JP2020110924A - 積層体 - Google Patents

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【課題】本発明は、切断や打ち抜きをしても、刃へのノリ残りを軽減可能な積層体に関する。【解決手段】カバー材料A21、粘着層31、基材11、粘着層32、及びカバー材料B22をこの順に有する積層体であって、前記積層体中に導入口を備えたキャビティ2を有し、該キャビティが以下の1つの(i)の面、1つの(ii)の面、および3つの(iii)の面から構成され、2つの粘着層のうち少なくとも一方が、厚みが1μm以上10μm以下の条件を満たす粘着層Zであることを特徴とする、積層体。(i)の面:カバー材料Aで構成される面(ii)の面:カバー材料Bで構成される面(iii)の面:粘着層、基材、及び粘着層がこの順に積層されることで構成される面。【選択図】図1

Description

本発明は、積層体に関するものであり、特に、マイクロリアクターや種々の微量の液体試料中の特定成分を検査・定量する際に用いられるマイクロ化学センサチップに好適な積層体に関するものである。
マイクロリアクターや微量の液体試料中の特定成分を検査・定量する際に用いられるマイクロ化学センサチップには、液体試料が導入されるキャビティが具備されている。このキャビティは樹脂を押し出し成型したり、樹脂シートの一部を掘削除去したりすることでも作製することができるが、製造コストの観点から、スペーサとカバーと呼ばれる二つの部材から成り、スペーサに用いられる基材(以下、基材と記載することもある)とカバー材料Aあるいはカバー材料B(以下、カバー材料Aあるいはカバー材料Bそれぞれについて、または両者を総称してカバー材料と記載することもある。)が、接着剤や粘着剤を介して貼り合わせされることによって形成されることが多い(特許文献1参照)。
一般に接着剤は、貼合時には被着体表面に濡れるため液状となり、かつ、貼合後は固体状となっている必要があり、その状態変化をさせるため加熱やUV照射などの設備が必要である。一方で粘着剤であれば、被着体に圧着するだけで貼り合わせができるため、これら設備上の制約が少なく、加工汎用性が高いという特長があり、特許文献2に記載の技術が提案されている。
特開2012−122744号公報 特開2005−31064号公報
しかしながら、粘着剤を使用して貼り合せると、出来上がった積層体を切断や打ち抜きする際に、切断刃や打ち抜き刃に粘着剤が移行する、ノリ残りと言われる現象が起こることがある。ノリ残りが生じると、刃の切れ味が悪くなるため、切断面にバリが発生してしまうことがあり好ましくない。適切な溶媒を含ませた布でノリ残りを拭き取ることもできるが、トムソン刃のように刃が複雑に配置されているものもあり、時間と手間が掛かってしまう。
そこで本発明は、加工設備に対する制約の少ない粘着層にて、マイクロリアクターやマイクロ化学センサチップに好適なキャビティを有するように貼合される積層体において、特に切断加工をしても刃にノリ残りしにくい積層体を提供するものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。
カバー材料A、粘着層、基材、粘着層、及びカバー材料Bをこの順に有する積層体であって、
前記積層体中に導入口を備えたキャビティを有し、
該キャビティが以下の1つの(i)の面、1つの(ii)の面、および3つの(iii)の面から構成され、
2つの粘着層のうち少なくとも一方が、厚みが1μm以上10μm以下の条件を満たす粘着層Zであることを特徴とする、積層体。
(i)の面:カバー材料Aで構成される面
(ii)の面:カバー材料Bで構成される面
(iii)の面:粘着層、基材、及び粘着層がこの順に積層されることで構成される面
本発明によれば、切断や打ち抜きをしても、刃へのノリ残りを軽減可能な積層体を提供することができる。
本発明の積層体の構成を示す図である。 図1における積層体の斜視図である。 図1における積層体の斜視図である(図2の図面左側に視点を移動したもの)
以下に、本発明について、好ましい実施の形態とともに詳細を説明する。
本発明の積層体は、カバー材料A、粘着層、基材、粘着層、及びカバー材料Bをこの順に有する。
