JP2020104347A - 反応射出成形法による熱膨張性マイクロカプセルを含有する発泡性ポリウレタン樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

反応射出成形法による熱膨張性マイクロカプセルを含有する発泡性ポリウレタン樹脂成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低密度でありかつ優れた耐候性を備えた発泡性ポリウレタン樹脂成形品およびその製造方法を提供する。【解決手段】熱膨張性マイクロカプセルを含有する発泡性ポリウレタン樹脂成形品を製造する方法であって、ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分から反応射出成形法により発泡性ポリウレタン樹脂成形品を生成する工程を含んでなり、ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート含有成分の少なくとも一方が、前記熱膨張性マイクロカプセルを含有しており、熱膨張性マイクロカプセルの含有量が、前記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート含有成分の合計量100重量部に対して0.5〜7重量部であり、かつ熱膨張性マイクロカプセルが、以下の(A)および(B)の特徴を有する、方法が提供される:(A)発泡前の平均粒子径5〜70μm(B)発泡開始温度70〜110℃。【選択図】なし

Description

本発明は、反応射出成形法による熱膨張性マイクロカプセルを含有する発泡性ポリウレタン樹脂成形品の製造方法に関する。
従来の技術
車両用および建材用のガラス窓においては、窓ガラス板と、その窓ガラス板を嵌め込んだ開口部との隙間に、装飾性やシール性を高めるために合成樹脂製の樹脂枠体、モール、ガスケット等を取り付けることが通常行われている。この方法に関しては、窓ガラス板を配置した型内のキャビティ空間に、合成樹脂またはその原料を射出して窓ガラス板の周縁部に合成樹脂枠等を一体成形する、いわゆるエンキャプシュレーション法が報告されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。
エンキャプシュレーション法に使用できる合成樹脂として、ポリウレタンエラストマー樹脂が現在の市場で採用されている。特許文献5では、脂肪族ポリイソシアネートを使用して耐候性に優れるポリウレタンエラストマー樹脂が開示されている。しかしながら、脂肪族ポリイソシアネートは、芳香族ポリイソシアネートと比較して高価であるため価格競争力に欠ける。また脂肪族ポリイソシアネートのウレタン化反応は遅く生産性が低い。
また、特許文献6では、ポリメリックMDI系のプレポリマーを使用して連続成形可能な製造法が開示されている。その製品樹脂密度は実施例において0.99〜1.06に止まる。
特開昭57−158481号公報 特開昭58−73681号公報 特開平05−057797号公報、 特開平05−229013号公報 特開2006−70118号公報 特開2014−125623号公報
本発明は、エンキャプシュレーション法に適した、低密度でありかつ優れた耐候性を備えた発泡性ポリウレタン樹脂成形品の製造方法を提供することをその目的としている。
[1]熱膨張性マイクロカプセルを含有する発泡性ポリウレタン樹脂成形品を製造する方法であって、
ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分から反応射出成形法により発泡性ポリウレタン樹脂成形品を生成する工程を含んでなり、
前記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート含有成分の少なくとも一方が、前記熱膨張性マイクロカプセルを含有しており、
前記熱膨張性マイクロカプセルの含有量が、記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート含有成分の合計量100重量部に対して0.5〜7重量部であり、かつ
前記熱膨張性マイクロカプセルが、以下の(A)および(B)の特徴を有する、方法:
(A)発泡前の平均粒子径5〜70μm
(B)発泡開始温度70〜110℃。
[2]前記熱膨張性マイクロカプセルが、以下の(C)および(D)から選択される少なくとも1つの特徴をさらに有する、[1]に記載の方法:
(C)最大膨張温度110〜135℃
(D)膨張倍率3倍以上。
[3]JIS K 7112により規定される密度が0.6〜1.0g/cmである、[1]または[2]に記載の方法。
[4]前記ポリオール含有成分が、前記熱膨張性マイクロカプセルを含有する、[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[5]前記ポリオール含有成分が、官能基数2〜3、分子量3000〜8000、水酸基価20〜50mgKOH/gであり、末端にエチレンオキシドが付加しているポリエーテルポリオールを含有する、[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
[6]前記ポリイソシアネート含有成分が、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートを含有する、[1]〜[5]のいずれかに記載の方法。
[7]前記ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分がいずれも実質的に水を含まない、[1]〜[6]のいずれかに記載の方法。
[8]前記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート成分の混合物を射出成形機より型中に射出し、前記型から前記発泡性ポリウレタン樹脂成形品を取得する工程を含んでなる、[1]〜[7]のいずれかに記載の方法。
[9]前記発泡性ポリウレタン樹脂成形品の脱型時間が30〜70秒である、[8]に記載の方法。
本発明によれば、反応射出成形法を用いて、低密度でありかつ優れた耐候性を備えた発泡性ポリウレタン樹脂成形品を製造することができる。本発明によれば、安価な材料から発泡性ポリウレタン樹脂成形品を製造することができ、工業生産上有利である。また、本発明によれば、良好な流動性を有する原料混合物を用いて、所望の形状の発泡性ポリウレタン樹脂成形品を迅速に製造することができ、エンキャプシュレーションにおいて有利に利用することができる。
実施例の流動性試験で使用された試験用金型の断面図の模式図である。図1中の数値単位はmmである。また、試験用金型の厚み(高さ)は4mmである。
本発明の一実施態様によれば、
