JP2020113604A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作電圧を低減することができる半導体装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】半導体装置は、下部電極110と、下部電極110上に形成され、組成がHfyB1−yOx(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜121と、第1の誘電体膜121上に形成された第2の誘電体膜122と、第2の誘電体膜122上に形成された上部電極130と、を有する。【選択図】図1K

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。
強誘電体メモリの動作電圧の低減が望まれている。理論上、動作電圧の低減には強誘電体膜の薄膜化が有効である。
しかしながら、実際に強誘電体膜を薄く形成して強誘電体メモリを製造しても動作電圧を十分に下げることができない。誘電体キャパシタについても同様である。
特開2008−135642号公報 特開2009−117768号公報 特開2010−40905号公報
本開示の目的は、動作電圧を低減することができる半導体装置を提供することにある。
本開示の一形態によれば、下部電極と、前記下部電極上に形成され、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜と、前記第1の誘電体膜上に形成された第2の誘電体膜と、前記第2の誘電体膜上に形成された上部電極と、を有する半導体装置が提供される。
本開示の他の一形態によれば、半導体基板と、前記半導体基板上に形成され、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜と、前記第1の誘電体膜上に形成された第2の誘電体膜と、前記第2の誘電体膜上に形成された電極と、を有する半導体装置が提供される。
本開示によれば、動作電圧を低減することができる。
第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その2)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その3)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その4)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その5)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その6)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その7)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その8)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その9)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その10)である。 第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その11)である。 第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その2)である。 第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その3)である。 第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その4)である。 第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その5)である。 第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その6)である。 第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その7)である。 第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その8)である。 第3の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 第3の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その2)である。 第3の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その3)である。 第3の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その4)である。 第4の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 第4の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その2)である。 第4の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その3)である。 第5の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その1)である。 第5の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その2)である。 第5の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その3)である。 第5の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その4)である。 第5の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その5)である。 第5の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その6)である。 第5の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図(その7)である。
本発明者は、強誘電体膜の薄膜化によっても強誘電体キャパシタの動作電圧を下げることができない原因を究明すべく鋭意検討を行った。この結果、強誘電体膜に、成膜時に下部電極との間で原子の相互拡散が生じた部分が存在することが明らかになった。以下、下部電極との間で相互拡散が生じた部分をデッドレイヤということがある。強誘電体膜が比較的厚い場合は、デッドレイヤが存在しても相互拡散が生じていない部分の割合が高いため、相互拡散の影響は小さい。一方、強誘電体膜を薄膜化すると、デッドレイヤの割合が高くなり、場合によっては、強誘電体膜の全体がデッドレイヤとなることもある。そこで、本発明者はデッドレイヤの発生を抑制すべく更に鋭意検討を行った。この結果、ハフニウム酸化物等の誘電体膜を強誘電体膜の形成前に下部電極上に形成しておくことで、デッドレイヤの発生を抑制し、抗電界の上昇を抑制し、動作電圧を低減できることが明らかになった。
以下、本開示の実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態は、半導体装置の一例としての、プレーナ構造の強誘電体キャパシタを備えた強誘電体メモリに関する。図1A〜図1Kは、第1の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。ここでは、便宜上、強誘電体メモリの構造については、その製造方法と共に説明する。
