JP2020104371A - 吸着テーブルおよび印刷システム - Google Patents

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【課題】印刷時に発生しうるミスト状のインクを適切に除去すること。【解決手段】吸着テーブル40は、記録媒体5が載置される第1面50Aと、第1面50Aに形成された複数の第1吸引孔52と、第1吸引孔52と連通する第1内部空間53と、第1内部空間53に空気が入り込む吸入口56と、第1内部空間53の空気が排出される排出口58と、を有する第1ケース50と、第1面50Aの側方に位置する第2面70Aと、第2面70Aに形成された複数の第2吸引孔72と、第2吸引孔72と連通する第2内部空間73と、第1内部空間53と第2内部空間73とを連通する第1連通孔78と、を有し、第1ケース50の側方に配置された第2ケース70と、第1内部空間53に配置され、第1内部空間53の空気を排出口58から排出するブロアファン80と、を備えている。【選択図】図6

Description

本発明は、吸着テーブルおよび印刷システムに関する。
従来から、記録媒体に印刷を行うプリンタとして、いわゆる、フラットベッドタイプのプリンタが知られている。フラットベッドタイプのプリンタは、記録媒体が載置される載置台とインクヘッドとを備えている。
載置台に記録媒体を密着させることを目的として、例えば、載置台の上面に形成された複数の吸引孔と、載置台の下方に配置された吸引ファンとを備えた構造が知られている。吸引ファンは、吸引孔を介して載置台上の空気を吸引する。このため、載置台に記録媒体が載置された状態で、吸引ファンを駆動することによって載置台上に載置された記録媒体は載置台に密着される。例えば、特許文献1には、上述した構成を備えるインクジェットプリンタが開示されている。
特開2017−121711号公報 特開2014−226832号公報
ところで、記録媒体にインクヘッドからインクを吐出して印刷を行うとき、インク液滴と共にインク液滴から分離したミスト状のインクが発生することがある。ミスト状のインクは、インク液滴に比べて非常に軽いため印刷領域において浮遊して、記録媒体の意図しない部分に着弾する虞がある。この結果、印刷物の品質が低下してしまう。かかる問題を解決すべく、例えば、特許文献2には、プリントヘッドの下流側かつ上方にミスト状のインクを吸引するダクトを設けたプリント装置が開示されている。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、ミスト状のインクが上方に吸い上げられるという構成を採用しているため、ミスト状のインクが上方に舞い上がってダクトに吸引されず、記録媒体に落下してしまう虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷時に発生しうるミスト状のインクを適切に除去することによって、印刷物の品質の低下を抑制することができる吸着テーブルおよび印刷システムを提供することである。
本発明に係る吸着テーブルは、記録媒体を載置可能に形成された載置台と、主走査方向に移動可能かつ前記記録媒体にインクを吐出するインクヘッドと、前記載置台および前記インクヘッドのいずれか一方を他方に対して前記主走査方向と直交する副走査方向に相対的に移動させる第1移動機構と、を備えたインクジェットプリンタにおいて、前記載置台に着脱自在に構成されている。前記吸着テーブルは、前記記録媒体が載置される第1面と、前記第1面に形成された複数の第1吸引孔と、前記第1吸引孔と連通する第1内部空間と、前記第1内部空間に空気が入り込む吸入口と、前記第1内部空間の空気が排出される排出口と、を有する第1本体部と、前記第1面の側方に位置する第2面と、前記第2面に形成された複数の第2吸引孔と、前記第2吸引孔と連通する第2内部空間と、前記第1内部空間と前記第2内部空間とを連通する第1連通孔と、を有しかつ前記第1本体部の側方に配置された第2本体部と、前記第1内部空間に配置され、前記第1内部空間の空気を前記排出口から排出するブロアファンと、を備えている。
本発明の吸着テーブルによると、記録媒体が載置される第1面に形成された複数の第1吸引孔は、第1内部空間と連通している。このため、ブロアファンによって第1内部空間の空気が排出口から排出されることによって、第1内部空間に負圧が発生する。これにより、第1面付近の空気は、複数の第1吸引孔から第1内部空間へと吸引され、第1面に載置された記録媒体は第1面に密着する。また、第1内部空間は、第1連通孔を介して第2内部空間と連通しているため、ブロアファンを駆動することによって第2内部空間も負圧になる。ここで、インクヘッドから記録媒体にインクが吐出されると、記録媒体の周辺にはミスト状のインクが存在し得るが、第2内部空間が負圧になることによって、第2面付近の空気は、第2内部空間に連通する複数の第2吸引孔から第2内部空間へと吸引される。このとき、空気と共にミスト状のインクも合わせて第2内部空間へと吸引されるので、記録媒体の周辺に浮遊し得るミスト状のインクを低減することができる。
本発明によれば、印刷時に発生しうるミスト状のインクを適切に除去することによって、印刷物の品質の低下を抑制することができる吸着テーブルを提供することができる。
