JP2020108697A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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田中 俊行
Toshiyuki Tanaka
俊行 田中
金田 至功
Yoshinori Kaneda
至功 金田
隆行 本村
Takayuki Hommura
隆行 本村
賢 磯永
Masaru Isonaga
賢 磯永
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Abstract

【課題】乾燥室内に効果的な温風の流れを形成し、乾燥効率を向上させることができる衣類乾燥機を提供する。【解決手段】衣類乾燥機は、温風入口及び温風出口を有し、内部に衣類が収容される乾燥室と、乾燥室外において温風入口及び温風出口に接続されて当該乾燥室と連通するように設けられた循環風路と、温風入口の開口面積或いは絞りの度合を調整するための入口調節手段と、を備える。衣類乾燥機の制御手段は、入口調節手段により開口面積或いは絞りの度合を可変制御することにより、温風入口を絞って風速を高めることが可能に構成されている。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
従来より、衣類乾燥機として、例えば衣類の洗濯機能と乾燥機能を備えた洗濯乾燥機が知られている。洗濯乾燥機においては、乾燥室として機能する水槽の外側に循環風路を設け、その水槽内の空気を、循環風路を通して送風手段の送風作用により循環させるとともに、当該循環風を、加熱手段の加熱作用により加熱して温風を生成する構成としている。
この種のものでは、乾燥効率を高めるために、水槽に対して複数の循環風路を配設し、各々の循環風路中に送風装置を設けたものが供されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−354号公報
しかしながら、上記した従来の構成では、複数の循環風路と複数の送風装置を配設することで大型化を招くことはもとより、複数の送風装置を夫々駆動しないと、乾燥効率の向上を図ることができない。
そこで、乾燥室内に効果的な温風の流れを形成し、乾燥効率を向上させることができる衣類乾燥機を提供する。
実施形態の衣類乾燥機は、温風入口及び温風出口を有し、内部に衣類が収容される乾燥室と、前記乾燥室外において前記温風入口及び前記温風出口に接続されて当該乾燥室と連通するように設けられた循環風路と、前記乾燥室内の空気を、前記循環風路を通して循環させる送風手段と、前記循環風路内の空気を加熱するための加熱手段であって、その加熱により前記乾燥室内の衣類を乾かすための温風を生成する加熱手段と、前記温風入口の開口面積或いは絞りの度合を調整するための入口調節手段と、乾燥運転を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記入口調節手段により前記開口面積或いは前記絞りの度合を可変制御することにより、前記温風入口を絞って風速を高めることが可能に構成されている。
第1実施形態における洗濯乾燥機内部の構成を、水槽の温風出口を通る循環風の流れとともに表す縦断側面図 洗濯乾燥機内部の構成を、水槽の温風入口を通る循環風の流れとともに表す縦断側面図 洗濯乾燥機内部の構成をヒートポンプとともに模試的に示す背面図 後部側から見た洗濯乾燥機の外観斜視図 (a)は水槽排気口用の排気ダンパを示す断面図、(b)は、その水槽について循環風路のダクトを外した状態で示す平面図 循環風路の熱交換器用ダクトを圧縮機の囲い部とともに模式的に示す横断平面図 標準コース及びお急ぎコースにおける、入口調節装置による温風入口の開閉状態を示す説明図 温風入口と入口調節装置を模式的に示す縦断側面図 標準コース及びお急ぎコースにおける、温風入口の開口面積を示す説明図 温風入口の開口面積と乾燥時間の関係を示す図 温風入口の開口面積と送風装置のファン回転数の設定を示す図 洗濯乾燥機の電気的構成を示すブロック図 第2実施形態の温風入口と入口調節装置近傍の構成を示す背面図 第3実施形態の温風入口と入口調節装置近傍の構成を示す背面図 第4実施形態の排気口と排気ダンパを示す水槽の平面図
以下、本発明を具体化した複数の実施形態について図面に基づき説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成については同一の符号を付す等して説明を省略する。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示す洗濯乾燥機1は、回転槽10内の衣類を洗濯する洗濯機としての機能と、回転槽10内の衣類を乾燥する衣類乾燥機としての機能を備えた、いわゆる横軸型のドラム式洗濯機である。
図1の洗濯乾燥機1において外郭をなす外箱2は、矩形箱状をなしている(図4参照)。外箱2の前面部2aは、やや前下がりの傾斜状に形成されており、この前面部2aには、図示しない洗濯物出入口を開閉する扉3が設けられている。外箱2における天板部2bの前部には、操作パネル4が設けられている。操作パネル4は、図4に示すように電源オンキー4aや電源オフキー4b、タッチパネル及び表示部を有し、ユーザのタッチ操作を受付けたり、ユーザに対する種々の表示や、後述する乾燥運転のコース等の設定を行うことができる。
図1に示すように、外箱2の内部には、回転槽10と、この回転槽10を収容する水槽5が設けられている。回転槽10は、内部に衣類を収容することが可能な有底円筒状をなすドラムであり、水槽5は、水を溜めることが可能な有底円筒状をなす槽である。
水槽5は、その軸線が前後方向を向く横向きで、且つやや前上がりの傾斜状態で、図示しないサスペンションにより弾性的に支持されている。水槽5の前面開口部は、ベローズ3aを介して前記洗濯物出入口に接続されている。詳しい図示は省略するが、外箱2内の上部には、水槽5内へ給水するための給水機構が設けられており、この給水機構は、給水ホースを介して水道の蛇口に接続される給水弁6(図12にのみ図示)を有する。
