JP2020105477A - 油脂の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】MCPD類の含有量が十分に低減された油脂を効率よく得ることができる油脂の製造方法を提供すること。【解決手段】油脂を脱色する第1の脱色工程と、第1の脱色工程を経た油脂を脱臭する第1の脱臭工程とを具備し、油脂とゼオライトとを接触させる吸着剤処理工程を、第1の脱色工程よりも前に行うか、第1の脱色工程と第1の脱臭工程との間で行うか、第1の脱臭工程より後に行う、油脂の製造方法。上記吸着剤処理工程を、油脂の温度が150〜270℃となる条件で行うことが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は油脂の製造方法に関する。
食用油脂の製造工程は、油脂の起源に関係なく、通常は、リン脂質を除去する脱ガム工程、遊離脂肪酸を除去する脱酸工程、色素を除去する脱色工程、有臭成分を除去する脱臭工程の順に行われる。これらの製造工程を経ることで、不純物が少なく、酸価が低く、着色がなく、且つ臭いのない食用油脂を得ることができる。サラダ油などの、低温下でも油脂結晶が生成しないことが必要である食用油脂を製造する場合や、原料油脂としてロウ分の多い油脂を使用する場合には、上記製造工程に脱ロウ工程が付加されることがある。
ところで、最近では、フィジカルリファイニングによって精製された油脂が販売されている。フィジカルリファイニングは、粗油を脱ガム処理、脱色処理した後に、脱臭処理することによって、アルカリ処理によらず油脂を脱酸するものである。特に輸入品の食用油脂にはフィジカルリファイニングにより精製されたものが多く、フィジカルリファイニング処理がされたパーム油は、当業者間でRBD(Refined Bleached Deodorized)パーム油と呼ばれている。
フィジカルリファイニングがなされたRBD油脂は、安価ではあるが、精製が十分に行われていない。そのため、フィジカルリファイニングを一次精製として、フィジカルリファイニングによって精製された油脂に対し日本国内で更に常法による二次精製を行う場合がほとんどである。
近年、分析技術の進歩に伴って、RBD油脂だけでなく、RBD油脂に対して上記の二次精製を行った油脂、及び従来行われてきた上記の製造工程を経て得られる油脂にも、3−クロロプロパン−1,2ージオール(以下、「3−MCPD」という。)及び2−クロロプロパン−1,3ージオール(以下、「2−MCPD」という。)等のクロロプロパンジオール類並びにその脂肪酸エステル類(以下、これらを総称して「MCPD類」という。)が含有されることが明らかになってきた。
MCPD類は、意図しないにもかかわらず、油脂の脱臭工程で油脂にもともと含まれる成分から生じるものであり、油脂中の脂質と塩化物イオンとから生成されるものであると考えられている。食品を通じて3−MCPDの脂肪酸エステル等が摂取されると、該脂肪酸エステル等が体内で加水分解されて、3−MCPDや2−MCPDが生じる。3−MCPDや2−MCPDは健康への悪影響(腎毒性)が懸念されていることから、油脂中のMCPD類の含量を低減するための様々な研究が進められている。
現在検討されている油脂中のMCPD類の含量を低減する手法は、(1)油脂の製造工程における設定温度の調節、(2)酸・塩基を用いた油脂の精製、及び(3)脱臭工程の前後での吸着剤処理、の3種類に大別される。
まず、(1)について述べる。MCPD類は、脱臭工程をはじめとする、油脂の精製工程における高温での処理により生じることが知られている。そのため、従前知られた脱臭温度条件(非特許文献1参照)よりも低温の温度条件で脱臭することが検討されている。例えば、特許文献1では、MCPD類等を含有する油脂を、100〜240℃という低温で脱臭することにより、油脂中のMCPD類を低減する方法が提案されている。
次に(2)について述べる。(2)の方法は、主として脱臭工程を経ることにより生じた油脂中のMCPD類を化学的に低減・除去する手法である。例えば、特許文献2では、脱色工程と脱臭工程とを経た油脂をアルカリ水溶液と接触させた後に精製することにより、油脂中のMCPD類を低減する方法が提案されている。
