JP2020111111A - 報知制御装置、コンピュータプログラム、及び、車載システム - Google Patents

報知制御装置、コンピュータプログラム、及び、車載システム Download PDF

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Isamasa Ito
功将 伊藤
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Abstract

【課題】車両が照射した横断歩道模様を歩行者又は自転車が安全に横断できること。【解決手段】報知制御装置は、車両が位置する道路のセンターラインの有無と、前記道路における対向車の有無及び前記道路の種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する照射パターン決定部と、前記照射パターン決定部による決定に基づいて、前記道路上への前記横断歩道模様の照射を制御する照射制御部と、を備える構成を採る。【選択図】図1

Description

本開示は、報知制御装置、コンピュータプログラム、及び、車載システムに関する。
従来、車両が検知した歩行者に対して、当該車両が道路上に横断歩道模様を照射して、当該歩行者の道路横断を支援する技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両が位置する道路にセンターラインが存在する場合、照射幅が当該道路の車線幅以下の横断歩道模様を照射し、車両が位置する道路にセンターラインが存在しない場合、照射幅が車両幅(全幅)以下の横断歩道模様を照射する技術が開示されている。
特開2015−143093号公報
特許文献1は、上記のとおり、横断歩道模様の照射幅を、車線幅以下又は車両幅以下に限定している。しかし、この限定については、歩行者又は自転車等(以下「歩行者等」という)を安全に横断させるための更なる改善の余地がある。
本開示の非限定的な実施例は、歩行者等がより安全に道路を横断できる報知制御装置、及び、コンピュータプログラム及び車載システムに資する。
本開示の一態様に係る報知制御装置は、車両が位置する道路のセンターラインの有無と、前記道路における対向車の有無及び前記道路の種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する照射パターン決定部と、前記照射パターン決定部による決定に基づいて、前記道路上への前記横断歩道模様の照射を制御する照射制御部と、を備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の非限定的な実施例によれば、歩行者等がより安全に道路を横断できる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
本実施の形態に係る車載システムの構成例を示す図である。 センターライン有りの道路に道路幅の横断歩道模様を照射する例を示す図である。 センターライン無しの道路に道路幅の横断歩道模様を照射する例を示す図である。 センターライン有りの道路に車線幅の横断歩道模様を照射する例を示す図である。 センターライン無しの道路に車両幅の横断歩道模様を照射する例を示す図である。 センターライン有りの道路に一部横断歩道模様の横断歩道模様を照射する例を示す図である。 センターライン無しの道路に一部横断歩道模様の横断歩道模様を照射する例を示す図である。 照射パターンの例を示す図である。 照射パターン決定処理の例を示すフローチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
<車載システム>
図1は、本実施の形態に係る車載システムの構成例を示す図である。
車両1に搭載される車載システム2は、例えば、カメラ装置3、レーダ装置4、DMD(Digital Micromirror Device)5、無線通信装置6、車両制御ECU(Electronic Control Unit)7、及び報知制御ECU10を備える。
カメラ装置3は、例えば車両1の前方に設置され、撮影映像に基づいて、車両1の前方の物体(人、自転車、他の車両又は障害物等)を検出する。レーダ装置4は、例えば車両1の前方、後方、左方及び右方に設置され、電磁波(例えばミリ波)を送信し、その反射波に基づいて車両1の周辺の物体を検出する。
なお、カメラ装置3及びレーダ装置4は、車両1の周辺の物体を検出するための装置の一例であり、車両1は、これら以外の装置によって物体を検出してもよい。また、カメラ装置3及びレーダ装置4等の物体を検出する装置を、物体検出部9と呼んでもよい。物体検出部9は、カメラ装置3の撮影映像、及びレーダ装置4の反射波に基づいて、移動する可能性のある物体(例えば、歩行者、運転者を含む自転車、運転者を含む他の車両等)を検出してよい。物体検出部9は、物体を検出した場合、検出結果を含む検出情報を、報知制御ECU10へ通知してよい。
DMD5は、例えば車両1のバンパ付近に設置され、道路上に、模様、文字及び/又は記号等を照射するための装置である。本実施の形態では、DMD5は、報知制御ECU10の制御に基づいて、車両1の前方の道路上に、横断歩道模様を照射する。
無線通信装置6は、他車両と通信を行うための装置である。例えば、無線通信装置6は、V2V(Vehicle to Vehicle)の規格に基づき、他車両と車両間無線通信を行う。
