JP2020099317A - と畜処理システム及びと畜処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、図1等を用いて、本発明の第一実施形態に係ると畜処理システム1の構成について説明する。本実施形態に係ると畜処理システム1は、所定の広さを有すると畜場内に設けられており、図1に示すように、載置台10、前吊上装置20、後吊上装置30、吊上高調整装置40、台移動装置50、洗浄消毒装置60、通電装置70等を備えている。
次に、図5〜図7を用いて、本発明の第二実施形態に係ると畜処理方法について説明する。なお、本実施形態に係ると畜処理システムは、第一実施形態におけると畜処理システム1と実質的に同一であるため、詳細な説明を省略し、第一実施形態と同様の符号を付すこととする。
続いて、図9〜図12を用いて、本発明の第三実施形態に係ると畜処理システム1Aの構成について説明する。本実施形態に係ると畜処理システム1Aは、第一実施形態に係ると畜処理システム1の前吊上装置20及び吊上高調整装置40の構成を変更したものであり、その他の構成については第一実施形態における構成と実質的に同一である。このため、異なる構成を中心に説明し、共通する構成については詳細な説明を省略することとする。
畜牛848頭(去勢牛561頭、雌牛287頭)について、本発明に係ると畜処理方法(以下、「水平懸垂方法」と称する)を採用してと畜処理を行った場合の血斑発生率を調査した。すなわち、まず、二人の作業者が、ノッキングペンに導入されスタニング装置によって失神状態とされた放血処理前の畜牛を、所定の載置台上に横倒した状態で載置し、一方の作業者が畜牛の左側の前肢に前吊上装置のチェーンを取り付ける一方、他方の作業者が畜牛の右側の後肢に後吊上装置のチェーンを取り付け、一方の作業者が前昇降スイッチを、スタニング担当者が後昇降スイッチを、各々操作することにより、畜牛の前肢及び後肢を吊り上げ、畜牛の姿勢が略水平になるように前肢の高さと後肢の高さとを調整した。次いで、一方の作業者が、畜牛の頭部側から頸部を切開して畜牛の腕頭動脈を切断することにより放血処理を行い、血液の流出が止まったことを確認した後、他方の作業者が後昇降スイッチを操作して後肢を上昇させ、畜牛が略鉛直方向に延在した状態となったところで一方の作業者が畜牛の前肢からチェーンを取り外した。その後、作業者は、畜牛を食道結索区域へと移動させて所定の処理を行った後、3点以上の血斑が発生しているか否かを目視で確認した。対象となる848頭の畜牛についてこれらの調査を行った結果、46頭の畜牛に血斑が発生し、血斑発生率は5.4%であった。
畜牛344頭(去勢牛266頭、雌牛78頭)について、通常のと畜処理方法(以下、「垂直懸垂方法」と称する)を採用してと畜処理を行った場合の血斑発生率を算出した。すなわち、まず、作業者が、ノッキングペンに導入されスタニング装置によって失神状態とされた放血処理前の畜牛を、所定の載置台上に横倒した状態で載置し、畜牛の右側の後肢に吊上装置のチェーンを取り付け、スタニング担当者が昇降スイッチを操作することにより畜牛の後肢を吊り上げ、畜牛の姿勢が略鉛直方向に沿って延在するようにした。次いで、作業者が、畜牛の頭部側から頸部を切開して畜牛の腕頭動脈を切断することにより放血処理を行い、血液の流出が止まったことを確認した後、畜牛を食道結索区域へと移動させて所定の処理を行った後、3点以上の血斑が発生しているか否かを目視で確認した。対象となる344頭の畜牛についてこれらの調査を行った結果、52頭の畜牛に血斑が発生し、血斑発生率は15.1%であった。
以上の実施例から明らかなように、本発明に係る水平懸垂方法を採用すると、従来の垂直懸垂方法を採用した場合と比較して、血斑発生率が約1/3に減少した。また、目視確認した結果、水平懸垂方法を採用した場合の血斑は、垂直懸垂方法と採用した場合の血斑と比較すると色が薄いものが多く、商品価値も上昇している。さらに、垂直懸垂方法を採用した場合における交雑種の血斑発生率は33.3%と非常に高く、和牛の3倍程度であったのに対し、水平懸垂方法を採用した場合における交雑種の血斑発生率は、垂直懸垂方法を採用した場合と比較して1/5以下に減少し、水平懸垂方法を採用した場合における和牛の血斑発生率も、垂直懸垂方法を採用した場合と比較して1/2以下に減少した。すなわち、水平懸垂方法を採用した結果、交雑種と和牛の血斑発生率の差が減少した。なお、水平懸垂方法及び垂直懸垂方法の何れを採用しても病原性の細菌は検出されず、食肉としての安全性は確保されていることが明らかとなった。