一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 一実施形態に係るプリンタの正面図である。 一実施形態に係るプリンタの平面図である。 一実施形態に係るテーブルの斜視図である。 一実施形態に係る吸着テーブルがテーブルに取り付けられた状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る吸着テーブルの分解斜視図である。 一実施形態に係る吸着テーブルの平面図である。 一実施形態に係る仕切り壁の平面図である。 一実施形態に係るベース部材の平面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る印刷システムについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10の斜視図である。図2は、プリンタ10の正面図であり、フロントカバー13が開いた状態を示す。以下の説明では、左、右、上、下とは、プリンタ10の正面にいる作業者から見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、プリンタ10から上記作業者に近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。図面中の符号Yは主走査方向を表す。本実施形態では、主走査方向Yは、左右方向である。図面中の符号Xは副走査方向を表す。副走査方向Xは主走査方向Yと交差する方向(例えば、平面視で垂直に交差する方向)である。本実施形態では、副走査方向Xは前後方向である。ただし、上記方向は便宜的に定めたものに過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。
印刷システム100は、プリンタ10と吸着テーブル40とを備えている。プリンタ10は、記録媒体5(図2参照)に印刷を行う。プリンタ10は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」とは、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む従来公知の各種の手法によるインクジェット式のことをいう。
記録媒体5は、例えば、シート状に形成されている。記録媒体5の素材は、普通紙やインクジェット用印刷紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)共重合体などの樹脂類、アルミニウムやステンレス鋼などの金属類、陶器、セラミック、ガラス、ゴム、皮革などであってもよい。なお、記録媒体5は、携帯電話ケースなどの各種ケース、電子タバコなどの小型電子機器、キーホルダやフォトフレームなどの部品小物、日用品、アクセサリなどの立体物であってもよい。
図1に示すように、プリンタ10は、箱状に形成されている。プリンタ10は、開口11(図2参照)を有するプリンタケース12と、開口11を開閉自在に覆うフロントカバー13とを備えている。フロントカバー13は、その後端を軸にして回転可能なように、プリンタケース12に支持されている。フロントカバー13の後端を軸にしてフロントカバー13が上方に開かれることにより、プリンタケース12の内部空間と外部空間とが連通される。フロントカバー13には窓14が設けられている。窓14は透明の素材で構成されている。ユーザは、フロントカバー13を閉じた状態であっても、窓14を通じてプリンタケース12の内部空間を確認することができる。
図2に示すように、プリンタケース12の内部空間は、仕切り板15によって、印刷エリア16と制御エリア17とに区画されている。印刷エリア16は、仕切り板15の左側に位置する空間である。制御エリア17は、仕切り板15の右側に位置する空間である。制御エリア17には、制御装置30が設けられている。
図1に示すように、プリンタケース12は、空気吸入口20Aと空気排出口20Bとを備えている。後述する印刷エリア16には、プリンタケース12の外部の空気が空気吸入口20Aを通過して流入する。空気吸入口20Aは、後述するテーブル25より上方に配置されている。空気吸入口20Aは、テーブル25より後方に配置されている。印刷エリア16の内部の空気は、空気排出口20Bを通過してプリンタケース12の外部に排出される。空気排出口20Bは、空気吸入口20Aより下方に配置されている。空気排出口20Bは、テーブル25より下方に配置されている。空気排出口20Bは、空気吸入口20Aより前方に配置されている。空気排出口20Bは、テーブル25より前方に配置されている。
図2に示すように、印刷エリア16の上方には、ガイドレール18が配置されている。ガイドレール18は、プリンタケース12に固定され、主走査方向Yに延びている。ガイドレール18には、キャリッジ19が摺動自在に設けられている。キャリッジ19は、キャリッジ移動機構(図示せず)により、ガイドレール18に沿って主走査方向Yに往復移動する。キャリッジ移動機構は、ガイドレール18の右端および左端に配置された一対のプーリ(図示せず)と、無端状のベルト(図示せず)と、キャリッジモータ(図示せず)とを備えている。キャリッジ19は、一対のプーリに巻き掛けられたベルトに固定されている。一方のプーリにはキャリッジモータが連結されている。キャリッジモータは、制御装置30と電気的に接続されており、制御装置30によって制御される。キャリッジモータが駆動するとプーリが回転し、ベルトが走行する。これにより、キャリッジ19がガイドレール18に沿って主走査方向Yに移動する。
