JP2020116748A - 印刷装置、印刷装置の制御方法、制御システム、及びプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷装置の制御方法、制御システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】補正値が適用される用紙種類の数が異なる複数のキャリブレーションのそれぞれを、適切な条件で実行すること。【解決手段】本発明の印刷装置は、前記印刷装置にセットされた用紙の種類に対応する所定の実行条件が満たされている場合、第1のキャリブレーションまたは第2のキャリブレーションを実行するように制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記用紙の種類が第1の種類の場合、前記第1のキャリブレーションを実行するよう制御し、第2の種類の場合、前記第2のキャリブレーションを実行するよう制御し、前記第1の種類に対応する前記所定の実行条件としての第1の条件と、前記第2の種類に対応する前記所定の実行条件としての第2の条件と、が異なることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置のキャリブレーションを制御する技術に関する。
インクジェット技術を用いた印刷装置では、記録ヘッドの製造のバラつきまたは経年劣化によりインクの吐出量が変化するため、同一の画像データに基づいて画像を形成する場合であっても用紙等の記録媒体上に表現される色が変動してしまうことがある。安定した色を記録媒体上に再現するために、入力された画像データを補正するための技術としてキャリブレーションが知られている。キャリブレーションによる画像データの色補正処理は、記録ヘッドによって記録媒体にカラーパッチを印刷し、印刷した記録媒体を測色した結果に基づき行われる。
特許文献1には、ある用紙種に対してキャリブレーションによる測色した結果を他の用紙種の印刷にも適用することが可能な共通キャリブレーションに関する技術が記載されている。他にも、キャリブレーションによる測色の結果を、測色を行った用紙種の印刷のみに適用する個別キャリブレーションと呼ばれる技術がある。
特開2016―212842号公報
特許文献1の技術では、個別キャリブレーションの運用について記載されていない。ここで、仮に共通キャリブレーションが実行される用紙種に加えて個別キャリブレーションが実行される用紙種も使用される印刷装置のキャリブレーションを運用するとする。この場合、共通キャリブレーションと個別キャリブレーションとでは、補正対象となる用紙種の数が異なる。そのため、それらが同じ条件で実行されると、本来実行されるべきときにキャリブレーションが実行されないケースや、ユーザが望まないときにキャリブレーションが実行されるケースが考えられる。
そこで本願発明では、補正値が適用される用紙種の数が異なる複数のキャリブレーションのそれぞれを、適切な条件で実行するための技術を提供することを目的とする。
本発明は、複数の種類の用紙の各種に共通する補正値を算出するための第1のキャリブレーションと、前記複数の種類には含まれず且つ前記複数の用紙の数より少ない用紙の種類の補正値を算出するための第2のキャリブレーションと、を実行する印刷装置であって、前記印刷装置にセットされた用紙の種類に対応する所定の実行条件が満たされている場合、前記第1のキャリブレーションまたは前記第2のキャリブレーションを実行するように制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記用紙の種類が前記複数の種類に含まれる第1の種類の場合、前記第1のキャリブレーションを実行するよう制御し、前記用紙の種類が前記複数の種類に含まれない第2の種類の場合、前記第2のキャリブレーションを実行するよう制御し、前記第1の種類に対応する前記所定の実行条件としての第1の条件と、前記第2の種類に対応する前記所定の実行条件としての第2の条件と、が異なることを特徴とする印刷装置である。
本発明によれば、補正値が適用される用紙種の数が異なる複数のキャリブレーションのそれぞれを、適切な条件で実行することができる。
システム構成の一例を示す図である。 印刷装置のハードウェア構成を示す図である。 管理装置のハードウェア構成を示す図である。 管理装置のソフトウェア機能構成を示す図である。 印刷装置のソフトウェア機能構成を示す図である。 キャリブレーション種別毎のキャリブレーションの閾値を示す図である。 各用紙種に対応するキャリブレーション種別とキャリブレーションの実行条件とを示す図である。 キャリブレーションの実行条件を設定する処理を説明するフローチャートである。 キャリブレーションの実行の制御処理を説明するフローチャートである。 各用紙種に対応するキャリブレーション種別とキャリブレーションの実行条件とを示す図である。 マスターデータの配信処理を説明するフローチャートである。 印刷装置の実行条件を監視する処理を説明するフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、好適な実施形態を詳細に説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また以下の実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<実施形態1>
[システム構成]
図1は、本実施形態のシステムの構成の一例を示す図である。本実施形態は、複数台の印刷装置と、印刷装置のキャリブレーションを管理する管理装置とを有する制御システムとして説明する。本システムは、管理装置1000、複数の印刷装置1001〜1003、およびネットワーク1004を有する。
管理装置1000は、ネットワーク1004を介して印刷装置1001〜1003と接続されているサーバー等の情報処理装置である。印刷装置1001は、色味を一定に保って印刷するために行われるキャリブレーションの機能を備えている。管理装置1000は、印刷装置1001〜1003におけるキャリブレーションの設定および管理をする。なお、印刷装置1001〜1003のいずれかの印刷装置が管理装置1000として機能する形態であってもよい。
本実施形態では、管理装置1000の管理対象となる印刷装置は印刷装置1001〜1003の3台であるものとして説明するが3台に限定されるものではない。管理装置1000の管理対象となる印刷装置は任意の台数でよい。以下、特に断らない限り印刷装置1001〜1003の説明については印刷装置1001を代表して説明するが、印刷装置1002および印刷装置1003も印刷装置1001と同様の機能を備える。印刷装置1001は、本実施形態の説明においては大判印刷が可能な複数のインクジェットプリンターであるものとして説明するが、印刷装置1001はこれに限定されるものではない。例えば、印刷装置1001はA4のようなサイズの用紙に印刷するインクジェットプリンターであってもよい。
[キャリブレーションについて]
ここで、本実施形態における印刷装置1001によって行われるキャリブレーションについて説明する。印刷装置1001は、予め保持しているパッチデータに基づいてパッチを用紙に印刷する。印刷装置1001は、搭載されているセンサによってパッチが印刷された用紙を測色する。印刷装置1001は、用紙の種類(用紙種)毎に目標データ(目標値)を保持しており、センサによる測色の結果に基づき、パッチが印刷された用紙種に応じた目標値、具体的には色の補正値を算出する。即ち、パッチが印刷された用紙の種類に応じた色の補正値が算出される。以下、用紙に対してパッチを印刷しパッチが印刷された用紙を測色して、色の補正値を算出する処理を「キャリブレーション」とよぶ。
印刷装置1001は、キャリブレーションを実行した結果として得られた色の補正値を印刷データに適用して色補正処理を行う。この際、用紙種に応じた色の補正値が算出されていることから、印刷対象の用紙種に応じた色補正処理が行われる。印刷装置1001は、色補正処理が行われた印刷データに基づき印刷を行うため、安定した色を記録媒体上に再現することができる。
[キャリブレーションの種類]