本発明に用いるカバー材料Aおよびカバー材料Bは、液体試料を通過させなければ特に材質に制限はなく、例えばプラスチックフィルム、合成紙、紙または表面処理が施された複合シートが好ましく、中でも寸法安定性や耐久性等の点からプラスチックフィルムが好ましい。
カバー材料Aおよびカバー材料Bに好適なプラスチックフィルムの材質としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−ρ−フェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。また、これらの共重合体やブレンド物やさらに架橋した化合物を用いることもできる。
さらに、上記プラスチックフィルムの中でも、ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどからなるフィルムが好ましく、これらの中で機械的特性、作業性などの品質、経済性などを総合的に勘案すると、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルムが特に好ましく用いられる。

カバー材料Aおよびカバー材料Bは、その表面の一部または全部をコーティングしたり、表面処理したりすることができる。センサチップとしての機能を付与するため、カバー材料Aおよびカバー材料Bのキャビティと接する部分に、指示薬や酵素をコーティングやインクジェット等の手段で設けることが多い。キャビティとして液体吸引を促すため、カバー材料Aおよびカバー材料Bのキャビティと接する部分に親水性のコーティングを実施することもある。また、センシング結果の伝達に電気を利用する方式を採用するものでは、カバー材料Aおよびカバー材料Bに金属やカーボンなどの電極を配することもある。
カバー材料Aおよびカバー材料Bの厚みは、特に制限はないが、積層体の組立て作業性を向上させる観点からフレキシブル性を有する方が好ましいため、500μm以下が好ましく、引張りや衝撃に対する強度を確保する観点から10μm以上が好ましい。さらに、基材Aとしてプラスチックフィルムを用いる場合、フィルムの加工やハンドリングの容易性から20μm〜300μmが好ましく、より好ましくは30μm〜250μmである。
本発明の積層体は、積層体中に導入口を備えたキャビティを有するが、そのキャビティは、以下の1つの(i)の面、1つの(ii)の面、および3つの(iii)の面から構成される。
(i)の面:カバー材料Aで構成される面
(ii)の面:カバー材料Bで構成される面
(iii)の面:粘着層、基材、及び粘着層がこの順に積層されることで構成される面
ここで(i)の面と(ii)の面とは、キャビティ中で互いに向かい合う位置に存在する。さらに2つの(iii)の面は、キャビティ中で互いに向かい合う位置に存在する。そして残る1つの(iii)の面は、導入口と向かい合う位置に存在する。
導入口とは、液体試料をキャビティ内に導入する際の入り口のことである(図3の符号6)。キャビティの導入口の反対側が(iii)の面からなるため、開口部となっていないことで、導入口から導入された液体試料が、導入口の反対側から溢れ出ることを防ぐことができる。
キャビティは、1つの(i)の面、1つの(ii)の面、および3つの(iii)の面から構成されたものをいい、基材と二つの粘着層を厚み方向に完全に貫通することで形成される(図1の符号2)。粘着層は一般に分子量の小さい高分子で構成されることが多く、カバー材料として好適なプラスチックフィルムと比べ不純物が溶出する懸念がある。そのため、粘着層がキャビティに接する面積が小さくなる構成、つまり、1つの(i)の面、1つの(ii)の面、および3つの(iii)の面から構成されることが好適である。
また、キャビティを有する積層体を作製するには、基材の両面に粘着層および離型フィルムを積層した状態をまず作製し、キャビティ部分を打ち抜き加工を行うことが一般的である。その後、離型フィルムを剥がしカバー材料と貼合され、更に打ち抜き加工により個々のセンサチップに切り分けられる。つまり2度の打ち抜き加工があり、打ち抜き刃へのノリ残りが深刻な問題であった。
しかしながら、本発明の積層体は、2つの粘着層のうち少なくとも一方の厚みが1μm以上10μm以下の粘着層Zとすることで、打ち抜き刃へのノリ残りの問題を低減可能とした。厚みが1μm未満では、密着強度が不足し、製造工程やセンサチップとして使用する際に剥がれてしまうことがある。厚みが10μmよりも厚いと、この積層体を切断加工や打ち抜き加工をする際に刃にノリ残りが生じてしまうことがある。発明の積層体は、2つの粘着層のうち少なくとも一方の厚みが2μm以上8μm以下であることが好ましく、3μm以上7μm以下であることがより好ましい。
