このとき、センターピラー10の第2の部分13の略全域は、第1の導電板41及び第2の導電板42とで覆われているので、第2の部分13の略全域で電磁誘導現象を生じさせることができ、その結果、第2の部分13を略均一に加熱することができる。しかも、第1の導電板41及び第2の導電板42を介して第2の部分13の略全域を加熱することができるので、実施の形態1の加熱装置1に比べて、コイル31の巻数を少なくすることができる。
ここで、第1の導電板41及び第2の導電板42は分割構造であるので、コイル31の第1の部分31aから第1の導電板41及び第2の導電板42に供給された交流電流が最短経路を辿って第4の部分31dから流れ出ることを防ぎ、第1の導電板41及び第2の導電板42の広域に交流電流を流すことができる。これにより、センターピラー10の第2の部分13の略全域で電磁誘導現象を生じさせることができる。
以上の本開示の説明から、本開示を様々に変形できることは明らかである。そのような変形は本開示の思想及び範囲から逸脱するものとみなされるものではなく、また、すべての当業者にとって自明であるそのような改良は以下の請求の範囲に含まれるものである。
1 加熱装置
2 第1の加熱部
3 第2の加熱部
10 センターピラー
11 ビード
12 第1の部分
12a 本体部、12c 天板部、12d 側壁部、12e フランジ部
12b 接合部、12f 鉛直部、12g 水平部
13 第2の部分
13a 本体部、13c 天板部、13d 側壁部、13e フランジ部
13b 接合部
13f 切り欠き部
21 コイル、21a 第1の部分、21b 第2の部分、21c 第3の部分
22 電源、22a スイッチ
23 温度検出センサー
31 コイル、31a 第1の部分、31b 第2の部分、31c 第3の部分、31d 第4の部分
32 電源、32a スイッチ
33 温度検出センサー
41 第1の導電板、41a 加熱面、41b 第1の分割部、41c 第2の分割部、41d 第3の分割部、41e 第4の分割部
42 第2の導電板、42a 加熱面、42b 第1の分割部、42c 第2の分割部、42d 第3の分割部、42e 第4の分割部

Claims (7)

  1. ビードに対して車両の上側に配置され、フランジ部を周縁部の少なくとも一部に有する第1の部分と、前記ビードに対して前記車両の下側に配置される第2の部分と、を有し、焼き入れされた鋼製の車両用センターピラーを焼き戻す際の当該車両用センターピラーの加熱方法であって、
    前記焼き戻す際に、前記第1の部分のフランジ部に対して他の部分の強度が前記第1の部分のフランジ部の強度に比べて高く、前記第1の部分のフランジ部の強度が前記第2の部分の強度に比べて高く、前記第2の部分の靭性が前記第1の部分のフランジ部の靭性に比べて高く、前記第1の部分のフランジ部の靭性が前記第1の部分のフランジ部に対して他の部分の靭性に比べて高くなるように、前記車両用センターピラーを誘導加熱する工程を備え、
    前記誘導加熱する工程では、
    前記第1の部分のフランジ部を誘導加熱する工程と、
    前記第2の部分を前記第1の部分のフランジ部に比べて高温になるように誘導加熱する工程と、
    を有する、車両用センターピラーの加熱方法。
  2. 前記車両用センターピラーを誘導加熱した後に、前記車両用センターピラーを冷却する工程を備え、
    前記車両用センターピラーを冷却する工程では、前記第1の部分のフランジ部の単位時間当たりの冷却速度に比べて、前記第2の部分の単位時間当たりの冷却速度を速くする、請求項1に記載の車両用センターピラーの加熱方法。
  3. 前記第2の部分を誘導加熱する工程では、オーステナイト変態開始温度以上に前記第2の部分を加熱する、請求項1又は2に記載の車両用センターピラーの加熱方法。
  4. 前記第1の部分のフランジ部を誘導加熱しつつ、前記第2の部分を誘導加熱する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用センターピラーの加熱方法。
  5. ビードに対して車両の上側に配置され、フランジ部を周縁部の少なくとも一部に有する第1の部分と、前記ビードに対して前記車両の下側に配置される第2の部分と、を有し、焼き入れされた鋼製の車両用センターピラーを焼き戻す際に用いる当該車両用センターピラーの加熱装置であって、
    前記第1の部分のフランジ部を誘導加熱する第1のコイルと、
    前記第1のコイルに電気的に接続される第1の電源と、
    前記第2の部分を誘導加熱する第2のコイルと、
    前記第2のコイルに電気的に接続される第2の電源と、
    を備え、
    前記第1の部分のフランジ部に対して他の部分の強度が前記第1の部分のフランジ部の強度に比べて高く、前記第1の部分のフランジ部の強度が前記第2の部分の強度に比べて高く、前記第2の部分の靭性が前記第1の部分のフランジ部に比べて高く、前記第1の部分のフランジ部の靭性が前記第1の部分のフランジ部に対して他の部分の靭性に比べて高くなるように、前記第2の電源から前記第2のコイルに供給する電気エネルギー量は、前記第1の電源から前記第1のコイルに供給する電気エネルギー量に比べて多い、車両用センターピラーの加熱装置。
  6. 前記第2のコイルにおける前記第2の部分への巻数は、前記第1のコイルにおける前記第1の部分のフランジ部への巻数に比べて多い、請求項5に記載の車両用センターピラーの加熱装置。
  7. 前記第2の部分の表面に対応する形状の加熱面を有し、前記第2の部分に対して表側に配置される第1の導電板と、
    前記第2の部分の裏面に対応する形状の加熱面を有し、前記第2の部分に対して裏側に配置される第2の導電板と、
    を備え、
    前記第1の導電板及び前記第2の導電板の加熱面に対して逆側の面には、前記第2のコイルが電気的に接続するように設けられ、
    前記第1の導電板及び前記第2の導電板は、前記第2の部分を挟んだ状態で前記第2のコイルを介して交流電流が流される、請求項5又は6に記載の車両用センターピラーの加熱装置。
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