JP2020100069A - 印刷装置および情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷物の持ち去りを抑止し、持ち去られた場合であってもその者を特定する。【解決手段】印刷の指示を受けてからその印刷を終了した後の所定の第1のタイミングまで人物の接近を検知する人感センサと、人感センサが人物の接近を検知した場合、その人物を特定する人物特定情報を取得する情報取得部69と、情報取得部69が取得した人物特定情報を印刷の印刷ジョブと対応付けて記憶する制御部23とを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、印刷装置および情報処理方法に関する。
近年、セキュリティ機能を有する画像処理装置が知られている。例えば、特許文献1には、セキュリティ監視機能の起動を契機としてユーザの顔を撮像して検知し、セキュリティ監視機能の作動中に当該ユーザの顔を検知できなくなったらセキュリティ保護機能を発動することが記載されている。また、セキュリティ監視機能の作動中に当該ユーザ以外の者の顔を検知したらセキュリティ保護機能を発動することも記載されている。セキュリティ保護機能としては、装置が実行している処理を強制的に終了させる機能や、ユーザに対して警告を発する機能がある。
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術では、例えば、セキュリティ機能付き装置を画像処理装置に適用して印刷を行う場合、印刷者が画像処理装置の前から離れるとセキュリティ保護機能が発動するため、印刷が強制終了されてしまうおそれがある。特に、大きな印刷物の印刷や大量枚数の印刷により印刷開始から終了まで時間が長くかかる場合や、画像処理装置の設置場所がパソコン等の印刷実行場所から離れている場合には、印刷者が画像処理装置の前で待機していなければならない。その結果、利便性が低下するおそれがある。そこで、利便性を確保しながら、印刷を実行したユーザ以外の者が印刷物を持ち去ってしまった場合であっても、その者を特定できる方法が必要となる。
本発明の目的は、上記課題を解決する印刷装置および情報処理方法を提供することにある。
本発明の印刷装置は、
印刷の指示を受けてから該印刷を終了した後の所定のタイミングまで人物の接近を検知する接近センサと、
前記接近センサが人物の接近を検知した場合、該人物を特定する人物特定情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した人物特定情報を前記印刷の印刷ジョブと対応付けて記憶する制御部とを有する。
印刷の指示を受けてから該印刷を終了した後の所定のタイミングまで人物の接近を検知する接近センサと、
前記接近センサが人物の接近を検知した場合、該人物を特定する人物特定情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した人物特定情報を前記印刷の印刷ジョブと対応付けて記憶する制御部とを有する。
本発明の情報処理方法は、
印刷の指示を受けてから該印刷を終了した後の所定のタイミングまで人物の接近を検知する処理と、
前記人物の接近を検知した場合、該人物を特定する人物特定情報を取得する処理と、
前記取得した人物特定情報を前記印刷の印刷ジョブと対応付けて記憶する処理とを行う。
印刷の指示を受けてから該印刷を終了した後の所定のタイミングまで人物の接近を検知する処理と、
前記人物の接近を検知した場合、該人物を特定する人物特定情報を取得する処理と、
前記取得した人物特定情報を前記印刷の印刷ジョブと対応付けて記憶する処理とを行う。
本発明においては、印刷物の持ち去りを抑止できるとともに、持ち去られた場合であってもその者を特定することができる。
以下に、図面を参照しながら、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳細に説明する。この実施の形態に記載されている構成要素の相対配置、表示画面等は、この発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。
図1は、本発明の印刷装置の一例である画像処理装置の実施の一形態を示す図である。図1(A)には、画像処理装置の外観および他の装置との接続形態の一例を示す。図1(A)に示した画像処理装置1は、外部から入力した情報や、内部にあらかじめ保持している情報を用いて印刷用紙に印刷を行う印刷装置である。複数のホストコンピュータ2は、ネットワークハブ3およびネットワークケーブル4を介して画像処理装置1と接続され、画像処理装置1へ印刷データや画像処理装置1を制御するための情報(以下、印刷ジョブと称する)を送信する。ロール紙5は、画像処理装置1にセットされた、ロール上に巻き取られた印刷用紙である。メインカバー6は、ロール紙5を給紙するときや、後述する印字ヘッドやカッターユニット11を交換するときに開けるものである。図1(A)においては、メインカバー6が開いている状態を示している。リリースレバー7は、後述するローラをプラテン12に押し付けてロール紙5を固定したり、プラテン12から離してロール紙5を挿入可能としたりするためのレバーである。図1(A)においては、リリースレバー7が解除された状態を示している。操作キー8は、画像処理装置1の動作に関するさまざまな設定や入力のための外部からの操作を受け付けたり、画像処理装置1を単独で使用する場合に操作を行ったりするためのマンマシンインタフェース部である。操作キー8は上下左右、OK、キャンセル等の複数のキーから構成される。表示パネル9は、画像処理装置1の状態の表示や、操作キー8を用いて画像処理装置1の動作設定を行う場合の設定内容の表示などを行う表示部である。印刷する用紙の種類や印刷画質なども操作キー8および表示パネル9を用いて設定することができる。なお、表示パネル9がタッチパネル機能を有するものである場合、表示パネル9が操作キー8の機能も有する。メインカバー6の内部にはキャリッジ10およびそれと一体となったカッターユニット11が設けられており、それらが左右方向に駆動して印刷および用紙の切断を行なう。プラテン12は、その上を印刷用紙が前後方向に搬送されるものである。インクタンクカバー53は、開けることにより後述するインクタンクの装着や交換を行う。撮像部60は、画像処理装置1周辺の画像を撮像して撮影(撮像した画像をファイル化)する。撮像部60は、静止画を撮影するものであっても良いし、動画を撮影するものであっても良い。人感センサ61は、人物が画像処理装置1に接近したことを検知する接近センサである。ネットワークカメラ70は、ネットワークと接続された機器から画像や動画の撮影指示や、撮影した画像や動画の取得、動作ログ情報の取得などを行う。ネットワークカメラ70は、画像処理装置1に接近する人物を撮影することができる位置に設置される。
図1(B)は、図1(A)の示した画像処理装置1に積載部を装着した状態を示す図である。積載部62は、印刷された印刷物を積載していく。図1(B)においては、メインカバー6およびリリースレバー7は閉じた状態を示している。
図2は、図1に示した画像処理装置1の内部構成の一例を示す図である。図1に示した画像処理装置1は図2に示すように、コントローラ部13と、エンジン部14と、表示パネル9と、操作キー8と、撮像部60とを有する。コントローラ部13は、ホストコンピュータ2から送信された印刷ジョブの解析等の処理を行う。エンジン部14は、コントローラ部13が解析した結果に基づいて、印刷可能な形式の印刷データを生成する。操作キー8は、外部からの操作に基づいて入力を受け付け、受け付けた情報をコントローラ部13へ出力する。エンジン部14は、印刷用紙の給紙を行い、コントローラ部13が生成した印刷データをロール紙5に印刷して排紙する。エンジン部14において用紙詰まりや用紙切れ等、印刷ができない状態が発生した場合、エンジン部14は、コントローラ部13にその旨を通知する。そして、コントローラ部13(具体的には、後述するコントローラマイコン17)は、表示パネル9にその旨を表示させ、ホストコンピュータ2への通知処理などを行う。撮像部60は、画像処理装置1の周辺にいる人物の顔を撮像して撮影する。撮像部60は、画像処理装置1の周辺にいる人物の画像を撮影するだけではなく、その人物を特定できる情報(人物特定情報)を取得するものであっても良い。例えば、撮像部60は、人物の目や指紋等を撮影するものであっても良い。また、撮像部60は、人物の顔の画像を撮影するものである場合、人物の顔の画像を撮影できる所定の位置および角度に設置されているものであっても良い。また、撮像部60は、人物の顔を認識できる機能を有し、撮影の向きをその機能を用いて顔を認識した方向へ移動可能なものであっても良い。
コントローラ部13は、コントローラマイコン17と、システムメモリ18と、インターフェース回路19と、受信バッファ20と、印刷データ用画像処理回路21と、コントローラメモリ22と、撮像部用画像処理回路63と、情報取得部69とを有する。なお、インターフェース回路19は、以下、I/F回路19と称する。コントローラマイコン17、システムメモリ18、受信バッファ20、印刷データ用画像処理回路21およびコントローラメモリ22で制御部を構成する。システムメモリ18は、内部に記憶された情報を外部から読み取ることが可能なデーターベースである。なお、システムメモリ18の代わりに、画像処理装置1の外部にデーターベースを設け、コントローラマイコン17が通信ネットワークを介して、データーベースへデータの書き込みおよびデーターベースからのデータの読み出しを行うものであっても良い。
