JP2020111601A - 固型粉末化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布時にきしみ感がなく、塗布後の仕上がりに、粉感や白浮きがなく、くすみのない素肌感のある肌に仕上げることができる固型粉末化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)及び(B):(A)母粉体となる板状粉体の表面に、次の成分(a)、(b)及び(c);(a)平均粒子径0.1〜1μmの酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上の紫外線散乱剤、(b)酸化鉄、(c)アミノ酸及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上が被覆された平均粒子径0.5〜200μmの板状の複合粉体 1〜50質量%、(B)水添ヒマシ油及び/又はヒマシ油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステル 0.01〜5質量%を含有する固型粉末化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、固型粉末化粧料に関する。
化粧料に用いられる粉体は、分散性や使用感を向上させるため、種々の表面処理が施されている。例えば、特許文献1には、化粧料に使用可能な粉体と、その粒子表面の少なくとも一部上に形成された、特定の常温で固体状の表面処理剤被覆層と、特定の常温で液体状の表面処理剤被覆層とを含有する表面処理粉体が記載されている。
特開2001−72527号公報
上記のような表面処理粉体は、分散性等に優れるものの、これを配合した化粧料を肌に塗布すると、粉感や嵩が目立ち、仕上がりに課題があった。
本発明者は、特定の表面処理した板状粉体と、特定のエステル油を組み合わせることにより、肌へのなじみを向上させ、粉感や白浮きを解消し、くすみのない素肌感のある仕上がりを実現する固型粉末化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)母粉体となる板状粉体の表面に、次の成分(a)、(b)及び(c);
(a)平均粒子径0.1〜1μmの酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上の紫外線散乱剤、
(b)酸化鉄、
(c)アミノ酸及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上
が被覆された平均粒子径0.5〜200μmの板状の複合粉体 1〜50質量%、
(B)水添ヒマシ油及び/又はヒマシ油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステル 0.01〜5質量%
を含有する固型粉末化粧料。
本発明の固型粉末化粧料は、塗布時にきしみ感がなく、塗布後の仕上がりに、粉感や白浮きがなく、くすみのない素肌感のある肌に仕上げることができる。また、くすみ感のない肌が持続する。
本発明で用いる成分(A)の板状の複合粉体は、母粉体となる板状粉体の表面に、前記成分(a)、(b)及び(c)が被覆されたものであり、板状粉体の表面の少なくとも一部に、これら成分(a)、(b)及び(c)の被覆層を有するものである。
成分(a)の紫外線散乱剤は、酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれるもので、なかでも酸化チタンが好ましく、塗布した際に自然な肌色を付ける点から、平均粒子径0.1〜1μmであり、0.2〜0.5μmが好ましい。
(a)紫外線散乱剤の含有量は、塗布した際に自然な肌色を付ける点から、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、15〜300質量部であるのが好ましく、75〜250質量部がより好ましく、130〜230質量部がさらに好ましい。
成分(b)の酸化鉄としては、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄が好ましい。
(b)酸化鉄の含有量は、塗布した際に自然な肌色を付ける点から、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、1〜100質量部であるのが好ましく、10〜75質量部がより好ましい。
成分(c)のアミノ酸としては、例えば、プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられ、粉体の分散性や肌への密着性の点から、グルタミン酸が好ましい。
また、これらアミノ酸の誘導体としては、アシル化アミノ酸等が挙げられる。これらのうち、アシル化アミノ酸が好ましく、アシル化アミノ酸のアシル基を構成する脂肪酸は、炭素数1〜23の脂肪酸が好ましく、炭素数8〜20の脂肪酸がより好ましく、なかでも、ラウロイルアスパラギン酸、ラウロイルリジン、ラウロイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、ココイルグルタミン酸がより好ましく、ステアロイルグルタミン酸がさらに好ましい。
(c)アミノ酸及びその誘導体の含有量は、粉体の分散性や肌への密着性の点から、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、1〜30質量部であるのが好ましく、2〜15質量部がより好ましく、3〜7質量部がさらに好ましい。
また、母粉体となる板状粉体に被覆された成分(a)、(b)及び(c)の質量割合は、肌へのフィット感、使用感の点から、(a):(b):(c)=59〜99:0.1〜40:0.1〜30であるのが好ましい。
成分(A)の母粉体となる板状粉体は、前記成分(a)、(b)及び(c)とともに、これら以外の成分で表面が被覆されていても良い。かかる成分としては、例えば、脂肪酸又はその金属塩、シラン誘導体等が挙げられる。
脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べヘン酸等の炭素数12〜26の脂肪酸が挙げられる。脂肪酸の金属塩としては、前記脂肪酸のカルシウム、マグネシウム、アルミニウム等の金属塩が挙げられ、具体的には、ジミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムが好ましく、なかでも、ジミリスチン酸アルミニウムがより好ましい。
シラン誘導体としては、アルキルトリアルコキシシランが挙げられ、炭素数6〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基と、炭素数1〜4のアルコキシ基を有するものが好ましい。より具体的には、オクチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等が好ましい。
脂肪酸の含有量は、粉体の分散性の点から、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、1〜30質量部であるのが好ましく、2〜20質量部がより好ましく、3〜8質量部がさらに好ましい。
脂肪酸金属塩の含有量は、粉体の分散性の点から、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、1〜30質量部であるのが好ましく、2〜20質量部がより好ましく、3〜8質量部がさらに好ましい。
シラン誘導体の含有量は、粉体の分散性の点から、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、1〜30質量部であるのが好ましく、2〜20質量部がより好ましく、3〜8質量部がさらに好ましい。
本発明において、脂肪酸に対する成分(c)の質量割合(c)/(脂肪酸)は、肌へのフィット感、使用感の点から、0.2〜2が好ましく、0.3〜1がより好ましい。
本発明において、脂肪酸金属塩に対する成分(c)の質量割合(c)/(脂肪酸金属塩)は、肌へのフィット感、使用感の点から、0.2〜2が好ましく、0.3〜1がより好ましい。
本発明において、シラン誘導体に対する成分(c)の質量割合(c)/(シラン誘導体)は、肌へのフィット感、使用感の点から、0.2〜2が好ましく、0.3〜1がより好ましい。
成分(A)の板状の複合粉体は、塗布後の白さを抑制し、色味のある自然な仕上りを実現する点から、成分(a)、(b)及び(c)とともに、脂肪酸又はその金属塩及びシラン誘導体で表面が被覆されているのが好ましく、酸化チタン、酸化鉄、アシル化アミノ酸、脂肪酸金属塩及びアルキルトリアルコキシシランで表面が被覆されているものがより好ましく、酸化チタン、酸化鉄、ステアロイルグルタミン酸2Na、ジミリスチン酸アルミニウム及びオクチルトリエトキシシランで表面が被覆されているものがさらに好ましい。
成分(A)において、表面が被覆された母粉体となる板状の粉体としては、通常化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、タルク、マイカ、ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、シリカ、セリサイト、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化亜鉛、酸化セリウム、窒化ホウ素、ラウロイルリシン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、アルミナ等が挙げられ、塗布色の透明感、使用感に優れる点から、タルクが好ましい。
母粉体となる板状粉体は、肌へのフィット感、使用感の点から、平均粒子径0.5〜200μmであるのが好ましく、アスペクト比5〜100であるのが好ましい。
板状の複合粉体が、前記成分(a)、(b)及び(c)で被覆される方法としては、通常の方法により行うことができる。例えば、母粉体となる板状粉体としてタルクを、(a)酸化チタン、(b)酸化鉄、(c)ステアロイルグルタミン酸Na、ジミリスチン酸アルミニウム及びオクチルトリエトキシシランで表面処理する場合、タルクに、酸化チタン、酸化鉄、ステアロイルグルタミン酸Na、ミリスチン酸カリウム及びオクチルトリエトキシシランを水に加えて混合し、顔料を分散し、さらに、塩化アルミニウムを加え、撹拌混合した後、脱水、乾燥、粉砕することで、板状の複合粉体を得ることができる。
上記のようにして、成分(a)、(b)及び(c)で被覆された板状の複合粉体は、肌へのフィット感、使用感の点から、平均粒子径0.5〜200μmであり、2〜100μmが好ましく、4〜50μmがより好ましく、5〜30μmがさらに好ましい。
また、板状の複合粉体のアスペクト比は、肌へのフィット感、使用感の点から、5以上が好ましく、10以上がより好ましく、100以下が好ましく、50以下がより好ましい。成分(A)の板状の複合粉体のアスペクト比は、5〜100が好ましく、10〜50がより好ましい。
本発明において、平均粒子径は透過電子顕微鏡写真中の任意の視野の任意の粒子20個についての体積平均を繰り返し測定することにより求めた。長円形の粒子に対して長軸と短軸との相加平均を粒径とみなした。
また、平均アスペクト比は透過電子顕微鏡写真の同上の視野中の板厚を読み取れる全ての粒子についての算術平均により平均厚みを求め、平均粒径/平均厚みとして小数以下を四捨五入して求めた。
本発明において、成分(A)の表面が被覆された板状の複合粉体は、素肌感のある自然な仕上りを得る点から、光輝性を有さないのが好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、塗布時の滑らかさや素肌感のある自然な仕上がりを得る点から、全組成中に1質量%以上であり、5質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、50質量%以下であり、45質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に1〜50質量%であり、5〜45質量%が好ましく、20〜40質量%がより好ましい。
成分(B)のうち、水添ヒマシ油は、ヒマシ油を水素添加して得られるものである。
