JP2020105415A - 熱可塑性樹脂組成物及び成形体 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)
単一重合体としたときのガラス転移温度が異なる2種以上のモノマーユニットを含むランダム共重合体を含み、
成形板としたときに、Atomic Force Microscope(AFM)を用いて弾性率をマッピングした際に、弾性率の異なる成分がナノスケールで相分離した構造を有する、
ことを特徴とする、熱可塑性樹脂組成物。
(2)
前記マッピングから得られる横軸を弾性率とするヒストグラムのピークフィッティング処理において、主成分のピークと、主成分より弾性率が低い低弾性率ピークとを含む少なくとも2個のピークが存在し、
前記低弾性率ピークが占める割合が5〜40%である、(1)の熱可塑性樹脂組成物。
(3)
前記ランダム共重合体が、Gel Permiation Chromatography(GPC法)による分子量測定により作成した分子量分布曲線において、分子量が100万以上の成分を0.1〜20%含む、(1)又は(2)の熱可塑性樹脂組成物。
(4)
前記モノマーユニットとして、芳香族ビニルモノマーに由来するユニットを含む、(1)〜(3)のいずれかの熱可塑性樹脂組成物。
(5)
前記モノマーユニットとして、アルキル(メタ)アクリレートに由来するユニットを含む、(1)〜(4)のいずれかの熱可塑性樹脂組成物。
(6)
前記ランダム共重合体に変性ポリロタキサンユニットが含まれている、(1)〜(5)のいずれかの熱可塑性樹脂組成物。
(7)
変性ポリロタキサンユニットが主として分散相に存在する、(6)の熱可塑性樹脂組成物。
(8)
相分離した前記構造において、マトリックス相を形成する成分のガラス転移温度と、分散層を形成する成分のガラス転移温度との差が5℃以上である、(1)〜(7)のいずれかの熱可塑性樹脂組成物。
(9)
(1)〜(8)のいずれかの熱可塑性樹脂組成物を成形してなることを特徴とする、成形体。
以下の用語の定義は、本明細書及び特許請求の範囲にわたって適用される。
「ガラス転移温度」とは、示差走査熱量系(DSC)の測定を行って得られる温度から定義される値を指す。
「ランダム共重合体」とは、2種以上の異なるモノマーユニットを重合して得られる重合体であり、モノマーユニットの配列に秩序がない重合体を指す。Mayo−Lewis式で定義されるr1、r2が0.01<r1<1、0.01<r2<1の場合にランダム共重合体を形成しやすい。ランダム共重合体としては、ガラス転移温度を1つしか持たないランダム共重合体が好ましい。
「熱可塑性」とは、ガラス転移温度又は融点以上に加熱することで軟化する性質のことを指し、軟化することで容易に成形加工が可能になる。
「ナノスケールでの相分離」とは、原子間力顕微鏡により成形体を観察した際に、2相以上に分離した構造を取っており、長径が1000nm未満である分散相を有する状態を指す。
「(メタ)アクリレート」とは、アリクレート及びメタクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種を指す。
[熱可塑性樹脂組成物]
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、単一重合体としたときのガラス転移温度が異なる2種以上のモノマーユニットを含むランダム共重合体を含み、成形板としたときに、Atomic Force Microscope(AFM)を用いて弾性率をマッピングした際に、弾性率の異なる成分がナノスケールで相分離した構造を有する。
−モノマーユニット−
上記モノマーユニットとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、エチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン等の芳香族ビニルモノマー;(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量体;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;ポリエステルジオールジ(メタ)アクリレート;ポリカーボネートジオールジ(メタ)アクリレート;ポリウレタンジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート;n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルへキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシ化ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート;等のモノマーに由来するユニットが挙げられる。これらを2種以上組み合わせて用いて使用する。
これらの中でも、得られるランダム共重合体の吸水性がなく寸法安定性が高くなり、透明性にも優れることから、芳香族ビニルモノマーとモノ(メタ)アクリレートモノマーとを組み合わせることが好ましく、芳香族ビニルモノマーとアルキル(メタ)アクリレートとを組み合わせることがより好ましい。
上記モノマーユニットとしては、単一重合体としたときのガラス転移温度の差が50℃以上であるモノマーユニットの組み合わせを含むことが好ましく、差が100℃以上であるモノマーユニットの組み合わせを含むことがより好ましい。
