JP2020106415A - 定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器 - Google Patents

定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器 Download PDF

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【課題】本発明は、オゾンガスによる干渉を抑制し、検知対象ガスの選択性を高めた定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の定電位電解式ガスセンサは、検知対象ガスを検知するための電極2と、電極2に接触する電解液3と、電極2および電解液3を収容する容器4とを備える定電位電解式ガスセンサ1であって、容器4は、検知対象ガスを含む測定対象ガスが容器4内に流入するための流入口41を備え、流入口41における容器4の内部側には、電解液3が流入口41から容器4外に流出するのを防止する隔膜5が設けられ、流入口41の上流側に設けられ、測定対象ガスの容器4内への流入速度を低下させる減速手段8と、流入口41の下流側に設けられ、測定対象ガスに含まれるオゾンガスを除去するオゾンガス除去手段7とを備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器に関する。
ジボランガスなどの毒性ガスは、高圧ガス保安法により許容濃度が定められており、たとえばジボランガスは、0.1ppmと定められている。したがって、毒性ガスが使用される作業環境においては、許容濃度以下に毒性ガスの濃度を管理する必要がある。その目的のために、毒性ガスの許容濃度以下の感度を有するガスセンサが求められる。
低濃度の毒性ガスなどの検知対象ガスを検知するためのガスセンサとして、たとえば特許文献1に開示されるような定電位電解式ガスセンサが用いられる。定電位電解式ガスセンサは、電解液中での検知対象ガスの電気化学反応を利用して、検知対象ガスを検知する。定電位電解式ガスセンサは、高感度であり、ppbレベルの濃度の検知対象ガスを検知することができる。
特開2014−98679号公報
ところが、定電位電解式ガスセンサを用いてppbレベルの濃度の検知対象ガスを検知しようとすると、大気中にオゾンガスがほぼ同レベルの濃度で存在しているため、検知対象ガスに関連する信号の強度に対して無視できない強度のオゾンガス信号が測定されてしまう。したがって、低濃度の検知対象ガスを検知する場合には、オゾンガスの干渉を抑制し、検知対象ガスの選択性を高める必要がある。
たとえば、定電位電解式ガスセンサでは、検知対象ガス以外の干渉ガスをフィルタリングするために、活性炭を含むガスフィルタが用いられることがある。しかし、活性炭を含むガスフィルタは、ガス吸着能が高く、干渉ガスだけでなく検知対象ガスも吸着する。したがって、定電位電解式ガスセンサは、活性炭を含むガスフィルタを使用することで、オゾンガスに対する感度が下がるとともに、検知対象ガスの感度も下がるために、検知対象ガスの選択性を高めることができない。
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、オゾンガスによる干渉を抑制し、検知対象ガスの選択性を高めた定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器を提供することを目的とする。
本発明の定電位電解式ガスセンサは、検知対象ガスを検知するための電極と、前記電極に接触する電解液と、前記電極および前記電解液を収容する容器とを備える定電位電解式ガスセンサであって、前記容器は、前記検知対象ガスを含む測定対象ガスが前記容器内に流入するための流入口を備え、前記流入口における前記容器の内部側には、前記電解液が前記流入口から前記容器外に流出するのを防止する隔膜が設けられ、前記流入口の上流側に設けられ、前記測定対象ガスの前記容器内への流入速度を低下させる減速手段と、前記流入口の下流側に設けられ、前記測定対象ガスに含まれるオゾンガスを除去するオゾンガス除去手段とを備えることを特徴とする。
また、前記オゾンガス除去手段が、前記測定対象ガスの吸着能が低く、前記オゾンガスの分解を促進するフィルタであることが好ましい。
また、前記オゾンガス除去手段が、金属製フィルタを含むことが好ましい。