コントローラマイコン17は、外部から入力された印刷ジョブの解析、画像処理、ビットマップへの変換処理などの制御を司る。例えば、コントローラマイコン17は、操作キー8が受け付けた操作に基づいて、画像処理装置1の動作環境の設定などの適切な処理を行う。また、コントローラマイコン17は、操作キー8が受け付けた操作に基づいて、表示パネル9に対して、画像処理装置1の状態表示や使用者に対して操作キー8による操作を促すための表示などを行うように指示する。I/F回路19は、例えば、ホストコンピュータ2等の外部の装置との間で通信を行う送信部および受信部である。
コントローラマイコン17は、外部から入力された印刷ジョブの解析、画像処理、ビットマップへの変換処理などの制御を司る。例えば、コントローラマイコン17は、操作キー8が受け付けた操作に基づいて、画像処理装置1の動作環境の設定などの適切な処理を行う。また、コントローラマイコン17は、操作キー8が受け付けた操作に基づいて、表示パネル9に対して、画像処理装置1の状態表示や使用者に対して操作キー8による操作を促すための表示などを行うように指示する。I/F回路19は、例えば、ホストコンピュータ2等の外部の装置との間で通信を行う送信部および受信部である。
印刷データの流れを以下に説明する。ホストコンピュータ2から画像処理装置1に入力した印刷ジョブは、I/F回路19を介して受信バッファ20に格納される。I/F回路19は、印刷ジョブを受信したことをコントローラマイコン17へ通知する。印刷ジョブには、画像データや、印刷用紙のサイズや種類などの様々な設定情報が含まれる。コントローラマイコン17は、受信した印刷ジョブを解析し、解析した結果に基づいて印刷データ用画像処理回路21およびエンジン部14へ所定の指示を行う。印刷データ用画像処理回路21は、受信バッファ20に格納された画像データをビットマップ形式とする画像処理を行い、コントローラメモリ22に格納する。コントローラメモリ22に格納された画像データはエンジン部14へ送出される。
撮像部60は撮影した画像を撮像部用画像処理回路63へ出力し、撮像部用画像処理回路63は、撮像部60から出力されてきた画像を画像処理して情報取得部69へ出力する。情報取得部69は、撮像部用画像処理回路63から出力されてきた画像等の人物特定情報を取得し、コントローラマイコン17へ出力する。情報取得部69は、図1に示したネットワークカメラ70が撮影した画像が送信されてきた場合、その画像をI/F回路19を介して受信してコントローラマイコン17へ出力する。撮像部60、撮像部用画像処理回路63および情報取得部69の制御は、コントローラマイコン17からの指示信号を用いて行われる。
撮像部60は撮影した画像を撮像部用画像処理回路63へ出力し、撮像部用画像処理回路63は、撮像部60から出力されてきた画像を画像処理して情報取得部69へ出力する。情報取得部69は、撮像部用画像処理回路63から出力されてきた画像等の人物特定情報を取得し、コントローラマイコン17へ出力する。情報取得部69は、図1に示したネットワークカメラ70が撮影した画像が送信されてきた場合、その画像をI/F回路19を介して受信してコントローラマイコン17へ出力する。撮像部60、撮像部用画像処理回路63および情報取得部69の制御は、コントローラマイコン17からの指示信号を用いて行われる。
図3は、図2に示したエンジン部14の内部構成の一例を示す図である。図3は、図1に示した画像処理装置1を側面から見たイメージを示す。図3(A)は、ロール紙5は給紙されていない状態、メインカバー6は開いた状態、リリースレバー7は解除された状態、積載部62は装着されていない状態を示す。図2に示したエンジン部14は図3(A)に示すように、エンジンマイコン41と、エンジンメモリ42と、キャリッジモータ43と、印字ヘッド44と、ヘッドドライバ45と、ローラ46と、LFモータ47と、給紙センサ48と、排紙センサ49と、カッターモータ50と、ソレノイド51と、プログラムメモリ52と、インクタンクカバー53と、インクタンク54と、インクチューブ55と、用紙センサ56と、用紙センサ信号処理回路57と、人感センサ61と、人感センサ用信号処理回路64とを有する。図3(A)に示した例では、インクタンク54およびインクチューブ55は6色分あるものとする。図3(A)に示すようにメインカバー6が開いていてリリースレバー7が解除されている状態では、ローラ46やキャリッジ10の駆動は行われない。また、リリースレバー7の解除によりローラ46がプラテン12から離れた状態になっている。そのため、ロール紙5をプラテン12上に挿入することができ、その後、メインカバー6およびリリースレバー7を閉じると、エンジン部14は給紙および印刷動作を開始する。
図3(B)は、ロール紙5が給紙され、メインカバー6およびリリースレバー7が閉じた状態を示す。図3(B)に示した構成における動作について説明する。ロール紙5の給紙および排紙、印字ヘッド44の制御などの制御はエンジンマイコン41が司る。コントローラ部13から送出されたビットマップはエンジンメモリ42に格納される。ロール紙5の給紙および排紙は、ユーザがロール紙5の先端を給紙部に挿入後、LFモータ47を駆動してローラ46を回転させることにより行う。給紙と排紙とが正常に動作しているかどうかは、給紙センサ48と排紙センサ49とを用いてロール紙5の有無を検知することにより判別する。用紙センサ56はキャリッジ10上に設けられており、用紙の有無や印刷の濃度を検知する。用紙センサ56は、キャリッジ10を紙面および印刷用紙の搬送方向に垂直な方向に往復運動を行ないながら用紙の有無を連続的に検知することにより、用紙の幅を検出する。また、用紙センサ56は、用紙の印刷の濃度を連続的に検知することにより、用紙に印刷されているパターンを検出する。用紙センサ56が検出した信号は、用紙センサ信号処理回路57により増幅されてエンジンマイコン41に取り込まれる。ロール紙5の有無を検知する場合と印刷の濃度を検知する場合とで用紙センサ信号処理回路57における増幅度を変化させることにより、精度よく信号を検出する。印字ヘッド44はキャリッジ10と一体化されており、ヘッドドライバ45を用いてドライブされる。印字ヘッド44へは6色のインクがインクタンク54からインクチューブ55内を通って供給される。キャリッジ10は、キャリッジモータ43の制御に基づいて紙面および印刷用紙の搬送方向に垂直な方向に往復運動を行い、印字ヘッド44を用いてロール紙5上に印字を行なう。印字が終了すると、カッターモータ50が、キャリッジ10と一体化されたカッターユニット11を降下させ、紙面および印刷用紙の搬送方向に垂直な方向にキャリッジ10を駆動することによりロール紙5を切断する。切断されたロール紙5は積載部62に印刷物として積載されていく。ロール紙5の給紙および印刷中はソレノイド51がメインカバー6およびリリースレバー7を閉じた状態にロックし、メインカバー6を開けたりリリースレバー7を解除したりすることはできない。ロール紙5が詰まったことを給紙センサ48と排紙センサ49とが検知した場合、エンジン部14は印字を中止し、コントローラ部13へその旨を通知する。人感センサ61は、図1で説明したものである。ここで、人感センサ61は、コントローラ部13がホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信してから(印刷の指示を受けてから)、印刷を終了した後の所定の第1のタイミングまでの間、人物の接近を検知するものである。人感センサ用信号処理回路64は、人感センサ61が検知した信号について信号処理を行い、人物の接近状態をエンジンマイコン41が読み取る。
以下に、図1に示した印刷装置における情報処理方法について説明する。ここで説明する処理は、図2に示したシステムメモリ18および図3(A)、(B)に示したプログラムメモリ52にあらかじめ格納され、コントローラマイコン17およびエンジンマイコン41が実行するものである。コントローラマイコン17およびエンジンマイコン41は協調して、以下に説明するプログラムフローに従って制御動作を実行する。
図4は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第1の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、ホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信したときの処理を説明する。
まず、I/F回路19がホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信したかどうかを判別する(ステップS101)。I/F回路19がホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブが受信バッファ20に格納され、I/F回路19がコントローラマイコン17へ所定の通知を行う。すると、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を開始するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を開始する(ステップS102)。また、コントローラマイコン17はエンジン部14に対して印刷を指示し、エンジン部14は印刷を開始する(ステップS103)。ただし、図3(A)に示すようなロール紙5が給紙されていない状態では印刷を開始することはできないため、その場合は、図3(B)に示すようなロール紙5が給紙されている状態にするように、表示パネル9を用いてユーザに促す。