図1に示すように、水槽5の後側底部には排水口7が設けられている。排水口7には、排水弁8を介して排水管8aが接続されている。排水弁8が閉鎖された状態で給水弁6から水槽5内に水が供給された場合、その水は水槽5内に貯留される。排水弁8が開放されることに伴い、水槽5内に貯留されていた水は、排水管8aを通して機外へ排出される。
回転槽10は、水槽5と同様に、軸線が前後方向を向く横向きで、且つやや前上がりの傾斜状態で配置されている。回転槽10の前面開口部は、水槽5の前面開口部及び洗濯物出入口に連通しており、扉3を開放することで、洗濯物出入口から、水槽5と回転槽10の各前面開口部を通して回転槽10に対して衣類を出し入れすることができる。回転槽10の周壁部及び後壁部には、図1に示すように多数の孔部10aが設けられている。孔部10aは、洗濯運転時には通水孔として機能し、脱水運転時には脱水孔として機能し、乾燥運転時には通風孔として機能する。また、回転槽10の周壁部の内面には、洗濯物撹拌用の図示しない複数個のバッフルが設けられている。
水槽5の背面側には、例えばDCブラシレスモータからなるドラムモータ9が設けられている。ドラムモータ9の回転軸は、水槽5の後壁部5cを貫通して回転槽10の背面に連結されており、回転槽10は、ドラムモータ9により直接回転駆動される。
上記した水槽5は、温風入口12a,12b(図2、図3参照)及び温風出口11a,11b(図1参照)を有する乾燥室とされており、その水槽5外において温風入口12a,12b及び温風出口11a,11bにて連通する循環風路13が設けられている。係る水槽5及び循環風路13の構成について、図2以降の図面も参照しながら詳述する。ここで、図1では、循環風路13のうち、水槽5の温風出口11a,11bに接続される出口用ダクト21側の構成を表し、図2では、水槽5の温風入口12a,12bに接続される入口用ダクト24側の構成を表している。
即ち先ず、水槽5は、有底円筒状をなす水槽本体5bと、水槽本体5bの前側に連結部5dにてねじ固定により連結された水槽カバー5aを有する。図1に示す2つの温風出口11a,11bは、水槽5の外周面のうち、正面から見て右斜め上部に、前後に並んで設けられている。このうち前側の温風出口11a(「出口11a」とも称する)は、例えば水槽カバー5aに四角形の開口を形成するように設けられており、水槽5前側の略1/3の範囲内に位置している。後側の温風出口11b(「出口11b」とも称する)は、出口11aよりも後ろ側の水槽本体5bにあって、水槽5を前後に略3等分に分割した場合の中間の1/3の範囲内に位置して、四角形の開口を形成するように設けられている。なお、水槽本体5bと水槽カバー5aの連結部5dは、水槽5の周りに周方向へ離間した複数箇所に設けられている。
図2、図3に示すように、2つの温風入口12a,12bは、水槽5の背面たる後壁部5cにおいてドラムモータ9の上方となる中央寄り部位に、横並びに設けられている。図3中、右側の温風入口12a(「入口12a」とも称する)と、左側の温風入口12b(「入口12b」とも称する)は、例えば何れも四角形の開口を形成し、相互に同じ開口面積に設定された対称性を有する。また、図3に示すように、入口12a及び入口12bは相互に近接し、何れも入口用ダクト24との接続部分のダクト形状に合わせた四角形(平行四辺形)に形成されている。なお、各入口12a,12bの大きさや形状は適宜変更することができ、入口12aは、後述する入口調節手段により当該入口12aの開口面積或いは絞りの度合が調節されるようになっている。
循環風路13は、その一端部を構成する出口用ダクト21と、他端部を構成する入口用ダクト24との間に、中間ダクト22及び熱交換器用ダクト23をこの順に連通接続した構成とされている。また、熱交換器用ダクト23には、循環風路13内の空気を加熱するための加熱手段であって、その加熱により水槽5内(乾燥室内)の衣類を乾かすための温風を生成するヒートポンプ25(冷凍サイクル)が組込まれている。これと共に、出口11a,11bから排出された空気を、循環風路13内を矢印方向に循環させながら入口12a,12bから水槽5内に供給する送風装置26(図3参照)が設けられている。
具体的には図1に示すように、循環風路13の出口用ダクト21は、前端側が出口11a,11bに連通し、水槽5の外周面の右側上部を後方に延びて設けられ、出口11a,11bから排出された温風を後方に流す。出口用ダクト21は、水槽5の円筒面と矩形箱状をなす外箱2の角面とにより構成される空間内に設けることで、極力断面積の大きな風路カバーとして、水槽5外面に取付けられている。出口用ダクト21には、後述するフィルタ装置15が設けられている。出口用ダクト21の後端部に、中間ダクト22の上端部が接続されている。図1、図3に示すように、中間ダクト22は、水槽5の後方を下方に延び、その下端が熱交換器用ダクト23の一端部に接続されている。
図3に示すように、熱交換器用ダクト23は、外箱2下部において左右方向に延び、他端部が送風装置26のファンケーシング27における吸入口27aに接続されている。送風装置26は、ファンケーシング27と、このファンケーシング27内に配置されたファン26aと、このファン26aを回転駆動するファンモータ26bを備えている。ファンケーシング27の吐出口27bは上に向けられ、入口用ダクト24の下端部に接続されている。入口用ダクト24は、上下方向に延びていて、その上端部が、水槽5後壁部5cの入口12a,12bに接続されている。なお、入口用ダクト24の途中部には蛇腹部24aが設けられ、中間ダクト22の途中部にも蛇腹部22aが設けられている。蛇腹部22a,24aは夫々、ゴム等の可撓性を有する材料から蛇腹状の円筒状に構成され、振動吸収が可能とされている。
これにより、ファンモータ26bが駆動されると、ファン26aの送風作用により、図1〜図3の矢印で示すように、ファンケーシング27の吐出口27bから吐出された空気が入口用ダクト24を通り、入口12a,12bから水槽5内、ひいては回転槽10内に供給される。また、回転槽10内或いは水槽5内の空気は、出口11a,11bから出口用ダクト21、中間ダクト22、熱交換器用ダクト23を順に通り、ファンケーシング27の吸入口27aからファンケーシング27内に吸い込まれる。このようにして、水槽5内の空気を、循環風路13を通して循環させることができる。
