JP2020119041A - 制御装置 - Google Patents

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【課題】機械の組み立て途中における動作の確認及び調整の際にも、機械の動作状況を監視して異常を検知する。【解決手段】制御装置1は、制御パラメータに基づく制限内に収まるように機械2の動作を制御する制御部12と、監視パラメータの入力に応じて、機械2の動作が当該監視パラメータに基づく制限内に収まっていることを監視する監視部13と、第1の監視パラメータ112を記憶する記憶部11と、制御パラメータ111を所定の規則に従って変換し、第2の監視パラメータ113を生成する変換部14と、監視部13による監視機能が有効である場合、第1の監視パラメータ112を監視部13へ提供し、第1の監視パラメータ112に基づく監視機能が無効化された場合、第2の監視パラメータ113を監視部13へ提供して監視機能を有効化する選択部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、産業用機械の監視機能を有する制御装置に関する。
従来、工作機械又はロボット等の産業用機械(以下、単に「機械」ともいう)を制御するための制御装置は、制御パラメータに基づく動作制限を設けた上で、対象の機械の動作を制御する。
また、例えば、工作機械の特定の動作に対しては、規格によって非常に低い故障率が要求されている。このため、機械の運用中に生じるリスクを許容範囲内とするために、制御装置は、制御パラメータとは別に、監視パラメータに基づく監視機能を有し、機械が監視パラメータに基づく制限内で動作していることを監視する場合が多い(例えば、特許文献1参照)。このような制御パラメータ及び監視パラメータは、機械の運用中に想定されるリスクを許容可能なレベルに軽減できるように設定される。
特開2017−080865号公報
制御装置は、機械に組み込まれてシステムとしての動作が確認された後、最終製品である機械として出荷される。監視機能で使用される監視パラメータは、出荷後の通常運用中の機械のリスク分析に基づいて設定される。
しかしながら、機械の組み立て途中であっても、動作の確認及び調整等のため、モータへ動力を供給し動かすことが必要となる場合もある。組み立て途中の機械では、配線が不十分なためセンサからの入力が通常と異なる、又は通常と異なる動作をさせる等の理由から、通常運用のための監視パラメータに基づく制限が適切でない場合があり得る。このため、機械の組み立て途中では、動作の確認及び調整等に支障がないように監視機能が無効にされることが多い。
一方、組み立て途中の機械の部品は、故障発生率が高い初期故障期にあるため、監視機能が無効化されていると、機械の異常動作に対して、目視による監視及び手動での動力遮断等、作業者の負担が大きかった。
このように、機械の組み立て途中における動作の確認及び調整の際にも、機械の動作状況を監視して異常を検知できることが望まれている。
本発明の一態様は、制御パラメータに基づく制限内に収まるように機械の動作を制御する制御部と、監視パラメータの入力に応じて、前記機械の動作が当該監視パラメータに基づく制限内に収まっていることを監視する監視部と、第1の監視パラメータを記憶する記憶部と、前記制御パラメータを所定の規則に従って変換し、第2の監視パラメータを生成する変換部と、前記監視部による監視機能が有効である場合、前記第1の監視パラメータを前記監視部へ提供し、前記第1の監視パラメータに基づく前記監視機能が無効化された場合、前記第2の監視パラメータを前記監視部へ提供して前記監視機能を有効化する選択部と、を備える制御装置である。
本発明の一態様によれば、制御装置は、機械の組み立て途中における動作の確認及び調整の際にも、機械の動作状況を監視して異常を検知できる。
