JP2023012246A - 医用画像処理装置、x線ct装置、医用画像処理方法及びプログラム - Google Patents

医用画像処理装置、x線ct装置、医用画像処理方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023012246A
JP2023012246A JP2021115769A JP2021115769A JP2023012246A JP 2023012246 A JP2023012246 A JP 2023012246A JP 2021115769 A JP2021115769 A JP 2021115769A JP 2021115769 A JP2021115769 A JP 2021115769A JP 2023012246 A JP2023012246 A JP 2023012246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
roi
image processing
medical image
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021115769A
Other languages
English (en)
Inventor
悠斗 浜田
Yuto Hamada
博基 田口
Hiromoto Taguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to JP2021115769A priority Critical patent/JP2023012246A/ja
Publication of JP2023012246A publication Critical patent/JP2023012246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】単色X線画像の読影効率を向上させること。【解決手段】実施形態の医用画像処理装置は、取得部と、設定部と、表示制御部とを備える。取得部は、物質弁別画像を取得する。設定部は、前記物質弁別画像に基づいて表示条件を設定する。表示制御部は、前記物質弁別画像に基づく単色X線画像を、前記表示条件で表示させる。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像処理装置、X線CT装置、医用画像処理方法及びプログラムに関する。
X線コンピュータ断層撮影(CT:Computed Tomography)画像は臨床の場において広く使用されている。ここで、X線CT画像の収集に用いるX線のエネルギーに応じて、画像の性質(例えばコントラスト等)が変化する。X線のエネルギーは、読影の目的に応じて調整される。
また、任意のX線エネルギーに対応する単色X線画像(仮想単色X線画像とも呼ばれる)を生成する技術が知られている。例えば、デュアルエナジー(Dual Energy)のスキャンを実行することによって異なるX線エネルギーそれぞれに対応した投影データを収集し、物質弁別処理を行なうことによって、任意のX線エネルギーに対応する単色X線画像を生成することができる。また、フォトンカウンティング(Photon Counting)CTによって投影データを収集し、エネルギー情報に基づいて投影データをX線エネルギーごとに分離することにより、任意のX線エネルギーに対応する単色X線画像を生成することができる。
単色X線画像について適切に読影を行なうためには、表示条件を適切に設定する必要がある。ここで、単色X線画像の読影時においては、対応するX線エネルギーを変化させたり、表示させるスライスの位置を動かしたりすることが可能であるが、その都度表示条件を調整するとすれば読影作業が煩雑となってしまう。一方で、単色X線画像おいてはコントラストがより明瞭となっていることもあり、表示条件が適切に調整されていなければ、読影の妨げになってしまうおそれがある。
特開2016-59593号公報 特開2006-142020号公報 特表2018-524110号公報 特表2017-529906号公報 特開2012-71123号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、単色X線画像の読影効率を向上させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態の医用画像処理装置は、取得部と、設定部と、表示制御部とを備える。取得部は、物質弁別画像を取得する。設定部は、前記物質弁別画像に基づいて表示条件を設定する。表示制御部は、前記物質弁別画像に基づく単色X線画像を、前記表示条件で表示させる。
図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態に係る処理フローの一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るROIの設定について説明するための図である。 図5は、第2の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、医用画像処理装置、X線CT装置、医用画像処理方法及びプログラムの実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、図1に示すように、X線CT装置10及び医用画像処理装置20を含んだ医用画像処理システム1を例として説明する。図1は、第1の実施形態に係る医用画像処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態では、図1に示すX線CT装置10により収集された投影データに基づいて後述の各処理が実行されるものとして説明する。X線CT装置10及び医用画像処理装置20は、ネットワークNWを介して相互に接続される。
なお、ネットワークNWを介して接続可能であれば、X線CT装置10及び医用画像処理装置20が設置される場所は任意である。例えば、X線CT装置10及び医用画像処理装置20は、互いに異なる施設内に設置されていてもよい。即ち、ネットワークNWは、施設内で閉じたローカルネットワークにより構成されてもよいし、インターネットを介したネットワークであってもよい。また、X線CT装置10と医用画像処理装置20との間の通信は、画像保管装置等の他の装置を介して行なわれてもよいし、他の装置を介さず直接的に行なわれてもよい。このような画像保管装置の例としては、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication System)のサーバが挙げられる。
医用画像処理装置20は、X線CT装置10によるスキャンの結果に基づいて、単色X線画像の表示を行なう装置である。本実施形態では、X線CT装置10においてデュアルエナジーのスキャンが行なわれ、医用画像処理装置20において単色X線画像の生成及び表示が行なわれる場合を一例としてについて説明する。医用画像処理装置20は、例えば、図1に示すように、メモリ21、ディスプレイ22、入力インタフェース23及び処理回路24を備える。
メモリ21は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。例えば、メモリ21は、医用画像処理装置20に含まれる回路がその機能を実現するためのプログラムを記憶する。また、メモリ21は、X線CT装置10から受信したデータ、及び、処理回路24によって生成されたデータを記憶する。なお、メモリ21は、医用画像処理装置20とネットワークNWを介して接続されたサーバ群(クラウド)により実現されることとしてもよい。