前記オゾンガス除去手段が、活性炭およびシリカゲルを含まないことが好ましい。
また、前記オゾンガス除去手段が、フッ素樹脂製フィルタを含むことが好ましい。
また、前記オゾンガス除去手段が、金属製フィルタおよびフッ素樹脂製フィルタを含み、前記フッ素樹脂製フィルタおよび前記金属製フィルタが、前記流入口の上流側から下流側に向けて順に配置されることが好ましい。
本発明の吸引式ガス検知器は、ガス導入口を介して前記測定対象ガスを吸引するガス吸引手段と、前記定電位電解式ガスセンサとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、オゾンガスによる干渉を抑制し、検知対象ガスの選択性を高めた定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る定電位電解式ガスセンサの断面図である。 図1の定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器の概略図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器を説明する。ただし、以下に示す実施形態は一例であり、本発明の定電位電解式ガスセンサおよび定電位電解式ガスセンサを備える吸引式ガス検知器は以下の例に限定されることはない。
本実施形態の定電位電解式ガスセンサ1は、図1に示されるように、検知対象ガスを検知するための電極2と、電極2に接触する電解液3と、電極2および電解液3を収容する容器4とを備える。定電位電解式ガスセンサ1は、たとえば、モノシラン、ジシラン、アルシン、ホスフィン、ジボラン、モノゲルマン、セレン化水素といった特殊高圧ガスを検知するために好適に用いることができるが、特に限定されることはなく、一酸化炭素、一酸化窒素、水素、メタン、三フッ化窒素などの他のガスを検知するためにも用いることができる。
定電位電解式ガスセンサ1は、たとえば、図2に示されるように、ガス導入口Iを介して測定対象ガスを吸引する吸引ポンプなどのガス吸引手段Pを備える吸引式ガス検知器Dに組み込んで使用することができる。ガス吸引手段Pおよび定電位電解式ガスセンサ1を備える吸引式ガス検知器Dは、ガス吸引手段Pにより、測定環境に配置されたガス導入口Iを介して測定環境中の検知対象ガスを含む測定対象ガスを吸引し、測定対象ガスを後述する容器4の流入口41に所定の流速で導き、定電位電解式ガスセンサ1により、測定対象ガス中の検知対象ガスを検知する。吸引式ガス検知器Dは、ガス導入口Iを自在に配置することができるので、定電位電解式ガスセンサ1から離間した位置にある測定環境にガス導入口Iを配置して、その測定環境中の検知対象ガスを検知することができる。ただし、定電位電解式ガスセンサ1は、吸引式ガス検知器Dに組み込まれることなく、他のガス検知器に組み込まれて使用されてもよい。そして、定電位電解式ガスセンサ1は、ガス吸引手段Pを用いることなく、測定環境に直接配置されて、測定環境中の自然対流によって、容器4の流入口41に測定対象ガスが導かれてもよい。
電極2は、電解液3に接触するように配置され、電解液3中に流入した測定対象ガス中の検知対象ガスを検知するように構成されている。電極2は、本実施形態では、図1に示されるように、検知対象ガスを電気化学反応させる反応極21と、反応極21に対する対極22と、反応極21の電位の基準となる参照極23とを備えている。反応極21、対極22および参照極23は、電解液3に接触するように容器4内に配置され、たとえば、図示しない公知のポテンショスタットなどの制御手段にリード線を介して接続される。
反応極21は、参照極23の電位を基準として一定の電圧が印加されて、検知対象ガスに電気化学反応を生じさせる電極である。反応極21は、本実施形態では、図1に示されるように、電解液3に接触するように、後述する隔膜5上に形成される。反応極21は、たとえば、公知の電極材料により作製されたペーストを隔膜5上に塗布・焼成して、形成することができる。反応極21を構成する電極材料は、たとえばカーボン系触媒など、検知対象となるガスの種類や使用する電解液などに応じて適宜選択することができる。