図1に示すフィルタ装置15は、乾燥運転時に衣類から出る糸屑等のリントを捕獲する装置である。出口用ダクト21の上面には、出口11bよりも後ろ側に位置して、矩形開口部21aが設けられており、その矩形開口部21aを通してフィルタ装置15が着脱可能に嵌合されている。周知のように、フィルタ装置15は、上部に位置する薄型矩形箱状の蓋部15aと、その下部に設けられたホルダ部15bとを有している。
詳しい図示は省略するが、ホルダ部15bは、前面が開口した略矩形箱状をなし、底面部から後面部にかけて開口部が形成されていると共に、その開口部を塞ぐようにして、リントを捕獲するフィルタが設けられている。蓋部15aは、上面に手掛け部を有し、矩形開口部21a部分に気密に嵌合する。このフィルタ装置15の装着状態では、ホルダ部15bの前面開口部が循環風路13内に臨み、前記フィルタにてリントを捕獲する。
また、図1、図4に示すように、外箱2の天板部2bには、フィルタ装置15を出し入れするための開口部16が設けられると共に、その開口部16を開閉する蓋17が開閉可能に設けられている。ユーザは、洗濯乾燥機1の停止状態で、蓋17を開放させ、フィルタ装置15の蓋部15aの手掛け部に手を掛けて持ち上げることにより、フィルタ装置15を外箱2から取出して、フィルタの清掃等を行うことができる。なお、リントを捕獲する手段は、フィルタ装置15に限らず、各出口11a,11bにフィルタ(図示略)を配設してもよい。
図1に示すように、出口用ダクト21の上面には、フィルタ装置15よりも後ろ側に位置して、水平状部21bが設けられている。このダクト21の水平状部21bには、排気口28aが設けられている。詳しい図示は省略するが、排気口28aは、前後方向に延び左右方向に並ぶ複数のスリットで形成されている。排気口28aは、出口用ダクト21内ひいては循環風路13内と循環風路13外とを連通させ、当該風路13内を循環する空気の一部を外部へ排出する第1排気部とされている。そして、水平状部21bの上面側には、排気口28aを開閉する排気ダンパ29が設けられている。排気ダンパ29は、基端側の軸部29aを支点に回動が可能で、ダンパモータ29b(図12にのみ図示)によって回動駆動される。
図4に示すように、外箱2の天板部2bには、水平状部21bの上方付近に位置させて、後方に向けて下降傾斜する傾斜面2cが設けられている。当該天板部2bの傾斜面2cには、外側排気口28bが設けられている。外側排気口28bは、排気口28aと同様に、左右方向に並ぶ複数のスリットによって形成されていて、外箱2内と外箱2外とを連通させる。これにより、ファンモータ26bの運転時において、排気ダンパ29が開放動作して排気口28aが開放されると、循環風路13内を流れる空気の一部が、図1に矢印D1で示すように、排気口28aから外側排気口28bを通って外箱2外へ排出される。
図3に示すように、熱交換器用ダクト23内には、ヒートポンプ25の凝縮器31と蒸発器32が配設されている。ヒートポンプ25は、周知のように、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機33と、圧縮機33から吐出された高温高圧の冷媒を放熱して凝縮させて液化させる凝縮器31と、この凝縮器31で液化した冷媒を減圧する減圧装置34と、この減圧装置34を通った冷媒を蒸発させる蒸発器32とを、冷媒流路25aでサイクル接続した冷凍サイクルとして構成されている。
このうち、凝縮器31は、ヒートポンプ25における加熱手段に相当し、蒸発器32は、熱交換器用ダクト23内を流れる空気を冷却して除湿する手段、減圧装置34は、例えば絞り弁からなり、冷媒を減圧する手段に相当する。圧縮機33は、吐出する冷媒量を変更可能な可変型のものである。
本実施形態では、水槽5内或いは循環風路13内を循環する空気(循環風)の一部を外部へ排出する排気部として、上記した循環風路13に設けられた排気口28aの他、水槽5に設けられた排気口35を備える(図5(b)参照)。なお、同図5(b)は、水槽5の平面図を示しており、説明の便宜上、出口用ダクト21を外した状態で出口11a,11bを表している。
排気口35は、水槽5の外周面のうち、正面から見て左斜め上部に位置し、出口11aと同様、水槽カバー5aに四角形の開口を形成する第2排気部である。この場合、排気口35と出口11aは、水槽5の中心軸線(図示略)に対して相互に左右対称に位置し、水槽5前側の略1/3の範囲内にあるものとする。また、排気口35は、出口11aと略同じ大きさに形成されるものとする。
図5(a)に示すように、水槽5の外面には、排気口35を開閉する排気ダンパ36が設けられている。排気ダンパ36は、水槽5における左右方向中央側を基端側として軸部36aを支点に回動が可能で、ダンパモータ36b(図12にのみ図示)によって回動駆動される。これにより、ファンモータ26bの運転時において、排気ダンパ36が開放動作して排気口35が開放されると、水槽5内を後壁部5c側から前方へ流れる循環風の一部が、図5(b)に矢印D2で示すように、排気口35を通って水槽5外へ排出される。
また、本実施形態では、図3に示すように、熱交換器用ダクト23に当該循環風路13内へ外部の空気を吸入する吸気口37b(吸気部)が設けられている。吸気口37bは、熱交換器用ダクト23の外壁における蒸発器32と凝縮器31との間に位置して形成された縦長な開口である。この吸気口37bの近傍に、圧縮機33が配置されることで、吸気口37bから吸入される空気と圧縮機33との熱交換が行われるようになっている。
ここで、図6は、熱交換器用ダクト23並びに圧縮機33の囲い部38を模式的に表す平面図であり、説明の便宜上、その内部に配置された蒸発器32、凝縮器31、並びに圧縮機33を実線で示す横断平面図としている。なお、熱交換器用ダクト23の底部には、蒸発器32で除湿した除湿水を貯留するドレンタンク23b(図1〜図3参照)が設けられるものとする。