ディスプレイ22は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ22は、処理回路24によって生成された単色X線画像を表示する。また、例えば、ディスプレイ22は、入力インタフェース23を介してユーザから各種の指示や設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。例えば、ディスプレイ22は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。ディスプレイ22は、デスクトップ型でもよいし、医用画像処理装置20本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インタフェース23は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路24に出力する。例えば、入力インタフェース23は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、音声入力回路等により実現される。なお、入力インタフェース23は、医用画像処理装置20本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、入力インタフェース23は、モーションキャプチャによりユーザからの入力操作を受け付ける回路であっても構わない。一例を挙げると、入力インタフェース23は、トラッカーを介して取得した信号やユーザについて収集された画像を処理することにより、ユーザの体動や視線等を入力操作として受け付けることができる。また、入力インタフェース23は、マウスやキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、医用画像処理装置20とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路24へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース23の例に含まれる。
処理回路24は、取得機能241、設定機能242及び表示制御機能243を実行することで、医用画像処理装置20全体の動作を制御する。ここで、取得機能241は、取得部の一例である。また、設定機能242は、設定部の一例である。また、表示制御機能243は、表示制御部の一例である。
例えば、処理回路24は、取得機能241に対応するプログラムをメモリ21から読み出して実行することにより、物質弁別画像を取得する。例えば、取得機能241は、X線CT装置10によって収集された投影データをネットワークNWを介して取得し、物質弁別処理を実行することで、物質弁別画像を生成する。また、処理回路24は、設定機能242に対応するプログラムをメモリ21から読み出して実行することにより、物質弁別画像に基づいて、単色X線画像の表示条件を設定する。言い換えると、設定機能242は、単色X線画像の表示態様を決定する。また、処理回路24は、表示制御機能243に対応するプログラムをメモリ21から読み出して実行することにより、単色X線画像を生成してディスプレイ22に表示させる。取得機能241、設定機能242及び表示制御機能243による処理の詳細は後述する。
図1に示す医用画像処理装置20においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ21へ記憶されている。処理回路24は、メモリ21からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、プログラムを読み出した状態の処理回路24は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
なお、図1においては単一の処理回路24にて、取得機能241、設定機能242及び表示制御機能243が実現するものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路24を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路24が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
また、処理回路24は、ネットワークNWを介して接続された外部装置のプロセッサを利用して、機能を実現することとしてもよい。例えば、処理回路24は、メモリ21から各機能に対応するプログラムを読み出して実行するとともに、医用画像処理装置20とネットワークNWを介して接続されたサーバ群(クラウド)を計算資源として利用することにより、図1に示す各機能を実現する。
次に、X線CT装置10について、図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置10の構成の一例を示すブロック図である。例えば、X線CT装置10は、架台装置110と、寝台装置130と、コンソール装置140とを有する。
図2においては、非チルト状態での回転フレーム113の回転軸又は寝台装置130の天板133の長手方向をZ軸方向とする。また、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向とする。また、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とする。なお、図2は、説明のために架台装置110を複数方向から描画したものであり、X線CT装置10が架台装置110を1つ有する場合を示す。
架台装置110は、X線管111と、X線検出器112と、回転フレーム113と、X線高電圧装置114と、制御装置115と、ウェッジ116と、コリメータ117と、DAS(Data Acquisition System)118とを有する。
X線管111は、熱電子を発生する陰極(フィラメント)と、熱電子の衝突を受けてX線を発生する陽極(ターゲット)とを有する真空管である。X線管111は、X線高電圧装置114からの高電圧の印加により、陰極から陽極に向けて熱電子を照射することで、被検体Pに対し照射するX線を発生する。
X線検出器112は、X線管111から照射されて被検体Pを通過したX線を検出し、検出したX線量に対応した信号をDAS118へと出力する。X線検出器112は、例えば、X線管111の焦点を中心とした1つの円弧に沿ってチャンネル方向(チャネル方向)に複数の検出素子が配列された複数の検出素子列を有する。X線検出器112は、例えば、チャネル方向に複数の検出素子が配列された検出素子列が列方向(スライス方向、row方向)に複数配列された構造を有する。
例えば、X線検出器112は、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、フォトダイオード等の光センサを有する。なお、X線検出器112は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
回転フレーム113は、X線管111とX線検出器112とを対向支持し、制御装置115によってX線管111とX線検出器112とを回転させる円環状のフレームである。例えば、回転フレーム113は、アルミニウムを材料とした鋳物である。なお、回転フレーム113は、X線管111及びX線検出器112に加えて、X線高電圧装置114やウェッジ116、コリメータ117、DAS118等を更に支持することもできる。更に、回転フレーム113は、図2において図示しない種々の構成を更に支持することもできる。以下では、架台装置110において、回転フレーム113、及び、回転フレーム113と共に回転移動する部分を、回転部とも記載する。
X線高電圧装置114は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管111に印加する高電圧を発生する高電圧発生装置と、X線管111が発生するX線に応じた出力電圧の制御を行なうX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であってもよい。なお、X線高電圧装置114は、回転フレーム113に設けられてもよいし、図示しない固定フレームに設けられても構わない。
