JP2013186098A - 抵抗測定装置および抵抗測定方法 - Google Patents

抵抗測定装置および抵抗測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象体の抵抗を測定する際の測定効率を向上する。
【解決手段】直流電圧Vdを出力する直流電源11と、シート体100に対する直流電圧Vdの供給に伴って生じる直流電流Idを検出する検出部12とを備えて、直流電流Idの値と直流電圧Vdの値とに基づいてシート体100の抵抗値Rmを測定すると共に直流電圧Vdの供給によってシート体100に帯電した電荷を除去可能に構成され、抵抗16と、抵抗16とシート体100との接続および切断を切り替えるスイッチ20と、交流電圧Vaを出力する交流電源17と、制御部22とを備え、制御部22は、直流電圧Vdの供給停止状態においてシート体100と抵抗16とを接続させて電荷を除去する第1除電処理を実行した後に、シート体100と抵抗16との接続を解除させると共にシート体100に対して交流電圧Vaを供給させて電荷を除去する第2除電処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象体に第1電気信号を供給して測定対象体の抵抗値を測定すると共に第1電気信号の供給によって測定対象体に帯電した電荷を除去する抵抗測定装置および抵抗測定方法に関するものである。
この種の測定装置として、特開2011−112582号公報に開示された検査装置が知られている。この検査装置は、検査用抵抗、電源、電圧計および判定手段を備えて、検査対象体(コンデンサ)の抵抗値を測定すると共に、測定した抵抗値に基づいて検査対象体の良否を検査可能に構成されている。この検査装置では、電源から出力さたれ直流電圧が検査対象体および検査対象体に直列接続された検査用抵抗に供給(印加)され、検査用抵抗に並列接続された電圧計が検査用抵抗の両端電圧を測定する。また、判定手段が、電圧計によって測定された電圧に基づいて検査対象体の抵抗値を求めてその抵抗値に基づいて検査対象体の良否を判定する。また、この検査装置では、直流電圧の供給によって帯電した電荷を放電することが可能となっている。具体的には、この検査装置では、検査の終了後に、検査対象体に対する直流電圧の供給が停止している状態で、検査対象体と放電用抵抗とが接続される。これによって検査対象体の電荷が放電される。
特開2011−112582号公報(第5−7頁、第1図)
ところが、上記した従来の検査装置には、以下の問題点がある。すなわち、上記の検査装置では、検査対象体と放電用抵抗とを接続することによって検査対象体の電荷を放電している。一方、この種の検査装置を用いて、例えば、薄手で面積が大きい検査対象体(例えば、絶縁性を有する樹脂シート)の抵抗値を測定したときにも、直流電圧の供給によって検査対象体に電荷が帯電する。この場合、発明者は、帯電した検査対象体の電荷を十分に除去するためには、放電用抵抗を検査対象体に接続した状態で長時間(例えば、数日)放置する必要があることを見いだしている。このため、従来の検査装置には、このような検査対象体の抵抗値の測定を何回か繰り返して行うような測定形態(検査形態)において、帯電した電荷の除去に長時間を要することに起因して、測定効率(検査効率)が悪いという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、測定対象体の抵抗を測定する際の測定効率を向上し得る抵抗測定装置および抵抗測定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の抵抗測定装置は、第1電気信号を出力する第1電気信号出力部と、測定対象体に対する前記第1電気信号の供給に伴って生じる第2電気信号を検出する検出部とを備えて、前記検出部によって検出された前記第2電気信号の値と前記第1電気信号の値とに基づいて前記測定対象体の抵抗値を測定すると共に当該第1電気信号の供給によって当該測定対象体に帯電した電荷を除去可能に構成された抵抗測定装置であって、前記電荷を除去するための抵抗と、前記抵抗と前記測定対象体との接続および切断を切り替える切り替え部と、交流信号を出力する交流信号出力部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記測定対象体に対する第1電気信号の供給停止状態において前記切り替え部を制御して当該測定対象体と前記抵抗とを接続させて前記電荷を除去する第1除電処理を実行した後に、前記切り替え部を制御して前記測定対象体と前記抵抗との接続を解除させると共に前記交流信号出力部を制御して当該測定対象体に対して前記交流信号を供給させて前記電荷を除去する第2除電処理を実行する。