車両制御ECU7は、車両1の動作を制御するための装置である。例えば、車両制御ECU7は、車両1のステアリング、アクセル及びブレーキ等を制御する。本実施の形態では、車両制御ECU7は、報知制御ECU10の制御に基づいて、車両1の誤発進を抑止する。すなわち、車両制御ECU7は、運転手が誤ってアクセルを踏んだときの車両1の発進を抑止する。
報知制御ECU10は、車両1から、歩行者等及び他車両への報知を制御するための装置である。報知制御ECU10は、例えば、通信I/F11、メモリ12、及びプロセッサ13を備える。通信I/F11、メモリ12及びプロセッサ13は、双方向通信可能な内部バス14によって接続される。
通信I/F11は、車内ネットワークを通じて、カメラ装置3、レーダ装置4、DMD5、無線通信装置6、及び車両制御ECU7のそれぞれと、データを送受信する。車内ネットワークは、有線又は無線の何れか、或いはそれらの組み合わせによって構成されてよい。また、車内ネットワークは、少なくとも一部がCAN(Controller Area Network)によって構成されてよい。
メモリ12は、プロセッサ13に実行されるコンピュータプログラム及びデータ等を保持する。メモリ12は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリ、或いはそれらの組み合わせによって構成されてよい。
プロセッサ13は、メモリ12からコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、報知制御ECU10が備える様々な機能を実現する。プロセッサ13は、CPU(Central Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)又はコントローラなどと表現されてもよい。
例えば、プロセッサ13は、メモリ12から読み出したコンピュータプログラムを実行することにより、照射判定部101、周辺状況分析部102、照射パターン決定部103、照射制御部104、他車両通知部105、及び誤発進抑止部106に関する機能を実現する。
照射判定部101は、物体検出部9から送信された検出情報に基づいて、横断歩道模様を照射すべきか否かを判定する。例えば、照射判定部101は、検出情報から、車両1の前方に、道路の横断待ち中の歩行者等を検出した場合、横断歩道模様を照射すべきと判定する。なお、横断待ち中の歩行者等を検出した場合とは、例えば、撮影映像及び/又は反射波に基づいて、車両1の斜め前方に歩行者等を検出した場合であってよい。
また、照射判定部101は、歩行者等の横断が許可されている道路において、検出情報から、車両1の前方に一時停止の道路標識を検出した場合、横断歩道模様を照射すべきと判定する。なお、一時停止の道路標識を検出した場合とは、例えば、撮影映像によって、車両1の前方の路面及び/又は車両1の斜め前方の看板に「止まれ」の道路標識を検出した場合であってよい。また、照射判定部101は、道路標識、及び/又は、地図情報等に基づいて、歩行者等の横断が許可されているか否かを判定してよい。
また、照射判定部101は、運転手から横断歩道模様の照射が指示された場合に、横断歩道模様を照射すべきと判定してもよい。
周辺状況分析部102は、車両1の周辺の状況を分析する。例えば、周辺状況分析部102は、カメラ装置3の撮影映像及び/又は地図情報を用いて、車両1が位置する道路を分析して、道路情報を生成する。道路情報には、例えば、道路にセンターラインが存在するか否か、道路が対面通行又は一方通行の何れであるか、道路幅、及び/又は、車線幅などの情報が含まれてよい。ここで、道路幅は、車両の通行上支障のない部分の幅であり、例えば、道路幅員のうちの有効幅又は車道幅であってよい。また、道路幅は、これらに限られず、例えば林道又は畦道など、未整備な道路の幅であってもよい。なお、対面通行又は一方通行の何れであるかなど、道路の種別を示す情報を、道路種別情報と呼んでもよい。また、周辺状況分析部102は、車両間無線通信により、車両1が位置する道路において、車両1に向かってくる他車両(以下「対向車」という)が存在するか否かを分析して、対向車情報を生成する。
照射パターン決定部103は、照射判定部101が横断歩道模様を照射すべきと判定した場合、周辺状況分析部102が生成した道路情報及び/又は対向車情報に基づいて、横断歩道模様の照射パターンを決定する。なお、横断歩道模様の照射パターンの詳細については後述する。
照射制御部104は、照射判定部101が横断歩道模様を照射すべきと判定した場合、DMD5を制御して、車両1の前方の道路上に、照射パターン決定部103が決定した照射パターンの横断歩道模様を照射する。
他車両通知部105は、横断歩道模様の照射期間中、無線通信装置6を通じて、車両1の後続車両に対して、歩行者等が横断歩道模様を横断中であることを示す情報を通知する。以下、当該通知を、「横断中通知」という。車両1の後続車両は、当該横断中通知を受信することにより、前方の車両1が停止している理由を知ることができる。なお、他車両通知部105は、例えば、車両1の後方に設置されたディスプレイ装置(図示せず)に、歩行者等が横断歩道模様を横断中であることを示す情報を表示してもよい。また、横断中通知は、横断歩道模様を照射中であることを示す情報の通知(「照射通知」という)と表現されてもよい。