制御装置115は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置115は、入力インタフェース143からの入力信号を受けて、架台装置110及び寝台装置130の動作制御を行なう。例えば、制御装置115は、回転フレーム113の回転や架台装置110のチルト、寝台装置130の動作等について制御を行なう。一例を挙げると、制御装置115は、架台装置110をチルトさせる制御として、入力された傾斜角度(チルト角度)情報により、X軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム113を回転させる。なお、制御装置115は架台装置110に設けられてもよいし、コンソール装置140に設けられてもよい。
ウェッジ116は、X線管111から照射されたX線量を調節するためのX線フィルタである。具体的には、ウェッジ116は、X線管111から被検体Pへ照射されるX線が予め定められた分布になるように、X線管111から照射されたX線を減衰させるX線フィルタである。例えば、ウェッジ116は、ウェッジフィルタ(wedge filter)やボウタイフィルタ(bow-tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウム等を加工して作製される。
コリメータ117は、ウェッジ116を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ117は、X線絞りと呼ばれる場合もある。また、図2においては、X線管111とコリメータ117との間にウェッジ116が配置される場合を示すが、X線管111とウェッジ116との間にコリメータ117が配置される場合であってもよい。この場合、ウェッジ116は、X線管111から照射され、コリメータ117により照射範囲が制限されたX線を透過して減衰させる。
DAS118は、X線検出器112が有する各検出素子によって検出されるX線の信号を収集する。例えば、DAS118は、各検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行なう増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DAS118は、例えば、プロセッサにより実現される。
DAS118が生成したデータは、回転フレーム113に設けられた発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を有する送信機から、光通信によって、架台装置110の非回転部分(例えば、固定フレーム等。図2での図示は省略している)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置140へと転送される。ここで、非回転部分とは、例えば、回転フレーム113を回転可能に支持する固定フレーム等である。なお、回転フレーム113から架台装置110の非回転部分へのデータの送信方法は、光通信に限らず、非接触型の如何なるデータ伝送方式を採用してもよいし、接触型のデータ伝送方式を採用しても構わない。
寝台装置130は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台131と、寝台駆動装置132と、天板133と、支持フレーム134とを有する。基台131は、支持フレーム134を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置132は、被検体Pが載置された天板133を、天板133の長軸方向に移動する駆動機構であり、モータ及びアクチュエータ等を含む。支持フレーム134の上面に設けられた天板133は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置132は、天板133に加え、支持フレーム134を天板133の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置140は、メモリ141と、ディスプレイ142と、入力インタフェース143と、処理回路144とを有する。なお、コンソール装置140は架台装置110とは別体として説明するが、架台装置110にコンソール装置140又はコンソール装置140の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ141は、上述したメモリ21と同様にして構成することができる。例えば、メモリ141は、被検体Pから収集された各種データの保存を行なったり、X線CT装置10に含まれる回路がその機能を実現するためのプログラムを記憶したりする。
ディスプレイ142は、上述したディスプレイ22と同様にして構成することができる。例えば、ディスプレイ142は、ユーザから各種の指示や設定等を受け付けるためのGUIを表示させることができる。
入力インタフェース143は、上述した入力インタフェース23と同様にして構成することができる。例えば、入力インタフェース143は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路144に出力する。
処理回路144は、制御機能144a、収集機能144b及び出力機能144cを実行することで、X線CT装置10全体の動作を制御する。
例えば、処理回路144は、制御機能144aに対応するプログラムをメモリ141から読み出して実行することにより、入力インタフェース143を介してユーザから受け付けた各種の入力操作に基づいて、収集機能144b、出力機能144cといった各種の機能を制御する。
また、例えば、処理回路144は、収集機能144bに対応するプログラムをメモリ141から読み出して実行することにより、被検体Pに対するスキャンを実行する。例えば、収集機能144bは、X線高電圧装置114を制御することにより、X線管111に高電圧を供給する。これにより、X線管111は、被検体Pに対し照射するX線を発生する。また、収集機能144bは、寝台駆動装置132を制御することにより、被検体Pを架台装置110の撮影口内へ移動させる。また、収集機能144bは、ウェッジ116の位置、及び、コリメータ117の開口度及び位置を調整することで、被検体Pに照射されるX線の分布を制御する。また、収集機能144bは、制御装置115を制御することにより回転部を回転させる。また、収集機能144bによってスキャンが実行される間、DAS118は、X線検出器112における各検出素子からX線の信号を収集し、検出データを生成する。
また、収集機能144bは、DAS118から出力された検出データに対して、前処理を施す。例えば、収集機能144bは、DAS118から出力された検出データに対して、対数変換処理やオフセット補正処理、チャンネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施す。なお、前処理を施した後のデータについては生データとも記載する。また、前処理を施す前の検出データ及び前処理を施した後の生データを総称して、投影データとも記載する。
また、例えば、処理回路144は、出力機能144cに対応するプログラムをメモリ141から読み出して実行することにより、被検体Pから収集された各種のデータを出力する。例えば、出力機能144cは、被検体Pに対するスキャンを実行することで収集されたデータを、ネットワークNWを介して、医用画像処理装置20に送信する。また、例えば、出力機能144cは、ディスプレイ142における表示の制御を行なう。
図2に示すX線CT装置10においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ141へ記憶されている。処理回路144は、メモリ141からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、プログラムを読み出した状態の処理回路144は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
なお、図2においては単一の処理回路144にて、制御機能144a、収集機能144b及び出力機能144cが実現するものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路144を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路144が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
