JP2020119025A - 作業情報管理装置および作業情報共有化方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この発明の目的は、少なくとも一部が重なる領域において異なる作業者が異なる期間において作業を行った場合に、異なる作業者間での作業情報の共有化が、作業者間の同意を条件として可能となる、作業情報管理装置および作業情報共有化方法を提供することである。
この発明の一実施形態では、前記作業領域特定部は、指定された第1作業領域と少なくとも一部が重なりかつ前記複数の作業者のうち前記第1作業者とは異なる作業者である第2作業者が複数存在する場合には、これら複数の第2作業者の各々が作業を行った複数の第2作業領域を特定するように構成されており、前記問合せ部は、前記複数の第2作業者の各々に対して、前記第1作業者との作業情報の共有化を許可するか否かを問合せ可能に構成されており、前記閲覧許可部は、前記複数の第2作業者のうち前記第1作業者との作業情報の共有化を許可した第2作業者に、前記第1作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可し、かつ前記第1作業者に当該第2作業者に対応する第2作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可するように構成されている。
この発明の一実施形態に係る作業情報共有化方法は、少なくとも一部が重なる領域に対して複数の作業者が異なる期間に作業を行った作業領域に対する作業情報が作業領域毎に記憶されている作業情報記憶部を有し、前記複数の作業者に対して、原則的には自己が作業を行った作業領域に対する作業情報のみを閲覧させる機能を備えた作業情報管理装置における作業情報共有化方法であって、前記複数の作業者のうち作業情報の共有化を要求したい第1作業者に、当該第1作業者の作業領域のうち作業情報の共有化を要求する領域である第1作業領域を指定させる第1ステップと、指定された第1作業領域と少なくとも一部が重なりかつ前記複数の作業者のうち前記第1作業者とは異なる作業者である第2作業者が作業を行った第2作業領域を特定する第2ステップと、前記第2作業者に前記第1作業者との作業情報の共有化を許可するか否かを問い合わせる第3ステップと、前記第2作業者が前記第1作業者との作業情報の共有化を許可した場合に、前記第1作業者に前記第2作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可しかつ前記第2作業者に前記第1作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可する第4ステップとを含む。
この発明の一実施形態では、前記第2ステップでは、指定された第1作業領域と少なくとも一部が重なりかつ前記複数の作業者のうち前記第1作業者とは異なる作業者である第2作業者が複数存在する場合には、これら複数の第2作業者の各々が作業を行った複数の第2作業領域を特定し、前記第3ステップでは、前記複数の第2作業者の各々に対して、前記第1作業者との作業情報の共有化を許可するか否かを問い合わせ、前記第4ステップでは、前記複数の第2作業者のうち前記第1作業者との作業情報の共有化を許可した第2作業者に、前記第1作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可し、かつ前記第1作業者に当該第2作業者に対応する第2作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可する。
図1は、この発明の一実施形態に係る作業情報管理装置が適用された作業情報管理システム1の構成を示す模式図である。
作業情報管理システム1は、複数の作業者A,B,Cがそれぞれ使用する複数の作業者端末2A,2B,2Cと、作業情報管理装置としての作業情報管理サーバ(以下、「管理サーバ3」という)とを含む。各作業者端末2A,2B,2Cは、インターネット4を介して、管理サーバ3に接続されている。
作業者Aは、図2Aに示すように、ある期間T1において、領域E内の作業領域A1において第1作業を行うとともに、期間T2よりも遅い期間T2において、領域E内の作業領域A2において第1作業を行ったものとする。第1作業は、例えば、耕耘作業である。
作業者Cは、図2Cに示すように、期間T3よりも遅い期間T4において、領域E内の作業領域C1において第3作業を行うとともに、期間T4よりも遅い期間T5において、領域E内の作業領域C2において第4作業を行ったものとする。第3作業は、例えば、施肥作業である。第4作業は、例えば、収穫作業である。
