JP2020103660A - 流水検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型軽量化が可能な流水検知装置の提供。【解決手段】 流水検知装置V1は、消火設備配管に接続される中空状の本体1と、本体1の内部はスイングチャッキ弁構造をした弁7と、一端11Aが弁7と係合され、他端11Bが本体1の外部に突出しており弁7の開閉動作により変位するロッド11と、弁7を本体1から出し入れ可能な開口1aと、開口1aを塞ぐカバー1bと、カバー1bに設置され、ロッド11の他端11Bの変位により信号を出力するスイッチ17とを備えており、本体1には全開状態の弁7が収容される筒状の収容部1dを有している。【選択図】 図2

Description

本発明は、消火設備配管に設置される流水検知装置に関するものである。
スプリンクラー設備や泡消火設備等の消火設備は、水源からスプリンクラーヘッド(または泡ヘッド)に続く配管上に流水検知装置が設置されている。流水検知装置は逆止弁構造をしており水源からスプリンクラーヘッドへの一方向の通水のみを許容している。
従来の流水検知装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。この流水検知装置は、図9に示すように弁体51の開放動作をロッド52とレバー53の変位に変換してスイッチ54を作動状態にするものである。ロッド52は中間で軸支され、その一端側は弁体51の縁に設置した突出部51aと係合しており、ロッド52の他端側には錘Wが作用している。錘Wによって弁体51は弁開方向へ荷重が付加されており、該荷重によってロッド52は弁開時に弁体51の動作に追従して変位する。特許文献1の流水検知装置では、前述のロッド52やレバー53、スイッチ54等を本体51の開口を塞ぐカバー55上に設置して構成している。
上記の流水検知装置では、カバー55を開いてメンテナンス作業を行った後、カバー55を閉じてロッド52の先端を弁体51の突出部51aと係合させて初期位置に戻す復旧作業を行う。その際、前述のようにロッド52に作用している錘Wによってロッド52の一端側が初期位置よりも上方に位置しているが、この状態ではロッド52の一端側と弁体51の突出部51aが干渉してしまう。そのため、弁体51の下方に設置されたリセット部56を操作して弁体51を若干開放させた状態でカバー55を閉じ、その後リセット部56を元に戻すと弁体51は閉止位置にセットされ、突出部51とロッド52の一端側が係合した初期位置の状態となる。
特開2012−217777号公報
上記の流水検知装置では、リセット部が一次側室に設置されているので本体を小型化することが困難であった。また、リセット部の操作ハンドルがカバーの下方にあり、カバーを閉じた後にリセット部の解除操作を忘れる可能性がある。そのため復旧作業においては作業終了後に弁体とロッドが正しく係合しているか十分な注意、確認が必要となる。
また、近年では労働者不足により建設現場においても作業の効率化が推進されているが、流水検知装置等のバルブ装置はサイズが比較的小さいものでも重量が数十kg程度あり、作業効率を向上するために軽量化の要望が増加している。
そこで本発明では、上記問題に鑑み、小型軽量化が可能な流水検知装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の流水検知装置を提供する。
消火設備配管に接続される中空状の本体と、本体の内部はスイングチャッキ弁構造をした弁と、一端が前記弁と係合され、他端が前記本体の外部に突出しており前記弁の開閉動作により変位するロッドと、前記弁を前記本体から出し入れ可能な開口と、該開口を塞ぐカバーと、カバーに設置され、ロッドの他端側の変位により信号を出力するスイッチと、を備えた流水検知装置であり、前記本体には全開状態の前記弁が収容される筒状の収容部を有して構成した。
これによれば、流水検知装置の高さ寸法を抑えて小型軽量化が可能である。具体的に説明すると、本体の上下端に形成されたフランジには複数のボルト穴が穿設されており、該ボルト穴に取付けられるボルトによって、開口を閉鎖するカバーの着脱が阻害されないように、カバーや開口はボルト穴よりも外側のフランジの縁付近に配置される。これにより開口と弁体の間には空間が設けられる。
