JP2020108243A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高力率で運転できる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置10は、インダクタンス16を介して容量性の負荷2に電力を供給する電力変換回路14と、負荷2に流れる電流を検出する電流検出器18aと、負荷2に印加される電圧を検出する電圧検出器18bと、電流検出器18aの出力および電圧検出器18bの出力にもとづいて、負荷2に供給する電力を制御するように制御信号を生成して電力変換回路14に供給する制御回路20と、を備える。制御回路20は、電流検出器18aまたは電圧検出器18bの少なくとも一方の検出遅れ時間を補償して前記制御信号を生成する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
無声放電方式のオゾン発生装置に電力を供給する電力変換装置がある。このような電力変換装置は、オゾン発生装置が容量性インピーダンスを有するため、力率を1に近づけるように制御することが求められる。
このような電力変換装置では、有効電力指令値を所望の値とし、無効電力指令値を0に設定することによって、所望の出力を高力率で実現しようとするものである。しかしながら、実際の電力変換装置では、電力計算のための電流や電圧の検出値に遅れが含まれているので、無効電力を0に制御しても力率を1に近づけることが困難である。
負荷に交流電力を供給するインバータ回路を制御するために、制御量として、負荷に供給する交流の周波数と、出力電圧に対する出力電流の位相を用いる。上述の誤差を生じると、周波数が高くなるほど位相の誤差が大きくなる場合があり、出力電力によって高力率にすることが困難となることがある。
これらの誤差にかかわらず、高力率で電力変換装置を運転する必要がある。
特許第3540227号公報
実施形態は、高力率で運転できる電力変換装置を提供する。
実施形態に係る電力変換装置は、インダクタンスを介して容量性の負荷に電力を供給する電力変換回路と、前記負荷に流れる電流を検出する電流検出器と、前記負荷に印加される電圧を検出する電圧検出器と、前記電流検出器の出力および前記電圧検出器の出力にもとづいて、前記負荷に供給する電力を制御するように制御信号を生成して前記電力変換回路に供給する制御回路と、を備える。前記制御回路は、前記電流検出器または前記電圧検出器の少なくとも一方の検出遅れ時間を補償して前記制御信号を生成する。
本実施形態では、高力率で運転できる電力変換装置が実現される。
第1の実施形態に係る電力変換装置を例示するブロック図である。 図2(a)および図2(b)は、電力変換装置の動作を説明するための出力電流および出力電圧を表す模式的なグラフである。 第2の実施形態に係る電力変換装置を例示するブロック図である。 第3の実施形態に係る電力変換装置を例示するブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る電力変換装置を例示するブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の電力変換装置10は、整流平滑回路12と、インバータ回路14と、電流検出器18aと、電圧検出器18bと、制御回路20と、を備える。電力変換装置10は、交流電源1から電力の供給を受けて、交流電源1とは異なる周波数の交流電圧に変換し、負荷2に供給する。電力変換装置10は、容量性の負荷2に供給する電力の力率を改善するために、リアクトル16を介して、負荷2に接続される。
負荷2は、電極間に誘電体を設けた構造を有している。電力変換装置10は、高周波の交流電圧を、負荷2の誘電体および電極間に印加する。これによって、負荷2を有するオゾン発生装置は、電極間を通過する酸素をオゾンに転換させる。
整流平滑回路12は、交流電圧を直流電圧に変換する。交流電源1から供給された交流電圧は、整流平滑回路12によって、直流電圧に変換されてインバータ回路14に供給される。
インバータ回路(電力変換回路)14は、直流電圧を交流電圧に変換して、負荷2に電力を供給する。インバータ回路14は、たとえばフルブリッジ回路を含む。インバータ回路14は、制御回路20によって制御された周波数の高周波の交流電圧を負荷2に供給する。インバータ回路14の出力に、負荷2に応じた電圧に昇圧または降圧する変圧器を接続してもよい。
電流検出器18aは、インバータ回路14の出力に設けられている。電流検出器18aは、インバータ回路14が負荷2に供給している出力電流を検出して、電流検出値iとして制御回路20に供給する。電流検出器18aは、たとえばホール素子を用いた検出器である。
電圧検出器18bは、負荷2の両端電圧を検出するように接続されている。電圧検出器18bは、負荷2の両端の電圧を検出して、電圧検出値vとして制御回路20に供給する。電圧検出器18bは、たとえば計器用変圧器等である。