図1に戻り、各作業者端末2A,2B,2Cは、パーソナルコンピュータ(PC)からなり、制御装置(PC本体)21と、ディスプレイ22と、マウス、キーホード等の操作機器23とを含む。制御装置21は、CPU、メモリ、ハードディスク等を含む。ハードディスクには、OS(オペレーションプログラム)の他、Webページを閲覧するためのブラウザ(browser)等のプログラム、その他必要なデータが格納される。
図4は、作業情報管理テーブル41の内容の一例を示す模式図である。
作業情報管理テーブル41には、作業が行われた作業領域毎(作業期間毎)に、作業者ID、作業者名、作業領域ID、作業名、作業機械、作業時の測位情報、ポリゴン、作業面積、作業開始・終了時刻および作業コストが記憶される。これらの情報のうち、作業名、作業機械、作業時の測位情報、ポリゴン、作業面積、作業開始・終了時刻および作業コストが作業情報である。
「作業者名」は、作業者の名前である。以下においては、説明の便宜上、作業者A、作業者Bおよび作業者Cの作業者名を、それぞれA、BおよびCということにする。
「作業領域ID」は、当該作業領域を特定するめのIDであり、作業が行われた作業領域毎に付与される。ここでは、図2A〜図2Cに示される、作業領域A1、作業領域A2、作業領域B1、作業領域C1および作業領域C2の作業領域IDを、それぞれA1、A2、B1、C1およびC2として示している。
「作業時の測位情報」は、作業時に測位衛星を利用して測位された作業車両の位置情報である。位置情報は、緯度、経度および高度の情報と、それらが測定された時刻の情報とからなる。
「作業面積」は、作業領域の面積である。
「作業開始・終了時刻」は、作業の開始時刻と作業の終了時刻とからなる。
「作業コスト」は、作業に要した費用である。
また、この実施形態では、各作業者A,B,Cは、自己専用のWebページ上で、作業情報を他の作業者と共有化するための共有化要求を行うことができる。さらに、各作業者A,B,Cは、自己専用のWebページ上で、他者からの共有化要求を許可したり、拒否したりすることができる。
編集・参照権限テーブル42には、作業領域ID毎に、編集権限を有する作業者の作業者IDと、参照権限を有する作業者の作業者IDとが記憶される。図5Aの例では、作業領域IDとして、前述したA1、A2、B1、C1およびC2がある。
編集権限とは、作業情報を閲覧したり、編集したりすることができる権限をいう。この実施形態では、ある作業領域に対する編集権限は、当該作業領域を作業した作業者のみに与えられる。したがって、図5Aに示すように、作業領域A1およびA2に対しては作業者Aが編集権限を有し、作業領域B1に対しては作業者Bが編集権限を有し、作業領域C1およびC2に対しては作業者Cが編集権限を有する。
図5Aの例は、共有化要求が全く行われていない状態を示している。このため、作業領域A1,A2,B1,C1,C2のいずれに対しても、参照権限は与えられていない。
共有化要求状態テーブル43には、ある作業者からの共有化要求コマンドを管理サーバ3が受信したときに、共有化対象領域のIDと、要求依頼元のIDと、要求依頼先のIDと、要求依頼日と、要求有効期限とが管理サーバ3によって記憶される。ある作業者が共有化要求を行う場合には、自己が作業を行った作業領域のうち、作業情報を共有化したい作業領域を指定する。この指定された作業領域が共有化対象領域である。
「要求依頼先」は、共有化要求が依頼される作業者である。より具体的には、「要求依頼先」は、要求依頼元以外の作業者のうち、「共有化対象領域」と少なくとも一部が重複する領域を作業した作業者である。「要求依頼先」は、管理サーバ3によって特定される。
「要求有効期限」は、管理サーバ3が「要求依頼先」に対して、当該共有化要求を許可するか拒否するかの問合せを行うことが可能な期限を示す年月日である。「要求有効期限」に、時刻を含めてもよい。
図1に戻り、CPU31Aは、機能処理部として、作業領域指定部51と、作業領域特定部52と、問合せ部53と、共有化部54とを含む。
作業領域特定部52は、指定された第1作業領域と少なくとも一部が重なりかつ複数の作業者のうち第1作業者とは異なる作業者である第2作業者が作業を行った第2作業領域を特定する。
共有化部54は、第2作業者が第1作業者との作業情報の共有化を許可した場合に、第1作業者に第2作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可しかつ第2作業者に第1作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可する。
ここでは、作業者Aが作業領域A2を共有化対象領域として指定して共有化要求を行った場合の作業情報管理システム1の動作について説明する。
図示はしていないが、作業者Aは、作業者端末2Aを操作して、管理サーバ3が提供するホームページを開き、ログイン操作を行う。これにより、管理サーバ3(管理サーバ3の作業領域指定部51)は、作業者A専用のWebページを作業者端末2Aに送信するので、作業者A専用のWebページが作業者端末2Aのディスプレイ22に表示される。