一実施形態における、制御装置の機能構成を示す図である。 一実施形態における、軸の可動範囲及び制限範囲を例示する図である。 一実施形態における、軸の可動範囲を監視するための第2の監視パラメータの生成例を示す図である。 一実施形態における、第2の監視パラメータによる軸の可動範囲の制限範囲を例示する図である。 一実施形態における、軸の速度の制限範囲を例示する図である。 一実施形態における、軸の速度を監視するための第2の監視パラメータの生成例を示す図である。 一実施形態における、第2の監視パラメータによる軸の速度の制限範囲を例示する図である。 一実施形態における、軸の位置偏差の制限範囲を例示する図である。 一実施形態における、軸の位置偏差を監視するための第2の監視パラメータの生成例を示す図である。 一実施形態における、第2の監視パラメータによる軸の位置偏差の制限範囲を例示する図である。 一実施形態における、監視機能の有効化処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は、本実施形態における、制御装置1の機能構成を示す図である。
ここでは、制御装置1は、機械2の動作を制御する数値制御装置であり、機械2は、工作機械であるとして説明する。
制御装置1は、機械2の駆動部21を制御することでモータ22を動作させる。機械2の状態はセンサ23により測定され、駆動部21へフィードバックされると共に、制御装置1へも通知される。
制御装置1は、記憶部11と、制御部12と、監視部13と、変換部14と、選択部15とを備える。
記憶部11は、制御装置1を動作させるためのソフトウェア群の他、制御部12に提供される制御パラメータ111及び監視部13に提供される第1の監視パラメータ112等を記憶する。
制御部12は、制御パラメータ111に基づく制限内に収まるように機械2の動作を制御する。
監視部13は、第1の監視パラメータ112の入力に応じて、機械2の動作がこの第1の監視パラメータ112に基づく制限内に収まっていることを監視する。監視部13は、この制限を外れた動作を検知すると、アラームの出力又は動力遮断等の処理を行う。
また、監視部13は、第1の監視パラメータ112が設定されていない、又は指示操作等によって監視機能が無効化されている場合に、後述の変換部14により生成された第2の監視パラメータの入力を受けると、この第2の監視パラメータに基づいて機械2の監視を実行する。
変換部14は、制御パラメータ111を所定の規則に従って変換し、第2の監視パラメータ113を生成する。
制御パラメータ111は、扉の開閉状態等、機械2の状態を示す条件に応じて複数設定される。変換部14は、所定の規則の一つとして、これら複数の制御パラメータ111それぞれによる動作の制限範囲を包含するように第2の監視パラメータ113を生成する。
また、変換部14は、制限範囲に対して、ずれの許容量である所定のマージンを付加して第2の監視パラメータ113を生成してもよい。
このような変換の規則は、機械2における軸の可動範囲、速度、位置偏差等の監視対象毎に独立して設定される。これらの規則には、制御パラメータ111のいずれかを変換せず第2の監視パラメータ113とする場合を含んでもよい。
選択部15は、監視部13による監視機能が有効である場合、第1の監視パラメータ112を監視部13へ提供し、第1の監視パラメータ112に基づく監視機能が無効化された場合、第2の監視パラメータ113を監視部13へ提供して監視機能を有効化する。
制御装置1による監視方法の例として、機械2における軸の可動範囲、軸の速度、又は軸の位置偏差を監視対象とする次の3つのケースを説明する。
[軸の可動範囲の監視]
監視部13は、軸の存在する位置をセンサ23からのフィードバックによって検知し、第1の監視パラメータ112で定められた制限範囲内にあることを確認する。そして、監視部13は、軸の位置が制限範囲内になければ異常として、モータ22の動力を遮断する。
監視部13は、機械2の動作モード、又は工具交換領域との間に設置されたシャッタ若しくは機械2の前面扉に設置されたスイッチ等の接点情報をラダープログラムで処理し、処理結果に応じて、複数の制限範囲を切り替えたり、監視自体をスキップしたりすることができる。これら複数の制限範囲は、第1の監視パラメータ112で設定される。
例えば、機械2の扉が閉まっている状態では、人が機械と接触しないが、扉が開いている状態では、機械2の内部に人がアクセス可能なため、危険を避けるために制限範囲は扉が閉まっている状態よりも厳しい。このため、第1の監視パラメータ112は、扉の接点情報と組み合わせて、扉が開いている場合には、この状態での可動範囲を制限範囲とするよう設定される。