本発明の積層体は、2つの粘着層の厚みは同一でも異なっていてもよいが、同一である方が、粘着層を形成する際の工程条件を変更する手間が省ける分生産性に優れる。そのため本発明の積層体は、2つの粘着層の両方の厚みが1μm以上10μm以下であること、つまり両方の粘着層が粘着層Zであることが、より好ましい。以下、厚みが1μm以上10μm以下の粘着層を、粘着層Zという
粘着層を構成する粘着剤としては、アクリル系粘着剤、架橋アクリル系粘着剤、ビニル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤などが好ましい。より好ましくは、アクリル系粘着剤である。さらに好ましくは、架橋型アクリル系粘着剤である。これら粘着剤には、必要に応じて、カルボン酸化合物、イソシアネート化合物、メラミン化合物、金属化合物を特性を損なわない範囲で添加してもかまわない。アクリル系粘着剤は、耐光性、耐候性、耐油性などの点で秀でている。
本発明の積層体の基材は、その材質に特に制限はないが、ロールトゥロール加工に適した可撓性を有すという点からプラスチックフィルムや合成紙、紙または表面処理が施された複合シートが好ましく用いられる。中でも寸法安定性や耐久性の観点から、基材としてはプラスチックフィルムが好ましい。基材として好適なプラスチックフィルムとしては、前述したカバー材料Aおよびカバー材料Bの材質として挙げたものを用いることができる。
基材の厚みは、可撓性を有する方が好ましいため1mm以下が好ましく、引っ張りや強度を確保する観点から10μm以上が好ましい。基材としてプラスチックフィルムを用いる場合、フィルムの加工やハンドリングの容易性から20μm〜300μmが好ましく、より好ましくは30μm〜250μmである。
本発明で用いられる基材は、単層であることが好ましいが、例えば、隣接する粘着層との接着強度を向上することを目的として、厚み1μm以下の層(易接着層)を含んでもよい。
粘着層Zのガラス転移温度Tgは、−65℃以上、−25℃以下であることが好ましい。より好ましくは−55℃以上、−40℃以下である。−65℃よりも低いと常温(5〜35℃)使用時に、粘着層樹脂の粘性成分が相対的に多くなり、切断時にノリ残りを生じてしまうことがある。ガラス転移温度が−25℃よりも高いと、常温使用時に密着性が不足し、製造工程やセンサチップとして使用する際に剥がれてしまうことがある。なお、本発明のガラス転移温度は、ベースとなる樹脂に硬化剤を添加、反応させて成る粘着層を用いる場合には、反応後のもののことを言う。
粘着層Zの貯蔵弾性率G’は、5×10Pa以上、1×10Pa以下であることが好ましい。より好ましくは1×10Pa以上、8×10Pa以下である。粘着層Zの貯蔵弾性率が、5×10Pa以上、8×10Pa以下であると、基材とカバー材料を剥離する場合に、小さい力では粘着層が変形しにくく、かつラミネートロールで粘着層とカバー材料を貼合するときには粘着層が適度な変形をするためカバー材料の表面凹凸に追随することができ、良好な密着強度が得られやすいので好ましい。
粘着層Zと隣り合うカバー材料Aまたはカバー材料Bの密着強度は、1N/cm以上であることが好ましく、より好ましくは2N/cm以上である。粘着層Zと隣り合うカバー材料との密着強度が1N/cm以上あれば、製造工程やセンサチップとして使用する際に剥がれにくいので好ましい。上限は特に限定されず、大きいほど好ましいが、現実的には20N/cm程度が上限と考えられる。
本発明の積層体の、粘着層Zと隣り合うカバー材料Aまたはカバー材料Bは、粘着層Zの側の面の表面自由エネルギーが15mN/m以上、50mN/m以下であることが好ましい。表面自由エネルギーが前記範囲にあれば、粘着層を構成するポリマーとカバー材料Aまたはカバー材料Bの表面が微視的に相溶しやすく、粘着層とカバー材料Aまたはカバー材料Bの界面で密着強度が得られやすい。
以下に本発明を実施例により具体的に説明を行なうが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、実施例において、試験片の特性の評価方法は、以下のとおりである。