管理サーバ3(管理サーバ3の作業領域特定部52)は、この共有化要求コマンドを受信すると、共有化要求状態テーブル43へのデータ書込処理を行う(ステップS2)。
この後において、作業者Bが、作業者端末2Bを操作して、管理サーバ3が提供するホームページを開いた後、ログイン操作を行った場合には(ステップS3)、管理サーバ3は、共有化要求状態テーブル43に作業者Bが要求依頼先として登録されているか否かを判定する(ステップS4)。
作業者端末2Bは、問合せWebページを受信すると、問合せ画面を表示する(ステップS6)。作業者端末2Bに表示される問合せ画面101の一例を図8に示す。問合せ画面101には、共有化対象領域である作業領域A2と、作業者Bが作業した作業領域B1とが重なり合った状態で表示される。また、問合せ画面101には、要求依頼元である作業者Aから共有依頼があったことを示すメッセージと、共有依頼を許可するか拒否するかを選択するためのOKボタン102およびNOボタン103と、送信ボタン104とが表示される。共有依頼を許可する場合にはOKボタン102が選択され、共有依頼を拒否する場合にはNOボタン103が選択される。
管理サーバ3は、作業者端末2Bからの許可・拒否の選択結果を受信すると、選択結果に応じて、テーブル更新処理を行う(ステップS9)。
管理サーバ3は、更新後の編集・参照権限テーブル42の内容(更新後の参照権限)を反映した作業者B専用のWebページを作業者端末に送信する(ステップS10)。これにより、作業者Bは、作業者B専用のWebページ上で、作業領域A2の作業情報の閲覧が可能となる。
なお、選択結果が拒否であった場合には、管理サーバ3は、編集・参照権限テーブル42の内容を更新することなく、図6Bの共有化要求状態テーブル43の作業領域A2に対する要求依頼先のIDから、Bを削除する。
この例では、図6Cに示すように、共有化要求状態テーブル43に作業者Cが要求依頼先として登録されている。したがって、ステップS12において肯定判定されるので(ステップS12:YES)、管理サーバ3(管理サーバ3の問合せ部53)は、作業者Cに要求依頼元の作業者Aとの作業情報の共有化を許可するか否を問い合わせるための問合せWebページを作成して送信する(ステップS13)。
作業者端末2Cは、問合せWebページを受信すると、問合せ画面を表示する(ステップS14)。作業者端末2Cに表示される問合せ画面111の一例を図9に示す。
ここでは、作業領域C1に対する選択結果が拒否であり、作業領域C2に対する選択結果が許可であったとする。この場合には、図5Cに示すように、管理サーバ3(管理サーバ3の共有化部54)は、編集・参照権限テーブル42内の作業領域A2に対応する参照権限の項目に、作業者CのIDを書き込むとともに、作業領域C2に対応する参照権限の項目に、作業者AのIDを書き込む。また、管理サーバ3は、図6Cの共有化要求状態テーブル43の作業領域A2に対する要求依頼先のIDから、Cを削除する。この結果、共有化要求状態テーブル43の内容は、図6Dのように変化する。
管理サーバ3は、更新後の編集・参照権限テーブル42の内容(更新後の参照権限)を反映した作業者C専用のWebページを作業者端末に送信する(ステップS18)。これにより、作業者Cは、作業者C専用のWebページ上で、作業領域A2の作業情報の閲覧が可能となる。
なお、作業領域C1に対する選択結果および作業領域C2に対する選択結果が共に許可であった場合には、管理サーバ3は、編集・参照権限テーブル42内の作業領域A2に対応する参照権限の項目に、作業者CのIDを書き込むとともに、作業領域C1およびC2に対応する参照権限の項目に、作業者AのIDを書き込む。また、管理サーバ3は、図6Cの共有化要求状態テーブル43の作業領域A2に対する要求依頼先のIDから、Cを削除する。
ステップS2で作成された共有化要求状態テーブル43のデータは、その後の更新の有無にかかわらず、有効期限が切れた時点で削除される。
また、前述の実施形態では、ある作業領域に対して参照権限が与えられた作業者は、その作業領域の作業情報の全てを閲覧可能であった。しかし、ある作業領域に対して参照権限が与えられた作業者に対して、作業領域の作業情報の一部のみ閲覧可能とするようにしてもよい。つまり、参照権限によって閲覧が可能となる作業情報に制限をかけてもよい。
また、前述の実施形態では、各作業者端末2A,2B,2Cは、パーソナルコンピュータ(PC)から構成されているが、各作業者端末2A,2B,2Cは、スマートフォンから構成されていてもよい。
2A,2B,2C 作業者端末
3 管理サーバ
4 インターネット
21 制御装置
22 ディスプレイ
23 操作機器
31 制御装置
31A CPU
31B メモリ
31C ハードディスク
32 ディスプレイ
33 操作機器
41 作業情報管理テーブル
42 編集・参照権限テーブル
43 共有化要求状態テーブル