また、処理回路144は、ネットワークNWを介して接続された外部装置のプロセッサを利用して、機能を実現することとしてもよい。例えば、処理回路144は、メモリ141から各機能に対応するプログラムを読み出して実行するとともに、X線CT装置10とネットワークNWを介して接続されたサーバ群(クラウド)を計算資源として利用することにより、図2に示す各機能を実現する。
以上、X線CT装置10及び医用画像処理装置20を含んだ医用画像処理システム1の構成例について説明した。かかる構成の下、医用画像処理装置20における処理回路24は、以下で説明する処理によって、単色X線画像の読影効率を向上させる。
まず、被検体Pから投影データを収集し、基準物質画像を生成するまでの一連の処理について説明する。X線CT装置10における収集機能144bは、被検体Pに対するスキャンを行なって投影データを収集する。ここで、収集機能144bは、被検体Pに対して、デュアルエナジーのスキャンを実行することができる。デュアルエナジーは、異なるX線エネルギーのそれぞれに対応した投影データを収集する技術である。
デュアルエナジーの方式については特に限定されるものではないが、収集機能144bは、例えば、2回転方式や、Fast-kVスイッチング、デュアルレイヤー、デュアルソース、スプリットといった方式により、デュアルエナジーのスキャンを実行することができる。
2回転方式でデュアルエナジー収集を実行する場合、収集機能144bは、エネルギーE1のX線を用いて1回目のスキャンを行なった後、エネルギーE2のX線を用いて2回目のスキャンを行なう。なお、エネルギーE2は、エネルギーE1と異なるX線エネルギーである。例えば、収集機能144bは、X線高電圧装置114を制御し、X線管111に供給する管電圧を制御することで、エネルギーE1とエネルギーE2との切り替えを行なうことができる。これにより、収集機能144bは、1回目のスキャンにおいてエネルギーE1に対応する投影データを収集し、2回目のスキャンにおいてエネルギーE2に対応する投影データを収集することができる。例えば、収集機能144bは、エネルギーE1のX線を用いたボリュームスキャンと、エネルギーE2のX線を用いたボリュームスキャンとを行なうことにより、エネルギーE1に対応する投影データとエネルギーE2に対応する投影データとをそれぞれ収集することができる。なお、2回転方式のデュアルエナジー収集については、Slow-kVスイッチングと記載される場合がある。
Fast-kVスイッチングの方式でデュアルエナジー収集を実行する場合、収集機能144bは、1回のスキャンの中でビューごとにX線のエネルギーを変化させて、エネルギーE1に対応する投影データとエネルギーE2に対応する投影データとを略同時に収集する。即ち、スキャン中、X線管111は図2に示したZ軸を回転軸として被検体Pの周囲を回転し、照射角度を変えながら被検体PにX線を照射する。ここで、収集機能144bは、照射角度(ビュー)ごとに、X線のエネルギーをエネルギーE1とエネルギーE2との間で高速に切り替えることで、エネルギーE1に対応する投影データとエネルギーE2に対応する投影データとを収集する。
デュアルレイヤーの方式でデュアルエナジー収集を実行する場合、X線CT装置10は、X線検出器112として、積層型検出器を備える。例えば、X線検出器112は、第1の層112aと、第2の層112bとから構成され、X線管111から照射されたX線を分光して検出する。例えば、第1の層112aはエネルギーE1のX線を検出し、第2の層112bは、第1の層112aを透過したエネルギーE2のX線を検出する。この場合、収集機能144bは、第1の層112aからの出力に基づいてエネルギーE1に対応する投影データを収集し、第2の層112bからの出力に基づいてエネルギーE2に対応する投影データを収集することができる。
デュアルソースの方式でデュアルエナジー収集を実行する場合、X線CT装置10は、X線管111として、第1のX線管111a及び第2のX線管111bを備える。また、X線CT装置10は、X線検出器112として、第1のX線管111aから照射されたX線を検出する第1のX線検出器112cと、第2のX線管111bから照射されたX線を検出する第2のX線検出器112dとを備える。この場合、収集機能144bは、第1のX線管111aからエネルギーE1のX線を照射させ、第2のX線管111bからエネルギーE2のX線を照射させる。これにより、収集機能144bは、第1のX線検出器112cからの出力に基づいてエネルギーE1に対応する投影データを収集し、第2のX線検出器112dからの出力に基づいてエネルギーE2に対応する投影データを収集することができる。
スプリット方式でデュアルエナジー収集を実行する場合、X線CT装置10は、ウェッジ116として、X線管111から照射されたX線をエネルギーの異なる複数のX線に分割するフィルタを備える。例えば、X線CT装置10は、ウェッジ116として、X線フィルタ116a及びX線フィルタ116bを備える。この場合、収集機能144bは、X線管111から照射されてX線フィルタ116aを透過したX線の検出結果に基づいてエネルギーE1に対応する投影データを収集し、X線管111から照射されてX線フィルタ116bを透過したX線の検出結果に基づいてエネルギーE2に対応する投影データを収集することができる。
上述した通り、収集機能144bは、デュアルエナジーのスキャンを実行し、エネルギーE1及びエネルギーE2に対応する投影データを収集する。また、収集機能144bは、収集した投影データに対して、対数変換処理やオフセット補正処理、チャンネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施す。出力機能144cは、収集機能144bによって収集された投影データを医用画像処理装置20に対して送信する。
取得機能241は、X線CT装置10から送信された投影データを、ネットワークNWを介して取得する。例えば、取得機能241は、エネルギーE1に対応する投影データと、エネルギーE2に対応する投影データとをそれぞれ取得する。また、取得機能241は、取得した投影データに基づいて物質弁別処理を実行し、物質弁別画像を生成する。
例えば、取得機能241は、X線CT装置10から取得した投影データを、複数の基準物質それぞれの投影データに分離する。以下では、基準物質ごとに分離された投影データを、線積分データとも記載する。例えば、取得機能241は、X線CT装置10から取得した投影データを、第1基準物質の線積分データと、第2基準物質の線積分データとに分離する。なお、基準物質は、様々なエネルギーにおける減弱係数(線減弱係数や質量減弱係数)が既知である物質から設定される。基準物質の具体例については特に限定されるものではないが、一例として、カルシウム(Ca)を第1基準物質とし、水を第2基準物質として設定することができる。
このような分離処理は、任意のエネルギーEにおける撮影部位のある位置の減弱係数が、エネルギーEにおける2つの基準物質それぞれの減弱係数と、当該位置に存在する2つの基準物質それぞれの存在率とで表せるという前提に基づくものである。ここで、X線透過線lにおける第1基準物質の存在率c1の線積分及び第2基準物質の存在率c2の線積分それぞれを、第1線積分データ及び第2線積分データとする。また、多色である高エネルギーにおける第1基準物質の平均減弱係数及び第2基準物質の平均減弱係数それぞれを、高エネルギー第1平均減弱係数及び高エネルギー第2平均減弱係数とする。また、多色である低エネルギーにおける第1基準物質の平均減弱係数及び第2基準物質の平均減弱係数それぞれを、低エネルギー第1平均減弱係数及び低エネルギー第2平均減弱係数とする。また、X線透過線lにおける高エネルギー照射時のビームハードニングによる誤差及び低エネルギー照射時のビームハードニングによる誤差それぞれを、高エネルギー誤差及び低エネルギー誤差とする。
