JP2020117039A - 車体骨格部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体の側方から衝突荷重が入力した際に、折れ曲がることで吸収する衝突エネルギーを向上することができる車体骨格部品を提供する。【解決手段】本発明に係る車体骨格部品1は、車体の側部に設けられ、車体の側方から衝突荷重が入力した際に折れ曲がることで衝突エネルギーを吸収するものであって、天板部3aと、天板部3aからパンチ肩R部3bを介して連続する一対の縦壁部3cとを有するアウタ部品3と、アウタ部品3の内面に塗布された樹脂7と、を有し、塗布された樹脂7は、パンチ肩R部3bを挟んで両側の天板部3a側及び縦壁部3c側の少なくとも所定の範囲に延出し、加熱された後に室温で10MPa以上の接着強度で内面に接着されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用の車体骨格部品に関し、特に、車体の側方から衝突荷重が入力した際に、折れ曲がることで衝突エネルギーを吸収する車体骨格部品に関する。
自動車の衝突エネルギー吸収性能を向上させる技術として、自動車部品の形状・構造・材料等を最適化する多くの技術が存在する。さらに、近年では、閉断面構造を有する自動車部品の内部に樹脂(発泡樹脂など)を発泡させて充填することで、該自動車部品の衝突エネルギー吸収性能の向上と軽量化を両立させる技術が数多く提案されている。
例えば、特許文献1には、サイドシル、フロアメンバー、ピラー等のハット断面部品の天板方向を揃えフランジを重ねて内部に閉鎖空間を形成した構造の自動車用構造部材において、その内部に発泡充填材を充填することにより、最小限の重量増で該自動車用構造部材の曲げ強度、ねじり剛性を向上させ、車体の剛性及び衝突安全性を向上させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、ハット断面部品を対向させてフランジ部を合わせたピラー等の閉断面構造の内部空間内に高剛性発泡体を充填するに際し、該高剛性発泡体を充填および発泡による圧縮反力により固定し、振動音の伝達を抑制する防振性の向上を図るとともに、強度、剛性、衝撃エネルギー吸収性を向上させる技術が開示されている。
特開2006−240134号公報 特開2000−318075号公報
特許文献1及び特許文献2に開示されている技術によれば、自動車部品の内部に発泡充填材又は発泡体を充填することにより、該自動車部品の曲げ変形に対する強度や衝撃エネルギー吸収性、さらには捻り変形に対する剛性を向上することができ、当該自動車部品の変形を抑制することが可能であるとされている。
しかしながら、ピラー(Aピラー、Bピラーなど)、ロッカ(サイドシル)やルーフレールなどのように、自動車の車体の側方から衝突荷重が入力して部品長手方向に交差する方向に曲げられる際に、曲げ中心部が座屈変形して衝突エネルギーを吸収する車体骨格部品に対しては、該車体骨格部品の内部に発泡樹脂を充填する技術を適用したとしても、部品を構成する部材が衝突により折れ曲がる過程の途中で破断してしまい、衝突エネルギーの吸収性能が想定するほど向上しないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車体の側部に設けられ、車体の側方から衝突荷重が入力した際に、折れ曲がることで吸収する衝突エネルギーを向上することができる車体骨格部品を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る車体骨格部品は、車体の側部に設けられ、該車体の側方から衝突荷重が入力した際に折れ曲がることで衝突エネルギーを吸収するものであって、天板部と、該天板部からパンチ肩R部を介して連続する一対の縦壁部とを有する断面ハット型部材又は断面コ字状部材と、該断面ハット型部材又は断面コ字状部材の内面に塗布又は貼付された樹脂と、を有し、該塗布又は貼付された樹脂は、前記パンチ肩R部を挟んで両側の前記天板部側及び前記縦壁部側の少なくとも所定の範囲に延出し、加熱された後に室温で10MPa以上の接着強度で前記内面に接着されていることを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記樹脂が前記内面から離脱するのを防止するために、前記天板部を跨ぐように配設されて前記樹脂の表面を覆うとともに、両端部が前記一対の縦壁部の内面に接合された離脱防止部材を有し、前記樹脂は、室温で10MPa以上の接着強度で前記離脱防止部材とも接着されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、車体の側方から衝突荷重が入力した際に折れ曲がることで衝突エネルギーを吸収する断面ハット型部材又は断面コ字状部材が折れ曲がる過程において、割れが発生するのを防止することができるとともに座屈耐力を向上させて、衝突エネルギーの吸収性能を向上することができる。
