JP2020102388A - 防水ジョイント電線の止水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプライス部を含む導体露出部分を覆う熱収縮チューブが熱収縮される際に発生するズレを防ぐことによって止水性能を向上することができる防水ジョイント電線の止水構造を提供すること。【解決手段】スプライス部13aの後方位置で表裏両面側の複数に分かれるように複数の電線10の間を仕切り、かつ、後端が絶縁被覆12によって被覆された部分が並ぶ領域に配置された板状仕切壁部30と、少なくとも一方の側端部30eに板状仕切壁部30の表裏両面側に立設され、かつ、複数の電線10を誘導するガイド壁部40と、を有するストッパー部20と、有底円筒状であり、導体露出部分13の先端部から板状仕切壁部30の後端30dの両角31を越えた位置まで覆い、熱収縮状態で後端側の開口側端部50bが両角31を越えた位置にむけて段状に縮径して複数の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分を束ねるように追従された熱収縮チューブ50と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電線の接続部分となるスプライス部を含む導体露出部分を覆うように熱収縮チューブを装着した防水ジョイント電線の止水構造に関する。
従来、自動車に配索されるワイヤハーネス等の電気配線は、回路の分岐接続部分として複数の電線を互いに電気的に接続したジョイント電線を用いる。
このジョイント電線は、複数の電線の端末部の絶縁被覆が除去されることによって導体部が露出された導体露出部分を互いに接続している。
このようなジョイント電線に止水機能を持たせるため、複数の電線の接続部分となるスプライス部を含む導体露出部分を覆うように熱収縮チューブを装着した防水ジョイント電線の止水構造が用いられる。
例えば、特許文献1には、図10に示すように、絶縁被覆300が除去された端末部の導体露出部分210に溶接、圧着等によって形成された接続部(スプライス部)210aで互いに接続された複数の電線200に対して、接続部(スプライス部)210aを含めた導体露出部分210を絶縁被覆300によって覆われる部分まで覆うように保護チューブ(熱収縮チューブ)400を装着した防水ジョイント電線の止水構造100が記載されている。
特開2008−204644号公報
しかしながら、特許文献1に記載された防水ジョイント電線の止水構造100は、スプライス部210aによって接続される電線200の本数が多くなることによって電線200の束が太くなると、図11に示すように、熱収縮チューブ400に熱を加えて熱収縮させる際、熱収縮チューブ400がスプライス部210aの前方方向にズレ動くことによって、熱収縮チューブ400の後端側の開口端部400aから複数の電線200の導体露出部分210までの距離Dが短くなり、結果的に、止水性能が低下するおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、スプライス部を含む導体露出部分を覆う熱収縮チューブが熱収縮される際に発生するズレを防ぐことによって止水性能を向上することができる防水ジョイント電線の止水構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造は、絶縁被覆が除去された端末部の導体露出部分の先端部がスプライス部によって互いに接続された複数の電線からなる電線の束を、前記スプライス部の後方位置で表裏両面側の複数に分かれるように前記複数の電線の間を仕切り、かつ、後端が前記複数の電線の前記絶縁被覆によって被覆された部分が並ぶ領域に配置された板状仕切壁部と、前記板状仕切壁部の少なくとも一方の側端部に前記板状仕切壁部の表裏両面側に板状に立設され、かつ、前記側端部に沿って直線状に延びることによって前記複数の電線を前記板状仕切壁部の表裏両面内に誘導するガイド壁部と、を有するストッパー部と、有底円筒状であり、有底の底面を先端側として前記導体露出部分の前記先端部から前記板状仕切壁部の後端の両角を越えた位置まで覆い、熱収縮状態で後端側の開口側端部が前記両角を覆う部分から該両角を越えた位置にむけて段状に縮径して前記複数の電線の前記絶縁被覆によって被覆された部分を束ねるように追従された熱収縮チューブと、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造は、上記の発明において、前記ストッパー部が、前記板状仕切壁部が、前端が前記複数の電線の前記絶縁被覆によって被覆された部分が並ぶ領域に配置されることを特徴とする。
