JP2020102299A - 継電器状態判定装置、継電器状態判定システム、継電器状態判定方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】継電器における各極個別の劣化を判定することが可能な、継電器状態判定装置を提供する。【解決手段】継電器状態判定装置10は、シャント抵抗9の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定する、電圧値取得部22と、1次側スイッチがオフしてから、アーマチュアが変位を開始することによって検出電圧が極小となる時の第1電圧値V1と、2次側接点4b1,4b2が開いた時の第2電圧値V2との間の電圧値差VDを算出する、電圧値差算出部28aと、電圧値差VDが、予め定められた閾値Thを下回ったとき、継電器4が劣化したと判定する、状態判定部28bとを、備える。【選択図】図2
Description
この発明は、継電器状態判定装置、継電器状態判定システム、継電器状態判定方法、およびプログラムに関し、たとえば、1次側のコイルへの通電をオンオフすることによって2次側の接点を開閉するタイプの継電器が、劣化したか否かを判定することが可能な、継電器状態判定装置、継電器状態判定システム、継電器状態判定方法、およびプログラムに関する。
従来、この種の継電器状態判定装置としては、例えば、特開2013−89603号公報に開示されているように、継電器のオフ時に、継電器が備える1次側の操作コイル(アクチュエーティングコイル)を流れる電流の極大値を測定し、極大値が予め定められた閾値を下回ったとき、劣化したことを判定するものが知られている。
しかしながら、特許文献1(特開2013−89603号公報)に記載のものでは、継電器が多極タイプである場合、各極個別の劣化を判定することが困難であるという問題点がある。
そこで、この発明の課題は、継電器における各極個別の劣化を判定することが可能な、継電器状態判定装置、継電器状態判定システム、継電器状態判定方法、およびプログラムを提供することにある。
そこで、この開示の継電器状態判定装置は、
継電器が劣化したか否かを判定する、継電器状態判定装置であって、
上記継電器は、
1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっており、
上記継電器状態判定装置は、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定する、電圧値取得部と、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出する、電圧値差算出部と、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、状態判定部とを、備える、
ことを特徴とする。
継電器が劣化したか否かを判定する、継電器状態判定装置であって、
上記継電器は、
1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっており、
上記継電器状態判定装置は、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定する、電圧値取得部と、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出する、電圧値差算出部と、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、状態判定部とを、備える、
ことを特徴とする。
この開示の継電器状態判定装置では、電圧値取得部は、シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定する。電圧値差算出部は、1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出する。状態判定部は、電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、継電器が劣化したと判定する。このように、上記継電器の2次側接点毎、すなわち極毎に劣化を判定することができる。したがって、継電器における各極個別の劣化を判定することができる。
一実施形態の継電器状態判定装置では、上記状態判定部は、上記電圧値差を上記シャント抵抗の値で除した電流値が、予め定められた閾値を下回ったとき劣化したと判定する、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
本明細書で、「1次側スイッチがオフしてから、アーマチュアが変位を開始することによって検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出し、電圧値差をシャント抵抗の値で除した電流値」(これを「RUS(Reset Undershoot)」と称する。)とは、2次側可動接点を押している圧力が或る値からゼロになるまでの期間での操作コイルを流れる電流値である。これはアーマチュアの押し込み量に対応し、押し込み量が少なくなるとアーマチュアが劣化していることを表している。
