JP7433809B2 - 学習済みモデルの生成方法、および医用処理装置 - Google Patents

学習済みモデルの生成方法、および医用処理装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、学習済みモデルの生成方法、および医用処理装置に関する。
従来、X線CT(Computed Tomography)装置において、デュアルエネルギースキャン(Dual Energy Scan)という手法が用いられている。このデュアルエネルギースキャンでは、被検体に対して、低エネルギーのX線と、高エネルギーのX線とを照射したときのCT値の変化に基づいて、画像データを生成する。また、このようなデュアルエネルギースキャンにより生成された画像データから、特定物質(例えば、造影剤成分、カルシウム成分等)を計算により除去する手法が知られている。
しかしながら、従来の手法により、元の画像データから特定物質を計算により除去した場合、元の画像データにおいて特定物質が含まれていた部分の辺縁に不自然な部分が残り、最終的に得られる画像の品質が低下してしまう場合があった。
米国特許第9247919号明細書
本発明が解決しようとする課題は、特定物質による影響が低減された高品質の画像を得ることである。
実施形態の学習済みモデルの生成方法は、第1の取得ステップと、第2の取得ステップと、学習ステップとを含む。第1の取得ステップは、特定物質を含む対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた、複数のX線エネルギーに対応する複数のデータセットを取得する。第2の取得ステップは、前記特定物質を含まない前記対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた単一のデータセットを取得する。学習ステップは、前記複数のデータセットを入力とし、前記単一のデータセットを出力とした学習により、前記特定物質を含む被検体に対してX線スキャンを実行することで得られた、前記複数のX線エネルギーに対応し、前記複数のデータセットとは別の複数のデータセットを入力することで、前記特定物質による影響が低減された、前記単一のデータセットとは別の単一のデータセットを生成するための学習済みモデルを生成する。
第1の実施形態に係るX線CT装置1の構成図。 第1の実施形態に係るメモリ41に格納されるデータの一例を示す図。 第1の実施形態に係るメモリ41に格納された再構成画像41-4の一例を示す図。 第1の実施形態に係る生成機能57の機能構成の一例を示す図。 第1の実施形態に係る学習機能58の機能構成の一例を示す図。 第1の実施形態に係る処理回路50の学習処理の一連の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態に係る処理回路50の学習処理におけるモデル入力および出力の関係を示す図。 第1の実施形態に係る処理回路50による生成処理の一連の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態に係るメモリ41に格納されるデータの一例を示す図。 第2の実施形態に係るメモリ41に格納された検出データ41-2の一例を示す図。 第2の実施形態に係る処理回路50の学習処理の一連の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態に係る処理回路50の学習処理におけるモデル入力および出力の関係を示す図。 第2の実施形態に係る処理回路50による生成処理の一連の流れを示すフローチャート。 第2の実施形態に係る処理回路50の学習処理におけるモデル入力および出力の関係の他の例を示す図。 第3の実施形態に係るメモリ41に格納されるデータの一例を示す図。 第3の実施形態に係るメモリ41に格納された再構成画像41-4の一例を示す図。 第3の実施形態に係る処理回路50の学習処理の一連の流れを示すフローチャート。 第3の実施形態に係る処理回路50の学習処理におけるモデル入力および出力の関係を示す図。 第3の実施形態に係る処理回路50による生成処理の一連の流れを示すフローチャート。
以下、実施形態の学習済みモデルの生成方法、および医用処理装置を、図面を参照して説明する。医用処理装置は、例えば、X線CT装置等の医用画像に対する処理を行って被検体を診断する医用診断装置である。以下の説明において、医用処理装置がX線CT装置である場合を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置1の構成図である。X線CT装置1は、X線スキャン(デュアルエネルギースキャン)を実行する。デュアルエネルギースキャンには、例えば、1個のX線管を用いてX線管に印加する管電圧を切り替えることにより、低エネルギーのX線と高エネルギーのX線との各々を個別に被検体に照射する方式や、高速にX線管の管電圧を切り替えながら、低エネルギーのX線と高エネルギーのX線とを被検体にほぼ同時に照射する方式等がある。X線CT装置1は、任意の方式のデュアルエネルギースキャンを実行してよい。
また、X線CT装置1は、デュアルエネルギースキャン後の画像処理において、仮想的な非造影(Virtual Non Contrast:以下、「VNC」と呼ぶ)の画像を生成する。このVNCは、造影剤を投与した被検体の撮影データから造影剤成分を計算により除去し、非造影の撮像データを生成する技術である。
X線CT装置1は、例えば、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。図1では、説明の都合上、架台装置10をZ軸方向から見た図とX軸方向から見た図の双方を掲載しているが、実際には、架台装置10は一つである。本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム17の回転軸または寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して水平である軸をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して垂直である方向をY軸方向とそれぞれ定義する。X線CT装置1またはコンソール装置40は、「医用処理装置」の一例である。
架台装置10は、例えば、X線管11と、ウェッジ12と、コリメータ13と、X線高電圧装置14と、X線検出器15と、データ収集システム(以下、DAS:Data Acquisition System)16と、回転フレーム17と、制御装置18とを有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生させる。X線管11は、真空管を含む。例えば、X線管11は、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管である。
ウェッジ12は、X線管11から被検体Pに照射されるX線量を調節するためのフィルタである。ウェッジ12は、X線管11から被検体Pに照射されるX線量の分布が予め定められた分布になるように、自身を透過するX線を減衰させる。ウェッジ12は、ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。ウェッジ12は、例えば、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したものである。
コリメータ13は、ウェッジ12を透過したX線の照射範囲を絞り込むための機構である。コリメータ13は、例えば、複数の鉛板の組み合わせによってスリットを形成することで、X線の照射範囲を絞り込む。コリメータ13は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