また、ロッドは弁体の開放による変位を検知するために、所定の長さを確保する必要があるが、先に説明した空間によりロッドの長さを確保できる。さらに、弁体の開口側の縁にはロッドと係合される突出部が設置されており、突出部は前述の空間に配置される。閉弁時において突出部の弁座側の面にはロッドの一端が係止される。
上記に加えて、弁の軸受けの上方に全開状態の前記弁が収容される収容部が本体に設置されており、収容部によって例えばポンプが起動して大量の水が流水検知装置に送水され弁が全開状態となったときに圧力損失を低減できる。このとき突出部は本体の二次側から外部にはみ出た状態となる。
さらに弁の軸受けと突出部、本体の開口とを本体の中心軸と平行な仮想平面と交差する直線上に配置すると、開口から弁を出し入れする際の開口面積を抑えることができる。先に説明した引用文献1の流水検知装置では弁の軸受けと開口の位置関係は、本体の中心軸を中心とした開口の位置に対して90度回転した位置に弁の軸受けが設置されている。これだと、開口の幅は円盤状の弁の直径と円筒状の軸受けの外径を加えた寸法以上の幅を確保しなければ弁の出し入れができない。これに対して本願の開口は円盤状の弁の直径寸法以上の幅とすれば弁の出し入れが可能であり開口を小さく構成できる。
弁には弁座着座面から一次側に延出されたスカートを有しており、スカートによって円筒状の弁座の内部を流れる水の通過面積を絞り、弁の回動角度を増幅することができ、これによりロッドの回動量が増加される。
ロッドの一端は別途設置された付勢部材により弁開方向に付勢されており、弁が開放するとロッドの一端も付勢部材の作用によって弁開方向に追従して回動動作する。ロッドは回動範囲が規制されており、弁が所定以上開放すると突出部とロッドの一端は離れてロッドは所定の位置で係留された状態になる。開放した弁が閉止状態に戻るとき、ロッドの一端は突出部に再び係止されて元の初期位置に戻る。
また突出部は弁を開口から取り出す際に把持部として用いることができる。突出部は先に説明した開口と軸受けが設置された直線上に設置されている。これより、開口の幅は弁の突出部と軸受けの間にある円盤部の寸法よりも大きく構成可能である。また開口の幅は弁の突出部の先端から軸受けまでの寸法よりも小さく構成可能である。
本発明の流水検知装置は、ロッドの他端側の近傍にロッドを初期位置に保持・保持解除できるロック装置を有している。ロック装置を用いるとカバーの取付作業を行うときにロッドの一端を突出部に確実に係合させることができる。またロック装置のハンドルはロッドを保持した状態でカバーの縁からはみ出た状態となり、ロック装置の保持・保持解除状態を容易に判断することができる。
本発明によれば、本体に全開状態の弁を収容する収容部を設置して本体の高さ寸法を抑えたり、開口の面積や幅を抑えることで本体の小型軽量化を図ることができる。これに加えてロック装置によりカバーの取付作業時にロッドの一端を突出部に確実に係合できる。さらにロック装置の保持・保持解除状態を容易に判断可能であり、メンテナンス作業等において復旧作業を確実に行うことができる。
第1実施形態の流水検知装置の正面図。 図1のA−A断面図。 図2のB−B断面図。 (a)は弁体の斜視図であり、(b)は弁体の断面図。 図2に示す筺体部分の拡大断面図。 図2のC−C断面図(ロック解除時)。 図2のC−C断面図(ロック時)。 図3のD−D断面図(本体のみ)。 従来の流水検知装置の断面図であり、(a)は弁体とロッド、レバー等の位置関係を示す説明図。(b)はリセット部の説明図。
以下、この発明の第1実施形態を図1から図7を参照して説明する。第1実施形態の流水検知装置V1は、本体1、筐体2、排水弁3から構成される。
本体1は中空形状であり内部は隔壁4によって一次側室Iと二次側室IIに分けられている。隔壁4には連通穴5が穿設されており、該連通穴5の二次側室II側には環状の弁座6が設置されている。
弁座6の上には弁体7が着座しており、弁体7の周縁の一部には円筒状の軸受け8が形成され、2本の弁棒9が本体1の側面を貫いて軸受け8の穴に挿通される。弁棒9は軸受け8よりも短く構成されており、本体1の周囲に作業スペースが殆ど無い状態でも着脱を容易に行うことができる。また軸受け8の穴に挿通される弁棒9の先端部は先細りテーパー形状となっており、軸受け8の穴が目視できない位置にあっても容易に挿通可能である。
弁体7は弁棒9を軸として二次側II方向へ回動自在な構成となっており、弁体7が回動すると弁座6から弁体7が離れて一次側室Iの流体が環状の弁座6内を通って二次側室IIに通過可能となる。弁体7には閉弁状態のときに弁座6の内部に配置されるスカート7aを有している。スカート7aは閉弁状態のとき、弁体7の弁座着座面から一次側Iに延出されており、弁体7が閉弁状態から開放動作する際、スカート7aによって弁座6内を流れる水の通過面積を絞り、弁体7の回動角度が増幅される。