本発明の実施の形態1に係る車体骨格部品を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る車体骨格部品を示す断面図である。 車体の側方から車体骨格部品に衝突荷重が入力した際に該車体骨格部品の折れ曲がり部における断面形状を示す図である。 鋼板引張強度レベルと、鋼板の破断限界曲げ半径と板厚との比との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る車体骨格部品の他の態様を示す断面図である(その1)。 本発明の実施の形態1に係る車体骨格部品の他の態様を示す断面図である(その2)。 本発明の実施の形態2に係る車体骨格部品を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る車体骨格部品を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る車体骨格部品の他の態様を示す断面図である。 実施例における実験方法を説明する図である。 実施例において発明例として用いた試験体の構造を示す図である(その1)。 実施例において発明例として用いた試験体の構造を示す図である(その2)。 実施例において発明例として用いた試験体の構造を示す図である(その3)。 実施例において発明例として用いた試験体の構造を示す図である(その4)。 実施例において比較例として用いた試験体の構造を示す図である。 実施例において従来例として用いた試験体の構造を示す図である。 実施例において比較例に係る試験体を用いて実験を行ったときの、衝突荷重とストロークの測定結果と、該試験体の変形状態を示す図である。 実施例において発明例に係る試験体を用いて実験を行ったときの、衝突荷重とストローク(折れ曲がり変形量)の測定結果と、該試験体の変形状態を示す図である。
本発明の実施の形態1及び2に係る車体骨格部品について、図1〜図9に基づいて以下に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係る車体骨格部品1は、車体の側部に設けられ、該車体の側方から衝突荷重が入力した際に長手方向に交差する方向に折れ曲がることで衝突エネルギーを吸収するものであって、図1及び図2に例示するように、アウタ部品3と、インナ部品5と、アウタ部品3の内面に塗布された樹脂7と、を備えたものである。
アウタ部品3は、金属板から形成された断面ハット型部材であり、天板部3aと、天板部3aからパンチ肩R部3bを介して連続する一対の縦壁部3cと、各縦壁部3cからそれぞれ連続するフランジ部3dとを有する。
インナ部品5は、金属板から平板状に形成された平板状部材である。そして、インナ部品5の側端部とアウタ部品3のフランジ部3dとが接合され、筒状部材9が形成されている。
アウタ部品3のような断面ハット型部材を有する車体骨格部品1は、自動車の車体骨格の一部を構成するものである。本発明は、車体の側部の左右位置に配設されて前記車体骨格を構成する車体骨格部品1を対象とし、具体的には、車体上下方向に延設されたAピラー及びBピラー等や、車体前後方向に延設されたロッカ(サイドシル)やルーフレール、等が挙げられる。
アウタ部品3及びインナ部品5に用いられる金属板の種類としては、冷延鋼板、熱延鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛系めっき鋼板、亜鉛合金系めっき鋼板、アルミ合金系めっき鋼板、アルミニウム合金板、が例示できる。
樹脂7は、図1及び図2に示すように、アウタ部品3における天板部3a、パンチ肩R部3b及び縦壁部3cの内面に塗布されている。
そして、塗布された樹脂7は、加熱された後の厚みが8mm以下であり、かつ室温で10MPa以上の接着強度でアウタ部品3の内面に接着されている。
樹脂7の種類については、熱可塑系、熱硬化系又はエラストマー系のものが挙げられる。
熱可塑系の樹脂としては、ビニル系(酢酸ビニル、塩化ビニル等)、アクリル系、ポリアミド系、ポリスチレン系、シアノアクリレート系のものが例示できる。
熱硬化系の樹脂としては、エポキシ系、ウレタン系、エステル系、フェノール系、メラミン系、ユリア系のものが例示できる。
エラストマー系の樹脂としては、ニトロゴム系、スチレンブタジエンゴム系、変性シリコン系、ブチルゴム系、ウレタンゴム系、アクリルゴム系のものが例示できる。
いずれの種類の樹脂においても、曲げ変形時に破断・崩壊しないものであることが好ましい。
アウタ部品3の内面に塗布された樹脂7は、加熱処理を行うことで樹脂7自体の接着能によりアウタ部品3に接着させることができる。この場合、樹脂7とアウタ部品3の接着強度は、所定の温度及び時間で加熱処理することで、室温に戻しても10MPa以上とすることができる。加熱処理における温度及び時間は、樹脂7の種類に応じて適宜調整すればよい。
なお、樹脂7とアウタ部品3の接着強度は、金属板と樹脂との界面に作用する最大せん断応力又は平均せん断応力とすることができ、該最大せん断応力又は平均せん断応力は、例えば、金属板(鋼板など)と樹脂とを接着した2層角柱の衝突実験から樹脂7の剥離が生じる境界条件を求めて、当該境界条件に基づく衝突解析により求めることができる。
