JP2020099450A - X線ct装置、および医用画像処理装置 - Google Patents

X線ct装置、および医用画像処理装置 Download PDF

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浩二 竹井
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博文 石原
Hirobumi Ishihara
博文 石原
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洋平 神長
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Abstract

【課題】より正確に造影スキャンのパラメータを決定することである。【解決手段】実施形態のX線CT装置は、X線管と、X線検出器と、パラメータ決定部とを持つ。X線管は、X線を照射する。X線検出器は、前記X線管により照射され、被検体を通過したX線の強度を検出する。パラメータ決定部は、前記被検体に造影剤を投与した状態で前記X線管および前記X線検出器を動作させて行われるk回目(kは1以上の自然数)の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を用いて、k+1回目以降の造影スキャンの動作パラメータを決定する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、X線CT装置、および医用画像処理装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置を用いた検査において、被検体に造影剤を投与した造影スキャンが実行される場合がある。肝臓、腎臓、膵臓、脾臓、副腎などが造影スキャンの対象となる。これに関連し、パラメータ蓄積メモリに造影剤到達時間又は取り込み時間を格納しておき、診断に用いる技術が開示されている。また、3D(three dimension)スキャノによって取得したデータにおいて解剖学的な特徴点を検出し、これによって臓器の形状等の情報を取得し、造影剤の注入条件を決定する技術が開示されている。しかしながら、従来の技術では、造影スキャンの諸条件を規定するパラメータを正確に決定することができない場合があった。
特表2004−538080号公報 特開2017−202311号公報
本発明が解決しようとする課題は、より正確に造影スキャンのパラメータを決定することである。
実施形態のX線CT装置は、X線管と、X線検出器と、パラメータ決定部とを持つ。X線管は、X線を照射する。X線検出器は、前記X線管により照射され、被検体を通過したX線の強度を検出する。パラメータ決定部は、前記被検体に造影剤を投与した状態で前記X線管および前記X線検出器を動作させて行われるk回目(kは1以上の自然数)の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を用いて、k+1回目以降の造影スキャンの動作パラメータを決定する。
実施形態に係るX線CT(Computed Tomography:コンピュータ断層診断)装置1の構成図。 第1の実施形態に係る処理回路50の構成図。 1回目の造影スキャンにおけるCT値の変化の一例を示す図(その1)。 1回目の造影スキャンにおけるCT値の変化の一例を示す図(その2)。 1回目の造影スキャンにおけるCT値の変化の一例を示す図(その3)。 1回目の造影スキャンにおけるCT値の変化の一例を示す図(その4)。 第1の実施形態における造影スキャンに関する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る処理回路50Aの構成図。 第2の実施形態における造影スキャンに関する処理の流れの一例を示すフローチャート。 第2の実施形態においてディスプレイ42が表示する画像の一例を示す図。 指標値Vfを計算する原理の一例について説明するための図。 第2の実施形態においてディスプレイ42が表示する画像の他の一例を示す図。 第1の実施形態に相当する医用画像処理装置がX線CT装置とは別体の装置である例を示す図。
以下、実施形態のX線CT装置、および医用画像処理装置を、図面を参照して説明する。X線CT装置は、被検体の内部をX線によってスキャン(撮影)し、三次元のCT画像データや断面像などを生成する装置である。以下の説明では、被検体は、寝台装置の天板に乗せられた状態で回転フレームの内側(回転中心)に導入されてスキャンされるものとするが、適宜注釈するように、X線CT装置の態様としては種々の変形が可能である。また、X線CT装置は、造影剤を被検体に投与した状態で行われる造影スキャンを実行する。X線CT装置に含まれたり、含まれなかったりする医用画像処理装置は、この造影スキャンにおける各種パラメータを好適に決定することができる。以下、これについて順を追って説明する。
(第1の実施形態)
[構成]
図1は、実施形態に係るX線CT(Computed Tomography:コンピュータ断層診断)装置1の構成図である。X線CT装置1は、例えば、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。図1では、説明の都合上、架台装置10をZ軸方向から見た図とX軸方向から見た図の双方を掲載しているが、実際には、架台装置10は一つである。実施形態では、非チルト状態での回転フレーム17の回転軸または寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して水平である軸をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して垂直である方向をY軸方向とそれぞれ定義する。