本実施形態の印刷装置1001が実行するキャリブレーションには、「共通キャリブレーション」と「個別キャリブレーション」との2種類のキャリブレーション種別が含まれる。「共通キャリブレーション」を実行することによって得られた色の補正値は、他の用紙種による印刷においても適用することができる。このため、ある用紙種に対して「共通キャリブレーション」を実行して算出された補正値を適用することにより、その他の用紙種による印刷においても色味を一定に保って印刷することができる。共通キャリブレーションの実行対象となる用紙種は、その用紙種にパッチを印刷するとヘッドの特性がうまく反映される用紙種であり、「共通キャリブレーション用紙種」とよぶ。
一方、ある用紙種に対して「個別キャリブレーション」を実行した結果として得られた補正値は、その用紙種の印刷時にのみ適用される。即ち、共通キャリブレーションとは異なり、個別キャリブレーションを実行した結果は他の用紙種に適用することはできない。個別キャリブレーションの実行対象となる用紙種は「個別キャリブレーション用紙種」とよぶ。
ある用紙種が、個別キャリブレーション用紙種ではあるが、その用紙種に対して色補正値を算出するための個別キャリブレーションが実行されていない場合がある。この場合は、その用紙種による印刷においても共通キャリブレーションを実行した結果から得られた補正値を適用することができる。また、ある用紙種が、共通キャリブレーション用紙種ではあるが、その用紙種に対して色補正値を算出するためのキャリブレーションが実行されていない場合がある。この場合も、その用紙種を使用した印刷においては他の共通キャリブレーション用紙種で実行された共通キャリブレーションの結果から得られた補正値を適用することができる。
共通キャリブレーション及び個別キャリブレーションの両方のキャリブレーションにも適さないため、キャリブレーションの実行対象とはならない用紙種を、「キャリブレーション実行不可用紙」とよぶ。キャリブレーション実行不可用紙の印刷においては、他の用紙種に対して行われた共通キャリブレーションの結果から得られた補正値が常に適用される。
用紙種が共通キャリブレーション用紙種、個別キャリブレーション用紙種、またはキャリブレーション実行不可用紙であるかの情報は印刷装置1001に予め記憶されている。他にも、ユーザは、共通キャリブレーション用紙種および個別キャリブレーション用紙種に関するデータに基づき、印刷装置1001に予め記憶されていない用紙種の情報を印刷装置1001にカスタム登録することができる。例えば、ユーザは、印刷装置1001に予め記憶されている用紙データの用紙名、ヘッドの高さ、紙送り調整、吸着力等を変更したデータをカスタム用紙種のデータとして印刷装置1001に登録することができる。また、ユーザは、カスタム用紙種に対するキャリブレーションの目標値を設定することにより、そのカスタム用紙種を個別キャリブレーション用紙種として印刷装置1001に登録することもできる。
本実施形態では、複数のキャリブレーションを実行することが可能な印刷装置において、複数の用紙種を使用する場合に、夫々の用紙種に対してキャリブレーションを行う条件を管理することにより用紙種に応じたキャリブレーションを実行する。
[印刷装置のハードウェア構成]
図2は、印刷装置1001のハードウェア構成の一例を示す図である。印刷装置1001は、CPU2000、ROM2001、RAM2002、HDD2003、通信I/F2004、印刷部2005、および操作部2006を有する。
CPU2000は、ROM2001またはHDD2003に記憶された制御プログラムに基づいて動作する。CPU2000は、システムバス2007を介して印刷部(プリンターエンジン)2005に出力情報としての画像信号を出力する。また、CPU2000は、通信I/F2004を介して、管理装置1000との通信処理が可能であり、印刷装置1001の情報を管理装置1000に送信することができる。また、CPU2000は、通信I/F2004を介して印刷部2005に出力する印刷ジョブを受信することができる。
RAM2002は、CPU2000の主メモリや、ワークエリア等として機能する。RAM2002は増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。また、RAM2002は、印刷ジョブを印刷する際の出力情報展開領域、環境データ格納領域等に用いられる。HDD(ハードディスク)2003は、フォントデータ、用紙データに関する情報などを記憶する。
操作部2006は、ユーザが印刷装置1001に対して操作を行うための部分であり、例えば、パネルを備え、操作部2006を介して印刷装置1001の各種の設定が行われる。
本実施形態では、特に断らない限り、CPU2000がシステムバス2007を介して、システムバス2007に接続されている各部を制御する。印刷装置1002および1003も印刷装置1001と同様の構成を持つため、印刷装置1002および1003については説明を省略する。
[管理装置のハードウェア構成]
図3は、管理装置1000のハードウェア構成の一例を示す図である。管理装置1000は、CPU3000、ROM3001、RAM3002、HDD3003、キーボードコントローラ3004、CRTコントローラ3005、および通信I/F3006を有する。また、管理装置1000には、キーボード3009、およびCRTディスプレイ3010が接続されている。
CPU3000は、ROM3001またはHDD3003に記憶されている制御プログラム、システムプログラム、およびアプリケーションプログラム等の各種プログラムをRAM3002に読み出す。また、CPU3000は、RAM3002に読み出した各種プログラムを実行して各種データ処理を行う。CPU3000は、ASICなどの専用回路であってもよい。
CPU3000は、通信I/F3006を介し、印刷装置1001〜1003に保持されている各種設定データを取得しRAM3002に一時的に保存する。CPU3000は、RAM3002に一時的に保存された各種設定データに対し処理を行い、再び通信I/F3006を介し、印刷装置1001〜1003に送信する。本実施形態では、特に断らない限り、CPU3000がシステムバス3007を介して、システムバス3007に接続されている各部を制御する。
RAM3002は、オプションRAM等によりその容量を拡張できるように構成されており、主としてCPU3000のワークエリアとして利用される。キーボードコントローラ3004は、キーボード3009、および不図示のポインティングデバイス等からのキー入力を制御する。
CRTコントローラ3005は、CRTディスプレイ3010の表示を制御する。なお、本実施形態における管理装置1000に接続されている表示部はCRTディスプレイ3010であるものとして説明するがこれに限定されるものではない。
[管理装置のソフトウェア構成]
図4は、管理装置1000に係るソフトウェアの機能構成の一例を示す図である。管理装置1000は、印刷装置管理部4000、管理装置設定部4001、監視部4002、管理装置通信部4003、および通知部4005を有する。
管理装置通信部4003は、ネットワーク1004を介し印刷装置1001〜1003との通信データの送受信を行う。また、管理装置通信部4003は、印刷装置管理部4000からの指示に基づき、検索プロトコル、例えばSNMPプロトコルを用いてネットワーク1004上の印刷装置を検索する。検索プロトコルは、SNMPプロトコルに限らず、印刷装置1001〜1003を検索できるプロトコルであればよい。管理装置通信部4003は、検索した印刷装置のアクセス先情報を印刷装置管理部4000に送信する。
印刷装置管理部4000は、管理装置通信部4003から取得した印刷装置のアクセス先情報、例えば、IPアドレスをリスト化して印刷装置を管理する。印刷装置管理部4000が管理する印刷装置は1台であっても複数台であってもよい。
監視部4002は、印刷装置管理部4000で管理されている印刷装置1001〜1003のキャリブレーションの運用に関する設定を監視する。監視部4002による監視の処理の詳細は実施形態3の説明において後述する。変更部4004は、印刷装置1001〜1003のキャリブレーションの運用に関する設定を所定の設定に変更する。通知部4005は、予め管理装置1000に登録されている電子メールの通知先に所定の情報を通知する。