また、樹脂7とアウタ部品3の接着強度は、接着後の樹脂7とアウタ部品3の一部を切り出し、該切り出した樹脂7とアウタ部品3とを引張試験機に設置して、一方は樹脂7を、他方はアウタ部品3を挟んで、引っ張って求めたものとしてもよい。
あるいは、接着後の樹脂7とアウタ部品3の一部を切り出して引張試験機に設置し、一方は樹脂7を挟み、他方は金属板製のアウタ部品3を折り曲げて形成した掴み部(図示なし)を掴んで引っ張る方法により測定したもの、若しくは、アウタ部品3に掴み部品を接合して、該掴み部品を引張試験機で掴んで引っ張る方法により測定したものを、樹脂7とアウタ部品3の接着強度としてもよい。
なお、本実施の形態1に係る車体骨格部品1のように、アウタ部品3がインナ部品5と接合されて筒状部材9は形成されているものにおいては、樹脂7と筒状部材9の一部を切り出したものを引張試験機に設置し、樹脂7とアウタ部品3の接着強度を測定してもよい。
次に、本実施の形態1に係る車体骨格部品1が車体の側方から衝突荷重が入力して折れ曲がることで吸収する衝突エネルギーの吸収性能が向上する理由について、以下に説明する。
鋼板等の金属板で形成された断面ハット型部材を有する従来の車体骨格部品は、断面ハット型部材の長手方向に交差する方向から衝突荷重が入力し、断面ハット型部材が曲げ変形を開始してから座屈耐力(折れ曲がりが発生する時点における衝突荷重)を越えて、天板部が交差方向及び長手方向に伸ばされ、縦壁部の角度が変化して折れ曲がる過程(曲げ圧壊過程)において衝突エネルギーを吸収する。
図3に、断面ハット型部材であるアウタ部品3の天板部3aに衝突荷重が入力して車体骨格部品1が折れ曲がる過程において折れ曲がりが生じる部位(後述の実施例で示す図17(b)参照)の断面形状の模式図を示す。
図3に示すように、天板部3aに衝突荷重が入力すると、縦壁部3cは天板部3a側が外方に広がるようにフランジ部3d側に押し潰されるとともに、天板部3aと縦壁部3cとをつなぐパンチ肩R部3bの曲げ半径が著しく小さくなる。
この過程において、アウタ部品3に割れが生じずに折れ曲がりが生じると衝突エネルギーは最も吸収されやすい。しかしながら、折れ曲がる過程においてアウタ部品3に割れが生じると、折れ曲がりの変形抵抗が小さくなって容易に折れ曲がるために衝突エネルギーの吸収が不足し、本来の能力を発揮できなくなる。
断面ハット型部材であるアウタ部品3においては、上記の断面ハット型部材の折れ曲がり過程から衝突エネルギーを吸収する能力が高い部位は天板部3aと縦壁部3cをつなぐパンチ肩R部3bである。しかしながら、パンチ肩R部3bは、図3に示すように、アウタ部品3が折れ曲がる過程においてその曲げ半径が小さくなるため、外面に応力が集中して割れが発生しやすい。殊に、アウタ部品3がプレス成形された断面ハット型部材である場合、パンチ肩R部3bはプレス成形過程において最も塑性変形を受け易く加工硬化している部位でもある。その結果、パンチ肩R部3bにおいては、プレス成形時の加工硬化による延性の低下のため、他の天板部3aや縦壁部3c等に比べると割れが発生しやすい。
さらには、近年、衝突特性と軽量化の両立を目的として自動車部品に採用されている高強度鋼板は、従来の強度の鋼板に比較して延性が小さいため、表1及び図4に示す鋼板強度レベルと鋼板の破断限界曲げ半径R/板厚tの関係(下記の参考文献1参照)によれば、同じ板厚で鋼板の引張強度TSが大きいほど大きな曲げ半径で破断(割れ)が発生しやすい。
そのため、高強度鋼板を用いた断面ハット型部材を有する車体骨格部品が折れ曲がると、鋼板強度の増加に伴って断面ハット型部材におけるパンチ肩R部に割れが発生しやすくなる。
(参考文献1)長谷川浩平、金子真次郎、瀬戸一洋、「キャビン周りの車体部品の軽量化に貢献する高強度冷間圧延・合金化溶融亜鉛めっき(GA)鋼板」、JFE技報、No.30(2012年8月)、p.6-12.
その結果、車体骨格部品への高強度鋼板の適用にあたり、鋼板のさらなる高強度化の進展を阻害する要因であった。
そこで、本発明では、断面ハット型部材であるアウタ部品3のパンチ肩R部3bにおける割れが上述した金属板固有の小さな曲げ半径以下となることに起因することに着目し、アウタ部品3が衝突時に折れ曲がる過程においてパンチ肩R部3bの曲げ半径を大きくできれば、割れを防止できることを発想したわけである。
すなわち、アウタ部品3が折れ曲がる過程において、パンチ肩R部3bの金属板と金属板との間に介在する物を挟んで圧縮することにより、パンチ肩R部3bの曲げ半径が破断限界曲げ半径以下になることを防止することができるわけである。
しかし、金属板と金属板との間に介在する物を追加するためには、部品の重量増につながるため、介在させる物はできる限り軽量なものがよい。
そこで、本発明では、アウタ部品3において少なくともパンチ肩R部3bとこれを挟んで両側に延出した部位の内面に樹脂7を接着して、折れ曲がる過程において曲げ半径が小さくなる部位においては金属板と金属板との間に樹脂が挟まるようにする。これにより、樹脂7が介在してパンチ肩R部3bの曲げ半径が金属板固有の破断限界曲げ半径より大きくすることができ、アウタ部品3の折れ曲がり部位に割れが発生することが防止され、その結果、衝突エネルギーの吸収性能を向上することができる。