最後に(3)について述べる。(3)の方法は、主として脱臭工程を経ることにより生じた油脂中のMCPD類を物理的に低減・除去する手法である。例えば、特許文献3では、脱色工程と脱臭工程とを経た油脂を、シリカゲル及び/又は塩基性活性炭と接触させることにより、油脂中のMCPD類を低減する方法が提案されている。また、特許文献4では、ベーマイト及びハイドロタルサイトからなる群から選択される1種以上の無機粉末と、油脂とを一定の温度条件下で接触させる、油脂中のMCPD類が低減された油脂の製造方法が提案されている。
特開2011−074358号公報 WO2011−055732号パンフレット WO2011−040539号パンフレット 特開2015−067692号公報
日本油化学会編 油脂・脂質の基礎と応用 平成17年4月1日第1版発行 P218−219
上記(1)〜(3)の方法には次のような課題があった。
特許文献1に記載の(1)の方法は、MCPD類の生成を抑えながら油脂を脱臭することができるものの、従前知られた脱臭温度条件で行うよりも長時間脱臭処理を行う必要があり、作業効率がよくないという課題があった。
特許文献2に記載の(2)の方法は、油脂の鹸化分解が生じるおそれがあるという課題、酸や塩基を油脂中から除くために水洗が必要となり、工程が増えるという課題、及び、得られる精製油脂の収率が下がりやすいという課題があった。
特許文献3及び特許文献4に記載の(3)の方法は、油脂中のMCPD類の含量を十分に低減できない場合があるという課題があった。また、特許文献4に記載の方法は、食品の製造に用いることのできない吸着剤を使用しているため、食用の油脂を製造には利用できないという課題があった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、MCPD類の含有量が十分に低減された油脂を効率よく得ることができる油脂の製造方法を提供することにある。
上記課題を鑑み、本発明者らは特に上記(3)の手法に着目し、鋭意検討を行ったところ、油脂の精製工程における特定の段階でゼオライトと油脂とを接触させることにより、油脂に含まれるMCPD類の含量が低減することを知見した。
本発明はこの知見に基づいて完成されたものであり、
油脂を脱色する第1の脱色工程と、
第1の脱色工程を経た油脂を脱臭する第1の脱臭工程とを具備し、
油脂とゼオライトとを接触させる吸着剤処理工程を、第1の脱色工程よりも前に行うか、第1の脱色工程と第1の脱臭工程との間で行うか、第1の脱臭工程よりも後に行う、油脂の製造方法を提供するものである。
本発明の油脂の製造方法によれば、MCPD類の含有量が十分に低減した油脂を効率よく得ることができる。
以下に、本発明の油脂の製造方法について、その好ましい実施形態に基づき、詳細に説明する。
本発明の油脂の製造方法においては、MCPD類の量が十分に低減された油脂を得る観点から、油脂に対し脱色工程と脱臭工程とをそれぞれ少なくとも1回行う必要がある。脱色工程と脱臭工程は交互に行う。特にまず脱色を行い、次に脱臭を行う操作を一単位とし、これを1回以上行うことが好ましい。具体的には、本発明の油脂の製造方法は、油脂を脱色する第1の脱色工程と、第1の脱色工程を経た油脂を脱臭する第1の脱色工程とを少なくとも具備する。脱色工程及び脱臭工程の回数は、MCPD類の含有量の低減の度合によって異なるが、収率を高める観点及び効率よく油脂を精製する観点から、それぞれ1〜3回であることが好ましく、より好ましくはそれぞれ1〜2回である。脱色工程及び脱臭工程の回数が2回である場合、MCPD類の含有量が低減され、且つ風味が良好な油脂が得られる。本発明においては、1回目の脱色工程及び1回目の脱臭工程をそれぞれ第1の脱色工程及び第1の脱臭工程と記載する場合があり、2回目の脱色工程及び2回目の脱臭工程をそれぞれ第2の脱色工程及び第2の脱臭工程と記載する場合があり、n回目の脱色工程及びn回目の脱臭工程を、それぞれ、第nの脱色工程及び第nの脱臭工程と記載する場合がある。
本発明における脱色工程(第1の脱色工程、第2の脱色工程及び第nの脱色工程)について述べる。
