JP2020105152A - 有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物、並びにこれを含む組成物及び有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物、並びにこれを含む組成物及び有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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理恵 櫻井
敬介 高麗
Keisuke KORAI
敬介 高麗
真樹 沼田
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真樹 沼田
史郎 入佐
Shiro Irisa
史郎 入佐
光則 伊藤
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光則 伊藤
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Abstract

【課題】溶媒への溶解性に優れた(ポットライフが長い)有機EL素子用化合物を提供することを目的とする。【解決手段】式(1)で表される有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物。【選択図】なし

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物、並びにこれを含む組成物及び有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)を用いたディスプレイ、照明デバイスの実用化検討が活発化しているが、特に低コスト化、大画面化が大きな課題として挙げられている。そのため、真空蒸着型の有機EL素子に代わり、湿式型(塗布型)の有機EL素子への期待が高まっている。湿式型(塗布型)は、材料の利用効率が高く、大画面成膜が容易であり、真空設備が不要であり、装置コストが安価である点で有利である。
一方、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光層の正孔輸送材料として、カルバゾール構造、特に、ビカルバゾール骨格を含む化合物が知られている。また、特許文献1〜3には、ビカルバゾール骨格の窒素原子(N)上に、p−ターフェニル構造を有する置換基を導入した化合物が開示されている。特許文献1〜3によると、p−ターフェニル構造を有する置換基を導入することにより、ガラス転移温度(Tg)を上昇させる、或いは、電子ブロック性を向上させることができる、としている。
国際公開第2014/017484号 国際公開第2016/036171号 国際公開第2017/034085号
しかしながら、特許文献1〜3に記載された技術は、真空蒸着型による有機EL素子の製造を前提にしている。そのため、特許文献1〜3に記載された化合物は、塗布溶媒への溶解性や塗布溶媒中での安定性が低く(ポットライフが短く)、湿式型(塗布型)での有機EL素子の製造には適していないという問題点を有していた。
そこで、本発明は、溶媒への溶解性に優れた(ポットライフが長い)有機EL素子用化合物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題を解決すべく、鋭意研究を行った。その結果、上記p−ターフェニル構造を有する置換基の末端部分を特定の構造とすることによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の一形態に係る有機EL素子用化合物は、下記式(1)で表される。
式中、L1は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基又は置換された若しくは非置換の窒素原子を含まない芳香族複素環基を表し、L2は単結合又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、L3は下記式(2)で表される基又は下記式(3)で表される基を表す;
式中、Aは水素原子、重水素原子、アルキル基、又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す;
式中、Bはアルキル基又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、L4は単結合又は芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す。
本発明によれば、溶媒への溶解性に優れた(ポットライフが長い)有機EL素子用化合物を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る有機EL素子の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきであり、以下の形態のみに制限されない。本明細書において、特記しない限り、操作及び物性等の測定は室温(20〜25℃)/相対湿度40〜50%RHの条件で行う。また、本明細書では、「有機EL素子用化合物」を単に「化合物」とも称し、「有機EL素子用材料」を単に「材料」とも称する。また、「有機EL素子用組成物」を単に「組成物」とも称する。
<有機EL素子用化合物>
本発明の一形態に係る有機EL素子用化合物は、下記式(1)で表される。
式中、L1は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基又は置換された若しくは非置換の窒素原子を含まない芳香族複素環基を表し、L2は単結合又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、L3は下記式(2)で表される基又は下記式(3)で表される基を表す;
式中、Aは水素原子、重水素原子、アルキル基、又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す;
式中、Bはアルキル基又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、L4は単結合又は芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す。
本発明者らは、本形態の有機EL素子用化合物が高い溶解性を示し、塗布液のポットライフを向上できる理由を以下のように推測している。ただし、下記メカニズムは推測によるものであり、本発明は当該メカニズムによって限定されるものではない。
式(1)で表される化合物は、p−ターフェニル構造の末端にL3が結合している。L3は、式(2)で表される基又は式(3)で表される基を表す。ここで、L3が式(2)で表される基である場合は、p−ターフェニル構造の末端のベンゼン環及びこれと隣り合う式(2)中のベンゼン環は、メタ位で他のベンゼン環と結合している。すなわち、メタ位に結合手を有するベンゼン環が2つ連続した(m−フェニレン基が2つ連続した)構造を有する。一方、式(3)はフルオレン骨格を有する。このように、式(1)中の特定の位置に、メタ位に結合手を有するベンゼン環が2つ連続した構造を有するか、或いは、フルオレン骨格を有することにより、化合物の結晶性が低下する(非晶質性が高まる)と考えられる。これにより、溶媒への溶解性が向上し、塗布液のポットライフが向上したと推測される。