熱膨張性マイクロカプセルを含有する発泡性ポリウレタン樹脂成形品を製造する方法であって、
ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分から反応射出成形法により発泡性ポリウレタン樹脂成形品を生成する工程を含んでなり、
前記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート含有成分の少なくとも一方が、前記熱膨張性マイクロカプセルを含有しており、
前記熱膨張性マイクロカプセルの含有量が、前記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート含有成分の合計量100重量部に対して0.5〜7重量部であり、かつ
前記熱膨張性マイクロカプセルが、以下の(A)および(B)の特徴を有する、方法が提供される:
(A)発泡前の平均粒子径5〜70μm
(B)発泡開始温度70〜110℃。
反応射出成形法により迅速に生産される上記発泡性ポリウレタン樹脂成形品が、低密度でありながら優れた耐候性を奏することは意外な事実である。
以下、本発明の詳細を説明する。
熱膨張性マイクロカプセル
一実施態様によれば、熱膨張性マイクロカプセルの平均粒子径(A)は5〜70μmであり、好ましくは8〜50μmであり、より好ましくは8〜30μmであり、より一層好ましくは8〜25μmである。
熱膨張性マイクロカプセルの平均粒子径(A)とは、レーザー回折法で測定した体積累積頻度50%(D50)の数値のことをいう。平均粒子径は、熱膨張性マイクロカプセルの未発泡時にレーザー回折式粒度分布測定装置を使用して測定することができる。具体的には、乾式分散ユニットの分散圧は5.0bar、真空度は5.0mbarで乾式測定法により測定し、D50値を平均粒子径とする。
熱膨張性マイクロカプセルの粒子径分布の変動係数CVは特に限定されないが、好ましくは35%以下、より一層好ましくは30%以下、特に好ましくは25%以下である。変動係数CVは、以下に示す計算式(1)および(2)で算出される。
(式中、sは粒子径の標準偏差、<x>は平均粒子径、xはi番目の粒子径、nは粒子の数である。)
一実施態様によれば、熱膨張性マイクロカプセルの発泡開始温度(B)は、70〜110℃であり、好ましくは75〜100℃であり、より好ましくは85〜100℃である。発泡開始温度(B)が70℃を下まわる熱膨張性マイクロカプセルは、混合した原料の保管中や成形機での原料循環中に、徐々膨張してしまう危険があり、原料の管理が難しいという問題が発生する場合がある。また、発泡開始温度(B)が110℃を超えると、熱膨張性マイクロカプセルの発泡倍率が低下して発泡剤としての機能が十分発揮できない場合がある。
また、一実施態様によれば、熱膨張性マイクロカプセルの最大膨張温度(C)は、好ましくは110〜135℃であり、より好ましくは110〜130℃であり、より一層好ましくは110〜125℃である。
発泡開始温度(B)および最大膨張温度(C)は、熱機械分析装置(TMA)を用いて測定した値をいう。具体的には、試料25μgを直径7mm、深さ1mmの容器に入れ、0.1Nの力を加えた状態で、5℃/minの昇温速度で80℃から250℃まで加熱し、測定端子の垂直方向における変位を測定し、変位が上がり始める温度を発泡開始温度(B)、その変位の最大値を最大変位量とし、最大変位量における温度を最大膨張温度(C)とする。
一実施態様によれば、熱膨張性マイクロカプセルの発泡倍率(D)の下限は、好ましくは3倍であり、より好ましくは3.5倍であり、より一層好ましくは4倍である。また、熱膨張性マイクロカプセルの発泡倍率(D)の上限は、好ましくは20倍であり、より好ましくは15倍であり、より一層好ましくは10倍である。
熱膨張性マイクロカプセルの発泡倍率(D)は、未発泡時と発泡体の真比重を未発泡時の真比重を発泡体の真比重で割ることにより算出する。具体的には、膨張性マイクロカプセル1.0gをギア式オーブン中に入れ、所定温度(発泡開始温度)にて2分間加熱して発泡させる。得られた発泡体をメスフラスコに入れ、水置換法により真比重を測定する。そして、未発泡時の真比重を発泡体の真比重で割って発泡倍率とする。
一実施態様によれば、熱膨張性マイクロカプセルは、好ましくは熱可塑性ポリマーセル中に低沸点炭化水素を内包した熱膨張性のマイクロスフェアーである。
一実施態様によれば、熱可塑性ポリマーセル中に内包される低沸点炭化水素としては、ブタン、テトラメチルメタン、イソペンタン、ノルマルペンタン、トリメチルエチルメタン、ジメチルイソプロピルメタン、ジメチルプロピルメタン、メチルジエチルメタン、ノルマルヘキサン、2,2−ジメチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、2,2,3−トリメチルブタン、3,3−ジメチルペンタン、2,3−ジメチルペンタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エチルペンタン、ノルマルヘプタン、ノルマルオクタンやその異性体等が挙げられる。
また、一実施態様によれば、熱可塑性ポリマーセル(=マイクロカプセルの殻壁)としては、塩化ビニリデン系重合体、アクリロニトリル系共重合体、アクリロニトリルと塩化ビニリデンとの共重合物、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等のニトリル系樹脂とメチルメタクリレートやエチルメタクリレート等のメタクリル酸エステルとの共重合物、ニトリル系樹脂とメチルアクリレートやエチルアクリレート等のアクリル酸エステルとの共重合物等が挙げられる。
熱膨張性マイクロカプセルの市販品の例としては、マツモトマイクロスフェアーF−36D*(松本油脂製薬社製、マツモトマイクロスフェアーF−36LV(松本油脂製薬社製)、EXPANCEL 031−40 WU/DU(日本フィライト社製)等が挙げられる。
一実施態様によれば、熱膨張性マイクロカプセルの含有量は、前記ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分の合計量100重量部に対して0.5〜7重量部であり、好ましくは0.5〜6重量部であり、より好ましくは0.6〜4重量部である。
好ましい態様によれば、熱膨張性マイクロカプセルはポリオール含有成分に含まれる。
ポリオール含有成分
ポリオール含有成分における熱膨張性マイクロカプセルの含有量は、ポリオール含有成分100質量部に対して、好ましくは0.3〜10質量部であり、より好ましくは0.5〜8質量部であり、より一層好ましくは0.7〜5質量部である。
