JP2020104989A - シート搬送装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの先端が回動部材の当接面に引っ掛かることを防止することが可能なシート搬送装置を提供する。【解決手段】シート搬送装置1は、搬送ローラ対30と、シートSの先端を当接させる当接面70aを有し、当接面70aを待機位置で待機させ、シートSが当接面70aに当接した後、退避位置に退避するように回動し、シートを当接面70aを乗り越えさせつつ通過させ、待機位置に復帰するシャッター部材70と、シート幅方向から視て、シャッター部材70が回動する際の当接面70aの外縁の軌跡と交差するガイド面を有し、シートの先端を、軌跡に対して当接面70aとは反対側に案内するジャンプ台90と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、シートを当接させる当接面を有する回動部材を備えたシート搬送装置、及び画像形成装置に関する。
従来、プリンタ、複合機等の画像形成装置や自動原稿搬送装置(ADF)にあっては、シートに対する画像形成の位置精度の向上、原稿の画像の読取精度を向上するためにシートの斜行補正を行うものがある。このような斜行補正を行うものの中には、搬送ローラの搬送方向の上流側(手前)でシートの先端に当接するシャッター部材を備えたものがある(特許文献1、特許文献2参照)。
図9(a)〜(d)にシャッター部材を備えた斜行補正装置を示す。斜行補正装置200には、搬送ローラ対230と、シートSの先端が当接する当接面270aを有するシャッター部材270と、シャッター部材270を保持し、シャッター部材270と一体的に回動する保持部材272とが備えられている。また、斜行補正装置200には、保持部材272に対してシャッター部材270を付勢する第1付勢バネ271と、保持部材272を不図示のフレームに対して付勢する第2付勢バネ273とが備えられている。
図9(a)に示すように、搬送されてくるシートSの先端が待機位置にあるシャッター部材270の当接面270aに当接すると、シートSが搬送力により撓みつつ、シャッター部材270を押圧する。さらにシートSが搬送されると、図9(b)に示すように、第2付勢バネ273の付勢力に抗して保持部材272とシャッター部材270とが一体的に回動する。すると、シャッター部材270が退避位置に移動すると共に、当接面270aに先端が倣ったシートSが搬送ローラ対230にニップされる。これにより、シートSの斜行が補正されつつ搬送ローラ対230によって搬送される。
その後、シートSの先端がシャッター部材270の当接面270aを乗り越えると、図9(c)に示すように、第1付勢バネ271の付勢力によってシャッター部材270が、シートSの表面を摺動しつつ待機位置に向かって回動する。そして、シートSがシャッター部材270よりもシート搬送方向の下流側に抜けると、図9(d)に示すように、第2付勢バネ273の付勢力によって保持部材272が回動する。これにより、シャッター部材270が第1付勢バネ271の付勢力に抗して回動しつつ待機位置に戻り、次のシートSの先端が当接面270aに当接するまで待機する。このようにシャッター部材270がシートSの搬送が終わる前に搬送ローラ対230のシート搬送方向の上流側まで戻されるので、連続して搬送されてくるシートとシートとの間をできるだけ狭くすることが可能となる。このため、画像形成や画像読取の生産性の向上を図ることができている。
上述のようにシャッター部材が搬送ローラの手前に戻るように回動するものでは、図9(b)に示すように、シートSの先端がシャッター部材270の当接面270aを乗り越えて、シャッター部材270を通過することになる。しかしながら、例えばシートがカールしている場合、シートのコシが弱い場合、シートの摩擦抵抗が大きい場合など、シートSの先端がシャッター部材270の当接面270aに引っ掛かる虞があった。特に図10に示すように、搬送ローラ対230に両側がニップされないシートSの角部Sfが、シャッター部材270の当接面270aに引っ掛かり易い傾向がある。
また、近年、例えばダイレクトメールにおいて宛名をラベルに印刷してはがきに貼ったり、薬局で薬の名前、使用方法、効能をラベルに印刷したりする等、ラベル印刷に対する要望が高まっている。しかしながら、ラベルと剥離紙とを貼り合せたラベルシートを印刷すると、ラベルシートの先端の端面からはみ出た糊がシャッター部材の当接面に付着する虞がある。このようにシャッター部材の当接面に糊が付着すると、次に搬送されてくるシートの先端(角部)がシャッター部材の当接面に貼り付き、シートの折れやジャムの発生を誘発する虞がある。