X線高電圧装置14は、例えば、高電圧発生装置と、X線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器(トランス)および整流器等を含む電気回路を有する。高電圧発生装置は、X線管11に印加する高電圧を発生させる。X線制御装置は、X線管11に発生させるべきX線量に応じて高電圧発生装置の出力電圧を制御する。高電圧発生装置は、上述した変圧器によって昇圧を行うものであってもよいし、インバータによって昇圧を行うものであってもよい。X線高電圧装置14は、回転フレーム17に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(不図示)の側に設けられてもよい。
X線制御装置は、デュアルエネルギースキャンを実行するために必要な電圧がX線管11に印加されるように、高電圧発生装置の出力電圧を制御する。例えば、X線制御装置は、コンソール装置40からの管電圧制御信号に従い、高電圧発生装置に高エネルギーのX線(High-kV)(第1のエネルギーのX線)と、低エネルギーのX線(Low-kV)(第1のエネルギーよりも低い第2のエネルギーのX線)とのいずれを出力させるかを制御する。
X線検出器15は、X線管11が発生させ、被検体Pを通過して入射したX線の強度を検出する。X線検出器15は、検出したX線の強度に応じた電気信号(光信号等でもよい)をDAS16に出力する。X線検出器15は、例えば、複数のX線検出素子列を有する。複数のX線検出素子列のそれぞれは、X線管11の焦点を中心とした円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたものである。複数のX線検出素子列は、スライス方向(列方向、row方向)に配列される。
X線検出器15は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。それぞれのシンチレータは、シンチレータ結晶を有する。シンチレータ結晶は、入射するX線の強度に応じた光量の光を発する。グリッドは、シンチレータアレイのX線が入射する面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドは、コリメータ(一次元コリメータまたは二次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。光センサアレイは、シンチレータにより発せられる光の光量に応じた電気信号を出力する。X線検出器15は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であってもよい。
DAS16は、例えば、増幅器と、積分器と、A/D変換器とを有する。増幅器は、X線検出器15の各X線検出素子により出力される電気信号に対して増幅処理を行う。積分器は、増幅処理が行われた電気信号をビュー期間(後述)に亘って積分する。A/D変換器は、積分結果を示す電気信号をデジタル信号に変換する。DAS16は、デジタル信号に基づく検出データをコンソール装置40に出力する。検出データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、及び収集されたビューを示すビュー番号により識別されたX線強度のデジタル値である。ビュー番号は、回転フレーム17の回転に応じて変化する番号であり、例えば、回転フレーム17の回転に応じてインクリメントされる番号である。従って、ビュー番号は、X線管11の回転角度を示す情報である。ビュー期間とは、あるビュー番号に対応する回転角度から、次のビュー番号に対応する回転角度に到達するまでの間に収まる期間である。DAS16は、ビューの切り替わりを、制御装置18から入力されるタイミング信号によって検知してもよいし、内部のタイマーによって検知してもよいし、図示しないセンサから取得される信号によって検知してもよい。フルスキャンを行う場合においてX線管11によりX線が連続曝射されている場合、DAS16は、全周囲分(360度分)の検出データ群を収集する。ハーフスキャンを行う場合においてX線管11によりX線が連続曝射されている場合、DAS16は、半周囲分(180度分)の検出データを収集する。
回転フレーム17は、X線管11、ウェッジ12、およびコリメータ13と、X線検出器15とを対向支持する円環状の部材である。回転フレーム17は、固定フレームによって、内部に導入された被検体Pを中心として回転自在に支持される。回転フレーム17は、更にDAS16を支持する。DAS16が出力する検出データは、回転フレーム17に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から、光通信によって、架台装置10の非回転部分(例えば固定フレーム)に設けられたフォトダイオードを有する受信機に送信され、受信機によってコンソール装置40に転送される。なお、回転フレーム17から非回転部分への検出データの送信方法として、前述の光通信を用いた方法に限らず、非接触型の任意の送信方法を採用してよい。回転フレーム17は、X線管11等を支持して回転させることができるものであれば、円環状の部材に限らず、アームのような部材であってもよい。
X線CT装置1は、例えば、X線管11とX線検出器15の双方が回転フレーム17によって支持されて被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate-TypeのX線CT装置(第3世代CT)であるが、これに限らず、円環状に配列された複数のX線検出素子が固定フレームに固定され、X線管11が被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate-TypeのX線CT装置(第4世代CT)であってもよい。
制御装置18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを有する処理回路と、モータやアクチュエータ等を含む駆動機構とを有する。制御装置18は、コンソール装置40または架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43からの入力信号を受け付けて、架台装置10および寝台装置30の動作を制御する。
制御装置18は、例えば、回転フレーム17を回転させたり、架台装置10をチルトさせたり、寝台装置30の天板33を移動させたりする。架台装置10をチルトさせる場合、制御装置18は、入力インターフェース43に入力された傾斜角度(チルト角度)に基づいて、Z軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム17を回転させる。制御装置18は、図示しないセンサの出力等によって回転フレーム17の回転角度を把握している。また、制御装置18は、回転フレーム17の回転角度を随時、処理回路50に提供する。制御装置18は、架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられてもよい。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置して移動させ、架台装置10の回転フレーム17の内部に導入する装置である。寝台装置30は、例えば、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを有する。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向(Y軸方向)に移動可能に支持する筐体を含む。寝台駆動装置32は、モータやアクチュエータを含む。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を、支持フレーム34に沿って、天板33の長手方向(Z軸方向)に移動させる。天板33は、被検体Pが載置される板状の部材である。
寝台駆動装置32は、天板33だけでなく、支持フレーム34を天板33の長手方向に移動させてもよい。また、上記とは逆に、架台装置10がZ軸方向に移動可能であり、架台装置10の移動によって回転フレーム17が被検体Pの周囲に来るように制御されてもよい。また、架台装置10と天板33の双方が移動可能な構成であってもよい。また、X線CT装置1は、被検体Pが立位または座位でスキャンされる方式の装置であってもよい。この場合、X線CT装置1は、寝台装置30に代えて被検体支持機構を有し、架台装置10は、回転フレーム17を、床面に垂直な軸方向を中心に回転させる。
