JP2020111913A - 補強されたコンクリート構造物 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施形態に係る補強された既設ケーソン10を模式的に示す斜視図であり、図2は、補強された既設ケーソン10の沖合側壁体14を拡大して示す拡大鉛直断面図である。
図2を参照しつつ、金属板22および打ち込み型アンカー24について、さらに詳細に説明する。
本実施形態に係る補強された既設ケーソン10においては、金属板22が、沖合側壁体14の沖合側の外面およびフーチング12の沖合側突出部12Aの外面に強固に取り付けられており、外力に対する抵抗性が大きくなっており、かつ、消波ブロックが衝突したり摺動したりする可能性のある部位である沖合側壁体14の沖合側の外面およびフーチング12の沖合側突出部12Aの外面は、金属板22によって保護されており、消波ブロックが、本実施形態に係る補強された既設ケーソン10のコンクリートの部分に直接的に接触することはない。
金属板22には、孔食指数が17であるステンレス鋼と比べて同等以上の耐食性を有する金属板を用いているので、補強された既設ケーソン10が淡水中で用いられる場合には、電気防食を行うことは不要であるが、補強された既設ケーソン10の鉄筋コンクリート部分の鉄筋等に対して電気防食を行ってもよい。
本実施形態に係る補強された既設ケーソン10の沖合側壁体14においては、沖合側壁体14の沖合に面する外面に金属板22が打ち込み型アンカー24およびナット26によって取り付けられているが、例えば図3に示すように、ケミカルアンカー28およびナット30によって取り付けてもよい(第1変形例)。ケミカルアンカー28は、あと施工アンカーの1種である。図3においては、図2に示す部材と対応する部材には同一の符号を付しており、説明は省略する。
12…フーチング
12A…沖合側突出部
14…沖合側壁体
14A…コンクリート
14B…水平鉄筋
14C…鉛直鉄筋
16…岸側壁体
18…内部隔壁
20…上部コンクリート部材
22…金属板
24…打ち込み型アンカー
24A…一端
26、30、34…ナット
28…ケミカルアンカー
32…貫通ボルト
32A…頭部
60…消波ブロック設置領域
100…淡水
102…捨石マウンド
Claims (16)
- 水面よりも下に存在する水中部位の少なくとも一部が補強されたコンクリート構造物であって、
前記水中部位に存在するコンクリート部材と、
前記コンクリート部材の外面のうちの少なくとも一部に取り付けられた金属板と、
を有し、
前記金属板は、孔食指数が17であるステンレス鋼と比べて同等以上の耐食性を有するものであり、
前記水中部位の少なくとも一部の補強は、前記金属板によってなされることを特徴とするコンクリート構造物。 - 前記金属板は、前記コンクリート部材の外面のうちの少なくとも一部に固定された棒状部材によって取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物。
- 前記棒状部材は、前記金属板を貫通して該金属板よりも外側に一端が突出しており、該一端にはナットが取り付けられていて、該ナットを締め込んで、前記金属板は前記外面のうちの前記少なくとも一部に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のコンクリート構造物。
- 前記棒状部材および前記ナットは、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート構造物。
- 前記一端および前記ナットが防食用の材料で覆われていることを特徴とする請求項3または4に記載のコンクリート構造物。
- 前記棒状部材のうちの少なくとも一部の棒状部材は、あと施工アンカーであることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のコンクリート構造物。
- 前記コンクリート部材は前記外面の少なくとも一部を含む壁体を備え、
前記棒状部材のうちの少なくとも一部の棒状部材は、前記壁体を貫通していることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のコンクリート構造物。 - 前記金属板は、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のコンクリート構造物。
- 前記金属板は、孔食指数が38であるステンレス鋼と比べて同等以上の耐食性を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のコンクリート構造物。
- 前記金属板は、二相ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のコンクリート構造物。
- 前記金属板は、電気防食がなされていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のコンクリート構造物。
- 前記金属板は、電気防食がなされていて、前記二相ステンレス鋼の飽和カロメル電極に対する電位が−0.85Vよりも貴であることを特徴とする請求項10に記載のコンクリート構造物。
- 前記金属板は、ビッカース硬さが170以上であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のコンクリート構造物。
- 前記金属板は、せん断強度が288N/mm2以上であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のコンクリート構造物。
- 前記金属板の厚さは、3.2mm以上60mm以下であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のコンクリート構造物。
- 前記金属板と前記コンクリート部材の前記外面との間には、接着剤、粘着剤およびグラウト材のうちの少なくとも1つが充填されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のコンクリート構造物。
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2019
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