ポリオール含有成分に含まれるポリオールとしては、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、蔗糖等の水酸基含有化合物、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアミノ基および水酸基を含有する化合物、エチレンジアミン、ジアミノトルエン等のアミノ基含有化合物にエチレンオキシド、上記水酸基含有化合物にプロピレンオキシド等のアルキレンオキシドを付加することにより得られるポリエーテルポリオール、ポリエーテルポリオールにビニル化合物を付加重合してなるポリマーポリオール等が挙げられる。
ポリオールの平均官能基数は、好ましくは2〜6であり、より好ましくは2〜4であり、より一層好ましくは2〜3である。ここで、本発明における平均官能基数とは、一分子当たりの官能基の数をいい、開始剤の活性水素数の平均値を意味する。
ポリオールの水酸基価は、好ましくは20〜100mgKOH/gであり、より好ましくは25〜90mgKOH/g、より一層好ましくは25〜50mgKOH/gであり、さらにより一層好ましくは25〜45mgKOH/gである。ここで、ポリオールの水酸基価を20mgKOH/g以上とすることは、コラップス等を抑制しポリウレタンフォーム成形品を安定して製造する上で有利である。また、ポリオールの水酸基価を100mgKOH/g以下とすることは、ポリウレタンフォームの柔軟性を損なわない上で好ましい。なおここで、本発明における水酸基価とは、試料(固形分)1g中に含まれる水酸基をアセチル化するために要する水酸化カリウムのmg数である。そして、無水酢酸を用いて試料中の水酸基をアセチル化し、使われなかった酢酸を水酸化カリウム溶液で滴定した後、下記の式により求められる。
水酸基価〔mgKOH/g〕=[((A−B)×f×28.05)/S]+酸価
A:空試験に用いた0.5mol/l水酸化カリウムエタノール溶液の量(ml)
B:滴定に用いた0.5mol/l水酸化カリウムエタノール溶液の量(ml)
f:ファクター
S:試料採取量(g)
ポリオールは、開始剤、重合触媒、アルキオキシド等の重合単位を用いて当該技術分野における公知の手法により製造することができる。ポリオールの製造に用いられる重合触媒としては、アルカリ金属触媒、セシウム触媒、ホスフェイト系触媒、複合金属シアン化物錯体触媒(DMC触媒)等が挙げられる。
また、ポリオールの製造に用いられる開始剤としては、分子中の活性水素数が2または3である化合物を、単独で用いるか、または併用することが好ましい。活性水素数が2である化合物の具体例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。また活性水素数が3である化合物の具体例としては、グリセリン、トリメチロールプロパンが挙げられる。
また、ポリオールは、アルキレンオキシドを開環付加重合単位として用いることが好ましい。アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−エポキシブタン、2,3−エポキシブタン等が挙げられるが、プロピレンオキシド、またはプロピレンオキシドとエチレンオキシドとの併用が好ましい。
プロピレンオキシドとエチレンオキシドとを併用する場合、それぞれを別々に順次開環付加重合させてブロック重合鎖を形成してもよく、プロピレンオキシドとエチレンオキシドの混合物を開環付加重合させてランダム重合鎖を形成しても良い。さらに、ランダム重合鎖の形成とブロック重合鎖の形成を組み合せてもよい。ブロック重合鎖を形成させる場合、アルキレンオキシドを開環付加重合させる順序は、プロピレンオキシド、エチレンオキシドの順で付加するか、または先にエチレンオキシドを付加し、プロピレンオキシド、エチレンオキシドの順に付加することが好ましい。一実施態様によれば、開始剤に対してプロピレンオキシドを付加しかつ末端にエチレンオキシドをさらに付加することが好ましい。
一実施態様によれば、ポリオールの数平均分子量は、好ましくは3,000〜10,000であり、より好ましくは3,000〜8,000であり、より一層好ましくは3,500〜7,500である。ポリエーテル系重合体の場合は末端基分析法で測定することができる。また、分子量分布(Mw/Mn)はGPC法(ポリスチレン換算)で測定することができる。
一実施態様によれば、ポリエーテルポリオールは、平均官能基数2〜6であり、水酸基価20〜50mgKOH/gであり、数平均分子量3,000〜8,000である。また、より好ましい態様によれば、ポリエーテルポリオールの官能基数は2〜3である。また、より一層好ましい態様によれば、ポリエーテルポリオールの末端にはエチレンオキシドが付加している。ポリエーテルポリオールは、グリセリンまたはプロピレングリコールに対してプロピレンオキシドを付加しかつ末端にエチレンオキシドをさらに付加することにより得られる。
ポリオール含有成分におけるポリオールの含有量は、ポリオール含有成分100質量部に対して、好ましくは50〜95質量部であり、より好ましくは60〜90質量部であり、より一層好ましくは70〜90質量部である。
一実施態様によれば、ポリオール含有成分は、熱膨張性マイクロカプセルをさらに含んでなる。ポリオール含有成分における熱膨張性マイクロカプセルの含有量は、ポリオール含有成分100質量部に対して、好ましくは0.3〜10質量部であり、より好ましくは0.5〜8質量部であり、より一層好ましくは0.7〜5質量部である。
また、一実施態様によれば、ポリオール含有成分は触媒をさらに含んでなる。
触媒としては、トリエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ジメチルアミノエタノール、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルベンジルアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、1−メチルイミダゾール、1−イソブチル−2−メチルイミダゾールなどの第3級アミンやジブチル錫ジラウレート、オクタン酸錫、シブチル錫ジアセテートなどの有機金属化合物が用いられる。
触媒の量は、ポリオール含有成分100重量部に対して、0.1〜5.0重量部、好ましくは0.3〜2.5重量部である。
また、一実施態様によれば、ポリオール含有成分は、架橋剤、着色剤、耐光安定剤および整泡剤からなる群から選択される1種以上の助剤を含んでなる。