コンソール装置40は、例えば、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、ネットワーク接続回路44と、処理回路50とを有する。第1の実施形態では、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40の各構成要素の一部または全部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、検出データ、投影データ、再構成画像(CT画像)等を記憶する。これらのデータは、メモリ41ではなく(或いはメモリ41に加えて)、X線CT装置1が通信可能な外部メモリに記憶されてもよい。外部メモリは、例えば、外部メモリを管理するクラウドサーバが読み書きの要求を受け付けることで、クラウドサーバによって制御されるものである。外部メモリは、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)と称されるシステムにより実現される。PACSとは、各種画像診断装置によって撮影された画像等を体系的に記憶するシステムである。
図2は、メモリ41に格納されるデータの一例を示す図である。図2に示すように、メモリ41には、例えば、撮影条件41-1や、DAS16により出力される検出データ41-2、処理回路50により生成される投影データ41-3、再構成画像41-4、生成画像41-5、学習済みモデル41-6等の情報が格納される。生成画像41-5および学習済みモデル41-6については後述する。
再構成画像41-4は、例えば、第1造影画像41-4a(第1の画像データ)と、第2造影画像41-4b(第2の画像データ)と、非造影画像41-4cとを含む。第1造影画像41-4aは、デュアルエネルギースキャンにおいて、高エネルギーのX線を、造影剤が投与された被検体に照射することにより得られる画像である。第2造影画像41-4bは、デュアルエネルギースキャンにおいて、低エネルギーのX線を、造影剤が投与された被検体に照射することにより得られる画像である。非造影画像41-4cは、造影剤が投与されていない、又は画像化される領域に造影剤が到達していない状態の被検体にX線を照射することにより得られる画像である。
図3は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の一例を示す図である。図示のように、メモリ41において、同一の被検体に対する撮影により得られる第1造影画像41-4aと、第2造影画像41-4bと、非造影画像41-4cとは、互いに関連付けられて記憶されている。例えば、「被検体A」に関して、第1造影画像41-4a1と、第2造影画像41-4b1と、非造影画像41-4c1とが互いに関連付けられて記憶されている。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路50によって生成された画像や、操作者による各種操作を受け付けるGUI(Graphical User Interface)画像等を表示する。ディスプレイ42は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40の本体部と無線通信可能な表示装置(例えば、タブレット端末)であってもよい。
入力インターフェース43は、操作者による各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作の内容を示す電気信号を処理回路50に出力する。例えば、入力インターフェース43は、検出データまたは投影データを収集する際の収集条件、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等の入力操作を受け付ける。例えば、入力インターフェース43は、マウスやキーボード、タッチパネル、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、カメラ、赤外線センサ、マイク等により実現される。入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40の本体部と無線通信可能な表示装置(例えば、タブレット端末)により実現されてもよい。
ネットワーク接続回路44は、例えば、プリント回路基板を有するネットワークカード、或いは無線通信モジュール等を含む。ネットワーク接続回路44は、接続する対象のネットワークの形態に応じた情報通信用プロトコルを実装する。ネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット、セルラー網、専用回線等を含む。
処理回路50は、X線CT装置1の全体の動作を制御する。処理回路50は、例えば、システム制御機能51、前処理機能52、再構成処理機能53、画像処理機能54、スキャン制御機能55、表示制御機能56、生成機能57と、学習機能58等を実行する。処理回路50は、例えば、ハードウェアプロセッサがメモリ41に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA))等の回路(circuitry)を意味する。メモリ41にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
コンソール装置40または処理回路50が有する各構成要素は、分散化されて複数のハードウェアにより実現されてもよい。処理回路50は、コンソール装置40が有する構成ではなく、コンソール装置40と通信可能な処理装置によって実現されてもよい。処理装置は、例えば、一つのX線CT装置と接続されたワークステーション、あるいは複数のX線CT装置に接続され、以下に説明する処理回路50と同等の処理を一括して実行する装置(例えば、クラウドサーバ)である。すわなち、本実施形態の構成を、X線CT装置と、他の処理装置とがネットワークを介して接続されたX線CTシステム(医用診断システム)として実現することも可能である。
システム制御機能51は、例えば、入力インターフェース43により受け付けられた入力操作に基づいて、処理回路50の各種機能を制御する。
前処理機能52は、DAS16により出力された検出データ41-2に対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を行って投影データ41-3を生成し、生成した投影データ41-3をメモリ41に記憶させる。
再構成処理機能53は、前処理機能52により生成された投影データ41-3に対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等による再構成処理を行って再構成画像41-4を生成し、生成した再構成画像41-4をメモリ41に記憶させる。
画像処理機能54は、入力インターフェース43により受け付けられた入力操作に基づいて、再構成画像41-4を公知の方法により、三次元画像や任意断面の断面像データに変換する。三次元画像への変換は、前処理機能52によって行われてもよい。
スキャン制御機能55は、X線高電圧装置14、DAS16、制御装置18、および寝台駆動装置32に指示することで、架台装置10における検出データの収集処理を制御する。スキャン制御機能55は、位置合わせ画像、本撮影画像、および診断に用いる画像を撮影する際の各部の動作をそれぞれ制御する。
表示制御機能56は、ディスプレイ42の表示態様を制御する。例えば、表示制御機能56は、ディスプレイ42を制御して、処理回路50によって生成された再構成画像や、操作者による各種操作を受け付けるGUI画像等を表示させる。
生成機能57は、学習済みモデル41-6に対して、再構成処理機能53により生成された第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bを入力することで、この再構成画像41-4において特定物質による影響が軽減された画像(生成画像41-5)を生成する。例えば、特定物質は、造影剤、またはカルシウムを組成に持つ物質である。