また、ヒマシ油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステルにおいて、高級脂肪酸は、炭素数10〜22の直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和のもので、炭素数14〜20のものが好ましい。具体的には、モノステアリン酸水添ヒマシ油、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油、トリイソステアリン酸水添ヒマシ油等を挙げることができ、塗布後の仕上がりの粉感を感じさせず、くすみのない素肌感のある肌に仕上げる点から、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油、トリイソステアリン酸水添ヒマシ油等の炭素数10〜22の分岐脂肪酸水添ヒマシ油が好ましい。
水添ヒマシ油としては、ヒマ硬(TKワックス社製)等が用いられ、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油としては、HC−BK(ナショナル美松社製)、トリイソステアリン酸水添ヒマシ油としては、CIS−KB(ナショナル美松社製)、リソカスタMIS(高級アルコール工業社製)等を用いることができる。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、塗布後の仕上がりの粉感を感じさせず、くすみのない素肌感のある肌に仕上げる点から、全組成中に0.01質量%以上であり、0.02質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、5質量%以下であり、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.01〜5質量%であり、0.02〜3質量%が好ましく、0.05〜2質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、塗布時のきしみ感を抑制し、塗布後の仕上がりの粉感や白浮きを抑制し、くすみのない素肌感のある肌に仕上げる点から、4以上が好ましく、10以上がより好ましく、20以上がさらに好ましく、1000以下が好ましく、700以下がより好ましく、350以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、4〜1000が好ましく、10〜700がより好ましく、20〜350がさらに好ましい。
本発明の固型粉末化粧料は、さらに、(C)成分(A)以外の板状粉体を含有することができ、塗布時のきしみ感を抑制し、塗布後の仕上がりの粉感や白浮きを抑制することができる。
かかる板状粉体としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、硫酸バリウム、アルミナ、酸化亜鉛、窒化ホウ素、ラウロリルリシン等が挙げられる。中でも、板状の酸化亜鉛、窒化ホウ素、ラウロリルリシンが好ましい。
成分(C)の板状粉体は、そのまま使用することができるが、必要に応じて、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、アミノ酸系化合物、レシチン、アルキルシラン、油剤、有機チタネート等の表面処理剤によって、撥水及び/又は撥油処理したものを用いることもできる。これらの処理は、通常の方法により行うことができる。
成分(C)の板状粉体は、塗布時のきしみ感を抑制する点から、平均粒子径0.1〜100μmが好ましく、0.2〜50μmがより好ましく、1〜30μmがさらに好ましい。
また、アスペクト比は、肌へのフィット感、使用感の点から、5以上が好ましく、10以上がより好ましく、100以下が好ましく、60以下がより好ましい。成分(C)のアスペクト比は、5〜100が好ましく、10〜60がより好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、その含有量は、塗布時のきしみ感を抑制し、塗布後の仕上がりの粉感や白浮きを抑制し、くすみのない素肌感のある肌に仕上げる点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2以上がさらに好ましく、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、20以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.1〜40質量%が好ましく、1〜30質量%がより好ましく、2〜20質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)は、塗布時のきしみ感を抑制し、塗布後の仕上がりの粉感や白浮きを抑制し、くすみのない素肌感のある肌に仕上げる点から、0.5以上が好ましく、2以上がより好ましく、5以上がさらに好ましく、600以下が好ましく、200以下がより好ましく、80以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)は、0.5〜600が好ましく、2〜200がより好ましく、5〜80がさらに好ましい。