架台装置10は、例えば、X線管11と、ウェッジ12と、コリメータ13と、X線高電圧装置14と、X線検出器15と、データ収集システム(以下、DAS:Data Acquisition System)16と、回転フレーム17と、制御装置18とを有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生させる。X線管11は、真空管を含む。例えば、X線管11は、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管である。
ウェッジ12は、X線管11から被検体Pに照射されるX線量を調節するためのフィルタである。ウェッジ12は、X線管11から被検体Pに照射されるX線量の分布が予め定められた分布になるように、自身を透過するX線を減衰させる。ウェッジ12は、ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。ウェッジ12は、例えば、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したものである。
コリメータ13は、ウェッジ12を透過したX線の照射範囲を絞り込むための機構である。コリメータ13は、例えば、複数の鉛板の組み合わせによってスリットを形成することで、X線の照射範囲を絞り込む。コリメータ13は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
X線高電圧装置14は、例えば、高電圧発生装置と、X線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器(トランス)および整流器などを含む電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生させる。X線制御装置は、X線管11に発生させるべきX線量に応じて高電圧発生装置の出力電圧を制御する。高電圧発生装置は、上述した変圧器によって昇圧を行うものであってもよいし、インバータによって昇圧を行うものであってもよい。X線高電圧装置14は、回転フレーム17に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(不図示)の側に設けられてもよい。
X線検出器15は、X線管11が発生させ、被検体Pを通過して入射したX線の強度を検出する。X線検出器15は、検出したX線の強度に応じた電気信号(光信号などでもよい)をDAS18に出力する。X線検出器15は、例えば、複数のX線検出素子列を有する。複数のX線検出素子列のそれぞれは、X線管11の焦点を中心とした円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたものである。複数のX線検出素子列は、スライス方向(列方向、row方向)に配列される。
X線検出器15は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。それぞれのシンチレータは、シンチレータ結晶を有する。シンチレータ結晶は、入射するX線の強度に応じた光量の光を発する。グリッドは、シンチレータアレイのX線が入射する面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドは、コリメータ(一次元コリメータまたは二次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。光センサアレイは、シンチレータにより発せられる光の光量に応じた電気信号を出力する。X線検出器15は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であってもかまわない。
DAS16は、例えば、増幅器と、積分器と、A/D変換器とを有する。増幅器は、X線検出器15の各X線検出素子により出力される電気信号に対して増幅処理を行う。積分器は、増幅処理が行われた電気信号をビュー期間に亘って積分する。A/D変換器は、積分結果を示す電気信号をデジタル信号に変換する。DAS16は、デジタル信号に基づく検出データをコンソール装置40に出力する。検出データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、及び収集されたビューを示すビュー番号により識別されたX線強度のデジタル値である。フルスキャンを行う場合においてX線管11によりX線が連続曝射されている場合、DAS16は、全周囲分(360度分)の検出データ群を収集する。ハーフスキャンを行う場合においてX線管11によりX線が連続曝射されている場合、DAS16は、半周囲分(180度分)の検出データを収集する。
回転フレーム17は、X線管11、ウェッジ12、およびコリメータ13と、X線検出器15とを対向支持する円環状の部材である。回転フレーム17は、固定フレームによって、内部に導入された被検体Pを中心として回転自在に支持される。回転フレーム17は、更にDAS16を支持する。DAS16が出力する検出データは、回転フレーム17に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から、光通信によって、架台装置10の非回転部分(例えば固定フレーム)に設けられたフォトダイオードを有する受信機に送信され、受信機によってコンソール装置40に転送される。なお、回転フレーム17から非回転部分への検出データの送信方法として、前述の光通信を用いた方法に限らず、非接触型の任意の送信方法を採用してよい。回転フレーム17は、X線管11などを支持して回転させることができるものであれば、円環状の部材に限らず、アームのような部材であってもよい。
X線CT装置1は、例えば、X線管11とX線検出器15の双方が回転フレーム17によって支持されて被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate−TypeのX線CT装置(第3世代CT)であるが、これに限らず、円環状に配列された複数のX線検出素子が固定フレームに固定され、X線管11が被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate−TypwnoX線CT装置(第4世代CT)であってもよい。