対極22は、反応極21での検知対象ガスの電気化学反応に対応して、別の電気化学反応を生じさせる電極である。対極22は、本実施形態では、図1に示されるように、電解液3に接触するように、後述する隔膜6上に形成され、電解液3を介して反応極21に対向して配置される。対極22は、たとえば、公知の電極材料により作製されたペーストを隔膜5上に塗布・焼成して、形成することができる。対極22を構成する電極材料は、たとえばカーボン系触媒など、検知対象となるガスの種類や使用する電解液などに応じて適宜選択することができる。
参照極23は、反応極21の電位の基準となる電極である。参照極23は、本実施形態では、図1に示されるように、電解液3に接触するように、隔膜6上に形成され、対極22とともに、電解液3を介して反応極21に対向して配置される。参照極23は、たとえば、隔膜6上に固定された銀線として構成することができる。ただし、参照極23を構成する電極材料は、特に限定されることはなく、検知対象となるガスの種類や使用する電解液などに応じて適宜選択することができる。
本実施形態の定電位電解式ガスセンサ1では、反応極21に、参照極23の電位を基準として一定の電圧が印加され、参照極23との間に一定の電位差が付加される。参照極23との間に一定の電位差が付加された反応極21は、反応極21に接触する電解液3中に流入した検知対象ガスに電気化学反応を生じさせる。検知対象ガスの電気化学反応が生じると、その電気化学反応に対応して、対極22側においても別の電気化学反応が生じる。反応極21および対極22において生じる電気化学反応の結果として、反応極21と対極22との間に電解電圧が生じ、電解電流が流れるが、その電解電圧および/または電解電流を検知することで、検知対象ガスを検知することができ、電解電圧および/または電解電流の大きさに応じて検知対象ガスの濃度を求めることができる。
電解液3は、電気伝導性を有する溶液である。電解液3は、電極2に接触するように容器4内に収容される。電解液3としては、検知しようとする検知対象ガスの種類や、検知のために使用する電極2の種類などに応じて適宜選択することができ、たとえば硫酸やリン酸などの酸性水溶液や、臭化リチウムや塩化カルシウムなどの中性塩水溶液などを用いることができる。
容器4は、電極2および電解液3を収容する部材である。容器4は、本実施形態では、図1に示されるように、検知対象ガスを含む測定対象ガスが容器4内に流入するための流入口41と、流入口41と連通し、電解液3を収容する電解液収容部42と、電解液収容部42と連通し、電解液収容部42内のガスが容器4外に流出するための流出口43とを備えている。
流入口41は、図1に示されるように、容器4の外部と接続する一方側の端部41aの開口と、容器4内の電解液収容部42と接続する他方側の端部41bの開口との間で延び、一方側の端部41aの開口から他方側の端部41bの開口に向かって測定対象ガスが流れるように配置されている。本実施形態では、流入口41の一部は、後述する隔膜5を容器4に固定するための流入側蓋部材44の内部に形成された内腔として構成される。
流出口43は、図1に示されるように、容器4内の電解液収容部42と接続する一方側の端部43aの開口と、容器4の外部と接続する他方側の端部43bの開口との間で延び、一方側の端部43aの開口から他方側の端部43bの開口に向かってガスが流れるように配置されている。本実施形態では、流出口43の一部は、後述する隔膜6を容器4に固定するための流出側蓋部材46の内部に形成された内腔として構成される。
電解液収容部42は、図1に示されるように、流入口41の他方側の端部41bの開口と接続されて、流入口41を介して容器4外の測定対象ガスが内部に流入し、流出口43の一方側の端部43aの開口と接続されて、電解液収容部42内のガスが容器4外に流出するように構成されている。本実施形態では、流入口41における容器4の内部側(他方の端部41b側)には、電解液3が流入口41から容器4外に流出するのを防止する隔膜5が設けられている。また、流出口43における容器4の内部側(一方の端部43a側)には、電解液3が流出口43から容器4外に流出するのを防止する隔膜6が設けられている。隔膜5、6はそれぞれ、電解液収容部42内の電解液3が流入口41/流出口43を介して容器4の外部に流出するのを防止する一方で、測定対象ガスが容器4の外部から電解液収容部42内に流入する/電解液収容部42内のガスが容器4の外部に流出するのを許容する。したがって、電解液収容部42は、電解液収容部42に接続する流入口41および流出口43が隔膜5、6により液密に閉鎖されることで、内部に電解液3を収容可能であり、隔膜5、6がガスの通過を許容することで、内部にガスが流入可能であり、内部からガスが流出可能である。