しかしながら、樹脂7とアウタ部品3の内面との接着強度が小さいと、アウタ部品3に対して衝突荷重が入力して曲げ変形が開始した直後から折れ曲がりの終了に至るまでの過程において、アウタ部品3の内面に塗布された樹脂7が剥離して離脱してしまう。その結果、折れ曲がる過程においてパンチ肩R部3bの金属板と金属板との間に樹脂7が介在できなくなり、割れが発生して変形抵抗が低下し、衝突エネルギー吸収性能を向上させることができなくなってしまう。
そこで、アウタ部品3の内面に塗布された樹脂7の接着強度を変えて調べたところ、室温で10MPa以上の接着強度で接着されていると、アウタ部品3の内面から剥離して脱離することなくアウタ部品3とともに折れ曲がることを見い出した。
このように、樹脂7を塗布し10MPa以上の接着強度にすることで、折れ曲がり過程において、パンチ肩R部3bでは金属板と金属板との間に樹脂7が挟まれる。これにより、パンチ肩R部3bの曲げ半径が金属板固有の破断限界曲げ半径より小さくなることを防ぐことができ、金属板に割れが発生することが防止される。
さらに、アウタ部品3のパンチ肩R部3bは、衝突エネルギーを吸収する能力が高い部位である。そのため、アウタ部品3のパンチ肩R部3bを挟んだ部位の内面に樹脂7を塗布することで、アウタ部品3に折れ曲がりが発生するまでの座屈耐力を向上させることができる。
以上のとおり、本実施の形態1に係る車体骨格部品1においては、側方から入力した衝突荷重により曲げ変形が開始して折れ曲がる過程において、折れ曲がりの変形抵抗が低下するのを防止するとともに座屈耐力を向上させることにより、衝突エネルギーの吸収性能を向上することができる。
なお、本発明は、従来のように、アウタ部品3とインナ部品5とを接合してなる筒状部材9の閉断面空間の全体を樹脂で埋めると、衝突時に筒状部材9の断面が減少して体積が減り、これに対応して樹脂が瞬時に圧縮されないため、樹脂が接合部分を破壊して噴き出し、衝突エネルギーの吸収性能を低下させてしまう。そこで、上述の理由により、断面ハット型部材の内面側に空間を設けて樹脂を存在させればよい。従って、折れ曲がる過程において割れを防ぐためには、図5に示す車体骨格部品11のように、アウタ部品3の天板部3aと縦壁部3cをつなぐパンチ肩R部3bと、パンチ肩R部3bを挟んで両側の天板部3a側と縦壁部3c側に延出した部位に樹脂13を存在させることが必須である。
ここで、天板部3a側と縦壁部3c側に延出する範囲としては、パンチ肩R部3bにおけるR止まりから天板部3a側及び縦壁部3c側のそれぞれに5〜20mm程度が好ましく、より好ましくは10mm程度とすることが好ましい。
もっとも、図6に示すように、アウタ部品3とインナ部品5の内面の全面に樹脂17を塗布して筒状部材9における閉断面空間の周壁部の全周を形成した車体骨格部品15においても、アウタ部品3の座屈耐力の向上と割れを防止する効果が得られる。なお、この場合も上記理由により、閉断面空間全体を樹脂で埋めるのではなく、周壁部のみに樹脂を接着させる。
上記のとおり、本実施の形態1に係る車体骨格部品1は、アウタ部品3の内面に樹脂7が接着後の厚みで8mm以下になるように塗布されたものであるが、本発明は、8mm以下の厚みの板状の樹脂が筒状部材の内面に接着剤を用いて貼付されたものであってもよい。
さらには、ラミネート鋼板におけるラミネート並みに、100μm程度の厚みのフィルム状の樹脂が筒状部材の内面に貼付されたものであってもよい。
そして、板状の樹脂又はフィルム状の樹脂と筒状部材の内面との接着強度は室温で10MPa以上であることが必要である。
また、上記の説明において、本実施の形態1に係る車体骨格部品1は、アウタ部品3のフランジ部3dとインナ部品5の側端部とが接合されて筒状に形成された筒状部材9を有するものである。
もっとも、本発明に係る車体骨格部品は、アウタ部品3とインナ部品5とにより筒状部材9が形成されたものに限るものではなく、アウタ部品3のみを有するものであってもよい。
さらに、上記の説明は、アウタ部品3は断面ハット型部材であったが、本発明は、天板部と、該天板部からパンチ肩R部を介して連続する一対の縦壁部を有する断面コ字状部材であってもよい。
[実施の形態2]
前述の実施の形態1に係る車体骨格部品1は、断面ハット型部材であるアウタ部品3の内面と樹脂7との接着強度を室温で10MPa以上とすることで、衝突荷重が入力して折れ曲がる過程においてアウタ部品3の内面から樹脂7が離脱しないようにするものであったが、衝突による折れ曲げ時に樹脂7が離脱して衝突エネルギーの吸収性能が低下する場合がないように、接着強度に加えて樹脂7の離脱を防止する手段を検討した。
そこで、本発明の実施の形態2に係る車体骨格部品21は、図7及び図8に示すように、断面ハット型部材のアウタ部品3と、平板状のインナ部品5と樹脂7とを有し、さらに、離脱防止部材23を有するものである。ここで、アウタ部品3、インナ部品5及び樹脂7は、前述の実施の形態1に係る車体骨格部品1と同様である。