制御装置18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを有する処理回路と、モータやアクチュエータなどを含む駆動機構とを有する。制御装置18は、コンソール装置40または架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43からの入力信号を受け付けて、架台装置10および寝台装置30の動作を制御する。例えば、制御装置18は、回転フレーム17を回転させたり、架台装置10をチルトさせたり、寝台装置30の天板33を移動させたりする。架台装置10をチルトさせる場合、制御装置18は、入力インターフェース43に入力された傾斜角度(チルト角度)に基づいて、Z軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム17を回転させる。制御装置18は、図示しないセンサの出力等によって回転フレーム17の回転角度を把握している。また、制御装置18は、回転フレーム17の回転角度を随時、後述するスキャン制御機能53に提供する。制御装置18は、架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられてもよい。
造影剤注入装置20は、被検体Pに造影剤を注入する。造影剤は、例えばヨード造影剤である。造影剤注入装置20は、被検体Pの静脈に、注射によって造影剤を注入する。造影剤注入装置20は、造影剤のトータルの注入量や注入速度を調節可能となっている。造影剤注入装置20は、被検体Pに造影剤を注入した後、続いて生理用食塩水を被検体Pに注入し、造影剤が検査対象箇所に早く到達するように後押しする。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置して移動させ、架台装置10の回転フレーム17の内部に導入する装置である。寝台装置30は、例えば、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを有する。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向(Y軸方向)に移動可能に支持する筐体を含む。寝台駆動装置32は、モータやアクチュエータを含む。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を、支持フレーム34に沿って、天板33の長手方向(Z軸方向)に移動させる。天板33は、被検体Pが載置される板状の部材である。
寝台駆動装置32は、天板33だけでなく、支持フレーム34を天板33の長手方向に移動させてもよい。また、上記とは逆に、架台装置10がZ軸方向に移動可能であり、架台装置10の移動によって回転フレーム17が被検体Pの周囲に来るように制御されてもよい。また、架台装置10と天板33の双方が移動可能な構成であってもよい。また、X線CT装置1は、被検体Pが立位または座位でスキャンされる方式の装置であってもよい。この場合、X線CT装置1は、寝台装置30に代えて被検体支持機構を有し、架台装置10は、回転フレーム17を、床面に垂直な軸方向を中心に回転させる。
上記構成により、X線CT装置1は、ヘリカルスキャン、コンベンショナルスキャン、ステップアンドシュートなどの態様で被検体Pのスキャンを行う。ヘリカルスキャンとは、天板33を移動させながら回転フレーム17を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンする態様である。コンベンショナルスキャンとは、天板33を静止させた状態で回転フレーム17を回転させて被検体Pを円軌道でスキャンする態様である。ステップアンドシュートとは、天板33の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行う態様である。
また、X線CT装置1は、造影剤注入装置20によって造影剤が被検体Pに投与された状態で行われる造影スキャンを実行する。造影スキャンは、ヘリカル、コンベンショナル、ステップアンドシュートのいずれかの態様で実行される。
コンソール装置40は、例えば、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路50とを有する。実施形態では、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40の各構成要素の一部または全部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。これらのうち一部はコンピュータ読み込み可能な非一過性の記憶媒体である。メモリ41は、例えば、検出データや投影データ、再構成画像データ、CT画像データ等を記憶する。これらのデータは、メモリ41ではなく(或いはメモリ41に加えて)、X線CT装置1が通信可能な外部メモリに記憶されてもよい。外部メモリは、例えば、外部メモリを管理するクラウドサーバが読み書きの要求を受け付けることで、クラウドサーバによって制御されるものである。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者による各種操作を受け付けるGUI(Graphical User Interface)画像等を表示する。ディスプレイ42は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40の本体部と無線通信可能な表示装置(例えばタブレット端末)であってもよい。