図4は、生成機能57の機能構成の一例を示す図である。図示のように、生成機能57は、例えば、取得機能57-1(取得部)と、データ生成機能57-2(データ生成部)とを備える。取得機能57-1は、再構成処理機能53により生成された第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bを取得する。データ生成機能57-2は、学習済みモデル41-6をメモリ41から読み出し、読み出した学習済みモデル41-6に対して、取得機能57-1により取得された第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bを入力することで、生成画像41-5を生成する。データ生成機能57-2は、生成された生成画像41-5を、メモリ41に記憶させる。
学習機能58は、特定物質を含む対象物(例えば、生体やファントム等)に対してX線スキャンを実行することにより得られた複数のX線エネルギーに対応する複数のデータセットと、上記の特定物質を含まない対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた単一のデータセットとの関係を学習することで、上記の複数のデータセットが入力されたときに、上記の単一のデータセットを出力するように学習された学習済みモデル41-6を生成する。
図5は、学習機能58の機能構成の一例を示す図である。図示のように、学習機能58は、例えば、第1取得機能58-1と、第2取得機能58-2と、モデル生成機能58-3とを備える。第1取得機能58-1は、特定物質を含む被検体に対して複数のX線エネルギーを照射することにより得られた複数のデータセットに基づいて再構成処理機能53により生成された複数の再構成画像41-4を取得する。第1取得機能58-1は、例えば、第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bを取得する。
第2取得機能58-2は、特定物質を含まない被検体に対してX線エネルギーを照射することにより得られたデータに基づいて再構成処理機能53により生成された再構成画像41-4を取得する。第2取得機能58-2は、例えば、非造影画像41-4cを取得する。
モデル生成機能58-3は、複数のデータセットを入力、単一のデータセットを出力とした学習により、特定物質を含む被検体に対してX線スキャンを実行することで得られた、複数のX線エネルギーに対応し、複数のデータセットとは別の複数のデータセットを入力することで、特定物質からの影響が低減された、単一のデータセットとは別の単一のデータセットを生成するための学習済みモデル41-6を生成する。
例えば、モデル生成機能58-3は、第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bを入力、非造影画像41-4cを出力とした学習を行う。例えば、モデル生成機能58-3は、第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bをモデルに入力した際に出力されるデータと、非造影画像41-4cのデータとの差分が小さくなるように、モデル内の種々のパラメータを、SGD(Stochastic Gradient Descent)、Momentum SGD、AdaGrad、RMSprop、AdaDelta、Adam(Adaptive moment estimation)などの勾配法を利用して学習する。モデル生成機能58-3は、例えば、ニューラルネットワーク(例えば、CNN:Convolution Neural Network)、ロジスティック回帰分析、サポートベクターマシンに基づく技術などの任意の機械学習により生成されたモデルを用いるものであってよい。
上記構成により、X線CT装置1は、ヘリカルスキャン、コンベンショナルスキャン、ステップアンドシュート等の態様で被検体Pのスキャンを行う。ヘリカルスキャンとは、天板33を移動させながら回転フレーム17を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンする態様である。コンベンショナルスキャンとは、天板33を静止させた状態で回転フレーム17を回転させて被検体Pを円軌道でスキャンする態様である。コンベンショナルスキャンを実行する。ステップアンドシュートとは、天板33の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行う態様である。
[処理フロー(学習段階)]
以下、第1の実施形態における処理回路50の処理フローについて説明する。処理回路50の処理には、学習済みモデル41-6を生成する学習処理と、学習済みモデル41-6を使用して生成画像41-5を生成する生成処理とが含まれる。以下においては、まず、処理回路50による学習処理について説明する。図6は、処理回路50の学習処理の一連の流れを示すフローチャートである。図7は、処理回路50の学習処理におけるモデル入力および出力の関係を示す図である。図6に示すフローチャートの処理は、例えば、X線CT装置1の操作者が、入力インターフェース43を操作して学習処理の開始を指示した場合に開始される。図6に示すフローチャートの処理は、多数の画像セット(互いに関連付けられた第1造影画像41-4a、第2造影画像41-4b、および非造影画像41-4cの組の複数セット)を用いて繰り返し行われる。なお、以下においては、学習データである再構成画像41-4が既に収集されて、メモリ41に格納されているものとする。
まず、学習機能58の第1取得機能58-1は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の中から、学習データとする、互いに関連付けられた第1造影画像41-4aと第2造影画像41-4bとの組(複数のデータセット)を取得する(ステップS100,第1の取得ステップ)。この第1造影画像41-4aと第2造影画像41-4bとの組は、同一の被検体に対してX線を照射することにより得られた画像である。図3に示す例では、第1取得機能58-1は、「第1造影画像41-4a1」と「第2造影画像41-4b1」との組、「第1造影画像41-4a2」と「第2造影画像41-4b2」との組、「第1造影画像41-4a3」と「第2造影画像41-4b3」との組などを取得する。すなわち、第1取得機能58-1は、特定物質を含む対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた、複数のX線エネルギーに対応する複数のデータセットを取得する。
次に、学習機能58の第2取得機能58-2は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の中から、第1取得機能58-1により取得された第1造影画像41-4aと第2造影画像41-4bとの組と関連付けられた非造影画像41-4c(単一のデータセット)を取得する(ステップS102,第2の取得ステップ)。図3に示す例では、第2取得機能58-2は、「非造影画像41-4c1」、「非造影画像41-4c2」、「非造影画像41-4c3」などを取得する。すなわち、第2取得機能58-2は、特定物質を含まない対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた単一のデータセットを取得する。
次に、学習機能58のモデル生成機能58-3は、第1取得機能58-1により取得された第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bを、モデルM1に入力し、その処理結果を得る(ステップS104)。
次に、モデル生成機能58-3は、処理結果のデータと、非造影画像41-4cのデータとの間の差分を算出する(ステップS106)。図3に示す例では、「第1造影画像41-4a1」と「第2造影画像41-4b1」との組をモデルM1に入力することにより得られた処理結果のデータと、「非造影画像41-4c1」のデータとの差分などを算出する。