隔膜5は、本実施形態では、図1に示されるように、反応極21が積層されて、反応極21が電解液収容部42側に面し、隔膜5が流入口41の一方の端部41a側に面するように配置されて、Oリング45などの公知の密封手段を介して、流入側蓋部材44によって固定される。また、隔膜6は、対極22および参照極23が積層されて、対極22および参照極23が電解液収容部42側に面し、隔膜6が流出口43の他方の端部43b側に面するように配置されて、Oリング47などの公知の密封手段を介して、流出側蓋部材46によって固定される。
隔膜5、6は、電解液3の通過を防止し、ガスの通過を許容することができればよく、その構成は特に限定されない。隔膜5、6としては、たとえば、撥水性を有する多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムを用いることができる。なお、隔膜5、6は、電解液収容部42に対する流入口41および流出口43の配置に応じて、適宜省略することが可能である。その場合、反応極21、対極22および参照極23は、隔膜5、6に設けられることなく、独立して容器4に収容される。
容器4は、電極2および電解液3を収容して保持する強度を有していればよく、たとえばポリカーボネート、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレンなどの公知の樹脂材料を用いて形成することができる。
定電位電解式ガスセンサ1は、図1に示されるように、流入口41に設けられるオゾンガス除去手段7を備えている。オゾンガス除去手段7は、検知対象ガスの通過を許容し、測定対象ガスに含まれるオゾンガスを除去する。オゾンガス除去手段7は、流入口41に設けられて、測定対象ガスに含まれるオゾンガスを除去することにより、電解液収容部42に収容される電解液3内へのオゾンガスの流入を抑制することができる。したがって、定電位電解式ガスセンサ1は、オゾンガスによる干渉を抑制し、検知対象ガスの選択性を高めることができる。
オゾンガス除去手段7は、流入口41に設けられ、検知対象ガスの少なくとも一部の通過を許容し、測定対象ガスに含まれるオゾンガスの少なくとも一部を除去することができれば、流入口41内の設けられる位置は特に限定されない。オゾンガス除去手段7は、たとえば、図1に示されるように、隔膜5より流入口41における容器4の外部側、すなわち流入口41における隔膜5の上流側に設けられてもよい。オゾンガス除去手段7が隔膜5の上流側に設けられることで、流入口41に流入した測定対象ガスが隔膜5に到達する前に測定対象ガスに含まれるオゾンガスを除去することができ、それによって電解液収容部42に収容される電解液3内へのオゾンガスの流入をより確実に抑制することができる。
オゾンガス除去手段7は、少なくとも検知対象ガスの通過する割合がオゾンガスの通過する割合よりも大きくなるように、検知対象ガスの少なくとも一部の通過を許容し、測定対象ガスに含まれるオゾンガスの少なくとも一部を除去することができればよく、その構成は特に限定されることはない。オゾンガス除去手段7は、たとえば測定対象ガス(特に検知対象ガス)の吸着能が低く、オゾンガスの分解を促進するフィルタであってもよい。ここで、オゾンガスは、分解しやすい性質を有しているために、フィルタなどの対象物に衝突して反応することで容易に分解する。したがって、オゾンガス除去手段7として、測定対象ガスの吸着能が低いフィルタを用いることで、オゾンガス以外のガス(特に検知対象ガス)の吸着を抑制しながら、オゾンガスの衝突・反応による分解を促進することができる。
オゾンガス除去手段7は、測定対象ガスの吸着能を低く抑える目的で、活性炭およびシリカゲルを含まないことが好ましい。オゾンガス除去手段7は、活性炭およびシリカゲルを含まないことにより、測定対象ガスの吸着をより抑え、ひいては検知対象ガスの吸着をより抑えることができるので、検知対象ガスの検知感度が低下するのをより抑制しながら、オゾンガスの干渉を抑制することができる。したがって、オゾンガス除去手段7として、活性炭およびシリカゲルを含まず、測定対象ガスの吸着能の低いオゾンガス除去手段7のみが流入口41に設けられることが好ましい。