本発明の固型粉末化粧料は、更に、成分(A)及び(C)以外の粉体を含有することができる。かかる成分(A)及び(C)以外の粉体としては、通常の化粧料に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により、特に限定されず用いることができる。具体的には、ベンガラ、水酸化鉄、チタン酸鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、紺青、群青、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の有色顔料類;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、スメクタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、シリカ、水酸化アルミニウム、合成セリサイト等の白色又は体質顔料類;魚鱗箔、酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆着色雲母、酸化チタン酸化鉄被覆雲母、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、低次酸化チタン被覆雲母、雲母、酸化チタン被覆合成雲母、酸化チタン被覆板状シリカ、中空板状酸化チタン、酸化鉄被覆雲母、板状酸化鉄(MIO)、アルミニウムフレーク、ステンレスフレーク、酸化チタン被覆板状アルミナ、真珠殻、金箔、金蒸着樹脂フィルム、金属蒸着樹脂フィルム等のパール顔料(光輝性粉体)類;オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー等の有機粉体類;赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の有機タール系顔料、有機色素及びそのレーキ化物類が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
本発明で用いる成分(A)及び(C)以外の粉体は、そのまま用いることができるほか、必要に応じて、これらの1種又は2種以上が疎水化処理されたものを用いることもできる。疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されず、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、アミノ酸系化合物、レシチン、アルキルシラン、油剤、有機チタネート等の表面処理剤を用い、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
表面処理剤の具体例としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系化合物;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸系化合物;レシチン、水添レシチン;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン等のアルキルシラン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂等の油剤;トリイソステアリン酸イソプロピルチタン等の有機チタネートなどが挙げられる。
また、本発明で用いる成分(A)及び(C)以外の粉体は、更に、これらの1種又は2種以上が親水化処理されたものを用いることもできる。親水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されない。
例えば、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、デオキシリボ核酸(DNA)及びその塩等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールシラン等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子など、さらに、シリカなど無機ケイ酸系化合物などが挙げられる。
本発明の固型粉末化粧料は、更に、25℃で液体の油剤を含有することができ、成型性の向上、粉取れ、使用感に優れ、肌の白浮きを防止することができる。ここで、25℃で液体とは、25℃における粘度が10000mPa・s 以下であることをいう。粘度は、B型粘度計、ローターNo.4、12rpm、1分で測定される。
かかる油剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油;ホホバ油、オリーブ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;脂肪酸エステル、多価カルボン酸エステル、脂肪酸多価アルコールエステル、ヒドロキシ脂肪酸エステル、その他、メトキシケイ皮酸オクチル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール等のエステル油;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油などが挙げられる。
25℃で液体の油剤は、1種又は2種以上を用いることができ、成型性の向上、粉取れ、使用感に優れ、肌の白浮きを防止する点から、含有量は、全組成中に1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、3質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、8質量%以下がさらに好ましい。また、25℃で液体の油剤の含有量は、全組成中に1〜15質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましく、3〜8質量%がさらに好ましい。
本発明の固型粉末化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性成分、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを含有することができる。
本発明の固型粉末化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、例えば、配合成分を混合した後、容器に充填してプレスすることにより、製造することができる。
本発明の固型粉末化粧料は、例えば、ファンデーション、プレストパウダー、ほほ紅、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料などとして好適である。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)及び(B):
(A)母粉体となる板状粉体の表面に、次の成分(a)、(b)及び(c);