後に詳述するように、電流検出器18aおよび電圧検出器18bは、固有の検出遅れ時間をそれぞれ有する。ホール素子を用いた電流検出器の検出遅れ時間は、計器用変圧器を用いた電圧検出器の検出遅れ時間よりも顕著に遅いことが知られている。したがって、電流検出器18aが出力する電流検出値iは、実際の出力電流よりも検出遅れ時間分遅れた波形として取得される。制御回路20側から見ると、電圧検出器18bが出力する電圧検出値vに対して、検出遅れ時間に相当する位相遅れをもって電流検出値iが取得される。
制御回路20は、有効電力演算回路21と、有効電力補償回路22と、無効電力演算回路25と、ゲート信号生成回路24と、を含む。
有効電力演算回路21は、インバータ回路14の電流検出値iおよび電圧検出値vを入力して、インバータ回路14が負荷2に供給している有効電力値Pを計算する。
有効電力補償回路22は、有効電力演算回路21によって計算された有効電力値Pを補償するためのゲインGを計算し、計算された有効電力値PにゲインGを乗じて、補償された有効電力値P1を出力する。有効電力補償回路22は、周波数指令値fに応じてゲインGを計算する。周波数指令値fは、負荷に供給する有効電力に応じて決定される制御量である。インバータ回路14から出力される出力電圧の周波数は、周波数指令値fに追従するように制御される。たとえば、負荷に供給する有効電力が大きいときには、周波数指令値fは高い値となり、負荷に供給する有効電力が小さいときには、周波数指令値fは低い値とされる。
なお、有効電力補償回路22に入力する周波数の情報は、インバータ回路14が出力する電圧の周波数が周波数指令値fに追従するので、出力電圧の実測値、たとえば電圧検出器18bから出力される電圧検出値vを用いるようにしてもよい。
有効電力補償回路22は、周波数指令値fが高いほどゲインGが低くなるように設定されている。つまり、有効電力補償回路22は、周波数が高いほど、計算された有効電力値Pをより小さい値に補償する。
ゲインGの値は、電流検出器18aおよび電圧検出器18bのそれぞれの検出遅れ時間が周波数によらず一定の場合には、次のように計算される。電流検出器18aおよび電圧検出器18bの検出遅れ時間を、それぞれtd1,td2とすると、ゲインGは、cos{2×π×f×(td1−td2)}によって計算される。ただし、td1>td2であるものとする。
電流検出器18aおよび電圧検出器18bのそれぞれの検出遅れ時間が周波数依存性を有する場合には、電流検出値iと電圧検出値vとの周波数fにおける位相差θは、2×π×f×(td1−td2)で計算されるので、検出遅れ時間td1およびtd2の周波数特性を取得等することによって、電流検出器18aおよび電圧検出器18bの周波数特性を含めたゲインGを計算することができる。
補償された有効電力値P1は、別に設定された有効電力指令値P*とともに加減算器23に入力される。加減算器23は、有効電力指令値P*と補償された有効電力値P1との偏差を出力する。出力された偏差は、ゲート信号生成回路24に入力される。
無効電力演算回路25は、電流検出値iを入力する。また、無効電力演算回路25は、電流検出値iとインバータ回路14が出力する電圧との位相差である位相情報θ0を入力する。無効電力演算回路25は、電流検出値iおよび位相情報θ0にもとづいて、インバータ回路14が負荷2に供給している無効電力値Qを計算する。なお、この例では、位相情報θ0は、ゲート信号生成回路24によって生成されたものを入力するが、電圧検出器18bによって検出される出力電圧と出力電流との位相差を計算することによって求めてもよい。
無効電力演算回路25によって計算された無効電力値Qは、別に設定された無効電力指令値Q*とともに加減算器26に入力される。加減算器26は、計算された無効電力値Qと無効電力指令値Q*との偏差を出力する。出力された偏差は、ゲート信号生成回路24に入力される。電力変換装置10は、無効電力を0に制御することによって力率改善制御を行う。そのため、無効電力指令値Q*はあらかじめ0に設定されている。
ゲート信号生成回路24は、入力された有効電力の偏差および無効電力の偏差にもとづいて、インバータ回路14のスイッチング素子を駆動するゲート信号(制御信号)を生成する。また、ゲート信号生成回路24は、加減算器23,26からの出力にもとづいて、インバータ回路14が出力する出力電圧の周波数に関する情報を周波数指令値fとして出力する。さらに、ゲート信号生成回路24は、加減算器23,26からの出力にもとづいて、インバータ回路14が出力する出力電圧に対する出力電流の位相情報θ0を出力する。周波数指令値fは、有効電力補償回路22に供給され、位相情報θ0は、無効電力演算回路25に供給される。
本実施形態の電力変換装置10の動作について、動作原理を含めて詳細に説明する。
図2(a)および図2(b)は、電力変換装置の動作を説明するための出力電流および出力電圧を表す模式的なグラフである。