オゾンガス除去手段7は、たとえば、図1に示されるように、フッ素樹脂製フィルタ71および/または金属製フィルタ72を含んでいてもよい。フッ素樹脂製フィルタ71および金属製フィルタ72はいずれも、測定対象ガスの吸着能が低く、オゾンガスの分解を促進することが可能である。オゾンガス除去手段7は、フッ素樹脂製フィルタ71および金属製フィルタ72のいずれかを含んでいてもよいが、フッ素樹脂製フィルタ71および金属製フィルタ72の両方を含んでいてもよい。オゾンガス除去手段7がフッ素樹脂製フィルタ71および金属製フィルタ72の両方を含む場合は、たとえば、図1に示されるように、フッ素樹脂製フィルタ71および金属製フィルタ72が、流入口41の上流側から下流側に向けて順に配置されることが好ましい。フッ素樹脂製フィルタ71を上流側に、金属製フィルタ72を下流側に設けることで、測定対象ガスに含まれるオゾンガスの除去をより効率的に行なうことができる。これは、フッ素樹脂製フィルタ71の有するガス拡散機能と、金属製フィルタ72の有するオゾンガス反応分解機能とがバランスよく機能するからではないかと考えられる。つまり、フッ素樹脂製フィルタ71が上流側に配置されることで、フッ素樹脂製フィルタ71により測定対象ガスが拡散され、測定対象ガスがランダムな方向を向いて金属製フィルタ72に向かって流れるので、測定対象ガスに含まれるオゾンガスが金属製フィルタ72に衝突する確率が高くなって、より多くのオゾンガスを分解・除去することができるものと考えられる。
フッ素樹脂製フィルタ71は、フッ素樹脂により形成される、ガスが通過可能な多孔質部材である。フッ素樹脂製フィルタ71は、フッ素樹脂により形成されることで、測定対象ガスの吸着が抑えられている。したがって、フッ素樹脂製フィルタ71は、測定対象ガスの吸着を抑えながら、オゾンガスの衝突による分解を促進することができる。フッ素樹脂製フィルタ71としては、ガスが通過可能な複数の貫通孔を有していればよく、たとえば繊維状の多孔質フィルムを用いることができる。フッ素樹脂製フィルタ71に使用されるフッ素樹脂としては、測定対象ガスの吸着が抑制されるものであればよく、特に限定されることはないが、たとえばポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルコキシアルカン、パーフルオロエチレンプロペンコポリマーなどを用いることができる。
金属製フィルタ72は、金属により形成される、ガスが通過可能な多孔質部材である。金属製フィルタ72は、金属により形成されることで、衝突するオゾンガスの分解反応を促進する。金属製フィルタ72としては、ガスが通過可能な複数の貫通孔を有していればよく、たとえば金属製のメッシュやパンチングメタルなどを用いることができる。また、金属製フィルタ72を構成する金属としては、測定対象ガスの吸着を抑制することができ、オゾンガスの分解反応を促進することができるものであればよく、特に限定されることはないが、たとえばステンレス、アルミ、銅などを用いることができ、ガスの吸着がより抑制される緻密な酸化膜が表面に形成されるステンレスを好適に用いることができる。
金属製フィルタ72は、オゾンガス反応分解能力を維持しながら、検知対象ガスの分解反応を抑制するために、測定対象ガスとの適度な接触時間が確保できるような厚さに設定することができる。たとえば、検知対象ガスの分解反応を抑制するという観点では、金属製フィルタ72は、測定対象ガス、特に検知対象ガスとの接触時間ができるだけ短くなるように薄く形成することが好ましい。その場合、短い接触時間でオゾンガスの分解効率を上げるために、上述したように、金属製フィルタ72の上流側に、オゾンガスや検知対象ガスの分解能力が相対的に小さいフッ素樹脂製フィルタ71を設けることで、測定対象ガス、特にオゾンガスを拡散(分散)させて、オゾンガスとの接触確率を高めてもよい。また、金属製フィルタ72と測定対象ガスとの間の適度な接触時間を確保するために、上流側にフッ素樹脂製フィルタ71を設けることにより、測定対象ガスの拡散速度を制御して、接触時間を調整することもできる。
オゾンガス除去手段は、測定対象ガスの吸着能が低く、オゾンガスの分解を促進するフィルタとして、フッ素樹脂製フィルタや金属製フィルタ以外にも、ガス吸着能の低いガラス繊維製のフィルタなどを用いることもできる。また、オゾンガス除去手段は、検知対象ガスの検知信号強度の低下を抑制しながら、オゾンガスを除去することができれば、本実施形態に限定されることはなく、紫外線照射など他の公知のオゾンガス除去手段を用いることもできる。