入力インターフェース43は、操作者による各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作の内容を示す電気信号を処理回路50に出力する。例えば、入力インターフェース43は、検出データまたは投影データ(後述)を収集する際の収集条件、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件などの入力操作を受け付ける。例えば、入力インターフェース43は、マウスやキーボード、タッチパネル、ドラッグボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、カメラ、赤外線センサ、マイク等により実現される。入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40の本体部と無線通信可能な表示装置(例えばタブレット端末)により実現されてもよい。
図2は、第1の実施形態に係る処理回路50の構成図である。処理回路50は、X線CT装置1の全体の動作を制御する。処理回路50は、例えば、システム制御機能51、パラメータ決定機能52、スキャン制御機能53、前処理機能54、再構成処理機能55、画像処理機能56、画像登録機能57、表示制御機能58などを実行する。処理回路50は、例えば、ハードウェアプロセッサがメモリ41に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA))などの回路(circutry)を意味する。メモリ41にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
システム制御機能51は、入力インターフェース43が受け付けた入力操作に基づいて、処理回路50の各種機能を制御する。
パラメータ決定機能52は、入力インターフェース43が受け付けた入力操作に基づいて、或いは自動的に、各種の撮影条件や造影剤の投与条件を決定付ける動作パラメータを決定する。例えば、パラメータ決定機能52は、撮影条件として、ヘリカル、コンベンショナル、ステップアンドシュートのいずれの態様でスキャンを実行するかを決定する。また、パラメータ決定機能52は、スキャンの開始トリガを決定する。スキャンには、後述する間欠スキャンと連続スキャンが含まれてよい。また、パラメータ決定機能52は、造影剤の投与条件を決定する。投与条件は、例えば造影剤の注入量および注入速度を含む。パラメータ決定機能52は、これらの条件を動作パラメータとして数値化し、造影剤注入装置20やスキャン制御機能53に出力する。
スキャン制御機能53は、X線高電圧装置14、DAS16、制御装置18、および寝台駆動装置32に指示することで、架台装置10における検出データの収集処理を制御する。スキャン制御機能53は、位置決め画像を収集する撮影、および診断に用いる画像を撮影する際の各部の動作をそれぞれ制御する。
前処理機能54は、DAS16により出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データを生成し、生成した投影データをメモリ41に記憶させる。
再構成処理機能55は、前処理機能54によって生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等による再構成処理を行って、CT画像データを生成し、生成したCT画像データをメモリ41に記憶させる。
画像処理機能56は、入力インターフェース43が受け付けた入力操作に基づいて、CT画像データを公知の方法により、三次元画像データや任意断面の断面像データに変換することで生成した画像データをメモリ41に記憶させる。三次元画像データへの変換は、前処理機能54によって行われてもよい。
画像登録機能57は、画像処理機能56により生成された画像データを、必要に応じてメモリ41の画像DB(データベース)41Aに登録する。
表示制御機能58は、各種画像データをディスプレイ42に表示させる。
[造影スキャンの流れ]
以下、実施形態による造影スキャンの流れについて説明する。造影スキャンは、複数回行われる場合がある。実施形態では、同じ被検体Pが同時期に行う1回目(k回目の一例)の造影スキャンと、2回目(k+1回目の一例)以降の造影スキャンとで異なる動作を行う。同時期とは、例えば、数か月以上、間が空いていないことをいう。
図3は、1回目の造影スキャンにおけるCT値の変化の一例を示す図(その1)である。図中、縦軸は任意に設定されるROI(Region Of Interest;関心領域)におけるCT値の代表値(例えば平均値)である。造影剤の存在する部分はCT値が高くなるため、本図におけるCT値は、造影剤が行き渡っている度合いを表している。なお、図における破線部分は、実際には撮影がなされていない期間の想定CT値であり、「仮に撮影がなされた場合のCT値」を意味する。
時刻t1において、造影剤の被検体Pへの注入が開始される。時刻t1から第1規定時間T1が経過した時刻t2において、スキャン制御機能53は間欠スキャンを開始する。間欠スキャンとは、X線管11が一回転するよりも短い期間の間、曝射を行って検出データを取得することを、繰り返し行う動作をいう。間欠スキャンにおいて取得された検出データを再構成処理機能55が再構成した画像は、表示制御機能58によってディスプレイ42に表示される。
スキャン制御機能53は、間欠スキャンにより取得された検出データに基づくCT画像(例えば断面画像)におけるROIのCT値が閾値Th1を超えるか否かを繰り返し判定する。ROIのCT値が閾値Thを超えた時刻t3において、スキャン制御機能53は連続スキャンを開始する。連続スキャンとは、実行期間の全体に亘って曝射を連続的に行って検出データを取得する動作をいう。連続スキャンは、例えば、第2規定時間T2の間、行われる。スキャン制御機能53は、連続スキャンを開始した時刻t3からタイマーを始動させ、経時した時間が第2規定時間T2を超えるか否かを繰り返し判定する。時刻t3から第2規定時間T2が経過した時刻t4において、スキャン制御機能53は連続スキャンを終了する。連続スキャンにおいて取得された検出データを再構成処理機能55が再構成した画像も、表示制御機能58によってディスプレイ42に表示される。