印刷開始後、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS104)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、撮像部60は接近した人物の少なくとも顔の画像を撮影する(ステップS105)。コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像を、撮像部用画像処理回路63を介して人物特定情報として取得する。コントローラマイコン17は、取得した画像を、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する(ステップS106)。ジョブ履歴情報は、画像処理装置1が処理した印刷ジョブに関する履歴が保持され、処理後も参照することが可能な情報である。ジョブ履歴情報は、印刷ジョブの設定情報(用紙サイズや用紙種類など)や印刷ジョブ名、印刷ジョブの実行時刻、印刷完了状態(成功、エラー、キャンセルなど)などの情報を含む。システムメモリ18に記録されたジョブ履歴情報は、画像処理装置1からの印刷や表示パネル9における表示、ホストコンピュータ2へ送信して表示するなどにより、外部から参照することが可能である。その後、コントローラマイコン17は、印刷が終了したかどうかを判別する(ステップS107)。
印刷開始後、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS104)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、撮像部60は接近した人物の少なくとも顔の画像を撮影する(ステップS105)。コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像を、撮像部用画像処理回路63を介して人物特定情報として取得する。コントローラマイコン17は、取得した画像を、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する(ステップS106)。ジョブ履歴情報は、画像処理装置1が処理した印刷ジョブに関する履歴が保持され、処理後も参照することが可能な情報である。ジョブ履歴情報は、印刷ジョブの設定情報(用紙サイズや用紙種類など)や印刷ジョブ名、印刷ジョブの実行時刻、印刷完了状態(成功、エラー、キャンセルなど)などの情報を含む。システムメモリ18に記録されたジョブ履歴情報は、画像処理装置1からの印刷や表示パネル9における表示、ホストコンピュータ2へ送信して表示するなどにより、外部から参照することが可能である。その後、コントローラマイコン17は、印刷が終了したかどうかを判別する(ステップS107)。
一方、ステップS104にて人感センサ61が人物の接近を検知しなかった場合、ステップS105,S106の処理は行われず、ステップS107の処理が行われる。なお、S104からS106の処理において、人物の接近を検知するたびに人物の顔の画像を撮影してジョブ履歴に記録しているが、人物の接近を検知していない状態から検知したときの1回のみ撮影およびジョブ履歴への記録をするようにしても良い。または、人物の接近を検知している間は所定の時間間隔(第2のタイミング)で撮影およびジョブ履歴への記録を繰り返すようにしても良い(以下の説明についても同様)。
ステップS107にて印刷が終了していなければ、ステップS104の処理が再度行われる。一方、ステップS107にて印刷が終了した場合、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS108)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、撮像部60は接近した人物の少なくとも顔の画像を撮影する(ステップS109)。コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像を、撮像部用画像処理回路63を介して人物特定情報として取得する。コントローラマイコン17は、取得した画像を、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する(ステップS110)。その後、コントローラマイコン17は、印刷終了後、所定の時間が経過したかどうかを判別する(ステップS111)。この所定の時間は、例えば、印刷を行ってから、印刷者がその印刷物を取り出しに来るまでの時間としてあらかじめ算出されたもので良く、操作キー8を用いて外部からあらかじめ設定された時間である。
ステップS107にて印刷が終了していなければ、ステップS104の処理が再度行われる。一方、ステップS107にて印刷が終了した場合、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS108)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、撮像部60は接近した人物の少なくとも顔の画像を撮影する(ステップS109)。コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像を、撮像部用画像処理回路63を介して人物特定情報として取得する。コントローラマイコン17は、取得した画像を、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する(ステップS110)。その後、コントローラマイコン17は、印刷終了後、所定の時間が経過したかどうかを判別する(ステップS111)。この所定の時間は、例えば、印刷を行ってから、印刷者がその印刷物を取り出しに来るまでの時間としてあらかじめ算出されたもので良く、操作キー8を用いて外部からあらかじめ設定された時間である。
一方、ステップS108にて人感センサ61が人物の接近を検知しなかった場合、ステップS109,S110の処理は行われず、ステップS111の処理が行われる。
ステップS111にて所定の時間が経過していない場合、ステップS108の処理が再度行われる。一方、ステップS111にて所定の時間が経過している場合、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を終了するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を終了する(ステップS112)。続いて、コントローラマイコン17はステップS106またはステップS110にてシステムメモリ18に記録された画像を読み出して、I/F回路19へ出力し、I/F回路19がホストコンピュータ2へ送信する(ステップS113)。このとき、画像が記録されたログ情報をコントローラマイコン17がシステムメモリ18から読み出して、I/F回路19がホストコンピュータ2へ送信するものであっても良い。ホストコンピュータ2が送信されてきた画像を表示することで、印刷物を取り出した人物を認識することができる。
ステップS111にて所定の時間が経過していない場合、ステップS108の処理が再度行われる。一方、ステップS111にて所定の時間が経過している場合、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を終了するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を終了する(ステップS112)。続いて、コントローラマイコン17はステップS106またはステップS110にてシステムメモリ18に記録された画像を読み出して、I/F回路19へ出力し、I/F回路19がホストコンピュータ2へ送信する(ステップS113)。このとき、画像が記録されたログ情報をコントローラマイコン17がシステムメモリ18から読み出して、I/F回路19がホストコンピュータ2へ送信するものであっても良い。ホストコンピュータ2が送信されてきた画像を表示することで、印刷物を取り出した人物を認識することができる。
以上説明した処理では、印刷ジョブ受信後から、印刷終了後所定の時間が経過するまで人物の接近を監視し、人物が接近したら顔画像を撮影して記録する。記録した顔画像はホストコンピュータ2が表示することで確認できる他、ジョブ履歴情報として画像処理装置1の表示パネル9における表示や情報の印刷により確認することができる。これにより、画像処理装置1が印刷した後に印刷したユーザが印刷物を取り出そうとしたときに印刷物が他のユーザに取り去られてしまった場合に、取り去った人物の顔画像を確認することによりその人物を特定することが可能になる。また、人物の接近監視を終了する条件は、印刷終了後所定時間経過としている。
図5は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第2の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、撮像部60が人物の顔を撮影する代わりにネットワークカメラ70が人物の顔を撮影する場合の処理を説明する。なお、図5において、図4を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図4を用いて説明した処理と異なる処理は、図4におけるステップS105がステップS181に、ステップS109がステップS182となっている点である。以下、異なる処理について説明する。