また、機械2の扉が閉まっている状態では、第1の監視パラメータ112は、開いている状態とは別の制限範囲内に軸があることを監視するように設定される。なお、監視部13における制限範囲の総和が機械2の軸の全ての可動範囲と一致するとは限らない。
一方、制御部12においても、駆動部21へ出力する位置指令の範囲を制限する機能(ストアードストロークリミット)が存在する。この制限は、制御パラメータ111で設定され、この制御パラメータ111により、条件に応じた複数の可動範囲又は禁止領域が設定可能である。制御パラメータ111による可動範囲の総和は、機械2の可動範囲全体となる。制御部12は、機械2の動作状況及び入出力信号等に基づいて、どの部分の監視を有効とするかを判断して動作する。
例えば、機械2の組み立て中に扉スイッチが未配線である場合、接点状態は開となる。通常、機械2の設計において接点が開の状態では安全側に動作する必要があるため、接点状態が開の場合、監視部13のラダープログラムにより、扉が開いていると判定され、対応する制限範囲が適用される。よって、機械2は、扉スイッチが未配線の状態では、常に全可動範囲の一部しか軸を移動させることができない。
このため、機械2の組み立て中に、動作の確認又は調整等で軸を制限範囲外に動かせるようにするため、軸の可動範囲の監視機能は、扉スイッチ等の状態に関わらず、一時的に無効化される。
図2は、本実施形態における、軸の可動範囲及び制限範囲を例示する図である。
機械2の軸は、例えば、加工領域A及び工具交換領域Bを合わせた可動範囲を有している。これに対して、扉が開いている場合、軸の可動範囲は領域Cに限定され、監視部13による制限範囲は、領域Dに限定される。また、例えばローダ動作中の一時的な移動禁止領域E等が設定される場合もある。
このように可動範囲が制御される機械2において、一時的に監視機能が無効化された場合、変換部14は、制御パラメータ111に基づいて第2の監視パラメータ113を生成する。
変換元の制御パラメータ111は、監視対象毎に予め対応付けられており、変換部14は、例えば、関連する制御パラメータ111による軸の可動範囲を全て包含する制限範囲となるように、第2の監視パラメータ113を生成する。
図3は、本実施形態における、軸の可動範囲を監視するための第2の監視パラメータ113の生成例を示す図である。
この例では、関連する制御パラメータ111として、加工領域を示すストアードストロークリミット1、工具交換領域を示すストアードストロークリミット2、及びローダ動作中の一時的な移動禁止領域を示すストアードストロークリミット3に、それぞれX軸及びY軸の可動範囲が定義されている。
機械2の組み立て途中における監視機能として、これらの複数の可動範囲を包含する制限範囲が設定される。
図4は、本実施形態における、第2の監視パラメータ113による軸の可動範囲の制限範囲を例示する図である。
選択部15は、記憶部11の第1の監視パラメータ112が未設定、又は無効化の設定により監視機能が無効化されると、制御パラメータ111から変換された第2の監視パラメータ113を監視部13へ提供する。これにより、監視部13は、全可動範囲Eを包含する制限範囲Fに軸が位置していることを監視する。
このようにして、監視部13は、選択部15からの組み立て途中における監視機能の有効化要求と共に、第2の監視パラメータ113を受け取ることにより、軸の可動範囲の監視を実行する。監視部13は、センサ23からのフィードバックにより軸の位置を監視し、第2の監視パラメータ113で設定された制限範囲を超えた場合に、アラームを制御部12へ通知すると共に、駆動部21の動力を遮断する。
[軸の速度の監視]
監視部13は、軸の速度をセンサ23からのフィードバックによって検知し、第1の監視パラメータ112で定められた制限範囲内にあることを確認する。そして、監視部13は、軸の速度が制限範囲内になければ異常として、モータ22の動力を遮断する。
監視部13は、機械2の動作モード、又は工具交換領域との間に設置されたシャッタ若しくは機械2の前面扉等の接点情報をラダープログラムで処理した結果に応じて、複数の制限範囲を切り替えたり、監視自体をスキップしたりすることができる。これら複数の制限範囲は第1の監視パラメータ112で設定される。