また、後述する実施例で示すとおり、本形態の有機EL素子用化合物を発光層材料として用いた有機EL素子は、電流効率及び素子寿命にも優れる。これはビカルバゾール骨格の窒素原子上にp−ターフェニル構造を有する置換基を導入することによりLUMOが適切な準位になり、発光層内のキャリア移動度が適切な値となったためであると考えられる。また、溶媒への溶解性が向上することにより、成膜後の膜質が改善され、これが電流効率及び素子寿命の向上に寄与したと考えられる。
式(1)中、L1は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基又は置換された若しくは非置換の窒素原子を含まない芳香族複素環基を表す。
当該芳香族炭化水素基は、特に制限されないが、炭素数6以上30以下の芳香族炭化水素環を1つ以上含む1価の基であることが好ましい。芳香族炭化水素基が2以上の環を含む場合、2以上の環は、互いに縮合していてもよい。また、2以上の環が単結合で直接結合している形態であってもよい。
芳香族炭化水素基を構成する芳香炭化水素環は、特に限定されないが、具体的には、ベンゼン、ペンタレン、インデン、ナフタレン、アントラセン、アズレン、ヘプタレン、アセナフタレン、フェナレン、フルオレン、スピロビフルオレン、フェナントレン、ビフェニル、o−ターフェニル、m−ターフェニル、p−ターフェニル、クアテルフェニル、1,3,5−トリフェニルベンゼン、キンクフェニル、セキシフェニル、セプチフェニル、トリフェニレン、ピレン、クリセン、ピセン、ペリレン、ペンタフェン、ペンタセン、テトラフェン、ヘキサフェン、ヘキサセン、ルビセン、トリナフチレン、ヘプタフェン、ピラントレン等が挙げられる。
芳香族複素環基は、窒素原子を含有しないこと以外は特に制限されないが、1個以上のヘテロ原子を有し、残りの環原子が炭素原子(C)である環形成原子数3以上30以下の芳香族複素環を1つ以上含む1価の基であることが好ましい。ここで、へテロ原子の例としては、酸素原子(O)、リン原子(P)、硫黄原子(S)等が挙げられる。また、環形成原子数とは、原子が環状に結合した構造(例えば単環、縮合環、環集合)を有する化合物において、環自体を構成する原子の数を表す。環を構成しない原子(例えば環を構成する原子の結合手を終端する水素原子)や、環が置換基によって置換される場合、該置換基に含まれる原子は環形成原子数には含まない。例えば、ジベンゾフランは、環形成原子数が13である。芳香族複素環基が2以上の環を含む場合、2以上の環は、互いに縮合していてもよい。また、2以上の環が単結合で直接結合している形態であってもよい。
芳香族複素環基を構成する芳香族複素環は、窒素原子を含有しないこと以外は特に限定されないが、具体的には、フラン、チオフェン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェンクマリン、キサントン、チオキサントン等があげられる。
好ましい一形態によると、L1は、フェニル基又はビフェニル基を表す。
また、他の好ましい一形態によると、*−L1は、下記式(4)に示すように、*−L2−[p−ターフェニル]−L3で表される(*はカルバゾールの窒素原子(N)との結合手を表す)。
式(1)又は式(4)中、L2は単結合又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表す。溶媒への溶解性及び塗布液のポットライフ向上の観点から、L2は好ましくは単結合又は置換された若しくは非置換のフェニル基である。なお、式(1)中のL1が式(4)で表される場合、式(1)で表される化合物は、L2及びL3をそれぞれ2つずつ有することとなる。この際、2つのL2は、互いに同一の基を表してもよいし、異なる基を表してもよい。同様に、2つのL3は、互いに同一の基を表してもよいし、異なる基を表してもよい。
式(2)中、Aは水素原子、重水素原子、アルキル基、又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表す。中でも、溶媒への溶解性及び塗布液のポットライフ向上の観点から、好ましくは水素原子、重水素原子、置換された若しくは非置換のフェニル基、又は置換された若しくは非置換のビフェニル基であり、より好ましくは水素原子、重水素原子、フェニル基である。Aが水素原子以外の基である場合、Aが結合するフェニレン基は、溶媒への溶解性及び塗布液のポットライフ向上の観点から、m−フェニレン基又はp−フェニレン基であることが好ましい。中でも、m−フェニレン基であることがより好ましい。すなわち、好ましい一形態に係る有機EL素子用化合物は、式(1)中のL3が下記式(5)で表される基である。なお、式(1)中のL1が式(4)で表される場合、式(1)で表される化合物は、L3を2つ有することとなる。この際、2つのL3のうちの一方のみが下記式(5)で表される基であってもよく、両方のL3が下記式(5)で表される基であってもよい。
式(5)中、Aは式(2)における定義と同様であり、水素原子、重水素原子、アルキル基、置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す。
式(3)中、Bはアルキル基、置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表す。中でも、溶媒への溶解性及び塗布液のポットライフ向上の観点から、好ましくは置換された若しくは非置換のフェニル基、置換された若しくは非置換のビフェニル基であり、又は置換された若しくは非置換のターフェニル基であり、より好ましくは置換された若しくは非置換のフェニル基、又は置換された若しくは非置換のビフェニル基である。
式(3)中、L4は単結合又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表す。中でも、電流効率の高効率化及び素子寿命の長寿命化の観点から、好ましくは単結合又は置換された若しくは非置換のフェニル基である。
式(2)若しくは式(5)中のAがアルキル基である場合、又は、式(3)中のBがアルキル基である場合のこれらのアルキル基は、特に制限されないが、炭素数1以上24以下の直鎖状又は分岐状のアルキル基でありうる。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1,3−ジメチルブチル基、1−イソプロピルプロピル基、1,2−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、1,4−ジメチルペンチル基、3−エチルペンチル基、2−メチル−1−イソプロピルプロピル基、1−エチル−3−メチルブチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、3−メチル−1−イソプロピルブチル基、2−メチル−1−イソプロピル基、1−tert−ブチル−2−メチルプロピル基、n−ノニル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、イソデシル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、n−ヘンエイコシル基、n−ドコシル基、n−トリコシル基、n−テトラコシル基などが挙げられる。