ステップS104にて人感センサ61が人物の接近を検知した場合、コントローラマイコン17は、ネットワークカメラ70に対して撮影の指示を行い、情報取得部69を介してネットワークカメラ70が撮影した画像を取得する(ステップS181)。この処理は、例えば、ネットワークカメラ70にあらかじめ定められたURL(Uniform Resource Locator)にコントローラマイコン17がアクセスすることにより行われる。また、このとき、コントローラマイコン17は、ネットワークカメラ70が撮影した画像のうち、人感センサ61が人物の接近を検知してから人物の接近を検知しなくなるまでの間の画像を人物特定情報として取得する。そして、コントローラマイコン17は、取得した画像を印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記憶する。ステップS108にて人感センサ61が人物の接近を検知した場合、コントローラマイコン17は、ネットワークカメラ70に対して撮影の指示を行い、情報取得部69を介してネットワークカメラ70が撮影した画像を取得する(ステップS182)。コントローラマイコン17は、取得した画像を印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記憶する。
図5を用いて説明した処理では、画像処理装置1とネットワークカメラ70とが連携して、画像処理装置1に接近した人物を撮影して画像を印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録する。そのため、撮像部60を具備しない画像処理装置1であっても、接近する人物を監視して顔画像を撮影し、印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録することが可能になる。
図6は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第3の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、コントローラマイコン17が取得する画像が静止画ではなく、動画である場合の処理について説明する。なお、図6において、図4を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図4を用いて説明した処理と異なる処理は、図4におけるステップS105,S106がステップS191〜S195に、ステップS109,S110がステップS196〜S200となっている点である。以下、異なる処理について説明する。
ステップS104にて人感センサ61が人物の接近を検知した場合、撮像部60が動画を撮影中であるかどうかをコントローラマイコン17が判別する(ステップS191)。撮像部60が動画を撮影中でなければ、撮像部60が動画の撮影を開始する(ステップS192)。そして、ステップS107にて、コントローラマイコン17は、印刷が終了したかどうかを判別する。
一方、ステップS104にて人感センサ61が人物の接近を検知しなかった場合、撮像部60が動画を撮影中であるかどうかをコントローラマイコン17が判別する(ステップS193)。撮像部60が動画を撮影中であれば、撮像部60が動画の撮影を終了する(ステップS194)。そして、撮像部60が撮影した動画をコントローラマイコン17が印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録する(ステップS195)。そして、ステップS107にて、コントローラマイコン17は、印刷が終了したかどうかを判別する。
また、ステップS191にて、撮像部60が動画を撮影中である場合、およびステップS193にて、撮像部60が動画を撮影中でない場合、ステップS107の処理が行われる。
さらに、ステップS108にて人感センサ61が人物の接近を検知した場合、撮像部60が動画を撮影中であるかどうかをコントローラマイコン17が判別する(ステップS196)。撮像部60が動画を撮影中でなければ、撮像部60が動画の撮影を開始する(ステップS197)。そして、ステップS111にて、コントローラマイコン17は、印刷終了後、所定の時間が経過したかどうかを判別する。
一方、ステップS108にて人感センサ61が人物の接近を検知しなかった場合、撮像部60が動画を撮影中であるかどうかをコントローラマイコン17が判別する(ステップS198)。撮像部60が動画を撮影中であれば、撮像部60が動画の撮影を終了する(ステップS199)。そして、撮像部60が撮影した動画をコントローラマイコン17が印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録する(ステップS200)。そして、ステップS111にて、コントローラマイコン17は、印刷終了後、所定の時間が経過したかどうかを判別する。
また、ステップS196にて、撮像部60が動画を撮影中である場合、およびステップS198にて、撮像部60が動画を撮影中でない場合、ステップS111の処理が行われる。
図6を用いて説明した処理では、人物の接近を検知している間は動画撮影をして、撮影した動画を印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録するようにしている。そのため、静止画を用いる場合よりも接近した人物を特定しやすくすることが可能になる。
図7は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第4の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、撮影した動画の撮影時刻を印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録する処理について説明する。なお、図7において、図6を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図6を用いて説明した処理と異なる処理は、図6におけるステップS195がステップS201に、ステップS200がステップS202となっている点である。以下、異なる処理について説明する。
ネットワークカメラ70は動作ログ情報を記録しており、撮影開始や撮影終了などのタイミングを時刻情報とともに記録している。ステップS194にて、撮像部60またはネットワークカメラ70が動画の撮影を終了する。その結果、撮像部60またはネットワークカメラ70が撮影した動画の撮影時刻をコントローラマイコン17が印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録する(ステップS201)。また、ステップS199にて、撮像部60またはネットワークカメラ70が動画の撮影を終了する。そして、撮像部60またはネットワークカメラ70が撮影した動画の撮影時刻をコントローラマイコン17が印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録する(ステップS202)。
図7を用いて説明した処理では、コントローラマイコン17がネットワークカメラ70から情報取得部69を介して動作ログ情報を取得する。そして、コントローラマイコン17が、取得した動作ログ情報から撮影開始時刻と撮影終了時刻とを抽出して印刷ジョブと対応付けて、ジョブ履歴情報に含めて記録する。印刷終了後、ジョブ履歴情報に記録された撮影開始時刻と撮影終了時刻とに基づいてネットワークカメラ70に対して動画参照を指示することにより、所望の時刻に撮影された動画を参照することができる。このようにすることで、動画自体をジョブ履歴情報に含めて記録するものと比べて、記録容量を大幅に削減することが可能になる。
図8は、印刷ジョブの設定画面の一例を示す図である。この設定画面は、ホストコンピュータ2に表示される。印刷ジョブの設定画面は図8に示すように、印刷の用紙サイズ、給紙方法、用紙の種類、印刷品質を選択して設定可能とするとともに、セキュリティ監視解除時間も設定可能とする画面である。これらのパラメータを外部からの操作で設定後にOKボタンを押すと、ホストコンピュータ2が、印刷する画像情報とともに、ここで設定した情報も含めて印刷ジョブを生成し、ホストコンピュータ2から画像処理装置1へ送信されて印刷が開始される。この設定画面は、図2に示した表示パネル9が表示するものであっても良い。
図9は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第5の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、人物の接近監視を終了する条件を印刷終了後印刷ジョブで指定された時間を経過したこととする処理について説明する。なお、図9において、図4を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図4を用いて説明した処理と異なる処理は、図4におけるステップS111がステップS121となっている点である。以下、異なる処理について説明する。
ステップS110にて、コントローラマイコン17は、取得した画像を印刷の印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する。そして、印刷終了後、コントローラマイコン17は、印刷ジョブで指定された時間が経過したかどうかを判別する(ステップS121)。印刷終了後、印刷ジョブで指定された時間が経過している場合、ステップS112にて、人感センサ61が検知(監視)を終了する。印刷終了後、印刷ジョブで指定された時間が経過するまで、ステップS108〜S121の処理が繰り返される。