51 作業領域指定部
52 作業領域特定部
53 問合せ部
54 共有化部
Claims (5)
- 少なくとも一部が重なる領域に対して複数の作業者が異なる期間に作業を行った作業領域に対する作業情報が作業領域毎に記憶されている作業情報記憶部を有し、前記複数の作業者に対して、原則的には自己が作業を行った作業領域に対する作業情報のみを閲覧させる機能を備えた作業情報管理装置であって、
前記複数の作業者のうち作業情報の共有化を要求したい第1作業者に、当該第1作業者の作業領域のうち作業情報の共有化を要求する領域である第1作業領域を指定させる作業領域指定部と、
前記第1作業領域と少なくとも一部が重なりかつ前記複数の作業者のうち前記第1作業者とは異なる作業者である第2作業者が作業を行った第2作業領域を特定する作業領域特定部と、
前記第2作業者に前記第1作業者との作業情報の共有化を許可するか否かを問い合わせる問合せ部と、
前記第2作業者が前記第1作業者との作業情報の共有化を許可した場合に、前記第1作業者に前記第2作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可しかつ前記第2作業者に前記第1作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可する共有化部とを含む、作業情報管理装置。 - 前記作業領域特定部は、指定された第1作業領域と少なくとも一部が重なりかつ前記複数の作業者のうち前記第1作業者とは異なる作業者である第2作業者が複数存在する場合には、これら複数の第2作業者の各々が作業を行った複数の第2作業領域を特定するように構成されており、
前記問合せ部は、前記複数の第2作業者の各々に対して、前記第1作業者との作業情報の共有化を許可するか否かを問合せ可能に構成されており、
前記閲覧許可部は、前記複数の第2作業者のうち前記第1作業者との作業情報の共有化を許可した第2作業者に、前記第1作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可し、かつ前記第1作業者に当該第2作業者に対応する第2作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可するように構成されている、請求項1に記載の作業情報管理装置。 - 作業情報が、作業名、作業機械、作業時の測位情報、作業領域を多角形で表すための情報、作業面積、作業開始・終了時刻および作業コストのうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の作業情報管理装置。
- 少なくとも一部が重なる領域に対して複数の作業者が異なる期間に作業を行った作業領域に対する作業情報が作業領域毎に記憶されている作業情報記憶部を有し、前記複数の作業者に対して、原則的には自己が作業を行った作業領域に対する作業情報のみを閲覧させる機能を備えた作業情報管理装置における作業情報共有化方法であって、
前記複数の作業者のうち作業情報の共有化を要求したい第1作業者に、当該第1作業者の作業領域のうち作業情報の共有化を要求する領域である第1作業領域を指定させる第1ステップと、
指定された第1作業領域と少なくとも一部が重なりかつ前記複数の作業者のうち前記第1作業者とは異なる作業者である第2作業者が作業を行った第2作業領域を特定する第2ステップと、
前記第2作業者に前記第1作業者との作業情報の共有化を許可するか否かを問い合わせる第3ステップと、
前記第2作業者が前記第1作業者との作業情報の共有化を許可した場合に、前記第1作業者に前記第2作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可しかつ前記第2作業者に前記第1作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可する第4ステップとを含む、作業情報共有化方法。 - 前記第2ステップでは、指定された第1作業領域と少なくとも一部が重なりかつ前記複数の作業者のうち前記第1作業者とは異なる作業者である第2作業者が複数存在する場合には、これら複数の第2作業者の各々が作業を行った複数の第2作業領域を特定し、
前記第3ステップでは、前記複数の第2作業者の各々に対して、前記第1作業者との作業情報の共有化を許可するか否かを問い合わせ、
前記第4ステップでは、前記複数の第2作業者のうち前記第1作業者との作業情報の共有化を許可した第2作業者に、前記第1作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可し、かつ前記第1作業者に当該第2作業者に対応する第2作業領域の作業情報の少なくとも一部の閲覧を許可する、請求項4に記載の作業情報共有化方法。
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