この一実施形態の継電器状態判定装置では、状態判定部は、電圧値差をシャント抵抗の値で除した電流値が、予め定められた閾値を下回ったとき、継電器が劣化したと判定する。したがって、電流値(すなわち、RUS)に基づいて継電器の劣化を判定することができる。
一実施形態の継電器状態判定装置では、上記電圧値差または上記電圧値差を上記シャント抵抗の値で除した電流値が、予め定められた閾値を下回ったと判定されたとき、上記継電器が劣化している旨を報知する、報知部を、さらに備えている、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
この一実施形態の継電器状態判定装置では、ユーザは、上記報知を受けることにより、継電器が劣化したことを認識することができる。よって、ユーザは、継電器を交換する等の対策を迅速にとることができる。
別の局面では、この開示の継電器状態判定システムは、
1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっている、継電器と、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を測定する、第1電圧計と、
上記継電器の上記1対の2次側接点間の電圧を測定する、第2電圧計と
上記第1および第2電圧計と通信可能に接続された、継電器状態判定装置とを、備え、
上記継電器状態判定装置は、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定する、電圧値取得部と、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出する、電圧値差算出部と、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、状態判定部とを、備える、
ことを特徴とする。
1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっている、継電器と、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を測定する、第1電圧計と、
上記継電器の上記1対の2次側接点間の電圧を測定する、第2電圧計と
上記第1および第2電圧計と通信可能に接続された、継電器状態判定装置とを、備え、
上記継電器状態判定装置は、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定する、電圧値取得部と、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出する、電圧値差算出部と、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、状態判定部とを、備える、
ことを特徴とする。
この開示の継電器状態判定システムでは、継電器における各極個別の劣化を判定することができる。
別の局面では、この開示の継電器状態判定方法は、
1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっている、継電器が劣化したか否かを判定する、継電器状態判定方法であって、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定し、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出し、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、
ことを特徴とする。
1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっている、継電器が劣化したか否かを判定する、継電器状態判定方法であって、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定し、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出し、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、
ことを特徴とする。
この開示の継電器状態判定方法では、継電器における各極個別の劣化を判定することができる。
さらに別の局面では、この開示のプログラムは、上記継電器状態判定方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
この開示のプログラムをコンピュータに実行させることによって、上記継電器状態判定方法を実施することができる。