取得機能241は、高エネルギー第1平均減弱係数、第1線積分データ、高エネルギー第2平均減弱係数、第2線積分データ及び高エネルギー誤差を用いた式により、高エネルギー投影データを近似する。また、取得機能241は、低エネルギー第1平均減弱係数、第1線積分データ、低エネルギー第2平均減弱係数、第2線積分データ及び低エネルギー誤差を用いた式により、低エネルギー投影データを近似する。そして、取得機能241は、かかる2つの近似式を反復的に解法することで、第1線積分データ及び第2線積分データを求める。
次に、取得機能241は、線積分データに基づいて物質弁別画像を生成する。例えば、取得機能241は、第1線積分データから第1基準物質の基準物質画像を再構成する。一例を挙げると、取得機能241は、第1線積分データを逆投影処理することで第1基準物質の基準物質画像を再構成することができる。また、取得機能241は、第2線積分データから第2基準物質の基準物質画像を再構成する。基準物質画像は、物質弁別画像の一例である。基準物質画像の各画素(ピクセル又はボクセル)の画素値は、当該画素に存在する基準物質の存在率を示す。
以下では、第1基準物質の基準物質画像を基準物質画像I11とし、第2基準物質の基準物質画像を基準物質画像I12とする。基準物質画像I11の画素iの画素値は、画素iにおける第1基準物質の存在率c1となる。また、基準物質画像I12の画素iの画素値は、画素iにおける第2基準物質の存在率c2となる。
なお、第1線積分データ及び第2線積分データへの分離処理を取得機能241が行なうものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、分離処理はX線CT装置10において行なわれ、取得機能241は、ネットワークNWを介して第1線積分データ及び第2線積分データを取得することとしてもよい。また、例えば、基準物質画像I11及び基準物質画像I12の生成処理はX線CT装置10において行なわれ、取得機能241は、ネットワークNWを介して基準物質画像I11及び基準物質画像I12を取得することとしてもよい。
次に、単色X線画像の生成処理について説明する。以下では、エネルギーE3に対応する単色X線画像を生成する場合について説明する。エネルギーE3は、デュアルエナジー収集に用いられたX線のエネルギー(エネルギーE1、エネルギーE2)と同じでもよいし、異なっていてもよい。エネルギーE3は、例えば読影医等のユーザが設定することができる任意の値である。例えば、ユーザは、入力インタフェース23を介して、任意の管電圧値(keV)をエネルギーE3の値として入力することできる。
例えば、画素iの位置座標を(x,y)とする。また、画素iにおける基準物質画像I11の画素値(第1基準物質の存在率)を「c1(x,y)」とし、画素iにおける基準物質画像I12の画素値(第2基準物質の存在率)を「c2(x,y)」とする。また、任意のエネルギーEにおける第1基準物質の線減弱係数を「μ1(E)」とする。また、任意のエネルギーEにおける第2基準物質の線減弱係数を「μ2(E)」とする。かかる場合、任意のエネルギーEでの画素iにおける線減弱係数「μ(E,x,y)」は、2つの基準物質画像を用いて、以下の式(1)により求めることができる。
Figure 2023012246000002
また、任意のエネルギーEでの画素iにおけるCT値「CT♯(E,x,y)」は、式(1)により求められる「μ(E,x,y)」と、エネルギーEにおける水の線減弱係数「μwater(E)」とを、以下の式(2)に代入することで求まる。
Figure 2023012246000003
表示制御機能243は、基準物質画像と、式(1)及び式(2)とを用いて、任意のエネルギーEにおける単色X線画像を生成することができる。すなわち、2つの基準物質画像が取得されれば、式(1)より任意のエネルギーEでの線減弱係数を求めることができ、この線減弱係数を式(2)に代入することでCT値を求めることができる。表示制御機能243は、かかる処理を画素ごとに行なうことで、任意のエネルギーEに対応する単色X線画像を生成することができる。例えば、表示制御機能243は、ユーザが任意に設定したエネルギーE3に対応する単色X線画像I21を生成し、ディスプレイ22に表示させることができる。
ここで、表示制御機能243は、設定された表示条件に従って単色X線画像I21の表示を行なう。例えば、単色X線画像I21の各画素が有するCT値のうち、設定されたウィンドウ内の各CT値に対して白色から黒色までの階調を割り当てることで、グレースケール画像を表示させることができる。ここで、ウィンドウは、例えばウィンドウレベル(Window level:WL)及びウィンドウ幅(Window Width:WW)によって規定される。即ち、表示制御機能243は、表示条件として設定されたWL及びWWに従って、単色X線画像I21の表示を行なうことができる。WLにより、画像全体の明るさを調整することができる。また、WWにより、画像全体のコントラストを調整することができる。
ここで、単色X線画像I21の読影時には、エネルギーE3の値(keV等)が変更される場合がある。また、単色X線画像I21はボリュームデータであるところ、ディスプレイ22においては、通常、単色X線画像I21において選択されたスライスが表示される。ここで、単色X線画像I21の読影時には、表示させるスライスの位置が変更される場合がある。
このように、エネルギーE3の値やスライスが変更された場合、効率的な読影作業を継続するためには、WLやWWのような表示条件を調整することが好ましい。しかしながら、エネルギーE3の値やスライスを変更する度に表示条件を手動で調整するというのはユーザにとっての負担であり、読影作業が煩雑となってしまう。そこで、設定機能242は、物質弁別画像に基づいて単色X線画像I21の表示条件を設定し、表示制御機能243は、設定機能242により設定された表示条件で単色X線画像I21の表示を行なうことで、単色X線画像I21の読影効率を向上させる。
例えば、設定機能242は、図3に示すように、基準物質画像I11及び基準物質画像I12に基づいて、単色X線画像I21の表示条件を設定する。図3は、第1の実施形態に係る処理フローの一例を示す図である。
例えば、設定機能242は、まず、ROI(Region Of Interest)の設定を行なう。例えば、設定機能242は、基準物質画像I11又は基準物質画像I12に対してROIを設定する。
或いは、設定機能242は、第1基準物質と第2基準物質との存在比率の分布に対してROIを設定してもよい。即ち、基準物質画像I11は第1基準物質の存在率の分布を示し、基準物質画像I12は第2基準物質の存在率の分布を示すものであるところ、設定機能242は、基準物質画像I11及び基準物質画像I12に基づいて、第1基準物質に対する第2基準物質の存在比率の分布、或いは、第2基準物質に対する第1基準物質の存在比率の分布を算出し、ROIを設定することができる。
或いは、設定機能242は、線減弱係数の分布に対してROIを設定してもよい。即ち、第1基準物質及び第2基準物質は線減弱係数が既知である物質から設定されていることから、上述した第1基準物質に対する第2基準物質の存在比率の分布、或いは、第2基準物質に対する第1基準物質の存在比率の分布に基づいて線減弱係数の分布を算出し、ROIを設定することができる。
例えば、ROIは、ユーザからの入力操作に基づいて設定される。例えば、表示制御機能243は、基準物質画像I11、基準物質画像I12、第1基準物質に対する第2基準物質の存在比率の分布、第2基準物質に対する第1基準物質の存在比率の分布、及び、線減弱係数の分布のいずれかをディスプレイ22に表示させる。或いは、表示制御機能243は、単色X線画像I3をディスプレイ22に表示させる。或いは、表示制御機能243は、エネルギーE1の投影データに基づく再構成画像又はエネルギーE2の投影データに基づく再構成画像をディスプレイ22に表示させる。そして、ユーザは、ディスプレイ22の表示を参照しつつROIを設定することができる。
より具体的には、上述したROIは、臓器中における腫瘍等の疾患に対して設定してもよいし、疾患が含まれる臓器に対して設定してもよい。例えば、ROIは、臓器中における腫瘍を含む矩形領域として設定される。別の例を挙げると、ROIは、疾患が含まれる臓器を含む矩形領域として設定される。なお、この場合、ROIには、疾患が含まれる臓器以外の背景領域(Background)が含まれることとなる。別の例を挙げると、ROIは、疾患が含まれる臓器の輪郭で囲まれた領域として設定される。
