JP2020114068A - モータ制御装置、及びその方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ制御装置1の概略構成を示す図である。図1に示すように、モータ制御装置1は、インバータ2を通じてモータMを制御する制御装置である。
図3は、本実施形態に係るベクトル制御部10の機能構成を示す図である。
本実施形態に係るベクトル制御部10は、モデル規範適応システム(Model Reference Adaptive System)理論に基づくベクトル制御(以下、「MRASフルベクトル制御」とも記載する。)を行う。
図4及び図5は、それぞれ、本実施形態に係る出力電圧補償部15の機能を説明する第1の図及び第2の図である。
図6は、本実施形態に係る出力電圧補償部15の処理フローを示す図である。
以下、図6を参照しながら、出力電圧補償部15の具体的な処理フローについて説明する。図6に示す処理フローは、モータMの駆動中、出力電圧補償部15において繰り返し実行される。なお、図6のフローにおいて、目標値変更部18によって目標値の変更処理が行われている場合には、変更後の目標値が用いられ、変更処理が行われていない場合には、予め設定された目標値が用いられる。
図7は、本実施形態に係る位相調整率の変更フローを示す図である。
以下、図7を参照しながら、目標値変更部18における位相調整率の変更フローについて説明する。図7に示す処理フローは、モータMの駆動中、モータの回転数を増加させる必要がある場合に、目標値変更部18において繰り返し実行される。
図8は、本実施形態に係る出力電圧補償部15による位相調整処理を説明する図である。
図8に示す波形C1は、出力電圧補償部15による補償が行われる前のインバータ出力電圧とモータ電流とを示している。即ち、波形C1は、ベクトル制御部10が算出するインバータ出力電圧の指令値、及び、モータ電流の指令値である。なお、モータMはインダクタンス成分が支配的であることから、図8では、モータ電流の位相がインバータ出力電圧に対して位相が90°遅れるものとしている。ただし、実際のモータには若干の抵抗成分、キャパシタンス成分も含まれ得るため、これに限られない。図8に示す波形C2は、Duty出力部13が、インバータ出力電圧の指令値(補償前)に応じて出力する補償前のDuty比である。出力電圧補償部15は、Duty出力部13から、波形C2に示す補償前のDuty比の入力を受け付ける。図8に示す波形C3は、補償前のDuty比に応じて出力電圧補償部15が出力する補償後のDuty比の波形である。波形C3に示すように、出力電圧補償部15は、補償前のDuty比に対して、半周期ごとに所定の補償量h(h>0)の加算又は減算を行う。出力電圧補償部15は、補償前のDuty比に対し、補償量hが加算、減算された補償後のDuty比(duty_u±h、duty_v±h、duty_w±h)を出力する。図8に示す波形C4は、インバータ2がモータMに出力する実際の電圧(即ち、補償後のインバータ出力電圧)の波形である。インバータ2は、補償後のDuty比(duty_u±h、duty_v±h、duty_w±h)に基づいて、半周期ごとに所定の補償量だけ加算又は減算された、補償後のインバータ出力電圧を出力する。補償後のインバータ出力電圧は、波形C4に示すように、見かけ上、補償前のインバータ出力電圧に比べ位相が遅れている。このように、出力電圧補償部15は、インバータ出力電圧が増加する半周期の期間において、インバータ出力電圧の指令値に所定の補償量(>0)を加算し、インバータ出力電圧が減少する半周期の期間において、インバータ出力電圧の指令値に所定の補償量(>0)を減算することでインバータ出力電圧の位相を遅らせる。反対に、出力電圧補償部15は、インバータ出力電圧が増加する半周期の期間において、インバータ出力電圧の指令値に所定の補償量を減算し、インバータ出力電圧が減少する半周期の期間において、インバータ出力電圧の指令値に所定の補償量を加算することでインバータ出力電圧の位相を早めることもできる。なお、インバータ出力電圧の位相の調整方法については上記に限定されず適用することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るモータ制御装置、及びその方法並びにプログラムによれば、弱め界磁状態にて運転を行い、効果的に回転数を増加させることが可能となる。モータ電流の検出値及びインバータ出力電圧の指令値に基づいて算出したモータの検出電力と、回転数の指令値、モータ電流の検出値、及びモータ定数に基づいて算出したモータの推定電力の比(位相調整率)が目標値に一致するようにインバータ出力電圧の位相を調整すると、モータの不安定性を抑制することができる一方で、モータの回転数に制限が生じてしまう場合がある。そこで、目標値を変化させることとした。例えば、モータの回転数増加指令が入力された場合に目標値を低下させることで、モータを弱め界磁状態(インダクタンス成分の電圧増加を抑制)とし、回転数を増加させることが可能となる。また、回転数が高くなりすぎた場合には、目標値を上昇させることで、強め界磁をかけて回転数を下げることも可能となる。