管理装置設定部4001は、印刷装置1001のキャリブレーションを実行する条件を、キャリブレーションの運用を行う用紙種毎に設定する。なお、実施形態1においては、管理装置設定部4001は無い形態であってもよい。管理装置設定部4001は、主として後述する実施形態2および実施形態3において機能する。
管理装置1000のソフトウェア構成の各部は、プログラムモジュールとして構成可能である。この場合、各プログラムモジュールは、ROM3001あるいはHDD3003に記憶される。CPU3000によりRAM3002に読み出された各プログラムモジュールは、CPU3000により実行制御される。
[印刷装置のソフトウェア構成]
図5は、印刷装置1001に係るソフトウェア機能構成の一例を示す図である。印刷装置1001は、印刷装置通信部5001、印刷ジョブ管理部5002、印刷部5003、用紙データ管理部5004、キャリブレーション制御部5005、および印刷装置設定部5007を有する。
印刷装置通信部5001は、ネットワーク1004を介し、管理装置1000との通信データの送受信、および印刷ジョブデータ送信装置(不図示)から印刷ジョブデータを受信する。
印刷ジョブ管理部5002は、受信した印刷ジョブデータの全データをスプールし、その後に印刷部5003へ印刷ジョブデータを転送する。印刷ジョブ管理部5002は、印刷の順番の制御、印刷のキャンセル、印刷の一時停止等の印刷ジョブの制御を行う。または印刷ジョブ管理部5002は受信した印刷ジョブデータを、逐次、印刷部5003へ転送する形態でもよい。
印刷部5003は、印刷ジョブ管理部5002から転送された印刷ジョブデータに基づき記録媒体に印字する制御を行う。また、印刷部5003はキャリブレーション制御部5005の指示に基づきキャリブレーションの実行を行う。
用紙データ管理部5004は、印刷ジョブデータにおいて指定されている用紙種に対して印刷の処理に必要な用紙種毎の用紙データを管理する。用紙データ管理部5004が管理する用紙データは、ROM2001またはHDD2003における用紙データ記憶部に記憶されている。例えば、用紙種毎のキャリブレーションの実行条件等を保持している実行条件テーブル(図7参照)が用紙データとして記憶されている。他にも用紙データには、機械的なパラメーター群、キャリブレーションの目標値が含まれる。機械的なパラメーター群には、ヘッド高さや用紙送り量のデータ等がある。キャリブレーションの目標値は、印刷装置1001においてキャリブレーションを実行する際の補正目標とするデータである。また、用紙データ管理部5004は、用紙データとして記憶されているテーブルに対して用紙の追加、用紙の削除、用紙の更新を行う。
キャリブレーション制御部5005は、印刷部5003に対してキャリブレーションの実行を指示する。詳細は後述する。取得部5008は、印刷装置1001に給紙されている用紙種に関するデータを取得する。なお、本実施形態における「給紙されている」状態とは、印刷装置1001に用紙がセットされた状態であっても良いし、そのセットされた状態から、印刷装置1001が備える給紙ローラ等により用紙が搬送された状態であってもよい。
印刷装置設定部5007は、後述する実行条件テーブル(図7参照)に、用紙種毎にキャリブレーションの実行条件を設定してHDD2003に記憶する。記憶先はHDD2003に関わらず不揮発性メモリ等に記憶するものであってよい。詳細は後述する。
印刷装置1001のソフトウェア構成の各部は、プログラムモジュールとして構成可能である。この場合、各プログラムモジュールは、ROM2001あるいはHDD2003に記憶される。CPU2000によりRAM2002に読み出された各プログラムモジュールは、CPU2000により実行制御される。
[キャリブレーションの実行条件]
図6は、共通キャリブレーションまたは個別キャリブレーションのいずれかを印刷装置1001が自動で行うための閾値を管理するテーブルを示す図である。図6のテーブルは予め印刷装置1001に記憶されている。図6のテーブルは、後述する用紙種毎にキャリブレーションの実行条件等を管理する実行条件テーブル(図7参照)が印刷装置設定部5007によって設定される際に用いられる。
行6003には、共通キャリブレーションの実行条件を満たすか判定するための閾値が保持されており、行6004には、個別キャリブレーションの実行条件を満たすか判定するための閾値が保持されている。列6001には、キャリブレーションの実行条件を設定するための閾値の1つとして、「キャリブレーションの必要度合い」のカウント値の閾値が保持されている。「キャリブレーションの必要度合い」のカウント値とは、印刷装置1001において用紙種毎に管理されている値であり、対応する用紙種の印刷枚数等に基づき算出される値である。後述する印刷装置1001において管理されている「キャリブレーションの必要度合い」のカウント値が、列6001に保持されている閾値以上となった場合、キャリブレーションが実行される。
例えば、印刷装置1001において、印刷枚数が5枚のとき「キャリブレーションの必要度合い」のカウント値を「1」と換算するようにカウントされる。図6の個別キャリブレーションにおける列6001には「100」が閾値として保持されている。よって、ある個別キャリブレーションを実行するように設定されている用紙種の累計の印刷枚数が500枚になったとき、「キャリブレーションの必要度合い」のカウント値が閾値である「100」以上の値となる。そして、その用紙種に対して個別キャリブレーションが実行されることになる。詳細は後述する。「キャリブレーションの必要度合い」のカウント値は、記録ヘッドから吐出したインク量から算出されたものであってもよく、キャリブレーションを実行するための判定基準になるデータであればよい。
列6002は、キャリブレーションの実行条件を設定するための経過日数の閾値を保持するための列である。印刷装置1001には前回キャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値が用紙種毎に管理されている。ある用紙種に対する前回キャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値が列6002に保持されている閾値以上となったとき、その用紙種に対してキャリブレーションが実行される。図6の個別キャリブレーションにおいて列6002には「30」が閾値として保持されている。このため、個別キャリブレーションを実行するように設定されている用紙種に対して、前回キャリブレーションが実行されてから30日以上経過している場合、その用紙種に対してキャリブレーションが実行されることになる。
前述したように、印刷装置1001で管理されている「キャリブレーションの必要度合い」のカウント値、および前回キャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値は用紙種毎に管理されている。ある用紙種に対してキャリブレーションが実行されると、その用紙種における「キャリブレーションの必要度合い」のカウント値、および前回キャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値はリセットされて0になるように管理されている。
なお、図6のテーブルに保持されている閾値は、ユーザによって随時、変更可能な形態でもよい。例えば個別キャリブレーションを実行する頻度を高めたい場合は、行6004に保持されている個別キャリブレーションを実行するための閾値を小さくするように変更できる形態でもよい。
図7は、キャリブレーションの実行条件が満たされているか判定するための用紙種ごとの実行条件等が保持されている実行条件テーブルの一例を示す図である。本実施形態における実行条件テーブルは、行7005〜7009ごとに用紙種を識別する用紙ID示す値(用紙ID値)とその用紙種のキャリブレーションを実行するための閾値等が関連付けられて保持されている。