弁体7には縁から突出して形成された突出部10が設けられている。図1に示すように本体1の正面には破線で図示した開口1aが設置され、開口1aを塞ぐカバー1bを有している。弁体7の突出部10は開口1a付近の正面側に配置され、軸受け8が背面側に配置される。このように突出部10は軸受け8から最も離れた位置に設置されている。突出部10の幅は軸受け8の幅と略同じである。また弁体7は図4に示すように上部が凸形状に湾曲した凸部7bが形成されており、これにより弁体7の重量を確保しつつ、円形をした開口1aから弁体7を取り出す際には開口1aと弁体7との干渉を避けることができる。
図4に示すように、弁体7は軸受け8と突出部10の間が円盤部7cとなっており、円盤部7cの下方にスカート7aが設置され、上方に凸部7bが設置されている。開口1aと軸受け8、突出部10は、本体の中心線(図1におけるA−A線)と平行な仮想平面(例えば、カバー1bの平面)と交差する直線上に配置されている。このような構成とすることで、開口1aの幅を円盤部7cが通過可能な最小寸法に抑えることができる。
弁体7には上記のようにスカート7aや凸部7b、突出部10が設置されている。これらの構成により、弁体7の重量が確保され安定した止水性が得られる。具体的に説明すると、二次側IIに接続された配管の継ぎ目からの微小な漏れによって二次側IIが減圧して図示しない補助ポンプが短時間起動すると、弁体7が開いて二次側IIに水が送られる。二次側IIの圧力が所定以上に回復すると補助ポンプは停止して弁体7は閉止状態に戻る。そのとき、スカート7aや凸部7b、突出部10が錘として機能して、弁体7がすみやかに閉止状態に戻り止水性が得られる。これらの構成により、本体1の内部空間における弁体7が占める体積は大きく本体1を小型軽量化する際の課題となっていたが、弁体7の軸受け8と突出部10、開口1aの配置を上記のように構成したことで本体1の小型軽量化が可能となる。
突出部10の弁座6側の面には、カバー1bを貫いて設置されたロッド11の端11Aが接触している。ロッド11は中間で軸支され、ロッド11は図中において上下に回動可能な構成である。
ロッド11の弁体7と接触している端11Aと反対側の端11Bは、カバー1bから外部へ突出しており、筐体2により覆われている。図5に示すように端11Bには、図中上側に突出して設けられたバネ座12が設置され、バネ座12の同軸上には筺体2のベース2aに設置されたもう一方のバネ座13が設けられている。両バネ座12、13の間に弾発体(付勢部材)としてコイルバネ14が設けられている。
コイルバネ14によりロッド11の端11Bは、常時において図中下方に付勢されている。ロッド11の中間の軸19により端11Bの反対側の端11Aは図中上方つまり弁体7が開く方向に付勢されるが、コイルバネ14が作用する力は弁体7が開放しない程度の弱い力である。突出部10がロッド11の端11Aから離れると、コイルバネ14の作用によりロッド11は回動動作して閉弁時の初期位置からずれた位置に移動する。
ロッド11の端11Bには作動片15に接触する接触子16が回動可能に設置されている。接触子16の一方の端にはバネ座12が載置され、コイルバネ14の作用により、常時において接触子16とロッド11は同一直線上にある。接触子16のもう一方の端は、その先端にある湾曲部16aが作動片15を係止しており、作動片15はリミットスイッチ17から離間して配置される。
図中において作動片15の上方には遅延機構18が設置されている。遅延機構18は作動片15の動作を遅くする作用を有するものであり、エアダンパーやオイルダンパーを使用した構造のものが用いられている。遅延機構18は先に説明した補助ポンプが起動したときにリミットスイッチ17から信号が出力されるのを防止する。遅延機構18の詳細な説明は省略する。
筺体2はベース2a、蓋2bからなり、上記に説明したバネ座12、13、コイルバネ14、作動片15、接触子16、リミットスイッチ17、遅延機構18は、カバー1b上に設置された筺体2の内部に収容されている。