本発明の脱色工程は、常法によって行うことができる。脱色工程の条件は特に限定されず、油脂の製造方法で通常設定される脱色方法と同じ条件で行えばよい。具体的な脱色方法としては、例えば、脱色工程に供する油脂に白土(活性白土等)等の脱色材料を好ましくは0.1〜2質量%、更に好ましくは0.5〜2質量%程度加えて、好ましくは1.0×10Pa以下、より好ましくは1.0×10Pa、更に好ましくは8.0×10Pa以下、特に好ましくは5.0×10Pa以下の減圧下、好ましくは80〜150℃、更に好ましくは80〜120℃、より好ましくは80〜100℃で油脂を撹拌しながら加熱する。加熱時間は好ましくは5〜60分間、更に好ましくは20〜60分間とする。油脂を加熱した後に、油脂から白土を濾別することで、脱色された油脂が得られる。別法として、ろ過器又はカラムに白土を充填し、該ろ過器又は該カラムに油脂を通液させる方法等を採用することができる。脱色工程に使用される白土としてはゼオライト以外の物質が用いられる。第1の脱色工程、第2の脱色工程、及び第nの脱色工程の処理条件はそれぞれ、異なっていてもよく、同一であってもよい。
白土とゼオライトは、「構造」や「細孔径」が異なっている。具体的には、白土は、例えば、モンモリロナイト構造を有し、且つその平均細孔径が好ましくは60Å程度のものである。これに対し、ゼオライトは、例えば、モルデナイト構造を有し、且つその平均細孔径が好ましくは10Å未満のものである。
次に、本発明における脱臭工程(第1の脱臭工程、第2の脱臭工程及び第nの脱臭工程)について述べる。本発明の脱臭工程は、常法によって行うことができる。脱臭工程の条件は特に限定されず、油脂の製造方法で通常設定される脱色方法と同じ条件で行えばよい。具体的な脱臭方法としては、例えば、水蒸気と油脂とを減圧下で接触させる減圧水蒸気蒸留が挙げられる。水蒸気と接触させる油脂温度は、好ましくは160〜270℃、更に好ましくは180〜270℃、より好ましくは200〜270℃とする。接触時間は好ましくは30〜180分間、更に好ましくは30〜150分間、より好ましくは30〜120分間とする。吹込み水蒸気量は、対油で、好ましくは1〜5質量%、更に好ましくは1〜4質量%、より好ましくは1.5〜4質量%とする。脱臭工程は、好ましくは8.0×10Pa以下、更に好ましくは5.0×10Pa以下の減圧下で行う。また、第1の脱臭工程と第2の脱臭工程、及び第nの脱臭工程の処理条件はそれぞれ、異なっていてもよく、同一であってもよい。
上述したとおり、フィジカルリファイニングにより得られたRBD油脂は、脱色処理及び脱臭処理が施された油脂である。また、ケミカルリファイニングにより得られたNBD油脂も、脱色処理及び脱臭処理が施された油脂である。したがって、本発明においては、RBD油脂及びNBD油脂は、第1の脱色工程及び第1の脱臭工程が施された油脂に相当する。
次に、本発明における吸着剤処理工程について述べる。本発明の油脂の製造方法は、油脂とゼオライトとを接触させる吸着剤処理工程を具備することに特徴の一つを有する。吸着剤処理工程に用いられるゼオライトは、沸石とも呼ばれるアルミノ珪酸塩鉱物であり、結晶構造に由来した多孔質構造を有するものである。ゼオライトは、その由来によって、天然ゼオライト、合成ゼオライト及び人工ゼオライトの3つに大別することができる。本発明において合成ゼオライトとは、純粋なケイ酸や水酸化アルミニウム等の原料を用いて人為的に合成される、天然ゼオライトと比して純度の高いゼオライトを意味する。また、人工ゼオライトとは、石灰炭などを原料として人為的に合成されるゼオライトを意味する。本発明においては、天然ゼオライト、合成ゼオライト及び人工ゼオライトからなる群から選択される1種以上を使用することによって、本発明の効果を得ることができる。ゼオライトは一般的な化学成分として、SiO、Al、Fe、CaO、KO及びNaO等を含有するものである。本発明の油脂の製造方法で用いられるゼオライトとしては、特に限定されないが、例えばSiOとAlとの質量比(SiO/Al)が2〜12の組成を有する天然ゼオライト等を使用することができる。本発明の製造方法で製造される油脂を食用油脂に用いる場合には、ゼオライトは、天然ゼオライト及び合成ゼオライトからなる群から選択される1種以上を使用することが好ましい。