上記モノマーユニットは、2種であってもよい。
ランダム共重合体を合成する際の、モノマーの合計質量(100質量部)に対する芳香族ビニルモノマーの添加量は、破断強度に優れる観点から、40質量部以上であることが好ましく、より好ましくは50〜90質量部である。
ランダム共重合体を合成する際の、モノマーの合計質量(100質量部)に対するアルキル(メタ)アクリレートの添加量は、破断伸びに一層優れる観点から、60質量部以下であることが好ましく、より好ましくは5〜45質量部である。
上記ランダム共重合体は、変性ポリロタキサンに由来する、変性ポリロタキサンユニットを含んでいてもよい。
上記変性ポリロタキサンは、環状分子(環状構造)の開口部に直鎖状分子(直鎖状構造)が貫通し、直鎖状分子の両末端にブロック基(封鎖基)を有するポリロタキサンであって、環状分子に官能性単量体を反応させて変性させたものである。
変性ポリロタキサンとしては、環状構造が直鎖状構造上を自由に動くことができるものが好ましい。環状構造が直鎖状構造上を自由に動きやすい点から、環状構造の包接率が理論上の飽和値の50質量%以下であることが好ましい。
ガラス転移点が低い直鎖状構造としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリブチレングリコール、シリコーン樹脂、ポリブタジエン等が挙げられる。中でも、入手しやすさの観点から、ポリエチレングリコールが最も好ましい。
上記直鎖状構造の重量平均分子量は、5000〜10万が好ましく、1万〜4万がより好ましい。上記下限値以上であれば、耐衝撃性を発現しやすく、上記上限値以下であれば、モノマーユニットとの相分離を抑えやすい傾向がある。
なお、重量平均分子量は、後述の実施例のGPC法により測定することができる。
変性ポリロタキサンは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記ランダム共重合体は、例えば、モノマーを含む組成物を、温度50〜150℃で3〜100時間重合する方法等により得ることができる。
上記ランダム共重合体は、異なるモノマーを熱重合又は熱重合開始剤を用いて重合させたランダム共重合体としてよい。
上記熱重合開始剤の具体例としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系重合開始剤;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン等のパーオキシケタール類;ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等のジアルキルパーオキサイド類;ベンゾイルパーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類;ジミリスチルパーオキシジカーボネート等のパーオキシエステル類;シクロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類;p−メンタハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類;2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジターシャリーアミルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(4,4−ジターシャリーブチルパーオキシシクロヘキシル)ブタン、2,2−ビス(4,4−ジクミルパーオキシシクロヘキシル)プロパン等の多官能過酸化物類;等を挙げることができる。
中でも、効率よく重合でき、分子量が均一なランダム共重合体が得られやすく、弾性率と伸びに優れるランダム共重合体が得られやすい観点から、アゾ系重合開始剤が好ましく、より好ましくは2,2’−アゾビスイソブチロニトリルである。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、さらに他の成分を含んでいてもよい。
他の成分としては、例えば滑剤、可塑剤、離型剤、抗菌剤、防カビ剤、光安定剤、紫外線吸収剤、ブルーイング剤、染料、顔料、帯電防止剤、熱安定剤、消泡剤、分散剤等が挙げられる。
本実施形態の熱可塑性樹脂組成物は、成形板としたときに、Atomic Force Microscope(AFM)を用いた弾性率のマッピングにおいて、弾性率の異なる成分がナノスケールで相分離した構造を有する。
ここで、「弾性率が異なる成分」とは、後述のマッピングから得られる横軸を弾性率とするヒストグラムにおいて、最大弾性率と最小弾性率との差が1.3GPa以上であることをいう。また、ピークトップを示す弾性率から±0.6GPa以上の差を持つ成分を含むことが好ましい。また、ピークフィッティング処理において、弾性率が異なる2個以上のピークが存在することがより好ましく、ピーク間の弾性率の差が0.3GPa以上であるピークの組み合わせを含むピークが存在することがさらに好ましい。
上記相分離した構造は、モノマーユニットの種類や添加量(例えば、上述の好適例や好適添加量)、変性ポリロタキサンの種類や添加量(例えば、上述の好適例や好適添加量)により得ることができる。