図6に示すように、熱交換器用ダクト23は、前記温風の上流側から順に蒸発器32と凝縮器31を、相互に所定間隔を有して収容している。熱交換器用ダクト23の外壁23aたる前側壁には、圧縮機33を収容する縦長な箱型容器状の囲い部38が前方へ張出すように設けられている。囲い部38の左側隅部には吸気口37bが開口しており、囲い部38内と熱交換器用ダクト23内とを連通させる。他方、囲い部38において、前記左側隅部と対角の隅部には、外側吸気口37aが設けられている。外側吸気口37aは、囲い部38の底壁と上壁とにわたって切欠くようにして形成された縦長な開口であり、囲い部38外(外箱2内)の空気つまり外気を取り込む。囲い部38において、外側吸気口37aと吸気口37bは、常には開放されている。これにより、ファンモータ26bの運転時に、排気ダンパ29が排気口28aを開放し或いは排気ダンパ36が排気口35を開放して循環風の一部が排気されることに伴い、外気を、囲い部38の外側吸気口37aから取り込み(図6の矢印D3参照)、圧縮機33の周りを通して、吸気口37bの部分から循環風路13の熱交換器用ダクト23内へ吸入する。
さて、本実施形態の水槽5の後壁部5cには、一対の入口12a,12bのうち一方の入口12aを開閉する入口調節装置39が設けられている。図8に模式図で示すように、入口調節装置39は例えば、温風入口12a下縁側を基端側として軸部39aを支点に回動が可能なダンパであり、ダンパモータ(図示略)によって回動駆動される。入口調節装置39は、閉鎖動作により入口12aを塞ぐ閉位置と、その閉位置から水槽5内側へ回動する(水槽5外側へ回動してもよい)開放動作により入口12aを開放する開位置との間で切換わる(二点鎖線参照)。この場合、入口調節装置39は、閉鎖動作により入口12a全部を塞き、開放動作により入口12a全部を開放する。
このように、入口調節装置39は、一方の入口12aを開閉する個別の入口調節手段であり、他方の入口12bは、常には開放されている(図3参照)。そして、詳しくは後述するように、図7に示す乾燥運転の「標準」コースのとき、入口調節装置39の開放動作により入口12aを開状態とし、「お急ぎ」コースのとき、入口調節装置39の閉鎖動作により入口12aを閉状態とすることで、標準コースに比して乾燥時間を短縮するようになっている。
上記した循環風路13の入口用ダクト24には、図3に示す入口12a近傍に位置させて、循環風路13内を流れる循環風のうち水槽5内に供給される温風の温度を検知する入口温度センサ41が設けられている。他方、図1に示す出口用ダクト21には、排気口28aの下流側に位置させて、循環風のうち出口11a,11b側の温度を検知する出口温度センサ42が設けられている。
また、図3に示すヒートポンプ25には、冷媒流路25aを流れる冷媒の温度を検知する冷媒用温度センサとして、圧縮機33の吐出口付近の温度を検知する吐出口温度センサ43と、凝縮器31の温度を検知する凝縮器温度センサ44と、蒸発器32の入口側の温度を検知する蒸発器温度センサ45と、圧縮機33の吸入口付近の温度を検知する圧縮機入口温度センサ46とが設けられている。
前記外箱2内には、制御手段たる制御装置50が設けられている(図1参照)。図12は、制御装置50を中心とした、洗濯乾燥機1の電気的構成を概略的に示している。制御装置50は、マイクロコンピュータを主体に構成されていて、操作パネル4における電源オンキー4aや電源オフキー4b、前記タッチパネル、各温度センサ41〜46を含む各種センサ等からの入力信号を受付ける。制御装置50は、操作パネル4の前記表示部、給水弁6、排水弁8、ドラムモータ9、送風装置26(ファンモータ26b)、排気ダンパ29,36(ダンパモータ29b,36b)、圧縮機33(圧縮機モータ)、減圧装置34、入口調節装置39(ダンパモータ)等を制御する。このとき、制御装置50は、送風装置26を可変の回転数で制御し、又、圧縮機33を可変の駆動周波数で制御することが可能とされている。
本実施形態では、乾燥運転に関して設定されるコースとして、図7に示す「標準」コースと「お急ぎ」コースが含まれており、そのコースは、ユーザの操作パネル4の操作により設定される。お急ぎコースとは、乾燥運転の開始から終了までの所要時間が短縮される短時間コースであり、水槽5における入口12aを閉状態とし、且つ送風装置26のファン回転数を高くする(後述する図11の入口面積「小」参照)。これに対し、標準コースは、所要時間が短縮されない標準的なコースであり、入口12a,12b全部を開状態とし、送風装置26のファン回転数をお急ぎコースに比して低くする(図11の入口面積「大」参照)設定とされている。なお、送風装置26のファン回転数は例えば、お急ぎコースでは5650rpm、標準コースでは5000rpmに設定される(図11参照)。
以上の構成により、制御装置50は、操作パネル4にてユーザにより設定された運転コースに応じて、上記した各種センサからの入力信号や、予め制御装置50の記憶部に記憶された制御プログラムに基づいて、洗濯乾燥機1の各機構を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程からなる洗濯運転や、乾燥運転を自動で実行する。
次に、上記構成の作用について、乾燥運転における動作を中心に説明する。以下では、ユーザによりお急ぎコースが選択されるものとし、この選択に応じて入口調節装置39により入口12aが閉状態に切換えられ、送風装置26のファン回転数は前記5650rpmに設定されるものとする。
即ち先ず、制御装置50は、乾燥運転を開始する際、ドラムモータ9により回転槽10を適宜回転させるとともに、圧縮機33並びに送風装置26を夫々駆動させる。この場合、回転槽10の回転により、回転槽10内の衣類が撹拌される。また、圧縮機33の駆動により、冷媒が冷媒流路25aを通して循環することに伴い、凝縮器31での放熱により当該凝縮器31の周りの空気が加熱されるとともに、蒸発器32での吸熱により当該蒸発器32の周りの空気が冷却されて除湿される。