架橋剤としては、分子量が61〜300の2価アルコール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、へキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールや、2価のアミン、例えば、エチレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、t−ブチルトルエンジアミン、ジエチルジアミノベンゼン、トリエチルジアミノベンゼン、テトラエチルジアミノジフェニルメタン、2価のアミンにアルキレンオキシドを付加することにより得られる結合体、例えば、エチレンジアミンにエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドを付加することにより得られる水酸基価500〜1,000mgKOH/gの結合体等、またはそれらの混合物が挙げられる。
架橋剤の量は、ポリオール含有成分100重量部に対して、1.0〜20.0重量部、好ましくは5.0〜15.0重量部であり、より一層好ましくは6.0〜11.0重量部である。
耐光安定剤としては、例えば、フェノール系光安定剤、リン系光安定剤、チオエーテル系光安定剤、および、ヒンダードアミン系安定剤等のアミン系光安定剤が挙げられる。
フェノール系光安定剤としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、4−ヒドロキシメチル−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ブチル化ヒドロキシアニソール、n−オクタデシル3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、ジステアリル(4−ヒドロキシ−3−メチル−5−tert−ブチル)ベンジルマロネート、トコフェロール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、スチレン化フェノール、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチルエステル)カルシウム、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール]、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌル酸、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、2,2’−オキサミドビス[エチル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−2,4−ジオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、ビス[2−tert−ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、3,9−ビス{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、および3,9−ビス{2−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンが挙げられる。
リン系光安定剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス[2−tert−ブチル−4−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル]ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、およびトリス(2−[(2,4,8,10−テトラキス−tert−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ]エチル)アミンが挙げられる。
チオエーテル系光安定剤としては、例えば、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジミリスチル、およびチオジプロピオン酸ジステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート化合物、並びに、テトラキス[メチレン(3−ドデシルチオ)プロピオネート]メタン等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル化合物が挙げられる。
アミン系光安定剤としては、例えば、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールとの重合物(商品名「TINUVIN 622」,BASF社製)、当該重合物とN,N’,N’’,N’’’−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミンとの1対1反応生成物(商品名「TINUVIN 119」,BASF社製)、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2−4−ジイル}{2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル}イミノ]ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ})(商品名「TINUVIN 944」,BASF社製)、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(商品名「TINUVIN 770」,BASF社製)、デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステルと1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシドとオクタンとの反応生成物(商品名「TINUVIN 123」,BASF社製)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート(商品名「TINUVIN 144」,BASF社製)、シクロヘキサンおよび過酸化N−ブチル2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンアミン−2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンの反応生成物と2−アミノエタノールとの反応生成物(商品名「TINUVIN 152」,BASF社製)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケートおよびメチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケートの混合物(商品名「TINUVIN 292」,BASF社製)、並びに、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールおよび3,9−ビス(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンとの混合エステル化物(商品名「アデカスタブ LA−63P」,株式会社ADEKA製)が挙げられる。アミン系安定剤としては、特にヒンダードアミン系安定剤が好ましい。