列7000には、用紙種を識別するための用紙ID値が保持されている。列7001には、列7000に保持されている用紙ID値の用紙種に対して実行されるキャリブレーションの種別を示す値が保持されている。列7001に保持されている「共通キャリブレーション」を示す値は、列7000に保持されている用紙ID値の用紙種に対してキャリブレーションが実行される際は、共通キャリブレーションによって実行されることを示す。また、列7001に保持されている「個別キャリブレーション」を示す値は、列7000に保持されている用紙ID値の用紙種に対してキャリブレーションが実行される際は個別キャリブレーションによって実行されることを示している。列7001に保持されている「キャリブレーション不可」を示す値は、共通キャリブレーションおよび個別キャリブレーションのいずれのキャリブレーションも実行されない用紙種であることを示している。用紙種がどのキャリブレーションが実行可能であるかは、用紙種毎に用紙種の特性に応じ予め印刷装置1001において記憶されている。
列7002には、列7000に保持されている用紙ID値の用紙種に対して、自動でキャリブレーションの実行を行う運用をするかを示す値が保持されている。列7002に保持されている「Yes」は、後述するキャリブレーションの実行モードが自動モードである場合であり、かつ、所定の条件を満たしている場合は、キャリブレーションが自動で実行される用紙種であることを示している。列7002に保持されている「No」は、キャリブレーションが自動では実行されないように運用される用紙種であることを示している。列7002の「N/A」は、キャリブレーションの運用の適用外である用紙種であることを示している。列7002に保持されている「Yes」または「No」の設定は、印刷装置1001の運用開始時にユーザによって行われる。
図7では、列7002のキャリブレーション種別を示す値が「共通キャリブレーション」を示すものとして保持されている用紙ID値は、「01」と「02」との2つである。このように列7000に保持されている用紙ID値のうち、列7001において「共通キャリブレーション」を示す値として保持されている用紙ID値が複数存在している場合がある。この場合において印刷装置設定部5007は、「Yes」と設定された用紙ID値以外の用紙ID値のうち、キャリブレーション種別が共通キャリブレーションである用紙ID値のキャリブレーション自動運用を「No」に設定してもよい。
例えば、図7のキャリブレーション種別が共通キャリブレーションである用紙ID値「02」のキャリブレーション自動運用が「Yes」に変更されたとする。その場合、印刷装置設定部5007は、共通キャリブレーションの自動運用の対象となり得る他の用紙種である用紙ID値「01」のキャリブレーション自動運用は「No」に変更するような形態でもよい。ある用紙種に対して共通キャリブレーションを実行した結果は、他の用紙種にも適用される。このため、共通キャリブレーションの実行対象となる用紙種は1種類あれば問題ないためである。
列7003には、図6のテーブルにおける列6001のキャリブレーションの必要度合いの閾値が保持されている。列7004には、図6のテーブルの列6002の経過日数の閾値が保持されている。列7001において「キャリブレーション不可」を示す値が保持されている場合、または列7002において「No」を示す値が保持されている場合、キャリブレーションは実行されない。このため実行条件テーブルの列7003および列7004には、キャリブレーションを実行するための閾値の設定が適用外であることを示す「N/A」を示す値が保持される。
[実行条件テーブルの設定の処理手順]
図8は、「実行条件テーブル」を設定する処理を示すフローチャートである。図8のフローチャートで示される一連の処理は、印刷装置1001のCPUがROMに記憶されているプログラムコードをRAMに展開し実行することにより行われる。また、図8におけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。なお、各処理の説明における記号「S」は、そのフローチャートにおけるステップであることを意味し、以下のフローチャートについても同様とする。
実行条件テーブルに保持される値のうち、列7000の用紙ID値および列7001のキャリブレーション種別を示す値は予め印刷装置1001に記憶されている。また列7002のキャリブレーション自動運用を示す値は印刷装置1001の運用開始時にユーザによって設定される。以下では、キャリブレーションを実行する閾値を保持する列7003および列7004に、用紙ID値ごとに対応する値を転記する処理の説明をする。以下に説明する処理は、ユーザが印刷装置にキャリブレーションの実行条件を設定する指示を行うことにより行われる。例えば、ユーザが印刷装置1001の操作部2006のパネルメニューから「キャリブレーション実行条件の設定」の画面にある実行ボタンを押下することにより行われる。または、後述する実行モードが手動モードから自動モードに切り替わったときに以下に説明する処理が行われる形態であってもよい。
S8001において印刷装置設定部5007は、キャリブレーションの実行モードが自動モードであるか判定する。印刷装置1001のキャリブレーションの実行モードには、手動モードと自動モードとがある。
手動モードとは、ユーザが印刷装置1001の操作部2006を操作してキャリブレーションの実行を印刷装置1001に指示することにより、印刷装置1001のキャリブレーション制御部5005がキャリブレーションを実行する制御を行うモードである。
自動モードとは、印刷装置1001のキャリブレーション制御部5005が、キャリブレーションの実行可否の判定を行い、その判定結果に伴いキャリブレーションを実行する制御を行うモードである。キャリブレーションの実行モードは、ユーザによって自動モードと手動モードとが切り替えられるようになっているものでよい。例えば、印刷装置1001の出荷時には手動モードであって、後からユーザが自動モードに設定できる形態でもよい。または印刷装置1001の出荷時には自動モードであって、後からユーザが手動モードに変更できる形態でもよい。
S8001でキャリブレーションの実行モードが自動モードと判定されなかった場合(S8001でNO)、印刷装置のキャリブレーションの実行モードは手動モードである。このため、印刷装置設定部5007はキャリブレーションの実行条件を設定する必要は無いため、本フローを終了する。S8001でキャリブレーションの実行モードが自動モードと判定された場合(S8001でYES)、用紙種毎のキャリブレーションの実行条件の設定を行うためS8002に進む。
次のS8002〜S8008では印刷装置1001の実行条件テーブルに保持されている用紙ID値毎にS8002〜S8008の処理を繰り返す。即ち、S8002において未処理の用紙ID値の中から処理対象の用紙ID値が着目され、S8003〜S8008の処理が行われる。処理対象の用紙ID値に対する処理が終了すると、再度、S8002に戻り未処理の用紙ID値の中から処理対象の用紙ID値が着目される。未処理の用紙ID値がなくなったら、処理を終了する。
S8003において印刷装置設定部5007は、実行条件テーブルから処理対象の用紙ID値のキャリブレーション種別およびキャリブレーション自動運用に関する値を取得する。本フローチャートの開始時には、実行条件テーブルの列7001には用紙ID値毎にキャリブレーション種別を示す値が保持されている。また、実行条件テーブルの列7002には用紙ID値毎にキャリブレーション自動運用の設定が「Yes」、「No」、または「N/A」のいずれかであるかを示す値が保持されている。印刷装置設定部5007は実行条件テーブルから処理対象の用紙ID値において列7001および列7002のそれぞれに保持されている値を処理対象の用紙ID値の情報として取得する。
S8004において印刷装置設定部5007は、S8003で取得した値に基づき、処理対象の用紙ID値のキャリブレーション自動運用を行う設定が「Yes」であるか判定をする。処理対象の用紙ID値のキャリブレーション自動運用を行う設定が「Yes」であると判定した場合(S8004でYES)は、S8005に進む。