第1の実施形態では、先ず、図1Aに示すように、n型又はp型のシリコン基板1の表面に、トランジスタの活性領域を画定するSTI(Shallow Trench Isolation)用の溝を形成し、その中に酸化シリコン等の絶縁膜を埋め込むことにより、素子分離絶縁膜2を形成する。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により素子分離絶縁膜を形成してもよい。
次いで、活性領域にp型不純物を導入することにより、pウェル3を形成する。次に、活性領域の表面を熱酸化することにより、ゲート絶縁膜4を形成する。続いて、シリコン基板1の上側全面に、非晶質又は多結晶のシリコン膜を形成し、これをフォトリソグラフィ技術によりパターニングすることにより、ゲート電極5を形成する。このとき、pウェル3上に、2つのゲート電極5を互いに平行に配置する。これらのゲート電極5は、メモリのワード線の一部として機能する。
次いで、ゲート電極5をマスクとして用いて、n型不純物の導入(イオン注入)を行うことにより、エクステンション層6をゲート電極5の両脇に形成する。その後、シリコン基板1の上側全面に絶縁膜を形成し、これをエッチバックすることにより、ゲート電極5の横に絶縁性のサイドウォール8を形成する。絶縁膜としては、例えばシリコン酸化膜をCVD法により形成する。
続いて、サイドウォール8及びゲート電極5をマスクとして用いて、n型不純物の導入(イオン注入)を行うことにより、不純物領域7をゲート電極5の両脇に形成する。2組のエクステンション層6及び不純物領域7から、MOSトランジスタのソース及びドレインが構成される。
次に、シリコン基板1の上側全面に、スパッタ法によりコバルト、コバルト、タングステン又はニッケル等の高融点金属層を形成し、この高融点金属層を加熱してシリコンと反応させる。この結果、ゲート電極5上に高融点金属のシリサイド層9が形成され、不純物領域7上に高融点金属のシリサイド層10が形成される。そして、素子分離絶縁膜2上等にある未反応の高融点金属層をウェットエッチングにより除去する。
次に、例えば、プラズマCVD法によりシリコン酸窒化膜11をシリコン基板1の上側全面に形成する。次いで、シリコン酸窒化膜11上に、例えば、原料ガスとしてTEOSガスを用いたプラズマCVD法によりシリコン酸化膜12を形成する。その後、シリコン酸化膜12の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨して平坦化する。
次に、フォトリソグラフィ技術によりシリコン酸化膜12及びシリコン酸窒化膜11をパターニングすることにより、シリサイド層10を露出するコンタクトホールを形成する。次いで、コンタクトホールの底部及び側部にTi膜及びTiN膜を順次形成することにより、グルー膜(密着膜)13を形成する。その後、コンタクトホール内及びシリコン酸化膜12上にタングステン膜(W膜)14を形成する。続いて、CMPを行うことにより、コンタクトホール内のみにグルー膜13及びW膜14を残す。これらからコンタクトプラグが構成される。
次に、例えば、プラズマCVD法によりシリコン酸窒化膜15を酸化防止膜としてシリコン酸化膜12及びコンタクトプラグ上に形成する。更に、シリコン酸窒化膜15上に、例えば、原料ガスとしてTEOSガスを用いたたプラズマCVD法により、厚さが約300nmのシリコン酸化膜16を形成する。なお、酸化防止膜として、シリコン酸窒化膜15の代わりに、シリコン窒化膜又はアルミニウム酸化膜を形成してもよい。その後、シリコン酸化膜16上に、下部電極密着層としてアルミニウム酸化膜19を形成する。
続いて、図1Bに示すように、アルミニウム酸化膜19上に導電膜111を形成する。導電膜111としては、例えば、スパッタ法により、厚さが50nm〜150nm程度のPt膜を形成する。次いで、導電膜の結晶性をより向上させるために、不活性ガス雰囲気中で急速熱処理(Rapid Thermal Anneal:RTA)を行う。
その後、導電膜111上にHf1−y膜(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)121を形成する。Hf1−y膜121を形成する方法としては、スパッタリング法等の物理的気相堆積(Physical Vapor Deposition:PVD)法、原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法、有機分子化学的気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法、化学的気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法、分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy:MBE)法、パルスレーザー堆積(Pulse Laser Deposition:PLD)法、ゾルゲル法等の液相堆積法が挙げられる。
PVD法で形成する場合、例えば、Hf1−yのターゲットを用いて、RFスパッタで形成する。Hf1−y膜121は、製造の容易性及びコストの観点から非晶質であることが好ましいが、結晶化していてもよい。Hf1−y膜121の厚さは、例えば0.1nm〜10nmとし、0.1nm〜5nmとすることが好ましく、1nm〜3nmとすることがより好ましい。Hf1−y膜121は、その組成にも依存するが、ある厚さ以下では強誘電体特性を示し、その厚さ超では強誘電体特性を示さなくなる。
ALD法で形成する場合の原料(プリカーサ)は特に限定されない。プリカーサとして、例えば、テトラキスジエチルアミノハフニウム(TDEAH)、テトラキスエチルメチルアミノハフニウム(TEMAH)等のアミド系有機ハフニウム化合物、ハフニウムテトラターシャリブトキサイド(HTB)等のアルコキシド系有機ハフニウム化合物等が挙げられる。酸化剤としては、Oガス、Oガス、HOガス、NOガス、NOガス、NOガス等を用いることができる。酸化剤をプラズマ化して反応性を高めてもよい。
ALD法で形成する場合、Hf原料を薄く吸着させるシーケンスと酸化剤を供給するシーケンスとを交互に繰り返してHf1−y膜121を形成することができる。また、CVD法により形成する場合、シリコン基板1を加熱しながらHf原料と酸化剤とを同時に供給してもよい。例えば、ALD法により形成する場合の成膜温度は150℃〜350℃とし、CVD法により形成する場合の成膜温度は350℃〜600℃とする。
非晶質のHf1−y膜121を形成する場合、成膜温度は300℃以下とすることが好ましく、0℃〜100℃とすることがより好ましい。気相法における雰囲気は特に限定されず、例えば、酸素含有雰囲気でもよく、窒素ガス又は希ガス等の不活性雰囲気でもよく、還元雰囲気であってもよい。気相法における成膜圧力は特に限定されず、例えば、真空でもよく、常圧でもよく、加圧されていてもよい。
続いて、RTA等の熱処理によりHf1−y膜121を結晶化させる。熱処理の条件は特に限定されない。加熱温度は、例えば500℃〜1200℃とし、好ましくは600℃〜1100℃とし、より好ましくは750℃〜1050℃とする。加熱温度を500℃未満としてもよい。加熱時間は、例えば10秒〜1200秒とし、好ましくは10秒〜120秒とし、より好ましくは10〜30秒とする。例えば、結晶化されたHf1−y膜121の結晶構造は斜方晶相となる。熱処理後の冷却は、炉内自然冷却でもよく、強制冷却でもよく、強制徐冷でもよい。