耐光安定剤の量は、ポリオール含有成分100重量部に対して、例えば、1.0〜10.0重量部、好ましくは2.0〜8.0重量部であり、より一層好ましくは3.0〜7.0重量部である。
一実施態様によれば、整泡剤は、良好なセルを形成する観点から、ポリオール含有成分に含有させることが好ましい。一実施態様によれば、整泡剤は、1種であってもよく、2種以上の成分を組み合わせた組成物であってもよい。整泡剤の具体的な例としては、シリコーン系整泡剤、含フッ素化合物系整泡剤等が挙げられるが、シリコーン系整泡剤が好ましい。本発明の好ましい一態様によれば、シリコーン系整泡剤は、ポリエーテル・ポリシロキサンコポリマーまたはポリオキシアルキレン・ジメチルポリシロキサンコポリマーを主成分とするシリコーン系整泡剤である。また、本発明の整泡剤の別の好ましい態様によれば、整泡剤は、ポリエーテル・ポリシロキサンコポリマー、ポリオキシアルキレン・ジメチルポリシロキサンコポリマー、ポリアルキルメチルシロキサンおよびポリオキシアルキレン化合物から選択される2種以上を含む組成物である。整泡剤の市販品の例としては、MOMENTIVE社製の商品名:L−580、L−590、L−620、L−680、L−682、L−690、SC−154、SC−155、SC−240、L−598、L−2100、L−2171、SH−210、L−2114、SE−232、L−533、L−534、L−539、M−6682B、L−626、L−627、L−3001、L−3111、L−3415、L−3002、L−3010、L−3222、L−3416、L−3003、L−3333、L−3417、L−2171、L−3620、L−3630、L−3640、L−3170、L−3360、L−3350、L−3555、L−3167、L−3150/L−3151、L−5309、SH−209、L−3184などが挙げられる。また、別の市販品の例としては、東レ・ダウ・コーニング社製の商品名:SF−2964、SF−2962、SF−2969、SF−2971、SF−2902L、SF−2904、SF−2908、SF−2909、SRX−274C、SZ−1328、SZ−1329、SZ−1330、SZ−1336、SZ−1346、SZ−3601、SRX−294A、SRX−280A、SRX−294A、SRX−298、SH−190、SH−192、SH−194などが挙げられる。また、別の市販品の例としては、信越化学工業社製の商品名:F−327、F−345、F−305、F−242Tなどや、BYK Chemie社製の商品名:Silbyk 9700、Silbyk 9705、Silbyk 9710などが挙げられる。また、エボニック社製 B4113,B4900、B8002、B8110、B8123、B8228、B8232、B8411、B8715LF2,B8724LF2、BF2370、BF2470などが挙げられる。
整泡剤の量は、ポリオール含有成分100重量部に対して、好ましくは5.0〜10.0重量部であり、より好ましくは5.0〜8.0重量部であり、より一層好ましくは5.0〜7.0重量部である。
一実施態様によれば、着色剤を含有していてもよい。例えばブラックペーストである。着色剤の量は、ポリオール含有成分100重量部に対して、例えば、1.0〜10.0重量部、好ましくは2.0〜8.0重量部であり、より一層好ましくは3.0〜7.0重量部である。
なお、ポリオール含有成分において、発泡剤として水を添加すると、後述する実施例にも記載の通り、発泡性ポリウレタン樹脂成形品において密度の比較的高い表面のスキン層が薄くなり、耐候性が低下する傾向のあることが本発明者らの検討により明らかとなった。したがって、一実施態様によれば、ポリオール含有成分は、実質的に水を含まない。より具体的には、ポリオール含有成分における水の含有量は、ポリオール含有成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以下であり、より好ましくは0.05質量部以下であり、より一層好ましくは0.01質量部以下である。
また、一実施態様によれば、ポリオール含有成分は、実質的にフロン類を含まない。より具体的には、フロン類として、クロロフルオロカーボン、フルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、ハイドロフルオロカーボンから選択される一種以上の化合物が挙げられる。ポリオール含有成分におけるフロン類の含有量は、ポリオール含有成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以下であり、より好ましくは0.05質量部以下であり、より一層好ましくは0.01質量部以下である。フロン類は、耐圧容器や特別な機械設備が必要となり、温暖化対策等の環境面からもその使用は避けることが好ましい。
ポリイソシアネート含有成分
ポリイソシアネート含有成分におけるポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪族系等のポリイソシアネート;前記ポリイソシアネートの2種類以上の混合物;これらを変性して得られる変性ポリイソシアネート等が挙げられるが、価格等の観点からは芳香族系ポリイソシアネートが好ましい。
ポリイソシアネート含有成分におけるポリイソシアネートの具体例としては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(通称:クルードMDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等が挙げられるが、。また変性ポリイソシアネートの具体例としては、上記各ポリイソシアネートのウレタン変性体、アロファネート変性体、カルボジイミド変性体、またはイソシアネート変性体等が挙げられる。これらのうちでも、MDI、クルードMDI、またはこれらの変性体が好ましい。MDI、クルードMDIまたはその変性体を用いることは、発泡安定性、耐久性、価格等の観点から好ましい。
一実施態様によれば、ポリイソシアネート含有成分の粘度(mPa・s/25℃)は、特に限定されないが、好ましくは50〜2,000であり、より好ましくは100〜1,000であり、さらに好ましくは120〜500である。
また、一実施態様によれば、ポリイソシアネート含有成分の比重は、特に限定されないが、例えば、1.1〜1.25とすることができる。