図2(a)には、力率が1の場合の出力電流、出力電圧および力率改善制御前の電流検出器18aの電流検出値iが示されている。
図2(b)には、本実施形態の有効電力補償回路22が機能しない場合に、電力変換装置が出力する出力電流、出力電圧および力率改善制御後の電流検出値iの時間変化が示されている。
いずれの図においても、縦軸が電流および電圧を表し、横軸が時間を表している。また、いずれの図においても、一点鎖線が出力電圧、実線が出力電流、破線が電流検出値iを表している。
図2(a)に示すように、力率が1の場合には、出力電流および出力電圧の位相は一致し、位相差は0である。しかし、電流検出器18aは、ホール素子等を用いているため、電圧検出器18bよりも応答が遅い場合が多く、電流検出値iは、破線のように検出遅れ時間に相当する位相差θを生じて検出される。
図2(b)に示すように、検出遅れ時間を含んでいる電流検出値iを用いて、無効電力を0にして力率を1にする力率改善制御を行うと、電力変換装置は、破線の電流検出値iを出力電圧の位相に一致するように制御する。したがって、有効電力補償回路22を含まない制御回路では、出力電流は出力電圧よりもθだけ位相が進んでしまう。
つまり、力率が1になるように制御しているはずの制御回路は、力率cosθ≠1となるように制御していることとなる。そこで、簡易的には、有効電力の計算値に特定の周波数のときのcosθを乗じることによって、位相差θによって生じる無効電力分で目減りした有効電力を補償することができる。
ここで、位相差θ=2×π×f×tdであり、検出遅れ時間tdが周波数fによらず一定であっても、位相差θは、周波数fに応じて変化する。そのため、計算された有効電力値Pに一定の係数を乗ずるのではなく、本実施形態では、出力電圧の周波数fに応じて計算される位相差θを用いてゲインGを計算することとする。
電力変換装置10が制御する出力電流は、電流検出値iであり、電流検出値iは位相差θだけ電圧検出値よりも進んでいる。つまり、電力変換装置10が出力している出力電力は、皮相電力の大きさが、有効電力指令値P*の大きさに一致するように制御されていることとなっており、本来出力すべき有効電力は、有効電力指令値P*よりも小さい。そこで、計算された有効電力値Pに、力率cosθに等しいゲインGを乗ずることによって、計算された有効電力値Pを力率分小さくすることによって、有効電力指令値P*の大きさに等しい有効電力を出力することができる。
すでに上述したように、電流検出器18aおよび電圧検出器18bの検出遅れ時間が周波数依存性を有する場合には、それぞれの検出遅れ時間の周波数特性をあらかじめ取得して、たとえばテーブル形式等にして、有効電力補償回路22に格納するようにしてもよい。
本実施形態の電力変換装置10の効果について説明する。
本実施形態の電力変換装置10では、周波数fに応じて補償された有効電力の計算値P1を出力する有効電力補償回路22を有する制御回路20を備えているので、電力変換装置10が負荷2に供給する有効電力を、設定した有効電力指令値にほぼ一致させることが可能になる。
(第2の実施形態)
上述した実施形態の場合には、検出遅れ時間を見込んで有効電力の大きさを補償するが、無効電力の実際の検出値(計算値)は、位相遅れ分を含んだままである。つまり、電力変換装置10が負荷2に供給している有効電力は、有効電力指令値P*に一致するように制御されているが、0でない無効電力も負荷2に供給されている。そこで、本実施形態では、無効電力指令値をインバータ回路に設定された周波数に応じて補償することによって、力率をより1に近づけて負荷2に電力を供給できるようにする。
図3は、本実施形態に係る電力変換装置を例示するブロック図である。
図3に示すように、本実施形態の電力変換装置210は、上述の実施形態の場合の制御回路20とは異なる制御回路220を備える。本実施形態では、他の構成要素は、上述の実施形態の場合と同一であり、同一の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
制御回路220は、有効電力補償回路222と、無効電力補償回路224と、を含む。有効電力補償回路222は、この例では、ゲート信号生成回路24が生成する周波数指令値fを入力する。有効電力補償回路222は、有効電力演算回路21によって計算された有効電力値Pに、出力電圧の周波数に応じたゲインG’を乗じて、補償された有効電力値P2として出力する。ゲインG’は、周波数指令値fの増加に応じて低下する特性を有する。
ゲインG’は、電流検出値および電圧検出値の検出遅れ時間td1,td2によって計算される位相差θにもとづいて計算される。電流検出器18aおよび電圧検出器18bの検出遅れ時間td1,td2が周波数によらず一定の場合には、G’=1/cosθで計算される。θは、電流検出値iと電圧検出値vとの周波数fにおける位相差である。θ=2×π×f×(td1−td2)で計算される。