次いで、Hf1−y膜121上に非晶質の強誘電体膜122を形成する。強誘電体膜122は、例えばスパッタリング法により形成することができる。強誘電体膜122としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrTi1−x(PZT))系の膜(0≦x≦1)、ビスマス層状化合物((Bi1−x)Ti12膜)系の膜(Rは希土類元素、0<x<1)、SrBiTa(SBT)膜又はSrBiTi15膜を形成する。強誘電体膜122として、上記の材料に、La、Si、Sr、Ca、Ba、Na、K、Nb、Ta、W、Mn、Fe、Co、Ir、Ru、Bi、Cr若しくは希土類元素又はこれらの任意の組み合わせが添加された膜を形成してもよい。例えば、Ca、Sr及びLaが添加されたPZT膜は、CSPLZT膜と称されることがある。強誘電体膜122としてCSPLZT膜をスパッタリング法により形成する際には、CSPLZTのターゲットを用いることができる。
強誘電体膜122の厚さは特に限定されず、例えば10nm〜80nmとし、好ましくは10nm〜50nmとする。強誘電体膜122が厚すぎる場合、強誘電体キャパシタに良好な電気的特性が得られず、低電圧動作が困難なことがある。一方、強誘電体膜122が薄すぎる場合、十分な自発分極量が得られないことがある。
強誘電体膜122の成膜温度は特に限定されず、例えば30℃〜100℃とする。成膜温度が低すぎる場合、膜厚が不均一になったり、結晶性が不均一になったりすることがある。成膜温度が高すぎる場合、PZT膜では、(101)配向及び(100)配向が多くなり、(111)配向が少なくなり、良好な電気的特性の強誘電体キャパシタを得ることが困難になることがある。
強誘電体膜122を、MOCVD法、ゾルゲル法、有機金属分解(Metal-Organic Decomposition:MOD)法、化学溶液堆積(Chemical Solution Deposition、CSD)法、CVD法又はエピタキシャル成長法等により形成してもよい。
次いで、RTA等の熱処理により、酸素を含む雰囲気中にて、強誘電体膜122を結晶化する。より具体的には、不活性ガスと酸素ガスとを含む混合ガスの雰囲気中にて、強誘電体膜122を熱処理する。不活性ガスとしては、例えばアルゴンガスを用いる。例えば、加熱温度は550℃〜750℃とし、加熱時間は60秒〜120秒とする。また、例えば、熱処理中のアルゴンガスの流量は1500sccm以上とし、酸素ガス流量は5sccm〜70sccmとする。
PZTの結晶構造は、ZrとTiとの比率に依存し、正方晶相、菱面体晶相、斜方晶相となる。この熱処理により、膜ストレスなどの影響でHf1−y膜121が斜方晶相から正方晶相へ相転移し、Hf1−y膜121及び強誘電体膜122の結晶構造がともに柱状ペロブスカイトとなる。また、この熱処理の際には、Hf1−y膜121から酸素が放出される。Hf1−y膜121から放出された酸素は、強誘電体膜122における酸素欠損を補償することができる。このため、結晶性の良好な強誘電体膜122が得られる。
なお、強誘電体膜122をMOCVD法により形成した場合、強誘電体膜122は、成膜した段階で結晶化されているため、強誘電体膜122を結晶化するためのRTAは不要である。但し、強誘電体膜122をMOCVD法により形成した場合には、強誘電体膜122の表面に炭素や有機物が存在する場合がある。従って、このような炭素や有機物等を強誘電体膜122の表面から十分に除去ための熱処理を行うことが好ましい。この場合、例えば、加熱温度は550℃〜750℃とし、雰囲気は、酸素とアルゴンガスとの混合ガスの雰囲気とする。
次いで、強誘電体膜122上にHf1−y膜(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)123を形成する。Hf1−y膜123はHf1−y膜121と同様の方法により形成することができる。Hf1−y膜123の厚さは、例えば5nm以下とする。Hf1−y膜123が厚すぎる場合、Hf1−y膜123が強誘電体特性を示さず、十分な強誘電体特性を得にくいことがある。なお、Hf1−y膜123を形成しなくてもよい。
その後、Hf1−y膜123上に、組成がABOで表される非晶質の導電性酸化膜131(AとBは金属元素、x>0)を形成する。導電性酸化膜131は、例えばスパッタリング法により形成することができる。導電性酸化膜131としては、例えば、SrRuO膜(SRO膜)を形成する。例えば、成膜装置としては反応性スパッタリング装置を用い、SrRuOのセラミックターゲットを用いる。また、高密度のSrRuO膜を形成するために、2質量%程度のBiを添加したSrRuOのターゲットを用いてもよい。
導電性酸化膜131の成膜温度は、例えば0℃〜350℃とし、より好ましくは50℃〜300℃とする。成膜温度が高すぎる場合、導電性酸化膜131の成膜時にHf1−y膜123が結晶化し、Hf1−y膜123と導電性酸化膜131との界面を適切に制御できないことがある。
導電性酸化膜131をスパッタリング法により形成する場合、例えば、スパッタパワーを0.2kW〜0.5kWとし、圧力を0.1Pa〜1Paとし、アルゴンガス雰囲気中でDCマグネトロンスパッタを行う。成膜ガスが酸素を含有している場合、導電性酸化膜131の膜質が不安定となることがあるため、アルゴン単一ガスの雰囲気中で形成することが好ましい。
導電性酸化膜131の厚さは、例えば0.5nm〜5.0nmとする。導電性酸化膜131が薄すぎる場合、膜厚が不均一になりやすい。導電性酸化膜131が厚すぎる場合、導電性酸化膜131を構成する原子が強誘電体膜122へ拡散し、強誘電体膜122の強誘電体特性が弱くなることがある。
導電性酸化膜131として、CaRuO膜、BaRuO膜、LaRu10膜、LaSrCoRuO膜、LaSrRuO膜、LaSrMnRuO膜等を形成してもよい。
その後、導電性酸化膜131上に、成膜した時点で結晶化されている導電膜132を形成する。導電膜132は、例えばスパッタリング法により形成することができる。導電膜132としては、例えばイリジウム酸化膜(IrO膜)を形成する。例えば、成膜装置としては反応性スパッタリング装置を用い、イリジウムのターゲットを用いる。
導電膜132の成膜温度は、例えば150℃〜350℃とする。成膜温度が低すぎる場合、導電膜132の一部又は全部が非晶質となり、その後の熱処理によって導電膜132が再結晶化し、結晶粒径が不均一になりやすくなる。導電膜132の結晶粒径が不均一になると、導電膜132を構成する原子が強誘電体膜122に拡散し、強誘電体膜122の強誘電体特性が低下することがある。成膜温度が高すぎる場合、導電膜132が異常成長して、導電性酸化膜131とHf1−y膜123との界面に欠陥が生じやすくなる。そして、欠陥に付随して、良好な電気的特性の強誘電体キャパシタを得ることが困難になることがある。
導電膜132は例えばスパッタリング法により形成する。
導電膜132の厚さは、例えば10nm〜70nmとし、好ましくは20nm〜50nmとする。導電膜132が厚すぎる場合、後の熱処理において、導電膜132を介して導電性酸化膜131及び強誘電体膜122に酸素が到達しにくくなる。
なお、導電性酸化膜131の形成を省略してもよい。例えば、強誘電体膜122としてIr及びRuを含むPZT膜を形成した場合は、導電性酸化膜131を形成せずに導電膜132をHf1−y膜123上に形成してもよい。
次いで、酸素を含む雰囲気中でRTA等の熱処理を行うことにより、Hf1−y膜121、強誘電体膜122及びHf1−y膜123を結晶化させる。また、熱処理の際に、Hf1−y膜123と導電性酸化膜131との界面が平坦化され、Hf1−y膜123と導電性酸化膜131との間での相互拡散が抑制される。更に、Hf1−y膜123と導電性酸化膜131との間の密着性も向上する。
この熱処理では、例えば基板温度を700℃〜750℃とする。基板温度が低すぎる場合、Hf1−y膜123と導電性酸化膜131との界面の状態及びこれらの間での原子の相互拡散が不均一となり、強誘電体キャパシタのリーク電流のばらつきが大きくなったり、強誘電体キャパシタの反転電荷量のばらつきが大きくなったりする。