なお、図3は、自動的に連続スキャンを開始および終了する例について説明するものであるが、これに代えて、間欠スキャンにより取得された検出データに基づくCT画像を医師が目視で確認し、手動で連続スキャンを開始または終了するようにしてもよい。
画像登録機能57は、1回目の造影スキャンにおける間欠スキャンにおいて取得された検出データを再構成処理機能55が再構成した画像(以下、「1回目間欠スキャン画像」と称する)を、画像DB41Aに登録する。パラメータ決定機能52は、以下に説明するように、2回目以降の造影スキャンの動作パラメータを、画像DB41Aの一部としてメモリ41に記憶された1回目間欠スキャン画像に基づいて決定する。
[造影剤の行き渡りが早い例]
図4は、1回目の造影スキャンにおけるCT値の変化の一例を示す図(その2)である。本図に示す例では、間欠スキャンから連続スキャンに切り替わる時刻t13が、予め定められた基準時刻tr1よりもΔTだけ早くなっている(以下、切り替わる時刻が基準時刻tr1よりも早い場合、ΔTはマイナスの値をとるものとする)。基準時刻tr1と時刻tr2の間の期間期間Trefは、実験や経験則などから理想的な連続スキャンの期間として求められたものである。パラメータ決定機能52は、1回目の造影スキャンにおける間欠スキャン画像を参照し、造影剤の行き渡りが想定よりも早いことが推定される場合には、造影剤の注入速度を規定値よりも遅くする。具体的に、パラメータ決定機能52は、例えば、ΔTが閾値Th2以下である場合、造影剤の注入速度を規定値よりも遅くする(Th2<0)。このような条件を満たす場合、想定よりも早くスキャン対象箇所に造影剤が行き渡り、且つ想定よりも早くスキャン対象箇所から造影剤が抜けたことが分かるからである。
[造影剤の行き渡りが遅い例]
図5は、1回目の造影スキャンにおけるCT値の変化の一例を示す図(その3)である。本図に示す例では、間欠スキャンから連続スキャンに切り替わる時刻t23が、予め定められた基準時刻tr1よりもΔTだけ遅くなっている。パラメータ決定機能52は、1回目の造影スキャンにおける間欠スキャン画像を参照し、造影剤の行き渡りが想定よりも遅いことが推定される場合には、造影剤の注入速度を規定値よりも速くし、又は連続スキャンを開始するタイミングを基準タイミングよりも遅らせる。具体的に、パラメータ決定機能52は、例えば、ΔTが閾値Th3以下である場合、造影剤の注入速度を規定値よりも速くし、または連続スキャンを開始するタイミングを時刻t23よりも更に遅らせる(Th3>0)。この場合、想定よりも遅くスキャン対象箇所に造影剤が行き渡ったことが分かるからである。付言すると、造影剤の注入速度を規定値よりも速くすると、被検体Pによっては気分が悪くなったりする可能性があるため、連続スキャンを開始するタイミングを遅らせることで対応可能な場合には、その方が好ましい。パラメータ決定機能52は、閾値Th1を元の値よりも大きい値に変更したり、ROIのCT値が閾値Th1を超えたタイミングから一定時間経過してから連続スキャンを開始することにより、連続スキャンを開始するタイミングを遅らせる。
[造影剤の滞留時間が長い、又は短い例]
図6は、1回目の造影スキャンにおけるCT値の変化の一例を示す図(その4)である。本図に示す例では、連続スキャンが行われる期間T2が終了した段階で、CT値が想定よりも高くなっている。パラメータ決定機能52は、1回目の造影スキャンにおける間欠スキャン画像を参照し、造影剤の滞留時間が想定よりも長いことが推定される場合には、造影剤の注入量を少なくし、又は既定のスキャン方式がコンベンショナルスキャンまたはステップアンドシュートであればスキャン方式をヘリカルスキャンに切り替える。ヘリカルスキャンはコンベンショナルスキャンまたはステップアンドシュートに比して所要時間が長いからである。具体的に、パラメータ決定機能52は、例えば、期間T2におけるCT値を積分した値∫CTが閾値Th4以上である場合、造影剤の注入量を少なくし、又はスキャン方式をヘリカルスキャンに切り替える。この逆に、パラメータ決定機能52は、1回目の造影スキャンにおける間欠スキャン画像を参照し、造影剤の滞留時間が想定よりも短いことが推定される場合には、造影剤の注入量を多くし、又は既定のスキャン方式がヘリカルスキャンであればスキャン方式をコンベンショナルスキャンまたはステップアンドシュートに切り替える。具体的に、パラメータ決定機能52は、例えば、期間T2におけるCT値を積分した値∫CTが閾値Th5以下である場合(Th4>Th5)、造影剤の注入量を多くし、又はスキャン方式をコンベンショナルスキャンまたはステップアンドシュートに切り替える。
図7は、第1の実施形態における造影スキャンに関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、スキャン制御機能53は、被検体Pに造影剤を投与するように造影剤注入装置20を制御する(ステップS100)。次に、スキャン制御機能53は、1回目の間欠スキャンを行うようにX線高電圧装置14、DAS16、制御装置18、および寝台駆動装置32を制御する(ステップS102)。以下、(間欠または連続)スキャンを行うようにX線高電圧装置14、DAS16、制御装置18、および寝台駆動装置32を制御することを、単にスキャンを行うと表記する。次に、画像登録機能57が、間欠スキャンにより得られた画像をメモリ41に格納する(ステップS104)。次に、スキャン制御機能53が、1回目の連続スキャンを行う(ステップS106)。次に、画像登録機能57が、連続スキャンにより得られた画像をメモリ41に格納する(ステップS108)。
その後、再検査の実施が決定されると、パラメータ決定機能52が、1回目の間欠スキャンおよび1回目の連続スキャンによって得られた画像に基づいて、造影スキャンの動作パラメータを決定する(ステップS110〜S124)。なお、将来の再検査に備えて、造影スキャンの動作パラメータを決定することが、再検査の実施が決定される前に行われてもよい。