誤発進抑止部106は、横断歩道模様の照射期間中、車両制御ECU7を制御して、車両1の誤発進を抑止する。例えば、誤発進抑止部106は、横断歩道模様の照射期間中、運転手がアクセルを踏んだとしても車両1を発進させないよう、車両制御ECU7に指示する。これにより、歩行者等が照射中の横断歩道模様を横断中に、車両1が誤発進することを抑止できる。
<照射パターン決定部の詳細>
照射パターン決定部103は、道路情報及び対向車情報のうちの少なくとも1つに基づいて、照射パターンを決定する。照射パターンは、横断歩道模様の照射幅と照射模様との組み合わせパターンである。
照射パターン決定部103は、横断歩道模様の照射幅に、道路幅、車線幅、及び車両幅のうちの何れか1つを採用してよい。
照射パターン決定部103が照射幅に道路幅を採用した場合、照射制御部104は、図2A又は図2Bに示すように、DMD5を制御して、車両1が位置する道路の道路幅W1に適合する横断歩道模様301を照射してよい。ここで、図2Aは、センターライン302が存在する道路において、道路幅W1に適合する横断歩道模様301を照射した場合の例である。図2Bは、センターライン302が存在しない道路において、道路幅W1に適合する横断歩道模様301を照射した場合の例である。
照射パターン決定部103が照射幅に車線幅を採用した場合、照射制御部104は、図3に示すように、DMD5を制御して、車両1が位置する車線(走行車線)の車線幅W2に適合する横断歩道模様301を照射してよい。
照射パターン決定部103が照射幅に車両幅を採用した場合、照射制御部104は、図4に示すように、DMD5を制御して、車両1の横幅(例えば車両1の全幅)W3に適合する横断歩道模様301を照射してよい。
また、照射パターン決定部103は、照射模様に、全部横断歩道模様又は一部横断歩道模様の何れかを採用してよい。
照射パターン決定部103が照射模様に全部横断歩道模様を採用した場合、照射制御部104は、図2A、図2B、図3又は図4に示すように、照射幅の全体にわたり横断歩道模様を照射してよい。
照射パターン決定部103が照射模様に一部横断歩道模様を採用した場合、照射制御部104は、図5A又は図5Bに示すように、照射幅の一部303に横断歩道模様を照射し、照射幅の他の部分304に横断歩道模様と異なる模様を照射してよい。図5Aは、センターライン302が存在する道路において、一部横断歩道模様を照射した場合の例である。図5Bは、センターラインが存在しない道路において、一部横断歩道模様を照射した場合の例である。
一部横断歩道模様において、横断歩道模様と異なる模様とは、例えば、歩行者等及び他車両等に向けて注意を喚起する記号、文字及び/又は模様(以下「注意喚起模様」という)であってよい。一部横断歩道模様は、図5A又は図5Bに例示するように、車両1の走行車線の部分303が横断歩道模様であり、車両1の対向車線の部分304が注意喚起模様であってよい。
<照射パターン>
次に、図6を参照しながら、照射パターンについて説明する。
図6に示すように、照射パターンは、照射幅と照射模様との組み合わせで定義されるパターンである。照射パターン決定部103は、下記の第1から第4の照射パターンの中から、照射パターンを決定してよい。
・第1の照射パターンは、照射幅に「車両幅」を採用し、照射模様に「全部横断歩道模様」を採用する照射パターンである。
・第2の照射パターンは、照射幅に「道路幅」を採用し、照射模様に「全部横断歩道模様」を採用する照射パターンである。
・第3の照射パターンは、照射幅に「車線幅」を採用し、照射模様に「全部横断歩道模様」を採用する照射パターンである。
・第4の照射パターンは、照射幅に「道路幅」を採用し、照射模様に「一部横断歩道模様」を採用する照射パターンである。
なお、上述した照射幅と照射模様の組み合わせは一例であり、照射パターンは、上記とは異なる照射幅と照射模様の組み合わせであってもよい。
<照射パターンの決定処理>
次に、図7のフローチャートを参照しながら、照射パターンの決定処理について説明する。
照射パターン決定部103は、周辺状況分析部102から、車両1の周辺における道路情報及び/又は対向車情報を取得する(S101)。照射パターン決定部103は、S101で取得した道路情報に基づいて、車両1が位置する道路にセンターラインが存在するか否かを判定する(S102)。
<<センターラインが存在しない場合>>
次に、S102においてセンターラインが存在しないと判定された場合(S102:NO)の処理について説明する。
照射パターン決定部103は、S101で取得した道路情報に基づいて、車両1が位置する道路が一方通行であるか否かを判定する(S103)。
S103において一方通行であると判定した場合(S103:YES)、照射パターン決定部103は、第2の照射パターンを採用する(S112)。すなわち、照射パターン決定部103は、車両1の位置する道路がセンターラインの存在しない一方通行の道路である場合、第2の照射パターンを採用する。
第2の照射パターンを採用した場合、図2Bに例示するように、車両1は、照射幅を「道路幅」とし、照射模様を「全部横断歩道模様」とした横断歩道模様を、前方の道路上に照射する。一方通行の場合、対向車が存在しないので、このように、道路幅に合わせて全部横断歩道模様を照射することにより、歩行者等は安心して道路を横断できる。