熱処理時間は、例えば100秒〜200秒とする。チャンバ内の雰囲気は、例えば不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスの雰囲気とする。
次いで、導電膜132上に導電膜133を形成する。導電膜133は、例えばスパッタリング法により形成することができる。導電膜133としては、例えばイリジウム酸化膜(IrO膜(0<y≦2))を形成する。このIrO膜における酸素の組成比yは、導電性酸化膜131として形成するIrO膜における酸素の組成比xより大きいことが好ましい。これは、酸素の組成比を大きくすることで、水素の拡散を防止する機能が大きくなるためである。従って、導電膜133は水素バリア膜として機能し、後工程において強誘電体膜122の水素による還元を抑制することができる。IrO膜の組成は、化学量論的組成であるIrOとすることが特に好ましい。化学量論的組成のIrOは、水素に対して触媒作用を奏することがなく、強誘電体膜122の水素による還元をより確実に抑制することができる。
導電膜133は例えばスパッタリング法により形成する。
導電膜133の厚さは、例えば50nm〜200nmとする。導電膜133が薄すぎる場合、後のエッチング等の際に強誘電体膜122にダメージが及ぶおそれがある。
その後、シリコン基板1の裏面の洗浄を行う。この洗浄では、シリコン基板1の裏面に付着したHf1−y膜121、強誘電体膜122及びHf1−y膜123を除去する。
続いて、図1Cに示すように、導電膜133上に保護膜141を形成する。保護膜141は、例えばスパッタリングにより形成することができる。保護膜141としては、例えばTiN膜を形成する。保護膜141として、例えば、TaN膜、TiON膜、TiO膜、TaO膜、TaON膜、TiAlO膜、TaAlO膜、TiAlON膜、TaAlON膜、TiSiON膜、TaSiON膜、TiSiO膜、TaSiO膜、AlO膜又はZrO膜等を形成してもよい。
次いで、図1Dに示すように、フォトレジストのマスクを用いて、保護膜141、導電膜133、導電膜132及び導電性酸化膜131を上部電極の形状にエッチングする。エッチングされた導電膜133、導電膜132及び導電性酸化膜131が上部電極130に含まれる。このエッチングでは、保護膜141が、導電膜133及び導電膜132に対するハードマスクとして機能し得る。導電膜133にハードマスクの機能を有する材料を用いる場合、保護膜141を形成しなくてもよい。
その後、図1Eに示すように、フォトレジストのマスク及び保護膜141を除去する。続いて、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行う。この熱処理により、強誘電体膜122に加わったダメージを回復させる。熱処理温度は、例えば600℃〜700℃とし、熱処理時間は、例えば30分〜60分とする。
次いで、図1Fに示すように、フォトレジストのマスクを用いて、Hf1−y膜123、強誘電体膜122及びHf1−y膜121を容量絶縁膜の形状にエッチングする。エッチングされたHf1−y膜123、強誘電体膜122及びHf1−y膜121が容量絶縁膜120に含まれる。
その後、フォトレジストのマスクを除去する。続いて、酸素雰囲気中にて熱処理を行う。熱処理温度は、例えば300℃〜650℃とし、熱処理時間は、例えば30分〜120分とする。
続いて、図1Gに示すように、上部電極130及び容量絶縁膜120を上方及び側方から覆う保護膜35を導電膜111上に形成する。保護膜35は、例えばスパッタリング法又はCVD法により形成することができる。保護膜35としては、例えばアルミニウム酸化膜を形成する。保護膜35の厚さは、例えば20nm〜50nmとする。次いで、酸素雰囲気中にて熱処理を行う。熱処理温度は、例えば400℃〜600℃とし、熱処理時間は、例えば30分〜120分とする。
その後、図1Hに示すように、フォトレジストのマスクを用いて、保護膜35及び導電膜111を下部電極の形状にエッチングする。エッチングされた導電膜111が下部電極110に含まれる。上部電極130、容量絶縁膜120及び下部電極110を含む強誘電体キャパシタが得られる。
続いて、フォトレジストのマスクを除去する。次いで、酸素雰囲気中にて熱処理を行う。熱処理温度は、例えば300℃〜400℃とし、熱処理時間は、例えば30分〜120分とする。
その後、図1Iに示すように、上部電極130、容量絶縁膜120及び下部電極110を上方及び側方から覆う保護膜36を保護膜35上に形成する。保護膜36は、例えばスパッタリング法又はCVD法により形成することができる。保護膜36としては、例えばアルミニウム酸化膜を形成する。保護膜36の厚さは、例えば10nm〜30nmとする。続いて、酸素雰囲気中にて熱処理を行う。熱処理温度は、例えば500℃〜700℃とし、熱処理時間は、例えば30分〜120分とする。
次いで、図1Jに示すように、保護膜36上に層間絶縁膜37を形成する。層間絶縁膜37としては、例えば、原料ガスとしてTEOSガスを用いたプラズマCVD法によりシリコン酸化膜を形成する。その後、CMP法により層間絶縁膜37の平坦化を行う。続いて、フォトリソグラフィ技術により、層間絶縁膜37及び保護膜36をエッチングすることにより、下部電極110に達するコンタクトホール37Bと、上部電極130に達するコンタクトホール37Tとを形成する。
次いで、酸素雰囲気中にて熱処理を行う。熱処理温度は、例えば400℃〜600℃とし、熱処理時間は、例えば30分〜120分とする。この熱処理により、容量絶縁膜120に酸素が供給され、強誘電体キャパシタの電気的特性を向上する。この熱処理をオゾン雰囲気中で行ってもよい。オゾン雰囲気中での熱処理によっても、容量絶縁膜120に酸素を供給することができる。
その後、図1Kに示すように、フォトリソグラフィ技術により、層間絶縁膜37、保護膜36、保護膜35、アルミニウム酸化膜19、シリコン酸化膜16、シリコン酸窒化膜15をエッチングすることにより、W膜14に達するコンタクトホール37Sを形成する。続いて、不活性ガス雰囲気中又は真空中にて熱処理を行う。この熱処理により、層間絶縁膜37等からガスを放出させることができる。
次いで、高周波エッチングにより、コンタクトホール37S、37B及び37Tの内壁面の表面処理を行う。その後、コンタクトホール37S、37B及び37Tの底部及び側部にTiN膜を形成することにより、グルー膜(密着膜)47を形成する。その後、コンタクトホール37S、37B及び37T内及び層間絶縁膜37上にタングステン膜(W膜)48を形成する。続いて、CMPを行うことにより、コンタクトホール37S、37B及び37T内のみにグルー膜47及びW膜48を残す。グルー膜47及びW膜48からコンタクトプラグが形成される。
次いで、例えばArガスを用いたプラズマ洗浄を行う。プラズマ洗浄により、W膜48の表面に存在する自然酸化膜等を除去することができる。
その後、層間絶縁膜37及びコンタクトプラグ上に、TiN膜43、AlCu合金膜44、TiN膜45及びTi膜46からなる配線を形成する。配線の形成に当たっては、例えばスパッタリング法により、TiN膜、AlCu合金膜、Ti膜及びTiN膜を順次形成し、フォトリソグラフィ技術によりこれらをパターニングする。
その後、更に、層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成及び下から第2層目以降の配線の形成等を行う。そして、例えばTEOS酸化膜及びSiN膜からなるカバー膜を形成して強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリを完成させる。