図2に示すように、プリンタ10は、3つのインクヘッド23を備えている。インクヘッド23は、キャリッジ19に搭載されている。インクヘッド23は、記録媒体5にインクを吐出する。インクヘッド23は、主走査方向Yに並んでおり、インライン配列で配置されている。インクヘッド23は、それぞれ、可撓性を有するインクチューブ(図示せず)によって、インクカートリッジ21と連通されている。インクヘッド23は、キャリッジ19を介して主走査方向Yに移動可能に構成されている。
インクカートリッジ21には、例えば、紫外線硬化型の複数種類のインクが貯留されている。紫外線硬化型のインクは、典型的には重合性化合物と重合開始剤とを含んでいる。インクカートリッジ21には、それぞれ、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)のプロセスカラーインク(CMYK)と、プライマインク(Pr)、ホワイトインク(Wh)の特色インクが貯留されている。なお、本明細書において「特色インク」とは、プロセスカラーインクと異なる色および/または特性を持つインク全般をいう。プライマインク(Pr)は、例えば撥インク性の高い記録媒体5に印刷を行う場合に、記録媒体5へのインクの乗りを良くするための前処理用インクである。本実施形態では、プリンタ10が、6つのインクカートリッジ21を備えているが、これには限定されない。
図3に示すように、プリンタ10は、1つの紫外線照射ランプ24を備えている。紫外線照射ランプ24は、キャリッジ19に設けられている。紫外線照射ランプ24は、インクヘッド23の左方に配置されている。紫外線照射ランプ24は、記録媒体5に吐出されたインクを硬化させるための紫外線を照射する装置である。紫外線照射ランプ24は、インクを硬化可能な紫外線波長を有する光を照射する。紫外線照射ランプ24は、例えばLEDであってもよいし、蛍光灯(低圧水銀灯)や高圧水銀灯であってもよい。紫外線照射ランプ24はここでは1つであるが、2つ以上であってもよい。
図2に示すように、プリンタ10は、所謂、フラットベッドタイプのプリンタである。キャリッジ19の下方には、テーブル25が配置されている。テーブル25は、記録媒体5を載置可能に形成されている。テーブル25は、記録媒体5を支持可能に構成されている。テーブル25は、吸着テーブル40を着脱自在に構成されている。図4に示すように、テーブル25は、載置面25Aを備えている。載置面25Aは、記録媒体5が載置可能な第1領域25Xと、第1領域25Xを囲む第2領域25Yとを有する。第2領域25Yには記録媒体5は載置されない。載置面25Aには、吸着テーブル40が載置可能である。第2領域25Yには、吸着テーブル40を固定するためのネジ孔25Sが形成されている。本実施形態では、ネジ孔25Sは、第2領域25Yの4隅に1つずつ形成されている。テーブル25に吸着テーブル40が取り付けられたときには、記録媒体5は吸着テーブル40に載置された状態で印刷される。テーブル25に吸着テーブル40が取り付けられていないときには、記録媒体5はテーブル25に載置された状態で印刷される。テーブル25は、載置台の一例である。テーブル25は、第1テーブル移動機構26によって、副走査方向Xに移動可能に構成されている。テーブル25は、第2テーブル移動機構27によって、上下方向に移動可能に構成されている。第1テーブル移動機構26は、テーブル25をインクヘッド23に対して副走査方向Xに相対的に移動させる第1移動機構の一例である。第2テーブル移動機構27は、テーブル25をインクヘッド23に対して上下方向に相対的に移動させる第2移動機構の一例である。
図2に示すように、第1テーブル移動機構26は、一対のスライドレール26a、26bと、搬送部材26cと、第1移動用モータ(図示せず)とを備えている。図3に示すように、スライドレール26a、26bは、副走査方向Xに延びている。スライドレール26a、26bは、平行に配置されている。搬送部材26cは、スライドレール26a、26bに対して摺動自在に設けられている。搬送部材26cの上方には、他の部材を介してテーブル25が支持されている。第1移動用モータは、制御装置30と電気的に接続されており、制御装置30によって制御される。第1移動用モータが駆動すると、スライドレール26a、26bに沿って搬送部材26cが移動する。これにより、テーブル25は、副走査方向Xに移動する。
第2テーブル移動機構27は、高さ調整部材27aと、第2移動用モータ(図示せず)とを備えている。高さ調整部材27aは、テーブル25の下面に設けられている。高さ調整部材27aは、第2移動用モータに接続されている。第2移動用モータは、制御装置30と電気的に接続されており、制御装置30によって制御される。第2移動用モータが駆動すると、高さ調整部材27aの高さが変化して、テーブル25の高さが調整される。
制御装置30は、プリンタ10の各部の動作を制御する。制御装置30は、典型的にはコンピュータである。制御装置30は、例えば、外部のコンピュータ等から印刷データを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置とを備えている。
制御装置30は、キャリッジ移動機構のキャリッジモータと、第1テーブル移動機構26の第1移動用モータと、第2テーブル移動機構27の第2移動用モータと、に通信可能に接続されており、記録媒体5とインクヘッド23との相対的な位置関係を制御している。制御装置30は、インクヘッド23に通信可能に接続されており、記録媒体5に対するインクの吐出を制御している。制御装置30は、紫外線照射ランプ24と通信可能に接続されており、紫外線照射ランプ24の起動と停止を制御している。制御装置30は、吸着テーブル40の後述するブロアファン80と通信可能に接続されており、ブロアファン80の起動と停止を制御している。