そこで本発明は、シートの先端が回動部材の当接面に引っ掛かることを防止することが可能なシート搬送装置、及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本シート搬送装置は、シートを搬送するシート搬送手段と、搬送されてくるシートの先端を当接させる当接面を有し、前記当接面を前記シート搬送手段のシート搬送方向の上流側に位置する待機位置で待機させ、シートが前記当接面に当接した後、前記シート搬送手段のシート搬送方向の下流側に位置する退避位置に退避するように回動し、シートを前記当接面を乗り越えさせつつシート搬送方向に通過させ、前記待機位置に復帰する回動部材と、シート搬送方向に直交するシート幅方向から視て、前記回動部材が回動する際の前記当接面の外縁の軌跡と交差する案内面を有し、前記当接面を通過するシートの先端を、前記軌跡に対して前記当接面とは反対側に前記案内面により案内する案内部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、案内部材の案内面が、回動部材の当接面を通過するシートの先端を、その軌跡に対して当接面とは反対側に案内するので、シートの先端が回動部材の当接面に引っ掛かることの防止を図ることができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態を、図1乃至図7を用いて説明する。まず、本実施の形態に係るシート搬送装置1を備えた画像形成装置100の構成について図1を用いて説明する。図1は本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略図である。
以下、本発明に係る第1の実施の形態を、図1乃至図7を用いて説明する。まず、本実施の形態に係るシート搬送装置1を備えた画像形成装置100の構成について図1を用いて説明する。図1は本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、カラー電子写真方式からなる。画像形成装置100は、大まかに、シートSに画像を形成する画像形成部100Aと、シートSを給送するシート給送装置100Bと、シート給送装置10Bから給送されたシートSを画像形成部100Aに搬送するシート搬送装置1とを備えている。
画像形成部100Aは、像担持体として略水平方向に並設された4個のドラム状の感光体ドラム2(2a、2b、2c、2d)を備えている。感光体ドラム2は、図示しない駆動手段によって、図1の時計回りに回転駆動される。また、画像形成部100Aには、感光体ドラム2の周囲に、帯電装置3(3a、3b、3c、3d)、スキャナユニット4(4a、4b、4c、4d)、現像装置5(5a、5b、5c、5d)、クリーニング装置6(6a、6b、6c、6d)が備えられている。さらに、画像形成部100Aには、1次転写ローラ7(7a、7b、7c、7d)、中間転写ベルト8、2次転写ローラ11、定着装置81が備えられている。
帯電装置3(3a、3b、3c、3d)は、感光体ドラム2の表面を均一に帯電し、スキャナユニット4(4a、4b、4c、4d)は、画像情報に基づいてレーザービームを照射し、各感光体ドラム2上に静電潜像を形成する。また、現像装置5(5a、5b、5c、5d)は、静電潜像に現像材を備えるトナーを付着させてトナー像として現像し、クリーニング装置6(6a、6b、6c、6d)は、転写後の感光体ドラム2の表面に残った転写残トナーを除去する。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置100では、感光体ドラム2、帯電装置3、現像装置5、クリーニング装置6が、それぞれ一体のカートリッジユニットとして構成されている。そして、各カートリッジユニットは、電子写真記録方式によってそれぞれ異なる色(イエロー、シアン、マゼンダ、ブラック)の画像を中間転写ベルト8に形成する。
転写手段としての1次転写ローラ7(7a、7b、7c、7d)は、中間転写ベルト8を介して感光体ドラム2に当接しており、感光体ドラム2上のトナー像を中間転写ベルト8に転写する。中間転写ベルト8は、駆動ローラ9とテンションローラ10との間に張架されており、駆動ローラ9の駆動によって反時計回りに回転される。駆動ローラ9と中間転写ベルト8を介して対向する位置に設けられた2次転写ローラ11は、中間転写ベルト8に転写されたトナー像をシートSへ転写する。また、テンションローラ10と中間転写ベルト8を介して対向する位置に、ベルトクリーニング装置12があり、中間転写ベルト8表面に残った転写残トナーを除去し回収する。