また、本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造は、上記の発明において、前記ガイド壁部が、前記板状仕切壁部の両側端部に設けられることを特徴とする。
本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造は、前記板状仕切壁部が、前記スプライス部の後方位置で表裏両面側の複数に分かれるように前記複数の電線の間を仕切り、かつ、後端が前記複数の電線の前記絶縁被覆によって被覆された部分が並ぶ領域に配置され、前記ガイド壁部が、前記板状仕切壁部の少なくとも一方の側端部に前記板状仕切壁部の表裏両面側に板状に立設され、かつ、前記側端部に沿って直線状に延びることによって前記複数の電線を前記板状仕切壁部の表裏両面内に誘導する前記ストッパー部が設けられている。
また、本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造は、前記熱収縮チューブが、有底円筒状であり、有底の底面を先端側として前記導体露出部分の前記先端部から前記板状仕切壁部の後端の両角を越えた位置まで覆い、熱収縮状態で後端側の開口側端部が前記両角を覆う部分から該両角を越えた位置にむけて段状に縮径して前記複数の電線の前記絶縁被覆によって被覆された部分を束ねるように追従されている。
このため、本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造は、前記熱収縮チューブが、熱収縮される際、前記スプライス部の前方方向にズレ動こうとする力が発生するが、前記ストッパー部の後端部両角に引っ掛かることによってズレが防止される。
また、本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造は、前記熱収縮チューブとともに前記ストッパー部がズレ動くような大きい力が作用した場合であっても、前記電線の束が前記板状仕切壁部の表裏両面に分かれる前記スプライス部の後方分岐部分に引っ掛かるためそれを阻止することができる。
従って、本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造は、スプライス部を含む導体露出部分を覆う熱収縮チューブが熱収縮される際に発生するズレを防ぐことによって止水性能を向上することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造の概略図であり、熱収縮チューブを断面で示すことによって内部構造を可視化した図である。 図2は、ストッパー部の斜視図である。 図3は、(a)が、熱収縮チューブの斜視図であり、(b)が、熱収縮チューブの断面図である。 図4は、(a)が、熱収縮チューブによって覆う前に電線の束にストッパー部をセットした状態の防水ジョイント電線の止水構造を示した図であり、(b)が、(a)の状態の防水ジョイント電線の止水構造のA−A線断面図である。 図5は、防水ジョイント電線の止水構造の製造方法を説明するための図である。 図6は、熱収縮チューブとともにストッパー部がズレるような大きい力が作用した場合であっても、ストッパー部のズレ移動を阻止できることを説明するための図である。 図7は、変形例のストッパー部の断面図であり、ストッパー部によって仕切られた複数の電線についても示した図である。 図8は、変形例の熱収縮チューブの断面図である。 図9は、(a)が、本発明の実施例2に係る防水ジョイント電線の止水構造の概略図であり、熱収縮チューブを断面で示すことによって内部構造を可視化した図であり、(b)が、ストッパー部の斜視図である。 図10は、(a)が、熱収縮チューブによって覆う前に電線の束にストッパー部をセットした状態の防水ジョイント電線の止水構造を示した図であり、(b)が、(a)の状態の防水ジョイント電線の止水構造のA−A線断面図である。 図11は、従来例を説明するための図である。 図12は、従来例の問題点を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る防水ジョイント電線の止水構造の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1の概略図であり、熱収縮チューブ50を断面で示すことによって内部構造を可視化した図である。図2は、ストッパー部20の斜視図である。図3は、(a)が、熱収縮チューブ50の斜視図であり、(b)が、熱収縮チューブ50の断面図である。図4は、(a)が、熱収縮チューブ50によって覆う前に電線10の束にストッパー部20をセットした状態の防水ジョイント電線の止水構造を示した図であり、(b)が、(a)の状態の防水ジョイント電線の止水構造1のA−A線断面図である。図5は、防水ジョイント電線の止水構造1の製造方法を説明するための図である。図6は、熱収縮チューブ50とともにストッパー部20がズレるような大きい力が作用した場合であっても、ストッパー部20のズレ移動を阻止できることを説明するための図である。