ベース2aは板状であり、ロッド11が挿通される穴を有している。ベース2aのカバー1bと対向する面にはロッド11の回動軸19が設置されており、その反対面にはロッド11の動作を阻止可能なロック装置としてハンドル20が設置される(図6参照)。ハンドル20は細長い板状をしており、中間部分に長穴21を有する。ハンドル20の一端側はロッド11との係合部22となっており、先端側に向かって先細りとなるテーパー部22Aが形成されている。先端22Bは丸みを帯びた曲線状に形成されている。他端側は作業者が手で掴んでハンドル20を動かす操作部23となっている。
図6に示すようにハンドル20は常時において操作部23がベース2a内に納まっている(ロック解除状態)。ハンドル20を図中において時計回りに回動させ、ロッド11の方向に押し込むと、ロッド11の動きを阻止することができ、操作部23はベース2aからはみ出した状態となる(ロック状態)。これより作業者は操作部23とベース2aの位置関係によってリミットスイッチ17から信号が出力できない状態となっていることを容易に判断することができる。
また作業者がロック状態のままカバー2bをベース2aに装着しようとしても、操作部23がベース2aよりはみ出した状態となっているのでベース2aにカバー2bを装着することができない。これにより、作業に慣れていない者でもカバー2bがベース2aに装着できないことで異常を感じ、他の熟練作業者に報告して対処することでロック状態を解除することができる。
ベース2a上にはハンドル20を回動させる際の動作をガイドする突起としてストッパー28A、28Bが形成されている。ハンドル20をロック解除状態からロック状態になるように時計回りに回動させると、ハンドル20はストッパー28Aに接触して元の位置から略90°回転した状態となる。突起28Aはハンドル20をこれ以上回動させないためのストッパーの作用を有しており、ハンドル20は回動可能な角度範囲を規制されている(図7参照)。
図7に破線で示すようにハンドル20を長穴21に沿ってスライド移動させると係合部22のテーパー部22Aがロッド11の周面に沿って移動する。その際にロッド11が多少下側に傾いておりテーパー部22Aにロッド11が接触した状態でも引っ掛かりなくスムーズにハンドル20をスライド移動することができる。と共にハンドル20の先端22Bがストッパー28Bの縁の一部が丸みを帯びて形成させたガイド部28Cに接触しながらスライド移動する。
ハンドル20のスライド移動により、係合部22の先端22Bがストッパー28B上に誘導され、テーパー部22Aと反対側の辺22Cがストッパー28Bと係合する。同時にストッパー28Aもハンドル20の一辺と接触した状態となり、ストッパー28A、28Bとハンドル20との間には殆ど隙間がない状態で保持される。これによりハンドル20によってロッド11の動作を阻止したロック状態を保持することが可能である。
この状態において、ベース2aからはみ出たハンドル20の方向には排水弁3が設置されている。これにより、カバー1bを取り外した状態から開口1aに取付ける際に、ハンドル20の向きと排水弁が設置された方向を合わせることでカバー1bを開口1aに正しく装着できる。
カバー2bは、ベースBに設置されたリミットスイッチ17や遅延機構18、図示しない端子台を覆い、ゴミや水滴から保護するものである。このカバーCを外すとL字状のベース2aに支持された筐体2の内部構造が大きく露出するので、筐体2に収容するリミットスイッチ17や端子台等の結線作業や点検作業の作業性が良い。
排水弁3は、点検やメンテナンス時に本体1内の流体を外部に排出するバルブであり、本体1のどちらか一方の側面に設置されている。排水弁3の内部はアングル弁構造となっており、排出口は図1において下向きに設けられている。
図8は図3に示したD−D線における本体1の断面図である。二次側IIには、開放時の弁体7が収容される円筒形状をした収容部1dが設置されており、収容部1dの下方には軸受け8が設置される。収容部1dは筒状をしており本体1の背面側に延出され、その一部は本体1の二次側IIフランジF2の内周部まで及んでいる。収容部1dの内径は弁体7の円盤部7cの外径よりも大きく、弁体7の凸部7bの形状に沿った曲面形状の背面1eを有している。図2において二点鎖線で示した弁体7の開放状態において、背面1eの略中央には弁体7が開放した際に当接する突起1fが設置されている。
弁体7にはスカート7aや突出部10が設置されており、弁体7の全開時にはスカート7aや突出部10が流れの妨げとなるが、収容部1dを設けたことで全開時における弁体7の回動量を大きくして、本体1の一次側Iから二次側IIへ大量の水が流れる際の圧力損失を低減できる。また、収容部1dを設けたことで隔壁4から二次側フランジF2までの寸法を削減して本体1の高さ寸法が抑えられ本体1を小型化できる。