式(1)〜(4)中、L1としての芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基、L2としての芳香族炭化水素基、Aとしての芳香族炭化水素基、Bとしての芳香族炭化水素基に導入されうる置換基は、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、シクロアルコキシ基、及びアルキルアミノ基、並びにこれらの組み合わせなどが挙げられる。
上記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
上記アルキル基は、特に制限されないが、炭素数1以上24以下の直鎖状又は分岐状のアルキル基でありうる。具体的な基は、前述の式(2)中のAがアルキル基である場合、又は、式(3)中のBがアルキル基である場合のアルキル基で説明した基と同様である。
上記アルコキシ基は、特に制限されないが、炭素数1以上24以下の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基でありうる。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3−エチルペンチルオキシ基などが挙げられる。
上記シクロアルキル基は、特に制限されないが、炭素数3以上16以下のシクロアルキル基でありうる。具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。
上記シクロアルコキシ基は、特に制限されないが、炭素数3以上16以下のシクロアルコキシ基でありうる。具体的には、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基などが挙げられる。
上記アルキルアミノ基は、特に制限されないが、炭素数1以上20以下のアルキルアミノ基でありうる。具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジn−プロピルアミノ基などが挙げられる。
本形態に係る有機EL素子用化合物の具体的な化合物例を以下に記載する。
以下に3,3’−ビカルバゾール骨格を例に具体的な化合物例を示すが、ビカルバゾールの結合位置は限定されるものではない。
<有機EL素子用化合物の製造方法>
本形態に係る有機EL素子用化合物は、公知の有機合成方法を用いることで合成することが可能である。例えば、3,3’−ビカルバゾール骨格を合成する方法としては、パラジウム触媒や銅触媒を用いた、ボロン酸又はボロン酸エステルと、ハロゲン化物又はトリフラート化体とのカップリング反応を用いる方法が挙げられる。カルバゾールの窒素原子上に置換基を導入する方法としては、例えば、パラジウム触媒や銅触媒を用いた、カルバゾール誘導体と、ハロゲン化物とのカップリング反応を用いる方法が挙げられる。置換基部分を合成する方法としては、パラジウム触媒や銅触媒を用いた、ボロン酸又はボロン酸エステルと、ハロゲン化物又はトリフラート化体とのカップリング反応を用いる方法が挙げられる。有機EL素子用化合物の具体的な合成方法は、後述する実施例を参照した当業者であれば、容易に理解することが可能である。
<有機EL素子用材料>
本発明の他の一形態は、上記有機EL素子用化合物を少なくとも1種含む、有機EL素子用ホスト材料に関する。
本形態の有機EL素子用ホスト材料は、上記有機EL素子用化合物に加えて、正孔輸送性材料及び電子輸送性材料から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
正孔輸送性材料としては、例えば、米国特許出願公開第2016/009388号明細書の段落0095〜0104、特開2014−509067号等に記載のホスト化合物等が挙げられる。
電子輸送性材料としては、発光効率及び発行寿命の向上の観点から、アジン環誘導体であることが好ましい。具体的には、国際公開第2016/033167号、米国特許出願公開第2017/0174705号明細書、米国特許出願公開第2017/0346020号明細書、米国特許出願公開第2017/0309829号明細書等に記載のホスト化合物等が挙げられる。
有機EL素子用材料に含まれる正孔輸送性材料及び電子輸送性材料の割合は、特に制限されないが、有機EL素子用材料の総質量に対して、5質量%以上95質量%であることが好ましく、10質量%以上90質量%であることがより好ましく、20質量%以上80質量%であることがさらに好ましい。化合物の割合が上記範囲内であれば、実用性に合致した有機EL素子の発光効率及び発光寿命が得られる。
本形態の有機EL素子用材料は、さらに燐光発光性白金族金属錯体を含むことが好ましい。
燐光発光性白金族金属錯体としては、例えば、米国特許出願公開第2016/0155962号明細書、米国特許出願公開第2017/0346025号明細書等の記載のイリジウム(Ir)錯体、米国特許出願公開第2017/0237023号明細書等の記載の白金(Pt)錯体等が挙げることができる。
有機EL素子用材料に含まれる錯体の割合は、特に制限されないが、有機EL素子用材料の総質量に対して、1質量%以上50質量%であることが好ましく、2質量%以上30質量%であることがより好ましく、3質量%以上20質量%であることがさらに好ましい。
<有機EL素子用組成物>
本発明の他の一形態は、101.3kPa(1atm)における沸点が100℃以上350℃以下の溶剤と、上記有機EL素子用化合物又は上記有機EL素子用材料と、を含む、有機EL素子用組成物に関する。当該組成物には、上記有機EL素子用化合物が良好に溶解する。また、当該組成物は、ポットライフが長い。そのため、当該組成物は、湿式型(塗布型)による有機EL素子の製造に好適に使用することができる。
[溶剤]
常圧にて沸点が100℃以上350℃以下の溶剤(以下、単に「溶剤」とも称する)としては、湿式法に使用され得るものであれば、特に制限されない。具体的には、トルエン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アニソール、ヘキサメチルリン酸トリアミド、安息香酸メチル、安息香酸エチル、フェニルシクロヘキサン、テトラヒドロナフタレン等が挙げられる。
組成物における溶剤の含有量は、特に制限されない。例えば、組成物における化合物の濃度が下記範囲となるような程度であることが好ましい。
組成物中の化合物の濃度は、好ましくは0.1質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上5質量%以下である。化合物の濃度が上記範囲内であれば、溶解度の点で好ましく、溶液からの析出が生じ難くなり、溶液のポットライフの向上の点で好ましい。
<有機層>
本発明の他の一形態は、上記有機EL素子用化合物又は上記有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を含む、有機層に関する。