本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1は、例えば、車両に配索されるワイヤハーネスの複数の電線の分岐接続部分として、室外、特に、高温の環境下に長時間放置される場所に配置されるものである。
この防水ジョイント電線の止水構造1は、複数の電線10の端末部の導体露出部分13が接続されたスプライス部13aの後方位置に、6本の電線10の束を2つに仕切るように配置されたストッパー部20と、ストッパー部20を含めた導体露出部分13の先端部から複数の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分まで覆う熱収縮チューブ50と、を有する。
まず、スプライス部13aによって互いに接続される複数の電線10について説明する。
各電線10は、アルミニウム、あるいは、銅等からなる複数の金属素線11aが束ねられた導体部11が絶縁被覆12によって包囲されており、絶縁被覆12が除去された端末部の導体露出部分13が溶着接合、超音波接合、あるいは、熱圧着(拡散接合)等によって接続されたスプライス部13aによって互いに接続されるようになっている。
なお、この実施例1では、6本の電線10がスプライス部13aで接続されるものを例示したが、スプライス部13aによって互いに接続される電線10の本数は6本に限定されない。
また、この実施例1では、電線10の導体部11が複数の金属素線11aが束ねられたものを例示したが、導体部11は、一本の芯線からなるものであっても構わない。
次に、ストッパー部20について説明する。
ストッパー部20は、絶縁樹脂材からなる横断面T字状の部品であり、板状仕切壁部30と、ガイド壁部40と、を有する。
板状仕切壁部30は、絶縁被覆12が除去された端末部の導体露出部分13の先端部がスプライス部13aによって互いに接続された6本の電線10からなる電線の束を、スプライス部13aの後方位置で表裏両面30a、30b側の2つに分かれるように6本の電線10の間を仕切り、かつ、後端30dが6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分が並ぶ領域に配置される部分である。
ガイド壁部40は、板状仕切壁部30の一方の側端部30eに板状仕切壁部30の表裏両面側に板状に立設され、かつ、側端部30eに沿って直線状に延びることによって6本の電線10を板状仕切壁部30の表裏両面内に誘導する部分である。
このガイド壁部40は、2つに分けられた電線10の束が板状仕切壁部30の表裏両面30a、30bのそれぞれの面から外れようとした場合に、板状仕切壁部30の側端部30eに沿って直線状に延びる壁によってそれを阻止するように機能するものである。
次に、熱収縮チューブ50について説明する。
熱収縮チューブ50は、熱収縮性の絶縁材からなる有底の筒状部材である。
この熱収縮チューブ50は、熱収縮される前の状態では、図3に示すように、スプライス部13aを覆う部分となる前端部を最小径部分としてそこから後方に向けて一段拡径された形状になっている。
また、熱収縮チューブ50は、有底の底面50aを先端側として導体露出部分13の先端部から板状仕切壁部30の後端の両角31、31を越えた位置まで覆い、熱収縮状態で後端側の開口側端部50bが両角31、31を覆う部分から該両角31、31を越えた位置にむけて段状に縮径して複数の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分を束ねるように追従されている。
次に、図5を用いて、防水ジョイント電線の止水構造1の製造方法について説明する。
まず、作業者は、スプライス部13aによって互いに接続された6本の電線10からなる電線10の束にストッパー部20をセットする(図5(a)参照)。
この工程では、板状仕切壁部30をスプライス部13aの後方位置で表裏両面30a、30b側の2つに分かれて仕切られるように6本の電線10からなる電線10の束の間にストッパー部20を挿入配置する。
より具体的には、板状仕切壁部30の表裏両面30a、30bに電線10の束が3本ずつ2つに分けて配置されるように電線10の束を仕切る。
なお、板状仕切壁部30は、後端30dが6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分が並ぶ領域に配置される。
また、板状仕切壁部30は、前端30cが6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分が並ぶ領域に配置される。