そして、送風装置26の駆動に伴い、凝縮器31で加熱された温風が入口用ダクト24を通り、入口12bから水槽5内つまりは乾燥室内、ひいては回転槽10内に供給される。係る温風により回転槽10内の衣類が加熱され、湿気が奪われる。湿気を奪った空気は、出口11a,11bから出口用ダクト21側へ排出される。出口用ダクト21側へ排出された空気は、出口用ダクト21、中間ダクト22を通り、熱交換器用ダクト23内に入る。この熱交換器用ダクト23内に入った、湿気を含んだ空気は、蒸発器32を通過する過程で冷却されて除湿される。除湿された空気は、凝縮器31を通過する過程で再び加熱されて温風化され、その温風が入口用ダクト24を通り、入口12bから水槽5内に供給される。この流れを繰り返すことで、衣類が次第に乾燥される。この乾燥運転における、入口調節装置39や排気ダンパ29,36の制御について、「1.入口調節装置の制御」と「2.排気ダンパの制御」に分けて説明する。
1.入口調節装置の制御
乾燥運転に際して、制御装置50は、入口調節装置39を閉鎖動作させ、水槽5内に温風を供給する入口12a,12bのうち、入口12aだけ閉状態として、入口12a,12bの開口面積が半分の面積となるように調整する。ここで、入口12aの開口面積をS、入口12bの開口面積をSとしたとき、それらを合わせた開口面積Sab、並びに各開口面積S,Sは次式で表される。
=S …(1)
ab=S+S …(2)
よって、図9に示すように、「お急ぎ」コースにおける、入口12a,12bの開口面積はSで表され、両入口12a,12bを開放させる「標準」コースの開口面積Sabよりも「小」さい設定としている(S<Sab)。換言すれば、お急ぎコースでは、入口調節装置39により一方の入口12aを閉状態にして、入口12a,12b全体としての絞りの度合を大きくする。これにより、入口12bから吹出される温風の風速が高まることから、乾燥時間の短縮を図ることが可能となる。ここで、図10は、入口12a,12bにおける開口面積「S」「Sab」「2Sab」と乾燥時間tとの関係について、本願発明者らが解析した結果を示している。
即ち、同図10は、水槽5における温風入口の開口面積を「S」「Sab」「2Sab」に調整した場合の夫々について、同風量としたときの乾燥時間tを比較するグラフである。このうち「2Sab」は、入口12a,12bの開口面積S,Sの2倍の開口面積を表すものとする。同図に示すように、同風量であれば、入口12a,12bの開口面積が小さいほど、乾燥時間を低減できる傾向にあることが分かる。また、開口面積S〜2Sabのうち、Sつまりお急ぎコースで入口12aが閉状態のとき、もっとも乾燥時間を短縮できるものといえる。
このように、制御装置50は、お急ぎコースにおいて乾燥運転中、入口調節装置39により入口12aを閉状態にして(つまり温風の入口12aを絞って)、入口12bの風速を高める可変制御を行う。これにより、水槽5後壁部5cにおける上側中央部の入口12bから温風を勢いよく吹出すことができる。
一方、係る入口12aの絞りにより圧力損失(圧損)が生じ、その下流側の圧力が低下するだけでなく入口12bから吹出す温風の風量も減少するが、制御装置50は、当該風量の減少分を補完するファン回転数(5650rpm)で送風装置26を駆動する。この場合のファン回転数「5000rpm」と「5650rpm」は(図11参照)、入口12a,12bの開口面積Sabが「大」の標準コースと、開口面積Sが「小」のお急ぎコースとに対応付けて前記記憶部に予め記憶されている。このように、お急ぎコースにおいて、ファン回転数(5650rpm)は、標準コースでのファン回転数(5000rpm)の1.13倍に設定されることで、入口12bから水槽5内へ吹き出す温風の風量を、入口12aの絞りによる圧損増加前の風量と同等にしている。
図11中、上側のファン回転数(4000rpm、4500rpm)についても、お急ぎコースにおける、入口12aの絞りによる圧損増加前の風量と同等にするファン回転数(4500rpm)と、これよりも低く設定された標準コースにおけるファン回転数(4000rpm)を例示している。同図11に示すように、ファン回転数は、入口12a,12bの開口面積に応じて適宜変更しうるものである。
このように、ファン回転数は、お急ぎコースおいて入口12aを絞って上記した乾燥時間の短縮(図10参照)を図る設定に対応し、標準コースにおいて入口12a,12bの開口面積Sabを相対的に大きくして(送風装置26の負荷を低減させて)省エネを図る設定に対応しているものといえる。また、図11中、左側のファン回転数(開口面積Sab「大」のときの設定値)を標準としたとき、右側のファン回転数(開口面積S「小」のときの設定値)は、前記圧損増加前の風量と同等にするために、当該標準の設定値よりも高く設定されるものである。
なお、上記した入口12a,12bは水槽5背面(後壁部5c)側に位置するのに対し、出口11a,11bは、その一方の出口11aが水槽5前側の略1/3の範囲に位置し、それよりも後ろ側に出口11bが位置する。このため、温風出口が水槽5外周面の中央寄り或いは後部寄りに位置することによる所謂ショートカット(循環風が衣類の乾燥に供されないまま早期に水槽5外に抜ける事態)を抑制することができる。また、出口11a,11b全体の面積を十分に大きくすることで、水槽5における出口11a,11b部分での圧損を低減することが可能となる。
2.排気ダンパの制御
また、上記した乾燥運転中に、制御装置50は、前記温度センサ41〜46の何れかの検知温度に基づいて、循環風路13の排気ダンパ29と水槽5の排気ダンパ36とを開閉制御する。
具体的には例えば、乾燥運転の開始時は、排気ダンパ29,36は夫々閉じている(図5(a)の二点鎖線参照)。また、乾燥運転が進むにつれて、入口センサ41や出口温度センサ42で検知される温度が少しずつ上昇する。この場合、排気ダンパ29,36が夫々閉じているため、水槽5内及び循環風路13内を流れる温風(循環風)は排気口28a,35から排気されないとともに、吸気口37bから吸気もされない。