無効電力補償回路224は、この例では、ゲート信号生成回路24が生成する周波数指令値fを入力する。無効電力補償回路224は、出力電圧の周波数指令値fに応じて補償された無効電力指令値Q1*を出力する。補償された無効電力指令値Q1*は、出力電圧の周波数fの増加に応じて大きくなるように設定されている。
なお、有効電力補償回路222および無効電力補償回路224に入力する周波数指令値fは、ゲート信号生成回路24によって生成されたものに限らず、たとえば、インバータ回路14が出力する出力電圧の周波数を検出、抽出したものを用いるようにしてもよい。
補償された有効電力値P2および補償された無効電力指令値Q1*を用いて、有効電力および無効電力の偏差を求めて、偏差にもとづいてゲート信号が生成される。
本実施形態の電力変換装置210の動作について説明する。
上述の他の実施形態で説明したように、電流検出値iおよび電圧検出値vを用いて無効電力を計算するので、無効電力指令値を0とすると、電力変換装置は、皮相電力の大きさが有効電力指令値P*の大きさに一致するように出力電流および出力電圧を出力する。つまり、実際には、力率の低い出力を負荷2に供給することになる。
本実施形態の電力変換装置210は、無効電力指令値Q1*を周波数f、つまり、位相差θに応じて補償する。無効電力指令値Q1*を周波数fが高いほど大きくなるように設定することによって、位相差θが大きいときに、より大きな無効電力指令値Q1*とすることができる。大きな無効電力指令値とすることによって、電力変換装置210が負荷2に供給する電力の実際の無効電力分を小さくすることができ、力率を1に近づけることができる。
補償された無効電力指令値Q1*と周波数f(または位相差θ)との関係は、あらかじめ実験やシミュレーション等によって取得される。補償された無効電力指令値Q1*と周波数f(または位相差θ)との関係は、たとえばテーブルにして制御回路220の記憶部(図示せず)に格納される。補償された無効電力指令値Q1*と周波数f(または位相差θ)との関係を近似式にして、記憶部に格納してもよい。無効電力補償回路224は、周波数検出回路223から供給される周波数fを入力すると、記憶部にアクセスして、対応する無効電力指令値Q1*を抽出して出力する。
本実施形態では、無効電力指令値Q1*を0でない値に補償するので、有効電力を別に設定された有効電力指令値P*とするために、有効電力の計算値も補償することが好ましい。この例では、ゲインG’として、1/cosθとすることによって、周波数fが高くなるほど、ゲインG’を大きくすることができる。
本実施形態では、補償された無効電力指令値Q1*を用いるので、計算された有効電力値Pをそのまま用いると、出力に供給される有効電力が大きくなりすぎる。それは、計算される有効電力値Pが実際の有効電力値よりも力率cosθ分だけ小さく計算されることによる。したがって、有効電力補償回路222は、計算された有効電力値Pに1/cosθを乗ずることによって、cosθ分小さくなった分を相殺することができる。
本実施形態の電力変換装置210の効果について説明する。
本実施形態の電力変換装置210では、周波数fに応じて補償された無効電力指令値Q1*を出力する無効電力補償回路224をさらに有する制御回路220を備えているので、電力変換装置210が負荷2に供給する電力の力率を1により近づける実質的な力率改善制御を行うことができる。したがって、電源系統の利用効率を向上させることができる。
(第3の実施形態)
上述したように、電流検出器18aおよび電圧検出器18bは、固有の検出遅れ時間を有するので、それぞれの検出遅れ時間を直接補償するようにしても、負荷に供給する力率を1に近づけるように力率改善制御を行うことができる。
図4は、本実施形態に係る電力変換装置を例示するブロック図である。
図4に示すように、制御回路320は、電流検出器18aとの間に接続された遅延回路321を含む。また、制御回路320は、電圧検出器18bとの間に接続された遅延回路322を含む。有効電力演算回路21には、遅延回路321,322を介して電流検出値iおよび電圧検出値vが入力される。無効電力演算回路25には、遅延回路321,322を介して、電流検出値iおよび電圧検出値vが入力される。
遅延回路321,322は、電流検出器18aおよび電圧検出器18bのそれぞれの検出遅延時間にもとづいて、遅延時間が設定される。具体的には、遅延回路321,322の遅延時間は、電流検出器18aおよび電圧検出器18bのそれぞれの遅延時間が一致するように設定される。電流検出器18aの遅延時間がtd1、電圧検出器18bの遅延時間がtd2の場合であって、td1>td2のときには、遅延回路321の遅延時間D1を0にして、遅延回路322の遅延時間D2をtd1−td2とする。
遅延回路321の遅延時間D1を0でない有限の値とする場合には、D2=D1+td1−td2とすればよい。なお、遅延時間D1,D2は、制御回路320の制御ループに影響を与えないように、十分小さい値とすることが好ましい。