一方、シート給送装置100Bは、給送カセット13、給送ローラ14、分離ローラ15を備えている。給送カセット13は、画像形成装置100の最下部に設けられている。なお、画像形成装置100の図中右下部分には、手差し給送手段として、手差しトレイ17、給送ベルト18、分離ローラ19が備えられている。
給送カセット13に所定枚数積載されたシートSは、給送ローラ14、分離ローラ15によって1枚ずつ分離されて引き抜きローラ16へ搬送される。また同様に、手差しトレイ17へ所定枚数積載されたシートSは、給送ベルト18と分離ローラ19によって1枚ずつ分離されて、引き抜きローラ16へ搬送される。引き抜きローラ16により搬送されるシートSは、詳しくは後述するシート搬送装置1のレジストローラ対としての搬送ローラ対30へ搬送され、斜行補正された後、中間転写ベルト8と2次転写ローラ11との2次転写部へ搬送される。上述のように中間転写ベルト8に形成されたトナー像は、2次転写部においてシートSにカラー画像として転写され、トナー画像が転写されたシートSは、その後、定着装置81に搬送される。
定着装置81は、シートSに転写されたトナー画像に熱及び圧力を加え、シートSにトナー画像を定着させる。トナー画像が定着されたシートSは、片面印刷時にはフラッパ82により排出搬送路83に案内されて排出ローラ対84に導かれ、排出トレイ85に排出される。また、シートSは、両面印刷時にはフラッパ82により反転搬送路86に案内され、再度2次転写部において裏面にトナー画像が転写されて定着装置81により定着された後、排出搬送路83から排出ローラ対84に導かれ、排出トレイ85に排出される。
ついで、第1の実施の形態に係るシート搬送装置1について図2乃至図7を用いて説明する。図2は第1の実施の形態に係るシート搬送装置を示す断面図、図3は第1の実施の形態に係るシート搬送装置を示す斜視図、図4(a)は第1の実施の形態に係る斜行補正装置を示す分解斜視図、図4(b)は(a)のB矢視図である。また、図5は(a)は斜行補正装置における待機位置を示す図、図5(b)は斜行補正装置における退避位置を示す図、図5(c)は斜行補正装置における通紙中位置を示す図である。さらに、図6は第1の実施の形態に係るジャンプ台とシャッター部材との位置関係を説明する説明図、図7(a)はジャンプ台が無い場合のシートの位置を示す説明図、図7(b)はジャンプ台がある場合のシートの位置を示す説明図である。
図2に示すように、シート搬送装置1は、大まかに、シートを搬送するシート搬送手段としてのローラ対である搬送ローラ対30と、シートの斜行を補正するための斜行補正装置20とを備えている。このうちの搬送ローラ対30は、一対の搬送ガイド91,92のガイド面901a,92a及び一対の搬送ガイド91,93のガイド面91a,93aにより形成されるシート搬送路に対して配置されている。搬送ガイド91は、シート搬送路を形成し、シートSを案内するガイド面91aが湾曲していると共に、搬送ローラ対30のシート搬送方向の上流側から下流側まで配置されている。搬送ガイド92は、搬送ローラ対30のシート搬送方向の下流側にあって、搬送ガイド91に対向するように配置されている。また、搬送ガイド93は、搬送ローラ対30のシート搬送方向の上流側にあって、搬送ガイド91に対向するように配置されている。また、搬送ローラ対30は、不図示の駆動モータにより駆動される搬送ローラ31と、それに柔道する従動ローラ32とを有しており、それら搬送ローラ31と従動ローラ32とが互いに当接してニップN(図6参照)を形成している。
斜行補正装置20は、大まかに、回動部材であり、斜行補正部材であるシャッター部材70と、シャッター部材70を保持する保持体であるホルダー部材72と、第1付勢バネ71と、第2付勢バネ73とを備えて構成されている。シャッター部材70は、シート搬送方向に直交するシート幅方向に複数並ぶ形で配置されており、それぞれのシャッター部材70は、引き抜きローラ16から搬送されてくるシートSの先端が当接する当接面70aを有している。シャッター部材70の当接面70aは、詳しくは後述する待機位置にあって、図3に示すように、上記搬送ガイド91のガイド面91aより突出するように配置されている。図2に示すように、シャッター部材70は、ホルダー部材72に支持された第1中心である支点70Pを中心に、ホルダー部材72に対して矢印A1方向に回動自在となるように保持されている。また、シャッター部材70は、第3付勢部材としての第1付勢バネ71によってホルダー部材72に対して回動方向のシート搬送路の側に付勢されている。