まず、パラメータ決定機能52は、連続スキャンに切り替わる時刻と、予め定められた基準時刻との差分ΔTが閾値Th2以下であるか否かを判定する(ステップS110)。差分ΔTが閾値Th2以下である場合、パラメータ決定機能52は、造影剤の注入速度を規定値よりも遅くする(ステップS112)。
次に、パラメータ決定機能52は、連続スキャンに切り替わる時刻と、予め定められた基準時刻との差分ΔTが閾値Th3以上であるか否かを判定する(ステップS114)。差分ΔTが閾値Th3以上である場合、パラメータ決定機能52は、造影剤の注入速度を規定値よりも速くし、または連続スキャンの開始タイミングを遅らせる(ステップS116)。
次に、パラメータ決定機能52は、期間T2におけるCT値を積分した値∫CTが閾値Th4以上であるか否かを判定する(ステップS118)。期間T2におけるCT値を積分した値∫CTが閾値Th4以上である場合、パラメータ決定機能52は、造影剤の注入量を少なくし、またはスキャン方式をヘリカルスキャンに切り替える(ステップS120)。
次に、パラメータ決定機能52は、期間T2におけるCT値を積分した値∫CTが閾値Th5以下であるか否かを判定する(ステップS122)。期間T2におけるCT値を積分した値∫CTが閾値Th5以下である場合、パラメータ決定機能52は、造影剤の注入量を少なくし、またはスキャン方式をヘリカルスキャンに切り替える(ステップS124)。
上記のように造影スキャンの動作パラメータが決定されると、スキャン制御機能53は、被検体Pに造影剤を投与するように造影剤注入装置20を制御し(ステップS126)、2回目の間欠スキャンを行い(ステップS128)、次いで2回目の連続スキャンを行う(ステップS130)。次に、画像登録機能57が、連続スキャンにより得られた画像をメモリ41に格納する(ステップS132)。なお、3回目以降の造影スキャンに備えて、2回目の間欠スキャンによって得られた画像をメモリ41に格納しておいてもよい。
以上説明した第1の実施形態によれば、X線を照射するX線管11と、X線管11により照射され、被検体Pを通過したX線の強度を検出するX線検出器15と、被検体Pに造影剤を投与した状態でX線管11およびX線検出器15を動作させて行われるk回目(kは1以上の自然数)の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を用いて、k+1回目以降の造影スキャンの動作パラメータを決定するパラメータ決定機能52と、を備えることにより、より正確に造影スキャンのパラメータを決定することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、処理回路の機能が第1の実施形態と異なるため、係る相違点を中心に説明する。図8は、第2の実施形態に係る処理回路50Aの構成図である。第2の実施形態に係る表示制御機能58Aは、造影スキャンにおいて行われる間欠スキャンによって取得された画像に基づいて、造影剤の行き渡り具合を示す画像をディスプレイ42に表示させる。また、スキャン制御機能53Aは、表示制御機能58Aの機能に関連して第1の実施形態とは異なる処理を行う。処理回路50Aは、パラメータ決定機能52を有してもよいし、有さなくてもよい。以下、第2の実施形態の機能に関して、フローチャートに即して説明する。
図9は、第2の実施形態における造影スキャンに関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、スキャン制御機能53Aは、被検体Pに造影剤を投与するように造影剤注入装置20を制御する(ステップS200)。次に、スキャン制御機能53Aは、1回目の間欠スキャンを行い(ステップS202)、次いで1回目の連続スキャンを行う(ステップS204)。次に、画像登録機能57が、連続スキャンにより得られた画像をメモリ41に格納する(ステップS206)。
その後、再検査の実施が決定されると、表示制御機能58Aが、1回目の連続スキャンにより得られた画像に基づいて被検体Pの三次元画像を生成し、対象部位の占める領域を特定する(ステップS208)。表示制御機能58Aは、例えば、解剖学的な特徴点(Anatomical Landmark)に基づいて対象部位を含む複数の部位の占める領域を特定する。ここで、解剖学的な特徴点とは、特定の骨や臓器、血管、神経、内腔などの部位の特徴を示す点である。すなわち、表示制御機能58Aは、特定の臓器や骨などの解剖学的な特徴点を検出することによって、三次元画像に含まれる骨や臓器、血管、神経、内腔などを検出し、これによって対象部位の占める領域を特定する。
スキャン制御機能53Aが、被検体Pに造影剤を投与するように造影剤注入装置20を制御し(ステップS208)、スキャン制御機能53Aが、2回目の間欠スキャンを行う(ステップS210)。
このとき、表示制御機能58Aは、対象部位に対する造影剤の行き渡り度合いを示す指標値Vfを計算し(ステップS214)、行き渡り度合いを表すグラフィックをステップS208で生成した三次元画像に重畳させてディスプレイ42に表示させる(ステップS216)。
図10は、第2の実施形態においてディスプレイ42が表示する画像の一例を示す図である。この画像は、領域A1と領域A2を含む。領域A1には、例えば、ステップS208で生成された三次元画像に重畳させて、対象部位TP(本図の例では肝臓)の占める領域が、指標値Vfに応じた色彩で表されたグラフィックが表示される。また、領域A2には、2回目の間欠スキャンによって得られるアキシャル断面画像が表示される。なお、指標値Vfに応じた色彩で表されたグラフィックが表示されるのは、領域A1に代えて(または、加えて)領域A2であってもよい。