〔カバー材料、基材、粘着層の厚み〕
カバー材料や基材として用いるフィルムや粘着剤層の厚みは、SEMで測定した。積層体をミクロトームにより積層体平面と垂直方向に切断し、AuやPtなどの導電コート後に、その断面を二次電子像にて測長した。
〔粘着層のガラス転移温度Tg〕
粘着層のガラス転移温度は、積層体から粘着層を0.5〜1g採取し、ティー・エイ・インスツルメンツ社製のDSC2500SRにて測定した。走査温度は−80℃〜100℃とし、10℃/分で昇温した。
〔粘着層の貯蔵弾性率G’〕
粘着層の貯蔵弾性率は、アントンパール・ジャパン社製のレオメータ(MCR302ST)にて測定した。厚みが50〜100umの粘着層を、直径8mmのパラレルプレートを用い、ノーマルフォースが0Nとなるギャップにて測定した。測定温度は23℃、周波数は1Hz、変位量はギャップの1%とした。粘着層の厚みが50umに満たない場合は、粘着層とフィルムなどの他部材を、他部材の厚みを含まない粘着層の総厚が50〜100umとなるように積層して測定する。粘着層が塗液状態で入手できる場合は、離型フィルム上にアプリケーターを用いて50〜100umとなるように厚塗りしてサンプル作製する。
〔密着強度〕
積層体のカバー材料Aと基材、または、カバー材料Bと基材とを、JIS Z0237:2009に従い、引き剥がし角度90°、剥離速度50mm/分の条件にて求めた。
〔表面自由エネルギー〕
カバー材料の表面自由エネルギーは、接触角計(協和界面化学製DM−400s)を使用して、水、エチレングリコ−ル、ホルムアミド、及びヨウ化メチレンの4種類の液体(1uL)の、カバー材料AまたはBの粘着層に近い面に対する静的接触角を求めた。それぞれの液体について得られた接触角と測定液の表面張力の各成分を下式にそれぞれ代入し、γ、γ、及びγを算出し、濡れ張力(表面自由エネルギー)γを求めた。
(γγ 1/2 +2(γγ 1/2+2(γ γ1/2
=(1+cosθ)[γ L+2(γ γ 1/2]/2
ただし、γ=γ+2(γγ1/2γ=γ +2(γ γ 1/2
ここで、γ、γ、γ、γは、それぞれ、フィルム表面の濡れ張力(表面自由エネルギー)、長距離間力項、ルイス酸パラメーター、ルイス塩基パラメーターを、γ、γ 、γ 、γ は、それぞれ、用いた測定液の濡れ張力(表面自由エネルギー)、長距離間力項、ルイス酸パラメーター、ルイス塩基パラメーターを表す。ここで用いた各液体の表面張力は、Oss(“Fundamentals of Adhesion”, L.H.Lee(Ed.),p153,Plenum ess,New York(1991))によって提案された値を用いた。
〔切断刃へのノリ残り〕
切断刃へのノリ残りは、ダーレ社製ペーパーカッター867型で、積層体を20回、切断した後に、上刃の平坦面に10mm×10mmの面積で接するように東レ株式会社製PETフィルム“ルミラー”(登録商標)(タイプ100T60)を5〜10Nの力で押し付け、そのPETフィルムに、PETフィルムとオモリの合計が5g、10g、50gとなるようにオモリを吊るし、5秒未満で落下するか否かで評価した。
5gの荷重で落下した場合を4、5gの荷重で落下せず、10gの荷重で落下したものを3、10gの荷重で落下せず、50gの荷重で落下したものを2、50gの荷重でも落下しなかったものを1とした。なお、刃は積層体を切断する前に、酢酸エチルを含ませた布で付着している樹脂が見えなくなるまで拭き取り、その後酢酸エチルが乾燥するのを確認した。

(実施例1)
基材として東レ株式会社製PETフィルム“ルミラー”(登録商標)(タイプ100E20)を用い、アクリル系塗料とトリレジンイソシアネートを混合し作製した粘着剤を乾燥後の膜厚が5umとなるようにバーコーターでコーティングした。その後105℃2分で乾燥し、東レフィルム加工株式会社製の離型フィルム“セラピール”(登録商標)(タイプ38WZ)と貼合した。その後、基材の反対面にも同様に粘着層を形成し、離型フィルムを貼合した。その後40℃3日のエージングを行った。
その後、トムソン刃にて、外形が30mm×50mmで、幅30mmの一面から2mm×40mmの矩形を除去したコの字型に2枚の離型フィルムごと打ち抜いた。
その後、片面の離型フィルムを剥がし、そこにカバー材料A(東レ株式会社製PETフィルム“ルミラー”(登録商標)(タイプ125E20))をJIS K7162に記載のハンドローラー(重量2kg)で貼合した。