このようにして製造される半導体装置(強誘電体メモリ)においては、容量絶縁膜120の下部電極110と接する部分にHf1−y膜121が形成され、その上にPZT膜等の強誘電体膜122が形成されている。Hf1−y膜121と下部電極110との間では相互拡散を生じにくいため、デッドレイヤの発生を抑制することができる。このため、強誘電体膜122を薄くしても優れたスイッチング電荷量等の強誘電体特性を確保することができ、動作電圧を低減することができる。また、Hf1−y膜121の厚さによってはHf1−y膜121を強誘電体膜として機能させることができる。
なお、導電膜111はPt膜に限定されない。導電膜111としては、自己配向性を有する貴金属膜又は貴金属酸化膜を用いることが好ましい。例えば、Pt膜、Ir膜、Ru膜、ルテニウム酸化膜(RuO膜)又はSrRuO膜等を用いることができる。また、これらの積層膜を用いてもよい。また、導電膜111として、TiN膜、TiAlN膜、TiON膜又はTiAlON膜を用いてもよい。TiN膜は、例えば、スパッタ法又はCVD法で形成してもよく、Ti膜をRTA法等によって窒化させることで形成してもよい。
Hf1−y膜121に代えて、HfO膜とその上のHf1−y膜との積層膜を用いてもよい。
導電膜132、導電膜133として、例えば、Ir膜、Ru膜、RuO膜又はSrRuO膜等を用いることができる。また、これらの積層膜を用いてもよい。また、導電膜132、導電膜133として、TiN膜、TiAlN膜、TiON膜又はTiAlON膜を用いてもよい。TiN膜は、例えば、スパッタ法又はCVD法で形成してもよく、Ti膜をRTA法等によって窒化させることで形成してもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、半導体装置の一例としての、スタック構造の強誘電体キャパシタを備えた強誘電体メモリに関する。図2A〜図2Hは、第2の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。ここでは、便宜上、強誘電体メモリの構造については、その製造方法と共に説明する。
第2の実施形態では、先ず、図2Aに示すように、第1の実施形態と同様にして、グルー膜13及びW膜14からなるコンタクトプラグの形成までの処理を行う。但し、グルー膜13及びW膜14からなるコンタクトプラグは、2つのMOSトランジスタに共有されているシリサイド層10上には形成しない。次いで、シリコン酸化膜12の表面に対してNHプラズマ処理を行うことにより、シリコン酸化膜12の表面の酸素原子にNH基を結合させる。
次いで、シリコン酸化膜12及びコンタクトプラグ上にTi膜を形成する。本実施形態では、Ti膜の形成前に、シリコン酸化膜12の表面にNHプラズマ処理を行っているので、その上に堆積したTi原子は酸素原子に捕獲されることなく、シリコン酸化膜12の表面を自在に移動することができる。この結果、Ti膜は自己組織化され、その表面が(002)面に強く配向したものとなる。その後、窒素雰囲気中でRTA等の熱処理を行うことにより、図2Bに示すように、Ti膜を、その表面が(111)面に強く配向したTiN膜21とする。
続いて、TiN膜21上に、例えば反応性スパッタ法によりTiAlN膜22を酸素拡散バリア膜として形成する。
次いで、TiAlN膜22上に、例えばスパッタ法によりIr膜23を形成する。その後、Ar等の不活性ガスの雰囲気中で650℃〜750℃のRTAを行うことにより、Ir膜23の結晶性を向上させる。また、このRTAにより、TiN膜21、TiAlN膜22及びIr膜23間の密着性が向上する。
その後、第1の実施形態と同様にして、Ir膜23上にHf1−y膜121、強誘電体膜122、Hf1−y膜123、導電性酸化膜131、導電膜132及び導電膜133を形成する。
本実施形態では、強誘電体膜122は、例えばMOCVD法により形成することが好ましい。
その後、シリコン基板1の裏面の洗浄を行う。この洗浄では、シリコン基板1の裏面に付着したHf1−y膜121、強誘電体膜122及びHf1−y膜123を除去する。
続いて、図2Cに示すように、導電膜133上にTiN膜31及びシリコン酸化膜32を順次形成する。TiN膜31は、例えばスパッタリング法により形成することができる。シリコン酸化膜32は、例えばTEOSガスを用いたCVD法により形成することができる。TiN膜31に代えて、TiAlN膜を形成してもよい。
次いで、図2Dに示すように、シリコン酸化膜32を島状にパターニングする。その後、シリコン酸化膜32をマスクとして用いて、TiN膜31をエッチングする。この結果、島状のTiN膜31及びシリコン酸化膜32からなるハードマスクが形成される。
続いて、図2Eに示すように、TiN膜31及びシリコン酸化膜32をマスクとして、導電膜133、導電膜132、導電性酸化膜131、Hf1−y膜123、強誘電体膜122、Hf1−y膜121、Ir膜23、TiAlN膜22及びTiN膜21をエッチングする。このとき、例えばHBr、O、Ar、及びCの混合ガスをエッチングガスとするプラズマエッチングを行う。この結果、上部電極130、容量絶縁膜120及び下部電極20が形成される。その後、TiN膜31及びシリコン酸化膜32を除去する。
次いで、図2Fに示すように、強誘電体キャパシタを覆う保護膜35をシリコン酸化膜12上に形成する。保護膜35としては、例えばスパッタリング法によりアルミニウム酸化膜を形成する。保護膜35をMOCVD法により形成してもよい。その後、強誘電体膜122のダメージを回復させるために、酸素含有雰囲気中で回復アニールを行う。この回復アニールの条件は特に限定されないが、例えば基板温度を550℃〜700℃とする。続いて、保護膜35上に新たな保護膜36を形成する。保護膜36としては、例えばCVD法によりアルミニウム酸化膜を形成する。
次いで、図2Gに示すように、保護膜36上に、例えば、原料ガスとしてTEOSガスを用いたプラズマCVD法により層間絶縁膜37を層間絶縁膜として形成する。その後、層間絶縁膜37の表面を、例えばCMP法により平坦化する。層間絶縁膜として、例えば、絶縁性を有する無機膜等を形成してもよい。
続いて、NOガス又はNガス等を用いて発生させたプラズマ雰囲気中で、熱処理を行う。この結果、層間絶縁膜37中の水分が除去されると共に、層間絶縁膜37の膜質が変化し、層間絶縁膜37中に水分が入りにくくなる。
次いで、図2Hに示すように、2つのMOSトランジスタに共有されているシリサイド層10まで到達するコンタクトホールを、層間絶縁膜37、保護膜36、保護膜35、シリコン酸化膜12及びシリコン酸窒化膜11に形成する。そして、このコンタクトホール内に、グルー膜40及びW膜41からなるコンタクトプラグを形成する。更に、コンタクトプラグを酸化防止膜(図示せず)等により覆った状態で、上部電極33を露出する孔を形成する。
続いて、層間絶縁膜37上、コンタクトプラグ上及び孔内に、Ti膜42、TiN膜43、AlCu合金膜44、TiN膜45及びTi膜46からなる配線を形成する。配線の形成に当たっては、例えばスパッタリング法により、Ti膜、TiN膜、AlCu合金膜、Ti膜及びTiN膜を順次形成し、フォトリソグラフィ技術によりこれらをパターニングする。
その後、更に、層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成及び下から第2層目以降の配線の形成等を行う。そして、例えばTEOS酸化膜及びSiN膜からなるカバー膜を形成して強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリを完成させる。