本発明で使用されるゼオライトの形状には特に制限はなく、粉末状、塊状、ビーズ状、ペレット状等の様々な形状をとることができる。油脂との接触面積を大きくする観点から、ゼオライトは粉末状であることが好ましい。
本発明の吸着剤処理工程におけるゼオライトの使用量は、MCPD類が低減された油脂を効率よく得る観点、ろ過速度等にみる生産性の観点、及び歩留まりの観点から、油脂に対して3.0質量%以下とすることが好ましく、0.1%〜3.0質量%とすることが更に好ましく、0.1%〜2.5質量%とすることがより好ましく、0.1〜2.0質量%とすることが最も好ましい。
油脂とゼオライトとの接触は、例えば、好ましくは50〜70℃の油脂に粉末のゼオライトを加えて十分に撹拌し分散させた後、撹拌しながら下述の温度まで昇温し、下述の時間接触させることにより行うことができる。
本発明の吸着剤処理工程における、油脂とゼオライトとを接触させる際の油脂の温度は、MCPD類の含量低減の観点、及び工業的生産性を向上させる観点から、80〜270℃が好ましく、110〜270℃がより好ましく、150〜270℃が更により好ましく、180〜270℃であることが特に好ましく、200〜270℃が最も好ましい。MCPD類の生成を抑え、また油脂中のMCPD類の含量を低減させるために、油脂の製造において脱色工程とは別に吸着剤処理を施す場合においては、従来、150℃以下程度の低い処理温度で行っていた(例えばWO2011/040539号、WO2013/018412号、特開2011−195621号公報、特開2013−018970号公報他参照)。ところが、意外にも、本発明のゼオライト処理においては、従前知られた処理温度よりも高温で吸着剤処理を行うことで、MCPD類をより低減することが可能であることが本発明者の検討の結果判明した。
本発明の吸着剤処理工程における油脂とゼオライトとの接触時間は、MCPD類の含量低減の観点、及び工業的生産性を向上させる観点から、3〜180分が好ましく、5〜120分がより好ましく、5〜90分が特に好ましい。油脂とゼオライトとを接触させる際の圧力は、減圧下でもよく、常圧でもよいが、酸化を抑制する観点から減圧下で行うことが好ましい。油脂とゼオライトとの接触を減圧下で行う場合、1.0×10Pa以下の減圧下で行うことが好ましく、1.0×10Pa以下の減圧下で行うことがより好ましく、8.0×10Pa以下の減圧下で行うことが更により好ましく、5.0×10Pa以下の減圧下で行うことが特に好ましい。
本発明の油脂の製造方法は、この吸着剤処理を、第1の脱色工程よりも前に行うか、第1の脱色工程と第1の脱臭工程との間で行うか、第1の脱臭工程よりも後で行うことで、MCPD類を効果的に低減することができる。本発明においては、任意の時点で上記吸着剤処理工程を行うことが可能であるが、第1の脱臭工程よりも後に行うことがより好ましい。
本発明の油脂の製造方法が第2の脱色工程及び第2の脱色工程を具備する場合、吸着剤処理を、第1の脱色工程よりも前に行うか、第1の脱色工程と第1の脱臭工程との間で行うか、第1の脱臭工程と第2の脱色工程との間で行うか、又は第2の脱色工程と第2の脱臭工程との間で行うことで、MCPD類を効果的に低減することができる。脱色工程及び脱臭工程を2回以上行う場合、第2の脱臭工程よりも前に吸着剤処理工程を行うことが望ましい。本発明においては、第2の脱臭工程を経る前に上記吸着剤処理工程を行うことが好ましく、第1の脱臭工程と第2の脱色工程との間又は第2の脱色工程と第2の脱臭工程との間で行うことが更に好ましく、第1の脱臭工程と第2の脱色工程との間で行うことがより好ましい。第2の脱臭工程より前に吸着剤処理工程を行うことで、得られる油脂中のMCPD類の含量がより低減され、且つ得られる油脂の風味が良好となる。
本発明においては、吸着剤処理を複数回行うことが可能ではあるが、工業的生産性の観点、及び、MCPD類の低減にかかる費用対効果の観点から、吸着剤処理の回数は2回以下とすることが好ましく、1回行うことがより好ましい。上記吸着剤処理工程を複数回行う場合、各工程の条件は同一であってもよく、異なっていてもよい。
次に、本発明を適用することのできる油脂について述べる。