上記分散相の長径は、10nm以上500nm未満がより好ましく、さらに好ましくは長径が30nm以上300nm未満の相である。上記下限値以上の範囲であれば伸び等の物性向上が見られ、上記上限値以下の範囲でれば弾性率の低下は見られない。
分散相の数や大きさは、例えば、変性ポリロタキサンの種類や添加量(例えば、上述の好適例や好適添加量)、モノマーユニットの種類や添加量(例えば、上述の好適例や好適添加量)により、目的の範囲とすることができる。
なお、成形板は、後述の実施例に記載の方法で製造した成形板を用いて良い。また、弾性率のマッピングは、後述の実施例に記載の方法で作成することができる。
ここで、「主として」とは、樹脂中に存在する変性ポリロタキサンの総量を100質量部とした際に、50質量%超が分散相に存在することを指し、70質量%以上であってもよい。
なお、「マトリックス相を形成する成分のガラス転移温度」とは、弾性率のマッピングにおいて連続的な相であるマトリックス相から任意の5箇所から試料を採取し、ガラス転移温度を測定した時の平均値として良い。また、「分散相を形成する成分のガラス転移温度」とは、弾性率マッピングにおいて不連続な相であって、分散相から任意の5箇所から試料を採取し、ガラス転移温度を測定した時の平均値として良い。
ガラス転移温度の差は、例えば、変性ポリロタキサンの種類や添加量(例えば、上述の好適例や好適添加量)、モノマーユニットの種類や添加量(例えば、上述の好適例や好適添加量)により、目的の範囲とすることができる。
ここで、複数のピークが存在する場合、最も頻度が高いピークを主成分のピークと称する。
上記ヒストグラムにおいて、低弾性率ピークが占める合計割合(好ましくは、低弾性率ピークのうち、最も弾性率が低いピークのみが占める割合)は、5〜40%であることが好ましく、より好ましくは10〜35%、さらに好ましくは15〜30%である。上記下限値以上であると大きな伸びを示すようになり、上記上限値以下であると、弾性率が低下せずに伸びを向上させることが可能である。各ピークが占める割合は、ピークフィッティング処理によって算出でき、ヒストグラムにおける各ピークが占める面積割合をいう。
上記割合は、例えば、変性ポリロタキサンの種類や添加量(例えば、上述の好適例や好適添加量)、モノマーユニットの種類や添加量(例えば、上述の好適例や好適添加量)により、目的の範囲とすることができる。
なお、ピークフィッティング処理は、後述の実施例に記載の方法により解析できる。
本実施形態の成形体は、上述の実施形態の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形体である。
上記成形体の製造方法としては、例えば、混練した上記熱可塑性樹脂組成物を金型に流し込み、成形する方法等が挙げられる。
上記成形体は、例えば、車両内装用部品、家電製品の筐体、食品包装の容器等に用いることができる。
本実施形態の成形体にあっては、低弾性率成分がナノスケールで分散した構造をとるため充分な透明性及び弾性率を保持したまま十分な伸びを示す。
1つのモノマーのみを重合した重合体は、弾性率、透明性は高いが、伸びずに破断する。
特定の2種以上のモノマーユニットを組み合わせることで、充分な弾性率を保持しつつ伸びを高めることができる。これは、複数のモノマーユニットを用いることで低弾性率成分がナノスケールで分散するためである。上記ランダム共重合樹脂は、非常に高い均質性を示すため、透明性も良好である。
<評価方法>
(AFM)
<試料前処理条件>
120℃でウルトラミクロトームを用いて、ダイヤモンドナイフで各種高分子試料を切削し、平滑な観察表面を得た。
切削厚み:100nm
<測定条件>
装置名称:原子間力顕微鏡NanoScope V(Bruker, USA)
カンチレバー:OMCL-TR800PSA(Olympus, Japan)
測定モード:Tappingモード
PeakForce QNMモード (定量的ナノメカニカルマッピング)
解像度:256点×256点
測定範囲:1000nm
サンプリング周波数:1Hz for Tappingモード、0.5Hz for PeakForce QNMモード
<ピークフィッティング処理>
AFM測定により得られたヒストグラムに対して、次の条件でピークフィッティング処理をおこなった。
ソフト名:株式会社ヒューリンクス社製 Igor Pro
処理条件:正規分布のヒストグラムで近似を実施。
Chi-square が1000以下となる波形数を読み取り、ピークの個数及び低弾性率の占める割合を算出した。
ISO37 type2 厚み2mmのダンベル試験片を用いて、次の条件で引張試験を実施した。
機種:INSTRON社製 5564
引張速度:5mm/min
チャック間距離:25mm
試験片破断時のひずみと最大応力を読み取った。
ガラス転移温度は次の条件で測定した。
機種:NETZSCH社製 DSC3500
測定条件:窒素雰囲気下、−20〜150℃ 温度変化20K/min
2ndスキャン時のデータをガラス転移温度として読み取った。
分子量100万以上の成分の割合は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィ―(GPC)を用いて、次の条件で測定した。
GPC機種:東ソー社製 HPLC−8320
カラム:Shodex社製 K−803L、K−806M
移動相:クロロホルム 1.0ml/min
試料濃度:0.2質量%
温度:オーブン40℃、注入口35℃、検出器35℃