2 :インバータ
10 :ベクトル制御部
11 :推定電力演算部
12 :検出電力演算部
13 :Duty出力部
14 :直流電圧検出回路
15 :出力電圧補償部
16 :モータ電流検出回路
17 :A/D変換器
18 :目標値変更部
19 :温度異常検知部
20 :変換器
100 :速度PI制御部
101 :電流変換部
102 :電流PI制御部
103 :電流推定部
104 :速度推定部
105 :ローパスフィルタ
106 :軸位置推定部
107 :三相変換部
108 :二相変換部
M :モータ
Claims (5)
- インバータを通じてモータを制御するモータ制御装置であって、
回転数の指令値と、モータ電流の検出値とを入力して、ベクトル制御に基づくインバータ出力電圧の指令値を出力するベクトル制御部と、
前記モータ電流の検出値、及び、前記インバータ出力電圧の指令値に基づいて前記モータの検出電力を算出する検出電力演算部と、
前記回転数の指令値、前記モータ電流の検出値、及び、予め規定されたモータ定数に基づいて前記モータの推定電力を算出する推定電力演算部と、
前記推定電力に対する前記検出電力の比が所定の目標値に一致するように前記インバータ出力電圧の位相を調整する出力電圧補償部と、
前記モータの回転数増加指令が入力された場合に、前記目標値を変化させる目標値変更部と、
を備えるモータ制御装置。 - 前記目標値変更部は、前記回転数の指令値と前記回転数の検出値との差分に基づいて補正量を算出し、前記補正量に基づいて前記目標値を変化させる請求項1に記載のモータ制御装置。
- 前記モータの温度が所定の閾値以上であるか否かを判定して温度異常を検知する温度異常検知部を備え、
前記目標値変更部は、前記温度異常が検知されていない場合に、前記目標値を変化させる請求項1または2に記載のモータ制御装置。 - インバータを通じてモータを制御するモータ制御方法であって、
回転数の指令値と、モータ電流の検出値とを入力して、ベクトル制御に基づくインバータ出力電圧の指令値を出力するベクトル制御工程と、
前記モータ電流の検出値、及び、前記インバータ出力電圧の指令値に基づいて前記モータの検出電力を算出する検出電力演算工程と、
前記回転数の指令値、前記モータ電流の検出値、及び、予め規定されたモータ定数に基づいて前記モータの推定電力を算出する推定電力演算工程と、
前記推定電力に対する前記検出電力の比が所定の目標値に一致するように前記インバータ出力電圧の位相を調整する出力電圧補償工程と、
前記モータの回転数増加指令が入力された場合に、前記目標値を変化させる目標値変更工程と、
を含むモータ制御方法。 - インバータを通じてモータを制御するモータ制御プログラムであって、
回転数の指令値と、モータ電流の検出値とを入力して、ベクトル制御に基づくインバータ出力電圧の指令値を出力するベクトル制御処理と、
前記モータ電流の検出値、及び、前記インバータ出力電圧の指令値に基づいて前記モータの検出電力を算出する検出電力演算処理と、
前記回転数の指令値、前記モータ電流の検出値、及び、予め規定されたモータ定数に基づいて前記モータの推定電力を算出する推定電力演算処理と、
前記推定電力に対する前記検出電力の比が所定の目標値に一致するように前記インバータ出力電圧の位相を調整する出力電圧補償処理と、
前記モータの回転数増加指令が入力された場合に、前記目標値を変化させる目標値変更処理と、
をコンピュータに実行させるためのモータ制御プログラム。
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JP2019001917A JP7171446B2 (ja) | 2019-01-09 | 2019-01-09 | モータ制御装置、及びその方法並びにプログラム |
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JP2018088798A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-07 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | モータ制御装置、モータ制御方法、プログラム及び位相調整方法 |
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2019
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