本発明の油脂の製造方法は、食用に用いられる油脂に対し、特に制限なく適用することができる。食用油脂としては、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、オリーブ油、綿実油、大豆油、菜種油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、カカオ脂、シア脂、マンゴー核油、サル脂及びイリッペ脂等の植物油脂、牛脂、乳脂、豚脂、魚油及び鯨油等の動物油脂、並びにこれらの油脂に水素添加、分別及びエステル交換から選択される一又は二以上の処理を施した加工油脂が挙げられる。本発明においては、これらの食用油脂を単独で適用することができ、2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の油脂の製造方法は、その効果が特に顕著になることから、パーム系油脂に適用することが好ましい。本発明においてパーム系油脂とは、パーム油、パーム核油、並びにパーム油又はパーム核油に対し水素添加、分別及びエステル交換等から選択される物理的又は化学的処理の1種又は2種以上を施した油脂を指す。いずれのパーム系油脂を選択した場合であっても、本発明の油脂の製造方法により製造された油脂は、MCPD類の含量が極めて低いものとなる。
本発明の油脂の製造方法により製造された油脂は、得られた油脂中のMCPD類の含量が極めて低いという特徴を有する。例えば、DOBI等で規定されるグレードによっても異なり一概にはいないが、MCPD類の含量が4ppm超であるRBDパーム系油脂に対して、本発明の油脂の製造方法を適用した場合、そのMCPD類の含量が好ましくは4ppm以下、更に好ましくは0〜3ppmとなる。
本発明の油脂の製造方法により製造された油脂は、良好な風味の油脂を得る観点から、酸価が0.5以下であることが好ましく、酸価が0.3以下であることがより好ましい。油脂の酸価は、例えば、日本油化学会制定 基準油脂分析試験法(2013年版)2.3.1−2013に示された手法により測定することができる。
本発明の油脂の製造方法により製造された油脂は、良好な風味の油脂を得る観点から、過酸化物価が0.3以下であることが好ましく、過酸化物価が0.1以下であることがより好ましい。油脂の過酸化物価は、例えば日本油化学会制定 基準油脂分析試験法(2013年版)2.5.2に示された手法により測定することができる。
油脂のMCPD類の含量を定量する方法としては、原理的な違いから直接分析法と間接分析法とが知られている。本発明においてはいずれの方法で定量しても構わないが、使用する標準物質の種類が少なく経済的であることから、間接分析法でMCPD類を定量することが好ましい。例えば、簡便な間接分析法として、特許5864278号や、オレオサイエンス第17巻第4号(2017)p171−178等に記載の方法を用いることができる。この方法は、油脂中の3−MCPDの脂肪酸エステル及び2−MCPDの脂肪酸エステルを加水分解して3−MCPDと2−MCPDに変換し、これをフェニルホウ酸で誘導体化した後、GC−MSで測定する手法である。GC−MSによる測定条件については、上記文献を参考に任意に設定することができるが、例えば以下のような条件で測定することができる。
<ガスクロマト部>
・カラム:VF−5ms
・注入量:1uL
・注入法:スプリットレス
・注入口温度:250℃
・キャリアガス:ヘリウム、1.2mL/分
・カラムオーブン:60℃:1分→60〜150℃:10℃/分、150〜180℃:3℃/分
180〜300℃:30℃/分、300℃:8分 計32分間
<質量分析部>
・トランスファーライン:280℃
・イオン源温度:230℃
・四重極温度:150℃
・イオン化法:EI、正イオン
本発明の油脂の製造方法は、第1の脱色工程、第1の脱臭工程、第2の脱色工程、第2の脱臭工程及び吸着剤処理工程に加え、従来の油脂の製造方法が具備する他の工程を具備していてもよい。他の工程としては、例えば、リン脂質を除去する脱ガム工程、遊離脂肪酸を除去する脱酸工程、及び脱ロウ工程等が挙げられる。上記脱ガム工程、上記脱酸工程及び上記脱ロウ工程は、常法によって行うことができる。上記脱ガム工程、上記脱酸工程及び上記脱ロウ工程の条件及び順序は特に限定されず、油脂の製造方法で通常設定される条件及び順序で行えばよい。