そして、入口温度センサ41の検知温度(水槽5の入口12a,12b側温度)が、予め設定された設定温度(例えば60℃)になると、制御装置50は排気ダンパ29,36を夫々開放動作させ(図5(a)の実線参照)、排気口28a,35を夫々開放させる。すると、循環風路13内を流れる循環風の一部は、図1の矢印D1で示すように、排気口28aから外側排気口28bを通って外箱2外へ排気される。また、水槽5内を流れる循環風の一部は、図5(b)に矢印D2で示すように、排気口35を通って水槽5外へ排気される。ここで、排気口35並びに出口11aは、水槽5前側の水槽カバー5aに位置し且つ相互に左右方向へ離間しているため、排気口35においても前記ショートカットが生ぜず、水槽5内の温風の流れを複雑にして衣類に対する温風の接触率を向上させることができ、又、前記絞りで増加した圧損に伴う風量低下を減少させることができる。
こうして、循環風路13の排気口28aから外箱2外へ排出される排気或いは水槽5の排気口35から水槽5外へ排出される排気は、衣類から奪った湿気を含んでいて、湿気も排出されることになる。また、係る排気に伴い、循環風路13外の空気が、囲い部38の外側吸気口37aから吸気口37bを通って循環風路13内へ吸気される(図6の矢印D3参照)。
このとき、外側吸気口37aは、囲い部38において吸気口37bと対角となる位置にあり、圧縮機33に風を当てるようにして囲い部38内に外気を取り込む。また、取り込まれた空気は、圧縮機33と当たってその周りを通るときに熱交換が行われ、当該圧縮機33が冷却されるとともに当該空気が加熱される。これにより、加熱された空気は、吸気口37bを通り、蒸発器32の下流側で且つ凝縮器31の上流側で、循環風路13内の循環風と合流する。それ故、圧縮機33が過度に高温になることを抑制し、且つより高温の循環風を凝縮器31の上流側から供給することができ、凝縮器31の負荷や蒸発器32の負荷をも減らすことができる。
この後、乾燥運転がさらに進み、出口温度センサ42の検知温度(水槽5の出口11a,11b側温度)が、予め設定された設定温度(例えば65℃)になると、制御装置50は排気ダンパ29,36を夫々閉鎖動作させ、排気口28a,35を夫々閉鎖させる。すると、排気口28a,35からの排気が夫々停止されるとともに、吸気口37bから循環風路13内への吸気も停止されるようになる。これにより、65℃を越えるような高温の空気が排気口28a,35から外箱2外へ或いは水槽5外へ排出されることを防止することができる。
制御装置50は、乾燥運転が進み、例えば、入口温度センサ41の検知温度と、出口温度センサ42の検知温度との温度差(以下「温度差ΔT」とする)が設定値以下になると、乾燥が完了したと判断し、圧縮機33(ヒートポンプ25)の運転を停止し、送風装置26の駆動を継続して冷却運転を行った後、送風装置26も停止させて乾燥運転を終了することになる。
なお、上記した各温度センサ41〜46のうち、吐出口温度センサ43で検知される温度は、圧縮機33における巻線部の温度を推し量ることができる相関を示す。このため、入口温度センサ41及び出口温度センサ42に代えて、吐出口温度センサ43で検知される温度に基づき、排気ダンパ29,36の開閉を制御してもよい。この場合、当該巻線部が過度に高温とならない範囲で、圧縮機33の運転周波数を極力高く維持することが可能となり、加熱能力及び除湿能力を最大限に発揮させることが可能となる。
以上説明した本実施形態の洗濯乾燥機1は、入口12a,12bの開口面積Sab或いは絞りの度合を調整するための入口調節装置39を備え、制御装置50は、入口調節装置39により開口面積Sab或いは絞りの度合を可変制御することにより、例えば入口12aを絞って風速を高めることが可能に構成されている。
これによれば、入口調節装置39により例えば本実施形態の如く入口12aを絞って入口12bの風速を高める可変制御を行うことで、入口12bから勢いを増した温風を吹出させ、水槽5内の衣類部分に、より多くの温風を通過させることができる。これにより、衣類に対する温風の接触率を高めることができ、乾燥時間を早めることが可能となる。また、入口調節装置39により風速を高めない場合、つまり開口面積Sabを相対的に広くし或いは絞りの度合を相対的に小さくした場合には、入口12a部分における圧損を低減させ、送風装置26の負荷を低減させることができる。
循環風路13内或いは水槽5内を循環する温風(空気)の一部を外部へ排出する排気部として、循環風路13に設けられた排気口28aと、水槽5に設けられた排気口35と、を含む複数の排気部を備える。これによれば、入口調節装置39により例えば入口12aを絞ることで圧損が増加した場合でも、循環風路13及び水槽5を循環する空気の圧損を、循環風路13の排気口28aと水槽5の排気口35とで減少させることができる。また、水槽5内において入口12a,12bから出口11a,11bへ向かう空気の流れだけでなく、排気口35を通して外方へ向かう空気の流れが形成される。このため、水槽5内の空気の流れを複雑にして衣類に対する温風の接触率をより高めることができ、衣類全体をむらなく乾燥させることができる。
前記乾燥運転の開始から終了までの所要時間が短縮されているお急ぎコースと、前記所要時間が短縮されていない標準コースと、の実行が可能に構成され、制御装置50は、お急ぎコースにおいて、入口調節装置39により例えば入口12aを絞って入口12bの風速を高める可変制御を行う。これによれば、お急ぎコースおいて入口12aを絞って乾燥時間の短縮を図ることができる。また、標準コースにおいて入口12a,12bの開口面積Sabを相対的に広くし、送風装置26の負荷を低減させて、省エネを図ることができる。
水槽5に対して入口12a,12bを複数設け、当該入口12aに個別の入口調節装置39を設けた。これによれば、例えば本実施形態の如く一の入口12aに設けた一の入口調節装置39により、入口12a,12b全体としての開口面積Sab或いは絞りの度合の可変制御を行うことができ、構成の簡単化を図ることができる。
循環風路13内或いは水槽5内を循環する空気の温度を検知する温度センサ41,42、又はヒートポンプ25の温度を検知する温度センサ43〜46を備え、制御装置50は、乾燥運転中に温度センサ41〜46の何れかの検知結果に基づき複数の排気ダンパ29,36の開閉動作を制御する。これによれば、例えば本実施形態の如く循環風の温度を十分に上昇させてから、排気ダンパ29,36の開放動作により排気を行うことが可能となり、乾燥効率を向上させることができる。