次に、モデル生成機能58-3は、算出した差分に基づいて、モデルM1の内部パラメータを更新する(ステップS108)。例えば、モデル生成機能58-3は、算出した差分が小さくなるように、モデルM1の内部パラメータを更新する。モデル生成機能58-3は、「第1造影画像41-4a1」、「第2造影画像41-4b1」、および「非造影画像41-4c1」の組、「第1造影画像41-4a2」、「第2造影画像41-4b2」、および「非造影画像41-4c2」の組、ならびに「第1造影画像41-4a3」、「第2造影画像41-4b3」、および「非造影画像41-4c3」の組の各組を用いて、モデルM1の内部パラメータの更新処理を繰り返し行う(ループ処理)。このように内部パラメータの更新が行われたモデルM1が、学習済みモデル41-6となる。学習機能58は、この学習済みモデル41-6をメモリ41に格納する(ステップS110)。以上により、モデル生成機能58-3による学習ステップが完了し、本フローチャートの処理が終了する。
なお、正解データとして使用される非造影画像41-4cには、実際に非造影で撮影した画像に加えて(或いは代えて)、第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bに基づくVNC画像を人が修正した画像が含まれていてもよい。すなわち、上記のステップS102に加えて(或いは代えて)、例えば、生成機能57は、第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4b(複数のデータセット)に基づいてVNC画像を生成し(生成ステップ)、生成されたVNC画像を修正してよい。
[処理フロー(生成処理)]
次に、処理回路50による生成画像41-5の生成処理について説明する。図8は、処理回路50による生成処理の一連の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、被検体の造影画像の取得後、X線CT装置1の操作者が、入力インターフェース43を操作して生成画像41-5の生成処理の開始を指示した場合に開始される。
まず、生成機能57の取得機能57-1は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の中から、処理対象とする第1造影画像41-4aと第2造影画像41-4bとの組を取得する(ステップS200)。
次に、生成機能57のデータ生成機能57-2は、学習済みモデル41-6をメモリ41から読み出し、取得機能57-1により取得された第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bを学習済みモデル41-6に入力し、学習済みモデル41-6の出力である生成画像41-5を生成する(ステップS202)。
次に、データ生成機能57-2は、生成された生成画像41-5をメモリ41に格納する(ステップS204)。以上により、本フローチャートの処理が終了する。例えば、X線CT装置1の操作者は、入力インターフェース43を操作して、上記のように生成された生成画像41-5をディスプレイ42に表示させて、確認することができる。
以上、説明した第1の実施形態のX線CT装置1によれば、特定物質による影響が低減された高品質の画像を得ることができる。例えば、被検体の造影画像を学習済みモデル41-6に入力することで、この造影画像から造影剤による影響が低減された高品質の非造影画像を得ることができる。この非造影画像においては、元の造影画像において特定物質が含まれていた部分の辺縁に不自然な部分が残らず、視認性を高めることができる。また、被検体の非造影画像を撮影する必要がないため、被検体に対するX線の照射機会を減らすとともに、CT撮影に要する時間および手間を削減することができる。また、造影画像から非造影画像が生成されるため、従来のように造影画像の撮影と非造影画像の撮影とを別個に行う場合に生じていたような被検体の撮影部位の位置ずれが発生しない。このため、造影画像と非造影画像との比較が容易となる。
なお、上記の実施形態においては、モデル生成機能58-3が、造影画像、非造影画像の全体を学習する場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、モデル生成機能58-3は、画像を局所的(2D、3D)に学習して、学習済みモデルを生成するようにしてもよい。また、モデル生成機能58-3は、画像をセグメント(2D、3D)ごとに学習して、学習済みモデルを生成するようにしてもよい。また、モデル生成機能58-3は、画像を臓器ごと、血管サイズごとに学習して、学習済みモデルを生成するようにしてもよい。また、モデル生成機能58-3は、骨(造影により変化しない部位)など、除外するものを学習するようにしてもよい。
また、モデル生成機能58-3は、VNC画像を入力、非造影画像41-4cを出力とした学習を行うようにしてもよい。また、モデル生成機能58-3は、不自然な部分を含む低品質のVNC画像を不正解データとして学習するようにしてもよい。なお、データ生成機能57-2は、生成された生成画像41-5と、VNC画像とを混合するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、生成機能57が、再構成処理機能53により生成された再構成画像41-4を用いて、生成画像41-5を生成する例を説明した。これに対して、第2の実施形態では、生成機能57が、DAS16により出力される検出データ41-2(生データ)を用いて、生成画像41-5を生成する。このため、構成などについては第1の実施形態で説明した図および関連する記載を援用し、詳細な説明を省略する。
図9は、メモリ41に格納されるデータの一例を示す図である。図示のように、検出データ41-2は、例えば、第1検出データ41-2a(第1のデータ)と、第2検出データ41-2b(第2のデータ)と、第3検出データ41-2cとを含む。第1検出データ41-2aは、デュアルエネルギースキャンにおいて、高エネルギーのX線を造影剤が投与された被検体に照射することにより得られる生データである。第2検出データ41-2bは、デュアルエネルギースキャンにおいて、低エネルギーのX線を造影剤が投与された被検体に照射することにより得られる生データである。第3検出データ41-2cは、造影剤が投与されていない、又は画像化される領域に造影剤が到達していない状態の被検体にX線を照射することにより得られる生データである。メモリ41において、同一の被検体に対する撮影により得られる第1検出データ41-2aと、第2検出データ41-2bと、第3検出データ41-2cとは、互いに関連付けられて記憶されている。
図10は、メモリ41に格納された検出データ41-2の一例を示す図である。図示のように、メモリ41において、同一の被検体に対する撮影により得られる第1検出データ41-2aと、第2検出データ41-2bと、第3検出データ41-2cとは、互いに関連付けられて記憶されている。例えば、「被検体A」に関して、第1検出データ41-2a1と、第2検出データ41-2b1と、第3検出データ41-2c1とが互いに関連付けられて記憶されている。
[処理フロー(学習段階)]
以下、第2の実施形態における処理回路50の処理フローについて説明する。処理回路50の処理には、学習済みモデル41-6を生成する学習処理と、学習済みモデル41-6を使用して生成画像41-5を生成する生成処理とが含まれる。以下においては、まず、処理回路50による学習処理について説明する。図11は、処理回路50の学習処理の一連の流れを示すフローチャートである。図12は、処理回路50の学習処理におけるモデル入力および出力の関係を示す図である。図11に示すフローチャートの処理は、例えば、X線CT装置1の操作者が、入力インターフェース43を操作して学習処理の開始を指示した場合に開始される。図11に示すフローチャートの処理は、多数の検出データセット(互いに関連付けられた第1検出データ41-2a、第2検出データ41-2b、および非造影画像41-4cの組の複数セット)を用いて繰り返し行われる。なお、以下においては、学習データである検出データ41-2が既に収集されて、メモリ41に格納されているものとする。