10…載置台
20・20A…前吊上装置
30…後吊上装置
40・40A…吊上高調整装置
50…台移動装置
60…洗浄消毒装置
70…通電装置
C…畜牛
F…前肢
FL…左側の前肢
FR…右側の前肢
P…特定位置
R…後肢
RL…左側の後肢
RR…右側の後肢
Claims (18)
- 畜牛の前肢の少なくとも何れか一方を吊り上げるための前吊上装置と、
前記畜牛の後肢の少なくとも何れか一方を吊り上げるための後吊上装置と、
吊り上げられる前記畜牛の姿勢が略水平になるように前記前吊上装置によって吊り上げられる前記前肢の高さと前記後吊上装置によって吊り上げられる前記後肢の高さとを調整する吊上高調整装置と、
を備える、と畜処理システム。 - 前記前吊上装置は、右側の前記前肢のみを吊り上げるものであり、
前記後吊上装置は、左側の前記後肢のみを吊り上げるものである、請求項1に記載のと畜処理システム。 - 前記前吊上装置は、左側の前記前肢のみを吊り上げるものであり、
前記後吊上装置は、右側の前記後肢のみを吊り上げるものである、請求項1に記載のと畜処理システム。 - 前記前吊上装置は、右側の前記前肢のみを吊り上げるものであり、
前記後吊上装置は、右側の前記後肢のみを吊り上げるものである、請求項1に記載のと畜処理システム。 - 前記前吊上装置は、左側の前記前肢のみを吊り上げるものであり、
前記後吊上装置は、左側の前記後肢のみを吊り上げるものである、請求項1に記載のと畜処理システム。 - 前記前吊上装置は、双方の前記前肢を吊り上げるものであり、
前記後吊上装置は、何れか一方の前記後肢を吊り上げるものである、請求項1に記載のと畜処理システム。 - 放血処理前の前記畜牛を載置する載置台と、
前記載置台に載置された前記畜牛が吊り上げられた後に、吊り上げられた前記畜牛の放血区域から離れた特定位置へと前記載置台を移動させる台移動装置と、
を備える、請求項1から6の何れか一項に記載のと畜処理システム。 - 前記特定位置へと移動させた前記載置台を自動で洗浄・消毒する洗浄消毒装置を備える、請求項7に記載のと畜処理システム。
- 放血処理中又は放血処理後に前記畜牛にパルス電流を流す通電装置を備える、請求項1から8の何れか一項に記載のと畜処理システム。
- 畜牛の前肢の少なくとも何れか一方を吊り上げる前吊上工程と、
前記畜牛の後肢の少なくとも何れか一方を吊り上げる後吊上工程と、
吊り上げられる前記畜牛の姿勢が略水平になるように前記前吊上工程で吊り上げられる前記前肢の高さと前記後吊上工程で吊り上げられる前記後肢の高さとを調整する吊上高調整工程と、
を含む、と畜処理方法。 - 前記前吊上工程では、右側の前記前肢のみを吊り上げ、
前記後吊上工程では、左側の前記後肢のみを吊り上げる、請求項10に記載のと畜処理方法。 - 前記前吊上工程では、左側の前記前肢のみを吊り上げ、
前記後吊上工程では、右側の前記後肢のみを吊り上げる、請求項10に記載のと畜処理方法。 - 前記前吊上工程では、右側の前記前肢のみを吊り上げ、
前記後吊上工程では、右側の前記後肢のみを吊り上げる、請求項10に記載のと畜処理方法。 - 前記前吊上工程では、左側の前記前肢のみを吊り上げ、
前記後吊上工程では、左側の前記後肢のみを吊り上げる、請求項10に記載のと畜処理方法。 - 前記前吊上工程では、双方の前記前肢を吊り上げ、
前記後吊上工程では、何れか一方の前記後肢を吊り上げる、請求項10に記載のと畜処理方法。 - 載置台に載置された前記畜牛が吊り上げられた後に、吊り上げられた前記畜牛の放血区域から離れた特定位置へと前記載置台を移動させる台移動工程を含む、請求項10から15の何れか一項に記載のと畜処理方法。
- 前記特定位置へと移動させた前記載置台を自動で洗浄・消毒する洗浄消毒工程を含む、請求項16に記載のと畜処理方法。
- 放血処理中又は放血処理後に前記畜牛にパルス電流を流す通電工程を含む、請求項10から17の何れか一項に記載のと畜処理方法。
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