処理対象の用紙ID値のキャリブレーション自動運用を行う設定が「No」または「N/A」と判定した場合(S8004でNO)は、処理対象の用紙ID値の用紙種に対してキャリブレーションの実行は自動で行われないため、実行条件を設定する必要はない。このため、S8008に進む。
S8005おいて印刷装置設定部5007は、S8003で取得した値に基づき、処理対象の用紙ID値のキャリブレーション種別が共通キャリブレーションであるか判定する。
処理対象の用紙ID値のキャリブレーション種別が「共通キャリブレーション」と判定した場合、S8006において印刷装置設定部5007は図6のテーブルの行6003の値を実行条件テーブルの対応する場所に転記する。即ち、印刷装置設定部5007は、図6のテーブルの列6001および列6002に保持されている共通キャリブレーションにおける閾値をそれぞれ取得する。次に印刷装置設定部5007は、取得した閾値のうち、列6001のキャリブレーションの必要度合いの閾値については、実行条件テーブルの処理対象の用紙ID値の行におけるキャリブレーションの必要度合いの閾値を保持する列7003に転記する。また、取得した閾値のうち、列6002の経過日数の閾値については、実行条件テーブルの処理対象の用紙ID値の行における経過日数の閾値を保持する列7004に転記する。処理が完了したらS8008に進む。
一方、処理対象の用紙ID値のキャリブレーション種別が「個別キャリブレーション」と判定した場合、S8007において印刷装置設定部5007は図6のテーブルの行6004の値を実行条件テーブルの対応する場所に転記する。即ち、印刷装置設定部5007は、図6のテーブルの列6001および列6002に保持されている個別キャリブレーションにおける閾値をそれぞれ取得する。次に印刷装置設定部5007は、取得した閾値のうち、列6001のキャリブレーションの必要度合いの閾値については、実行条件テーブルの処理対象の用紙ID値の行におけるキャリブレーションの必要度合いの閾値を保持する列7003に転記する。また、取得した閾値のうち、列6002の経過日数の閾値については、実行条件テーブルの処理対象の用紙ID値の行における経過日数の閾値を保持する列7004に転記する。処理が完了したらS8008に進む。
S8008において未処理の用紙ID値があれば、S8002に戻り、処理を繰り返す。未処理の用紙ID値が無ければ本フローを終了する。以上の処理をすることで図7の実行条件テーブルを設定または更新することができる。
なお、実行条件テーブルはユーザによって用紙種別に閾値を変えることができる形態であってもよい。例えば、図7の用紙ID値「03」と用紙ID値「04」とにおける列7003において保持される閾値は同一ではなく、異なる閾値になるようにユーザが変更できる形態であってもよい。
[キャリブレーションの実行処理手順]
図9は、印刷装置のキャリブレーションを実行する実行モードが自動モードの場合において、キャリブレーションを自動で実行するための印刷装置における処理の内容を示すフローチャートである。図9に基づき本実施形態の印刷装置1001が自動でキャリブレーションを実行するための処理について説明する。
S9001において印刷装置1001のキャリブレーション制御部5005は、キャリブレーションの実行を行うかを判定する所定のタイミングであるかを判定する。所定のタイミングとは、例えば、印刷装置1001の作動時(電源ON時)、印刷ジョブの受信時、印刷ジョブの印刷完了時、用紙の給紙時(ロール紙の給紙時)、スリープからの復帰時、またはインクタンクの交換後である。あるいは一定の時間が経過する毎にキャリブレーションの実行をする所定のタイミングであると判定する方法でもよい。本実施形態では、ロール紙を印刷装置に給紙した時をキャリブレーションの実行を判定するタイミングであるものとして以下の説明を行う。即ち、S9001においてロール紙が給紙されたタイミングであれば、S9002に進む。
S9002においてキャリブレーション制御部5005は印刷装置1001に給紙されている用紙種の用紙ID値をユーザの入力に基づき取得する。キャリブレーション制御部5005が給紙されている用紙種のID値を取得する方法は、ユーザの入力した値による方法に限定されるものではない。例えば、給紙される用紙にバーコード情報として用紙種の情報が記録されているとする。この場合、キャリブレーション制御部5005は、用紙がセットされたときにバーコード情報を読み取ることにより、用紙種のID値を取得する方法でもよい。
S9003においてキャリブレーション制御部5005は、図7の実行条件テーブルから、S9002において取得した用紙ID値が示す用紙種に対してキャリブレーションを実行するための閾値を取得する。即ち、実行条件テーブルに保持されている列7003および列7004に保持されている閾値のうち、印刷装置1001に給紙されている用紙種の用紙ID値の行のそれぞれの閾値を取得する。また、キャリブレーション制御部5005は、印刷装置1001に給紙されている用紙種のキャリブレーションの必要度合いのカウント値を取得する。さらにキャリブレーション制御部5005は、印刷装置1001に給紙されている用紙種の前回のキャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値を取得する。
また、キャリブレーション制御部5005は、図7の実行条件テーブルから、S9002において取得した用紙ID値が示す用紙種に対して実行するキャリブレーション種別の値を取得する。
S9004においてキャリブレーション制御部5005は、S9002において取得した用紙ID値とS9003において取得した用紙ID値に対応する閾値に基づき、給紙されている用紙種に対してキャリブレーションを実行すべきか判定する。
キャリブレーション制御部5005が取得した閾値が「N/A」を示す値である場合、印刷装置1001に給紙されている用紙種はキャリブレーション不可の用紙種であるか、またはキャリブレーション自動運用が「No」である用紙種である。このためキャリブレーション制御部5005はキャリブレーションの実行は不要と判定する。
キャリブレーション制御部5005は、取得した閾値が「N/A」を示す値ではない場合、閾値と対応する値との大小関係に基づき判定を行う。本実施形態では、キャリブレーション制御部5005は印刷装置1001に給紙されている用紙種のキャリブレーションの必要度合いのカウント値が閾値以上であるか判定する。または、印刷装置1001に給紙されている用紙種の前回のキャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値が閾値以上であるか判定する。他にも、キャリブレーション制御部5005は印刷装置1001に給紙されている用紙種のキャリブレーションの必要度合いのカウント値が閾値より大きいか判定する形態でもよい。または、印刷装置1001に給紙されている用紙種の前回のキャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値が閾値より大きいかを判定する形態でもよい。
キャリブレーションの必要度合いのカウント値が閾値以上であれば、キャリブレーション制御部5005は印刷装置1001に給紙されている用紙種に対してキャリブレーションを実行すると判定する。または前回のキャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値が閾値以上であれば、キャリブレーション制御部5005は印刷装置1001に給紙されている用紙種に対してキャリブレーションを実行すると判定する。例えば、図7の用紙ID値「01」および「02」の用紙種についてのキャリブレーション種別は共通キャリブレーションであり、列7003および列7004の閾値は「0」と保持されている。このため、印刷装置1001に記憶されている実行条件テーブルが図7の場合であって、印刷装置1001に給紙されている用紙種の用紙ID値が「01」または「02」であるときは、キャリブレーションを実行すると常に判定する。