次に、上記の流水検知装置V1の火災時の動作について説明する。
流水検知装置V1は、一次側Iが図示しない水源やポンプと接続されており、二次側IIには図示しないスプリンクラーヘッドが接続されている。消火設備配管内は充水された状態にあり、流水検知装置の本体1の内部も一次側室Iおよび二次側室IIは充水状態にある。平時において、流水検知装置V1の弁体7は弁座6に着座した閉弁状態となっており、一次側Iと二次側IIの水の圧力は略等しい。
火災が発生して二次側室II側の配管に設置されたスプリンクラーヘッドが作動すると、二次側室II側の配管内の水はスプリンクラーヘッドから放出されるので次第に減圧してくる。弁体7を閉止していた二次側室IIの水の圧力が減少し、一次側室Iの圧力より低くなると二次側室IIと一次側室Iの圧力差により弁体7は押し上げられ、弁棒9を支点に回動する。スプリンクラーヘッドから放出される水の量は、流水検知装置V1の弁体7を僅かに回動する程度の少ない水量であるが、スカート7aによって弁座6の内部の通水面積が絞られているので弁体7の回動量が増幅される。
弁体7が弁座6から離れて開放したことにより一次側室Iの水は二次側室II側に送られる。それとともに弁体7の回動により突出部10と係合していたロッド11は、端11Bに設置されたコイルバネ14によって軸19を支点として回動する。これにより端11Aは弁開方向に移動して端11Bはリミットスイッチ17の方向に移動する。
端11Bにより係止されていた作動片15は端11Bの移動により係止が解除され、遅延装置18内の図示しない付勢部材の作用によってリミットスイッチ17に向かって移動する。その際、作動片15は遅延装置18によって動作が緩慢となり、端11Bの係止が解除されてから数秒〜十数秒後にリミットスイッチ17を作動させる。
リミットスイッチ17の作動により図示しない受信盤に警報が出力され、建物内に火災の発生を報知して避難誘導が促される。続いてポンプが起動して水源から作動したスプリンクラーヘッドに送水が開始される。ポンプの起動により送水が開始されると弁体7は全開状態となり収容部1dに収容される。スプリンクラーヘッドからは連続して水が散布され火災を消し止める。
続いて、上記の流水検知装置V1におけるカバー1bの取付および取外し方法を説明する。
流水検知装置V1は、消火設備配管上に設置され常時において内部は充水された状態にある。流水検知装置V1の内部の清掃やメンテナンスを行うときには、排水弁3を開いて配管内の水を排出させた後にカバー1bを外す。
その際、カバー1bを外す前の段階で筺体2の蓋2bを取り外してハンドル20を排水弁3の方向に回動させる。ハンドル20の回動によってロッド11は動きが阻止され、接触子16と作動片15とが係合した初期状態で保持される。
カバー1bを外したら、次に弁体7を開口1aから取り出す。その前に2つの弁棒9を本体1の側面から取外して弁棒9を軸受け8から引き抜く。続いて開口1aから弁体7を取り出す。その際、先に弁体7を上方に移動させてスカート7aを弁座6から引き抜いて開口1aから弁体7を取り出す。このとき開口1aの付近に配置されている突出部10を指で摘んで弁体7を移動すると作業が行いやすい。
弁体7を本体から取り外した状態で本体1の内部の清掃や、弁体7の部品の交換作業等を行う。作業完了後に弁体7を上記の取外し手順とは逆の手順で本体1内に設置する。弁体7の軸受け8に弁棒9を設置したら、カバー1bを開口1aに取付ける。
カバー1bには弁体7の突出部10と係合するロッド11が設置されており、ロッド11の端11Aが元の位置に正しくセットされないと、流水検知装置V1は本来の機能を得ることができない。しかしながら、カバー1bは外縁部に4箇所のボルト穴が設置されており、このボルト穴は同心円上に均等角度で配置されているので、カバー1bに設置された筺体2の向きに関わらず本体1に取付けができる。
そこで、ハンドル20の方向と排水弁3の設置方向を合わせてカバー1bを開口1aに取付けるとロッド11の端11Aが突出部10に正しくセットすることができる。さらに、ハンドル20によってロッド11は弁体7が閉止している初期状態の位置に保持されているため端11Aと突出部10とを容易に係合できる。
カバー1bの取付が完了したらハンドル20をベース2aの内部に収めるように回動させ元の状態に戻す。これによりロッド11はロック解放状態に戻る。さらにベース2aに蓋2bを取付けて全ての作業を完了する。