有機層は、塗布法(溶液塗布法)によって形成される。具体的には、スピンコート(spin coat)法、キャスティング(casting)法、マイクログラビアコート(micro gravure coat)法、グラビアコート(gravure coat)法、バーコート(bar coat)法、ロールコート(roll coat)法、ワイアーバーコード(wire bar coat)法、ディップコート(dip coat)法、スプレーコート(spry coat)法、スクリーン(screen)印刷法、フレキソ(flexographic)印刷法、オフセット(offset)印刷法、インクジェット(ink jet)印刷法等の溶液塗布法を用いて成膜される。
溶液塗布法で有機層を形成する際、溶媒を除去するために、加熱処理を行ってもよい。この際、加熱温度は、特に制限されないが、例えば100℃以上250℃以下である。また、加熱時間も、特に制限されないが、例えば5分以上300分以下である。
<有機エレクトロルミネッセンス素子>
本発明の他の一形態は、上記有機層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
以下、図1を参照して、本実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)について、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス素子を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)100は、基板110と、基板110上に配置された第1電極120と、第1電極120上に配置された正孔注入層130と、正孔注入層130上に配置された正孔輸送層140と、正孔輸送層140上に配置された発光層150と、発光層150上に配置された電子輸送層160と、電子輸送層160上に配置された電子注入層170と、電子注入層170上に配置された第2電極180とを備える。
ここで、本発明に係る有機EL素子用化合物は、例えば、第1電極120と第2電極180との間に配置されたいずれかの有機層中に含まれる。具体的には、本発明に係る有機EL素子用化合物は、発光層150に含まれることが好ましい。
本発明の有機EL素子用化合物を含む有機層の形成方法については、上述したとおりである。また、本発明の有機EL素子用化合物を含む有機層以外の層(以下、その他の層とも称する)の成膜方法については、特に限定されない。その他の層は、例えば、真空蒸着法にて成膜されてもよく、溶液塗布法にて成膜されてもよい。
基板110は、一般的な有機EL素子で使用される基板を使用することができる。例えば、基板110は、ガラス(glass)基板、シリコン(silicon)基板などの半導体基板、又はプラスチック(plastic)基板等であってもよい。
基板110上には、第1電極120が形成される。第1電極120は、具体的には、陽極であり、金属、合金、又は導電性化合物等のうち仕事関数(物質内にある電子を一個外へ取り出すのに必要な最小エネルギー)が大きいものによって形成される。例えば、第1電極120は、透明性及び導電性に優れる酸化インジウムスズ(In−SnO:ITO)、酸化インジウム亜鉛(In−ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)等によって透過型電極として形成されてもよい。また、第1電極120は、上記透明導電膜に対して、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)などを積層することによって反射型電極として形成されてもよい。
第1電極120上には、正孔注入層130が形成される。正孔注入層130は、第1電極120からの正孔の注入を容易にする層であり、具体的には、約10nm以上約1000nm以下、より具体的には、約10nm以上約100nm以下の厚さで形成されてもよい。
正孔注入層130は、公知の正孔注入材料で形成することができる。正孔注入層130を形成する公知の正孔注入材料としては、例えば、トリフェニルアミン含有ポリエーテルケトン(poly(ether ketone)−containg triphenylamine:TPAPEK)、4−イソプロピル−4’−メチルジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート(4−isopropyl−4’−methyldiphenyliodonium tetrakis(pentafluorophenyl)borate:PPBI)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス−[4−(フェニル−m−トリル−アミノ)−フェニル]−ビフェニル−4,4’−ジアミン(N,N’−diphenyl−N,N’−bis−[4−(phenyl−m−tolyl−amino)−phenyl]−biphenyl−4,4’−diamine:DNTPD)、銅フタロシアニン(copper phthalocyanine)、4,4’,4’’−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(4,4’,4’’−tris(3−methylphenylphenylamino)triphenylamine:m−MTDATA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(N,N’−di(1−naphthyl)−N,N’−diphenylbenzidine:NPB)、4,4’,4’’−トリス(ジフェニルアミノ)トリフェニルアミン(4,4’,4’’−tris(diphenylamino)triphenylamine:TDATA)、4,4’,4’’−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(4,4’,4’’−tris(N,N−2−naphthylphenylamino)triphenylamine:2−TNATA)、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(polyaniline/dodecylbenzenesulphonic acid)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(poly(3,4−ethylenedioxythiophene)/poly(4−styrenesulfonate):PEDOT/PSS)、及びポリアニリン/10−カンファースルホン酸(polyaniline/10−camphorsulfonic acid)等を挙げることができる。
正孔注入層130上には、正孔輸送層140が形成される。正孔輸送層140は、正孔を輸送する機能を備えた層であり、例えば、約10nm以上約150nm以下の厚さ(乾燥膜厚)にて形成されてもよい。