また、請求項2記載の抵抗測定装置は、請求項1記載の抵抗測定装置において、前記制御部は、前記測定対象体に対する前記第1電気信号および前記交流信号の供給停止状態において前記第2除電処理の実行後に前記検出部によって検出された前記第2電気信号の値が予め決められた値以上のときに、前記第2除電処理を再実行する。
また、請求項3記載の抵抗測定装置は、請求項1または2記載の抵抗測定装置において、前記交流信号出力部は、前記交流信号の大きさおよび周波数の少なくとも一方を変更可能に構成され、前記少なくとも一方を変更させる操作が可能な操作部を備えている。
また、請求項4記載の抵抗測定方法は、測定対象体に第1電気信号を供給し、当該第1電気信号の供給に伴って生じる第2電気信号を検出し、当該検出した第2電気信号の値と前記第1電気信号の値とに基づいて前記測定対象体の抵抗値を測定すると共に当該第1電気信号の供給によって当該測定対象体に帯電した電荷を除去する抵抗測定方法であって、前記測定対象体に対する第1電気信号の供給停止状態において当該測定対象体と電荷除去用の抵抗とを接続して前記電荷を除去する第1除電処理を実行し、当該第1除電処理の実行後に、前記測定対象体と前記抵抗との接続を解除すると共に当該測定対象体に対して交流信号を供給して前記電荷を除去する第2除電処理を実行する。
また、請求項5記載の抵抗測定方法は、請求項4記載の抵抗測定方法において、前記測定対象体に対する前記第1電気信号および前記交流信号の供給停止状態において前記第2除電処理の実行後に前記第2電気信号の値を検出し、当該検出した値が予め決められた値以上のときに、前記第2除電処理を再実行する。
また、請求項6記載の抵抗測定方法は、請求項4または5記載の抵抗測定方法において、前記第2除電処理において、前記交流信号の大きさおよび周波数の少なくとも一方を変更して前記測定対象体に対して供給する。
請求項1記載の抵抗測定装置、および請求項4記載の抵抗測定方法では、測定対象体と抵抗と接続して電荷を除去する第1除電処理の実行後に測定対象体に対して交流信号を供給して電荷を除去する第2除電処理を実行する。したがって、この抵抗測定装置および抵抗測定方法によれば、測定対象体に帯電している電荷の多くを第1除電処理によって短時間で除去することができると共に、移動が制限されることによって第1除電処理では除去されずに測定対象体に残留している電荷を第2除電処理によって短時間でかつ確実に除去することができる。この結果、この抵抗測定装置および抵抗測定方法によれば、抵抗測定の際に測定対象体に帯電した電荷の除去に要する時間を十分に短縮することができるため、1つの測定対象体の抵抗を複数回繰り返して測定する際の測定効率を十分に向上させることができる。
また、請求項2記載の抵抗測定装置、および請求項5記載の抵抗測定方法によれば、第2除電処理の実行後に第2電気信号の値を検出し、検出した値が予め決められた値以上のときに第2除電処理を再実行することにより、第2除電処理を1回実行するだけでは除去しきれない電荷をより確実に除去することができる。
また、請求項3記載の抵抗測定装置、および請求項6記載の抵抗測定方法では、第2除電処理において、交流信号の大きさおよび周波数の少なくとも一方を変更して測定対象体に対して供給する。このため、この抵抗測定装置および抵抗測定方法によれば、例えば、耐電圧性が低い測定対象体に対して第2除電処理を実行するときには、交流信号の大きさを小さくすることで、測定対象体の破損を防止することができる。また、測定対象体の厚みが薄いほど、電気双極子を構成する異極性の電荷同士のクーロン力が強いため、このような測定対象体に対して第2除電処理を実行するときには、交流信号の大きさを大きくすることで、除電効果を高めることができる。また、除電効率が高い交流信号の周波数は、測定対象体の種類によって異なるため、測定対象体の種類に応じて周波数を変更することで、除電効率を十分に高めることができる。したがって、この抵抗測定装置および抵抗測定方法によれば、測定対象体に適した態様で第2除電処理を実行することができる。
抵抗測定装置1の構成を示す構成図である。 除電処理50のフローチャートである。
以下、本発明に係る抵抗測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、抵抗測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。図1に示す抵抗測定装置1は、測定対象体(例えば、非導電性材料(樹脂)で形成されたシート体100)の抵抗値Rmを測定可能に構成されている。また、抵抗測定装置1は、抵抗値Rmの測定の際に帯電した電荷を除去する機能を備えて構成されている。具体的には、抵抗測定装置1は、一例として、直流電源11、検出部12、操作部13、記憶部14、表示部15、抵抗16、交流電源17、プローブ18a,18b(以下、区別しないときには「プローブ18」ともいう)、スイッチ19〜21および制御部22を備えて構成されている。