図5に示すように、吸着テーブル40は、テーブル25に着脱自在に構成されている。吸着テーブル40は、平面視で、テーブル25と同形の矩形状に形成されている。図6に示すように、吸着テーブル40は、第1ケース50と、第1ケース50の左方および右方に配置された第2ケース70と、2つのブロアファン80と、を備えている。第1ケース50は、第1本体部の一例である。第2ケース70は、第2本体部の一例である。
図6に示すように、第1ケース50は、吸着部材51と、仕切り部材60と、ベース部材65と、を備えている。第1ケース50は、箱型に形成されている。第1ケース50は、吸着部材51およびベース部材65に囲まれた第1内部空間53(図5参照)を有している。第1ケース50は、第1内部空間53に空気が入り込む吸入口56と、第1内部空間53の空気が排出される排出口58とを有している。吸入口56は、副走査方向Xに関して、空気排出口20B(図1参照)よりも空気吸入口20A(図1参照)側に配置されている。排出口58は、副走査方向Xに関して、空気吸入口20Aよりも空気排出口20B側に配置されている。
図6に示すように、吸着部材51は、記録媒体5が載置される第1面50Aを有する上壁51Aと、上壁51Aの左端から下方に延びる左壁51B(図7参照)と、上壁51Aの右端から下方に延びる右壁51Cと、上壁51Aの前端から下方に延びる前壁51Dと、上壁51Aの後端から下方に延びる後壁51E(図7参照)とを備えている。吸着部材51は、下方に向けて開口している。第1面50Aには、複数の第1吸引孔52が形成されている。ここでは、第1吸引孔52は、主走査方向Yおよび副走査方向Xに並んでいる。第1吸引孔52は、第1内部空間53と連通している。なお、第1吸引孔52の数および配列は特に限定されない。また、図5から図9において、図示の便宜上、第1吸引孔52の数は相互に異なるように記載している。
図6に示すように、仕切り部材60は、吸着部材51の下方かつベース部材65の上方に配置される。仕切り部材60は、第1内部空間53を、上側内部空間53A(図8参照)と、下側内部空間53B(図9参照)とに区画する。上側内部空間53Aは、吸着部材51および仕切り部材60に囲まれた空間である。上側内部空間53Aは、第1吸引孔52と連通している。下側内部空間53Bは、仕切り部材60およびベース部材65に囲まれた空間である。下側内部空間53Bは、排出口58と連通している。下側内部空間53Bは、第2ケース70の後述する第2内部空間73と連通している。仕切り部材60は、第1仕切り壁61と、第2仕切り壁62とを備えている。第1仕切り壁61は、第1内部空間53を、上側内部空間53Aと、下側内部空間53Bとに区画する。第1仕切り壁61は、仕切り壁の一例である。第2仕切り壁62は、上側内部空間53Aを、第2仕切り壁62より左方に位置する左上側内部空間53AL(図8参照)と、第2仕切り壁62より右方に位置する右上側内部空間53AR(図8参照)とに区画する。第2仕切り壁62は、第1仕切り壁61の副走査方向Xの中央部分に設けられている。
図6に示すように、仕切り部材60には、吸入口56と第2連通孔64とが形成されている。第2連通孔64は、上側内部空間53Aと下側内部空間53Bとを連通する。吸入口56および第2連通孔64は、第1仕切り壁61に形成されている。副走査方向Xに関して、吸入口56は、ブロアファン80に対して排出口58の反対側に配置されている。吸入口56は、第2連通孔64より後方に配置されている。吸入口56の直径は、第2連通孔64の直径より小さい。吸入口56は、後述する空気流入空間55と連通する。本実施形態では、第2仕切り壁62より左方に位置し、左上側内部空間53ALと連通する左側の吸入口56と、第2仕切り壁62より右方に位置し、右上側内部空間53ARと連通する右側の吸入口56とが第1仕切り壁61に形成されている。また、第2仕切り壁62より左方に位置し、左上側内部空間53ALと後述する左下側内部空間53BL(図9参照)とを連通する左側の第2連通孔64と、第2仕切り壁62より右方に位置し、右上側内部空間53ARと後述する右下側内部空間53BR(図9参照)とを連通する右側の第2連通孔64とが第1仕切り壁61に形成されている。左側の吸入口56は、左側の第2連通孔64より右方に位置する。右側の吸入口56は、右側の第2連通孔64より左方に位置する。
図6に示すように、ベース部材65は、仕切り部材60の下方に配置されている。ベース部材65は、ベース壁65Aと、ベース壁65Aから上方に向けて延び、下側内部空間53Bを左下側内部空間53BLと右下側内部空間53BRとに区画する区画壁65Bとを備えている。区画壁65Bは、第1区画壁65BLと、第2区画壁65BRとを有する。ベース壁65Aと、第1区画壁65BLと、第1仕切り壁61とによって、左下側内部空間53BLが形成される。ベース壁65Aと、第2区画壁65BRと、第1仕切り壁61とによって、右下側内部空間53BRが形成される。