正孔輸送材料としては、例えば、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(1,1−bis[(di−4−tolylamino)phenyl]cyclohexane:TAPC)、N−フェニルカルバゾール(N−phenylcarbazole)及びポリビニルカルバゾール(polyvinylcarbazole)などのカルバゾール(carbazole)誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(N,N’−bis(3−methylphenyl)−N,N’−diphenyl−[1,1−biphenyl]−4,4’−diamine:TPD)、4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(4,4’,4’’−tris(N−carbazolyl)triphenylamine:TCTA)、並びにN,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(N,N’−di(1−naphthyl)−N,N’−diphenylbenzidine:NPB)、下記ポリマーP−1、下記化合物FA−14等を挙げることができる。
正孔輸送層140上には、発光層150が形成される。発光層150は、蛍光、りん光等によって光を発する層である。発光層150は、例えば、約10nm以上約60nm以下の厚さで形成されてもよい。本発明に係る有機EL素子用化合物は、発光層150に含まれるホスト材料として用いることが好ましい。発光層150に含まれる発光材料は、公知の発光材料を用いることができる。中でも、三重項励起子からの発光(すなわち、りん光発光)が可能な発光材料であることが好ましい。このような場合、有機EL素子100の電流効率及び発光寿命をさらに向上させることができる。
発光層150は、ホスト材料として、例えば、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(tris(8−quinolinato)aluminium:Alq)、4,4’−ビス(カルバゾール−9−イル)ビフェニル(4,4’−bis(carbazol−9−yl)biphenyl:CBP)、ポリ(n−ビニルカルバゾール)(poly(n−vinyl carbazole):PVK)、9,10−ジ(ナフタレン−2−イル)アントラセン(9,10−di(naphthalene)anthracene:ADN)、4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(4,4’,4’’−tris(N−carbazolyl)triphenylamine:TCTA)、1,3,5−トリス(N−フェニルベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン(1,3,5−tris(N−phenyl−benzimidazol−2−yl)benzene:TPBI)、3−tert−ブチル−9,10−ジ(ナフト−2−イル)アントラセン(3−tert−butyl−9,10−di(naphth−2−yl)anthracene:TBADN)、ジスチリルアリーレン(distyrylarylene:DSA)、4,4’−ビス(9−カルバゾール)−2,2’−ジメチル−ビフェニル(4,4’−bis(9−carbazole)2,2’−dimethyl−bipheny:dmCBP)、下記化合物ET−1などを含んでもよい。
また、発光層150は、ドーパント材料として、例えば、ペリレン(perylene)及びその誘導体、ルブレン(rubrene)及びその誘導体、クマリン(coumarin)及びその誘導体、4−ジシアノメチレン−2−(p−ジメチルアミノスチリル)−6−メチル−4H−ピラン(4−dicyanomethylene−2−(pdimethylaminostyryl)−6−methyl−4H−pyran:DCM)及びその誘導体、ビス[2−(4,6−ジフルオロフェニル)ピリジネート]ピコリネートイリジウム(III)(bis[2−(4,6−difluorophenyl)pyridinate]picolinate iridium(III):FIrpic)、ビス(1−フェニルイソキノリン)(アセチルアセトネート)イリジウム(III)(bis(1−phenylisoquinoline)(acetylacetonate)iridium(III):Ir(piq)(acac))、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(III)(tris(2−phenylpyridine)iridium(III):Ir(ppy))、トリス(2−(3−p−キシイル)フェニル)ピリジン イリジウム(III)などのイリジウム(Ir)錯体、オスミウム(Os)錯体、白金錯体などを含んでもよい。
また、発光層150は、発光材料として量子ドットなどのナノ粒子を含んでよい。量子ドットは、I−VI族系列の半導体、III−V族系列の半導体又はIV−IV族系列の半導体で構成されるナノ粒子である。上記半導体の例として、CdS、CdSe、CdTe、ZnSe、ZnS、PbS、PbSe、HgS、HgSe、HgTe、CdHgTe、CdSeTe1−X、GaAs、InAs及びInPなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、ナノ粒子の直径は、特に限定されないが、例えば、1nm以上20nm以下であることができる。また、量子ドット等のナノ粒子は、単一コア構造を有していてもよいし、コアの表面上にシェルが被覆された、いわゆるコア/シェル構造を有していてもよい。
発光層150上には、電子輸送層160が形成される。電子輸送層160は、電子を輸送する機能を備えた層である。電子輸送層160は、例えば、約15nm以上約50nm以下の厚さで形成されてもよい。
電子輸送層160は、公知の電子輸送材料にて形成されてもよい。公知の電子輸送材料としては、例えば、(8−キノリノラト)リチウム((8−quinolinato)lithium:Liq)、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(tris(8−quinolinato)aluminium:Alq)、及び含窒素芳香環を有する化合物等を挙げることができる。含窒素芳香環を有する化合物の具体例としては、例えば、1,3,5−トリ[(3−ピリジル)−フェン−3−イル]ベンゼン(1,3,5−tri[(3−pyridyl)−phen−3−yl]benzene)のようなピリジン(pyridine)環を含む化合物、2,4,6−トリス(3’−(ピリジン−3−イル)ビフェニル−3−イル)−1,3,5−トリアジン(2,4,6−tris(3’−(pyridin−3−yl)biphenyl−3−yl)−1,3,5−triazine)のようなトリアジン(triazine)環を含む化合物、2−(4−(N−フェニルベンゾイミダゾリル−1−イル−フェニル)−9,10−ジナフチルアントラセン(2−(4−(N−phenylbenzoimidazolyl−1−yl−phenyl)−9,10−dinaphthylanthracene)のようなイミダゾール(imidazole)環を含む化合物等を挙げることができる。