まず、学習機能58の第1取得機能58-1は、メモリ41に格納された検出データ41-2の中から、学習データとする、互いに関連付けられた第1検出データ41-2aと第2検出データ41-2bとの組を取得する(ステップS300,第1の取得ステップ)。この第1検出データ41-2aと第2検出データ41-2bとの組は、同一の被検体に対してX線を照射することにより得られた画像である。図10に示す例では、第1取得機能58-1は、「第1検出データ41-2a1」と「第2検出データ41-2b1」との組、「第1検出データ41-2a2」と「第2検出データ41-2b2」との組、「第1検出データ41-2a3」と「第2検出データ41-2b3」との組などを取得する。
次に、学習機能58の第2取得機能58-2は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の中から、第1取得機能58-1により取得された第1検出データ41-2aと第2検出データ41-2bとの組と関連付けられた非造影画像41-4cを取得する(ステップS302,第2の取得ステップ)。図3および10に示す例では、第2取得機能58-2は、「被検体A」に関して、第1取得機能58-1により取得された「第1検出データ41-2a1」および「第2検出データ41-2b1」と関連付けられる「非造影画像41-4c1」を取得する。また、第2取得機能58-2は、「被検体B」に関して、第1取得機能58-1により取得された「第1検出データ41-2a2」および「第2検出データ41-2b2」と関連付けられる「非造影画像41-4c2」を取得する。また、第2取得機能58-2は、「被検体C」に関して、第1取得機能58-1により取得された「第1検出データ41-2a3」および「第2検出データ41-2b3」と関連付けられる「非造影画像41-4c3」を取得する。
次に、学習機能58のモデル生成機能58-3は、第1取得機能58-1により取得された第1検出データ41-2aおよび第2検出データ41-2bを、モデルM2に入力し、その処理結果を得る(ステップS304)。
次に、モデル生成機能58-3は、処理結果のデータと、非造影画像41-4cのデータとの間の差分を算出する(ステップS306)。
次に、モデル生成機能58-3は、算出した差分に基づいて、モデルM2の内部パラメータを更新する(ステップS308)。ここで、モデル生成機能58-3は、検出データ41-2の再構成処理を含む学習を行うことになる。例えば、モデル生成機能58-3は、算出した差分が小さくなるように、モデルM2の内部パラメータを更新する。モデル生成機能58-3は、「第1検出データ41-2a1」、「第2検出データ41-2b1」、および「非造影画像41-4c1」の組、「第1検出データ41-2a2」、「第2検出データ41-2b2」、および「非造影画像41-4c2」の組、ならびに「第1検出データ41-2a3」、「第2検出データ41-2b3」、および「非造影画像41-4c3」の組の各組を用いて、モデルM1の内部パラメータの更新処理を繰り返し行う(ループ処理)。このように内部パラメータの更新が行われたモデルM2が、学習済みモデル41-6となる。学習機能58は、この学習済みモデル41-6をメモリ41に格納する(ステップS310)。以上により、モデル生成機能58-3による学習ステップが終了し、本フローチャートの処理が終了する。
なお、正解データとして使用される非造影画像41-4cには、実際に非造影で撮影した画像に加えて(或いは代えて)、第1造影画像41-4aおよび第2造影画像41-4bに基づくVNC画像を人が修正した画像が含まれていてもよい。
[処理フロー(生成処理)]
次に、処理回路50による生成画像41-5の生成処理について説明する。図13は、処理回路50による生成処理の一連の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、被検体の造影画像の取得後、X線CT装置1の操作者が、入力インターフェース43を操作して生成画像41-5の生成処理の開始を指示した場合に開始される。
まず、生成機能57の取得機能57-1は、メモリ41に格納された検出データ41-2の中から、処理対象とする第1検出データ41-2aと第2検出データ41-2bとの組を取得する(ステップS400)。
次に、生成機能57のデータ生成機能57-2は、学習済みモデル41-6をメモリ41から読み出し、取得機能57-1により取得された第1検出データ41-2aと第2検出データ41-2bを学習済みモデル41-6に入力し、学習済みモデル41-6の出力である生成画像41-5を生成する(ステップS402)。
次に、データ生成機能57-2は、生成された生成画像41-5をメモリ41に格納する(ステップS404)。以上により、本フローチャートの処理が終了する。例えば、X線CT装置1の操作者は、入力インターフェース43を操作して、上記のように生成された生成画像41-5をディスプレイ42に表示させて、確認することができる。
以上、説明した第2の実施形態のX線CT装置1によれば、特定物質による影響が低減された高品質の画像を得ることができる。例えば、造影剤が投与された被検体の検出データを学習済みモデル41-6に入力することで、造影剤による影響が低減された高品質の非造影画像を得ることができる。この非造影画像においては、元の造影画像において特定物質が含まれていた部分の辺縁に不自然な部分が残らず、視認性を高めることができる。また、被検体の非造影画像を撮影する必要がないため、被検体に対するX線の照射機会を減らすとともに、CT撮影に要する時間および手間を削減することができる。また、造影画像から非造影画像が生成されるため、従来のように造影画像の撮影と非造影画像の撮影とを別個に行う場合に生じていたような被検体の撮影部位の位置ずれが発生しない。このため、造影画像と非造影画像との比較が容易となる。
なお、デュアルエネルギースキャンにおいて、高速にX線管の管電圧を切り替えながら、低エネルギーのX線と高エネルギーのX線とを被検体にほぼ同時に照射する方式を採用した場合などには、検出データ41-2は、高エネルギーのX線に基づくデータと、低エネルギーのX線に基づくデータとが混在したものとなる。この場合、モデル生成機能58-3は、この2種類のデータが混在した検出データを入力、非造影画像41-4cを出力とした学習を行うようにしてもよい。図14は、処理回路50の学習処理におけるモデル入力および出力の関係の他の例を示す図である。図示のように、2種類のデータが混在した検出データ41-2mを入力、非造影画像41-4cを出力とした学習を行うようにしてもよい。モデル生成機能58-3は、2種類のデータが混在した検出データ41-2mを高エネルギーのX線に基づくデータと低エネルギーのX線に基づくデータとに分離し、各データに基づく画像を再構成する処理を含めて学習することになる。
以上、説明した第1および2の実施形態のX線CT装置1では、モデル生成機能58-3が、被検体にX線を照射することにより得られる検出データ(生データ)または再構成画像(画像データ)をモデルの入力として利用する例を説明したがこれに限られない。例えば、モデル生成機能58-3は、第1のエネルギーのX線を対象物に照射することにより得られるデータと、第1のエネルギーよりも低い第2のエネルギーのX線を対象物に照射することにより得られるデータとに対して、Material Decomposition解析(物質弁別)を行うことにより得られる基準物質の生データまたは画像データをモデルの入力として利用してもよい。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について説明する。上述した第1および第2の実施形態では、生成機能57が、特定物質としての造影剤の成分の影響が低減された生成画像41-5を生成する例を説明した。これに対して、第3の実施形態では、生成機能57が、特定物質としてのカルシウムの成分(人体における石灰化された部分など)の影響が低減された生成画像41-5を生成する例を説明する。このため、構成などについては第1の実施形態で説明した図および関連する記載を援用し、詳細な説明を省略する。