直流電源11は、第1電気信号出力部に相当し、測定対象体の抵抗値Rmを測定する際に用いる電圧が100V〜1000V程度の直流電圧Vd(第1電気信号の一例)を出力する。検出部12は、制御部22の制御に従い、直流電圧Vdの供給に伴って生じる直流電流Id(第2電気信号の一例)を検出する。
操作部13は、電源スイッチ、モード切り替えスイッチ、レンジ切り替えスイッチおよびメジャースイッチ等の各種のスイッチ(いずれも図示せず)を備えて構成され、各スイッチが操作されたときに操作信号を出力する。また、操作部13は、後述する交流電源17から出力される交流電圧Vaの電圧値(大きさ)および周波数を変更させる操作を行うための操作キーを備えて構成され、この操作キーの操作に応じて操作信号を出力する。記憶部14は、制御部22によって測定された抵抗値Rmを記憶する。また、記憶部14は、後述する除電処理50(図2参照)において用いる規定値Irを記憶する。表示部15は、制御部22の制御に従って抵抗値Rm等を表示する。
抵抗16は、抵抗値Rmの測定時に直流電圧Vdの供給によって測定対象体に帯電した電荷を除去するための抵抗(除電用の抵抗)であって、後述する第1除電処理の際に用いられる。交流電源17は、制御部22の制御に従い、後述する第2除電処理の際に用いられる交流電圧Vaを出力する。また、交流電源17は、交流電圧Vaの電圧値(大きさ)および周波数を変更可能に構成され、制御部22の制御に従って(操作部13に対する操作に従って)この電圧値および周波数を変更する。
プローブ18は、シート状の測定対象体の抵抗値Rmの測定に適したプローブであって、一例として、測定対象体の表面に面的に接触可能な電極を有しており、このプローブ18を介して直流電圧Vdおよび交流電圧Vaが測定対象体の両面間(図1に示すシート体100の表面101a,101b間)に供給される。
スイッチ19は、制御部22の制御に従って作動して、直流電源11とプローブ18との接断を切り替えることにより、測定対象体に対する直流電圧Vdの供給および供給停止を行う。スイッチ20は、切り替え部に相当し、制御部22の制御に従って作動して、抵抗16と測定対象体(測定対象体に接触しているプローブ18)との接続および切断(以下、接続および切断を合わせて「接断」ともいう)を切り替える。スイッチ21は、制御部22の制御に従って作動して、交流電源17とプローブ18との接断を切り替えることにより、測定対象体に対する交流電圧Vaの供給および供給停止を行う。
制御部22は、検出部12を制御して直流電流Idの電流値Imを検出させると共に、検出された電流値Im、および直流電源11から出力される(測定対象体に供給される)直流電圧Vdの電圧値Vmに基づいて測定対象体の抵抗値Rmを測定する。また、制御部22は、測定した抵抗値Rmを記憶部14に記憶させると共に、抵抗値Rmを表示部15に表示させる。また、制御部22は、図2に示す、除電処理50を実行する。この場合、制御部22は、この除電処理50において、各スイッチ19〜20を制御することにより、測定対象体に対する直流電圧Vdの供給および供給停止、抵抗16と測定対象体との接断、並びに測定対象体に対する交流電圧Vaの供給および供給停止を行わせる。
次に、抵抗測定装置1を用いて測定対象体としてのシート体100の抵抗値Rmを測定する抵抗測定方法、およびその際の抵抗測定装置1の動作について、図面を参照して説明する。なお、1つのシート体100に対して抵抗値Rmの測定を複数回行い、測定した各抵抗値Rmの平均値を求める例について説明する。
この抵抗測定装置1では、操作部13の電源スイッチが操作されたときに、初期化処理が行われる。この場合、記憶部14に抵抗値Rmが記憶されているときには、初期化処理によってその抵抗値Rmが消去される。また、初期化処理がされた状態(初期状態)では、各スイッチ19〜20がオフ状態に維持される。
次いで、操作部13のモード切り替えスイッチを操作して測定モードを選択し、続いて、操作部13のレンジ切り替えスイッチを操作して測定レンジを選択する。次に、例えば図1に示すように、シート体100における一方の表面101aに一方のプローブ18aを接触させ、シート体100における他方の表面101bに他方のプローブ18bを接触させる。
続いて、操作部13のメジャースイッチを操作する。これに応じて、制御部22が、スイッチ19を制御して、プローブ18と直流電源11とを接続させる。これにより、プローブ18を介してシート体100の両表面18間に直流電圧Vd(一例として、電圧が500V程度の直流電圧)が供給される。次いで、制御部22は、検出部12を制御して、直流電圧Vdの供給によって生じた直流電流Idを検出させる。