一方、ホルダー部材72は、図4(a)に示すように、シート幅方向に複数並ぶ形で配置され、上記シャッター部材70を保持する保持部72Hと、それら保持部72Hを一体的に連結する連結板72Cとを備えて構成されている。図2に示すように、保持部72Hと連結板72Cとが一体となって構成されたホルダー部材72は、画像形成装置100の不図示の固定部材に支持された第2中心としての支点72Pを中心に矢印A2方向に回動自在となるように支持されている。また、画像形成装置100には、フレーム74が固定配置されており、図2及び図4(b)に示すように、そのフレーム74とホルダー部材72との間に第2付勢部材としての第2付勢バネ73が配置されている。この第2付勢バネ73により、ホルダー部材72は、上記当接面70aが回動方向における待機位置となる方向に付勢されている。なお、図4(b)に示すように、上記第1付勢バネ71は、保持部72Hとシャッター部材70との間に縮設されている。
また、図2、図4(a)及び図4(b)に示すように、ホルダー部材72の下方にあってシート幅方向の1箇所には、シャッター部材70が後述する待機位置にあるか否かを検出するフォトセンサ75が配置されている。複数の保持部72Hのうち、フォトセンサ75が配置されている保持部72Hの下方には、フォトセンサ75の光軸75Lのセンサ光を遮蔽するためのフラグ部72Hfが一体的に設けられている。また同様に、複数の保持部72Hのうち、フォトセンサ75が配置されているシャッター部材70の下方には、上記光軸75Lのセンサ光を遮蔽するためのフラグ部70fが一体的に設けられている。
続いて、斜行補正装置20の動作について図5を用いて説明する。図5(a)は、シートSの先端がシャッター部材70の当接面70aに当接するまで待機するシャッター部材70の待機位置を示している。図5(b)は、シャッター部材70がシートSによって回動され、シートSを通過可能にするシャッター部材70の退避位置を示している。そして、図5(c)は、シートSが通過する際のシャッター部材70の復帰前位置を示している。
斜行補正装置20は、図5(a)に示すように、シャッター部材70の当接面70aを搬送ローラ対30のシート搬送方向の上流側でシート搬送路に突出させた位置を待機位置として待機させている。なお、この状態では、シャッター部材70のフラグ部70f及びホルダー部材72のフラグ部72Hfがフォトセンサ75の光軸75Lのセンサ光を遮蔽していない状態となっている。
その後、シートSが引き抜きローラ16(図1参照)によって搬送ローラ対30に向けて搬送されてくると、まず、シートSの先端がシャッター部材70の当接面70aに当接する。シートSは、引き抜きローラ16によって搬送され続けることで、シート搬送路内で撓んでループを形成し、これにより、シートSの先端がシート搬送方向と直交するシート幅方向に倣う。さらにシートSが引き抜きローラ16によって搬送され続けると、上記当接面70aが押圧され、図5(b)に示すように、第2付勢バネ73(図2参照)の付勢力に打ち勝ってシャッター部材70及びホルダー部材72が支点72Pを中心として回動する。これにより、シャッター部材70の当接面70aが搬送ローラ対30のシート搬送方向の下流側に移動していき、シートSの先端をシート幅方向に倣わせたまま搬送ローラ対30に導き、シートSの斜行が補正された状態でシートSが搬送される。なお、ホルダー部材72が回動することで、フラグ部72Hfが光軸75Lのセンサ光を遮蔽し、シートSが搬送ローラ対30によって搬送開始されたことが検出される。
引き続きシートSの先端に押圧されるシャッター部材70の当接面70aは、ホルダー部材72が不図示の部位に当接して、回動の限界位置となり、つまり搬送ローラ対30のシート搬送方向の下流側でシートSを通過可能にする退避位置となる。すると、シートSの先端は、上記当接面70aを摺動しつつ乗り越え、搬送ローラ対30による搬送が続けられる。シートSの先端が当接面70aを乗り越えると、第2付勢バネ73の付勢力によってホルダー部材72が元の位置に戻されるように回動される。この際、図5(c)に示すように、当接面70aの先端側がシートSの表面に摺動しているため、ホルダー部材72が回動するのに伴い、第1付勢バネ71の付勢力に抗して相対的にホルダー部材72に対してシャッター部材70が支点70Pを中心に回動する。これにより、当接面70aはホルダー部材72の側に縮退する。なお、シャッター部材70が回動することで、フラグ部70fが光軸75Lのセンサ光を引き続き遮蔽している。