図9を用いて説明した処理では、印刷終了後にユーザが印刷ジョブで設定した時間が経過するまで人物の接近監視を行う。そのため、ユーザの印刷環境(ホストコンピュータ2から画像処理装置1までの距離など)やそのときの状況により、印刷を指示してから印刷物を取得するまでの時間をユーザ自身が考慮して、人物の接近監視を行う時間を設定することができる。
図10は、図2に示した表示パネル9にてセキュリティ監視時間を設定するための表示画面の一例を示す図である。設定表示画面として表示された選択肢の中から所望の監視時間を、操作キー8を用いて選択し、操作キー8のOKキーを押すことによりセキュリティ監視時間が確定する。
図11は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第6の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、人物の接近監視を終了する条件を印刷終了後操作キー8および表示パネル9で設定された時間を経過したこととする処理について説明する。なお、図11において、図4を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図4を用いて説明した処理と異なる処理は、図4におけるステップS111がステップS141となっている点である。以下、異なる処理について説明する。
ステップS110にて、コントローラマイコン17は、取得した画像を印刷の印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する。そして、印刷終了後、コントローラマイコン17は、操作キー8および表示パネル9で設定された時間が経過したかどうかを判別する(ステップS141)。印刷終了後、操作キー8および表示パネル9で設定された時間が経過している場合、ステップS112にて、人感センサ61が検知(監視)を終了する。印刷終了後、操作キー8および表示パネル9で設定された時間が経過するまで、ステップS108〜S141の処理が繰り返される。
図11を用いて説明した処理では、印刷終了後、ユーザが操作キー8および表示パネル9を用いて設定した時間が経過するまで人物の接近監視を行う。図9を用いて説明した印刷ジョブでの指定と同様にユーザが時間を設定することができる。印刷ジョブでの指定は印刷するごとに指定する必要があるのに対し、図11を用いて説明した処理では必要な時のみ設定変更すれば良いため、設定の手間が軽減される。
図12は、図2に示した表示パネル9を用いて印刷物を取り出したかどうかをユーザに対して確認する表示画面の一例を示す図である。ユーザが印刷物を取得したときにこの画面が表示パネル9に表示されている状態で操作キー8のOKキーを押すことにより、印刷物が取得されたことを画像処理装置1が認識する。
図13は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第7の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、人物の接近監視を終了する条件を、印刷物を取得したことをユーザが画像処理装置1に指示することとする処理について説明する。なお、図13において、図4を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図4を用いて説明した処理と異なる処理は、図4におけるステップS111がステップS161となっている点である。以下、異なる処理について説明する。
ステップS110にて、コントローラマイコン17は、取得した画像を印刷の印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録すると、印刷終了後、図12に示した画面を表示パネル9が表示する。その後、コントローラマイコン17は、操作キー8のOKキーが押されたかどうかを判別する(ステップS161)。印刷終了後、表示パネル9が表示した画面に対して操作キー8のOKキーが押された場合、ステップS112にて、人感センサ61が検知(監視)を終了する。印刷終了後、表示パネル9が表示した画面に対して操作キー8のOKキーが押されるまで、ステップS108〜S161の処理が繰り返される。
図11を用いて説明した処理では、印刷終了後にユーザが印刷物を取得して、表示パネル9に表示された画面に対して操作キー8を用いて、取り出しを完了したことを指示するまで人物の接近監視を行う。そのため、図9を用いて説明した処理または図11を用いて説明した処理での時間設定と比較して、ユーザによる印刷物の取得と人物の接近監視を終了するタイミングを一致させることができ、効率のよい人の接近監視を実現することができる。
図14は、図2に示した表示パネル9に表示されたユーザ登録用の表示画面の一例を示す図である。図14に示すように表示パネル9に表示された画面を用いることで、ユーザは、ユーザIDおよび電子メールアドレス(以下、メールアドレスと称する)を設定するとともに、顔の画像を撮影することができる。ユーザIDおよびメールアドレスは、図2に示した操作キー8の上下キーを用いて文字を変更し、左右キーを用いて文字の位置を変更し、OKキーを押すことにより確定される。顔画像の撮影は、操作キー8の上下キーを用いて表示画面の「撮影実行」にフォーカス(カーソル)を移動し、OKキーを押すことにより撮影が実行される。入力されたユーザID、メールアドレス、撮影された顔画像は、システムメモリ18に保存されて登録される。このユーザ登録は、表示パネル9に表示される設定メニューの中から機能を呼び出すことにより実行可能であり、複数のユーザを登録することができる。
図15は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第8の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、画像処理装置1を使用するユーザを登録し、登録したユーザのみが画像処理装置1を使用できるようにした場合の、ホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信したときの処理について説明する。以下に説明する処理は、コントローラマイコン17およびエンジンマイコン41がフローチャートに関するプログラムを読み出して実行することで実現される。つまり、コントローラマイコン17およびエンジンマイコン41は互いに協調して、プログラムの実行フローに従って制御動作を実行する。
まず、I/F回路19がホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信したかどうかを判別する(ステップS201)。I/F回路19がホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブが受信バッファ20に格納され、I/F回路19がコントローラマイコン17へ所定の通知を行う。すると、コントローラマイコン17は、受信した印刷ジョブが、あらかじめ登録されたユーザの印刷ジョブであるかどうかを判別する(ステップS202)。ホストコンピュータ2上でドライバにより印刷に関する設定をするときにユーザIDも設定することにより、印刷ジョブにユーザIDの情報も含まれた状態で画像処理装置1に送信されてくる。ステップS202では、コントローラマイコン17は、ホストコンピュータ2から送信されてきた印刷ジョブに含まれるユーザIDが、図14に示した表示画面を用いてあらかじめ登録された複数のユーザIDの中に含まれているかどうかを判別する。この判別結果を用いて、コントローラマイコン17は、受信した印刷ジョブが、登録されたユーザの印刷ジョブかどうかを判別する。受信した印刷ジョブが、あらかじめ登録されたユーザの印刷ジョブではないと判別された場合、コントローラマイコン17は、所定のエラー通知を行う(ステップS203)。このエラー通知は、エラーが発生した旨が表示パネル9やホストコンピュータ2に表示されるものであっても良いし、あらかじめ登録されていないユーザであるために印刷ができない旨が表示パネル9やホストコンピュータ2に表示されるものであっても良い。すると、コントローラマイコン17は、受信した印刷ジョブを削除する(ステップS204)。このように、受信した印刷ジョブが、あらかじめ登録されたユーザの印刷ジョブではない場合、そのユーザは印刷することはできない。
一方、ステップS202にて、受信した印刷ジョブが、あらかじめ登録されたユーザの印刷ジョブであると判別された場合、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を開始するように指示する。そして、人感センサ61が検知(監視)を開始する(ステップS205)。また、コントローラマイコン17はエンジン部14に対して印刷を指示し、エンジン部14は印刷を開始する(ステップS206)。ただし、図3(A)に示すようなロール紙5が給紙されていない状態では印刷を開始することはできないため、その場合は、図3(B)に示すようなロール紙5が給紙されている状態にするように、表示パネル9を用いてユーザに促す。