図9に示すように、左下側内部空間53BLには、左側のブロアファン80の後述する排気口83と左側の排出口58との間に位置する第1左流路68Lと、排気口83と左第2ケース70Lの第1連通孔78との間に位置する第2左流路69Lと、が形成されている。第1左流路68Lの平均流路面積は、第2左流路69Lの平均流路面積よりも小さい。ここで、平均流路面積とは、例えば、所定の長さを有する流路の断面積の平均である。なお、第1左流路68Lおよび第2左流路69Lのうち、最も流路面積が小さい領域は、左側のブロアファン80の後述するケース81と第1区画壁65BLとに挟まれた領域69LHである。第1左流路68Lは、排気口83の側方に位置する第1部分68LAと、排出口58の側方に位置する第2部分68LBとを含む。第2部分68LBの流路面積は、第1部分68LAの流路面積より大きい。この構造によって、左側のブロアファン80の動作により生じる排気口83からの排気により、第1部分68LAと排気口83との間に負圧が生じる(ベンチュリ効果)。本実施形態では、第1左流路68Lは、排気口83から排出口58に向かうほど流路面積が大きくなるように形成されている。
図9に示すように、右下側内部空間53BRには、右側のブロアファン80の後述する排気口83と右側の排出口58との間に位置する第1右流路68Rと、排気口83と右第2ケース70Rの第1連通孔78との間に位置する第2右流路69Rと、が形成されている。第1右流路68Rの平均流路面積は、第2右流路69Rの平均流路面積よりも小さい。なお、第1右流路68Rおよび第2右流路69Rのうち、最も流路面積が小さい領域は、右側のブロアファン80の後述するケース81と第2区画壁65BRとに挟まれた領域69RHである。第1右流路68Rは、排気口83の側方に位置する第1部分68RAと、排出口58の側方に位置する第2部分68RBとを含む。第2部分68RBの流路面積は、第1部分68RAの流路面積より大きい。この構造によって、右側のブロアファン80の動作により生じる排気口83からの排気により、第1部分68RAと排気口83との間に負圧が生じる。本実施形態では、第1右流路68Rは、排気口83から排出口58に向かうほど流路面積が大きくなるように形成されている。第1左流路68Lおよび第1右流路68Rは、第1流路の一例である。第2左流路69Lおよび第2右流路69Rは、第2流路の一例である。
図6に示すように、仕切り部材60とベース部材65とによって、下側内部空間53Bと空気流入空間55とが区画される(図9も参照)。空気流入空間55には、吸着テーブル40の外部の空気が流入する。空気流入空間55は、左下側内部空間53BLと右下側内部空間53BRとの間に位置する。空気流入空間55は、後方に向けて開放している。空気流入空間55は、下側内部空間53Bと連通していない。
図5に示すように、第2ケース70は、第1ケース50の左方に配置された左第2ケース70Lと第1ケース50の右方に配置された右第2ケース70Rとを含む。左第2ケース70Lおよび右第2ケース70Rは、箱型に形成されている。
図6に示すように、左第2ケース70Lおよび右第2ケース70Rは、第1ケース50の第1面50Aの側方(ここでは左方および右方)に位置する第2面70Aを有する上壁71Aと、上壁71Aの左端から下方に延びる左壁71B(図9参照)と、上壁71Aの右端から下方に延びる右壁71Cと、上壁71Aの前端から下方に延びる前壁71Dと、上壁71Aの後端から下方に延びる後壁71E(図9参照)と、左壁71Bの下端および右壁71Cの下端および前壁71Dの下端および後壁71Eの下端を接続する下壁71Fとを備えている。第2面70Aには、複数の第2吸引孔72が形成されている。ここでは、第2吸引孔72は、副走査方向Xに並んでいる。第2面70Aには記録媒体5は載置されない。なお、第2吸引孔72の数および配列は特に限定されない。また、図5から図9において、図示の便宜上、第2吸引孔72の数は相互に異なるように記載している。
左第2ケース70Lおよび右第2ケース70Rは、上壁71A、左壁71B、右壁71C、前壁71D、後壁71Eおよび下壁71Fに囲まれた第2内部空間73を有している。第2内部空間73は、第2吸引孔72と連通している。図6に示すように、左第2ケース70Lの右壁71Cの下部後方には、第1連通孔78が形成されている。第1連通孔78は、第1内部空間53と第2内部空間73とを連通する。本実施形態では、左第2ケース70Lに形成された第1連通孔78は、下側内部空間53B(ここでは左下側内部空間53BL)と左第2ケース70Lの第2内部空間73とを連通する。図9に示すように、右第2ケース70Rの左壁71Bの下部後方には、第1連通孔78が形成されている。第1連通孔78は、第1内部空間53と第2内部空間73とを連通する。本実施形態では、右第2ケース70Rに形成された第1連通孔78は、下側内部空間53B(ここでは右下側内部空間53BR)と右第2ケース70Rの第2内部空間73とを連通する。第1連通孔78は、上側内部空間53Aとは連通していない。第1連通孔78は、排出口58より後方に位置する。第1連通孔78は、第2連通孔64より後方に位置する。図6に示すように、左第2ケース70Lの左壁71Bは、右方に凹む凹部71Lを有している。右第2ケース70Rの右壁71Cは、左方に凹む凹部71Rを有している。下壁71Fには、吸着テーブル40を固定するためのネジ孔71Sが形成されている。ネジ孔71Sは下壁71Fの4隅に1つずつ形成されている。吸着テーブル40がテーブル25に取り付けられるときには、4つのネジ孔71Sにネジ79(図5参照)がそれぞれ挿通される。ネジ79はテーブル25に形成されたネジ孔25S(図4参照)に締結される。これにより、吸着テーブル40をテーブル25に機械的に取り付けることができる。
本実施形態では、図9に示すように、ブロアファン80は、下側内部空間53Bに配置されている。ブロアファン80は、第1連通孔78より前方かつ排出口58より後方に配置されている。左側のブロアファン80は、左下側内部空間53BLに配置されている。右側のブロアファン80は、右下側内部空間53BRに配置されている。左側のブロアファン80の一部は、空気流入空間55に配置されている。右側のブロアファン80の一部は、後述する基板収容領域86(図9参照)に配置されている。ブロアファン80は、第1内部空間53の空気を排出口58から排出する。