図15は、メモリ41に格納されるデータの一例を示す図である。図示のように、再構成画像41-4は、例えば、第1Ca含有画像41-4dと、第2Ca含有画像41-4eと、Ca非含有画像41-4fとを含む。第1Ca含有画像41-4dは、デュアルエネルギースキャンにおいて、高エネルギーのX線を造影剤が投与されたカルシウムを組成として持つ被検体に照射することにより得られる画像である。第2Ca含有画像41-4eは、デュアルエネルギースキャンにおいて、低エネルギーのX線を造影剤が投与されたカルシウムを組成として持つ被検体に照射することにより得られる画像である。Ca非含有画像41-4fは、カルシウムの成分を含まない画像である。被検体である患者に対する撮影により得られた画像を用いる場合、Ca非含有画像41-4fは、例えば、撮影により得られた第1Ca含有画像41-4dおよび/または第2Ca含有画像41-4eからカルシウムの成分を除去する修正を人が行うことにより生成されるものであってよい。あるいは、Ca非含有画像41-4fは、撮影により得られた第1Ca含有画像41-4dおよび/または第2Ca含有画像41-4eからカルシウムの成分が計算機的に除去された後、人手による補正が行われることにより生成されるものであってよい。また、ファントムを用いる場合、Ca非含有画像41-4fは、ファントム内にCaを含まない状態で撮影を行うことにより得られるものであってよい。例えば、ファントム内の特定のスペースにCaを入れた場合と、水などを入れた場合との二通りの撮影を行うことにより、Ca含有画像とCa非含有画像とを得ることができる。なお、動物の肉などを用いる場合、Caを留置する前と後とで撮影を行うことにより、Ca含有画像とCa非含有画像とを得ることができる。メモリ41において、同一の被検体に対する撮影により得られる第1Ca含有画像41-4dと、第2Ca含有画像41-4eと、Ca非含有画像41-4fとは、互いに関連付けられて記憶されている。
図16は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の一例を示す図である。図示のように、メモリ41において、同一の被検体に対する撮影により得られる第1Ca含有画像41-4dと、第2Ca含有画像41-4eと、Ca非含有画像41-4fとは、互いに関連付けられて記憶されている。例えば、「被検体A」に関して、第1Ca含有画像41-4d1と、第2Ca含有画像41-4e1と、Ca非含有画像41-4f1とが互いに関連付けられて記憶されている。
[処理フロー(学習段階)]
以下、第3の実施形態における処理回路50の処理フローについて説明する。処理回路50の処理には、学習済みモデル41-6を生成する学習処理と、学習済みモデル41-6を使用して生成画像41-5を生成する生成処理とが含まれる。以下においては、まず、処理回路50による学習処理について説明する。図17は、処理回路50の学習処理の一連の流れを示すフローチャートである。図18は、処理回路50の学習処理におけるモデル入力および出力の関係を示す図である。図17に示すフローチャートの処理は、例えば、X線CT装置1の操作者が、入力インターフェース43を操作して学習処理の開始を指示した場合に開始される。図17に示すフローチャートの処理は、多数の画像セット(互いに関連付けられた第1Ca含有画像41-4d、第2Ca含有画像41-4e、およびCa非含有画像41-4fの組の複数セット)を用いて繰り返し行われる。なお、以下においては、学習データである再構成画像41-4が既に収集されて、メモリ41に格納されているものとする。
まず、学習機能58の第1取得機能58-1は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の中から、学習データとする、互いに関連付けられた第1Ca含有画像41-4dと第2Ca含有画像41-4eとの組を取得する(ステップS500)。この第1Ca含有画像41-4dと第2Ca含有画像41-4eとの組は、同一の被検体に対してX線を照射することにより得られた画像である。図16に示す例では、第1取得機能58-1は、「第1Ca含有画像41-4d1」と「第2Ca含有画像41-4e1」との組、「第1Ca含有画像41-4d2」と「第2Ca含有画像41-4e2」との組、「第1Ca含有画像41-4d3」と「第2Ca含有画像41-4e3」との組などを取得する。
次に、学習機能58の第2取得機能58-2は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の中から、第1取得機能58-1により取得された第1Ca含有画像41-4dと第2Ca含有画像41-4eとの組と関連付けられたCa非含有画像41-4fを取得する(ステップS502)。図16に示す例では、第2取得機能58-2は、「Ca非含有画像41-4f1」、「Ca非含有画像41-4f2」、「Ca非含有画像41-4f3」などを取得する。
次に、学習機能58のモデル生成機能58-3は、第1取得機能58-1により取得された第1Ca含有画像41-4dおよび第2Ca含有画像41-4eを、モデルM4に入力し、その処理結果を得る(ステップS504)。
次に、モデル生成機能58-3は、処理結果のデータと、Ca非含有画像41-4fのデータとの間の差分を算出する(ステップS506)。図16に示す例では、「第1Ca含有画像41-4d1」と「第2Ca含有画像41-4e1」の組をモデルM4に入力することにより得られた処理結果のデータと、「Ca非含有画像41-4f1」のデータとの差分などを算出する。
次に、モデル生成機能58-3は、算出した差分に基づいて、モデルM4の内部パラメータを更新する(ステップS508)。例えば、モデル生成機能58-3は、算出した差分が小さくなるように、モデルM4の内部パラメータを更新する。モデル生成機能58-3は、「第1Ca含有画像41-4d1」、「第2Ca含有画像41-4e1」、および「Ca非含有画像41-4f1」の組、「第1Ca含有画像41-4d2」、「第2Ca含有画像41-4e2」、および「Ca非含有画像41-4f2」の組、ならびに「第1Ca含有画像41-4d3」、「第2Ca含有画像41-4e3」、および「Ca非含有画像41-4f3」の組の各組を用いて、モデルM4の内部パラメータの更新処理を繰り返し行う(ループ処理)。このように内部パラメータの更新が行われたモデルM4が、学習済みモデル41-6となる。学習機能58は、この学習済みモデル41-6をメモリ41に格納する(ステップS510)。以上により、本フローチャートの処理が終了する。
[処理フロー(生成処理)]
次に、処理回路50による生成画像41-5の生成処理について説明する。図19は、処理回路50による生成処理の一連の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、被検体の造影画像の取得後、X線CT装置1の操作者が、入力インターフェース43を操作して生成画像41-5の生成処理の開始を指示した場合に開始される。
まず、生成機能57の取得機能57-1は、メモリ41に格納された再構成画像41-4の中から、処理対象とする第1Ca含有画像41-4dと第2Ca含有画像41-4eとの組を取得する(ステップS600)。
次に、生成機能57のデータ生成機能57-2は、学習済みモデル41-6をメモリ41から読み出し、取得機能57-1により取得された第1Ca含有画像41-4dおよび第2Ca含有画像41-4eを学習済みモデル41-6に入力し、学習済みモデル41-6の出力である生成画像41-5を生成する(ステップS602)。
次に、データ生成機能57-2は、生成された生成画像41-5をメモリ41に格納する(ステップS604)。以上により、本フローチャートの処理が終了する。例えば、X線CT装置1の操作者は、入力インターフェース43を操作して、上記のように生成された生成画像41-5をディスプレイ42に表示させて、確認することができる。