このようにシャッター部材70は、シートSの後端が抜けるまで第1付勢バネ71でシートSの表面に押付けられている。そして、シートSの後端が抜けると、シャッター部材70は、第1付勢バネ71の付勢力によって図5(a)に示す待機位置に戻り、次のシートSの先端が当接するまで待機する。また、シートSの後端が抜けてシャッター部材70が回動すると、フラグ部70fが光軸75Lから退避し、シートSの搬送ローラ対30による搬送が終了したことが検出される。
続いて、本第1の実施の形態に係る案内部材としてのジャンプ台について、図3、図6及び図7を用いて説明する。図6は第1の実施の形態に係るジャンプ台とシャッター部材との位置関係を説明する説明図、図7(a)はジャンプ台が無い場合のシートの位置を示す説明図、図7(b)はジャンプ台がある場合のシートの位置を示す説明図である。
本第1の実施の形態に係るジャンプ台90は、図3に示すように、ジャンプ台90は、搬送ガイド91のガイド面90aから突出するように形成されている。これにより、上記シャッター部材70の当接面70aに引っ掛かった或いは貼り付いたシートSの角部の先端をシート搬送方向の下流側に案内しつつ当接面70aを乗り越えさせるように構成されている。詳細には、ジャンプ台90は、複数の搬送ローラ31並びに複数のシャッター部材70に対してシート幅方向の外側に配置されており、言い換えると、シート幅方向にあって最端にあるシャッター部材70の近傍に配置されている。このシート幅方向の位置は、所定サイズ(例えばA4サイズ)のシートの端部である角部に対応する位置である。なお、本第1の実施の形態においては、ジャンプ台90をシート幅方向における2箇所に配置しているが、これに限らず、3箇所以上に配置してもよく、特にシャッター部材70同士の間にあって、搬送ローラ31が無い位置に配置しても構わない。
図6に示すように、ジャンプ台90は、シートSの先端を案内する案内面としてのガイド面90aを有しており、ガイド面90aのシート搬送方向の下流側の端部に最下流点90bを有している。なお、図6における軌跡Kは、シャッター部材70の当接面70aが待機位置から退避位置に回動する際の当接面70aの外縁の軌跡であり、つまり支点72Pを中心とした円弧状となっている。また、ニップ線Lcは、搬送ローラ対30のニップNの接線方向に延びる仮想線である。さらに、限界線LKは、ニップNを通りかつニップ線Lcに対して角度θ1で傾斜した仮想線であり、θ1は20〜50度であることが好ましい。
上記ガイド面90a及び最下流点90bは、以下の3つの条件を満たすように構成されている。第1の条件は、最下流点90bが、当接面70aの外縁の軌跡Kに対して、当接面70aがある側と反対側(外側)にあることで、つまり軌跡Kとガイド面90aとが交差していることである。即ち、最下流点90bが軌跡Kの内側にあると、シートSの先端が当接面70aに引っ掛かったまま進み、その後、シャッター部材70が戻る際に、ジャンプ台90を乗り越えていたとしてもシートSの先端を当接面70aによって再度引っ掛けてしまう虞がある。最下流点90bが軌跡Kの外側にあることで、シートSの先端はシートの搬送力によってガイド面90aに沿って軌跡Kの外側に導かれ、シャッター部材70が戻る際にシートSの先端が当接面に引っ掛かることが防止される。
第2の条件は、限界線LKがガイド面90aと交差し、かつ最下流点90bが限界線LKよりもニップ線Lcの側にあることである。即ち、ジャンプ台90の最下流点90bは、第1の条件に従って上記軌跡Kよりも外側にあるが、それだけであると、軌跡Kは円弧状であるため、シート搬送方向の下流側に配置されるほどニップ線Lcから遠ざかってしまう。従って、角度θ1が大きいと(ジャンプ台90の高さが低いと)、ジャンプ台90によってシャッター部材70の当接面70aからシートSの先端を引き剥がす能力が低いことを意味する。従って、角度θ1は20〜50度の範囲で設定されていることが好ましく、つまり最下流点90bがニップ線Lcから20〜50度以上離れないことが好ましい。なお、最下流点90bは、限界線Lkよりもニップ線Lcの側にあればよく、図6に示すように設定された限界線LKに対してニップ線Lcを越えて反対側に位置していてもよい。但し、最下流点90bがニップ線Lcを大きく越えると(ジャンプ台90の高さが高いと)、当接面70aからシートSの先端を引き剥がす能力は上がるが、シート搬送路を遮る形状となるため、シートの搬送抵抗が大きくなる。特に厚紙のようにコシが強いシートを搬送する場合に搬送力を上げる必要が生じたり、摺動音や跳ね音が大きくなったりするため、最下流点90bがニップ線Lcを大きく越え過ぎる(ジャンプ台90の高さが高過ぎる)ことも良くない点に留意する。