続いて、制御部22は、検出部12によって検出された直流電流Idの電流値Imと、直流電源11から出力される(測定対象体に供給される)直流電圧Vdの電圧値Vmとに基づいて測定対象体の抵抗値Rmを測定する。次いで、制御部22は、測定した抵抗値Rmを記憶部14に記憶させると共に、抵抗値Rmを表示部15に表示させる。以上により、1回目の測定処理が完了する。
続いて、2回目の測定処理を実行する。この場合、この1回目の測定処理が終了した時点におけるシート体100には、直流電圧Vdの供給によって電荷が帯電している。この場合、電荷が帯電している状態で次の(2回目)の測定処理を実行したときには、その電荷の影響によって直流電流Idの電流値Imを正確に検出することができず(本来検出されるべき電流値Imよりも大きな電流値Imや小さな電流値Imが検出される)、その電流値Imに基づいて測定した抵抗値Rmが不正確な値となる。このため、このような電荷の影響を回避するため、次の測定に先立って除電を行う。具体的には、操作部13における操作キーを操作して、交流電源17から出力される交流電圧Vaの電圧値および周波数を設定する。一例として、この設定処理において、電圧値を200Vに変更(調整)して設定し、周波数を60Hzに変更(調整)して設定する。
次いで、操作部13のモード切り替えスイッチを操作して除電モードを選択する。これに応じて、制御部22が、図4に示す除電処理50を実行する。この除電処理50では、制御部22は、スイッチ19を制御して、シート体100(シート体100に接触しているプローブ18)と直流電源11との接続を解除(切断)させて、シート体100に対する直流電圧Vdの供給を停止させる(ステップ51)。次いで、制御部22は、この状態(直流電圧Vdの供給停止状態)においてスイッチ20を制御して、シート体100(シート体100に接触しているプローブ18)と抵抗16とを接続させる(ステップ52)。
ここで、シート体100内では、直流電圧Vdを供給したときのプローブ18a,18bの極性に応じて、各プローブ18a,18bの各近傍に極性が異なる電荷(正の電荷および負の電荷)が集積して、プローブ18a,18bの各近傍間に電位差が生じている。このため、シート体100と抵抗16とが接続されることにより、検出部12、抵抗16、プローブ18a,18bおよびスイッチ20によって構成される回路(図1参照)に直流電流Id(つまり、シート体100に帯電している電荷の流れ)が生じ、これによってシート体100に帯電している電荷の多くが除去される。この場合、この電位差による直流電流Idは、短時間のうち(瞬時)に終了する。なお、上記したステップ51,52によって行われる処理が第1除電処理に相当する。
一方、シート体100に帯電している電荷の多くは、上記の第1除電処理によって除去されるものの、シート体100には依然として電荷が残留する。ここで、シート体100のように薄手の測定対象体では、極性が異なる(異極性の)電荷(つまり、正の電荷および負の電荷)がシート体100の厚み方向に沿って近接した状態で対向して、一対の異極性の電荷同士がクーロン力によって互いに引き合って電気双極子が構成されることがある。このような電気双極子を構成する各電荷は、互いに引き合って分離し難いため移動が制限される。この場合、上記した第1除電処理では、電荷の除去が進むにつれて、電位差も減少する。このため、電気双極子を構成して移動が制限されている電荷は、第1除電処理を実行しても除去されずにシート体100に残留することとなる。
この抵抗測定装置1では、このようにして残留した電荷を除去するため、制御部22が、第1除電処理(上記したステップ51,52)を実行した後に第2除電処理を実行する。この第2除電処理では、制御部22は、交流電源17を作動させる(ステップ53)。続いて、制御部22は、シート体100に対する直流電圧Vdの供給を停止している状態(直流電圧Vdの供給停止状態)において、スイッチ20を制御して、シート体100(プローブ18)と抵抗16との接続を解除(切断)させる(ステップ54)。
次いで、制御部22は、スイッチ21を制御して、プローブ18と交流電源17とを接続させることにより、シート体100に交流電圧Va(この例では、電圧値が200Vで周波数が60Hzの交流電圧)を供給させる(ステップ55)。
この交流電圧Vaの供給により、移動が制限されている電荷が移動して除去される。具体的には、例えば、表面101a側に負の電荷(電子)が残留すると共に表面101bに正の電荷が残留して上記した電気双極子が構成されている場合において、交流電圧Vaの各半周期(1/2周期)のうちの、表面101aに接触しているプローブ18aが正極で表面101bに接触しているプローブ18bが負極となっている半周期においては、表面101a側の負の電荷が交流電源17を介してプローブ18aからプローブ18bに向かって移動し、表面101b側の正の電荷と移動してきた負の電荷とが互いに相殺(中和)し合う。