また、この工程では、2つに分けられた電線10の束がガイド壁部40によって板状仕切壁部30の表裏両面30a、30bのそれぞれの面内に安定して誘導されるようになっている。
すなわち、2つに分けられた電線10の束が板状仕切壁部30の表裏両面30a、30bのそれぞれの面から外れようとした場合には、板状仕切壁部30の側端部30eに沿って直線状に延びるガイド壁部40によってそれが阻止される。
このようなガイド壁部40によって、その後の工程においても、2つに分けられた電線10の束がガイド壁部40によって板状仕切壁部30の表裏両面30a、30b内に安定して誘導される
次に、作業者は、スプライス部13aを含む導体露出部分13、および、導体露出部分13周辺の絶縁被覆12の端部領域に止水剤Wを塗布する(図5(b)参照)。
より具体的には、作業者は、スプライス部13aを含む導体露出部分13、および、導体露出部分13周辺の絶縁被覆12の端部領域を槽B内に収容された止水剤Wに浸漬する。
この工程によって、導体部11が絶縁被覆12によって包囲される部分と導体露出部分13との界面、および、導体露出部分13の表面を止水剤Wによって覆うことができる。
次に、作業者は、熱収縮チューブ50をセットする。
この工程では、作業者は、有底の底面50aを先端側として導体露出部分13の先端部からストッパー部20の板状仕切壁部30の後端30dの両角31、31を越えた位置まで覆うように熱収縮チューブ50をセットする。
最後に、作業者は、熱収縮チューブ50に高温の熱を加えて熱収縮させる。これによって防水ジョイント電線の止水構造1が完成される(図5(c)参照)。
この工程で、高温の熱を加えられた熱収縮チューブ50は、全体が均一に収縮し始め、最初にストッパー部20の角31、31を含む突起部分まで収縮し、さらに電線部分まで収縮する。
その後、熱収縮チューブ50は、スプライス部13aまで収縮する際、スプライス部13aの前方方向にズレ動こうとする力が発生するが、ストッパー部20の後端部の両角31、31に引っ掛かることによってズレが防止される。
ここで、熱収縮チューブ50とともにストッパー部20がズレるような大きい力が作用した場合であっても、図6に示すように、電線10の束が板状仕切壁部30の表裏両面30a、30bに分かれるスプライス部13aの後方分岐部分に引っ掛かるためそれ以上のズレ移動が阻止される。
本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1は、板状仕切壁部30が、スプライス部13aの後方位置で表裏両面30a、30b側の2つに分かれるように6本の電線10の間を仕切り、かつ、後端30dが6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分が並ぶ領域に配置され、ガイド壁部40が、板状仕切壁部30の一方の側端部30eに板状仕切壁部30の表裏両面30a、30b側に板状に立設され、かつ、側端部30eに沿って直線状に延びることによって6本の電線10を板状仕切壁部30の表裏両面30a、30b内に誘導する前記ストッパー部20が設けられている。
また、本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1は、熱収縮チューブ50が、有底円筒状であり、有底の底面を先端側として導体露出部分13の先端部から板状仕切壁部30の後端の両角31、31を越えた位置まで覆い、熱収縮状態で後端側の開口側端部50bが両角31、31を覆う部分から該両角31、31を越えた位置にむけて段状に縮径して6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分を束ねるように追従されている。
このため、本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1は、熱収縮チューブ50が、熱収縮される際、スプライス部13aの前方方向にズレ動こうとする力が発生するが、ストッパー部20の後端部両角31、31に引っ掛かることによってズレが防止される。
また、本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1は、熱収縮チューブ50とともにストッパー部20がズレるような大きい力が作用した場合であっても、電線10の束が板状仕切壁部30の表裏両面30a、30bに分かれるスプライス部13aの後方分岐部分に引っ掛かるためそれを阻止することができる。
従って、本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1は、スプライス部13aを含む導体露出部分13を覆う熱収縮チューブ50が熱収縮される際に発生するズレを防ぐことによって止水性能を向上することができる。