例えば、機械2の扉の接点情報と組み合わせて、条件毎の動作速度領域を含む制限範囲となるように第1の監視パラメータ112が設定される。また、制限範囲は、センサ23からのフィードバックのばらつきを考慮して、機械2の安全を保てる範囲、かつ、制御部12から出力され得る速度指令より大きな値が最大値に設定される。
一方、制御部12においても、駆動部21へ出力する速度指令の範囲を制限する機能が存在する。制御パラメータ111で設定される制御部12による速度指令の制限範囲は、位置決め、切削送り、手動送り等、機械2の動作に応じて複数設定される。制御部12は、プログラムの指令又は外部からの信号等に応じて、いずれかの制限範囲を選択し、駆動部21への速度指令がこの制限範囲を越えないよう制御する。
図5は、本実施形態における、軸の速度の制限範囲を例示する図である。
例えば、扉が開いている状態では、速度の最大値が安全のため低速に制限され、2000mm/min以下の制限範囲となる。
一方、扉が閉まっている状態では、例えば、制御部12による位置決め動作指令の最大値80000mm/minに対して、マージンを付加した88000mm/min以下が監視部13による制限範囲となっている。また、切削送り等、他の動作に対しても同様に、制御部12による動作指令の最大値に対して、所定のマージンを付加した制限範囲が監視部13で採用される。
ここで、機械2の組み立て中に扉スイッチが未配線である場合、接点状態は開となる。前述のように、機械2を安全に動作させるため、接点状態が開の場合は扉が開いていると判定され、対応する制限範囲が適用される。よって、機械2は、扉スイッチが未配線の状態では、軸を常時低速でしか移動させることができない。
このため、機械2の組み立て中に、動作の確認又は調整等で軸を制限範囲外の速度で動かせるようにするため、軸の速度の監視機能は、扉スイッチ等の状態に関わらず、一時的に無効化される。
軸の速度が制御される機械2において、一時的に監視機能が無効化された場合、変換部14は、制御パラメータ111に基づいて第2の監視パラメータ113を生成する。
変換元の制御パラメータ111は、監視対象毎に予め対応付けられており、変換部14は、例えば、関連する制御パラメータ111による軸の速度範囲を全て包含する制限範囲となるように、第2の監視パラメータ113を生成する。
図6は、本実施形態における、軸の速度を監視するための第2の監視パラメータ113の生成例を示す図である。
この例では、関連する制御パラメータ111として、ドライラン速度、切削送り速度、早送り速度、ジョグ送り速度のそれぞれの制限値が定義されている。
機械2の組み立て途中における監視機能として、これらの複数の制限値の最大値に対して所定のマージンを加算した速度制限が設定される。
図7は、本実施形態における、第2の監視パラメータ113による軸の速度の制限範囲を例示する図である。
選択部15は、記憶部11の第1の監視パラメータ112が未設定、又は無効化の設定により監視機能が無効化されると、制御パラメータ111から変換された第2の監視パラメータ113を監視部13へ提供する。これにより、監視部13は、軸の全ての速度域を包含する制限範囲で軸が動作していることを監視する。
このようにして、監視部13は、選択部15からの組み立て途中における監視機能の有効化要求と共に、第2の監視パラメータ113を受け取ることにより、軸の速度の監視を実行する。監視部13は、センサ23からのフィードバックにより軸の速度を監視し、第2の監視パラメータ113で設定された制限範囲を超えた場合に、アラームを制御部12へ通知すると共に、駆動部21の動力を遮断する。
[軸の位置偏差の監視]
監視部13は、センサ23からのフィードバックによって得た軸の位置と、制御部12からの指令値との差分を監視し、この差分が第1の監視パラメータ112で定められた制限範囲内にない、すなわち軸が制御部12の指令に十分追従できていない場合に機械2の異常と判断して、モータ22の動力を遮断する。
監視部13は、機械2の動作状態(移動中、停止中、サーボオフ中等)や、又は機械2の前面扉等の接点情報をラダープログラムで処理した結果に応じて、第1の監視パラメータ112によって設定される複数の位置偏差の制限範囲を切り替える。一般に、扉が開いている状態では、機械2の動作速度が制限されるため、発生する位置偏差は、扉が閉まっている状態よりも小さい。このため、扉が開いているときの位置偏差の制限範囲は、扉が閉まっているときに比べて小さく設定される。