一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品の製造方法において、NCOインデックスは、好ましくは90〜130であり、より好ましくは100〜120である。NCOインデックスが90以上とすることは、ポリオールが過剰となり、耐摩耗性、耐候性等に問題が生じることを防止する上で有利である。また、NCOインデックスが130以下とすることは、イソシアネートが過剰となり、表面が硬くなりポリウレタンの特徴である弾性感が損なわれることを防止する上で有利である。
なお、NCOインデックスとは、ポリオール含有成分中の活性水素1つ当たりのポリオール含有成分量と、ポリイソシアネート含有成分中のイソシアネート基1つ当たりのポリイソシアネート含有成分量との比(当量比)×100で示される。
本発明によれば、上述のようなポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分を原料として用いて反応射出成形法(RIM)により発泡性ポリウレタン樹脂成形品を生成することができる。
一実施態様によれば、本発明の方法は、ポリオール含有成分およびポリイソシアネート成分の混合物を射出成形機より型中に射出し、前記型から前記発泡性ポリウレタン樹脂成形品を取得する工程を含んでなる。好ましい態様によれば、本発明の上記方法は、エンキャプシュレーション法に適用される。
本発明の製造方法において、射出の際のポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分の原料温度は、ポリウレタンフォームの形成を妨げない限り特に限定されないが、例えば、20〜60℃であり、好ましくは30〜50℃である。
また、ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分の吐出量は各々、適用対象基体のサイズ、原料の反応性に応じて適宜設定してよいが、例えば、1〜2000g/secであり、好ましくは10〜1000g/secであり、より一層好ましくは100〜500であり、さらに一層好ましくは100〜250g/secである。
反応射出成形法は、上型を開けておいて下型に注入して上型を閉じるオープン型注入や、予め上下型を閉じて型内に注入するクローズド型注入等を用いる方法が挙げられる。反応射出成形法は、短時間成形サイクルが要求される、例えば注入後30秒から3分で型から取出せるような高い反応性を有するポリウレタン樹脂原液に対して適用する上で有利である。
一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品の製造には、CANNON社製の高圧発泡機やHennecke社製のR−RIM用高圧ポリウレタン成形機、ポリウレタンエンジニアリング社製のR−RIM用高圧ポリウレタン成形機等の反応射出成形機が用いることができる。
ポリオール含有成分およびポリイソシアネート成分の混合物は、良好な流動性を有しており、所望の形状の発泡性ポリウレタン樹脂成形品を製造する上で有利に利用することができる。一実施態様によれば、後述する実施例に記載の流動試験において、上記混合物の流動距離(mm)は、好ましくは1170〜1700(mm)であり、より好ましくは1180〜1600(mm)であり、より一層好ましくは1185〜1500(mm)である。
ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分の混合物は、反応射出成形法等を用いて型に注入すれば、型内で発泡膨張後に硬化することから、発泡性ポリウレタン樹脂成形品を簡易に取出すことができる。発泡性ポリウレタン樹脂成形品の脱型時間は、好ましくは20〜70秒であり、より好ましくは30〜70秒であり、より一層好ましくは30〜50秒である。
本発明によれば、上記方法を用いて、優れた物性を有する発泡性ポリウレタン樹脂成形品を簡易かつ迅速に提供することができる。一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品のJIS K 7112(A法 水中置換法)(ISO−1183対応)により規定される密度は、好ましくは0.6〜1.0g/cmであり、より好ましくは0.65〜1.0g/cmであり、より一層好ましくは0.65〜0.97g/cmである。
一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品の鏡面光沢度は、JIS K 5600−4−7により規定される60度グロス値として、好ましくは8〜10であり、より好ましくは8.2〜9.8であり、より一層好ましくは8.2〜9.7である。
また、一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品をJIS K 5600−7−7:2008により規定されるキセノン耐候性試験[(キセノンランプ法)(ISO 11341:2004対応)−ブラックパネル温度63℃]の適用対象とした場合、試験開始から350時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記グロス値は、好ましくは0.3〜1.0であり、より好ましくは0.3〜0.8であり、より一層好ましくは0.4〜0.7である。
また、一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品を上記キセノン耐候性試験の適用対象とした場合、試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記グロス値は、好ましくは0.1〜0.5であり、より好ましくは0.1〜0.4であり、より一層好ましくは0.1〜0.3である。
一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品のJIS K6251により規定される引張強度は、好ましくは4.5〜10.5MPaであり、より好ましくは4.5〜10.0MPaであり、より一層好ましくは5.0〜10.0MPaである。
また、一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品をJIS K 5600−7−7:2008により規定される上記キセノン耐候性試験の適用対象とした場合、試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記引張強度は、好ましくは4.5〜10.5MPaであり、より好ましくは4.5〜10.0MPaであり、より一層好ましくは5.0〜10.0MPaである。