以上より明らかなように、この開示の、継電器状態判定装置、継電器状態判定システム、および継電器状態判定方法によれば、継電器における各極個別の劣化を判定することができる。また、この開示のプログラムをコンピュータに実行させることによって、上記継電器状態判定方法を実施することができる。
以下、この開示の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(継電器状態判定システム100の概略構成)
図1は、継電器状態判定システム100の全体構成を示している。一例として、継電器状態判定システム100は、継電器4が劣化したか否かを判定する。ここで継電器4の「劣化」とは、継電器4の開閉動作が正常に行われなくなる可能性がある。言い換えれば故障の可能性がある。継電器4の状態である。
図1は、継電器状態判定システム100の全体構成を示している。一例として、継電器状態判定システム100は、継電器4が劣化したか否かを判定する。ここで継電器4の「劣化」とは、継電器4の開閉動作が正常に行われなくなる可能性がある。言い換えれば故障の可能性がある。継電器4の状態である。
図1に示すように、継電器状態判定システム100は、継電器4と、電圧計5,8と、継電器状態判定装置10とを備える。また、継電器状態判定システム100は、DC電源1、スイッチ装置2、ダイオード3、シャント抵抗9、AC電源6、および負荷7を、さらに備える。
図1に示すように、継電器4は、1次側回路と2次側回路にまたがって、配置されている。継電器4は、1次側の操作コイル4aと、2次側のスイッチ4bとを、有する。また、2次側のスイッチ4bは、この例では一対の接点(第1の接点4b1および第2の接点4b2)を、有する。当該一対の接点4b1,4b2は、1次側の操作コイル4aへの通電をオンオフすることによって、開閉する。
図1に示すように、1次側回路において、DC電源1の正電極端子1pは、スイッチ装置2の一方端2aに接続されている。スイッチ装置2の他方端2bは、ダイオード3のカソード端子3kに接続されている。また、スイッチ装置2の他方端2bは、操作コイル4aの一方端4a1に接続されている。DC電源1の負電極端子1mは、ダイオード3のアノード端子3aに接続されている。また、DC電源1の負電極端子1mは、シャント抵抗9の一方端9aに接続されている。また、シャント抵抗の他方端9bは、操作コイル4aの他方端4a2に接続されている。なお、電圧計8は、シャント抵抗9に対して、並列に接続されている。これにより、電圧計8は、シャント抵抗9の両端9a,9b間の電圧値を、測定することができる。
図1に示すように、2次側回路において、スイッチ4bの第1の接点4b1は、負荷電源であるAC電源6の一方端6aに接続されている。AC電源6の他方端6bは、負荷7の一方端7aに接続されている。負荷7の他方端7bは、スイッチ4bの第2の接点4b2に接続されている。なお、電圧計5は、スイッチ4bに対して、並列に接続されている。これにより、電圧計5は、継電器4の一対の接点4b1,4b2間の電圧値を、測定することができる。
上述した、1次側回路および2次側回路とは別に、継電器状態判定装置10が、配置されている。図1に示すように、継電器状態判定装置10は、電圧計5,8と、通信可能に接続されている。なお、継電器状態判定装置10と電圧計5,8との接続は、有線であっても、無線であってもよい。当該構成により、継電器状態判定装置10は、電圧計5,8から、当該電圧計5,8の測定結果である、電圧値を受信することができる。また、継電器状態判定装置10は、スイッチ装置2と、通信可能に接続されている。なお、継電器状態判定装置10とスイッチ装置2との接続は、有線であっても、無線であってもよい。当該構成により、スイッチ装置2は、当該スイッチ装置2のオフのタイミングを、継電器状態判定装置10へ通知することができる。
DC電源1は、継電器4内の操作コイル4aに対して、直流電流を供給する。スイッチ装置2は、この例ではFET(電界効果トランジスタ)からなり、図示しない外部からのスイッチ制御信号に応じて、ON(オン)状態からOFF(オフ)状態、または、OFF状態からON状態、へと切り替わる。スイッチ装置2は、当該切り替えのタイミングを表す信号を、継電器状態判定装置10に対して、送信する。なお、スイッチ装置2は、FET以外の半導体スイッチからなっていても良いし、機械式スイッチからなっていても良い。ダイオード3は、誘導負荷である操作コイル4aにより発生する逆起電圧から、回路を保護するために、配設されている。
上述したように、継電器4では、1次側の操作コイル4aへの通電をオンオフすることによって、2次側の一対の接点4b1,4b2が、開閉される。より具体的に、スイッチ装置2がオンに切り替わることにより、操作コイル4aへの、DC電源1からの通電がオンとなる。そして、操作コイル4aへの通電により、継電器4(より具体的には、スイッチ4b)が「閉」となる。他方、スイッチ装置2がオフに切り替わることにより、操作コイル4aへの、DC電源1からの通電がオフとなる。そして、操作コイル4aへの非通電により、継電器4(より具体的には、スイッチ4b)が「開」となる。