一方、制御部12においても、軸の位置偏差を監視する機能が存在する。制御部12は、位置決め中、切削送り中、停止中等の機械2の動作状態に応じて、複数の制限範囲を制御パラメータ111によって設定可能だが、これらの制限範囲は、扉の開閉状態によらず、機械2の動作時に発生し得る位置偏差の最大値に基づいて設定される。
図8は、本実施形態における、軸の位置偏差の制限範囲を例示する図である。
図中の実線は制御部12から指令された位置を、破線は位置偏差が許容限界となった場合のセンサ23からのフィードバック位置を示している。
例えば、軸の動作状態に応じて許容される位置偏差の最大値は、時刻t0からt1までの位置決め動作時には10mmに、時刻t1からt2までの停止時には1mmに、時刻t2以降の切削送り動作時には5mmに設定されている。
ここで、機械2の組み立て中に扉スイッチが未配線である場合、接点状態は開となる。前述のように、機械2を安全に動作させるため、接点状態が開の場合は扉が開いていると判定され、対応する制限範囲が適用される。よって、機械2は、扉スイッチが未配線の状態では、扉が開いている場合の位置偏差の制限範囲で常に動作するため、位置決め動作等の、より大きい位置偏差が発生する動作を行えない。
このため、機械2の組み立て中に、動作の確認又は調整等で位置偏差が大きくなる動作を可能にするために、軸の位置偏差の監視機能は、扉スイッチ等の状態に関わらず、一時的に無効化される。
軸の位置偏差が制御される機械2において、一時的に監視機能が無効化された場合、変換部14は、制御パラメータ111に基づいて第2の監視パラメータ113を生成する。
変換元の制御パラメータ111は、監視対象毎に予め対応付けられており、変換部14は、例えば、関連する制御パラメータ111による軸の位置偏差の限界値を全て包含する制限範囲となるように、第2の監視パラメータ113を生成する。
図9は、本実施形態における、軸の位置偏差を監視するための第2の監視パラメータ113の生成例を示す図である。
この例では、関連する制御パラメータ111として、軸の移動中、停止中及びサーボオフ時それぞれの場合における軸の位置偏差の限界値が定義されている。
機械2の組み立て途中における監視機能として、これらの複数の限界値のうち最大値が、許容位置偏差として設定される。なお、この許容位置偏差には、所定のマージンが加算されてもよい。
図10は、本実施形態における、第2の監視パラメータ113による軸の位置偏差の制限範囲を例示する図である。
選択部15は、記憶部11の第1の監視パラメータ112が未設定、又は無効化の設定により監視機能が無効化されると、制御パラメータ111から変換された第2の監視パラメータ113を監視部13へ提供する。これにより、監視部13は、各動作モードにおける位置偏差の許容量を全て包含する制限範囲で軸が動作していることを監視する。
具体的には、図8において最も許容限界値が大きい位置決め動作時の10mmが許容位置偏差として設定され、監視部13は、位置決め動作時、停止時及び切削送り動作時のいずれの期間においても、位置偏差が10mm以内という制限範囲で軸が動作していることを監視する。
このようにして、監視部13は、選択部15からの組み立て途中における監視機能の有効化要求と共に、第2の監視パラメータ113を受け取ることにより、軸の位置偏差の監視を実行する。監視部13は、センサ23からのフィードバックと制御部12からの指令との差分により軸の位置偏差を監視し、第2の監視パラメータ113で設定された制限範囲を超えた場合に、アラームを制御部12へ通知すると共に、駆動部21の動力を遮断する。
図11は、本実施形態における、監視機能の有効化処理を示すフローチャートである。
ステップS1において、選択部15は、第1の監視パラメータ112を用いた通常の監視機能が有効か否かを判定する。例えば、第1の監視パラメータ112が未設定、又は監視機能を無効に切り替えるパラメータ設定がされている、あるいは、監視機能を停止する指示入力を受け付けた等の場合に、通常の監視機能が無効と判定される。
この判定がYESの場合、処理はステップS2に移り、判定がNOの場合、処理はステップS3に移る。
ステップS2において、選択部15は、第1の監視パラメータ112を監視部13へ提供し、監視機能を有効化する。