S103において一方通行でないと判定した場合(S103:NO)、照射パターン決定部103は、S101で取得した対向車情報に基づいて、車両1が位置する道路において対向車が存在するか否かを判定する(S104)。
S104において対向車が存在すると判定した場合(S104:YES)、照射パターン決定部103は、第1の照射パターンを採用する(S111)。すなわち、照射パターン決定部103は、車両1の位置する道路が、センターラインが存在しない対面通行の道路であって、対向車が存在する場合、第1の照射パターンを採用する。
第1の照射パターンを採用した場合、図4に例示するように、車両1は、照射幅を「車両幅」とし、照射模様を「全部横断歩道模様」とした横断歩道模様を、前方の道路上に照射する。このように、センターラインが存在しない対面通行の道路において対向車が存在する場合は、車両幅に合わせて横断歩道模様を照射することにより、歩行者等は、横断歩道模様が照射されてない部分に注意を払うので、より安全に道路を横断できる。
S104において対向車が存在しないと判定した場合(S104:NO)、照射パターン決定部103は、第2の照射パターンを採用する(S112)。このように、センターラインが存在しない対面通行の道路において対向車が存在しない場合は、道路幅に合わせて横断歩道模様を照射することにより、歩行者等は安心して道路を横断できる。
<<センターラインが存在する場合>>
次に、S102においてセンターラインが存在すると判定された場合(S102:YES)の処理について説明する。
照射パターン決定部103は、S101で取得した対向車情報に基づいて、車両1が位置する道路において対向車が存在するか否かを判定する(S105)。
S105において対向車が存在しないと判定した場合(S105:NO)、照射パターン決定部103は、第2の照射パターンを採用する(S112)。すなわち、照射パターン決定部103は、車両1の位置する道路が、センターラインが存在する道路であって、対向車が存在しない場合、第2の照射パターンを採用する。
第2の照射パターンを採用した場合、図2Aに例示するように、車両1は、照射幅を「道路幅」とし、照射模様を「全部横断歩道模様」とした横断歩道模様を、前方の道路上に照射する。このように、センターラインが存在する対面通行の道路において対向車が存在しない場合は、道路幅に合わせて横断歩道模様を照射することにより、歩行者等は安心して道路を横断できる。
S105において対向車が存在する判定した場合(S105:YES)、照射パターン決定部103は、第3の照射パターンの採用を決定する(S113)。すなわち、照射パターン決定部103は、車両1の位置する道路が、センターラインが存在する道路であって、対向車が存在する場合、第3の照射パターンを採用する。第3の照射パターンを採用した場合、図3に例示するように、車両1は、照射幅を「車線幅」とし、照射模様を「全部横断歩道模様」とした横断歩道模様を、前方の道路上に照射する。このように、センターラインが存在する対面通行の道路において対向車が存在する場合は、車線幅に合わせて横断歩道模様を照射することにより、歩行者等は、横断歩道模様が照射されていない対向車線の部分に注意を払うので、より安全に道路を横断できる。
上述のS111、S112又はS113の処理の後、照射制御部104は、DMD5を制御し、照射パターン決定部103が決定した照射パターンに従って、横断歩道模様を照射する(S120)。そして、本処理は終了する。
<変形例1>
図7のS112において、照射パターン決定部103は、第2の照射パターンに代えて、第4の照射パターンを採用してもよい。第4の照射パターンを採用した場合、図5Bに例示するように、車両1は、照射幅を「道路幅」とし、照射模様を「一部横断歩道模様」とした横断歩道模様を、前方の道路上に照射する。
或いは、図7のS112において、照射パターン決定部103は、周辺状況に応じて、第2又は第4の照射パターンの何れを採用するかを決定してもよい。例えば、照射パターン決定部103は、後続車両が存在しない場合、第2の照射パターンを採用し、後続車両が存在する場合、第4の照射パターンを採用してもよい。例えば、照射パターン決定部103は、車両1が位置する道路の見通しが良い場合、第2の照射パターンを採用し、当該道路の見通しが悪い場合、第4の照射パターンを採用してもよい。見通しの悪い道路とは、例えば、カーブする道路、塀などの遮蔽物のある道路、又は、上り坂から下り坂に変化する道路などである。これにより、第4の照射パターンの横断歩道模様が照射された場合、歩行者等は、注意喚起模様によって注意が喚起されるので、より安全に道路を横断できる。
<変形例2>
図7のS113において、照射パターン決定部103は、第3の照射パターンに代えて、第4の照射パターンを採用してもよい。第4の照射パターンを採用した場合、図5Bに例示するように、車両1は、照射幅を「道路幅」とし、照射模様を「一部横断歩道模様」とした横断歩道模様を、前方の道路上に照射する。