共通キャリブレーションを実行した結果から得られた補正値は、キャリブレーション自動運用を行わない用紙種に対しても適用される。キャリブレーション自動運用をする設定がされている共通キャリブレーション用紙種に対して、長期の間、共通キャリブレーションの実行が行われないことになると、キャリブレーション不可の用紙種を用いて印刷をする際に、色味を保つことができなくなる。このため、長期の間、共通キャリブレーションの実行がされていない状態でキャリブレーション不可の用紙種を用いて印刷するときは、印刷前に共通キャリブレーションを実行する用紙種を印刷装置に給紙して共通キャリブレーションを手動で実行する必要がある。このようなユーザの手間を軽減するために、共通キャリブレーションの実行頻度は高い方が好ましい。本実施形態では共通キャリブレーションを実行する閾値を低く設定することにより共通キャリブレーションの実行頻度を高くしている。
一方、用紙ID値「03」および「04」の用紙種については、キャリブレーション種別は個別キャリブレーションであり、列7004の経過日数の閾値は「30」と保持されている。このため、印刷装置に給紙されている用紙種の用紙ID値が「03」または「04」である場合、その用紙種に対するキャリブレーションを実行してから30日経過していたらキャリブレーションの実行が必要と判定される。列7003のキャリブレーションの必要度合いの閾値に基づく判定ついても同様に行われる。
本実施形態では、個別キャリブレーションについては、共通キャリブレーションの閾値とは異なる閾値を設定することができる。個別キャリブレーションについては、共通キャリブレーションとは異なり、他の用紙種のために個別キャリブレーションを行う必要はない。用紙種の特性に応じた適切なタイミングでキャリブレーションを実行するように個別キャリブレーションの閾値を設定することができるため、キャリブレーションの実行に伴うインクおよび用紙等の消耗品の使用を抑えることができる。
S9004における判定方法は他にも、キャリブレーションの必要度合いのカウント値、および前回のキャリブレーションを実行した日からの経過日数のカウント値の両方とも閾値以上である場合は、キャリブレーションを実行すると判定する方法でもよい。
キャリブレーションの実行が必要と判定した場合(S9004でYES)、S9005においてキャリブレーション制御部5005は、S9003で取得したキャリブレーション種別の値に基づくキャリブレーションを実行するように印刷部5003に指示する。キャリブレーション制御部5005の指示を受けた印刷部5003は、印刷装置1001に給紙されている用紙種に対応するキャリブレーションを実行する。キャリブレーション実行が必要と判定しない場合(S9004でNO)、本フローを終了する。
以上説明したように本実施形態よれば、共通キャリブレーション用紙種および1種以上の個別キャリブレーション用紙種でキャリブレーションを運用する場合でも、印刷装置は、用紙種に応じたキャリブレーションを実行することできる。また、キャリブレーションの実行条件は、キャリブレーションの種別毎に変更することができる。このため、それぞれのキャリブレーション種別の特性に応じた適切なタイミングで、印刷装置はキャリブレーションを実行することができる。このため本実施形態によれば、ユーザが個別キャリブレーションの管理を行う必要が無く、キャリブレーションの運用に関わるユーザの負荷を軽減することができる。
[変形例]
図7の実行条件テーブルに保持される閾値は、印刷装置設定部5007によって設定されるものとして説明したが、実行条件テーブルに保持される閾値は予め印刷装置1001に記憶されている形態であってもよい。図10は、出荷時の印刷装置に記憶されている実行条件テーブルの一例を示す図である。
前述の実施形態1における図7の実行条件テーブルは、出荷時には、閾値を保持する列7003および列7004には閾値が保持されていない。一方、変形例の出荷時における実行条件テーブルを示す図10には、閾値を保持する列10001および列10002に予め閾値が保持されている。以上説明したように、図10に示した実行条件テーブルに閾値が予め設定されている例であっても、キャリブレーションの運用に関わるユーザの負荷を軽減することができる。なお、図10の実行条件テーブルに予め記憶されている閾値は、出荷後にユーザによって適宜変更できる形態でもよい。
上記のように、図10の実行条件テーブルでは、共通キャリブレーションの実行条件と個別キャリブレーションの実行条件とが異なる。具体的には、図10の例では、共通キャリブレーションが、個別キャリブレーションよりも実行されやすいように実行条件が設定されている。共通キャリブレーションでは、複数の用紙種に対する補正値が算出されるため、印刷装置にセットされた用紙の種類以外の種類に対する補正にも影響が及ぶ。一方、個別キャリブレーションでは、セットされた用紙の種類に対する補正のみに影響し、またユーザによっては頻繁にキャリブレーションが実行されるのを望まない可能性も考えられる。そのため、図10のように実行条件が設定されることで、影響度の大きい共通キャリブレーションが実行されやすくすることができるとともに、ユーザが望まないにも拘らず個別キャリブレーションが頻繁に実行されることを防ぐことができる。
なお、特定の用紙種に対する個別キャリブレーションが、共通キャリブレーションよりも実行されやすいように実行条件が設定されていてもよい。例えば個別キャリブレーションに対応するものの補正が特に重要な用紙種や、特に頻繁に使用される用紙種がある場合に、このような実行条件が設定されてもよい。この設定は、印刷装置の出荷時に設定されていてもよいし、上述のようにユーザによる設定変更の上、設定されてもよい。
また、上記の説明では、実行条件を異ならせるキャリブレーションの種類として、共通キャリブレーションと個別キャリブレーションとを例に説明した。しかしこれに限らず、例えば2つの共通キャリブレーションに対して実行条件を異ならせてもよい。例えば、該2つの共通キャリブレーションにおいて、算出された補正値が適用される用紙種の数が大きく異なる場合、多数の用紙種に補正が適用されるキャリブレーションの方が、影響度が大きいと考えられる。そのため、その共通キャリブレーションの方が頻繁に実行されるように、実行条件が定められてもよい。また、2つの個別キャリブレーションにおいて、算出された補正値が適用される用紙種における補正の重要度が異なる場合、重要度の高い用紙種の方が、個別キャリブレーションの重要度も高いと考えられる。そのため、その個別キャリブレーションの方が頻繁に実行されるように、実行条件が定められてもよい。
<実施形態2>
実施形態1は、各印刷装置1001〜1003がそれぞれの実行条件テーブルを設定する形態であるが、本実施形態は、管理装置1000によって、印刷装置1001〜1003の実行条件テーブルを設定する形態である。本実施形態については、実施形態1からの差分を中心に説明する。特に明記しない部分については実施形態1と同じ構成および処理である。
本実施形態の印刷装置の印刷装置設定部5007は、図8のフローチャートのような実行条件テーブルを設定する処理は行わない。本実施形態では、管理装置1000の管理装置設定部4001が印刷装置1001〜1003のキャリブレーションの実行条件等の設定をする。以下に説明する処理は、ユーザが管理装置1000に所定の指示を行うことにより行われる。
図11は、本実施形態の管理装置1000によって、印刷装置1001〜1003に対してキャリブレーションの実行条件の設定をする処理を説明するためのフローチャートである。図11のフローチャートで示される一連の処理は、管理装置1000のCPUがROMに記憶されているプログラムコードをRAMに展開し実行することにより行われる。
S11001において管理装置設定部4001は、印刷装置1001〜1003のキャリブレーションの実行条件を設定するため共通のデータであるマスターデータの生成に必要なデータを取得する。管理装置設定部4001は、印刷装置1001〜1003のうち1つの印刷装置をマスター印刷装置として指定している。管理装置設定部4001は、マスターデータを生成するために必要なデータとしてマスター印刷装置に記憶されている実行条件テーブル、およびマスター印刷装置の実行モードが手動モードか自動モードかを示すデータを取得する。マスター印刷装置は、図5に示した印刷装置1001のソフトウェア構成を満たしている印刷装置であればよい。本実施形態では印刷装置1001をマスター印刷装置であるものとして説明する。