第3の条件は、ニップ線Lcとジャンプ台90のガイド面90aとの角度θ2が好ましくは30度で、10〜50度(30±20度)の範囲内にあることである。即ち、角度θ2が50度よりも大きいと搬送抵抗が大きくなり、シートSの先端が引っ掛かってジャム(紙詰まり)し易くなる。反対に角度θ2が10度よりも小さいと、第1の条件である最下流点90bが軌跡Kの外側であることを満たすことが難しくなる、或いはジャンプ台90の高さが低くなる分、搬送ガイド91と搬送ガイド92と(図2参照)を近づける必要がある。搬送ガイド91と搬送ガイド92とを近づけると、搬送ローラ対30のシート搬送方向の下流側にある搬送ガイド91と搬送ガイド92とのシートSの先端を受け入れる開口部分が狭くなり、ジャムに対して余裕度の小さい断面形状となる。従って、ニップ線Lcとジャンプ台90のガイド面90aとの角度θ2が好ましくは30度で、10〜50度(30±20度)の範囲内にあることが好ましい。
以上のように、本第1の実施の形態に係るジャンプ台90のガイド面90a及び最下流点90bは、第1の条件乃至第3の条件を満たした形状に構成されている。
ついで、上記ジャンプ台90がある場合と無い場合とにおけるシートSの搬送状態を、図7を用いて説明する。なお、図7に示すシャッター部材70は、当接面70aの先端位置を示すために簡略化している。図7(a)に示すように、ジャンプ台90が無い場合にあって、シートSの先端がシャッター部材70の当接面70aの先端を抜けるときの最も遅い状態であると、当接面70aにシートSの先端が引っ掛かっているため、大きくカールしている。
これに対し、図7(b)に示すように、ジャンプ台90がある場合には、当接面70aに引っ掛かっているシートSの先端がガイド面90aに当接して案内されて軌跡Kの外側に導かれる。このため、ジャンプ台90が無い場合よりもシートSの先端のカールを小さくすることができる。このようにジャンプ台90があることで、特にコシの弱いシートSであっても、シャッター部材70の当接面70aにシートSの先端が引っ掛かり、ジャム(紙詰まり)や角折れを誘発することを防止することができる。また、シートSがラベルシートであっても、シートSの先端がカールし難いため、当接面70aに糊を付着させ難くすることができる。これにより、次に普通紙等のシートSが搬送された場合におけるシートSの先端の引っ掛かりに対して、さらに防止効果がある。そして、このようにジャムや角折れを防止でき、糊の付着も発生し難くすることで、出力するシートの品質を向上することができる。
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図8を用いて説明する。図8は、第2の実施の形態に係るジャンプ台を示す模式図である。なお、この第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態と同様の部分に同符号を付して、その説明を省略する。
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図8を用いて説明する。図8は、第2の実施の形態に係るジャンプ台を示す模式図である。なお、この第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態と同様の部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第2の実施の形態においては、第1の実施の形態に比して、ジャンプ台190を支点190Pを中心に回動可能に配置し、第1付勢部材としての第3付勢バネ191によりシート搬送路に向けて付勢するように構成したものである。これにより、ジャンプ台190は搬送ガイド91のガイド面91a(図2参照)に対して進退自在に配置されており、第3付勢バネ191の付勢力によってガイド面91aから進出するように構成されている。第3付勢バネ191の付勢力は、坪量が120g/m2程度以上のシートでジャンプ台190が回動してシート搬送路から退避し、それ未満の坪量のシートではジャンプ台190が回動しないような付勢力に設定する。これにより、例えばラベルシートが搬送されてきた場合にジャンプ台190は退避せず、厚紙が搬送されてきた場合には退避する。