本発明の製造方法で得られた油脂は、一般の油脂同様に、飲食品の製造に使用することができる。本発明の製造方法で得られた油脂を用いた飲食品は、従来の油脂を用いた飲食品よりもMCPD類の含有量が低く抑えられているという特徴を有する。
上記飲食品の例としては、例えば、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド、風味ファットスプレッド、ドレッシング、マヨネーズ、冷菓、スプレー用油脂、フライ用油脂、チョコレート用油脂、バッター用油脂等の油脂加工食品をはじめ、フラワーペースト、餡等の製菓製パン用素材、洋菓子、和菓子、パン、スナック、カレー、シチュー、グラタン、調味料、即席調理食品、畜産加工品、水産加工品、野菜加工品の油脂を使用する飲食品を挙げることができる。
以下、実施例を基に本発明を更に詳述する。
以下の実施例及び比較例においては、第1の脱色工程及び第1の脱臭工程を施した油脂である、パーム粗油をフィジカルリファイニングしたRBDパーム油(ISF社製、MCPD類含量4.4ppm)を用いた。
後述の吸着剤処理工程を行う際に用いた吸着剤A〜Lを下記の表1に示す。吸着剤A〜Gは天然ゼオライトであり、吸着剤Hは合成ゼオライトであり、吸着剤I〜Kはゼオライトではない吸着剤である。
Figure 2020105477
<検討1−1>
(実施例1)
本実施例は、第1の脱臭工程の後に吸着剤処理工程を行った例である。具体的には下記の手順で油脂を製造した。
加熱し溶解したRBDパーム油に対し吸着剤処理工程を行った。吸着剤処理工程においては、溶解したRBDパーム油に対し1.5質量%の吸着剤Aを添加した。油脂温度が250℃となるように調整し、1.0×10Pa以下の減圧下で30分間撹拌しながら、油脂と吸着剤Aとを接触させた。吸着剤処理工程を終えた後、吸着剤Aを濾別し、油脂Aを得た。
(実施例2〜8)
吸着剤Aを表2に示すものに変えた以外は実施例1と同様にして、油脂B〜Hを得た。
(比較例1〜4)
吸着剤Aを表3に示すものに変えた以外は実施例1と同様にして、油脂I〜Lを得た。
得られた油脂について、吸着剤処理工程を経た後の油脂中のMCPD類の含量を、上述の間接定量法を用いて定量した。また、スクリーニングに用いたRBDパーム油についても同様の方法でMCPD類の含量を定量した。
詳細には、油脂中の3−MCPDの脂肪酸エステル及び2−MCPDの脂肪酸エステルを加水分解して、3−MCPD及び2−MCPDにそれぞれ変換し、これをフェニルホウ酸で誘導体化した後、GC−MSで測定する手法を用いて定量した。定量結果を表2及び表3に示す。表中のMCPD類の和とは、油脂中に含有されるMCPD類の含量の総和を意味し、単位はppmである。また、MCPD類の低減率を求めた。MCPD類の低減率とは、処理前のRBDパーム油中のMCPD類の和を基準として、吸着剤A〜Lを用いた吸着剤処理工程を経ることでどれだけMCPD類の含量を低減することができたかを示すものであり、下記の式から算出される。MCPD類の低減率が負の値である場合、処理前のRBDパーム油中のMCPD類の和を基準として、処理後にMCPD類の含量が増加していることを意味する。
MCPD類の低減率(百分率)=(処理前のMCPD類の含量−処理後のMCPD類の含量)÷(処理前のMCPD類の含量)×100
Figure 2020105477
Figure 2020105477
吸着剤A〜Hを用いて行った吸着剤処理工程を経た実施例1〜8の油脂はいずれも、処理前のRBDパーム油よりもMCPD類の含量が低減されており、用いたゼオライトの種類を問わず、ゼオライトによる吸着剤処理によって、MCPD類の含量の低減に高い効果を示すことが確認された。
使用したゼオライトによってMCPDの低減率に差が生じることが確認されたが、これはゼオライトの組成や粒径、比表面積等の特性の差によるものであると推察される。
吸着剤処理工程を経た油脂であっても、ゼオライト以外の吸着剤I〜Lを用いて行った吸着剤処理工程を経た油脂は、程度に差があるものの、処理前に比べてMCPD類が増加していた。
<検討1−2>