このようにして製造される半導体装置(強誘電体メモリ)においては、容量絶縁膜120の下部電極20と接する部分にHf1−y膜121が形成され、その上にPZT膜等の強誘電体膜122が形成されている。Hf1−y膜121と下部電極20との間では相互拡散を生じにくいため、デッドレイヤの発生を抑制することができる。このため、強誘電体膜122を薄くしても優れたスイッチング電荷量等の強誘電体特性を確保することができ、動作電圧を低減することができる。また、Hf1−y膜121の厚さによってはHf1−y膜121を強誘電体膜として機能させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、半導体装置の一例としての、スタック構造の強誘電体キャパシタを備えた強誘電体メモリに関する。図3A〜図3Dは、第3の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。ここでは、便宜上、強誘電体メモリの構造については、その製造方法と共に説明する。
第3の実施形態では、先ず、図3Aに示すように、第1の実施形態と同様にして、シリコン酸化膜16の形成までの処理を行う。次いで、フォトリソグラフィ技術によりシリコン酸化膜16及びシリコン酸窒化膜15をパターニングすることにより、グルー膜13及びW膜14から構成されたコンタクトプラグを露出するコンタクトホールを形成する。その後、このコンタクトホールの底部及び側部にTi膜及びTiN膜を順次形成することにより、グルー膜(密着膜)17を形成する。続いて、コンタクトホール内及びシリコン酸化膜16上にタングステン膜(W膜)18を形成する。次いで、CMPを行うことにより、コンタクトホール内のみにグルー膜17及びW膜18を残す。これらからコンタクトプラグが構成される。その後、シリコン酸化膜16の表面に対してNHプラズマ処理を行うことにより、シリコン酸化膜16の表面の酸素原子にNH基を結合させる。
次いで、図3Bに示すように、第2の実施形態と同様にして、シリコン酸化膜12及びコンタクトプラグ上に、TiN膜21、TiAlN膜22、Ir膜23、Hf1−y膜121、強誘電体膜122、Hf1−y膜123、導電性酸化膜131、導電膜132及び導電膜133を形成する。
その後、第2の実施形態と同様にして、シリコン基板1の裏面の洗浄を行い、図3Cに示すように、層間絶縁膜37の形成までの処理を行う。
続いて、図3Dに示すように、フォトリソグラフィ技術により、層間絶縁膜37、保護膜36及び保護膜35をパターニングすることにより、上部電極33を露出するコンタクトホールを形成する。次いで、このコンタクトホール内に埋込材を形成し、フォトリソグラフィ技術により、層間絶縁膜37、保護膜36、保護膜35、シリコン酸化膜16及びシリコン酸窒化膜15をパターニングすることにより、グルー膜13及びW膜14からなるコンタクトプラグを露出するコンタクトホールを形成する。
その後、埋込材を除去し、各コンタクトホールの底部及び側部に、Ti膜及びTiN膜を順次形成することにより、グルー膜(密着膜)40を形成する。続いて、コンタクトホール内及び層間絶縁膜37上にタングステン膜(W膜)41を形成する。次いで、CMPを行うことにより、コンタクトホール内のみにグルー膜40及びW膜41を残す。これらからコンタクトプラグが構成される。
続いて、層間絶縁膜37上、コンタクトプラグ上及び孔内に、Ti膜42、TiN膜43、AlCu合金膜44、TiN膜45及びTi膜46からなる配線を形成する。配線の形成に当たっては、例えばスパッタリング法により、Ti膜、TiN膜、AlCu合金膜、Ti膜及びTiN膜を順次形成し、フォトリソグラフィ技術によりこれらをパターニングする。
その後、更に、層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成及び下から第2層目以降の配線の形成等を行う。そして、例えばTEOS酸化膜及びSiN膜からなるカバー膜を形成して強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリを完成させる。
第3の実施形態によっても第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、半導体装置の一例としての、スタック構造の強誘電体キャパシタを備えた強誘電体メモリに関する。図4A〜図4Cは、第4の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。ここでは、便宜上、強誘電体メモリの構造については、その製造方法と共に説明する。
第4の実施形態では、先ず、第3の実施形態と同様に、シリコン酸化膜16の表面に対するNHプラズマ処理までの処理を行う。但し、グルー膜17及びW膜18からなるコンタクトプラグの形成に当たっては、図4Aに示すように、コンタクトプラグの表面にリセス50が形成されることがある。リセス50の深さは、例えば20nm〜50nm程度である。
このようなリセス50が存在したままで第3の実施形態と同様の処理を行うと、TiN膜21等の表面に、リセス50を反映した凹部が形成され、強誘電体膜122の配向が低下することがある。そこで、第4の実施形態では、図4Bに示すように、シリコン酸化膜16及びコンタクトプラグ上にTi膜51を形成する。本実施形態でも、Ti膜51の形成前に、シリコン酸化膜16の表面にNHプラズマ処理を行っているので、その上に堆積したTi原子は酸素原子に捕獲されることなく、シリコン酸化膜16の表面を自在に移動することができる。この結果、Ti膜51は自己組織化され、その表面が(002)面に強く配向したものとなる。
その後、例えばCMP法によりTi膜51の表面を平坦化する。続いて、Ti膜51の表面をNHプラズマにさらす。Ti膜51の表面の結晶には、平坦化処理によって歪が生じているが、このプラズマ処理により、歪が緩和される。このため、その上に形成される膜の結晶性の低下を未然に回避することができる。
次いで、Ti膜51上に、厚さが約20nmのTi膜を形成する。その後、第1の実施形態と同様に、窒素雰囲気中でRTA等の熱処理を行うことにより、図4Cに示すように、Ti膜を、その表面が(111)面に強く配向したTiN膜21とする。
その後、第3の実施形態と同様に、TiAlN膜22の形成以降の処理を行う。
第4の実施形態によっても第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第4の実施形態によれば、リセス50が形成された場合であっても、良好な特性の強誘電体キャパシタを得ることができる。
下部電極の材料は上記のものに限定されない。例えば、TiNの単膜を用いてもよい。また、下記の組み合わせを用いることもできる。すなわち、TiN/TiAlN/TiN、TiAlN/TiN等の組み合わせを用いることができる。ここで、「X/Y」は、Xの膜の上にYの膜が形成されていることを示す。
第1の誘電体膜、第2の誘電体膜及び上部電極の材料は上記のものに限定されない。例えば、下記の組み合わせを用いることができる。すなわち、Hf1−y/PZT/SRO/IrO/IrO、HfO/Hf1−y/PZT/SRO/IrO/IrO、Hf1−y/SRO/PZT/SRO/IrO/IrO、Hf1−y/SRO/PZT/SRO/IrO/IrO、HfO/Hf1−y/SRO/PZT/SRO/IrO/IrO、Hf1−y/PZT/Hf1−y/SRO/IrO/IrO、HfO/Hf1−y/PZT/Hf1−y/SRO/IrO/IrO、Hf1−y/PZT/Hf1−y/TiN、HfO/Hf1−y/PZT/Hf1−y/TiN等の組み合わせを用いることができる。ここで、「X/Y」は、Xの膜の上にYの膜が形成されていることを示す。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態は、半導体装置の一例としての、1T1C型の強誘電体メモリに関する。図5A〜図5Gは、第5の実施形態に係る強誘電体メモリの製造方法を示す断面図である。ここでは、便宜上、強誘電体メモリの構造については、その製造方法と共に説明する。