また、一実施態様によれば、上記キセノン耐候性試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記引張強度の変化率は、試験開始時の引張強度に対して、好ましくは100〜170(%)であり、より好ましくは105〜165(%)であり、より一層好ましくは105〜155(%)である。
一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品のJIS K6251により規定される伸び率は、好ましくは70〜90%であり、より好ましくは73〜90%であり、より一層好ましくは73〜87%である。
また、一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品をJIS K 5600−7−7:2008により規定される上記キセノン耐候性試験の適用対象とした場合、試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記伸び率は、好ましくは80〜95%であり、より好ましくは78〜95%であり、より一層好ましくは83〜93%である。
また、一実施態様によれば、上記キセノン耐候性試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記伸び率の変化率(%)は、試験開始時の伸び率に対して、好ましくは100〜120(%)であり、より好ましくは105〜120(%)であり、より一層好ましくは105〜117(%)である。
一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品のJIS K6252により規定される引裂強度は、好ましくは12〜30kN/mであり、より好ましくは12〜27kN/mであり、より一層好ましくは14〜26kN/mである。
また、一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品をJIS K 5600−7−7:2008により規定される上記キセノン耐候性試験の適用対象とした場合、試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記引裂強度は、好ましくは17〜35kN/mであり、より好ましくは17〜30kN/mであり、より一層好ましくは17〜25kN/mである。
また、一実施態様によれば、上記キセノン耐候性試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記引裂強度の変化率(%)は、試験開始時の上記引裂強度に対して、好ましくは90〜120(%)であり、より好ましくは92〜117(%)であり、より一層好ましくは92〜115(%)である。
一実施態様によれば、アスカーA(JIS K6253−3準拠のタイプデュロメータ)硬度計により測定される発泡性ポリウレタン樹脂成形品の表面硬度は、好ましくは75〜100であり、より好ましくは75〜95であり、より一層好ましくは78〜90である。
また、一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品をJIS K 5600−7−7:2008により規定される上記キセノン耐候性試験の適用対象とした場合、試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記表面硬度は、好ましくは75〜100であり、より好ましくは75〜95であり、より一層好ましくは78〜90である。
また、一実施態様によれば、上記キセノン耐候性試験開始から700時間後の発泡性ポリウレタン樹脂成形品の上記表面硬度の変化率(%)は、試験開始時の上記引裂強度に対して、好ましくは90〜110(%)であり、より好ましくは92〜110(%)であり、より一層好ましくは92〜105(%)である。
発泡性ポリウレタン樹脂成形品は、流動性に優れた原料組成物を用いて、短時間で所望の形状に成形しうることから、ガラス窓やガラス窓代替樹脂製品に適した合成樹脂枠の製造(エンキャプシュレーション法)に有用である。したがって、一実施態様によれば、窓枠の製造における、上記発泡性ポリウレタン樹脂成形品の使用が提供される。また、別の態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品を備えた窓枠が提供される。また、好ましい実施態様によれば、上記窓枠は、建築物または車両のためのものである。
なお、発泡性ポリウレタン樹脂成形品の製造においては、上述の通り、ポリオール含有成分およびポリイソシアネート成分の混合物を原料組成物として使用する。したがって、一実施態様によれば、発泡性ポリウレタン樹脂成形品を製造するための、熱膨張性マイクロカプセルを含んでなる原料組成物であって、ポリオール含有成分およびポリイソシアネート成分の混合物であり、熱膨張性マイクロカプセルの含有量は、原料組成物100重量部に対して0.5〜7重量部である、原料組成物が提供される。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例において、特記しない限り、「部」は「重量部」、「%」は「重量%」を示す。
使用材料
ポリオール1:グリセリンにプロピレンオキシドを付加しかつ末端にエチレンオキシドをさらに付加した水酸基価28mgKOH/gのポリエーテルポリオールの65重量部と、プロピレングリコールにプロピレンオキシドを付加しかつ末端にエチレンオキシドをさらに付加した水酸基価28mgKOH/gのポリエーテルポリオールの20重量部の混合物
架橋剤1:エチレングリコール(官能基数2、分子量62、水酸基価1810mgKOH/gのジオール)の7重量部と、スミフェンVB(官能基数4、分子量356、水酸基価630mgKOH/gのポリオール、住化コベストロウレタン株式会社製)の3重量部の混合物
ブラックペースト:Polyton RM 2000(DIC社製)
耐光安定剤1:TINUVIN 119(BASF社製)
整泡剤:Tegostab B8411(シリコーン系整泡剤、エボニック社製)
触媒1:Dabco 33LV(AirProducts社製)
発泡剤1:熱膨張性マイクロカプセル1:マツモトマイクロスフェアーF−36D*(液状の低沸点炭化水素を熱可塑性高分子殻で包み込んだマイクロカプセル;松本油脂製薬社製)
熱可塑性高分子殻:アクリロニトリル系共重合体
発泡開始温度:70〜80℃
平均粒子径:10〜16μm
最大膨張温度:110〜120℃
膨張倍率:3〜20倍
発泡剤2:熱膨張性マイクロカプセル2:マツモトマイクロスフェアーFN−80GSD(液状の低沸点炭化水素を熱可塑性高分子殻で包み込んだマイクロカプセル;松本油脂製薬社製)
熱可塑性高分子殻:アクリロニトリル系共重合体
発泡開始温度:100〜110℃
平均粒子径:6〜10μm