また、ROIは、再構成関数に基づいて設定してもよい。即ち、基準物質画像I11等の再構成は、撮影対象部位ごとに設定された再構成関数に基づいて実行される場合がある。例えば、撮影対象部位が被検体Pの胴体部であれば、再構成関数としてBody関数が用いられる。また、撮影対象部位が被検体Pの肺であれば、再構成関数として肺野関数が用いられる。設定機能242は、このような再構成関数に基づいて、ROIを設定することができる。例えば、肺野関数が用いられる場合、設定機能242は、撮影対象部位が肺であると判定し、肺野領域の抽出処理を行なうことで、ROIを設定することができる。
また、ROIは、撮影プロトコルに基づいて設定してもよい。即ち、X線CT装置10によるスキャンは、撮影対象部位ごとに設定された撮影プロトコルに従って実行される場合がある。設定機能242は、このようなに撮影プロトコルに基づいて、ROIを設定することができる。例えば、肺野用の撮影プロトコルが用いられる場合、設定機能242は、撮影対象部位が肺であると判定し、肺野領域の抽出処理を行なうことで、ROIを設定することができる。
なお、ROIを設定する対象(抽出処理の対象)は、上述した基準物質画像I11や基準物質画像I12、第1基準物質に対する第2基準物質の存在比率の分布、第2基準物質に対する第1基準物質の存在比率の分布、線減弱係数の分布のいずれであってもよい。また、抽出処理の手法については特に限定されるわけではないが、例としては、CT値に基づく大津の二値化法、領域拡張法、スネーク法、グラフカット法、ミーンシフト法など挙げることができる。
また、ROIは、CT値のヒストグラムに基づいて設定してもよい。例えば、設定機能242は、単色X線画像I3、或いは、エネルギーE1の投影データに基づく再構成画像、エネルギーE2の投影データに基づく再構成画像など、画素値としてCT値を有する画像について、図4に示すようなヒストグラムを取得する。例えば、設定機能242は、横軸をCT値とするヒストグラムに対して、各CT値を有する画素の数(頻度)をプロットすることで、ヒストグラムを取得する。図4は、第1の実施形態に係るROIの設定について説明するための図である。
次に、設定機能242は、ヒストグラム上で、ROIに対応する範囲を特定する。なお、図4においては、範囲Q2を特定する場合について説明する。この場合、設定機能242は、範囲Q2に含まれるCT値を有する画素群を、ROIとして取得することができる。例えば、撮影対象部位が肺である場合、範囲Q2に含まれるCT値を有する画素群は肺野に対応し、範囲Q1に含まれるCT値を有する画素群は、肺野以外の背景領域に対応することとなる。
そして、設定機能242は、設定したROIに基づいて、表示条件を設定する。例えば、設定機能242は、まず、表示条件テーブルを取得する。表示条件テーブルは、例えば、ROIに基づく値と、エネルギーE3と、表示条件とが対応付けられたテーブルである。表示条件テーブルは、例えばメモリ21に記憶される。
ここで、ROIに基づく値は、例えば、ROI内における第1基準物質の存在比率の統計値、及び、ROI内における第2基準物質の存在比率の統計値である。以下、ROI内における第1基準物質の存在比率の統計値を値RA1とする。値RA1は、例えば、ROI内における第1基準物質の存在比率の平均値や中央値、合算値などである。同様に、以下では、ROI内における第2基準物質の存在比率の統計値を値RB1とする。
かかる場合、表示条件テーブルにおいては、値RA1と、値RB1と、エネルギーE3との組み合わせごとに、WLが設定される。そして、設定機能242は、設定したROIに基づいて値RA1及び値RB1を取得し、ユーザからの入力操作等に基づいてエネルギーE3を取得し、表示条件テーブルと比較することで、WLを設定することができる。
別の例を挙げると、ROIに基づく値は、例えば、ROI内における線減弱係数の統計値である。以下、ROI内における線減弱係数の統計値を値RC1とする。値RC1は、例えば、ROI内における線減弱係数の平均値や中央値、合算値などである。かかる場合、表示条件テーブルにおいては、値RC1と、エネルギーE3との組み合わせごとに、WLが設定される。そして、設定機能242は、設定したROIに基づいて値RC1を取得し、ユーザからの入力操作等に基づいてエネルギーE3を取得し、表示条件テーブルと比較することで、WLを設定することができる。
WLを設定する場合について説明したが、表示条件テーブルを用いて、WWを設定することも可能である。この場合、ROIに基づく値として、例えば、ROI内における第1基準物質の存在比率のばらつきを示す値、及び、ROI内における第2基準物質の存在比率のばらつきを示す値が設定される。以下、ROI内における第1基準物質の存在比率のばらつきを示す値を値RA2とする。値RA2は、例えば、ROI内における第1基準物質の存在比率の標準偏差(SD)などである。同様に、以下では、ROI内における第2基準物質の存在比率のばらつきを示す値を値RB2とする。かかる場合、表示条件テーブルにおいては、値RA2と、値RB2との組み合わせごとに、WWが設定される。そして、設定機能242は、設定したROIに基づいて値RA2及び値RB2を取得し、表示条件テーブルと比較することで、WWを設定することができる。
別の例を挙げると、ROIに基づく値として、ROI内における線減弱係数のばらつきを示す値が設定される。以下、ROI内における線減弱係数のばらつきを示す値を値RC2とする。値RC2は、例えば、ROI内における線減弱係数の標準偏差(SD)などである。かかる場合、表示条件テーブルにおいては、値RC2ごとにWWが設定される。そして、設定機能242は、設定したROIに基づいて値RC2を取得し、表示条件テーブルと比較することで、WWを設定することができる。
なお、表示条件テーブルにおいては、上述した各種の値(エネルギーE3、値RA1、値RB1、値RC1、値RA2、値RB2、値RC2など)が離散的に設定されてもよい。この場合、ユーザが設定したエネルギーE3や、ROIに基づいて取得した値RA1等の値が、表示条件テーブルに載っていない場合が想定される。かかる場合、設定機能242は、前後補間により表示条件を設定することができる。
エネルギーE31と、エネルギーE31より高いエネルギーE32についての表示条件が表示条件テーブルにおいて設定され、エネルギーE31とエネルギーE32との間の値であるエネルギーE33がユーザにより設定された場合について説明する。ここで、表示条件テーブルにおいて、エネルギーE31に対する表示条件としてWL1が設定され、エネルギーE32に対する表示条件として、WL1と異なるWL2が設定されている場合、設定機能242は、WL1とWL2との平均値を、エネルギーE33に対する表示条件として設定することができる。
なお、表示条件テーブルに基づいて表示条件を設定する場合について説明したが、設定機能242は、表示条件テーブルを用いずに表示条件を設定することもできる。例えば、設定機能242は、上述したROIに基づく値と、エネルギーE3と、表示条件との関係を示した計算式を用いて、表示条件を設定することができる。例えば、設定機能242は、基準となるWLの値(定数)に対し、上述した値RA1や値RB1、値RC1、エネルギーE3などに応じた係数(Scaling)を乗じることで、表示条件としてのWLを設定してもよい。即ち、設定機能242は、「WL=基準WL×Scaling」の計算式により、WLを設定することができる。
ここで、設定機能242は、単色X線画像I21のスライスごとに表示条件を設定することができる。具体的には、設定機能242は、上述したROIを単色X線画像I21のスライスごとに設定する。例えば、図4に示したように、スライスZ1とスライスZ2とでは、設定されるROIが変化する。この場合、設定機能242は、スライスごとに異なるROIに基づいて、スライスごとに異なる表示条件を設定することができる。また、設定機能242は、エネルギーE3の値ごとに、表示条件を設定することができる。