(a)平均粒子径0.1〜1μmの酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上の紫外線散乱剤、
(b)酸化鉄、
(c)アミノ酸及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上
が被覆された平均粒子径0.5〜200μmの板状の複合粉体 1〜50質量%、
(B)水添ヒマシ油及び/又はヒマシ油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステル 0.01〜5質量%
を含有する固型粉末化粧料。
<2>成分(A)の(a)紫外線散乱剤が、好ましくは、酸化チタンである前記<1>記載の固型粉末化粧料。
<3>成分(A)の(a)紫外線散乱剤が、好ましくは、平均粒子径0.2〜0.5μmである前記<1>又は<2>記載の固型粉末化粧料。
<4>成分(A)において、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、(a)紫外線散乱剤の含有量が、好ましくは、15〜300質量部であって、75〜250質量部がより好ましく、130〜230質量部がさらに好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<5>成分(A)において、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、(b)酸化鉄の含有量が、好ましくは、1〜100質量部であって、10〜75質量部がより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<6>成分(A)の(c)アミノ酸が、好ましくは、プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸であって、グルタミン酸がより好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<7>成分(A)の(c)アミノ酸誘導体が、好ましくは、アシル化アミノ酸であって、アシル化アミノ酸のアシル基を構成する脂肪酸は、炭素数1〜23の脂肪酸が好ましく、炭素数8〜20の脂肪酸がより好ましく、ラウロイルアスパラギン酸、ラウロイルリジン、ラウロイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、ココイルグルタミン酸がさらに好ましく、ステアロイルグルタミン酸がよりさらに好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<8>成分(A)において、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、(c)アミノ酸及びその誘導体の含有量が、好ましくは、1〜30質量部であって、2〜15質量部がより好ましく、3〜7質量部がさらに好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<9>成分(A)において、母粉体となる板状粉体に被覆された成分(a)、(b)及び(c)の質量割合が、好ましくは、(a):(b):(c)=59〜99:0.1〜40:0.1〜30であるのが好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<10>成分(A)の母粉体となる板状粉体が、好ましくは、成分(a)、(b)及び(c)とともに、これら以外の成分で表面が被覆されていて、脂肪酸又はその金属塩、シラン誘導体で被覆されているのがより好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<11>脂肪酸が、好ましくは、炭素数12〜26の脂肪酸であって、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べヘン酸がより好ましく、脂肪酸の含有量が、好ましくは、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、1〜30質量部であって、2〜20質量部がより好ましく、3〜8質量部がさらに好ましい前記<10>記載の固型粉末化粧料。
<12>脂肪酸金属塩が、好ましくは、炭素数12〜26の脂肪酸のカルシウム、マグネシウム、アルミニウム塩であって、ジミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムがより好ましく、ジミリスチン酸アルミニウムがさらに好ましく、脂肪酸金属塩の含有量が、好ましくは、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、1〜30質量部であって、2〜20質量部がより好ましく、3〜8質量部がさらに好ましい前記<10>又は<11>記載の固型粉末化粧料。
<13>シラン誘導体が、好ましくは、アルキルトリアルコキシシランであって、炭素数6〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基と炭素数1〜4のアルコキシ基を有するものがより好ましく、オクチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシランがさらに好ましく、シラン誘導体の含有量が、好ましくは、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、1〜30質量部であって、2〜20質量部がより好ましく、3〜8質量部がさらに好ましい前記<10>〜<12>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<14>脂肪酸に対する成分(c)の質量割合(c)/(脂肪酸)が、好ましくは、0.2〜2であって、0.3〜1がより好ましい前記<10>〜<13>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<15>脂肪酸金属塩に対する成分(c)の質量割合(c)/(脂肪酸金属塩)が、好ましくは、0.2〜2であって、0.3〜1がより好ましい前記<10>〜<14>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<16>シラン誘導体に対する成分(c)の質量割合(c)/(シラン誘導体)が、好ましくは、0.2〜2であって、0.3〜1がより好ましい前記<10>〜<15>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<17>成分(A)の板状の複合粉体が、好ましくは、成分(a)、(b)及び(c)とともに、脂肪酸又はその金属塩及びシラン誘導体で表面が被覆されたものであって、酸化チタン、酸化鉄、アシル化アミノ酸、脂肪酸金属塩及びアルキルトリアルコキシシランで表面が被覆されているのがより好ましく、酸化チタン、酸化鉄、ステアロイルグルタミン酸2Na、ジミリスチン酸アルミニウム及びオクチルトリエトキシシランで表面が被覆されているのがさらに好ましい前記<1>〜<16>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<18>成分(A)において、表面が被覆された母粉体となる板状粉体が、好ましくは、タルク、マイカ、ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、シリカ、セリサイト、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化亜鉛、酸化セリウム、窒化ホウ素、ラウロイルリシン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、アルミナであって、タルクがより好ましい前記<1>〜<17>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<19>成分(A)の板状の複合粉体が、好ましくは、平均粒子径2〜100μmであって、4〜50μmがより好ましく、5〜30μmがさらに好ましい前記<1>〜<18>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<20>成分(A)の板状の複合粉体が、好ましくは、アスペクト比5〜100であって、10〜50がより好ましい前記<1>〜<19>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<21>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に5質量%以上であって、20質量%以上がより好ましく、45質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい前記<1>〜<20>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<22>成分(B)のヒマシ油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステルが、好ましくは、ヒマシ油と炭素数14〜20の高級脂肪酸とのエステルであって、モノステアリン酸水添ヒマシ油、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油、トリイソステアリン酸水添ヒマシ油がより好ましく、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油、トリイソステアリン酸水添ヒマシ油がより好ましい前記<1>〜<21>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<23>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.02質量%以上であって、0.05質量%以上がより好ましく、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましい前記<1>〜<22>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<24>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、4以上であって、10以上がより好ましく、20以上がさらに好ましく、1000以下が好ましく、700以下がより好ましく、350以下がさらに好ましい前記<1>〜<23>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<25>さらに、(C)成分(A)以外の板状粉体を含有することができ、好ましくは、硫酸バリウム、アルミナ、酸化亜鉛、窒化ホウ素、ラウロリルリシンを含有し、より好ましくは、板状の酸化亜鉛、窒化ホウ素、ラウロリルリシンを含有する前記<1>〜<24>のいずれか1記載の固型粉末化粧料。
<26>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、2以上がさらに好ましく、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、20以下がさらに好ましい前記<25>記載の固型粉末化粧料。
<27>成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)が、好ましくは、0.5以上であって、2以上がより好ましく、5以上がさらに好ましく、600以下が好ましく、200以下がより好ましく、80以下がさらに好ましい前記<25>又は<26>記載の固型粉末化粧料。
製造例1(複合粉体1の製造)
タルク(浅田製粉社製、JA−46R)100質量部に対して、酸化チタン(テイカ社製、平均粒子径0.27μm)200質量部、酸化鉄 25質量部、ミリスチン酸カリウム 5質量部、ステアロイルグルタミン酸2Na 3.5質量部及びオクチルトリエトキシシラン5質量部を水に加え混合し、顔料を分散する。さらに、塩化アルミニウムを適量加え、撹拌混合した後、脱水、乾燥、粉砕することで、複合粉体1を得た。
複合粉体1は、光輝性を有さないものであった。