図11は、指標値Vfを計算する原理の一例について説明するための図である。対象部位TPに対して造影剤が体軸方向に流れることが既知であるものとする。表示制御機能58Aは、例えば、造影剤が流れる方向に交差するアキシャル断面Ax1〜Ax3のそれぞれに関するアキシャル断面画像のそれぞれについて、CT値の代表値(例えば平均値など)を求め、代表値の加重和を求め、或いは単に加算し、または幾何平均を求めるなどにより指標値Vfを計算する。係る計算は、式(1)で表される。式中、α1〜α3は任意の係数であり、Av{}は平均を求めることを表す。係る原理はあくまで一例であり、表示制御機能58Aは、単位1断面のアキシャル断面画像を生成して第1の実施形態と同様にROI内のCT値を平均して指標値を計算してもよい。
Vf=α1・Av{CT値(Ax1)}+α2・Av{CT値(Ax2)}+α3・Av{CT値(Ax3)} …(1)
図10に例示した画像が表示されると、スキャン制御機能53Aが、連続スキャンの開始条件を満たすか否かを判定する(ステップS218)。連続スキャンの開始条件とは、例えば、指標値Vfが閾値Th6以上であることである。連続スキャンの開始条件が満たされない場合、ステップS212に処理が戻される。
連続スキャンの開始条件が満たされた場合、スキャン制御機能53Aは、2回目の連続スキャンを開始する(ステップS220)。そして、画像登録機能57が、連続スキャンにより得られた画像をメモリ41に格納する(ステップS222)。
図9のフローチャートにおいて、ステップS218の処理を、「入力インターフェース43が連続スキャンの開始操作を受け付けたか否かを判定する」に変更してもよい。
図9のフローチャートにおいて、「1回目」を「k回目」、「2回目」を「k+1回目」と読み替えてもよい。
ディスプレイ42が表示する画像では、図10で示したように対象部位TPの占める領域が、指標値Vfに応じた色彩で表されるのではなく、指標値Vfの変化に応じて形態が変化するグラフィックが表示されてもよい。図12は、第2の実施形態においてディスプレイ42が表示する画像の他の一例を示す図である。図示するように、表示制御機能58Aは、ディスプレイ42に、例えば、指標値Vfが大きくなるのに応じて領域を囲う曲線オブジェクトOBが徐々に広がるようなグラフィックを三次元画像に重畳させて領域A1に表示させ、或いはアキシャル断面画像に重畳させて領域A2に表示させる。
以上説明した第2の実施形態によれば、X線を照射するX線管11と、X線管11により照射され、被検体Pを通過したX線の強度を検出するX線検出器15と、画像を表示するディスプレイ42と、被検体Pに造影剤を投与した状態でX線管11およびX線検出器15を動作させて行われる造影スキャンにおいて行われる間欠スキャンによって取得された画像に基づいて、造影剤の行き渡り具合を示す画像をディスプレイ42に表示させる表示制御機能58Aとを備えることにより、造影スキャンの実施を適切に支援することができる。
第2の実施形態において、表示制御機能58Aは連続スキャンによって得られた画像に基づいて三次元画像を生成するものとしたが、これに代えて、スキャノ画像に基づいて三次元画像を生成してもよい。
また、指標値Vfを反映させてグラフィックの背景となる三次元画像またはアキシャル断面画像は、被検体Pをスキャンして得られた画像であるものとしたが、これに限らず、汎用の画像が用いられてもよい。この場合、例えば図9のフローチャートにおけるステップS208の処理は省略される。
また、第1の実施形態において、コンソール装置40が医用画像処理装置の一例であるものとしたが、医用画像処理装置は、X線CT装置とは別体の装置であってもよい。
図13は、第1の実施形態に相当する医用画像処理装置がX線CT装置とは別体の装置である例を示す図である。ここではX線CT装置1Bと表記する。X線CT装置1Bは、第1の実施形態のX線CT装置1から、少なくともパラメータ決定機能52が省略されたものである。図13の例において、医用画像処理装置100Bは、コンソール装置40BとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等を含む。医用画像処理装置100Bは、処理回路110Bと、メモリ120Bとを備える。処理回路110Bは、例えば、取得部112B、画像登録機能114B、パラメータ決定機能116Bなどを実行する。処理回路110Bは、例えば、ハードウェアプロセッサ(前述)がメモリ120Bに記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
取得部112Bは、X線CT装置1Bから、少なくとも間欠スキャンによって得られた画像を取得する。画像登録機能114Bは、取得部112Bによって取得された画像をメモリ120Bに格納された画像DB120BAに登録する。パラメータ決定機能116Bは、第1の実施形態のパラメータ決定機能52と同様の手法により、2回目以降の造影スキャンの動作パラメータを決定し、決定した動作パラメータをX線CT装置1Bに送信する。これによって、医用画像処理装置100Bは、より正確に造影スキャンのパラメータを決定することができる。また、X線CT装置1Bは、造影スキャンを適切な条件で実行することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、X線を照射するX線管11と、X線管11により照射され、被検体Pを通過したX線の強度を検出するX線検出器15と、被検体Pに造影剤を投与した状態でX線管11およびX線検出器15を動作させて行われるk回目(kは1以上の自然数)の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を用いて、k+1回目以降の造影スキャンの動作パラメータを決定するパラメータ決定機能52と、を持つことにより、より正確に造影スキャンのパラメータを決定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線管
15 X線検出器
30 寝台装置
40 コンソール装置
50、50A 処理回路
51 システム制御機能
52 パラメータ決定機能
53、53A スキャン制御機能
54 前処理機能
55 再構成処理機能
56 画像処理機能
57 画像登録機能
58、58A 表示制御機能
100B 医用画像処理装置
110B 処理回路
112B 取得部
114B 画像登録機能
116B パラメータ決定機能

Claims (13)

  1. X線を照射するX線管と、
    前記X線管により照射され、被検体を通過したX線の強度を検出するX線検出器と、
    前記被検体に造影剤を投与した状態で前記X線管および前記X線検出器を動作させて行われるk回目(kは1以上の自然数)の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を用いて、k+1回目以降の造影スキャンの動作パラメータを決定するパラメータ決定部と、
    を備えるX線CT装置。
  2. 前記パラメータ決定部は、前記k回目の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像に関心領域を設定し、前記関心領域におけるCT値に基づいて前記造影剤の行き渡り具合を示す指標値を導出し、前記指標値に基づいてk+1回目以降の造影スキャンの動作パラメータを決定する、
    請求項1記載のX線CT装置。
  3. 前記パラメータ決定部は、k回目の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を解析し、造影剤の行き渡りが想定よりも早いことが推定される場合には、k+1回目の造影スキャンにおける造影剤の注入速度を規定値よりも遅くする、
    請求項1または2記載のX線CT装置。
  4. 前記パラメータ決定部は、k回目の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を解析し、造影剤の行き渡りが想定よりも遅いことが推定される場合には、k+1回目の造影スキャンにおける造影剤の注入速度を規定値よりも速くし、又はk+1回目の造影スキャンにおいて間欠スキャンの後に行われる連続スキャンを開始するタイミングを基準タイミングよりも遅らせる、
    請求項1から3のうちいずれか1項記載のX線CT装置。
  5. 前記パラメータ決定部は、k回目の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を解析し、造影剤の滞留時間が想定よりも長いことが推定される場合には、k+1回目の造影スキャンにおける造影剤の注入量を少なくし、又はk+1回目の造影スキャンにおいて既定のスキャン方式がコンベンショナルスキャンまたはステップアンドシュートであればスキャン方式をヘリカルスキャンに切り替える、
    請求項1から4のうちいずれか1項記載のX線CT装置。
  6. 前記パラメータ決定部は、k回目の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を解析し、造影剤の滞留時間が想定よりも短いことが推定される場合には、k+1回目の造影スキャンにおける造影剤の注入量を多くし、又はk+1回目の造影スキャンにおいて既定のスキャン方式がヘリカルスキャンであればスキャン方式をコンベンショナルスキャンまたはステップアンドシュートに切り替える、
    請求項1から5のうちいずれか1項記載のX線CT装置。
  7. 被検体に造影剤を投与した状態で行われるk回目(kは1以上の自然数)の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像を用いて、k+1回目以降の造影スキャンの動作パラメータを決定するパラメータ決定部を備え、
    前記造影スキャンは、X線を照射するX線管、および、前記X線管により照射され被検体を通過したX線の強度を検出するX線検出器を動作させて行われる、
    医用画像処理装置。
  8. X線を照射するX線管と、
    前記X線管により照射され、被検体を通過したX線の強度を検出するX線検出器と、
    画像を表示する表示部と、
    前記被検体に造影剤を投与した状態で前記X線管および前記X線検出器を動作させて行われる造影スキャンにおいて行われる間欠スキャンによって取得された画像に基づいて、造影剤の行き渡り具合を示す画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えるX線CT装置。
  9. 前記表示制御部は、前記間欠スキャンによって取得された画像に関心領域を設定し、前記関心領域におけるCT値に基づいて前記造影剤の行き渡り具合を示す指標値を導出し、前記指標値に基づいて前記造影剤の行き渡り具合を示す画像を生成する、
    請求項8記載のX線CT装置。
  10. 前記表示制御部は、事前に前記被検体に対して行われた造影スキャンにより取得された画像を、前記造影剤の行き渡り具合を示す画像の背景とする、
    請求項8または9記載のX線CT装置。
  11. 前記表示制御部は、事前に前記被検体に対して行われた造影スキャンにより取得された三次元画像を、前記造影剤の行き渡り具合を示す画像の背景とする、
    請求項10記載のX線CT装置。
  12. 前記表示制御部は、前記被検体に対する当該回の造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンにより取得されたアキシャル断面画像を、造影剤の行き渡り具合を示す画像の背景とする、
    請求項10記載のX線CT装置。
  13. 被検体に造影剤を投与した状態で行われる造影スキャンにおいて行われた間欠スキャンによって取得された画像に基づいて、造影剤の行き渡り具合を示す画像を表示部に表示させる表示制御部を備え、
    前記造影スキャンは、X線を照射するX線管、および、前記X線管により照射され被検体を通過したX線の強度を検出するX線検出器を動作させて行われる、
    医用画像処理装置。
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