或いは、図7のS113において、照射パターン決定部103は、周辺状況に応じて、第3又は第4の照射パターンの何れを採用するかを決定してもよい。例えば、照射パターン決定部103は、後続車両が存在しない場合、第3の照射パターンを採用し、後続車両が存在する場合、第4の照射パターンを採用してもよい。例えば、照射パターン決定部103は、車両1が位置する道路の見通しが良い場合、第3の照射パターンを採用し、当該道路の見通しが悪い場合、第4の照射パターンを採用してもよい。これにより、第4の照射パターンの横断歩道模様が照射された場合、歩行者等は、注意喚起模様によって注意が喚起されるので、より安全に道路を横断できる。
<本開示のまとめ>
本開示に係る報知制御ECU10は、車両1が位置する道路のセンターラインの有無と、道路における対向車の有無及び道路種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する照射パターン決定部103と、照射パターン決定部103による決定に基づいて、道路上への横断歩道模様の照射を制御する照射制御部104と、を備える。この構成により、車両1は、当該車両1が位置する道路における、センターラインの有無と、対向車の有無及び/又は道路種別とに応じて、適切な照射幅及び照射模様の横断歩道模様を照射できるので、歩行等は安心及び安全に道路を横断できる。
<付記>
なお、本開示の内容は、以下のように表現できる。
本開示に係る報知制御装置は、車両が位置する道路のセンターラインの有無と、前記道路における対向車の有無及び前記道路の種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する照射パターン決定部と、前記照射パターン決定部による決定に基づいて、前記道路上への前記横断歩道模様の照射を制御する照射制御部と、を備える。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路にセンターラインが存在する場合、前記道路における対向車の有無に応じて、前記横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路にセンターラインが存在しない場合、前記道路の種別に応じて、前記横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路の種別が対面通行を示す場合、前記道路における対向車の有無に応じて、前記横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在しない場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在する場合、前記照射幅を前記車両の幅に決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在する場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定し、前記照射模様を前記対向車の車線上に横断歩道の模様とは異なる模様を含む横断歩道模様に決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路の種別が一方通行を示す場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在しない場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在する場合、前記照射幅を前記車両が位置する車線の幅に決定してよい。
本開示に係る報知制御装置において、前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在する場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定し、前記照射模様を前記対向車の車線上に横断歩道の模様とは異なる模様を含む横断歩道模様に決定してよい。
本開示に係るコンピュータプログラムは、車両が位置する道路のセンターラインの有無と、前記道路における対向車の有無及び前記道路の種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する処理と、前記照射パターン決定部による決定に基づいて、前記道路上への前記横断歩道模様の照射を制御する処理と、をコンピュータに実行させる。
本開示に係る車載システムは、車両の前方に存在する歩行者又は運転者を含む自転車を検出する物体検出部と、前記歩行者又は自転車が検出された場合、前記車両が位置する道路のセンターラインの有無と、前記道路における対向車の有無及び前記道路の種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する照射パターン決定部と、前記照射パターン決定部による決定に基づいて、前記道路上への前記横断歩道模様の照射を制御する照射制御部と、を備える。
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。
上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示は、車両に搭載可能なあらゆる種類の装置、デバイス、システムにおいて実施可能である。装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピューター(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ノートブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、乗り物又は移動輸送機関(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