水槽5前側の水槽カバー5aに排気口35を設けた。これによれば、排気口35での排気により、温風が水槽5の前側まで届いて衣類の乾燥に供されやすくなり、衣類に対する温風の接触率を一層向上させることができる。
循環風路13に、当該循環風路13内へ外部の空気を吸入する吸気口37bが設けられるとともに、吸気口37bから吸入される空気と圧縮機33との熱交換が行われるよう吸気口37bの近傍に圧縮機33が配置されている。これによれば、吸気口37bから吸入される空気は、圧縮機33との熱交換により高温の循環風として循環風路13内へ供給することができる。また、圧縮機33が過度に高温になることを抑制することができる。
制御装置50は、乾燥運転の開始から終了までの所要時間が短縮されている短時間コースにおいて、送風装置26のファン26aの回転数を標準よりも高くする。これによれば例えば、短時間コースにおいて入口12aを絞ることで圧損が増加し風量が減少しても、その減少に応じて風量を増加させることができ、乾燥時間を早めることができる。
<第2実施形態>
図13は、本第2実施形態の入口調節装置51を示す入口52a,52b近傍部分の背面図である。本第2実施形態の入口調節装置51及び入口52a,52bは、第1実施形態の入口調節装置39及び入口12a,12bと以下の点で相違する。
即ち、入口52a,52bは、何れも矩形状に形成された開口部であり、横並びに設けられている。入口52a,52bは、相互に同じ開口面積S,Sに設定された対称性を有し、このうち一方の入口52aに個別の入口調節装置51(入口調節手段)が設けられている。
入口調節装置51は、複数枚のシャッタ部材51aと、これらの部材51aを開閉動作させる図示しないシャッタモータ(ステッピングモータ)を備える。入口調節装置51は、水槽5後壁部5cの外側に配置され(水槽5内側に配置してもよい)、入口用ダクト24で覆われるが、図13では説明の便宜上、シャッタ部材51aを実線で表している。複数のシャッタ部材51aは、シャッタモータの駆動により例えば、閉鎖動作により互いの重なり量を減少させるようにスライド移動して入口52a全部を塞ぐ閉位置と、開放動作により互いに重なり量が増加するようにスライド移動して入口52a全部を開放する開位置との間での、位置調整が可能に構成されている。
この場合、入口調節装置51は、複数のシャッタ部材51aで入口52aを塞ぐ量、つまり入口52aの開口面積を0〜Sの範囲で調整して、入口52a,52b全体としての開口面積をS〜Sabの範囲で絞る可変制御を行うことができる。なお、複数のシャッタ部材51aは、スライド移動する構成に限らず、周知のルーバとして(細長いシャッタ板が並行に並んだものとして)回動する構成にしてもよい。
以上のように、本第2実施形態の入口調節装置51は、シャッタ部材51aを有して構成されているため、比較的コンパクトなスペース開閉動作を行うことができる。また、入口調節装置51により入口52aを絞って風速を高める可変制御を行い、乾燥効率を向上させることができる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
<第3実施形態>
図14は、本第3実施形態の入口調節装置61を示す入口62a,62b近傍部分の背面図である。
同図に示すように、入口62a,62bは、何れも入口用ダクト24に沿って周方向に延びるように帯状に形成され、上下に並ぶように配置されている。入口62a,62bは、その形状も大きさも同じ合同の開口部であり、相互に同じ開口面積S,Sに設定されている。入口用ダクト24内における入口62a,62b側の端部には、その端部を入口62a,62bに合わせて上下に仕切る仕切壁63が一体的に形成されている。この仕切壁63によって、入口用ダクト24内の端部は、入口62aに臨む下側の空間部64aと入口62bに臨む上側の空間部64bとに隔てられている。
入口用ダクト24内における、仕切壁63の上流端側(図14中、右側)には、下側の空間部64aを開閉する入口調節装置61が配置されている。入口調節装置61は、図14に示すように入口用ダクト24の内周壁24b側を基端側として軸部61aを支点に回動が可能なダンパであり、ダンパモータ(図示略)によって回動駆動される。入口調節装置61は、閉鎖動作により仕切壁63の上流端に当接して空間部64aを塞ぐ閉位置と、開放動作により空間部64aを開放する開位置との間で切換わる(破線参照)。この場合、入口調節装置61は、閉鎖動作により下側の空間部64a全部を塞いで入口62aを閉状態とし、開放動作により当該空間部64a全部を開放し、入口62aを開放状態とする。一方、上側の入口62bは、常には開放状態とされている。
以上のように、本第3実施形態の入口調節装置61は、入口62aそのものを開閉しなくても、入口62aに連なる空間部64a(風路)を開閉することによって、実質的に、全体の開口面積Sab或いは絞りの度合を可変制御することができる。また、入口調節装置61により空間部64aを閉鎖して風速を高める可変制御を行い、乾燥効率を向上させることができる等、第1実施形態と同様の効果を奏する。
<第4実施形態>
図15は、本第4実施形態の水槽5における排気口71を排気ダンパ72とともに示す平面図である。
水槽5には、循環風の一部を当該水槽5から外部へ排出する第2排気部として、上記した排気口35の他、排気口71が設けられている。排気口71は、水槽5(水槽カバー5a)外周面のうちの上部中央に位置し、排気口35と略同じ大きさの四角形の開口部とされている。この場合、排気口71は、水槽5前側の略1/3の範囲内にあり、又、図15に示すように、排気口35と出口11aとに挟まれる中央の位置にある。
水槽5の外面には、排気口71を開閉する排気ダンパ72が設けられている。排気ダンパ72は、水槽5における前側を基端側として軸部72aを支点に回動が可能で、図示しないダンパモータによって回動駆動される。これにより、ファンモータ26bの運転時において、排気ダンパ72は、排気ダンパ36と同じタイミングで開放動作して排気口71を開放すると、水槽5内を後壁部5c側から前方へ流れる循環風の一部が、矢印D4で示すように、排気口71を通って水槽5外へ排出される。