また、本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1は、ストッパー部20の板状仕切壁部30が、前端30cが6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分が並ぶ領域に配置されるので、熱収縮チューブ50の開口側端部50bが引っ掛かる部分となる両角31、31が形成された後端30dを導体露出部分13から十分な距離を離して配置することができる。
従って、本発明の実施例1に係る防水ジョイント電線の止水構造1は、熱収縮チューブ50の開口側端部50bを導体露出部分13から十分な距離を離して配置することができ、結果的に、止水性能をより高めることができる。
(変形例1)
次に、図7を用いてストッパー部20の変形例について説明する。
図7は、変形例のストッパー部21の断面図であり、ストッパー部21によって仕切られた複数の電線10についても示した図である。
変形例のストッパー部21は、2つの板状仕切壁部30を有する点で、実施例1のストッパー部20と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
ストッパー部21は、図7に示すように、2つの板状仕切壁部30と、ガイド壁部40と、を有する。
2つの板状仕切壁部30は、絶縁被覆12が除去された端末部の導体露出部分13の先端部がスプライス部13aによって互いに接続された6本の電線10からなる電線の束を、スプライス部13aの後方位置で表裏両面30a、30b側の3つに分かれるように6本の電線10の間を仕切り、かつ、後端が6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分が並ぶ領域に配置される部分である。
ガイド壁部40は、2つ板状仕切壁部30の一方の側端部に板状仕切壁部30の表裏両面側に板状に立設され、かつ、側端部に沿って直線状に延びることによって6本の電線10を板状仕切壁部30の表裏両面内に誘導する部分である。
このガイド壁部40は、3つに分けられた電線10の束が板状仕切壁部30の表裏両面30a、30bのそれぞれの面から外れようとした場合に、板状仕切壁部30の側端部に沿って直線状に延びる壁によってそれを阻止するように機能する。
変形例のストッパー部21のように、板状仕切壁部30は、実施例1のストッパー部20のように1つに限定されず、複数設けることができ、6本の電線10からなる電線の束を、スプライス部13aの後方位置で表裏両面30a、30b側の複数に分かれるように6本の電線10の間を仕切ることができる。
(変形例2)
次に、図8を用いて熱収縮チューブ50の変形例について説明する。
図8は、変形例の熱収縮チューブ60の断面図である。
変形例の熱収縮チューブ60は、内周面にホットメルト等の接着剤層61が形成されている点で、実施例1の熱収縮チューブ50と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
この変形例の熱収縮チューブ60を用いた場合、スプライス部13aを含む導体露出部分13、および、導体露出部分13周辺の絶縁被覆12の端部領域に止水剤Wを塗布する工程を省略することができる。
次に、図9−図10を用いて本発明の実施例2に係る防水ジョイント電線の止水構造2について説明する。
図9は、(a)が、本発明の実施例2に係る防水ジョイント電線の止水構造2の概略図であり、熱収縮チューブ50を断面で示すことによって内部構造を可視化した図であり、(b)が、ストッパー部70の斜視図である。図10は、(a)が、熱収縮チューブ50によって覆う前に電線10の束にストッパー部70をセットした状態の防水ジョイント電線の止水構造2を示した図であり、(b)が、(a)の状態の防水ジョイント電線の止水構造2のA−A線断面図である。
本発明の実施例2に係る防水ジョイント電線の止水構造2は、ストッパー部70の両側端部にガイド壁部80が設けられている点で、実施例1の防水ジョイント電線の止水構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1とほぼ同様であり、実施例1とほぼ同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
本発明の実施例2に係る防水ジョイント電線の止水構造2は、6本の電線10の端末部の導体露出部分13が接続されたスプライス部13aの後方位置に、6本の電線10の束を2つに仕切るように配置されたストッパー部70と、ストッパー部70を含めて導体露出部分13の先端部から6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分まで覆う熱収縮チューブ50と、を有する。