継電器4におけるスイッチ4bは、第1の接点4b1と第2の接点4b2とを有する。電圧計5は、第1の接点4b1と第2の接点4b2との間の電圧値を、測定する。なお、電圧計5は、測定した電圧値を、信号として、継電器状態判定装置10へと送信する。AC電源6は、負荷7に対して交流電力を供給する。そして、当該負荷7は、供給される交流電力を消費し、所定の動作を行う。
(継電器の動作)
図4(A)は、スイッチ装置2はオンであり、継電器4のスイッチ4bが「閉」となっている状態を示す。この状態では、スイッチ4bのアーマチュア4Aは、操作コイル4aが発生する電磁力E1によって、操作コイル4aに対して相対的に変位する。具体的には、アーマチュア4Aは、コイルばね41の引っ張り力F1に抗して、支点SPの周りに矢印X1で示す向きに回転し、或る押し込み量Bxだけ撓みながら、第1の接点4b1を第2の接点4b2に対して接触させるようになっている。
図4(A)は、スイッチ装置2はオンであり、継電器4のスイッチ4bが「閉」となっている状態を示す。この状態では、スイッチ4bのアーマチュア4Aは、操作コイル4aが発生する電磁力E1によって、操作コイル4aに対して相対的に変位する。具体的には、アーマチュア4Aは、コイルばね41の引っ張り力F1に抗して、支点SPの周りに矢印X1で示す向きに回転し、或る押し込み量Bxだけ撓みながら、第1の接点4b1を第2の接点4b2に対して接触させるようになっている。
図4(B)は、スイッチ装置2はオフとなり、継電器4のスイッチ4bが「開」となる状態を示す。この状態では、操作コイル4aにより発生する電磁力E1が小さくなり、その結果、スイッチ4bのアーマチュア4Aは、コイルばね41の引っ張り力F2によって、支点SPの周りに矢印X2で示す向きに回転する。これにより、第1の接点4b1を押している圧力が或る値からゼロになって、第1の接点4b1を第2の接点4b2から離れさせる。この場合、操作コイル4aでは、逆起電圧が発生し、操作コイル4aを流れる電流は、ダイオード3を環流する。
(継電器状態判定装置10の概略構成)
次に、継電器状態判定装置10の構成について、説明する。図2には、継電器状態判定装置10の概略構成が、図示されている。本実施の形態では、継電器状態判定装置10が、上述した継電器4が劣化したか否かを、判定する。図2に示すように、継電器状態判定装置10は、信号受信部21、電圧値取得部22、表示部23、操作部24、メモリ25、閾値格納部26、報知部27、およびプロセッサ28を、備える。
次に、継電器状態判定装置10の構成について、説明する。図2には、継電器状態判定装置10の概略構成が、図示されている。本実施の形態では、継電器状態判定装置10が、上述した継電器4が劣化したか否かを、判定する。図2に示すように、継電器状態判定装置10は、信号受信部21、電圧値取得部22、表示部23、操作部24、メモリ25、閾値格納部26、報知部27、およびプロセッサ28を、備える。
継電器状態判定装置10内において、プロセッサ28は、信号受信部21、電圧値取得部22、表示部23、操作部24、メモリ25、閾値格納部26、および報知部27と、通信可能に接続されている。これにより、プロセッサ28は、信号受信部21、電圧値取得部22、表示部23、操作部24、メモリ25、閾値格納部26、および報知部27を制御し、当該制御により、各部21,22,23,24,25,26,27は、所定の動作を実施する。
信号受信部21は、信号またはデータを、外部端末との間で送受信する。たとえば、本実施の形態に係る信号受信部21は、スイッチ装置2と、通信可能に接続されている。したがって、当該信号受信部21は、スイッチ装置2から、当該スイッチ装置2がOFFしたタイミングを表すデータなどを、受信する。
電圧値取得部22は、信号またはデータを、外部端末との間で送受信する。たとえば、本実施の形態に係る電圧値取得部22は、電圧計5,8と、通信可能に接続されている。したがって、当該電圧値取得部22は、電圧計5,8から、当該電圧計5,8が測定した電圧値を表す信号を、受信(取得)する。
表示部23は、各種画像を表示する、モニタである。表示部23は、プロセッサ28における各種解析の結果等を、視認可能に表示することができる。また、操作部24を介したユーザからの指示に応じて、表示部23は、所定の情報を、視認可能に表示することもできる。たとえば、表示部23は、メモリ25および閾値格納部26に格納されている情報(データ)を、視認可能に表示してもよい。また、表示部23は、所定の通知などを、視認可能に表示してもよい。たとえば、表示部23として、液晶モニタ等を採用することができる。