そして、表示制御機能243は、設定機能242により設定された表示条件に基づいて、単色X線画像I21の表示を行なう。例えば、表示制御機能243は、単色X線画像I21の各画素が有するCT値のうち、設定機能242により設定されたWW及びWLで規定されるウィンドウ内の各CT値に対して白色から黒色までの階調を割り当てることで、グレースケール画像を表示させることができる。
例えば、表示制御機能243は、図4に示すように、単色X線画像I21の表示を行なうか否かの判定を行ない、例えばユーザから単色X線画像I21の表示を行なう旨のコマンド入力を受け付けた場合に、設定機能242により設定された表示条件に基づいて、単色X線画像I21の表示を行なう。ここで、表示制御機能243は、エネルギーE3やスライスの指定をユーザから受け付けてもよい。この場合、表示制御機能243は、ユーザにより指定されたエネルギーE3及びスライスについて設定された表示条件に基づいて、単色X線画像I21の表示を行なう。また、単色X線画像I21の表示を行なった後、表示制御機能243は、エネルギーE3やスライスの変更をユーザから受け付けてもよい。この場合、表示制御機能243は、変更後のエネルギーE3及びスライスについて設定された表示条件に基づいて、単色X線画像I21の表示を継続する。
上述したように、第1の実施形態では、取得機能241は、物質弁別画像を取得する。また、設定機能242は、物質弁別画像に基づいて表示条件を設定する。また、表示制御機能243は、物質弁別画像に基づく単色X線画像を、設定機能242により設定された表示条件で表示させる。これにより、ユーザは、例えばビューアを開いた際などにおいて、自動で表示条件が調整された単色X線画像を参照することができる。また、医用画像処理装置20は、単色X線画像のX線エネルギー(エネルギーE3)が変更されたり、表示するスライス位置が変更されたりした場合でも、表示条件を自動で調整し、単色X線画像の読影効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
上述した実施形態では、単色X線画像としてグレースケール画像を表示させる場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、設定機能242は、WW及びWLを設定するとともに、設定したWW及びWLで規定されるウィンドウ内の各CT値に対してカラーを割り当てる。即ち、設定機能242は、WW及びWLで規定されるウィンドウ内の各CT値についてのカラーマップを、表示条件として設定する。そして、表示制御機能243は、設定されたカラーマップに基づいて、単色X線画像をカラー画像として表示させることができる。
或いは、設定機能242は、設定機能242は、WW及びWLを設定するとともに、設定したWW及びWLで規定されるウィンドウ内の各CT値に対して白色から黒色までの階調を割り当て、更に、各画素の画素値(白色から黒色までの階調)に対しカラーを割り当てる。即ち、設定機能242は、WW及びWLで規定されるウィンドウ内の各画素値についてのカラーマップを、表示条件として設定する。そして、表示制御機能243は、設定されたカラーマップに基づいて、単色X線画像をカラー画像として表示させることができる。なお、この場合、表示制御機能243は、ユーザからの入力操作に応じて、グレースケール画像とカラー画像との切り替え表示を行なうこともできる。
また、上述した実施形態では、表示条件として、少なくともWLを設定する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、設定機能242は、WW及びWLを設定することに代えて、各CT値に対するカラーの割り当てを設定することとしてもよい。即ち、設定機能242は、単色X線画像の表示条件としてカラーマップの設定のみを行なってもよい。
また、図1においては、X線CT装置10と医用画像処理装置20とを別体として説明したが、図5に示すように、医用画像処理装置20はX線CT装置10に含まれていてもよい。図5は、第2の実施形態に係るX線CT装置10の構成の一例を示すブロック図である。
また、図5において、コンソール装置140と医用画像処理装置20とは一部又は全体を統合することとしてもよい。例えば、コンソール装置140におけるディスプレイ142と医用画像処理装置20におけるディスプレイ22とのいずれか一方は省略してもよい。例えば、ディスプレイ22は省略し、表示制御機能243は、ディスプレイ142に単色X線画像を表示させてもよい。また、例えば、コンソール装置140における処理回路144と医用画像処理装置20における処理回路24とのいずれか一方は省略してもよい。例えば、処理回路24は省略し、上述した取得機能241、設定機能242及び表示制御機能243を、処理回路144が実行することとしてもよい。
また、上述した実施形態では、デュアルエナジーのスキャンに基づいて、基準物質画像I11、基準物質画像I12といった物質弁別画像を取得する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、3種類以上のX線エネルギーを用いるマルチエナジーのスキャン、或いは、フォトンカウンティングCTにより物質弁別画像を取得する場合についても同様に適用が可能である。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、各図における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
また、図1においては、単一のメモリ21が処理回路24の各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明した。また、図2においては、単一のメモリ141が処理回路144の各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、複数のメモリ21を分散して配置し、処理回路24は、個別のメモリ21から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。同様に、複数のメモリ141を分散して配置し、処理回路144は、個別のメモリ141から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。また、メモリ21又はメモリ141にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
上述した実施形態に係る各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。即ち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
また、上述した実施形態で説明した医用画像処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、単色X線画像の読影効率を向上させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用画像処理システム
10 X線CT装置
144 処理回路
20 医用画像処理装置
24 処理回路
241 取得機能
242 設定機能
243 表示制御機能

Claims (18)

  1. 物質弁別画像を取得する取得部と、
    前記物質弁別画像に基づいて表示条件を設定する設定部と、
    前記物質弁別画像に基づく単色X線画像を、前記表示条件で表示させる表示制御部と
    を備える、医用画像処理装置。