定電位電解式ガスセンサ1は、図1に示されるように、流入口41の上流側(一方の端部41a側)に設けられ、測定対象ガスの容器4内への流入速度を低下させる減速手段8を備えていてもよい。この場合、流入口41の上流側に減速手段8が設けられ、流入口41の下流側にオゾンガス除去手段7が設けられる。定電位電解式ガスセンサ1は、以下でも詳しく述べるように、流入口41の上流側に減速手段8を設け、流入口41の下流側にオゾンガス除去手段7を設けることで、測定対象ガス中のオゾンガスをより効率的に除去することができる。
減速手段8は、上述したように、測定対象ガスの容器4内への流入速度を低下させるように構成されている。たとえば、定電位電解式ガスセンサ1が吸引式ガス検知器Dに組み込まれて使用される場合には、ガス吸引手段Pによって測定対象ガスが流入口41に所定の流速で供給される。減速手段8は、容器4外から流入口41内に供給される測定対象ガスのガス分子を流入口41内で拡散(または、散乱、分散など)させることで、ガス分子の進行方向を、流入口41の一方の端部41aから他方の端部41bに向かう方向Xから変化させて、流入口41の一方の端部41aから他方の端部41bに向かう方向Xの速度成分を低下させる。このように、減速手段8により、容器4外から流入口41内に供給される測定対象ガスの容器4内への流入速度を低下させることにより、測定対象ガスが、下流側に配置されるオゾンガス除去手段7を通過する時間が長くなり、測定対象ガス中のオゾンガスを効率的に除去することができる。また、減速手段8により、測定対象ガスのガス分子の進行方向を、流入口41の一方の端部41aから他方の端部41bに向かう方向Xから変化させることで、ガス分子がオゾンガス除去手段7と衝突する確率が高くなり、測定対象ガス中のオゾンガスを効率的に除去することができる。
減速手段8としては、たとえば、多孔質フィルタを用いることができる。多孔質フィルタとしては、たとえばポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルコキシアルカン、パーフルオロエチレンプロペンコポリマーなどのフッ素樹脂により形成された多孔質フィルムを用いることができる。ただし、減速手段8は、測定対象ガスの容器4内への流入速度を低下させることができれば、特に限定されることはなく、たとえば、ピンホールなどによって構成することもできる。また、たとえばガス吸引手段Pを用いない場合のように、流入口41への測定対象ガスの流入速度が大きくない場合には、減速手段8を省略することもできる。
以下において、実施例をもとに本実施形態の定電位電解式ガスセンサの優れた効果を説明する。ただし、本発明の定電位電解式ガスセンサは、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示される定電位電解式ガスセンサを作製した。反応極および対極にカーボン触媒、参照極に銀線を用い、電解液に8mol/L臭化リチウム水溶液を用いた。流入口側および流出口側の隔膜はいずれも、ポリテトラフルオロエチレン製多孔質フィルム(空孔率:約75%、厚さ:約0.1mm)を用いた。減速手段は、ポリテトラフルオロエチレン製多孔質フィルム(空孔率:約75%、厚さ:約0.1mm)を用いた。オゾンガス除去手段として、ポリテトラフルオロエチレン製多孔質フィルム(空孔率:約75%、厚さ:約0.1mm)を2枚重ねて構成したフッ素樹脂製フィルタを上流側に、ステンレス製パンチングメタル(開孔率:13%、厚さ:0.15mm)で構成した金属製フィルタを下流側に配置した。
(実施例2)
オゾンガス除去手段を除いて、実施例1と同様の定電位電解式ガスセンサを作製した。オゾンガス除去手段としては、ポリテトラフルオロエチレン製多孔質フィルム(空孔率:約75%、厚さ:約0.1mm)を8枚重ねて構成したフッ素樹脂製フィルタを用い、金属製フィルタは用いなかった。
(比較例)
オゾンガス除去手段を設けることなく、オゾンガス除去手段以外の構成を実施例1と同様とした定電位電解式ガスセンサを作製した。
(通過率測定)
実施例1、2および比較例の定電位電解式ガスセンサを用いて、オゾンガス除去手段を通過するジボランガスおよびオゾンガスの通過率を測定した。ジボランガスおよびオゾンガスの通過率は、大気中のジボランガス0.16ppmに対するセンサ出力値、大気中のオゾンガス0.6ppmに対するセンサ出力値を測定し、それぞれのガスについて、比較例から得られたセンサ出力値に対する実施例1、2から得られたセンサ出力値の割合を算出することにより求めた。その結果を表1に示す。なお、測定対象ガスの流入口への流入速度は、0.5L/分とした。