操作部(閾値入力部と把握できる)24は、ユーザからの、所定の操作(指示)を受け付ける部分である。たとえば、当該操作部24は、マウスおよびキーボードなどから、構成される。ここで、表示部23として、タッチパネル式のモニタを採用した場合には、表示部23は、表示機能だけでなく、操作部24としての機能をも有する。
メモリ25は、各種データを記憶する。当該メモリ25は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を含む。たとえば、メモリ25には、プロセッサ28の動作等に用いられる各種プログラムが、変更可能に格納されている。また、メモリ25は、信号受信部21が取得したスイッチ装置2からのデータ(スイッチングのタイミングを示すデータ)、および電圧値取得部22が取得した電圧計5,8からの電圧値データ等を、格納する。メモリ25は、格納されている各種データを、格納後、予め設定された所定時間経過した後に、消去してもよい。
閾値格納部26は、継電器4が劣化したか否かの判定のための閾値Thを格納する。ここで、当該閾値Thは、経験則等に基づいて、ユーザにより決定(設定)される。なお、閾値格納部26に格納されている閾値Thは、変更可能である。たとえば、操作部24は、閾値Thを可変して入力するための閾値入力部として機能する。当該操作部24に対して、ユーザは、所望の閾値Thを、入力する。これにより、閾値格納部26に、当該閾値Thが格納(設定)される。なお、既に、閾値格納部26内に、閾値Th’が格納されている場合には、ユーザからの操作部24を介した操作により、閾値Th’は、当該操作に応じた閾値Thに変更される。なお、閾値格納部26は、所定の閾値Thを、デフォルトとして有していてもよい。
報知部27は、後述するプロセッサ28の解析結果に基づいて、継電器4が劣化している旨を報知する。たとえば、報知部27が、スピーカ等を含む場合には、報知部27は、所定の音を、出力する。また、たとえば、報知部27が、所定の光を出力する部材を含んでいる場合、当該報知部27は、当該所定の光を出力する。なお、表示部23に、当該報知部27の機能を持たせることができ、この場合には、所定の情報(継電器4の劣化を示す情報)が、表示部23に、視認可能に表示される。
プロセッサ28は、この例ではCPU(Central Processing Unit)を含んでいる。たとえば、プロセッサ28は、メモリ25に格納されている各プログラムおよび各データを読み込む。また、プロセッサ28は、読み込んだプログラムに従い、各部21−27を制御し、所定の動作(機能)を実行させる。また、プロセッサ28は、読み込んだプログラムに従い、当該プロセッサ28内(プログラムによって構成される各ブロック28a,28b)において、所定の演算、解析、処理等を実施する。なお、プロセッサ28が実行する各機能の一部又は全部を、一つ或いは複数の集積回路等によりハードウェア的に構成してもよい。
図2に示すように、本実施の形態に係るプロセッサ28は、所定の動作を実現するためにプログラム化された、RUS算出部28aおよび状態判定部28bを、機能ブロックとして、備える。なお、各ブロック28a,28bの動作は、後述する動作の説明において、詳述される。
(継電器状態判定システム100の動作)
次に、継電器状態判定システム100における、継電器4が劣化したか否かの判定動作を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
次に、継電器状態判定システム100における、継電器4が劣化したか否かの判定動作を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
図3を参照して、スイッチ装置2は、ON状態からOFF状態に切り替わったとする(ステップS1)。当該スイッチ装置2は、当該切り替わったことを、継電器状態判定装置10へ通知する。継電器状態判定装置10の信号受信部21は、当該通知を受信する。
次に、電圧計8は、シャント抵抗9において、両端9a,9bの間の電圧を、測定する(ステップS2)。そして、電圧計8は、測定結果である電圧値Vaを、継電器状態判定装置10へ送信し、継電器状態判定装置10の電圧値取得部22は、当該電圧値Vaを受信する。メモリ25は、電圧値取得部22が受信した電圧値Vaを、格納する。ここで、電圧計8は、シャント抵抗9の両端9a,9bの間の電圧を、刻々、測定している。
ここで、図5は、継電器4に対するオフ指示以後(図3のステップS1以後)の、シャント抵抗9の両端9a,9bの間の電圧値Vaと、スイッチ4bにおける、第1の接点4b1と第2の接点4b2との間の電圧値Vbとの時間変化を示している。図5の縦軸は、電圧値(V)であり、図5の横軸は、時間(ms)である。
次に、継電器状態判定装置10のRUS算出部28aは、アーマチュア4Aが図4(B)中に矢印X2で示した向きに変位を開始することによって、電圧値Vaが低くなり極小となる時の電圧値V1を取得する(図3のステップS3)。