また、例えば、表面101a側に正の電荷が残留すると共に表面101bに負の電荷(電子)が残留して上記した電気双極子が構成されている場合において、交流電圧Vaの各半周期のうちの、表面101aに接触しているプローブ18aが負極で表面101bに接触しているプローブ18bが正極となっている半周期においては、表面101b側の負の電荷が交流電源17を介してプローブ18bからプローブ18aに向かって移動し、表面101a側の正の電荷と移動してきた負の電荷とが互いに相殺(中和)し合う。このようにして第2除電処理を実行することにより、第1除電処理では除去しきれなかった電荷が除去される。
続いて、制御部22は、スイッチ21を制御してプローブ18と交流電源17との接続を解除(切断)して、シート体100に対する交流電圧Vaの供給を停止させる(ステップ56)。次いで、制御部22は、検出部12を制御して直流電流Idを検出させる(ステップ57)。続いて、制御部22は、記憶部14から規定値Irを読み出して、検出部12によって検出された直流電流Idの電流値Imが規定値Ir以上か否かを判別する(ステップ58)。この場合、シート体100に電荷が残留しているときには、直流電流Idが流れるため、その電流値Imが予め決められた規定値Ir以上であるか否かを判別することで、シート体100に電荷が残留しているか否かを判別することができる。制御部22は、このステップ58において電流値Imが規定値Ir以上と判別したときには、ステップ55〜57を再び実行する。一方、ステップ58において電流値Imが規定値Ir未満と判別したときには、除電処理50を終了する。
これにより、シート体100の除電が終了する。次いで、制御部22は、2回目の測定処理を上記したようにして実行する。また、制御部22は、3回目の測定処理を実行するときには、その測定処理に先立ち、上記した除電処理50を実行する。以下、制御部22は、予め決められた回数の測定処理を実行すると共に、各測定処理に先だって除電処理50を実行する。続いて、制御部22は、予め決められた回数の測定処理が終了したときには、各測定処理において測定した抵抗値Rmの平均値を算出して、その平均値を記憶部14に記憶させると共に、表示部15に表示させる。
このように、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法では、測定対象体と抵抗16と接続して電荷を除去する第1除電処理の実行後に測定対象体に対して交流電圧Vaを供給して電荷を除去する第2除電処理を実行する。したがって、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法によれば、測定対象体に帯電している電荷の多くを第1除電処理によって短時間で除去することができると共に、移動が制限されることによって第1除電処理では除去されずに測定対象体に残留している電荷を第2除電処理によって短時間でかつ確実に除去することができる。この結果、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法によれば、抵抗測定の際に測定対象体に帯電した電荷の除去に要する時間を十分に短縮することができるため、1つの測定対象体の抵抗を複数回繰り返して測定する際の測定効率を十分に向上させることができる。
また、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法によれば、第2除電処理の実行後に直流電流Idの値を検出し、検出した電流値Imが規定値Ir以上のときに第2除電処理を再実行することにより、第2除電処理を1回実行するだけでは除去しきれない電荷をより確実に除去することができる。
また、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法では、第2除電処理において、交流電圧Vaの電圧値(大きさ)および周波数を変更して前記測定対象体に対して供給する。このため、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法によれば、例えば、耐電圧性が低い測定対象体に対して第2除電処理を実行するときには、交流電圧Vaの電圧値を小さくすることで、測定対象体の破損を防止することができる。また、測定対象体の厚みが薄いほど、電気双極子を構成する異極性の電荷同士のクーロン力が強いため、このような測定対象体に対して第2除電処理を実行するときには、交流電圧Vaの大きさを大きくすることで、除電効果を高めることができる。また、除電効率が高い交流信号の周波数は、測定対象体の種類によって異なるため、測定対象体の種類に応じて周波数を変更(調整)することで、除電効率を十分に高めることができる。したがって、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法によれば、測定対象体に適した態様で第2除電処理を実行することができる。