上記に説明したようにカバー1bに設置された筺体2には本体1との取付位置を確認可能な識別部としてハンドル20を有している。上記の識別部の変形例として、カバー1bの表面に、本体1との合わせ位置を示す識別表示を施して構成してもよい。例えば、カバー1bにおいて排水弁3が設置された方向に文字や表面の凹凸による識別表示を付してもよい。またそれに合わせてカバー1b周辺の本体1側にも同様な識別表示を設けることができる。
あるいは、カバー1bの表面に設置した筺体との接続部が本体1の一次側(底面側)に位置するように設置したり、筺体2のベース2aと蓋2bを固定する固定ネジ2cが本体1の一次側に位置するように設置してもよい。
さらに第1実施形態のロック装置の変形例として、先に説明したロッド11の動作を阻止する構造にかえて作動片15の動作を阻止する構造を筺体2の内部に設置することができる。
1 本体
1a 開口
1b カバー
2 筺体
3 排水弁
6 弁座
7 弁体(弁)
8 軸受け
9 弁棒
10 突出部
11 ロッド
12 バネ座
14 コイルバネ(付勢部材)
15 作動片
17 リミットスイッチ
18 遅延機構
20 ハンドル(ロック装置)
21 長穴

Claims (12)

  1. 消火設備配管に接続される中空状の本体と、
    本体の内部はスイングチャッキ弁構造をした弁と、
    一端が前記弁と係合され、他端が前記本体の外部に突出しており前記弁の開閉動作により変位するロッドと、
    前記弁を前記本体から出し入れ可能な開口と、
    該開口を塞ぐカバーと、
    カバーに設置され、ロッドの他端側の変位により信号を出力するスイッチと、
    を備えた流水検知装置であり、
    前記本体には全開状態の前記弁が収容される筒状の収容部を有していることを特徴とする流水検知装置。
  2. 前記本体の中心軸と平行な仮想平面と交差する直線上に、前記開口と、前記弁の軸受けと、前記弁体の縁に前記ロッドと係合される突出部を配置した請求項1記載の流水検知装置。
  3. 前記弁には弁座着座面から一次側に延出されたスカートを有する請求項1または請求項2記載の流水検知装置。
  4. 前記弁体には、弁座着座面と反対の側に凸部を有しており、前記収容部の背面は凸部の形状に沿った曲面を有している請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の流水検知装置。
  5. ロッドの他端側の近傍にはロッドを初期位置に保持・保持解除できるロック装置を有する請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の流水検知装置。
  6. 前記スイッチおよび前記ロック装置は、前記カバーに設置されたベースと、該ベースに取付られる蓋を備えた筺体により覆われており、前記ロック装置により前記ロッドを保持した状態では前記蓋を前記ベースに取り付け不可とした請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の流水検知装置。
  7. 前記カバーには前記本体との取付位置を確認可能な識別部を有する請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の流水検知装置。
  8. 前記ロッドを初期位置に保持した状態の前記ロック装置のハンドルの向きを、前記本体の側面に設置された排水弁の方向に合わせて前記カバーを前記本体に取り付ける請求項7記載の流水検知装置。
  9. 前記カバーは前記本体との合わせ位置を示す識別表示を備えている請求項7または請求項8項記載の流水検知装置。
  10. 前記ロッドの他端は前記スイッチの近傍に設置された作動片を介して前記スイッチを作動させる請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の流水検知装置。
  11. 前記ロッドまたは前記作動片は前記弁の開閉動作により変位可能に前記カバーに設置されている請求項1〜請求項10のいずれか1項記載の流水検知装置。
  12. 前記本体の外部に設置された付勢部材は前記ロッドを介して前記弁を開く方向に作用する請求項1〜請求項11のいずれか1項記載の流水検知装置。
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