離脱防止部材23は、金属板製(例えば、鋼板製)であり、図8に示すように、アウタ部品3とインナ部品5との間に天板部3aを跨ぐように配設されて樹脂7の表面を覆うとともに、両端部がアウタ部品3の一対の縦壁部3cの内面に接合(例えばスポット溶接)されている。
なお、樹脂7は少なくとも天板部3aと縦壁部3cをつなぐ部位に必要とされ、しかも、車体骨格部品のみをできるだけ軽量化したいので、樹脂7および離脱防止部材23の縦壁高さ(縦壁部3cに塗布する範囲)を短くしたいことから、離脱防止部材23はアウタ部品3の縦壁部3cに接合させるようにした。
また、樹脂7とアウタ部品3及び離脱防止部材23の接着強度は、前述の実施の形態1と同様に、金属板(鋼板など)と樹脂とを接着した2層角柱の衝突解析により求めてもよいし、接着後の樹脂と筒状部材及び離脱防止部材の一部を切り出して室温で引張試験機により測定して求めてもよい。
上記のとおり、本実施の形態2に係る車体骨格部品21は、アウタ部品3の内面に樹脂7が塗布されたものであるが、本発明は、板状の樹脂がアウタ部品の内面に接着剤を用いて貼付されたものであってもよい。
さらには、ラミネート鋼板におけるラミネート並みに、100μm程度の厚みのフィルム状の樹脂がアウタ部品の内面に貼付されたものであってもよい。
そして、板状の樹脂又はフィルム状の樹脂と筒状部材の内面との接着強度が室温で10MPa以上であればよい。
本実施の形態2に係る車体骨格部品21においては、前述の実施の形態1に係る車体骨格部品1と同様、アウタ部品3が折れ曲がる過程において樹脂7がアウタ部品3の内面から離脱することを防止する。これにより、本実施の形態1に係る車体骨格部品21は、アウタ部品3における折れ曲がり部位のうちパンチ肩R部3bの内側に樹脂7が確実に挟み込まれて破断限界曲げ半径以下となることを効果的に防止することで、折れ曲がる過程におけるアウタ部品3の割れを防止でき、衝突エネルギー吸収性能を向上することができる。なお、離脱防止部材23は、樹脂の離脱のみを防止するので材料強度を高くする必要はなく、アウタ部品3やインナ部品5より低強度の部材で良い。
さらに、離脱防止部材23に高強度部材を用いることにより、前述した実施の形態1に係る車体骨格部品1に加え、離脱防止部材23が配設されることで、車体骨格部品21の側方から入力した衝突荷重による曲げ変形に対する剛性を向上させることもできる。
なお、図8の車体骨格部品21は、アウタ部品3の天板部3aを跨いでパンチ肩R部3bを含むように樹脂7が塗布されたものであるが、本発明は、図9に示す車体骨格部品25のように、アウタ部品3のパンチ肩R部3bとその両側の天板部3a側と縦壁部3c側に所定の範囲が延出した樹脂17を塗布したものであってもよい。
このように、アウタ部品3に樹脂17を塗布して10MPa以上の接着強度でアウタ部品3と離脱防止部材23とに接着したものであっても、折れ曲がる過程において樹脂17がアウタ部品3から離脱してパンチ肩R部3bの金属板と金属板の間に樹脂が介在できなくなり、破断限界半径以下に曲げられることが防止され、衝突エネルギーの吸収性能を向上させることができる。
また、上記の説明は、アウタ部品3の内面に樹脂7が塗布された車体骨格部品21についてのものであったが、断面ハット型部材の内面に板状又はフィルム状の樹脂が貼付され、その接着強度が10MPa以上のものであっても、本実施の形態2に係る車体骨格部品21と同様の作用効果が得られる。
さらに、本実施の形態2に係る車体骨格部品21は、アウタ部品3のフランジ部3dとインナ部品5の側端部とが接合されて筒状に形成された筒状部材9を有するものであったが、アウタ部品3のみを有するものであってもよい。
また、上記の説明は、アウタ部品3はその断面がハット形状の断面ハット型部材であったが、本発明は、天板部と、該天板部からパンチ肩R部を介して連続する一対の縦壁部を有し、その断面がコ字状の断面コ字状部材であってもよい。
本発明に係る車体骨格部品の効果を確認するための実験を行ったので、その結果について以下に説明する。
本実施例では、本発明に係る車体骨格部品の車体側面から衝突荷重を与えて折れ曲がる過程での衝突エネルギーの吸収特性を評価する実験を行った。
実験は、図10に示すように、断面ハット型部材であるアウタ部品3と平板状部材であるインナ部品5とを有してなる試験体31に対し、アウタ部品3側からインナ部品5側に向けて、R=125mmのカマボコ型パンチを用いて速度17.8m/sで荷重を入力し、前記カマボコ型パンチを120mm押し込んだ際の荷重と折れ曲がり変形量(ストローク)の関係を示す荷重−ストローク曲線の測定及び高速度カメラによる折れ曲がり変形状態の撮影を行った。さらに、測定した荷重−ストローク曲線から、ストロークが0〜80mmまでの吸収エネルギーを求めた。なお、実験に供した試験体31は、図10に示すように、軸方向長さを900mmとし、荷重を入力する際にインナ部品5側を支持する軸方向の支点間距離は720mmとした。
図11〜図13に、発明例とした試験体の構造及び形状を示す。
図11は、前述した本発明の実施の形態2に係る車体骨格部品21(図7及び図8)を試験体31としたものである。