図9に示すように、ブロアファン80は、吸引口82と排気口83とを有する本体ケース81を備えている。吸引口82は、仕切り部材60の第2連通孔64と連通する。吸引口82は、上側内部空間53Aの空気を吸引する。吸引口82は、上側内部空間53Aに向けて開口している。吸引口82は、下側内部空間53Bに向けて開口していない。即ち、吸引口82は、下側内部空間53Bの空気を吸引しない。排気口83は、排出口58に向けて開口している。排気口83の軸線上に排出口58が位置している。排気口83は、吸引口82から吸引した空気を排出口58から排出させる。即ち、排気口83は、排出口58に向けて空気を流す。排気口83は、下側内部空間53Bに位置する。排気口83は、第1連通孔78より前方に位置する。排気口83は、排出口58より後方に位置する。本実施形態では、左側のブロアファン80の吸引口82は、左上側内部空間53ALと連通している。左上側内部空間53ALの空気は、左側のブロアファン80の吸引口82から吸引され、左下側内部空間53BLに位置する排気口83から排出され、排出口58から吸着テーブル40の外部へと流れる。また、右側のブロアファン80の吸引口82は、右上側内部空間53ARと連通している。右上側内部空間53ARの空気は、右側のブロアファン80の吸引口82から吸引され、右下側内部空間53BRに位置する排気口83から排出され、排出口58から吸着テーブル40の外部へと流れる。
吸着テーブル40は、ブロアファン80を駆動させる駆動信号を発生させる電子部品を有するプリント基板85を備えている。プリント基板85は、制御装置30に接続されている。左側のブロアファン80に接続されたプリント基板85は、空気流入空間55に配置されている。右側のブロアファン80に接続されたプリント基板85は、第2区画壁65BRに囲まれた基板収容領域86に配置されている。
次に、吸着テーブル40の機能について説明する。先ず、吸着テーブル40の第1ケース50の第1面50Aに記録媒体5を載置する。第1面50Aに記録媒体5が載置された状態で、左側および右側のブロアファン80を駆動させると、図9の矢印F1に示すように、ブロアファン80の排気口83から排出口58に向けて空気が流れる。ここで、左側のブロアファン80の吸引口82は左上側内部空間53ALと連通し、右側のブロアファン80の吸引口82は右上側内部空間53ARと連通している。このため、左上側内部空間53ALの空気が左下側内部空間53BLを介して外部に排出されて左上側内部空間53ALが負圧になり、かつ、右上側内部空間53ARの空気が右下側内部空間53BRを介して外部に排出されて右上側内部空間53ARが負圧になる。これにより、第1面50A付近の空気は、第1面50Aに形成された複数の第1吸引孔52から左上側内部空間53ALおよび右上側内部空間53ARへと吸引され、第1面50Aに載置された記録媒体5は第1面50Aに密着する。ここで、左下側内部空間53BLは左第2ケース70Lの第2内部空間73と連通し、右下側内部空間53BRは右第2ケース70Rの第2内部空間73と連通している。このため、左側のブロアファン80の排気口83と左側第2ケース70Lとの間および右側のブロアファン80の排気口83と右側第2ケース70Rとの間の空気もそれぞれ排出口58から外部に排出される。この結果、左第2ケース70Lおよび右第2ケース70Rの第2内部空間73もそれぞれ負圧になる。これにより、第2面70A付近の空気は、第2面70Aに形成された複数の第2吸引孔72から第2内部空間73へと吸引され、図9の矢印F2に示すように、排出口58から排出される。ここで、インクヘッド23からインクを吐出して記録媒体5に画像を印刷するときには、記録媒体5の周辺にはミスト状のインクが存在し得るが、かかるミスト状のインクは第2吸引孔72から吸引される。排出口58から排出されたミスト状のインクは、空気排出口20Bを介してプリンタ10の外部へと排出される。
以上のように、本実施形態の吸着テーブル40によると、記録媒体5が載置される第1ケース50の第1面50Aに形成された複数の第1吸引孔52は、第1内部空間53と連通している。このため、ブロアファン80によって第1内部空間53の空気が排出口58から排出されることによって、第1内部空間53に負圧が発生する。これにより、第1面50A付近の空気は、複数の第1吸引孔52から第1内部空間53へと吸引され、第1面50Aに載置された記録媒体5は第1面50Aに密着する。また、第1内部空間53は、第1連通孔78を介して第2ケース70の第2内部空間73と連通しているため、ブロアファン80を駆動することによって第2内部空間73も負圧になる。ここで、インクヘッド23から記録媒体5にインクが吐出されると、記録媒体5の周辺にはミスト状のインクが存在し得るが、第2内部空間73が負圧になることによって、第2ケース70の第2面70A付近の空気は、第2内部空間73に連通する複数の第2吸引孔72から第2内部空間73へと吸引される。このとき、空気と共にミスト状のインクも合わせて第2内部空間73へと吸引されるので、記録媒体5の周辺に浮遊し得るミスト状のインクを低減することができる。