以上、説明した第3の実施形態のX線CT装置1によれば、特定物質による影響が低減された高品質の画像を得ることができる。例えば、被検体の検出データを学習済みモデル41-6に入力することで、カルシウムの影響が低減された高品質の画像を得ることができる。このカルシウムの成分による影響が低減された画像においては、元の画像においてカルシウムの成分が含まれていた部分の辺縁に不自然な部分が残らず、視認性を高めることができる。
なお、上述した第3の実施形態では、生成機能57が、再構成処理機能53により生成された再構成画像41-4を用いて、生成画像41-5を生成する例を説明したが、第2の実施形態と同様に、生成機能57が、DAS16により出力される検出データ41-2(生データ)を用いて、生成画像41-5を生成してもよい。また、2種類のデータが混在した検出データを入力、Ca除外画像を出力とした学習を行うようにしてもよい。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを格納するメモリと、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記プログラムを実行することにより、
特定物質を含む対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた、複数のX線エネルギーに対応する複数のデータセットを入力とし、前記特定物質を含まない前記対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた単一のデータセットを出力とした学習により、前記特定物質を含む被検体に対してX線スキャンを実行することで得られた、前記複数のX線エネルギーに対応し、前記複数のデータセットとは別の複数のデータセットを入力することで、前記特定物質による影響が低減された、前記単一のデータセットとは別の単一のデータセットを生成するための学習済みモデルに対して、前記別の複数のデータセットを入力することで、前記別の単一のデータセットを生成する、
医用処理装置。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、学習済みモデルの生成方法が、特定物質を含む対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた、複数のX線エネルギーに対応する複数のデータセットを取得する第1の取得ステップと、特定物質を含まない対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた単一のデータセットを取得する第2の取得ステップと、複数のデータセットを入力とし、単一のデータセットを出力とした学習により、特定物質を含む被検体に対してX線スキャンを実行することで得られた、複数のX線エネルギーに対応し、複数のデータセットとは別の複数のデータセットを入力することで、特定物質による影響が低減された、単一のデータセットとは別の単一のデータセットを生成するための学習済みモデルを生成する学習ステップと、を含むことで、特定物質による影響が低減された高品質の画像を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の軽減、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…X線CT装置,10…架台装置,11…X線管,12…ウェッジ,13…コリメータ,14…X線高電圧装置,15…X線検出器,16…データ収集システム,17…回転フレーム,18…制御装置,30…寝台装置,31…基台,32…寝台駆動装置,33…天板,34…支持フレーム,40…コンソール装置,50…処理回路,51…システム制御機能,52…前処理機能,53…再構成処理機能,54…画像処理機能,55…スキャン制御機能,56…表示制御機能,57…生成機能,57-1…取得機能,57-2…データ生成機能,58…学習機能,58-1…第1取得機能,58-2…第2取得機能,58-3…モデル生成機能

Claims (7)

  1. 特定物質を含む同一の対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた、複数のX線エネルギーに対応する複数のデータセットを取得する第1の取得ステップであって、前記複数のデータセットは、第1のエネルギーのX線を前記同一の対象物に照射することにより得られる第1のデータと、前記第1のエネルギーよりも低い第2のエネルギーのX線を前記同一の対象物に照射することにより得られる第2のデータとを含む、第1の取得ステップと、
    前記特定物質を含まない前記同一の対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた、前記複数のデータセットと関連付けられた単一のデータセットを取得する第2の取得ステップと、
    前記第1のデータと前記第2のデータとに対して物質分別を行うことにより得られる基準物質のデータを入力とし、前記単一のデータセットを出力とした学習により、前記特定物質を含む被検体に対してX線スキャンを実行することで得られた、前記複数のX線エネルギーに対応し、前記複数のデータセットとは別の複数のデータセットに対して物質分別を行うことにより得られる基準物質のデータを入力することで、前記特定物質による影響が低減された、前記単一のデータセットとは別の単一のデータセットを生成するための学習済みモデルを生成する学習ステップと、
    を含む学習済みモデルの生成方法。
  2. 特定物質を含む同一の対象物に対してX線スキャンを実行することにより得られた、複数のX線エネルギーに対応する複数のデータセットを取得する取得ステップであって、前記複数のデータセットは、第1のエネルギーのX線を前記同一の対象物に照射することにより得られる第1のデータと、前記第1のエネルギーよりも低い第2のエネルギーのX線を前記同一の対象物に照射することにより得られる第2のデータとを含む、取得ステップと、
    前記複数のデータセットに基づいて、前記複数のデータセットと関連付けられた前記特定物質による影響を低減した単一のデータセットを生成する生成ステップと、
    前記第1のデータと前記第2のデータとに対して物質分別を行うことにより得られる基準物質のデータを入力とし、前記単一のデータセットを出力とした学習により、前記特定物質を含む被検体に対してX線スキャンを実行することで得られた、前記複数のX線エネルギーに対応し、前記複数のデータセットとは別の複数のデータセットに対して物質分別を行うことにより得られる基準物質のデータを入力することで、前記特定物質による影響が低減された、前記単一のデータセットとは別の単一のデータセットを生成するための学習済みモデルを生成する学習ステップと、
    を含む学習済みモデルの生成方法。
  3. 前記特定物質は、造影剤、又はカルシウムを組成に持つ物質である、
    請求項1又は2に記載の学習済みモデルの生成方法。
  4. 前記生成ステップは、
    前記複数のデータセットに基づいて、仮想的な非造影画像を生成することと、
    生成された前記仮想的な非造影画像を、修正することと、
    を含む、
    請求項2に記載の学習済みモデルの生成方法。
  5. 前記基準物質のデータは、前記基準物質の生データである
    請求項1から4の何れか一項に記載の学習済みモデルの生成方法。
  6. 前記基準物質のデータは、前記基準物質の画像データである
    請求項1から4の何れか一項に記載の学習済みモデルの生成方法。
  7. 請求項1からの何れか一項に記載の学習済みモデルの生成方法により生成された前記学習済みモデルと、
    前記別の複数のデータセットを取得する取得部と、
    前記学習済みモデルに対して、前記別の複数のデータセットに対して物質分別を行うことにより得られる前記基準物質のデータを入力することで、前記別の単一のデータセットを生成するデータ生成部と、
    を備えた医用処理装置。
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