次に、電圧計5は、スイッチ4bにおいて、第1の接点4b1と第2の接点4b2との間の電圧を測定する。そして、スイッチ4bが開いた時(図5中の点線の円Dで示すように電圧値Vbが急低下した時を指す。)、継電器状態判定装置10のRUS算出部28aは、電圧計8が測定した電圧値Vaを第2電圧値V2として取得する(図3のステップS4)。
次に、継電器状態判定装置10の電圧値差算出部であるRUS算出部28aは、上記の電圧値V1と電圧値V2との間の電圧値差VDを算出する(ステップS5)。
次に、継電器状態判定装置10のRUS算出部28aは、上記の電圧値差VDをシャント抵抗9の抵抗値で除してRUSを算出する(ステップS6)。
次に、RUS算出部28aは、上記のRUSを、状態判定部28bへ送信する。状態判定部28bは、閾値格納部26に格納されている閾値Thを読み出す。そして、状態判定部28bは、RUSと閾値Thとを比較して、継電器4が劣化したか否かを判定する(ステップS7)。
ここで、上記から分かるように、ステップS7の比較処理で用いられるRUSは、ステップS6において求められた、RUSである。また、ステップS7の比較処理で用いられる閾値は、継電器状態判定装置10の閾値格納部26において、予め設定されている閾値Thである。
また、閾値Thは、経験則等に基づいて、ユーザにより設定される。図6は、RUSと、接点4b1,4b2の開閉回数との、関係を例示している。図6の縦軸は、RUS(μA)であり、図6の横軸は、接点4b1,4b2の開閉回数である。図6に例示するように、一般的に、継電器4の開閉回数が増加すると、RUSは、徐々に小さくなる。ユーザは、図6に例示するRUSの測定結果、継電器4の使用状況、および予想される継電器4の故障の時点(継電器4の開閉が正常に動作しなくなると予想される時点)等を加味して、経験則に基づいて、閾値Thを設定する。なお、図6の例では、閾値Thは、100μAに設定されている。つまり、図6の例では、ユーザは上記各要素を勘案し、使用される継電器4のRUSが100μAを下回ったとき、当該継電器4が劣化したと、当該ユーザは判断している。
図3のステップS7において、具体的に、状態判定部28bは、RUSが、閾値Thを下回ったか否かを判断する。状態判定部28bが、RUSが、閾値Th以上であると判定したとする(ステップS7で「NO」)。この場合、図3に示すように、継電器状態判定処理は、終了する。
他方、状態判定部28bが、RUSが、閾値Thを下回ったと判定したとする(ステップS7で「YES」)。この場合、状態判定部28bは、報知部27を制御し、当該報知部27は、継電器4が劣化している旨を報知する(ステップS8)。その後、継電器状態判定処理は、終了する。
(効果)
従来技術で述べたように、継電器が多極タイプである場合、各極個別の劣化を判定することが困難であるという問題がある。これに対して、本実施の形態では、スイッチ4b毎、すなわち各極個別にRUSを算出する。そして、RUSが、閾値を下回ったか否か判断する。これにより、継電器における各極個別の劣化を判定することができる。
従来技術で述べたように、継電器が多極タイプである場合、各極個別の劣化を判定することが困難であるという問題がある。これに対して、本実施の形態では、スイッチ4b毎、すなわち各極個別にRUSを算出する。そして、RUSが、閾値を下回ったか否か判断する。これにより、継電器における各極個別の劣化を判定することができる。
図6は、継電器のRUSと、当該継電器の開閉回数との関係を例示する、一実験データを示している。図6で示されているサンプル#1〜#5は、同じ種類(型番)の継電器であり、同じ条件で実験されている。図6の実験例から分かるように、同じ種類(型番)の継電器であっても、RUS等に関しては、サンプル#1〜#5間で個体差が大きい。
これに対して、本実施の形態では、RUS算出部28aは、継電器4に対するRUSを求める。そして、状態判定部28bは、RUSと閾値Thとを比較して、継電器4が劣化したか否かを判定する。ここで、継電器4が劣化している場合のRUSに関しては、継電器4の個体差は小さいことが経験的に分かっている。したがって、本実施の形態によれば、継電器4が劣化したか否かを精度良く判定することができる。
また、本実施の形態では、RUSが閾値Thを下回ったと判定されたとき(ステップS7で「YES」)、報知部27は、継電器4が劣化している旨を報知する。よって、ユーザは、継電器4を交換する等の対策を迅速にとることができる。
上述の継電器状態判定方法(図3)をコンピュータに実行させるための、ソフトウェア(コンピュータプログラム)を、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル万能ディスク)、フラッシュメモリなどの、非一時的(non-transitory)にデータを記憶することが可能な記録媒体に、記録してもよい。このような記録媒体に記録されたソフトウェアを、パーソナルコンピュータ、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)、スマートフォンなどの実質的なコンピュータ装置にインストールすることによって、それらのコンピュータに、上述の継電器状態判定方法を実行させることができる。