なお、抵抗測定装置および抵抗測定方法の構成および方法は、上記の構成および方法には限定されない。例えば、電圧値が200Vで周波数が60Hzの交流電圧Vaを用いているが、これは一例であって、測定対象体の種類(測定対象体の耐電圧性や、測定対象体の厚み等)に応じて第2除電処理において測定対象体に対して供給する交流電圧Vaの電圧値(大きさ)や周波数を任意に変更(調整)することができる。
また、交流電圧Vaの電圧値および周波数の双方を変更可能な交流電源17と、交流電圧Vaの電圧値および周波数の双方を変更する操作が可能な操作部13とを備えた構成、並びに第2除電処理において交流電圧Vaの電圧値および周波数の双方を変更する方法を例に挙げて説明したが、交流電圧Vaの電圧値および周波数のいずれか一方だけを変更可能な交流電源17と、そのいずれか一方だけを変更する操作が可能な操作部13とを備えた構成、並びにそのいずれか一方だけを変更する方法を採用することもできる。
また、抵抗測定装置1および抵抗測定方法を用いて測定対象体としてのシート体100の抵抗値Rmを測定する例について上記したが、測定対象体は、シート体100に限定されず、いずれの測定対象体に対する測定においても上記した効果と同様の効果を実現することができる。
1 抵抗測定装置
11 直流電源
12 検出部
13 操作部
16 抵抗
17 交流電源
19 スイッチ
20 スイッチ
21 スイッチ
22 制御部
100 シート体
Id 直流電流
Im 電流値
Ir 規定値
Rm 抵抗値
Va 交流電圧
Vd 直流電圧
Vm 電圧値

Claims (6)

  1. 第1電気信号を出力する第1電気信号出力部と、測定対象体に対する前記第1電気信号の供給に伴って生じる第2電気信号を検出する検出部とを備えて、前記検出部によって検出された前記第2電気信号の値と前記第1電気信号の値とに基づいて前記測定対象体の抵抗値を測定すると共に当該第1電気信号の供給によって当該測定対象体に帯電した電荷を除去可能に構成された抵抗測定装置であって、
    前記電荷を除去するための抵抗と、前記抵抗と前記測定対象体との接続および切断を切り替える切り替え部と、交流信号を出力する交流信号出力部と、制御部とを備え、
    前記制御部は、前記測定対象体に対する第1電気信号の供給停止状態において前記切り替え部を制御して当該測定対象体と前記抵抗とを接続させて前記電荷を除去する第1除電処理を実行した後に、前記切り替え部を制御して前記測定対象体と前記抵抗との接続を解除させると共に前記交流信号出力部を制御して当該測定対象体に対して前記交流信号を供給させて前記電荷を除去する第2除電処理を実行する抵抗測定装置。
  2. 前記制御部は、前記測定対象体に対する前記第1電気信号および前記交流信号の供給停止状態において前記第2除電処理の実行後に前記検出部によって検出された前記第2電気信号の値が予め決められた値以上のときに、前記第2除電処理を再実行する請求項1記載の抵抗測定装置。
  3. 前記交流信号出力部は、前記交流信号の大きさおよび周波数の少なくとも一方を変更可能に構成され、
    前記少なくとも一方を変更させる操作が可能な操作部を備えている請求項1または2記載の抵抗測定装置。
  4. 測定対象体に第1電気信号を供給し、当該第1電気信号の供給に伴って生じる第2電気信号を検出し、当該検出した第2電気信号の値と前記第1電気信号の値とに基づいて前記測定対象体の抵抗値を測定すると共に当該第1電気信号の供給によって当該測定対象体に帯電した電荷を除去する抵抗測定方法であって、
    前記測定対象体に対する第1電気信号の供給停止状態において当該測定対象体と電荷除去用の抵抗とを接続して前記電荷を除去する第1除電処理を実行し、当該第1除電処理の実行後に、前記測定対象体と前記抵抗との接続を解除すると共に当該測定対象体に対して交流信号を供給して前記電荷を除去する第2除電処理を実行する抵抗測定方法。
  5. 前記測定対象体に対する前記第1電気信号および前記交流信号の供給停止状態において前記第2除電処理の実行後に前記第2電気信号の値を検出し、当該検出した値が予め決められた値以上のときに、前記第2除電処理を再実行する請求項4記載の抵抗測定方法。
  6. 前記第2除電処理において、前記交流信号の大きさおよび当該交流信号の周波数の少なくとも一方を変更して前記測定対象体に対して供給する請求項4または5記載の抵抗測定方法。
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