試験体31は、アウタ部品3とインナ部品5とがスポット溶接により接合された筒状部材9と、アウタ部品3における天板部3a、パンチ肩R部3b及び縦壁部3cの内面に塗布又は貼付された樹脂7を有し、離脱防止部材23が天板部3aを跨ぐように配設されて樹脂7を覆うとともに、両端部が縦壁部3cの内面に接合されている。
図12は、本発明の実施の形態2の他の態様に係る車体骨格部品25(図9)を試験体33としたものである。
試験体33は、試験体31と同様に、アウタ部品3とインナ部品5とがスポット溶接により接合された筒状部材9を有し、アウタ部品3のパンチ肩R部3bを挟んで両側の天板部3a側及び縦壁部3c側に10mm延出した樹脂27が塗布又は貼付され、離脱防止部材23が天板部3aを跨ぐように配設されて樹脂27の表面を覆うとともに、両端部が縦壁部3cの内面に接合されている。
図13は、前述した本発明の実施の形態1に係る車体骨格部品1(図1及び図2)を試験体35としたものである。試験体35は、アウタ部品3とインナ部品5とがスポット溶接により接合された筒状部材9を有し、アウタ部品3における天板部3a、パンチ肩R部3b及び縦壁部3cの内面に樹脂7が塗布又は貼付されている。
図11〜図13に示す試験体31、試験体33及び試験体35に用いられるアウタ部品3及びインナ部品5は、いずれも同一形状・寸法であり、これらの軸方向の試験体長L0は900mmとした。
そして、試験体31、試験体33及び試験体35において、樹脂7及び樹脂27は、エポキシ系及び/又はウレタン系の発泡樹脂とした。ここで、塗布又は貼付する樹脂7又は樹脂27の厚みを0.1mm、1mm、3mm又は8mm以下とした。図14(a)〜(c)に、樹脂7の厚みを8mm、3mm及び1mmとした試験体31を示す。
また、試験体31、試験体33及び試験体35において、アウタ部品3の内面と樹脂7又は樹脂27との接着強度を本発明の範囲内(10MPa以上)とした。なお、本実施例における接着強度は、アウタ部品3に用いた金属板と樹脂とを接着した2層角柱の衝突実験から樹脂の剥離が生じる境界条件を求めて、当該境界条件に基づいて衝突解析を行い、該衝突解析により求めた金属板と樹脂との界面に作用する最大せん断応力又は平均せん断応力とした。
さらに、本実施例では、発明例のアウタ部品3及び離脱防止部材23と同一形状・同一寸法であって樹脂が塗布又は貼付されていない試験体41(図15)を用いたものと、樹脂7又は樹脂27の接着強度が本発明の範囲よりも小さい10.0MPa未満の試験体31、試験体33又は試験体35を用いたもの比較例とし、また、特許文献1に記載の自動車用構造部材と同一構造とした試験体51(図16)を用いたもの従来例1とし発泡樹脂を充填して、発明例と同様に実験を行った。
ここで、従来例1に係る試験体51は、アウタ部品3とインナ部品5との間にレインフォース58が配設され、レインフォース58の両端部がアウタ部品3のフランジ部3dとインナ部品5の両側端部に挟まれて接合されるとともに、エポキシ系発泡充填材である樹脂55がアウタ部品3とレインフォース58とに5MPaの強度で接着され、ウレタン系発泡充填材である樹脂57がレインフォース58とインナ部品5との間に接着せずに充填されたものである。
また、従来例2として、アウタ部品3の鋼板強度を1180MPa級として、レインフォース58を用いない試験体も用意した。
表2に、発明例、比較例及び従来例とした試験体の構造、樹脂の種類及び接着強度の各条件を示す。なお、表2における樹脂塗布の範囲について、「アウタ」は、アウタ部品3を、「パンチ肩R」は、アウタ部品3のパンチ肩R部3bを示すものである。
発明例1〜発明例7は、試験体の構造及び接着強度が本発明の範囲内(10MPa以上)の試験体31、試験体33又は試験体35を用いたものである。
また、比較例1〜比較例10は、樹脂が塗布されていない試験体41(比較例1〜比較例7)、樹脂の接着強度が本発明の範囲外(10MPa未満)の試験体31、試験体33(比較例8〜比較例10)を用いたものである。
なお、アウタ部品3の内面に樹脂が塗布又は貼付されていない比較例1〜比較例7における塗布樹脂の厚みは、アウタ部品3と離脱防止部材23との間隔を示すものである。
図17及び図18に、比較例3及び発明例1に係る試験体を用いて実験を行ったときの荷重―ストローク曲線の測定結果と試験体の変形状態を示す。
図17及び図18において、左側のグラフ(a)は、横軸を試験体の長手方向に直交する方向におけるカマボコ型パンチの衝突開始からのストローク(mm)、縦軸を試験体に入力した荷重(kN)とした荷重―ストローク曲線であり、右側の写真(b)は、試験体の変形状態のストロークが80mmの時点における撮像結果である。さらに、荷重―ストローク曲線中に示す吸収エネルギーは、衝突エネルギーの吸収量の推移である。
図17に示す比較例3は、アウタ部品3の内面に樹脂が塗布されていない試験体41(図15)を用いたものである。試験体41に入力する荷重は、ストローク約10mmにて最大値(約43kN)を示し、その後、アウタ部品3の折れ曲がり過程において荷重の値は変動した。そして、図17(b)に示すように、試験体41の上部に割れが見られた。また、ストロークが0〜80mmにおける吸収エネルギーは1.8kJであった。