検出器:示差屈折計
単分散ポリスチレンの溶出曲線により各溶出時間における分子量を算出し、ポリスチレ
ン換算の分子量として算出した。
(熱可塑性樹脂組成物の作製)
モノマーユニットとして、スチレン60質量部(単一重合体のガラス転移温度100℃)、アクリル酸n−ブチル(東京化成(株)製、単一重合体のガラス転移温度−55℃、以下「nBA」という。)40質量部、変性ポリロタキサンとしてセルム(登録商標)スーパーポリマーSA1313P(アドバンスト・ソフトマテリアルズ(株)製、以下「SA1313P」という。)0.1質量部、重合開始剤として、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.3質量部、エチルベンゼン10質量部を混合し、80℃で8時間、110℃で4時間、130℃で4時間加熱することでスチレン系樹脂組成物を得た。
得られた樹脂組成物溶液をエタノール中で再沈殿させた後に、真空乾燥して回収することで熱可塑性樹脂組成物を取得した。
上記熱可塑性樹脂組成物を、混錬機(Xplore MC15、レオ・ラボ株式会社製)にて160℃窒素雰囲気下で5分間スクリューを100rpmで回転させ混錬をおこなった。混錬後、溶融樹脂を30℃に保持したISO37 type2の金型に流し込み40秒間保持することで小型試験片を取得した。この試験片を用いて引張試験、AFMによる弾性率マッピングをおこなった。
弾性率マッピングのヒストグラムには、2つのピークが存在し、2つのピークの弾性率は1.2GPaと1.5GPaであった。
変性ポリロタキサンを用いない以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を取得し、引張試験、弾性率マッピングをおこなった。
弾性率マッピングのヒストグラムには、2つのピークが存在し、2つのピークの弾性率は1.1GPaと1.5GPaであった。
モノマーユニットとしてスチレン100質量部用い、成形体の作製を220℃で実施した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を取得し、引張試験、弾性率マッピングを行った。
モノマーユニットとしてスチレンを100質量部、変性ポリロタキサン0.1質量部を用い、成形体の作成を220℃で実施した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物及び共重合樹脂板を作製し、引張試験の測定を行った。
また、比較例1、2の樹脂組成物は、AFMを用いた弾性率のマッピングから得られる横軸を弾性率とするヒストグラムにおいて、ピークフィッティング処理を行ったところ、単一ピークのみが確認され、ピーク分離はなかった。
Claims (9)
- 単一重合体としたときのガラス転移温度が異なる2種以上のモノマーユニットを含むランダム共重合体を含み、
成形板としたときに、Atomic Force Microscope(AFM)を用いて弾性率をマッピングした際に、弾性率の異なる成分がナノスケールで相分離した構造を有する、
ことを特徴とする、熱可塑性樹脂組成物。 - 前記マッピングから得られる横軸を弾性率とするヒストグラムのピークフィッティング処理において、主成分のピークと、主成分より弾性率が低い低弾性率ピークとを含む少なくとも2個のピークが存在し、
前記低弾性率ピークが占める割合が5〜40%である、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 前記ランダム共重合体が、Gel Permiation Chromatography(GPC法)による分子量測定により作成した分子量分布曲線において、分子量が100万以上の成分を0.1〜20%含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記モノマーユニットとして、芳香族ビニルモノマーに由来するユニットを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記モノマーユニットとして、アルキル(メタ)アクリレートに由来するユニットを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 前記ランダム共重合体に変性ポリロタキサンユニットが含まれている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 変性ポリロタキサンユニットが主として分散相に存在する、請求項6に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 相分離した前記構造において、マトリックス相を形成する成分のガラス転移温度と、分散層を形成する成分のガラス転移温度との差が5℃以上である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなることを特徴とする、成形体。
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株式会社クレハ, フッ化ビニリデン樹脂のカタログ, JPN6022041034, 2019, pages 7頁, ISSN: 0004886898 * |
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