印刷開始後、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS207)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、コントローラマイコン17は、印刷ジョブの送信者であると判別された顔の画像と、撮像部60が撮像している顔の画像とを比較し、接近した人物が印刷ジョブの送信者であるかどうかを判別する(ステップS208)。接近した人物が印刷ジョブの送信者ではない場合、すなわち印刷ジョブの送信者以外の第三者が接近した場合、撮像部60は接近した人物の顔の画像を撮影する(ステップS209)。続いて、コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像(顔写真)を人物特定情報として、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する。その後、コントローラマイコン17は、印刷が終了したかどうかを判別する(ステップS210)。例えば、画像処理装置1が、人物の画像と人物の識別情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデーターベースを備える。そして、コントローラマイコン17が、データーベースにおいて印刷の指示に含まれる識別情報と対応付けられている画像と、取得した画像に含まれる人物の画像とが一致しない場合、取得した画像を記録する。
印刷開始後、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS207)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、コントローラマイコン17は、印刷ジョブの送信者であると判別された顔の画像と、撮像部60が撮像している顔の画像とを比較し、接近した人物が印刷ジョブの送信者であるかどうかを判別する(ステップS208)。接近した人物が印刷ジョブの送信者ではない場合、すなわち印刷ジョブの送信者以外の第三者が接近した場合、撮像部60は接近した人物の顔の画像を撮影する(ステップS209)。続いて、コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像(顔写真)を人物特定情報として、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する。その後、コントローラマイコン17は、印刷が終了したかどうかを判別する(ステップS210)。例えば、画像処理装置1が、人物の画像と人物の識別情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデーターベースを備える。そして、コントローラマイコン17が、データーベースにおいて印刷の指示に含まれる識別情報と対応付けられている画像と、取得した画像に含まれる人物の画像とが一致しない場合、取得した画像を記録する。
一方、ステップS207にて人感センサ61が人物の接近を検知しなかった場合、ステップS208,S209の処理は行われず、ステップS210の処理が行われる。
ステップS210にて印刷が終了していなければ、ステップS207の処理が再度行われる。印刷が終了するまでステップS207〜S210の処理が繰り返される。一方、ステップS210にて印刷が終了した場合、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS211)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、コントローラマイコン17は、印刷ジョブの送信者であると判別された顔の画像と、撮像部60が撮像している顔の画像とを比較し、接近した人物が印刷ジョブの送信者であるかどうかを判別する(ステップS212)。接近した人物が印刷ジョブの送信者ではない場合、すなわち印刷ジョブの送信者以外の第三者が接近した場合、撮像部60は接近した人物の顔の画像を撮影する(ステップS213)。続いて、コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像(顔写真)を人物特定情報として、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する。その後、コントローラマイコン17は、印刷終了後、所定の時間が経過したかどうかを判別する(ステップS214)。この所定の時間は、例えば、印刷を行ってから、印刷者がその印刷物を取り出しに来るまでの時間としてあらかじめ算出されたもので良く、操作キー8を用いて外部からあらかじめ設定された時間である。
ステップS210にて印刷が終了していなければ、ステップS207の処理が再度行われる。印刷が終了するまでステップS207〜S210の処理が繰り返される。一方、ステップS210にて印刷が終了した場合、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS211)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、コントローラマイコン17は、印刷ジョブの送信者であると判別された顔の画像と、撮像部60が撮像している顔の画像とを比較し、接近した人物が印刷ジョブの送信者であるかどうかを判別する(ステップS212)。接近した人物が印刷ジョブの送信者ではない場合、すなわち印刷ジョブの送信者以外の第三者が接近した場合、撮像部60は接近した人物の顔の画像を撮影する(ステップS213)。続いて、コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像(顔写真)を人物特定情報として、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する。その後、コントローラマイコン17は、印刷終了後、所定の時間が経過したかどうかを判別する(ステップS214)。この所定の時間は、例えば、印刷を行ってから、印刷者がその印刷物を取り出しに来るまでの時間としてあらかじめ算出されたもので良く、操作キー8を用いて外部からあらかじめ設定された時間である。
一方、ステップS211にて人感センサ61が人物の接近を検知しなかった場合、ステップS212,S213の処理は行われず、ステップS214の処理が行われる。
ステップS214にて所定の時間が経過していない場合、ステップS211の処理が再度行われる。つまり、印刷終了後、所定の時間が経過するまで、ステップS211〜S214の処理が繰り返される。一方、ステップS214にて所定の時間が経過している場合、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を終了するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を終了する(ステップS215)。続いて、コントローラマイコン17はシステムメモリ18に記録された画像(ステップS208またはステップS212で撮影した画像)を読み出して、I/F回路19へ出力する。I/F回路19は、コントローラマイコン17から出力されてきた画像を、印刷ジョブを送信してきたユーザのメールアドレスへ送信する(ステップS216)。印刷ジョブを送信してきたユーザのメールアドレスが付与された装置が、送信されてきた画像を表示することで、印刷物を取り出した人物を認識することができる。
ステップS214にて所定の時間が経過していない場合、ステップS211の処理が再度行われる。つまり、印刷終了後、所定の時間が経過するまで、ステップS211〜S214の処理が繰り返される。一方、ステップS214にて所定の時間が経過している場合、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を終了するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を終了する(ステップS215)。続いて、コントローラマイコン17はシステムメモリ18に記録された画像(ステップS208またはステップS212で撮影した画像)を読み出して、I/F回路19へ出力する。I/F回路19は、コントローラマイコン17から出力されてきた画像を、印刷ジョブを送信してきたユーザのメールアドレスへ送信する(ステップS216)。印刷ジョブを送信してきたユーザのメールアドレスが付与された装置が、送信されてきた画像を表示することで、印刷物を取り出した人物を認識することができる。
図15を用いて説明した処理では、上述した図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第1〜7の例と同様に、印刷ジョブ受信後から、印刷終了後所定時間が経過するまで人物の接近を監視し、人物が接近したら顔画像を撮像して記録する。撮像した顔画像の記録(撮影)は、接近した人物が、印刷ジョブを送信してきたユーザでない場合に行う。その判別は、ユーザ登録としてユーザID、メールアドレス、顔画像をあらかじめ登録しておき、印刷ジョブを送信してきたユーザのユーザIDと対応付けられた顔画像を特定し、接近した人物の顔画像と比較することにより行う。記録された顔画像は、印刷ジョブを送信してきたユーザのメールアドレス宛を送信先として送信される。これにより、印刷したユーザが画像処理装置1で印刷された後に印刷物を取得しようとしたときに、その印刷物が他のユーザに取り去られてしまった場合に、誰が取り去ったかを、メールで送信された顔画像を確認することにより特定することが可能になる。なお、これらの処理では、人物の接近監視を終了する条件を、印刷終了後所定時間経過としている。この条件は、上述した図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第1〜7の例と同様に、印刷終了後印刷ジョブで指定された時間経過したことを条件としても良い。また、印刷終了後操作キー8および表示パネル9を用いて設定された時間経過したことを条件としても良い。また、印刷終了後操作キー8および表示パネル9を用いてユーザが印刷物を取得したことを指示することを条件としても良い。