このように構成することで、コシの弱いラベルシート等のシートでは、第1の実施の形態と同様にジャンプ台190のガイド面190aでシャッター部材70の当接面70aから軌跡Kの外側にシートの先端を導き、ジャムや角折れを防止することができる。一方、コシの強い厚紙等のシートでは、ジャンプ台190が第3付勢バネ191の付勢力に抗して押圧されてシート搬送路から退避することで、シートの先端が突き当たった音や摺動する音を低減でき、打痕等のタメージも軽減することができる。
<他の実施の形態の可能性>
以上説明した第1及び第2の実施の形態においては、斜行補正装置20におけるシャッター部材70が回動して退避するときにあって、当接面70aを乗り越える際にジャンプ台90(190)でシートの先端を軌跡Kの外側に導くものを説明した。しかしながら、これに限らず、例えばシートの通過を検知するセンサ等にあって、フラグ部材の当接面にシートの先端が当接し、フラグ部材が回動して退避する際にジャンプ台でフラグ部材の当接面の軌跡の外側に導くような構成であっても適用することができる。
以上説明した第1及び第2の実施の形態においては、斜行補正装置20におけるシャッター部材70が回動して退避するときにあって、当接面70aを乗り越える際にジャンプ台90(190)でシートの先端を軌跡Kの外側に導くものを説明した。しかしながら、これに限らず、例えばシートの通過を検知するセンサ等にあって、フラグ部材の当接面にシートの先端が当接し、フラグ部材が回動して退避する際にジャンプ台でフラグ部材の当接面の軌跡の外側に導くような構成であっても適用することができる。
また、第1及び第2の実施の形態においては、ジャンプ台90(190)がシート幅方向の複数箇所(2箇所)に配置されたものを説明したが、勿論、1箇所であっても3箇所以上であっても構わない。
また、第1及び第2の実施の形態においては、搬送ガイド91にジャンプ台90が形成され、ガイド面91aよりも突出するように構成したものを説明したが、これに限らず、ジャンプ台を搬送ガイドとは別の部位に配設しても構わない。但し、搬送ガイド91と一体にジャンプ台90を形成することで、新たな部品を設ける必要が無く、安価に製造することができる。
1…シート搬送装置:30…搬送ローラ対(シート搬送手段、ローラ対):70…シャッター部材(回動部材、斜行補正部材):70a…当接面:70P…支点(第1中心):71…第1付勢バネ(第3付勢部材):72…ホルダー部材(保持体):72P…支点(第2中心):73…第2付勢バネ(第2付勢部材):90,190…ジャンプ台(案内部材):90a,190a…ガイド面(案内面):91a…ガイド面:91,92…搬送ガイド:100…画像形成装置:100A…画像形成部:191…第3付勢バネ(第1付勢部材):K…軌跡:Lc…ニップ線:LK…限界線(仮想線):N…ニップ:S…シート
Claims (11)
- シートを搬送するシート搬送手段と、
搬送されてくるシートの先端を当接させる当接面を有し、前記当接面を前記シート搬送手段のシート搬送方向の上流側に位置する待機位置で待機させ、シートが前記当接面に当接した後、前記シート搬送手段のシート搬送方向の下流側に位置する退避位置に退避するように回動し、シートを前記当接面を乗り越えさせつつシート搬送方向に通過させ、前記待機位置に復帰する回動部材と、
シート搬送方向に直交するシート幅方向から視て、前記回動部材が回動する際の前記当接面の外縁の軌跡と交差する案内面を有し、前記当接面を通過するシートの先端を、前記軌跡に対して前記当接面とは反対側に前記案内面により案内する案内部材と、を備える、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記回動部材は、前記当接面にシートの先端を当接させてシートを撓ませた後、シートを通過させることでシートの斜行を補正する斜行補正部材である、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記案内部材は、前記シート幅方向において複数箇所に配置された、
ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。 - 前記案内部材は、所定サイズのシートのシート幅方向の端部に対応する位置に配置された、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のシート搬送装置。 - 前記シート搬送手段は、互いに当接してニップを形成するローラ対であり、
前記案内面は、前記シート幅方向から視て、前記ニップの接線方向に延びるニップ線に対し、10〜50度で傾斜された、
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記案内面のシート搬送方向の下流側の端部は、前記シート幅方向から視て、前記ニップから前記案内面に交差するように延び、かつ前記ニップ線に対して20〜50度で前記退避位置の側に傾斜した仮想線、よりも前記ニップ線の側に配置された、