ステップS3において、選択部15は、監視機能に対応する制御パラメータ111が記憶部11にあるか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS4に移り、判定がNOの場合、処理は終了する。
ステップS4において、選択部15は、制御パラメータ111に基づいて変換部14により生成された第2の監視パラメータ113を監視部13へ提供し、監視機能を有効化する。
本実施形態によれば、例えば以下の作用効果が得られる。
(1) 制御装置1において、制御部12が制御パラメータ111に基づく制限内に収まるように機械2の動作を制御し、監視部13が監視パラメータの入力に応じて、機械2の動作が当該監視パラメータに基づく制限内に収まっていることを監視する。また、記憶部11が第1の監視パラメータ112を記憶し、変換部14が制御パラメータ111を所定の規則に従って変換し、第2の監視パラメータ113を生成する。そして、選択部15は、監視部13による監視機能が有効である場合、第1の監視パラメータ112を監視部13へ提供し、第1の監視パラメータ112に基づく監視機能が無効化された場合、第2の監視パラメータ113を監視部13へ提供して監視機能を有効化する。
このように、制御装置1は、第1の監視パラメータ112による通常の監視機能が無効化されている場合にも、制御パラメータ111に基づいて第2の監視パラメータ113を生成して機械2の動作の監視を行う。これにより、制御装置1は、機械2の組み立て途中における動作の確認及び調整の際にも、機械2の動作状況を監視して異常を検知できる。
さらに、第2の監視パラメータ113による監視機能には、追加の部材コスト及び設定コストが不要であり、既存の監視機能を使用して異常を検知できる。この結果、制御装置1は、部品の故障又は機材の破損等が発生する可能性を軽減できる。
(2) (1)に加えて、制御パラメータ111は、条件に応じて複数設定されてもよく、この場合、変換部14は、所定の規則の一つとして、複数の制御パラメータ111それぞれによる動作の制限範囲を包含するように第2の監視パラメータ113を生成してもよい。
これにより、制御装置1は、複数の制御パラメータ111に基づいて、容易に適切な第2の監視パラメータを生成して監視機能を有効化できる。
(3) (2)に加えて、変換部14は、制限範囲に所定のマージンを付加して第2の監視パラメータ113を生成してもよい。
これにより、制御装置1は、実際に機械2を動作させた際に発生し得るフィードバックのばらつきを吸収し、異常の誤検出を抑制できる。
(4) (1)から(3)のいずれかに加えて、所定の規則は、軸の可動範囲、速度及び位置偏差等、監視対象毎に独立して設定されてもよい。
これにより、制御装置1は、監視対象毎に適切な制限範囲を第2の監視パラメータ113により設定できる。
(5) (4)に加えて、所定の規則は、制御パラメータ111を、変換せず第2の監視パラメータ113とする場合を含んでもよい。
これにより、制御装置1は、制御パラメータ111そのものを利用して容易に監視を継続することができる。
(6) (4)又は(5)に加えて、監視対象は、機械2における軸の可動範囲、軸の速度、又は軸の位置偏差のいずれかを含んでもよい。
これにより、制御装置1は、機械2の組み立て途中における軸の動作に関して、適切な監視を行える。この結果、ユーザは、安全に機械2の動作の確認及び調整を行える。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本実施形態では、制御装置1が第2の監視パラメータ113の算出方法、及び対応する制御パラメータ111を示すデータを記憶していることとしたが、これには限られない。制御装置1は、これらのデータを、ネットワークで接続された他の装置より取得してもよい。
これにより、複数の機械2の監視状態を上流の管理サーバから容易に切り替えられる。このため、製造工程毎に使用する制限範囲を変更したり、監視機能の有効又は無効を部分的に切り換えたりすることが可能となる。
制御部12に通知したアラームにより、制御部12は、監視部13による動力遮断前に駆動部21を停止させてもよい。なお、制御部12又は駆動部21に故障がある場合でも、監視部13による動力遮断の制御により、確実に機械2を停止させることができる。