図16は、図3(B)に示したエンジン部14の内部構成に対して、図1(B)に示した積載部62に印刷物の有無を検知するセンサを設けた例を示す図である。この例は、積載部62に印刷物の有無を検知するセンサを設けることにより印刷物の取り出しを検知するようにした例である。印刷物有無センサ65は、積載部62に印刷物が存在するかどうかを検知する反射型の媒体センサである。印刷物有無センサ用信号処理回路66は、印刷物有無センサ65が検知した結果を示す信号について、所定の信号処理を行う回路である。エンジンマイコン41が、信号処理された信号から積載部62上の印刷物の有無状態を読み取る。印刷物増減センサ67は、積載部62に印刷物が存在するかどうかを検知する接触型の媒体センサである。印刷物有無センサ65は印刷物の有無の判別しかできないが、印刷物増減センサ67はそれに加えて印刷物の増減も検知することができる。印刷物増減センサ用信号処理回路68は、印刷物増減センサ67が検知した結果を示す信号について、所定の信号処理を行う回路である。エンジンマイコン41が、信号処理された信号から積載部62上の印刷物の有無状態を読み取る。
図17は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第9の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、ホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信したときの処理について説明する。また、コントローラマイコン17およびエンジンマイコン41がフローチャートに関するプログラムを読み出して実行することで実現される。つまり、コントローラマイコン17およびエンジンマイコン41は互いに協調して、プログラムの実行フローに従って制御動作を実行する。
まず、I/F回路19がホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信したかどうかを判別する(ステップS301)。I/F回路19がホストコンピュータ2から印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブが受信バッファ20に格納され、I/F回路19がコントローラマイコン17へ所定の通知を行う。すると、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を開始するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を開始する(ステップS302)。また、コントローラマイコン17はエンジン部14に対して印刷を指示し、エンジン部14は印刷を開始する(ステップS303)。ただし、図3(A)に示すようなロール紙5が給紙されていない状態では印刷を開始することはできないため、その場合は、図3(B)に示すようなロール紙5が給紙されている状態にするように、表示パネル9を用いてユーザに促す。
印刷開始後、人感センサ61が人物の接近の検知(監視)を終了しているかどうかを判別する(ステップS304)。人感センサ61が人物の接近の検知を終了している場合、処理を終了する。つまり、人感センサ61が人物の接近の検知を終了するまで、ステップS301〜S304の処理が繰り返される。これらの処理の実行中に、以下に述べる特定の条件が発生すると、並行して後述する処理が行われる。
印刷開始後、人感センサ61が人物の接近の検知(監視)を終了しているかどうかを判別する(ステップS304)。人感センサ61が人物の接近の検知を終了している場合、処理を終了する。つまり、人感センサ61が人物の接近の検知を終了するまで、ステップS301〜S304の処理が繰り返される。これらの処理の実行中に、以下に述べる特定の条件が発生すると、並行して後述する処理が行われる。
図18は、図1に示した積載部62に積載された印刷物がすべて取り出されたことを検知した時に実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。以下に説明する処理は、図16に示した印刷物有無センサ65が、積載部62に印刷物が存在する状態から存在しない状態へ変化したことをトリガとして実行される処理である。
撮像部60が、接近した人物の顔の画像を撮影する(ステップS311)。つまり、撮像部60は、印刷物を取り出した人物の顔を撮影する。コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像を、撮像部用画像処理回路63を介して人物特定情報として取得する。コントローラマイコン17は、取得した画像を、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する。ジョブ履歴情報は、画像処理装置1が処理した印刷ジョブに関する履歴が保持され、処理後も参照することが可能な情報である。その後、コントローラマイコン17は、印刷が終了したかどうかを判別する(ステップS312)。印刷が終了していなければ、処理は終了する。一方、印刷が終了している場合、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を終了するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を終了する(ステップS313)。
このように、図17を用いて説明した処理と、図18を用いて説明した処理との組み合わせにより、印刷中に印刷物がすべて取り出されるたびに、画像処理装置1に接近した人物の顔を撮像部60が撮影して記録する。複数部数や複数ページの印刷を行う場合は、積載部62に印刷物が存在する状態から存在しない状態へ複数回変化すれば、その回数だけ人物の顔を撮影して記録することになる。記録された顔画像は、上述した例と同様に、印刷ジョブを送信してきたユーザが確認することができる。
図19は、図1に示した積載部62に積載された印刷物の一部またはすべてが取り出されたことを検知した時に実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。以下に説明する処理は、図16に示した印刷物増減センサ67が積載部62に積載された印刷物が一部だけでも取り出されたことを検知するたびに実行される処理である。
撮像部60が、接近した人物の顔の画像を撮影する(ステップS321)。つまり、撮像部60は、印刷物を一部でも取り出した人物の顔を撮影する。コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像を、撮像部用画像処理回路63を介して人物特定情報として取得する。コントローラマイコン17は、取得した画像を、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する。ジョブ履歴情報は、画像処理装置1が処理した印刷ジョブに関する履歴が保持され、処理後も参照することが可能な情報である。その後、コントローラマイコン17は、印刷が終了したかどうかを判別する(ステップS322)。印刷が終了していなければ、処理は終了する。一方、印刷が終了している場合、印刷物有無センサ65または印刷物増減センサ67が積載部62に積載された印刷物すべてが取り出されたことを検知したかどうかをコントローラマイコン17が判別する(ステップS323)。積載部62に積載された印刷物すべてが取り出されていなければ、処理は終了する。一方、積載部62に積載された印刷物すべてが取り出されていれば、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を終了するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を終了する(ステップS324)。
このように、図17を用いて説明した処理と、図19を用いて説明した処理との組み合わせにより、印刷中に印刷物が一部だけでも取り出されるたびに、画像処理装置1に接近した人物の顔を撮影して記録する。複数部数や複数ページの印刷を行う場合は、その一部分だけでも印刷物が積載部62から取り出されれば、その回数だけ人物の顔を撮影して記録することになる。記録された顔画像は、上述した例と同様に、印刷ジョブを送信してきたユーザが確認することができる。
図20は、図1に示した画像処理装置1における情報処理方法の第10の例を説明するためのフローチャートである。ここでは、人物が接近しているときは静止画を撮影しておき、印刷物が取り出されたら動画撮影に切り替える処理について説明する。なお、図20において、図17を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図17を用いて説明した処理と異なる処理は、図17におけるステップS303とステップS304との間にステップS331〜S336が追加となっている点である。以下、追加された処理について説明する。