ことを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。 - 前記案内部材は、前記ローラ対のうちの、前記ニップ線に対して前記退避位置の側にあるローラと、前記シート幅方向から視て重なる位置に配置された、
ことを特徴とする請求項5または6に記載のシート搬送装置。 - 前記シート搬送手段のシート搬送方向の下流側に配置され、シートを搬送するシート搬送路を形成するガイド面を有する一対の搬送ガイドを備え、
前記案内部材は、前記一対の搬送ガイドのうちの、前記シート搬送路に対して前記退避位置の側にある前記搬送ガイドのガイド面から突出するように配置された、
ことを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記案内部材は、前記搬送ガイドのガイド面に対して進退自在に配置され、
前記案内部材を前記搬送ガイドのガイド面から進出するように付勢する第1付勢部材を備えた、
ことを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。 - 前記回動部材を第1中心を中心として回動自在に保持し、第2中心を中心として前記回動部材及び前記第1中心と共に回動自在な保持体と、
前記第2中心を中心として前記保持体を回動方向における前記当接面が前記待機位置となる方向に付勢する第2付勢部材と、
前記保持体に対して前記回動部材を前記当接面が突出するように付勢する第3付勢部材と、を備え、
シートが前記待機位置にある前記当接面に当接して前記当接面が押圧されることで、前記第2付勢部材の付勢力に抗して、前記第2中心を中心として前記保持体が回動して前記当接面が前記退避位置に移動し、
シートの先端が前記当接面を乗り越えて前記当接面がシートに押圧されなくなることで、前記第2付勢部材の付勢力により前記第2中心を中心として前記保持体が回動して復帰しつつ、前記当接面の先端が通過したシートの表面に突き当たることで、前記第3付勢部材の付勢力に抗して、前記第1中心を中心として前記回動部材が前記保持体に対して回動して前記当接面が前記保持体の側に縮退し、
前記シートの後端が前記当接面を通過することで、前記第3付勢部材の付勢力により前記第1中心を中心として前記回動部材が前記保持体に対して回動して前記当接面が前記待機位置に復帰する、
ことを特徴とする請求項2ないし9のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送装置により搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018246303A JP2020104989A (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | シート搬送装置、及び画像形成装置 |
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JP2018246303A JP2020104989A (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | シート搬送装置、及び画像形成装置 |
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JP2020104989A true JP2020104989A (ja) | 2020-07-09 |
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Family Applications (1)
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JP2018246303A Pending JP2020104989A (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | シート搬送装置、及び画像形成装置 |
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-
2018
- 2018-12-27 JP JP2018246303A patent/JP2020104989A/ja active Pending
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