  2. 前記取得部は、前記物質弁別画像として、第1基準物質及び第2基準物質それぞれの基準物質画像を取得する、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記設定部は、ROI(Region Of Interest)に基づく値と、前記単色X線画像のX線エネルギーとに基づいて、前記表示条件を設定する、請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記設定部は、前記第1基準物質の存在比率の分布又は前記第2基準物質の存在比率の分布に対して、前記ROIを設定する、請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記設定部は、前記ROI内における前記第1基準物質の存在比率の統計値、及び、前記ROI内における前記第2基準物質の存在比率の統計値を、前記ROIに基づく値として算出する、請求項4に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記設定部は、前記ROI内における前記第1基準物質の存在比率のばらつきを示す値、及び、前記ROI内における前記第2基準物質の存在比率のばらつきを示す値を、前記ROIに基づく値として更に算出する、請求項5に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記設定部は、線減弱係数の分布に対して、前記ROIを設定する、請求項3に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記設定部は、前記ROI内における前記線減弱係数の統計値を、前記ROIに基づく値として算出する、請求項7に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記設定部は、前記ROI内における前記線減弱係数のばらつきを示す値を、前記ROIに基づく値として更に算出する、請求項8に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記設定部は、前記ROIに基づく値と、前記単色X線画像のX線エネルギーと、前記表示条件とを対応付けた表示条件テーブルを用いて、前記表示条件を設定する、請求項3~9のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記設定部は、前記ROIに基づく値と、前記単色X線画像のX線エネルギーと、前記表示条件との関係を示した計算式を用いて、前記表示条件を設定する、請求項3~9のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記設定部は、再構成関数、撮影プロトコル、及び、CT値のヒストグラムのいずれかに基づいて、前記ROIを設定する、請求項3~11のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  13. 前記設定部は、前記表示条件として、ウィンドウレベルを設定する、請求項1~12のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  14. 前記設定部は、ウィンドウ幅を更に設定する、請求項13に記載の医用画像処理装置。
  15. 前記設定部は、前記表示条件として、カラーマップを設定する、請求項1~14のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  16. 請求項1~15のいずれか一項に記載の医用画像処理装置を含む、X線CT装置。
  17. 物質弁別画像を取得し、
    前記物質弁別画像に基づいて表示条件を設定し、
    前記物質弁別画像に基づく単色X線画像を、前記表示条件で表示させる
    ことを含む、医用画像処理方法。
  18. 請求項17に記載の医用画像処理方法をコンピュータに実行させる、プログラム。
JP2021115769A 2021-07-13 2021-07-13 医用画像処理装置、x線ct装置、医用画像処理方法及びプログラム Pending JP2023012246A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021115769A JP2023012246A (ja) 2021-07-13 2021-07-13 医用画像処理装置、x線ct装置、医用画像処理方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021115769A JP2023012246A (ja) 2021-07-13 2021-07-13 医用画像処理装置、x線ct装置、医用画像処理方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023012246A true JP2023012246A (ja) 2023-01-25

Family

ID=85381677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021115769A Pending JP2023012246A (ja) 2021-07-13 2021-07-13 医用画像処理装置、x線ct装置、医用画像処理方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023012246A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11207041B2 (en) X-ray CT system and medical processing apparatus
JP7348376B2 (ja) 医用処理装置、x線ctシステム及び処理プログラム
JP7467253B2 (ja) X線ctシステム及び医用処理装置
JP7341803B2 (ja) X線ct装置、医用画像処理装置及びx線ctシステム
JP7242284B2 (ja) 医用画像処理装置、x線診断装置及び医用画像処理プログラム
JP7179479B2 (ja) X線ct装置
JP2022013679A (ja) 医用画像処理方法、医用画像処理装置及びx線ct装置
US11295487B2 (en) X-ray CT apparatus, medical image processing apparatus, and X-ray CT system
US11172894B2 (en) Medical processing apparatus, X-ray diagnosis system, and medical processing method
JP2023012246A (ja) 医用画像処理装置、x線ct装置、医用画像処理方法及びプログラム
JP2020096693A (ja) X線ctシステム及び処理プログラム
JP7353882B2 (ja) X線ctシステム及び医用処理装置
JP7321846B2 (ja) X線ctシステム及び医用処理装置
JP7467222B2 (ja) 医用情報処理装置、医用情報処理方法及び医用情報処理プログラム
JP7233911B2 (ja) X線ctシステム及び処理プログラム
US11328460B2 (en) X-ray CT system and processing method
JP7433809B2 (ja) 学習済みモデルの生成方法、および医用処理装置
US11080898B2 (en) Adaptive processing of medical images to reduce noise magnitude
JP2022065390A (ja) 医用画像処理装置、医用画像診断装置及びプログラム
JP2024010658A (ja) フォトンカウンティング検出器装置、オーバーラップマイクロピクセル加算方法、プログラム及びフォトンカウンティングct装置
JP2024036754A (ja) X線ct装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム
JP2024053264A (ja) X線ct装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
JP2024053263A (ja) X線ct装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
JP2023157887A (ja) 光子計数型ct装置、光子計数型ct方法及びプログラム
JP2022054635A (ja) X線ct装置