以上のように、本第4実施形態の水槽5には、複数の排気口35,71が設けられている。これによれば、入口調節装置39により入口12a,12bを絞ることで圧損が増加した場合でも、水槽5を循環する空気の圧損に伴う風量の低下を、複数の排気口35,71で低減することができる。また、水槽5内において排気口35,71の夫々から外方へ向かう空気の流れが形成されるため、水槽5内の空気の流れをより複雑にして、衣類に対する温風の接触率を一層高めることができる。
本発明は、上記した各実施形態にのみ限定されるものではなく、洗濯乾燥機としては、水槽及び回転槽の軸線が上下方向を指向する所謂縦軸型のものでもよいし、衣類乾燥機としては、少なくとも乾燥機能があれば洗濯機能がないものでもよい。
入口調節手段は、少なくとも入口12a,12bの何れか一方の開口面積或いは絞りの度合を調整する装置であればよく、上記した入口調節装置39,51,61に限定されるものではない。例えば、入口調節装置39,61のダンパモータをステッピングモータ(図示略)で駆動して、ダンパの開度を全閉や全開だけでなく調整して入口12a,12bを絞る構成にしてもよい。また、入口調節装置39,61の軸部39a,61aとダンパモータとの間にギヤ機構(図示略)を設け、ダンパの開度或いは入口12a,12bの絞りの度合の微調整ができる構成にしてもよい。
水槽5の温風入口及び温風出口は、入口12a,12b及び出口11a,11bに限らず、夫々の形状や個数等を適宜変更してもよい。また、循環風路13内或いは水槽5内を循環する空気の一部を外部へ排出する排気部は、排気口28a,35,71に限らず、その形状や個数等を適宜変更してもよい。
また、上記した各実施形態は変形例も含め、適宜組合わせたり、構成の一部を省略してもよく、例えば図15の水槽5における排気口35,71並びに排気ダンパ36,72を省いた構成にしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯乾燥機(衣類乾燥機)、5は水槽(乾燥室)、5aは水槽カバー、11a,11bは出口(温風出口)、12a,12bは入口(温風入口)、13は循環風路、25はヒートポンプ(加熱手段)、26は送風装置(送風手段)、28aは排気口(第1排気部)、29,36,72は排気ダンパ、31は凝縮器、32は蒸発器、33は圧縮機、34は減圧装置、35,71は排気口(第2排気部)、37bは吸気口(吸気部)、39,51,61は入口調節装置(入口調節手段)、41〜46は温度センサ、50は制御装置(制御手段)を示す。

Claims (9)

  1. 温風入口及び温風出口を有し、内部に衣類が収容される乾燥室と、
    前記乾燥室外において前記温風入口及び前記温風出口に接続されて当該乾燥室と連通するように設けられた循環風路と、
    前記乾燥室内の空気を、前記循環風路を通して循環させる送風手段と、
    前記循環風路内の空気を加熱するための加熱手段であって、その加熱により前記乾燥室内の衣類を乾かすための温風を生成する加熱手段と、
    前記温風入口の開口面積或いは絞りの度合を調整するための入口調節手段と、
    乾燥運転を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記入口調節手段により前記開口面積或いは前記絞りの度合を可変制御することにより、前記温風入口を絞って風速を高めることが可能に構成された衣類乾燥機。
  2. 前記循環風路内或いは前記乾燥室内を循環する空気の一部を外部へ排出する排気部として、前記循環風路に設けられた第1排気部と、前記乾燥室に設けられた第2排気部と、を含む複数の排気部を備える請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 前記乾燥運転の開始から終了までの所要時間が短縮されている短時間コースと、前記所要時間が短縮されていない標準コースと、の実行が可能に構成され、
    前記制御手段は、前記短時間コースにおいて、前記入口調節手段により前記温風入口を絞って風速を高める可変制御を行う請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
  4. 前記乾燥室に対して前記温風入口を複数設け、当該温風入口に個別の前記入口調節手段を設けた請求項1から3の何れか一項記載の衣類乾燥機。
  5. 前記複数の排気部は、前記乾燥室に設けられた複数の前記第2排気部を含む請求項2記載の衣類乾燥機。
  6. 前記複数の排気部を夫々開閉する複数の排気ダンパと、
    前記循環風路内或いは前記乾燥室内を循環する空気の温度、又は前記加熱手段の温度を検知する温度センサと、を備え、
    前記制御手段は、前記乾燥運転中に前記温度センサの検知結果に基づき前記複数の排気ダンパの開閉動作を制御する請求項2又は5記載の衣類乾燥機。
  7. 前記衣類乾燥機は、前記乾燥室として機能する水槽を備え、その水槽内の衣類を洗濯する洗濯機として構成されるとともに、前記水槽内の衣類を乾燥する乾燥機として構成され、
    前記水槽は、有底円筒状をなす水槽本体の開口部側に水槽カバーを有し、その水槽カバーに前記第2排気部が設けられている請求項2,5,6の何れか一項記載の衣類乾燥機。
  8. 冷媒を圧縮機、凝縮器、減圧装置、及び蒸発器を通して循環させる冷凍サイクルを有し、前記循環風路内の空気の除湿と加熱を行うヒートポンプを、前記加熱手段として備え、
    前記循環風路に、当該循環風路内へ外部の空気を吸入する吸気部が設けられるとともに、前記吸気部から吸入される空気と前記圧縮機との熱交換が行われるよう前記吸気部の近傍に前記圧縮機が配置されている請求項1から7の何れか一項記載の衣類乾燥機。
  9. 前記制御手段は、前記乾燥運転の開始から終了までの所要時間が短縮されている短時間コースにおいて、前記送風手段のファンの回転数を標準よりも高くする請求項1から8の何れか一項記載の衣類乾燥機。
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