本開示の一態様は、車載システムに有用である。
1 車両
2 車載システム
3 カメラ装置
4 レーダ装置
5 DMD
6 無線通信装置
7 車両制御ECU
9 物体検出部
10 報知制御ECU
11 通信I/F
12 メモリ
13 プロセッサ
14 内部バス
101 照射判定部
102 周辺状況分析部
103 照射パターン決定部
104 照射制御部
105 他車両通知部
106 誤発進抑止部

Claims (13)

  1. 車両が位置する道路のセンターラインの有無と、前記道路における対向車の有無及び前記道路の種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する照射パターン決定部と、
    前記照射パターン決定部による決定に基づいて、前記道路上への前記横断歩道模様の照射を制御する照射制御部と、
    を備える報知制御装置。
  2. 前記照射パターン決定部は、前記道路にセンターラインが存在する場合、前記道路における対向車の有無に応じて、前記横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する、
    請求項1に記載の報知制御装置。
  3. 前記照射パターン決定部は、前記道路にセンターラインが存在しない場合、前記道路の種別に応じて、前記横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する、
    請求項1に記載の報知制御装置。
  4. 前記照射パターン決定部は、前記道路の種別が対面通行を示す場合、前記道路における対向車の有無に応じて、前記横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する、
    請求項3に記載の報知制御装置。
  5. 前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在しない場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定する、
    請求項4に記載の報知制御装置。
  6. 前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在する場合、前記照射幅を前記車両の幅に決定する、
    請求項4に記載の報知制御装置。
  7. 前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在する場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定し、前記照射模様を前記対向車の車線上に横断歩道の模様とは異なる模様を含む横断歩道模様に決定する、
    請求項4に記載の報知制御装置。
  8. 前記照射パターン決定部は、前記道路の種別が一方通行を示す場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定する、
    請求項3に記載の報知制御装置。
  9. 前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在しない場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定する、
    請求項2に記載の報知制御装置。
  10. 前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在する場合、前記照射幅を前記車両が位置する車線の幅に決定する、
    請求項2に記載の報知制御装置。
  11. 前記照射パターン決定部は、前記道路に対向車が存在する場合、前記照射幅を前記道路の幅に決定し、前記照射模様を前記対向車の車線上に横断歩道の模様とは異なる模様を含む横断歩道模様に決定する、
    請求項2に記載の報知制御装置。
  12. 車両が位置する道路のセンターラインの有無と、前記道路における対向車の有無及び前記道路の種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する処理と、
    前記決定に基づいて、前記道路上への前記横断歩道模様の照射を制御する処理と、
    をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
  13. 車両の前方に存在する歩行者又は運転者を含む自転車を検出する物体検出部と、
    前記歩行者又は自転車が検出された場合、前記車両が位置する道路のセンターラインの有無と、前記道路における対向車の有無及び前記道路の種別のうちの少なくとも1つと、に基づいて、横断歩道模様の照射幅及び照射模様のうちの少なくとも1つを決定する照射パターン決定部と、
    前記照射パターン決定部による決定に基づいて、前記道路上への前記横断歩道模様の照射を制御する照射制御部と、
    を備える車載システム。
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