第5の実施形態では、先ず、図5Aに示すように、n型又はp型のシリコン基板201の表面に、トランジスタの活性領域を画定するSTI用の溝を形成し、その中に酸化シリコン等の絶縁膜を埋め込むことにより、素子分離絶縁膜202を形成する。なお、LOCOS法により素子分離絶縁膜を形成してもよい。
次いで、活性領域にp型不純物を導入することにより、pウェル203を形成する。その後、pウェル203の表面に界面絶縁膜204を形成する。界面絶縁膜204としては、例えば、シリコン酸化膜又はシリコン酸窒化膜を形成する。より詳細には、光学膜厚が0.5nm〜1nm程度のケミカル酸化膜又はラジカル酸化膜を用いることができる。ケミカル酸化膜は、塩酸(HCl)及び過酸化水素(H)水の混合溶液、又は硫酸(HSO)及び過酸化水素(H)水の混合薬液によりpウェル203の表面を処理することで形成することができる。ラジカル酸化膜は、水素(H)及び一酸化二窒素(NO)の混合ガス雰囲気で温度が600℃〜850℃程度の熱処理を行うことで形成することができる。
続いて、界面絶縁膜204上にHf1−y膜(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)221を形成する。Hf1−y膜221の厚さは、例えば0.1nm〜5.0nmとする。Hf1−y膜221としては、例えば、ハフニウムシリケート(HfSiO)、窒素添加ハフニウムシリケート(HfSiON)又は酸化ハフニウムジルコニウム(HfZrO)を形成する。Hf1−y膜221はHf1−y膜121と同様の方法で形成することができるが、ここではALD法が好ましい。ALD法で形成する場合、テトラキス(エチルメチルアミノ)ハフニウム{Hf[N(C)CH]}等のハフニウム(Hf)を含む有機系材料と、モノシラン(SiH)等のシリコン(Si)を含むガス又はトリス(ジメチルアミノ)シラン{SiH[N(CH]}等のシリコン(Si)を含む有機系材料とを用いる。そして、300℃〜600℃程度の成膜温度で、短時間に且つ交互に堆積を行い、余剰原料のパージを行いながら、酸素(O)ガス、オゾン(O)ガス又は水蒸気(HO)等を用いて酸化する。なお、Hf系の原料として、有機系材料に代えて、塩化ハフニウム(HfCl)又は塩化ジルコニウム(ZrCl)等の無機系材料を用いることができる。
次いで、必要に応じてHf1−y膜221に対してプラズマ窒化処理を行う。このプラズマ窒化処理では、例えば、Hf1−y膜221中に窒素(N)を、Hf、O及びSiの元素組成に対して5%〜10%程度導入することが好ましい。このプラズマ窒化処理により、Hf1−y膜221の結晶化を阻止して、Hf1−y膜221の信頼性をより向上することができる。
その後、必要に応じてHf1−y膜221に対して、酸素(O)又は窒素(N)の雰囲気において熱処理を行う。この熱処理により、Hf1−y膜221中の不純物の除去及び欠陥の修復を行うことができる。また、Hf1−y膜221の界面絶縁膜204との密着性を向上させることができる。
続いて、Hf1−y膜221上に非晶質の強誘電体膜222を形成する。強誘電体膜222は、例えばスパッタリング法により形成することができる。強誘電体膜222としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrTi1−x(PZT))系の膜(0≦x≦1)、ビスマス層状化合物((Bi1−x)Ti12膜)系の膜(Rは希土類元素、0<x<1)、SrBiTa(SBT)膜又はSrBiTi15膜を形成する。強誘電体膜222として、上記の材料に、La、Si、Sr、Ca、Ba、Na、K、Nb、Ta、W、Mn、Fe、Co、Ir、Ru、Bi、Cr若しくは希土類元素又はこれらの任意の組み合わせが添加された膜を形成してもよい。
次いで、熱処理により、Hf1−y膜221及び強誘電体膜222を結晶化させる。その後、例えば、PVD法、CVD法又はALD法等により、強誘電体膜222上にエッチストップ膜241を形成する。エッチストップ膜241としては、例えば、組成比がほぼ化学量論比に相当する窒化チタン(TiN)膜を形成する。エッチストップ膜241はゲート電極の実効仕事関数(eWF)に影響を与えるため、エッチストップ膜241の厚さは1nm〜15nmとすることが好ましい。
続いて、CVD法等により、エッチストップ膜241上にn型不純物を含むポリシリコン膜242を形成する。ポリシリコン膜242の厚さは、例えば80nm〜150nmとする。ポリシリコン膜242には、成膜時に燐(P)を含有させる。ノンドープのポリシリコン膜を形成した後に、砒素(As)等のn型ドーパントをイオン注入してもよい。
次いで、図5Bに示すように、CVD法等により、ポリシリコン膜242上にハードマスク243を形成する。ハードマスク243としては、例えば厚さが10nm〜50nmのシリコン酸化膜を形成する。その後、フォトレジストのマスクを用いて、ハードマスク243をゲート電極の形状にエッチングする。続いて、ハードマスク243を用いて、ポリシリコン膜242、エッチストップ膜241、強誘電体膜222及びHf1−y膜221をエッチングすることにより、ゲートスタック構造を形成する。
続いて、図5Cに示すように、ゲートスタック構造の側壁上にオフセットスペーサ膜211を形成する。オフセットスペーサ膜211の形成では、例えば、ALD法により厚さが5nm〜10nmのシリコン窒化膜を形成し、このシリコン窒化膜のエッチバックを行う。次いで、ゲートスタック構造及びオフセットスペーサ膜211をマスクとして用いて、n型不純物の導入(イオン注入)を行うことにより、エクステンション層206をゲートスタック構造の両脇に形成する。その後、オフセットスペーサ膜211上にサイドウォール212を形成する。サイドウォール212の形成では、例えば、CVD法又はALD法により、シリコン基板201の上側全面にシリコン酸化膜を形成し、これをエッチバックする。続いて、サイドウォール212、オフセットスペーサ膜211及びゲートスタック構造をマスクとして用いて、n型不純物の導入(イオン注入)を行うことにより、不純物領域207をゲートスタック構造の両脇に形成する。2組のエクステンション層206及び不純物領域207から、MOSトランジスタのソース及びドレインが構成される。
次いで、シリコン基板201の上側全面に、スパッタ法によりコバルト、タングステン又はニッケル等の高融点金属層を形成し、この高融点金属層を加熱してシリコンと反応させる。この結果、図5Dに示すように、不純物領域207上に高融点金属のシリサイド層210が形成される。そして、素子分離絶縁膜202上等にある未反応の高融点金属層をウェットエッチングにより除去する。
次に、シリコン基板201の上側全面に、CVD法等により、ストレスライナ膜244を形成する。ストレスライナ膜244としては、例えばシリコン窒化膜を形成する。ストレスライナ膜244により、シリサイド層210の酸化を防止することができ、また、各トランジスタにおけるチャネル方向の歪み効果を生じさせることができる。その後、CVD法等により、ストレスライナ膜244上にストレスライナ膜244を覆うと共に、各ゲートスタック構造の間を埋めるように層間絶縁膜245を形成する。層間絶縁膜245としては、例えばシリコン酸化膜を形成する。
続いて、図5Eに示すように、CMP法により層間絶縁膜245及びハードマスク243等を研磨して、ポリシリコン膜242を露出させる。