図18に示す発明例1は、樹脂7とアウタ部品3及び離脱防止部材23と接着強度が本発明の範囲内(10.0MPa以上)の11.9MPaである試験体31を用いたものである。
図18(a)に示す荷重−ストローク曲線において、荷重は、ストローク約10mmで極大値となった後、ストローク約30mmで最大値(約78kN)を示し、アウタ部品3に高強度鋼板を用いた比較例4に比べて大幅に増加した。さらに、荷重は最大値を示した後に低下しているものの、比較例4と比べると高い値で推移した。そして、ストロークが0〜80mmにおける吸収エネルギーは大幅に向上して3.6kJとなった。
また、図18(b)に示すように、折れ曲がり過程においてアウタ部品3に割れは生じなかった。
このように、発明例1においては、アウタ部品3の内面に樹脂7を塗布するとともに、樹脂7の表面を覆うように離脱防止部材23を配設し、樹脂7とアウタ部品3及び離脱防止部材23との接着強度を10MPa以上としたことにより、折れ曲がり過程において樹脂7が剥離して離脱せずに割れの発生を防止し、さらに、折れ曲がりが発生するまでの荷重(座屈耐力)が向上したことにより、衝突エネルギーの吸収性が向上したことが分かる。
次に、試験体の構造、樹脂の種類及び接着強度を変更して実験を行ったときのストロークが0〜80mmにおける吸収エネルギーの結果と試験体重量を前掲した表2に示す。表2に示す試験体重量は、樹脂7又は樹脂27が塗布されている試験体31又は試験体33においてはアウタ部品3、インナ部品5及び離脱防止部材23と樹脂7又は樹脂27の各重量の総和であり、樹脂が充填されていない試験体41においてはアウタ部品3、インナ部品5及び離脱防止部材23の各重量の総和である。
発明例1は、アウタ部品3に鋼板強度590MPa級の鋼板を用い、樹脂7の厚みが8mm、接着強度が本発明の範囲内(10.0MPa以上)の11.9MPaである試験体31を用いたものである(図18)。
発明例1においては、折れ曲がり過程において破断(割れ)は発生せず、吸収エネルギーは、3.6kJであり、比較例1における吸収エネルギー(=1.6kJ)に比べて大幅に向上した。
また、発明例1における試験体重量は5.76kgであり、樹脂を充填していない同一形状・寸法の比較例1における試験体重量(=4.77kg)よりも増加したものの、吸収エネルギーを試験体重量で除した単位重量当りの吸収エネルギーである重量効率は0.625kJ/kgであり、比較例1(=0.335kJ/kg)よりも向上した。
発明例2は、アウタ部品3に鋼板強度590MPa級の鋼板を用い、樹脂7の厚みを1mmとした試験体31を用いたものである。
発明例2においては、折れ曲がり過程において破断(割れ)は発生せず、吸収エネルギーは2.4kJであり、比較例2における吸収エネルギー(=1.7kJ)に比べて大幅に向上した。
また、発明例2における試験体重量は5.04kgであり、発明例1における試験体重量5.76kgよりも軽量となった。これにより、発明例2における重量効率は0.476kJ/kgであり、比較例2(=0.351kJ/kg)よりも向上した。
発明例3は、発明例2と同一形状の試験体31において、アウタ部品3に鋼板強度1180MPa級の鋼板を用いたものである。
発明例3において、吸収エネルギーは3.1kJであり、比較例3よりも大幅に向上した。
また、発明例3における試験体重量は5.18kgであり、発明例1よりも軽量であった。これにより、発明例3における重量効率は0.598kJ/kgであり、比較例3(=0.372kJ/kg)よりも向上した。
なお、発明例3と同様にアウタ部品3に1180MPa級の鋼板を用いた比較例3では80mm曲げ圧壊時にアウタ部品3に破断が発生したが、発明例3ではアウタ部品3に破断(割れ)は発生しなかった。これは、樹脂7をアウタ部品3に塗布して接着したことにより、折り曲げ部位の曲げRが破断限界曲げ半径以下とならなかったためである。
発明例4は、アウタ部品3に鋼板強度590MPa級の鋼板を用い、樹脂7がアウタ部品3のパンチ肩R部3bとその両側の天板部3a側と縦壁部3c側に10mm延出するように厚み3mmで塗布された試験体33を用いたものである。
発明例4においては、折れ曲がり過程において破断(割れ)は発生せず、吸収エネルギーは2.3kJであり、比較例4における吸収エネルギー1.8kJに比べて大幅に向上した。
また、発明例4における試験体重量は5.04kgであり、発明例1よりも軽量であった。これにより、発明例4における重量効率は0.456kJ/kgであり、比較例4(=0.373kJ/kg)よりも向上した。
発明例5は、発明例1と同一形状の試験体31において、樹脂7の厚みを3mmとしたものでものである。
発明例5においては、折れ曲がり過程において破断(割れ)は発生せず、吸収エネルギーは2.4kJであり、比較例4よりも大幅に向上した。