最大膨張温度:125〜135℃
膨張倍率:3〜20倍
発泡剤3:熱膨張性マイクロカプセル3:マツモトマイクロスフェアーF−100MD(液状の低沸点炭化水素を熱可塑性高分子殻で包み込んだマイクロカプセル;松本油脂製薬社製)
熱可塑性高分子殻:アクリロニトリル系共重合体
発泡開始温度:115〜125℃
平均粒子径:17〜23μm
最大膨張温度:155〜165℃
膨張倍率:3〜20倍
発泡剤4:無機系マイクロカプセル1:グラスバブルズIM30K(ガラス製微小中空球;3M社製)
粒子径16〜65μm(メジアン径)
発泡剤5:水
ポリイソシアネート1:SBUイソシアネート0418(NCO含有率31.5%のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート;住化コベストロウレタン株式会社製)
製造方法
上記材料を用いて、CANNON社高圧発泡機 A System 40STDを使用して、以下の試験例に使用される成形品を製造した。具体的な成形条件は、以下の表1に示される通りであった。
物性測定
以下の試験例で評価した配合およびその成形品の物性測定は、以下に記載の方法に基づき実施した。
密度測定方法:JIS K 7112(A法 水中置換法)(ISO−1183対応)
キセノン耐候性試験方法:JIS K 5600−7−7:2008(キセノンランプ法)(ISO 11341:2004対応)−ブラックパネル温度63℃
光沢(グロス)測定方法:JIS K 5600−4−7
引張強度の測定方法:JIS K6251
伸び率の測定方法:JIS K6251
引裂強度の測定方法:JIS K6252
流動性試験:図1に示される試験用金型(モールド2)において、上記成形機の成形条件を用いて吐出時間1.3秒として、各配合が流動した距離を測定した。
試験例
以下の表2に示される各配合に従い、表1に記載の成形条件により、モールド1およびモールド2から得られる各評価用成形物を作成した。
モールド1の評価用成形物からサンプリングし、各サンプルの密度、引張強度、伸び率、引裂強度および表面硬度アスカーAについて測定した。
また、モールド1の評価用成形物から得られた各サンプルについてキセノン耐候性試験を行い、グロス値(初期値、300時間後および700時間後)を測定した。さらに、耐候性試験開始から700時間後の各サンプルについて、引張強度、伸び率、引裂強度および表面硬度アスカーAの各物性値を測定し、試験開始前の初期物性値と比較した変化率を算出した。
結果は、表2に示される通りであった。
比較例1は、発泡剤を使用しない配合である。
一方で、実施例1〜4では、発泡剤1または発泡剤2の熱膨張性マイクロカプセルを配合した。実施例1〜4では、それぞれ密度が低下し、流動性も改善し、耐候性は良好であった。
比較例2では、発泡剤3の熱膨張性マイクロカプセルを配合した。比較例2では、耐候性については比較例1と同等であった。一方、比較例2では密度はさほど低下せず、流動性はほとんど改善しなかった。
比較例3〜5では、無機系マイクロカプセル(ガラス製微小中空球)を配合した。比較例3〜5では、耐候性については比較例1と同等であった。一方で、比較例3〜5では密度はさほど低下せず、流動性はほとんど改善しなかった。
比較例6〜8では、低密度化を図るために水を配合した。比較例6〜8では、密度は低下し、流動性も向上した一方で、耐候性は悪化した。
なお、比較例6〜8のポリウレタン樹脂成形品において、密度の比較的高いスキン層は、実施例1〜4のそれと比較すると薄かった。
本発明によれば、低密度でありかつ優れた耐候性を備えた発泡性ポリウレタン樹脂成形品およびその製造方法を提供することができる。
1 試験用金型(モールド2)
2 注入口

Claims (9)

  1. 熱膨張性マイクロカプセルを含有する発泡性ポリウレタン樹脂成形品を製造する方法であって、
    ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分から反応射出成形法により発泡性ポリウレタン樹脂成形品を生成する工程を含んでなり、
    前記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート含有成分の少なくとも一方が、前記熱膨張性マイクロカプセルを含有しており、
    前記熱膨張性マイクロカプセルの含有量が、前記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート含有成分の合計量100重量部に対して0.5〜7重量部であり、かつ
    前記熱膨張性マイクロカプセルが、以下の(A)および(B)の特徴を有する、方法:
    (A)発泡前の平均粒子径5〜70μm
    (B)発泡開始温度70〜110℃。
  2. 前記熱膨張性マイクロカプセルが、以下の(C)および(D)から選択される少なくとも1つの特徴をさらに有する、請求項1に記載の方法:
    (C)最大膨張温度110〜135℃
    (D)膨張倍率3倍以上。
  3. JIS K 7112により規定される密度が0.6〜1.0g/cmである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記ポリオール含有成分が、前記熱膨張性マイクロカプセルを含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ポリオール含有成分が、官能基数2〜3、分子量3000〜8000、水酸基価20〜50mgKOH/gであり、末端にエチレンオキシドが付加しているポリエーテルポリオールを含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ポリイソシアネート含有成分が、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートを含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ポリオール含有成分およびポリイソシアネート含有成分がいずれも実質的に水を含まない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ポリオール含有成分および前記ポリイソシアネート成分の混合物を射出成形機より型中に射出し、前記型から前記発泡性ポリウレタン樹脂成形品を取得する工程を含んでなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記発泡性ポリウレタン樹脂成形品の脱型時間が30〜70秒である、請求項8に記載の方法。
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