次いで、図5Fに示すように、ウェットエッチングにより、エッチストップ膜241をストッパとして、ポリシリコン膜242を除去する。この結果、ゲートスタック構造には、互いに対向するオフセットスペーサ膜211を壁面とし、露出したエッチストップ膜241を底面とする溝部が形成される。このウェットエッチングでは、エッチングダメージを生じさせにくく、且つポリシリコンとシリコン酸化物との選択性が高い、水酸化テトラメチルアンモニウム(tetramethylammonium hydroxide:TMAH)溶液を用いることが好ましい。
その後、図5Gに示すように、ポリシリコン膜242の除去により形成された溝内に電極230を形成し、層間絶縁膜245及びストレスライナ膜244にシリサイド層210に達する開口部を形成し、この開口部内に導電膜231を形成する。更に、層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成及び配線の形成等を行う。そして、例えばTEOS酸化膜及びSiN膜からなるカバー膜を形成して強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリを完成させる。
Hf1−y膜221に代えて、HfO膜とその上のHf1−y膜との積層膜を用いてもよい。また、HfO膜とHf1−y膜との間にインジウムスズ酸化膜(ITO膜)が設けられていてもよい。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
下部電極と、
前記下部電極上に形成され、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜と、
前記第1の誘電体膜上に形成された第2の誘電体膜と、
前記第2の誘電体膜上に形成された上部電極と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記第2の誘電体膜と前記上部電極との間に形成され、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第3の誘電体膜を有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成され、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜と、
前記第1の誘電体膜上に形成された第2の誘電体膜と、
前記第2の誘電体膜上に形成された電極と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記4)
前記第2の誘電体膜は、チタン酸ジルコン酸鉛系の膜、ビスマス層状化合物系の膜、SrBiTa系の膜又はSrBiTi15系の膜であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記5)
前記第2の誘電体膜は、La、Si、Sr、Ca、Ba、Na、K、Nb、Ta、W、Mn、Fe、Co、Ir、Ru、Bi、Cr若しくは希土類元素又はこれらの任意の組み合わせを含有することを特徴とする付記4に記載の半導体装置。
(付記6)
前記第2の誘電体膜は、Sr、Ca、Nb、Ir若しくはLa又はこれらの任意の組み合わせが添加されたチタン酸ジルコン酸鉛系の膜であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記7)
前記第1の誘電体膜の厚さは、0.1nm以上10nm以下であることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記8)
前記第2の誘電体膜の厚さは、10nm以上80nm以下であることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記9)
下部電極上に、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜を形成する工程と、
前記第1の誘電体膜上に第2の誘電体膜を形成する工程と、
前記第2の誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記10)
前記第2の誘電体膜と前記上部電極との間に、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第3の誘電体膜を形成する工程を有することを特徴とする付記9に記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)
半導体基板上に、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜を形成する工程と、
前記第1の誘電体膜上に第2の誘電体膜を形成する工程と、
前記第2の誘電体膜上に電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記第2の誘電体膜は、チタン酸ジルコン酸鉛系の膜、ビスマス層状化合物系の膜、SrBiTa系の膜又はSrBiTi15系の膜であることを特徴とする付記9乃至11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
20、110:下部電極
120:容量絶縁膜
121、123、221:Hf1−y
122、222:強誘電体膜
130:上部電極
230:電極

Claims (7)

  1. 下部電極と、
    前記下部電極上に形成され、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜と、
    前記第1の誘電体膜上に形成された第2の誘電体膜と、
    前記第2の誘電体膜上に形成された上部電極と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成され、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜と、
    前記第1の誘電体膜上に形成された第2の誘電体膜と、
    前記第2の誘電体膜上に形成された電極と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 前記第2の誘電体膜は、チタン酸ジルコン酸鉛系の膜、ビスマス層状化合物系の膜、SrBiTa系の膜又はSrBiTi15系の膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の誘電体膜は、Sr、Ca、Nb、Ir若しくはLa又はこれらの任意の組み合わせが添加されたチタン酸ジルコン酸鉛系の膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. 下部電極上に、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜を形成する工程と、
    前記第1の誘電体膜上に第2の誘電体膜を形成する工程と、
    前記第2の誘電体膜上に上部電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 半導体基板上に、組成がHf1−y(0<y≦1、0<x、BはZr、La、Si、Pb、Bi、Y、Sc、Al、Gd、Sn、Ru若しくはNb又はこれらの任意の組み合わせ)で表される第1の誘電体膜を形成する工程と、
    前記第1の誘電体膜上に第2の誘電体膜を形成する工程と、
    前記第2の誘電体膜上に電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2の誘電体膜は、チタン酸ジルコン酸鉛系の膜、ビスマス層状化合物系の膜、SrBiTa系の膜又はSrBiTi15系の膜であることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置の製造方法。
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