(実施例9)
本実施例は、第1の脱臭工程と第2の脱色工程の間で吸着剤処理工程を行った例である。具体的には下記の手順で油脂を製造した。
RBDパーム油に対し、実施例1と同様にして吸着剤処理工程を行った。その後、油脂から吸着剤Aを濾別し、第2の脱色工程を行った。第2の脱色工程においては、吸着剤処理工程を施したRBDパーム油に対し、吸着剤を濾別した後、活性白土(ガレオンアースV2R、水澤化学工業社製)を2質量%添加した。更に油脂温度を85℃となるように加熱し、1.0×10Pa以下の減圧下で45分間撹拌した。第2の脱色工程終了後、活性白土を濾別し、第2の脱臭工程を行った。第2の脱臭工程においては、5.0×10Pa以下の減圧下で、230℃で90分間水蒸気蒸留を行った。吸着剤処理工程を経た後、第2の脱色工程及び第2の脱臭工程を経た油脂のMCPD類含量、RBDパーム油からの低減率、酸価、過酸化物価及び風味について表4に示す。風味の評価は下記の評価基準に則って行った。RBDパーム油からのMCPD類の低減率については下記の方法で測定した。酸価及び過酸化物価については上述の方法で測定した。
(実施例10)
吸着剤Aを吸着剤Dに変えた以外は実施例9と同様にして、油脂を精製した。
(実施例11)
吸着剤Aを吸着剤Hに変えた以外は実施例9と同様にして、油脂を精製した。
(比較例5)
吸着剤Aを吸着剤Iに変えた以外は実施例9と同様にして、油脂を精製した。
(比較例6)
吸着剤Aを活性白土(ガレオンアースV2R、水澤化学工業社製)に変えた以外は実施例9と同様にして、油脂を精製した。
(比較例7)
加熱し溶解したRBDパーム油に対し、吸着剤処理工程を経ることなく、第2の脱色工程を行った。第2の脱色工程は、溶解したRBDパーム油に対して活性白土(ガレオンアースV2R、水澤化学工業社製)を2質量%添加し、加熱温度を油脂温度が85℃となるように調整し、1.0×10Pa以下の減圧下で45分間撹拌することにより行った。第2の脱色工程終了後、活性白土を濾別し、吸着剤処理工程を経ることなく、第2の脱臭工程を行った。第2の脱臭工程においては、5.0×10Pa以下の減圧下で、230℃で90分間水蒸気蒸留を行った。実施例1と同様にして、風味の評価、MCPD類の低減率、酸価及び過酸化物価を行った。
[風味評価方法]
60℃に調温した油脂を小さじに2g量りとり、直接口に含んで、以下に示す評価基準に則り、油脂に異味を感じるか否かをパネラー12人で評価した。12人のパネラーの評価結果の平均を表4に示す。
10点:口に含んでも異味がしない
9点:口に含んで2〜3秒してから異味を感じる
8点:口に含んだ直後に異味を感じる
検討1−2におけるRBDパーム油からのMCPD類の低減率とは、処理前のRBDパーム油中のMCPD類の和を基準として、吸着剤A〜Lを用いた吸着剤処理工程を経た後、第2の脱色工程、第2の脱臭工程を経た油脂がMCPD類をどれほど含有するかを示すものであり、下記の式から算出される。
RBDパーム油からのMCPD類の低減率(百分率)=
(RBDパーム油のMCPD類の含量−第2の脱臭工程後のMCPD類の含量)÷(RBDパーム油のMCPD類の含量)×100
Figure 2020105477
表4から明らかなように、ゼオライトを用いて吸着剤処理を経た後に、第2の脱色工程、第2の脱臭工程を経た油脂(実施例9〜11)は、吸着剤処理を経ない油脂(比較例7)と比して、大幅にMCPD類が低減されていることが確認された。
ゼオライトを用いて吸着剤処理を行った実施例9〜11の油脂をみると、使用した吸着剤によってRBDパーム油からのMCPD類の低減率に差がみられるものの、合成ゼオライトや天然ゼオライト等の種別の違いを問わず、総じてMCPD類を40%超の割合で低減することが確認された。
従来より油脂の精製に用いられてきた吸着剤を用いて吸着剤処理を行った比較例5及び比較例6の油脂をみると、比較例5の油脂は未処理品と比較してMCPD類が大幅に増加することが確認された。また、比較例6の油脂はMCPD類が低減する一方、酸価や過酸化物価が高くなり、精製後に得られる油脂の風味が劣化することが確認された。
<検討1−3>
(実施例12)