このアラームは、第1の監視パラメータ112を用いた通常の監視機能によって送出されるものであってもよいが、第2の監視パラメータ113を用いた場合に専用のものであってもよい。監視部13は、通常と異なる組み立て時専用のアラームを発生させたり、アラームに関する詳細情報を表示させたりすることで、ユーザに部品の交換等の保守作業を要求することができる。
また、監視部13は、第2の監視パラメータ113による監視により異常を検出した場合、動力遮断を行わず、アラームのみを制御部12に通知してもよい。これにより、動力遮断用のラダープログラムの設定及び配線等がまだ行われていない場合でも、監視部13は、制御部12に駆動部21を停止させたり、異常情報のみをユーザに通知して必要な対処を促したりすることができる。
例えば、メモリ(記憶部11)上に置かれた制御パラメータ111は、宇宙線等によりビット反転するソフトエラー、又は故障等により動作中に意図せず書き換わる可能性がある。この状態で、機械2の操作ミス等で制限範囲外に軸を移動させようとした場合に、制御部12による制御が正常に動作せず、軸が制限範囲外に移動してしまう可能性がある。このように制御部12の機能が一部、正常に動作しない場合でも、監視部13が異常を検出してアラームを制御部12に通知することにより、正常動作している残りの制御部12の機能により駆動部21を停止させることができる。
また、例えば、垂直多関節ロボット又は工作機械の重力軸のように、動力遮断を行うと軸が落下してしまう場合がある。このような場合、監視部13は、ブレーキをかける等の安全手段を講じてから動力遮断を行ってもよい。あるいは、監視部13は、異常の誤検出の可能性を想定してアラームの通知のみに留めてもよい。
制御装置1によるデータ制御方法は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。また、これらのプログラムは、リムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
1 制御装置
2 機械
11 記憶部
12 制御部
13 監視部
14 変換部
15 選択部
21 駆動部
22 モータ
23 センサ
111 制御パラメータ
112 第1の監視パラメータ
113 第2の監視パラメータ

Claims (6)

  1. 制御パラメータに基づく制限内に収まるように機械の動作を制御する制御部と、
    監視パラメータの入力に応じて、前記機械の動作が当該監視パラメータに基づく制限内に収まっていることを監視する監視部と、
    第1の監視パラメータを記憶する記憶部と、
    前記制御パラメータを所定の規則に従って変換し、第2の監視パラメータを生成する変換部と、
    前記監視部による監視機能が有効である場合、前記第1の監視パラメータを前記監視部へ提供し、前記第1の監視パラメータに基づく前記監視機能が無効化された場合、前記第2の監視パラメータを前記監視部へ提供して前記監視機能を有効化する選択部と、を備える制御装置。
  2. 前記制御パラメータは、条件に応じて複数設定され、
    前記変換部は、前記所定の規則の一つとして、複数の前記制御パラメータそれぞれによる前記動作の制限範囲を包含するように前記第2の監視パラメータを生成する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記変換部は、前記制限範囲に所定のマージンを付加して前記第2の監視パラメータを生成する請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記所定の規則は、監視対象毎に独立して設定される請求項1から請求項3のいずれかに記載の制御装置。
  5. 前記所定の規則は、前記制御パラメータを、変換せず前記第2の監視パラメータとする場合を含む請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記監視対象は、前記機械における軸の可動範囲、軸の速度、又は軸の位置偏差のいずれかを含む請求項4又は請求項5に記載の制御装置。
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