また、上述の実施の形態では、プロセッサ28はCPUを含むものとしたが、これに限るものではない。プロセッサ28は、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの、論理回路(集積回路)を含むものとしてもよい。
以上の実施の形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
2 スイッチ装置
4 継電器
4a 操作コイル
4b スイッチ
5 電圧計
8 電圧計
10 継電器状態判定装置
22 電圧値取得部
28a RUS算出部
28b 状態判定部
100 継電器状態判定システム
4 継電器
4a 操作コイル
4b スイッチ
5 電圧計
8 電圧計
10 継電器状態判定装置
22 電圧値取得部
28a RUS算出部
28b 状態判定部
100 継電器状態判定システム
Claims (6)
- 継電器が劣化したか否かを判定する、継電器状態判定装置であって、
上記継電器は、
1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっており、
上記継電器状態判定装置は、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定する、電圧値取得部と、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出する、電圧値差算出部と、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、状態判定部とを、備える、
ことを特徴とする継電器状態判定装置。 - 請求項1に記載の継電器状態判定装置において、
上記状態判定部は、上記電圧値差を上記シャント抵抗の値で除した電流値が、予め定められた閾値を下回ったとき劣化したと判定する、
ことを特徴とする継電器状態判定装置。 - 請求項1または2に記載の継電器状態判定装置において、
上記電圧値差または上記電圧値差を上記シャント抵抗の値で除した電流値が、予め定められた閾値を下回ったと判定されたとき、上記継電器が劣化している旨を報知する、報知部を、さらに備えている、
ことを特徴とする継電器状態判定装置。 - 1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっている、継電器と、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を測定する、第1電圧計と、
上記継電器の上記1対の2次側接点間の電圧を測定する、第2電圧計と
上記第1および第2電圧計と通信可能に接続された、継電器状態判定装置とを、備え、
上記継電器状態判定装置は、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定する、電圧値取得部と、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出する、電圧値差算出部と、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、状態判定部とを、備える、
ことを特徴とする継電器状態判定システム。 - 1次側電源に対して直列に接続された1次側スイッチと、操作コイルと、シャント抵抗とを含み、
上記操作コイルと上記シャント抵抗との直列接続に対して並列に、上記1次側スイッチがオフする時に上記操作コイルの逆起電力による電流を上記シャント抵抗に流す向きに接続されたダイオードを含み、さらに、
上記1次側スイッチのオンオフに応じて少なくとも1対の2次側接点を開閉するアーマチュアを含み、このアーマチュアは、上記1次側スイッチのオンする時に上記操作コイルが発生する電磁力によって上記操作コイルに対して相対的に変位して、或る押し込み量だけ撓みながら、一方の2次側接点を他方の2次側接点に対して接触させるようになっている、継電器が劣化したか否かを判定する、継電器状態判定方法であって、
上記シャント抵抗の両端から検出された検出電圧を、刻々、測定し、
上記1次側スイッチがオフしてから、上記アーマチュアが変位を開始することによって上記検出電圧が極小となる時の第1電圧値と、上記2次側接点が開いた時の第2電圧値との間の電圧値差を算出し、
上記電圧値差が、予め定められた閾値を下回ったとき、上記継電器が劣化したと判定する、
ことを特徴とする継電器状態判定方法。 - 請求項5に記載の継電器状態判定方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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