ストッパー部70は、絶縁樹脂材からなる横断面H字状の部品であり、板状仕切壁部30、ガイド壁部80と、を有する。
板状仕切壁部30は、絶縁被覆12が除去された端末部の導体露出部分13の先端部がスプライス部13aによって互いに接続された6本の電線10からなる電線10の束を、スプライス部13aの後方位置で表裏両面30a、30b側の2つに分かれるように6本の電線10の間を仕切り、かつ、後端30dが6本の電線10の絶縁被覆12によって被覆された部分が並ぶ領域に配置される部分である。
ガイド壁部80は、板状仕切壁部30の両側端部30e、30eに板状仕切壁部30の表裏両面30a、30b側に板状に立設され、両側端部30e、30eに沿って直線状に延びることによって6本の電線10を板状仕切壁部30の表裏両面30a、30b内に誘導する部分である。
このガイド壁部80は、2つに分けられた電線10の束が板状仕切壁部30の表裏両面30a、30bのそれぞれの面から外れようとした場合に、板状仕切壁部30の両側端部30e、30eに沿って直線状に延びる壁によってそれを阻止するように機能するものである。
本発明の実施例2に係る防水ジョイント電線の止水構造2は、本発明の実施例1の防水ジョイント電線の止水構造1と同様の効果を奏するとともに、ガイド壁部80が板状仕切壁部30の両側端部30e、30eに設けられているので、より安定して、6本の電線10を板状仕切壁部30の表裏両30a、30b面内に誘導することができる。
なお、本発明の実施例1、2に係る防水ジョイント電線の止水構造1、2は、ストッパー部20、70の板状仕切壁部30が表裏両面30a、30bに3本ずつ分けて配置されるように電線10の束を仕切るものを例示したが、板状仕切壁部30が表裏に分けて仕切る電線10の本数はこれに限らない。
すなわち、本発明の実施例1、2に係る防水ジョイント電線の止水構造1、2は、スプライス部13aによって互いに接続された複数の電線10からなる電線10の束を表裏両面30a、30b側の複数に分かれるように仕切るようになっていればよい。例えば、スプライス部13aによって接続された電線10の束が10本である場合、ストッパー部20、70の板状仕切壁部30が表裏に5本ずつ分けて配置されるように電線10の束を仕切るようにしれもよいし、表面30a側に4本、裏面30b側に6本となるように電線10の本数が等分されなくてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1、2 防水ジョイント電線の止水構造
10 電線
11 導体部
11a 金属素線
12 絶縁被覆
13 導体露出部分
13a スプライス部
20、21、70 ストッパー部
30 板状仕切壁部
30a 表面
30b 裏面
30c 前端
30d 後端
30e 側端部
31 角
40、80 ガイド壁部
50、60 熱収縮チューブ
50a 底面
50b 開口側端部
61 接着剤層
B 槽
W 止水剤

Claims (3)

  1. 絶縁被覆が除去された端末部の導体露出部分の先端部がスプライス部によって互いに接続された複数の電線からなる電線の束を、前記スプライス部の後方位置で表裏両面側の複数に分かれるように前記複数の電線の間を仕切り、かつ、後端が前記複数の電線の前記絶縁被覆によって被覆された部分が並ぶ領域に配置された板状仕切壁部と、
    前記板状仕切壁部の少なくとも一方の側端部に前記板状仕切壁部の表裏両面側に板状に立設され、かつ、前記側端部に沿って直線状に延びることによって前記複数の電線を前記板状仕切壁部の表裏両面内に誘導するガイド壁部と、
    を有するストッパー部と、
    有底円筒状であり、有底の底面を先端側として前記導体露出部分の前記先端部から前記板状仕切壁部の後端の両角を越えた位置まで覆い、熱収縮状態で後端側の開口側端部が前記両角を覆う部分から該両角を越えた位置にむけて段状に縮径して前記複数の電線の前記絶縁被覆によって被覆された部分を束ねるように追従された熱収縮チューブと、
    を有することを特徴とする防水ジョイント電線の止水構造。
  2. 前記ストッパー部は、
    前記板状仕切壁部が、前端が前記複数の電線の前記絶縁被覆によって被覆された部分が並ぶ領域に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の防水ジョイント電線の止水構造。
  3. 前記ガイド壁部は、
    前記板状仕切壁部の両側端部に設けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の防水ジョイント電線の止水構造。
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