ステップS303にて印刷が開始された後、コントローラマイコン17は、撮像部60が動画を撮影中かどうかを判別する(ステップS331)。撮像部60が動画を撮影中でない場合、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS332)。人感センサ61が人物の接近を検知した場合、撮像部60は接近した人物の少なくとも顔の画像を撮影する(ステップS333)。コントローラマイコン17は、撮像部60が撮影した画像を、撮像部用画像処理回路63を介して人物特定情報として取得する。コントローラマイコン17は、取得した画像を、印刷ジョブと対応付けて、印刷のログ情報であるジョブ履歴情報の1つとしてシステムメモリ18に記録する(ステップS334)。続いて、ステップS304にて、人感センサ61が人物の接近の検知(監視)を終了しているかどうかを判別する。また、ステップS332にて、人感センサ61が人物の接近を検知しない場合、ステップS304の処理が行われる。一方、ステップS331にて、撮像部60が動画を撮影中である場合、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS335)。人感センサ61が人物の接近を検知していなければ、撮像部60は動画を撮影を終了する(ステップS336)。続いて、ステップS304にて、人感センサ61が人物の接近の検知(監視)を終了しているかどうかを判別する。また、ステップS335にて、人感センサ61が人物の接近を検知している場合、ステップS304の処理が行われる。
図21は、図1に示した積載部62に積載された印刷物がすべて取り出されたことを検知した時に実行される処理の他の例を説明するためのフローチャートである。以下に説明する処理は、図16に示した印刷物有無センサ65が、積載部62に印刷物が存在する状態から存在しない状態へ変化したことをトリガとして実行される処理である。なお、図21において、図18を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図18を用いて説明した処理と異なる処理は、図18におけるステップS312とステップS313との間にステップS341,S342が追加となっている点である。以下、追加された処理について説明する。
ステップS312にて、印刷が終了している場合、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS341)。これは、人感センサ61が人物の接近を検知しなくなるまで繰り返される。人感センサ61が人物の接近を検知しなくなった場合、撮像部60は動画を撮影を終了する(ステップS342)。続いて、ステップS313にて、コントローラマイコン17が人感センサ61に対して画像処理装置1への人物の接近の検知を終了するように指示し、人感センサ61が検知(監視)を終了する。
図22は、図1に示した積載部62に積載された印刷物の一部またはすべてが取り出されたことを検知した時に実行される処理の他の例を説明するためのフローチャートである。以下に説明する処理は、図16に示した印刷物増減センサ67が積載部62に積載された印刷物が一部だけでも取り出されたことを検知するたびに実行される処理である。なお、図22において、図19を用いて説明した処理と同じ処理については、同じ符号を付与している。図19を用いて説明した処理と異なる処理は、図19におけるステップS322とステップS323との間にステップS351,S352が追加となっている点である。以下、追加された処理について説明する。
ステップS322にて、印刷が終了している場合、人感センサ61が人物の接近を検知したかどうかを判別する(ステップS351)。これは、人感センサ61が人物の接近を検知しなくなるまで繰り返される。人感センサ61が人物の接近を検知しなくなった場合、撮像部60は動画を撮影を終了する(ステップS352)。続いて、ステップS323にて、印刷物有無センサ65または印刷物増減センサ67が積載部62に積載された印刷物すべてが取り出されたことを検知したかどうかをコントローラマイコン17が判別する。
図20を用いて説明した処理と、図21を用いて説明した処理との組み合わせにより、印刷中に人物の接近を検知したら、その人物の顔を撮影するとともに、印刷物がすべて取り出されたら動画撮影に切り替え、人物の接近を検知しなくなるまで動画撮影を続ける。これにより、印刷物を取り出した人物の特定がよりやりやすくなる。また、図20を用いて説明した処理と、図22を用いて説明した処理との組み合わせにより、さらに印刷中に印刷物が一部だけでも取り出されたときにも静止画撮影から動画撮影に切り替える。そのため、複数部数や複数ページの印刷の場合でその一部分だけでも印刷物が取り出された場合でも、取り出した人物の特定がよりやりやすくなる。
(その他の実施形態)
(その他の実施形態)
また、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがプログラムを読み出して実行することでも実現される。この場合、そのプログラム、および該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、複合機などの装置など、セキュリティと利便性の確保が必要な装置に利用できる。
1 画像処理装置
23 制御部
61 人感センサ
69 情報取得部
23 制御部
61 人感センサ
69 情報取得部
Claims (9)
- 印刷の指示を受けてから該印刷を終了した後の所定の第1のタイミングまで人物の接近を検知する接近センサと、
前記接近センサが人物の接近を検知した場合、該人物を特定する人物特定情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した人物特定情報を前記印刷の印刷ジョブと対応付けて記憶する制御部とを有する印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記情報取得部は、前記接近センサが人物の接近を検知してから前記人物の接近を検知しなくなるまでの間、所定の第2のタイミングで前記人物特定情報を取得する印刷装置。 - 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
前記情報取得部は、前記人物特定情報として前記人物の撮影された顔の画像を取得する印刷装置。 - 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
前記情報取得部は、ネットワークカメラが撮像した画像を取得し、
前記制御部は、前記情報取得部が前記ネットワークカメラから取得した画像のうち、前記接近センサが人物の接近を検知してから前記人物の接近を検知しなくなるまでの間の画像を前記人物特定情報として取得し、該取得した人物特定情報を前記印刷の印刷ジョブと対応付けて記憶する印刷装置。 - 請求項3または請求項4に記載の印刷装置において、
前記人物の画像と該人物の識別情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデーターベースを有し、
前記制御部は、前記データーベースにて前記印刷の指示に含まれる前記識別情報と対応付けられている画像と、前記取得した画像に含まれる人物の画像とが一致しない場合、前記取得した画像を記憶する印刷装置。 - 請求項3から5のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記制御部が記憶している画像を表示する表示部を有する印刷装置。 - 請求項3から5のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記制御部が記憶している画像を所定の送信先へ送信する送信部を有する印刷装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記印刷を終了した媒体が積載される積載部と、
前記積載部に積載された前記媒体を検知する媒体センサを有し、
前記接近センサは、前記媒体センサが前記媒体の少なくとも一部が前記積載部から無くなったと判別した場合、前記人物の接近の検知を終了する印刷装置。 - 印刷の指示を受けてから該印刷を終了した後の所定の第1のタイミングまで人物の接近を検知する処理と、
前記人物の接近を検知した場合、該人物を特定する人物特定情報を取得する処理と、
前記取得した人物特定情報を前記印刷の印刷ジョブと対応付けて記憶する処理とを行う情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018239690A JP2020100069A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | 印刷装置および情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018239690A JP2020100069A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | 印刷装置および情報処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020100069A true JP2020100069A (ja) | 2020-07-02 |
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ID=71140677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018239690A Pending JP2020100069A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | 印刷装置および情報処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020100069A (ja) |
-
2018
- 2018-12-21 JP JP2018239690A patent/JP2020100069A/ja active Pending
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