電子輸送層160上には、電子注入層170が形成される。電子注入層170は、第2電極180からの電子の注入を容易にする機能を備えた層である。電子注入層170は、0.3nm以上20nm以下の厚さで形成されてもよい。電子注入層170は、特に限定されず、電子注入層170を形成する材料として公知の材料を使用することができる。例えば、電子注入層170は、(8−キノリノラト)リチウム((8−quinolinato)lithium:Liq)及びフッ化リチウム(LiF)等のリチウム(lithium)化合物、塩化ナトリウム(NaCl)、フッ化セシウム(CsF)、酸化リチウム(LiO)、又は酸化バリウム(BaO)等で形成されてもよい。
電子注入層170上には、第2電極180が形成される。第2電極180は、具体的には、陰極であり、金属、合金、又は導電性化合物等のうち仕事関数が小さいものによって形成される。例えば、第2電極180は、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、カルシウム(Ca)等の金属、又はアルミニウム−リチウム(Al−Li)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)等の合金で反射型電極として形成されてもよい。また、第2電極180は、上記金属材料の20nm以下の薄膜、酸化インジウムスズ(In−SnO)及び酸化インジウム亜鉛(In−ZnO)などの透明導電膜によって透過型電極として形成されてもよい。
本実施形態に係る有機EL素子100は、本発明の有機EL素子用化合物を含む有機層を備えることで、電流効率や発光寿命にも優れる。これは、有機EL素子用化合物の溶解性が向上したことにより、有機層の膜質が改善したことに起因すると考えられる。なお、本実施形態に係る有機EL素子100は、本発明に係る有機EL素子の一例である。
なお、本実施形態に係る有機EL素子100の積層構造は、上記の例示に限定されない。本実施形態に係る有機EL素子100は、他の公知の積層構造にて形成されてもよい。例えば、有機EL素子100は、正孔注入層130、正孔輸送層140、電子輸送層160及び電子注入層170のうちの1層以上が省略されてもよく、また、追加で他の層を備えていてもよい。また、有機EL素子100の各層は、それぞれ単層で形成されてもよく、複数層で形成されてもよい。
例えば、有機EL素子100は、励起子又は正孔が電子輸送層160に拡散することを防止するために、発光層150と電子輸送層160との間に正孔阻止層をさらに備えていてもよい。なお、正孔阻止層は、例えば、オキサジアゾール(oxadiazole)誘導体、トリアゾール(triazole)誘導体、又は、フェナントロリン(phenanthroline)誘導体等によって形成することができる。
本発明の効果を、以下の実施例及び比較例を用いて説明する。ただし、本発明の技術的範囲が以下の実施例のみに制限されるわけではない。なお、下記実施例において、特記しない限り、操作は室温(25℃)で行われた。
<有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物の合成>
[化合物1の合成]
(中間体1の合成)
三口フラスコに、原料1(1等量、224.5mmol、100g)及び原料2(1.1等量、247.0mmol、60.8g)と、トルエン(740mL)及びエタノール(370mL)とを入れて攪拌した。次いで2Mの炭酸カリウム水溶液(KCO 62.1g、水225mL)を加えて攪拌した。その後、酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc)、3mol%、6.74mmol、1.51g)及びトリ(o−トリル)ホスフィン(P(o−tolyl)、4.5mol%、10.1mmol、2.01g)を加え、不活性雰囲気下、90℃で3時間攪拌した。室温(25℃、以下同様)まで温度を下げた後、水(500mL以下)を加えて攪拌し、その後、固体をろ取した。ろ取した固体をメタノールで洗浄し、テトラヒドロフラン(THF、1L以下)に溶解し、活性炭100gを加えて60℃で2時間加熱した。その後、溶液をセライト濾過し、ろ液を濃縮し、固体をメタノールに分散させてろ取した。得られた固体をトルエンに懸濁(1g/15mL程度)させ120℃で2時間加熱後、室温まで冷却した。固体をろ別し、50℃で12時間真空乾燥し、中間体1を得た(収率80%)。
(中間体2の合成)
三口フラスコに、中間体1(187.5mmol、90.86g)、1−ブロモ−3−ヨードベンゼン(1.1等量、206.2mmol、58.35g)及びリン酸三カリウム(KPO2.0等量、375mmol、79.60g)と、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF、187.5mL)とを入れ、不活性雰囲気下で攪拌した。次いで、ヨウ化銅(I)(CuI、0.1等量、18.75mmol、3.57g)を加えて、150℃で5時間攪拌した。室温に冷却後、トルエン(500mL以下)で希釈し、セライト濾過して得られたろ液を濃縮した。これをシリカゲルカラムで精製し、得られたフラクションを濃縮した。固体をメタノールに分散させてろ別し、50℃で12時間真空乾燥し、中間体2を得た(収率70%)。
(中間体3の合成)
三口フラスコに、原料3(1等量、140.3mmol、50g)及び1−ブロモ−4−クロロベンゼン(1.2等量、168.4mmol、32.2g)と、THF(600mL)とを入れて攪拌した。次いで、2Mの炭酸カリウム水溶液(KCO 58.2g、水210.5mL)を加えて攪拌した。その後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2mol%、2.81mmol、3.24g)を加え、不活性雰囲気下、70℃で3時間攪拌した。反応終了後、トルエン及び水を用いて抽出し、有機層の溶媒を留去した。これをカラムクロマトグラムにて精製し、中間体3を得た(収率85%)。
(中間体4の合成)
三口フラスコに、中間体3(1等量、140.3mmol、50g)及びビス(ピナコラト)ジボロン(1.2等量、168.4mmol、32.2g)と、酢酸カリウム水溶液(CHCOOK 58.2g、水210.5mL)及びジオキサンを入れて攪拌した。その後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd(dba)、2mol%、2.81mmol、3.24g)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(Xphos)を加え、不活性雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応混合液を室温まで放冷し、セライト(Celite:登録商標)を用いて不純物をろ別した。溶媒を留去した後、トルエン及びヘキサンを用いて再沈殿を行い、中間体4を得た(収率88%)。
(化合物1の合成)
三口フラスコに、中間体2(1等量、9.38mmol、6.0g)及び中間体4(1等量、9.38mmol、4.1g)と、トルエン(30mL)、エタノール(15mL)とを入れて攪拌した。次いで、2Mの炭酸カリウム水溶液(KCO 2.6g、水9.4mL)を加えて攪拌した。その後、酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc)、3mol%、0.28mmol、0.063g)及びトリ(o−トリル)ホスフィン(P(o−tolyl)、4.5mol%、0.42mmol、0.128g)を加え、不活性雰囲気下で90℃で3時間攪拌した。反応終了後、トルエン及び水を用いて抽出しし、有機層の溶媒を留去した。これをカラムクロマトグラムにて精製し、化合物1を得た(収率55%)。