その後、もう一方の離型フィルムを剥がし、カバー材料B(東レ株式会社製PETフィルム“ルミラー”(登録商標)(タイプ125E20))を同様に貼合し、積層体を得た。
(実施例2)
粘着剤の膜厚を8umとした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
(実施例3)
粘着層の膜厚を2umとした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
(実施例4)
実施例1とは別の粘着剤を使用した以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。粘着層の物性は表1に記載する。
(実施例5)
実施例1とは別の粘着剤を使用した以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。粘着層の物性は表1に記載する。
(実施例6)
カバー材料Aおよびカバー材料Bを、東レ株式会社製の易接着層付PETフィルム“ルミラー”(登録商標)(タイプ125E22)に変更した以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。
(比較例1)
粘着層の膜厚を12umとした以外は実施例1と同様にして積層体を得た。
実施例および比較例の粘着層のガラス転移温度、貯蔵弾性率、隣り合うカバー材料との密着強度、カバー材料の表面自由エネルギーは、表1に記載する。
実施例1と比較例1を比べると、粘着層の厚みを適切な値に制御することで、切断刃へのノリ残りが改善できることが分かる。
Figure 2020110924
2つの粘着層のガラス転移温度が同一の値であったため、表の「ガラス転移温度」の欄には、1つの値だけを記した。
2つの粘着層の貯蔵弾性率が同一の値であったため、表の「貯蔵弾性率」の欄には、1つの値だけを記した。
粘着層Zと隣り合う2つのカバー材料の密着強度が同一の値であったため、表の「密着強度」の欄には、1つの値だけを記した。
粘着層Zと隣り合う2つのカバー材料の粘着層Zの側の面の表面自由エネルギーが同一の値であったため、表の「表面自由エネルギー」の欄には、1つの値だけを記した。
1:積層体
2:キャビティ
3:カバー材料Aで構成される1面
4:カバー材料Bで構成される1面
5a:粘着層、基材、粘着層がこの順で積層された3面のうちの1面
5b:粘着層、基材、粘着層がこの順で積層された3面のうちの1面
6:導入口
11:基材
21:カバー材料A
22:カバー材料B
31:粘着層
32:粘着層

Claims (5)

  1. カバー材料A、粘着層、基材、粘着層、及びカバー材料Bをこの順に有する積層体であって、
    前記積層体中に導入口を備えたキャビティを有し、
    該キャビティが以下の1つの(i)の面、1つの(ii)の面、および3つの(iii)の面から構成され、
    2つの粘着層のうち少なくとも一方が、厚みが1μm以上10μm以下の条件を満たす粘着層Zであることを特徴とする、積層体。
    (i)の面:カバー材料Aで構成される面
    (ii)の面:カバー材料Bで構成される面
    (iii)の面:粘着層、基材、及び粘着層がこの順に積層されることで構成される面
  2. 前記粘着層ZのTg(ガラス転移温度)が、−65℃以上、−25℃以下であることを特徴とする、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記粘着層ZのG’(貯蔵弾性率)が5×10Pa以上、1×10以下Paであることを特徴とする、請求項1または2に記載の積層体。
  4. 前記粘着層Zと隣り合うカバー材料Aまたはカバー材料Bの密着強度が、1N/cm以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
  5. 前記粘着層Zと隣り合うカバー材料Aまたはカバー材料Bは、前記粘着層Zの側の面の表面自由エネルギーが15mN/m以上、50mN/m以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の積層体。
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