本実施形態の吸着テーブル40によれば、ブロアファン80は、第2連通孔64と連通しかつ上側内部空間53Aの空気を吸引する吸引口82と、排出口58に向けて開口しかつ吸引した空気を排出口58から排出させる排気口83とを有する本体ケース81を備えている。ブロアファン80の吸引口82からは上側内部空間53Aの空気のみが吸引され、第2内部空間73の空気は吸引口82に到達しないため、ブロアファン80の内部にミスト状のインクが侵入することが抑制される。
本実施形態の吸着テーブル40によれば、下側内部空間53Bに形成された第1左流路68Lの平均流路面積は、下側内部空間53Bに形成された第2左流路69Lの平均流路面積よりも小さい。即ち、第1左流路68Lを流れる空気の速度は、第2左流路69Lを流れる空気の速度よりも速い。このため、左第2ケースの第2内部空間73により大きな負圧を発生させることができ、第2吸引孔72からより効果的にミスト状のインクを吸引することができる。
本実施形態の吸着テーブル40によれば、第1左流路68Lは、排気口83の側方に位置する第1部分68LAと、排出口58の側方に位置しかつ第1部分68LAより流路面積が大きい第2部分68LBと、を備えている。これにより、第1左流路68Lを流れる空気の速度をより速くすることができる。即ち、左第2ケースの第2内部空間73により大きな負圧を発生させることができる。
本実施形態の吸着テーブル40によれば、第1左流路68Lは、排気口83から排出口58に向かうほど流路面積が大きくなるように形成されている。これにより、第1左流路68Lを流れる空気の速度をより速くすることができる。即ち、左第2ケース70Lの第2内部空間73により大きな負圧を発生させることができる。
本実施形態の吸着テーブル40によれば、吸入口56は、空気流入空間55と連通するように第1仕切り壁61に形成されている。吸入口56がより低い位置に形成されているため、吸入口56からミスト状のインクが侵入することが抑制される。
本実施形態の吸着テーブル40によれば、副走査方向Xに関して、吸入口56は、ブロアファン80に対して排出口58の反対側に配置されている。これにより、排出口58から排出されたミスト状のインクが吸入口56に侵入することを抑制することができる。
本実施形態の吸着テーブル40によれば、空気流入空間55には、ブロアファン80を駆動させる駆動信号を発生させる電子部品を有するプリント基板85が配置される。空気流入空間55は、第2内部空間73と連通していないため、空気流入空間55にはミスト状のインクはほとんど存在しない。また、空気流入空間55は外部の空気が流入するため熱がこもりにくい。このため、プリント基板85をインクによって汚すことなく温度上昇を抑制することができる。
本実施形態の印刷システム100によれば、吸入口56は、副走査方向Xに関して、プリンタケース12に形成された空気排出口20Bよりも空気吸入口20A側に配置され、排出口58は、副走査方向Xに関して、プリンタケース12に形成された空気吸入口20Aよりも空気排出口20B側に配置されている。これにより、記録媒体5の周辺に存在し得るミスト状のインクを効率よく第2吸引孔72から効率よく吸引することができる。
本実施形態の印刷システム100によれば、プリンタ10は、テーブル25をインクヘッド23に対して上下方向に相対的に移動させる第2テーブル移動機構27を備えている。これにより、記録媒体5の厚さに関わらず、記録媒体5とインクヘッド23との距離を適切な距離に保つことができる。この結果、ミスト状のインクの発生を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の各実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、第1左流路68Lおよび第1右流路68Rは、排気口83から排出口58に向かうほど流路面積が大きくなるように形成されているが、これに限定されない。第1左流路68Lおよび第1右流路68Rは、排気口83から排出口58までの領域において流路面積が等しくなるように形成されていてもよい。また、第1左流路68Lおよび第1右流路68Rは、排気口83から排出口58に向かうほど流路面積が小さくなるように形成されていてもよい。このとき、例えば、第1部分68LAと排気口83との間または第1部分68RAと排出口58との間に生じた負圧は、排出口58に至るまで生じ得る。特に、排出口58が十分に大きい場合や、排気口83から排出口58までの距離が排出口58の開口径に比べて十分に長い場合には、第1部分68LAと排出口58との間または第1部分68RAと排出口58との間においても負圧が発生する。
上述した実施形態では、テーブル25をインクヘッド23に対して副走査方向Xに相対的に移動させていたが、これに限定されない。例えば、テーブル25をプリンタケース12に固定し、インクヘッド23をテーブル25に対して副走査方向Xに相対的に移動させてもよい。
上述した実施形態では、テーブル25をインクヘッド23に対して上下方向に相対的に移動させていたが、これに限定されない。例えば、テーブル25をプリンタケース12に固定し、インクヘッド23をテーブル25に対して上下方向に相対的に移動させてもよい。
上述した実施形態では、第1内部空間53は、上側内部空間53Aと下側内部空間53Bとを有していたが、単一の空間であってもよい。また、上側内部空間53Aは、左上側内部空間53ALと右上側内部空間53ARとを有していたが、単一の空間であってもよい。また、下側内部空間53Bは、左下側内部空間53BLと右下側内部空間53BRとを有していたが、単一の空間であってもよい。
上述した実施形態では、吸着テーブル40は、第1ケース50と2つの第2ケース70とを備えていたが、第1ケース50と第2ケース70とは一体的に形成されていてもよい。