S11002において管理装置設定部4001は、マスター印刷装置である印刷装置1001から取得したデータに基づきマスターデータを生成する。管理装置設定部4001が生成したマスターデータは管理装置1000に記憶される。
管理装置設定部4001は、マスター印刷装置から取得したデータと同じ内容とが保持されているデータをマスターデータとして用いてよい。または、マスター印刷装置から取得したデータを、ユーザの指示に基づき編集することによりマスターデータを生成してもよい。例えば、図7の実行条件テーブルは、マスター印刷装置から取得した実行条件テーブルであるものとする。実行条件テーブルのうち、編集可能なデータは、列7002〜7004に保持されているキャリブレーション自動運用を示す値およびキャリブレーションを実行するための閾値である。例えば、管理装置設定部4001は、用紙ID値「04」の列7002における値を「No」を示す値に変更したデータをマスターデータとして用いてもよい。
また、列7003および列7004に保持されている閾値を用紙種別に変えることができる形態であってもよい。例えば、用紙ID値「03」と用紙ID値「04」とにおいて列7003に保持されている閾値は同一ではなく、異なる閾値になるように変更できる形態であってもよい。
S11003において管理装置設定部4001は、マスターデータの配信先を指定する。または、管理装置通信部4003が検索した印刷装置を配信先とする方法でもよい。本実施形態では、配信先は、印刷装置1001〜1003であるものとして説明する。
S11004において管理装置設定部4001は、管理装置通信部4003を介して、配信先として指定された全ての印刷装置1001〜1003にマスターデータを配信する。
S11005において管理装置設定部4001は、配信先の印刷装置への配信が成功したかどうかを判定する。例えば、管理装置設定部4001は、マスターデータを受信した旨の応答を配信先の印刷装置から受信した場合、配信先の印刷装置への配信が成功したと判定する。
全ての印刷装置にマスターデータを配信していないと判定した場合(S11005でNO)、S11007において管理装置設定部4001は、マスターデータを最初に配信してから所定時間が経過したかどうかを判定する。例えば、管理装置設定部4001はマスターデータを最初に配信をしてから6時間経過したかどうかを判定する。
マスターデータを最初に配信してから所定時間経過していないと判定した場合(S11007でNO)、S11008において管理装置設定部4001は一定時間を待つ。一定時間とは例えば30分である。管理装置設定部4001は、一定時間経過後、S11004に戻りマスターデータを配信できなかった印刷装置に対してマスターデータの配信を再度実行(リトライ)する。
全ての印刷装置にマスターデータを配信したと判定した場合(S11005でYES)、またはマスターデータを最初に配信してから所定時間経過したと判定した場合(S11007でYES)はS11006に進む。
S11006において通知部4005は、マスターデータの配信結果を所定の通知先に通知する。例えば、管理装置設定部4001は、配信に成功した印刷装置と、配信に失敗した印刷装置との情報を示す電子メールの件名と本文とからなるコンテンツを生成する。通知部4005は、管理装置設定部4001が生成した電子メールのコンテンツを、印刷装置管理部4000に登録されている通知先に通知する。通知方法は他にも、プッシュ通知、あるいは所定のログサーバーに通知するものでもよい。
マスターデータが配信された印刷装置においては、配信されたマスターデータに基づきキャリブレーションの実行条件および実行モードが設定される。印刷装置1001のHDD2003に記憶されている実行条件テーブルは、印刷装置1001が受信したマスターデータを基づき更新される。実行条件テーブルが不揮発性メモリ等に記憶されている場合も、受信したマスターデータに基づき更新される。このため、管理装置1000は、マスターデータによって設定されたキャリブレーションの実行条件および実行モードによって、管理対象の印刷装置にキャリブレーションを実行させることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、印刷装置ごとにキャリブレーションの実行条件を設定する必要はない。このため、本実施形態によれば、多数の印刷装置が設置されている場合においてもユーザの管理負荷を軽減することができる。
上記の実施形態は、管理装置1000が配信するマスターデータを設定するために、マスター印刷装置を指定し、マスター印刷装置に設定されているデータに基づきマスターデータを生成する形態である。他にも例えば、マスター印刷装置を介さずに管理装置1000がマスターデータをはじめから管理する形態であってもよい。また、実施形態1の変形例で説明したように管理装置1000に予め図10のようなキャリブレーション実行条件を示すテーブルが記憶されている形態であってもよい。
いずれかの印刷装置が、印刷装置管理部4000および管理装置設定部4001と同様の機能を有しており、その印刷装置が他の印刷装置にマスターデータを配信する形態であってもよい。また、本実施形態においては、管理装置設定部4001がキャリブレーションの実行条件等を設定するため、印刷装置設定部5007は無い形態でもよい。
<実施形態3>
本実施形態は、管理装置1000が、マスターデータの内容と、印刷装置において設定されているキャリブレーションの実行に関する設定とが異なっていないか監視する形態である。本実施形態については、実施形態2からの差分を中心に説明する。特に明記しない部分については実施形態2と同じ構成および処理である。図12は、管理装置1000による、監視処理を説明するためのフローチャートである。図12のフローチャートで示される一連の処理は、管理装置1000のCPUがROMに記憶されているプログラムコードをRAMに展開し実行することにより行われる。以下に説明する処理は、管理装置1000のスケジューラーが処理の実行を指示したときに行われる。
S12001において監視部4002は、管理装置設定部4001によって生成されたマスターデータを取得する。
次のS12002〜S12006では管理対象の印刷装置毎にS12002〜S12006の処理を繰り返す。即ち、S12002において未処理の印刷装置の中から処理対象の印刷装置が着目され、S12003〜S12006の処理が行われる。処理対象の印刷装置に対する処理が終了すると、再度、S12002に戻り未処理の印刷装置の中から処理対象の印刷装置が着目される。未処理の印刷装置がなくなったら処理を終了する。
S12003において監視部4002は、処理対象の印刷装置におけるキャリブレーションの実行条件の設定が、マスターデータの内容と一致するか判定する。判定方法は、印刷装置1002のHDD2003に記憶されている情報を取得し、マスターデータと比較することによって行われる。HDD2003に記憶されている情報は不揮発性メモリ等に記憶されているものでもよい。
処理対象の印刷装置の設定がマスターデータと一致してないと判定した場合(S12003でNO)、S12005において監視部4002は、処理対象の印刷装置のキャリブレーションの実行条件に関する設定をマスターデータと同じになるように変更する。
S12006において通知部4005は、所定の通知先に印刷装置の設定を変更したことを示す所定の通知をする。所定の通知は、例えば、監視部4002は、設定の変更をした印刷装置の管理番号と設定の変更をしたことを示す電子メールの件名と本文とからなるコンテンツを生成する。そして、通知部4005は、監視部4002が生成した電子メールのコンテンツを、管理装置1000に登録されている通知先に通知する。通知方法は他にも、プッシュ通知、あるいは所定のログサーバーに通知するものであってもよい。