[化合物2の合成]
(中間体5の合成)
原料1を原料4に変更した以外は中間体1の合成と同様の方法で行った(収率80%)。
(中間体6の合成)
中間体1を中間体5に変更し、1−ブロモ−3−ヨードベンゼンを1−ブロモ−4−ヨードベンゼンに変更した以外は中間体2の合成と同様の方法で行った(収率75%)。
(化合物2の合成)
中間体2を中間体6に変更した以外は化合物1の合成と同様の方法で行った(収率53%)。
[化合物3の合成]
(中間体7の合成)
原料3を原料5に変更した以外は中間体3の合成と同様の方法で行った(収率79%)。
(中間体8の合成)
中間体3を中間体7に変更した以外は中間体4の合成と同様の方法で行った(収率70%)。
(化合物3の合成)
中間体4を中間体8に変更した以外は化合物2の合成と同様の方法で行った(収率51%)。
[化合物4の合成]
(中間体9の合成)
原料3を原料6に変更した以外は中間体3の合成と同様の方法で行った(収率83%)。
(中間体10の合成)
中間体3を中間体9に変更した以外は中間体4の合成と同様の方法で行った(収率77%)。
(化合物4の合成)
中間体4を中間体10に変更した以外は化合物2の合成と同様の方法で行った(収率50%)。
[化合物5の合成]
(化合物5の合成)
中間体4を中間体8に変更した以外は化合物1の合成と同様の方法で行った(収率59%)。
[化合物6の合成]
(化合物6の合成)
中間体4を中間体10に変更した以外は化合物1の合成と同様の方法で行った(収率49%)。
[化合物7の合成]
(中間体11の合成)
原料3を原料7に変更した以外は中間体3の合成と同様の方法で行った(収率84%)。
(中間体12の合成)
中間体3を中間体11に変更した以外は中間体4の合成と同様の方法で行った(収率76%)。
(化合物7の合成)
中間体4を中間体12に変更した以外は化合物2の合成と同様の方法で行った(収率50%)。
[化合物8の合成]
(化合物8の合成)
中間体4を中間体12に変更した以外は化合物1の合成と同様の方法で行った(収率52%)。
[化合物9の合成]
(化合物9の合成)
中間体4を4−ビフェニルボロン酸に変更した以外は化合物1の合成と同様の方法で行った(収率53%)。
<化合物評価>
[HOMO、LUMO]
(HOMO準位の測定)
濃度が1質量%となるように、化合物1〜9をそれぞれキシレンに溶解させ、塗布液を調製した。UV洗浄したITO付きガラス基板上に、上記で調整した塗布液を用い、回転数2000rpmにて、スピンコート法により製膜した後、ホットプレート上で、150℃、30分間乾燥させ、測定用サンプルを作製した。大気中光電子分光装置(理研計器株式会社製、AC−3)を用いて、サンプルのHOMO準位を測定した。このとき、測定結果から、立ち上がりの接線交点を算出し、HOMO準位とした。なお、HOMO準位は、通常、負の数値である。
(LUMO準位の測定)
濃度が3.2質量%となるように、化合物1〜9をそれぞれをトルエンに溶解させ、塗布液を調製した。UV洗浄したITO付きガラス基板上に、上記で調整した塗布液を用い、回転数1600rpmにて、スピンコート法により製膜した後、ホットプレート上で、250℃、60分間乾燥させ、測定用のサンプルを作成した。膜厚は、約70nmであった。得られたサンプルを77K(−196℃)まで冷却して、フォトルミネッセンス(PL)スペクトルを測定した。PLスペクトルの最も短波長側のピーク値から、LUMO準位[eV]を算出した。
結果を表1に示す。
[溶解性]
安息香酸メチル96質量部に、化合物1〜9をそれぞれ4質量部加え、150℃にて溶解させた。目視にて溶解性を下記のように判定した。結果を表1に示す。
○:溶け残りがない状態
△:溶け残りがある状態
×:溶解しない状態。
[ポットライフ]
安息香酸メチル90質量部に、化合物1〜9をそれぞれ10質量部加え、150℃に加熱して溶解し、その後、室温まで冷却した。室温となった時点から、目視で固体が析出するまでの時間を測定し、当該時間を各化合物のポットライフとして評価した。結果を表1に示す。
表1の結果より、本発明に係る化合物1〜8はLUMOが深く、かつ、溶媒への溶解性にも優れることが示された。一方、式(1)においてL3が水素原子である化合物9は、溶媒への溶解性が十分ではなかった。本発明に係る化合物1〜8の溶液はポットライフが長く、湿式型(塗布型)での有機EL素子の製造には適するものであることが示された。一方、化合物9は前述のように溶媒への溶解性が低いことから、ポットライフも短くなったと考えられる。
表1より、素子性能に期待が持てる材料として、化合物1、4を選出し素子評価を実施した。
<有機EL素子の作製>
[有機EL素子1の作製]
素子作製に使用した材料は以下の通りである。
[ポリマーP−1の合成]
国際公開第2011/159872号に記載されたCompound Tと同等のポリマーを、当該文献に記載された合成方法に準拠して合成した。得られたポリマーをポリマーP−1と称する。ポリマーP−1の数平均分子量は141000であり、重量平均分子量は511000であった。
[化合物FA−14の合成]
米国特許出願公開第2016/0315259号明細書に記載されたFA−14を、当該文献に記載された合成方法に従って合成した。
[化合物ET−1の合成]
国際公開第2016/033167号に記載されたCompoundH1−19の水素体化合物を、当該文献に記載された合成方法に従って合成した。
[化合物WG−1の合成]
国際公開第2016/033167号に記載されたCompoundH2−4を、当該文献に記載された合成方法に従って合成した。
<有機EL素子の作製>
[有機EL素子1の作製]
第1電極(陽極)として、ストライプ(stripe)状の酸化インジウムスズ(ITO)が膜厚150nmにて成膜されたITO付きガラス基板を用意した。このガラス基板上に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(poly(3,4−ethylene dioxythiophene)/poly(4−styrene sulfonate):PEDOT/PSS)(Sigma−Aldrich製)を、乾燥膜厚が15nmになるようにスピンコート法にて塗布し、正孔注入層を形成した。
上記で合成したポリマーP−1を80質量部、化合物FA−14を20質量部の割合でアニソール(溶媒)に溶解し、正孔輸送層形成用塗布液を調製した。上記で形成した正孔注入層上に、この正孔輸送層形成用塗布液を厚さ(乾燥膜厚)が125nmになるようにスピンコート法にて塗布し、250℃にて1時間加熱して、正孔輸送層を形成した。
上記で合成した化合物1、ET−1、及びWG−Host(混合質量比3:7:4.5)と、ドーパント材料であるトリス(2−(3−p−キシイル)フェニル)ピリジン イリジウム(III)とを安息香酸メチルに溶解し、固形分含量4質量%の発光層用塗布液を調製した。この際、ドーパント材料のドープ量は、発光層の総質量に対して10質量%になるようにし、発光層形成用塗布液を調製した。上記で形成した正孔輸送層上に、この発光層形成用塗布液を厚さ(乾燥膜厚)が55nmになるようにスピンコート法にて塗布し、240℃にて30分間加熱して、発光層を形成した。