遅延回路321,322によって、電力変換装置310から出力される実際の出力電流および出力電圧の位相差が、電流検出器18aおよび電圧検出器18bから出力される電流検出値iおよび電圧検出値vの位相差と一致するようにすることができる。
上述の他の実施形態においても説明したように、電流検出器18aおよび電圧検出器18bの検出遅れ時間は、周波数特性を有している場合がある。そのような場合には、その周波数特性に応じて、遅延回路321,322の遅延特性を設定するようにしてもよい。
本実施形態の電力変換装置では、電流検出器18aおよび電圧検出器18bの検出遅れ時間自体を補償するので、制御回路320は、遅延時間が補償された出力電流および出力電圧を用いて、有効電力および無効電力を計算することができるので、電力変換装置は、力率を1に近づけて負荷に電力を供給することができる。
以上説明した実施形態によれば、高力率で運転できる電力変換装置を提供する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 交流電源、2 負荷、10,210,310 電力変換装置、12 整流平滑回路、14 インバータ回路、16 リアクトル、20 制御回路、21 有効電力演算回路、22,222 有効電力補償回路、23,26 加減算器、24 ゲート信号生成回路、25 無効電力演算回路、224 無効電力補償回路、321,322 遅延回路

Claims (6)

  1. インダクタンスを介して容量性の負荷に電力を供給する電力変換回路と、
    前記負荷に流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記負荷に印加される電圧を検出する電圧検出器と、
    前記電流検出器の出力および前記電圧検出器の出力にもとづいて、前記負荷に供給する電力を制御するように制御信号を生成して前記電力変換回路に供給する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記電流検出器または前記電圧検出器の少なくとも一方の検出遅れ時間を補償して前記制御信号を生成する電力変換装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記電流検出器の出力および前記電圧検出器の出力にもとづいて、前記電力変換回路が前記負荷に供給している有効電力値を計算する有効電力演算回路と、
    前記有効電力演算回路によって計算された有効電力値を前記電力変換回路に設定された周波数にもとづいて補償する有効電力補償回路と、
    を含む請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記有効電力値をPとし、
    前記周波数をfとし、
    前記電流検出器が有する電流検出値についての第1遅延時間をtd1とし、
    前記電圧検出器が有する電圧検出値についての第2遅延時間をtd2とし、
    前記有効電力補償回路が出力する補償された有効電力値をP1としたときに、
    P1=P×cos{2×π×f×(td1−td2)}
    で表される請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記制御回路は、
    前記電力変換回路が前記負荷に供給している無効電力を計算する無効電力演算回路と、
    前記電力変換回路に設定された周波数にもとづいて補償された無効電力指令値を出力する無効電力補償回路と、
    を含み、
    前記無効電力補償回路は、前記周波数が高いほど大きな値の無効電力指令値を出力する請求項2記載の電力変換装置。
  5. 前記有効電力値をPとし、
    前記周波数をfとし、
    前記電流検出器が有する電流検出値についての第1遅延時間をtd1とし、
    前記電圧検出器が有する電圧検出値についての第2遅延時間をtd2とし、
    前記有効電力補償回路が出力する補償された有効電力値をP2としたときに、
    P2=P/[cos{2×π×f×(td1−td2)}]
    で表される請求項4記載の電力変換装置。
  6. 前記制御回路は、
    前記電流検出器の出力を入力して第1遅延時間後に第1検出値を出力する第1遅延回路と、
    前記電圧検出器の出力を入力して第2遅延時間後に第2検出値を出力する第2遅延回路と、
    を含み、
    前記第1遅延時間および前記第2遅延時間は、前記電流検出器の第1検出遅れ時間と前記電圧検出器の第2検出遅れ時間との差にもとづいてそれぞれ設定された請求項1記載の電力変換装置。
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JP2001178141A (ja) * 1999-12-17 2001-06-29 Toshiba Corp 電力変換装置

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