製造例2(複合粉体2の製造)
タルク(浅田製粉社製、JA−46R)100質量部に対して、酸化チタン(テイカ社製、平均粒子径0.27μm)177質量部、酸化鉄 48質量部、ミリスチン酸カリウム 5質量部、ステアロイルグルタミン酸2Na 3.5質量部及びオクチルトリエトキシシラン 5質量部を水に加え混合し、顔料を分散する。さらに、塩化アルミニウムを適量加え、撹拌混合した後、脱水、乾燥、粉砕することで、複合粉体2を得た。
複合粉体2は、光輝性を有さないものであった。
製造例3(薄片状酸化亜鉛の製造)
硫酸亜鉛1.6×10-1モル、硫酸ナトリウム3.8×10-2モル及び微量元素の塩として硫酸第一鉄1.6×10-4モルを、5×10-2モル硫酸水溶液315mLに溶解した。次に、この溶液をホモミキサーにより6000r.p.m.で攪拌しながら、2N水酸化ナトリウム水溶液230mLを15秒間で投入し(pH=12.8)、沈殿を生成させたのち、室温(25℃)で10分間攪拌を継続した。その後、100℃で90分間熟成し、濾過、水洗し、230℃で約10時間乾燥して、薄片状酸化亜鉛粒子を得た。得られた粒子の平均粒径は0.25μm、平均アスペクト比は13であった。
実施例1〜9、比較例1〜3
表1に示す組成の固型粉末化粧料を製造し、塗布時のきしみ感のなさ、塗布直後の仕上がりの素肌感、塗布直後の仕上がりの粉感のなさ、塗布直後の仕上がりの白浮きのなさ及び塗布4時間経過後のくすみのなさを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
成分(A)を含むすべての粉体成分を混合・粉砕した後、成分(B)を含む油相成分を加えて混合し、得られた混合物をさらに粉砕機で粉砕した。ここで得られた粉砕物を、容器に充填し、充填量9.0g、成型圧1500kgで成型して、粉末化粧料(パウダーファンデーション)を得た。
(評価方法)
(1)塗布時のきしみ感のなさ:
5;塗布時のきしみ感がまったくない。
4;塗布時のきしみ感がない。
3;塗布時のきしみ感がほとんどない。
2;塗布時のきしみ感が少しある。
1;塗布時のきしみ感がある。
(2)塗布直後の仕上がりの素肌感:
5;塗布後の仕上りに素肌感がかなりある。
4;塗布後の仕上りに素肌感がある。
3;塗布後の仕上りに素肌感がややある。
2;塗布後の仕上りに素肌感があまりない。
1;塗布後の仕上りに素肌感がない。
(3)塗布直後の仕上がりの粉感のなさ:
5;塗布後の肌に粉感がまったくない。
4;塗布後の肌に粉感がない。
3;塗布後の肌に粉感がほとんどない。
2;塗布後の肌に粉感が少しある。
1;塗布後の肌に粉感がある。
(4)塗布直後の仕上がりの白浮きのなさ:
5;塗布後の肌に白浮きがまったく見られない。
4;塗布後の肌に白浮きが見られない。
3;塗布後の肌に白浮きがほとんど見られない。
2;塗布後の肌に白浮きが少し見られる。
1;塗布後の肌に白浮きが見られる。
(5)塗布4時間経過後のくすみのなさ:
5;4時間後のくすみ感がまったくない。
4;4時間後のくすみ感がない。
3;4時間後のくすみ感がほとんどない。
2;4時間後のくすみ感が少しある。
1;4時間後のくすみ感がある。
Figure 2020111601

Claims (10)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)母粉体となる板状粉体の表面に、次の成分(a)、(b)及び(c);
    (a)平均粒子径0.1〜1μmの酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上の紫外線散乱剤、
    (b)酸化鉄、
    (c)アミノ酸及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上
    が被覆された平均粒子径0.5〜200μmの板状の複合粉体 1〜50質量%、
    (B)水添ヒマシ油及び/又はヒマシ油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステル 0.01〜5質量%
    を含有する固型粉末化粧料。
  2. 成分(A)において、母粉体となる板状粉体100質量部に対して、(a)紫外線散乱剤の含有量が15〜300質量部である請求項1記載の固型粉末化粧料。
  3. 成分(A)の母粉体となる板状粉体がタルクである請求項1又は2記載の固型粉末化粧料。
  4. 成分(A)の(c)アミノ酸が、プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、リジン、アスパラギン酸及びグルタミン酸から選ばれるものである請求項1〜3のいずれか1項記載の固型粉末化粧料。
  5. 成分(A)の複合粉体が、さらに、母粉体となる板状粉体の表面に、脂肪酸又はその金属塩が被覆されたものである請求項1〜4のいずれか1項記載の固型粉末化粧料。
  6. 成分(A)の複合粉体が、さらに、母粉体となる板状粉体の表面に、オクチルトリエトキシシランが被覆されたものである請求項1〜5のいずれか1項記載の固型粉末化粧料。
  7. 成分(A)が、母粉体となる板状粉体の表面に、酸化チタン、酸化鉄、ステアロイルグルタミン酸2Na、ジミリスチン酸アルミニウム及びオクチルトリエトキシシランが被覆された板状の複合粉体である請求項1〜6のいずれか1項記載の固型粉末化粧料。
  8. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、4〜1000である請求項1〜7のいずれか1項記載の固型粉末化粧料。
  9. さらに、(C)成分(A)以外の、硫酸バリウム、アルミナ、酸化亜鉛、チッ化ホウ素及びラウロイルリシンから選ばれる板状粉体を含有する請求項1〜8のいずれか1項記載の固型粉末化粧料。
  10. 成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)が、0.5〜600である請求項9記載の固型粉末化粧料。
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