上述した実施形態では、第2ケース70は、それぞれ、第1ケース50の左方および右方に配置されていたが、これに限定されない。第2ケース70は、第1ケース50の前方および後方に配置されていてもよい。
ここで開示される技術は様々なタイプのプリンタに適用することができる。上述した実施形態で示したフラットベッドタイプのプリンタ10の他、例えば、ロール状の記録媒体5を副走査方向Xに搬送する、所謂、Roll-to-Rollタイプのプリンタにも同様に適用することができる。
5 記録媒体
10 プリンタ
23 インクヘッド
40 吸着テーブル
50 第1ケース
50A 第1面
52 第1吸引孔
53 第1内部空間
58 排出口
70 第2ケース
70A 第2面
72 第2吸引孔
73 第2内部空間
78 第1連通孔
80 ブロアファン
100 印刷システム

Claims (11)

  1. 記録媒体を載置可能に形成された載置台と、主走査方向に移動可能かつ前記記録媒体にインクを吐出するインクヘッドと、前記載置台および前記インクヘッドのいずれか一方を他方に対して前記主走査方向と直交する副走査方向に相対的に移動させる第1移動機構と、を備えたインクジェットプリンタにおいて、前記載置台に着脱自在に構成された吸着テーブルであって、
    前記記録媒体が載置される第1面と、前記第1面に形成された複数の第1吸引孔と、前記第1吸引孔と連通する第1内部空間と、前記第1内部空間に空気が入り込む吸入口と、前記第1内部空間の空気が排出される排出口と、を有する第1本体部と、
    前記第1面の側方に位置する第2面と、前記第2面に形成された複数の第2吸引孔と、前記第2吸引孔と連通する第2内部空間と、前記第1内部空間と前記第2内部空間とを連通する第1連通孔と、を有しかつ前記第1本体部の側方に配置された第2本体部と、
    前記第1内部空間に配置され、前記第1内部空間の空気を前記排出口から排出するブロアファンと、を備えている、吸着テーブル。
  2. 前記第1本体部は、前記第1内部空間を、前記第1吸引孔と連通する上側内部空間と、前記排出口および前記第2内部空間と連通しかつ前記ブロアファンが配置される下側内部空間とに区画する仕切り壁を備え、
    前記仕切り壁には、前記上側内部空間と前記下側内部空間とを連通する第2連通孔が形成され、
    前記ブロアファンは、前記第2連通孔と連通しかつ前記上側内部空間の空気を吸引する吸引口と、前記排出口に向けて開口しかつ前記吸引した空気を前記排出口から排出させる排気口とを有する本体ケースを備えている、請求項1に記載の吸着テーブル。
  3. 前記下側内部空間には、前記排気口と前記排出口との間に位置する第1流路と、前記排気口と前記第1連通孔との間に位置する第2流路とが形成され、
    前記第1流路の平均流路面積は、前記第2流路の平均流路面積よりも小さい、請求項2に記載の吸着テーブル。
  4. 前記第1流路は、前記排気口の側方に位置する第1部分と、前記排出口の側方に位置しかつ前記第1部分より流路面積が大きい第2部分と、を備えている、請求項3に記載の吸着テーブル。
  5. 前記第1流路は、前記排気口から前記排出口に向かうほど流路面積が大きくなるか、または、前記排気口から前記排出口までの領域において流路面積が等しくなるように形成されている、請求項4に記載の吸着テーブル。
  6. 前記第1本体部は、前記仕切り壁の下方に配置されたベース部材を備え、
    前記仕切り壁と前記ベース部材とによって、前記下側内部空間と、外部の空気が流入する空気流入空間とが区画され、
    前記吸入口は、前記空気流入空間と連通するように前記仕切り壁に形成されている、請求項2から5のいずれか一項に記載の吸着テーブル。
  7. 前記副走査方向に関して、前記吸入口は、前記ブロアファンに対して前記排出口の反対側に配置されている、請求項6に記載の吸着テーブル。
  8. 前記空気流入空間には、前記ブロアファンを駆動させる駆動信号を発生させる電子部品を有するプリント基板が配置される、請求項6または7に記載の吸着テーブル。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載された吸着テーブルと、
    前記載置台と、前記インクヘッドと、前記第1移動機構とを備えた前記インクジェットプリンタと、を備えた印刷システム。
  10. 前記インクジェットプリンタは、前記載置台と、前記インクヘッドと、前記第1移動機構とが収容され、前記載置台が配置される印刷エリアを有するプリンタケースを備え、
    前記プリンタケースは、前記載置台より上方に配置されかつ前記印刷エリアに前記プリンタケースの外部の空気が流入する空気吸入口と、前記空気吸入口よりも前記副走査方向の一方側かつ前記載置台より下方に配置され、前記印刷エリアの内部の空気を前記プリンタケースの外部に排出する空気排出口と、を備え、
    前記吸入口は、前記副走査方向に関して、前記空気排出口よりも前記空気吸入口側に配置され、
    前記排出口は、前記副走査方向に関して、前記空気吸入口よりも前記空気排出口側に配置されている、請求項9に記載の印刷システム。
  11. 前記インクジェットプリンタは、前記載置台および前記インクヘッドのいずれか一方を他方に対して上下方向に相対的に移動させる第2移動機構を備えている、請求項9または10に記載の印刷システム。
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