上記で形成した発光層上に、(8−キノリノラト)リチウム(Liq)及びKLET−03(ケミプロ化成株式会社製)を真空蒸着装置にて、1:1の質量比になるように共蒸着させて、厚さが20nmの電子輸送層を形成した。
上記で形成した電子輸送層上に、フッ化リチウム(LiF)を真空蒸着装置にて蒸着させて、厚さ3.5nmの電子注入層を形成した。
上記で形成した電子注入層上に、アルミニウム(Al)を真空蒸着装置にて蒸着させて、厚さが100nmの第2電極(陰極)を形成した。
その後、水分濃度1ppm以下、酸素濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス中で、乾燥剤付きのガラス製の封止管と紫外線硬化型樹脂を用いて封止し、有機EL素子1を得た。
[有機EL素子2の作製]
発光層形成用塗布液を調製する際に、化合物1に代えて化合物4を用いたこと以外は、上記「有機EL素子1の作製」と同様の方法で有機EL素子2を作製した。
<素子評価>
[電流効率、発光寿命]
直流定電圧電源(株式会社キーエンス製、ソースメータ(source meter))を用いて、各有機EL素子1〜3に対して電圧を加え、有機EL素子を発光させた。有機EL素子の発光を輝度測定装置(Topcom製、SR−3)にて測定しつつ、徐々に電流を増加させ、輝度が6000cd/mになったところで電流を一定にし、放置した。
ここで、有機EL素子の面積から単位面積あたりの電流値(電流密度)を計算し、輝度(cd/m)を電流密度(A/m)にて除算することで、電流効率(cd/A)を算出した。また、輝度測定装置で測定した輝度の値が徐々に変動(低下)し、初期輝度の95%になるまでの時間(時間)を「発光寿命(時間)」とした。なお、電流効率は、電流を発光エネルギーへ変換する効率(変換効率)を示し、電流効率が高いほど有機EL素子の性能が高いことを示す。
結果を下記表2に示す。
表2の結果より、本発明に係る化合物1及び4を用いて作製した有機EL素子1及び2は、優れた電流効率及び発光寿命を示した。
100 有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)、
110 基板、
120 第1電極、
130 正孔注入層、
140 正孔輸送層、
150 発光層、
160 電子輸送層、
170 電子注入層、
180 第2電極。

Claims (11)

  1. 下記式(1)で表される有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物;
    式中、L1は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基又は置換された若しくは非置換の窒素原子を含まない芳香族複素環基を表し、L2は単結合又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、L3は下記式(2)で表される基又は下記式(3)で表される基を表す;
    式中、Aは水素原子、重水素原子、アルキル基、又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す;
    式中、Bはアルキル基又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、L4は単結合又は芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す。
  2. 前記式(1)中、L1は下記式(4)で表される基を表す、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物;
    式中、L2は単結合又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、L3は下記式(2)で表される基又は下記式(3)で表される基を表す;
    式中、Aは水素原子、重水素原子、アルキル基、又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基、*は結合手を表す;
    式中、Bはアルキル基又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、L4は単結合又は芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す。
  3. 前記式(1)中、L2は単結合、置換された若しくは非置換のフェニルレン基又は置換された若しくは非置換のビフェニレン基を表す、請求項1及び2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物。
  4. 前記式(1)中、L3は下記式(5)で表される基を表す、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物;
    式中、Aは水素原子、重水素原子、アルキル基、又は置換された若しくは非置換の芳香族炭化水素基を表し、*は結合手を表す。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物を少なくとも1種含む、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
  6. 正孔輸送性材料及び電子輸送性材料から選択される少なくとも1種をさらに含む、請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
  7. 前記電子輸送性材料がアジン環誘導体である、請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
  8. 燐光発光性白金族金属錯体をさらに含む、請求項5〜7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
  9. 101.3kPaにおける沸点が100℃以上350℃以下の溶剤と、請求項1若しくは2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物又は請求項5〜8のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料と、を含む、有機エレクトロルミネッセンス素子用組成物。
  10. 請求項1若しくは2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用化合物又は請求項5〜8のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を含む、有機層。
  11. 請求項10に記載の有機層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子。
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