Figure 2020106415
表1の実施例1を見ると、ジボランガスの通過率が74%、オゾンガスの通過率が25%であり、オゾンガスの通過率がジボランガスの通過率の1/3程度にまで抑えられている。この結果から、定電位電解式ガスセンサにおいて、オゾンガス除去手段としてフッ素樹脂製フィルタおよび金属製フィルタを用いることで、ジボランガスの感度の低下を抑制しつつ、オゾンガスの感度を低下させることができることが分かる。そして、定電位電解式ガスセンサは、オゾンガス除去手段を用いることにより、オゾンガスによる干渉を抑制し、検知対象ガスの選択性を高めることができることが分かる。
表1の実施例2を見ると、ジボランガスの通過率が48%、オゾンガスの通過率が5%であり、オゾンガスの通過率がジボランガスの通過率の1/10程度にまで抑えられている。この結果から、定電位電解式ガスセンサにおいて、オゾンガス除去手段としてフッ素樹脂製フィルタを用いることで、ジボランガスの感度の低下を抑制しつつ、オゾンガスの感度を低下させることができることが分かる。そして、定電位電解式ガスセンサは、オゾンガス除去手段を用いることにより、オゾンガスによる干渉を抑制し、検知対象ガスの選択性を高めることができることが分かる。
1 定電位電解式ガスセンサ
2 電極
21 反応極
22 対極
23 参照極
3 電解液
4 容器
41 流入口
41a 流入口の一方の端部
41b 流入口の他方の端部
42 電解液収容部
43 流出口
43a 流出口の一方の端部
43b 流出口の他方の端部
44 流入側蓋部材
45 Oリング
46 流出側蓋部材
47 Oリング
5 隔膜
6 隔膜
7 オゾンガス除去手段
71 フッ素樹脂製フィルタ
72 金属製フィルタ
8 減速手段
D 吸引式ガス検知器
I ガス導入口
P ガス吸引手段
X 方向

Claims (7)

  1. 検知対象ガスを検知するための電極と、前記電極に接触する電解液と、前記電極および前記電解液を収容する容器とを備える定電位電解式ガスセンサであって、
    前記容器は、前記検知対象ガスを含む測定対象ガスが前記容器内に流入するための流入口を備え、
    前記流入口における前記容器の内部側には、前記電解液が前記流入口から前記容器外に流出するのを防止する隔膜が設けられ、
    前記流入口の上流側に設けられ、前記測定対象ガスの前記容器内への流入速度を低下させる減速手段と、
    前記流入口の下流側に設けられ、前記測定対象ガスに含まれるオゾンガスを除去するオゾンガス除去手段と
    を備える定電位電解式ガスセンサ。
  2. 前記オゾンガス除去手段が、前記測定対象ガスの吸着能が低く、前記オゾンガスの分解を促進するフィルタである、請求項1に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  3. 前記オゾンガス除去手段が、金属製フィルタを含む、請求項1または2に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  4. 前記オゾンガス除去手段が、活性炭およびシリカゲルを含まない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  5. 前記オゾンガス除去手段が、フッ素樹脂製フィルタを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  6. 前記オゾンガス除去手段が、金属製フィルタおよびフッ素樹脂製フィルタを含み、
    前記フッ素樹脂製フィルタおよび前記金属製フィルタが、前記流入口の上流側から下流側に向けて順に配置される、
    請求項1に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  7. ガス導入口を介して前記測定対象ガスを吸引するガス吸引手段と、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の定電位電解式ガスセンサと
    を備える吸引式ガス検知器。
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