本実施例は、第1の脱臭工程と第2の脱色工程の間で吸着剤処理工程を行う際の油脂温度を変更して試験した例である。具体的には下記の手順で油脂を製造した。
まず、加熱し溶解したRBDパーム油に対し吸着剤処理工程を行った。吸着剤処理工程においては、溶解したRBDパーム油に対し1.5質量%の吸着剤Dを添加した。油脂温度が90℃となるように調整し、1.0×10Pa以下の減圧下で30分間撹拌しながら、油脂と吸着剤Dとを接触させた。
吸着剤処理工程を終えた後、油脂から吸着剤Dを濾別し、第2の脱色工程を行った。第2の脱色工程においては、吸着剤処理工程を施したRBDパーム油に対し活性白土(ガレオンアースV2R、水澤化学工業社製)を2質量%添加し、油脂温度を85℃となるように加熱し、1.0×10Pa以下の減圧下で45分間撹拌した。第2の脱色工程終了後、活性白土を濾別し、第2の脱臭工程を行った。第2の脱臭工程においては、5.0×10Pa以下の減圧下で、230℃で90分間水蒸気蒸留を行った。吸着剤処理工程を経た後、第2の脱色工程及び第2の脱臭工程を経た油脂のMCPD類含量、RBDパーム油からの低減率、酸価、過酸化物価及び風味について表5に示す。風味の評価は下記の評価基準に則って行った。RBDパーム油からのMCPD類の低減率については上記の方法で測定した。酸価及び過酸化物価については上述の方法で測定した。
(実施例13)
吸着剤処理工程において、油脂と吸着剤Dとを接触させる際の油脂温度が120℃となるように調整した以外は実施例12と同様に油脂の精製を行った。
Figure 2020105477
検討1−3では使用するゼオライトの種類を固定し、接触させる際の油脂温度を変化させた。表5から明らかように、従来、MCPD類を低減する観点からは、吸着剤と接触させる油脂の温度を低くすることが好ましいとされていたところ、従来知見に反し、ゼオライトを用いた場合には、油脂温度が高くすることによってMCPD類の低減率が高くなることが確認された。

Claims (8)

  1. 油脂を脱色する第1の脱色工程と、
    第1の脱色工程を経た油脂を脱臭する第1の脱臭工程とを具備し、
    油脂とゼオライトとを接触させる吸着剤処理工程を、第1の脱色工程よりも前に行うか、第1の脱色工程と第1の脱臭工程との間で行うか、第1の脱臭工程よりも後に行う、油脂の製造方法。
  2. 上記吸着剤処理工程を、油脂の温度が150〜270℃となる条件で行う、請求項1記載の油脂の製造方法。
  3. 上記吸着剤処理工程において、油脂に対して3.0質量%以下のゼオライトを接触させる、請求項1又は2記載の油脂の製造方法。
  4. 上記吸着剤処理工程を経た油脂中のクロロプロパンジオール類及びその脂肪酸エステル類の合計含量が4ppm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の油脂の製造方法。
  5. 第1の脱臭工程を経た油脂を脱色する第2の脱色工程と、
    第2の脱色工程を経た油脂を脱臭する第2の脱臭工程とを更に具備し、
    上記吸着剤処理工程を、第1の脱色工程よりも前に行うか、第1の脱色工程と第1の脱臭工程との間で行うか、第1の脱臭工程と第2の脱色工程との間で行うか、又は第2の脱色工程と第2の脱臭工程との間で行う、請求項1〜4のいずれか一項に記載の油脂の製造方法。
  6. 上記吸着剤処理工程を、第1の脱色工程よりも前に行うか、第1の脱色工程と第1の脱臭工程との間で行うか、又は第1の脱臭工程と第2の脱色工程との間で行う、請求項5に記載の油脂の製造方法。
  7. 第2の脱臭工程を経た油脂中のクロロプロパンジオール類及びその脂肪酸エステル類の合計含量が4ppm以下である、請求項5又は6に記載の油脂の製造方法。
  8. 油脂を脱色する第1の脱色工程と、
    第1の脱色工程を経た油脂を脱臭する第1の脱臭工程とを具備し、
    油脂とゼオライトとを接触させる吸着剤処理を、第1の脱色工程よりも前に行うか、第1の脱色工程と第1の脱臭工程との間で行うか、第1の脱臭工程よりも後に行う、油脂に含有されるクロロプロパンジオール類又はその脂肪酸エステル類の低減方法。
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