また、発明例5における試験体重量は5.36kgであり、発明例1よりも軽量となった。これにより、発明例5における重量効率は0.448kJ/kgであり、比較例4(=0.373kJ/kg)よりも向上した。
発明例6は、離脱防止部材が設けられていない試験体35において、厚み1mmの樹脂7を貼付したものである。
発明例6においては、折れ曲がり過程において破断(割れ)は発生せず、吸収エネルギーは2.8kJであり、従来例2(=1.2kJ)よりも大幅に向上した。
また、発明例6における試験体重量は4.33kgであり、発明例1よりも軽量となった。これにより、発明例6における重量効率は0.647kJ/kgであり、従来例2(=0.285kJ/kg)よりも向上した。
発明例7は、試験体31において、厚み0.1mmの樹脂7を貼付したものである。
発明例7においては、折れ曲がり過程において破断(割れ)は発生せず、吸収エネルギーは2.9kJであり、比較例5(=1.7kJ)よりも大幅に向上した。
また、発明例7における試験体重量は4.86kgであり、発明例1よりも軽量となった。これにより、発明例7における重量効率は0.597kJ/kgであり、比較例5(=0.351kJ/kg)よりも向上した。
なお、発明例1〜発明例7のいずれにおいても、折れ曲がり過程において割れ(破断)は発生しなかった。
比較例1〜比較例7は、樹脂が塗布されていない試験体41(図17)を用いたものであり、吸収エネルギーは1.6kJ〜1.8kJであった。また、重量効率は0.335kJ/kg〜0.377kJ/kgであり、発明例1〜発明例7のいずれよりも低い結果であった。
比較例6は、比較例1と同様に樹脂が塗布されていない試験体41を用いたものであり、アウタ部品3の板厚を1.2mmから1.4mmに変更したものである。
比較例6においては、吸収エネルギーは1.8kJであり、比較例1よりも増加しているものの、発明例1〜発明例7のいずれよりも低かった。
また、比較例6における重量効率は0.342kJ/kgであり、発明例1〜発明例7のいずれよりも低い結果であった。
比較例7は、比較例1と同一形状の試験体41において、アウタ部品3を980MPa級の鋼板としたものである。
比較例7においては、吸収エネルギーは1.8kJであり、比較例1よりも増加しているものの、発明例1〜発明例7のいずれよりも低かった。
また、比較例7における重量効率は0.377kJ/kgであり、発明例1〜発明例7のいずれよりも低い結果であった。
比較例8、比較例9及び比較例10は、それぞれ発明例3、発明例4、発明例5及び発明例6と同一形状の試験体31、試験体33又は試験体35を用いたものであるが、樹脂7又は樹脂27の接着強度が本発明の範囲外(10.0MPa未満)のものである。
比較例8においては、折れ曲がり過程において割れ(破断)が発生し、吸収エネルギー及び重量効率とも低い結果であった。
従来例1は、特許文献1に記載の自動車用構造部材と同一構造の試験体51を用いたものであり、吸収エネルギーは2.1kJであり、比較例1(=1.6kJ)よりも増加した。しかし、試験体重量は5.88kgと発明例1〜発明例7及び比較例1〜比較例10に比べて最も重かった。そのため、重量効率は0.357kJ/kgであり、発明例1〜発明例7には及ばなかった。
以上より、本発明に係る車体骨格部品によれば、側方から衝突荷重が入力して折れ曲がることで衝突エネルギーを吸収する際に、重量の増加を抑えつつ衝突エネルギーの吸収性能を効率良く向上できることが示された。
1 車体骨格部品
3 アウタ部品
3a 天板部
3b パンチ肩R部
3c 縦壁部
3d フランジ部
5 インナ部品
7 樹脂
9 筒状部材
11 車体骨格部品
13 樹脂
15 車体骨格部品
17 樹脂
21 車体骨格部品
23 離脱防止部材
25 車体骨格部品
27 樹脂
31 試験体(発明例)
33 試験体(発明例)
35 試験体(発明例)
41 試験体(比較例)
51 試験体(従来例)
55 樹脂
57 樹脂
58 レインフォース

Claims (2)

  1. 車体の側部に設けられ、該車体の側方から衝突荷重が入力した際に折れ曲がることで衝突エネルギーを吸収する車体骨格部品であって、
    天板部と、該天板部からパンチ肩R部を介して連続する一対の縦壁部とを有する断面ハット型部材又は断面コ字状部材と、
    該断面ハット型部材又は断面コ字状部材の内面に塗布又は貼付された樹脂と、を有し、
    該塗布又は貼付された樹脂は、前記パンチ肩R部を挟んで両側の前記天板部側及び前記縦壁部側の少なくとも所定の範囲に延出し、加熱された後に室温で10MPa以上の接着強度で前記内面に接着されていることを特徴とする車体骨格部品。
  2. 前記樹脂が前記内面から離脱するのを防止するために、前記天板部を跨ぐように配設されて前記樹脂の表面を覆うとともに、両端部が前記一対の縦壁部の内面に接合された離脱防止部材を有し、
    前記樹脂は、室温で10MPa以上の接着強度で前記離脱防止部材とも接着されていることを特徴とする請求項1記載の車体骨格部品。
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