処理対象の印刷装置の設定がマスターデータと一致している場合(S12003でYES)、S12004において監視部4002は、未処理の印刷装置があるかどうか判定する。未処理の印刷装置があればS12002に戻りS12002〜S12006を繰り返す。未処理の印刷装置がなければ本フローを終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、複数の印刷装置に対してユーザが印刷装置ごとに設定を確認することなくキャリブレーションの実行条件を確認することができる。また印刷装置の設定がマスターデータと異なっている場合、印刷装置の設定はマスターデータの内容にあわせて変更される。このため、本実施形態によれば、多数の印刷装置を有するシステムであっても、ユーザの管理負荷を軽減できる。
なお、本実施形態は管理装置1000の監視部4002が監視処理を行うもものとして説明したが、印刷装置管理部4000および監視部4002の機能を有する印刷装置が、他の印刷装置を監視する形態であってもよい。
<その他実施形態>
前述の実施形態では、管理装置と印刷装置を有するシステムとして説明したが、実施形態1については印刷装置単独の形態であってもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1001 印刷装置
5005 キャリブレーション制御部

Claims (16)

  1. 複数の種類の用紙の各種に共通する補正値を算出するための第1のキャリブレーションと、前記複数の種類には含まれず且つ前記複数の用紙の数より少ない用紙の種類の補正値を算出するための第2のキャリブレーションと、を実行する印刷装置であって、
    前記印刷装置にセットされた用紙の種類に対応する所定の実行条件が満たされている場合、前記第1のキャリブレーションまたは前記第2のキャリブレーションを実行するように制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記用紙の種類が前記複数の種類に含まれる第1の種類の場合、前記第1のキャリブレーションを実行するよう制御し、前記用紙の種類が前記複数の種類に含まれない第2の種類の場合、前記第2のキャリブレーションを実行するよう制御し、
    前記第1の種類に対応する前記所定の実行条件としての第1の条件と、前記第2の種類に対応する前記所定の実行条件としての第2の条件と、が異なることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記所定の実行条件は、キャリブレーションの必要度合いと、前回のキャリブレーションを実行してからの経過日数と、の少なくともいずれか一方によって定められている
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記印刷装置にセットされている用紙の種類に対するキャリブレーションの必要度合いについてのカウント値と、第1の閾値と、の大小関係に基づき前記所定の実行条件を満たすかを判定し、
    前記第1の条件のための前記第1の閾値と、前記第2の条件のための前記第1の閾値が異なる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記印刷装置にセットされている用紙の種類に対する前回のキャリブレーションを実行してからの経過日数についてのカウント値と、第2の閾値と、の大小関係に基づき前記所定の実行条件を満たすかを判定し、
    前記第1の条件のための前記第2の閾値と、前記第2の条件のための前記第2の閾値が異なる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記印刷装置にセットされている用紙の種類に対するキャリブレーションの必要度合いについてのカウント値が、前記第1の閾値以上である場合、前記所定の実行条件を満たすと判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  6. 前記印刷装置にセットされている用紙の種類に対する前回のキャリブレーションを実行してからの経過日数についてのカウント値が、前記第2の閾値以上である場合、前記所定の実行条件を満たすと判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  7. 前記第1の条件のための前記第1の閾値は、前記第2の条件のための前記第1の閾値よりも小さい値である
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  8. 前記第1の条件のための前記第2の閾値は、前記第2の条件のための前記第2の閾値よりも小さい値である
    ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  9. 前記制御手段が、前記所定の実行条件を満たすかを判定するタイミングは、
    印刷装置の作動時、印刷ジョブの受信時、印刷完了時、用紙の給紙時、スリープからの復帰時、およびインクタンクの交換後、のうちの少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記第1のキャリブレーションの実行対象である用紙の種類は1種類であるように設定する設定手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  11. 前記印刷装置において、前記第1の条件と前記第2の条件とが、前記第1のキャリブレーションよりも前記第2のキャリブレーションの方が実行されやすいように設定されている
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の印刷装置。
  12. 前記第2のキャリブレーションは、前記複数の種類に含まれない種類ごとに個別に補正値を算出するためのキャリブレーションである
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の印刷装置。
  13. 1または複数の印刷装置と管理装置とを有する制御システムであって、
    前記印刷装置は、請求項1から12のいずれか1項に記載の印刷装置であり、
    前記管理装置は、
    夫々の前記印刷装置がキャリブレーションの実行条件を設定するための共通のデータを、前記印刷装置に配信する
    ことを特徴とする制御システム。
  14. 前記管理装置は、
    前記共通のデータの内容と、前記印刷装置におけるキャリブレーションの実行条件に関する設定と、が一致しているか監視する監視手段と、
    前記データと前記設定とが一致していない場合、前記設定を前記データの内容に対応するように変更する変更手段と、をさらに有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の制御システム。
  15. 複数の種類の用紙の各種に共通する補正値を算出するための第1のキャリブレーションと、前記複数の種類には含まれず且つ前記複数の用紙の数より少ない用紙の種類の補正値を算出するための第2のキャリブレーションと、を実行する印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷装置にセットされた用紙の種類に対応する所定の実行条件が満たされている場合、前記第1のキャリブレーションまたは前記第2のキャリブレーションを実行するように制御する制御ステップを含み、
    前記制御ステップは、前記用紙の種類が前記複数の種類に含まれる第1の種類の場合、前記第1のキャリブレーションを実行するよう制御し、前記用紙の種類が前記複数の種類に含まれない第2の種類の場合、前記第2のキャリブレーションを実行するよう制御し、
    前記第1の種類に対応する前記所定の実行条件としての第1の条件と、前記第2の種類に対応する前記所定の実行条件としての第2の条件と、が異なる
    ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  16. コンピュータを、請求項1から12のいずれか1項に記載の印刷装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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