JP2020099006A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示が受け付けられた後において、音声認識処理を適切に実行することが可能な技術を提供する。【解決手段】画像形成装置は、省電力状態(あるいは電源オフ状態)から起動状態への遷移を当該画像形成装置に対して指示する遷移指示をユーザから受け付ける。当該遷移指示に応答して、画像形成装置は、音声指示待機動作(当該遷移指示の後における当該ユーザによる音声指示を待機する動作)と予備駆動動作(当該遷移指示の後において起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作)とが重ならないように、当該音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する。【選択図】図3

Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像形成装置、およびそれに関連する技術に関する。
ユーザによる音声指示を待機する音声指示待機動作(音声操作モードとも称される)の実行中において当該ユーザによる音声に対して音声認識処理を実行して当該音声指示を受け付ける技術が存在する(特許文献1参照)。
特開2011−39571号公報
ところで、MFPにおいては、電源オフ状態あるいは省電力状態から(機械的な)起動状態への遷移を指示する遷移指示がユーザから受け付けられると、予備駆動動作(次述)が直ちに実行される。予備駆動動作(初期動作とも称される)は、当該遷移指示の後において起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作である。たとえば、MFPのプリンタ部では、画像安定化処理において中間転写ベルトにトナー像を転写する転写動作が予備駆動動作として実行される。
ここにおいて、当該遷移指示に応答して直ちに音声指示待機動作(当該遷移指示の後におけるユーザによる音声指示を待機する動作)を開始することが考えられる。
しかしながら、この場合、起動状態への遷移指示に応答して音声指示待機動作と予備駆動動作とが並行して実行されることに起因して、音声認識処理が適切に実行されない恐れがある。たとえば、音声認識率が低下する恐れがある。
具体的には、予備駆動動作の実行中においては、MFPの機械的駆動機構の駆動音(動作音)が発生する。たとえば、画像安定化処理におけるプリンタ部の転写動作の実行中には、中間転写ベルトの回転駆動音および各種ローラ(転写ローラおよび駆動ローラ等)の回転駆動音等が発生する。起動状態への遷移指示が付与された後において予備駆動動作と音声指示待機動作とが並行して実行される期間内にユーザが音声を発した場合、当該予備駆動動作の実行に伴って発生する駆動音と当該ユーザの音声とが重なってしまう。その結果、ユーザの音声に当該駆動音(謂わばノイズ)が混入して音声認識率が低下するなど、音声認識処理が適切に実行されない恐れがある。
そこで、本発明は、電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示が受け付けられた後において、音声認識処理を適切に実行することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成装置であって、電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を前記画像形成装置に対して指示する遷移指示をユーザから受け付ける遷移指示受付手段と、前記遷移指示の後における前記ユーザによる音声指示を待機する音声指示待機動作と前記遷移指示の後において前記起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作である予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する調整処理を実行する調整手段と、を備え、前記調整手段は、前記遷移指示に応答して、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とが重ならないように前記調整処理を実行することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とのうちの一方の動作の終了後に他方の動作が実行されるように前記調整処理を実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記遷移指示が音声を用いて付与された場合、前記音声指示待機動作の終了後に前記予備駆動動作が実行されるように前記調整処理を実行することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記遷移指示が音声を用いて付与された場合、前記音声指示待機動作の終了に応答して前記予備駆動動作が開始されるように前記調整処理を実行することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記音声指示が完了した旨が判定されると、前記音声指示待機動作を終了して前記予備駆動動作を開始させることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記音声指示が受け付けられていない状態が所定時間よりも長く継続すると、前記音声指示待機動作を終了して前記予備駆動動作を開始させることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項3から請求項6のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記遷移指示が音声を用いずに付与された場合、前記予備駆動動作の終了後に前記音声指示待機動作が実行されるように前記調整処理を実行するとともに、前記予備駆動動作の終了まで前記音声指示待機動作が実行されない旨を前記ユーザに通知することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2の発明に係る画像形成装置において、前記遷移指示に先立って、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とのうち優先して実行すべき動作である優先動作を設定することが可能な設定制御手段、をさらに備え、前記調整手段は、前記優先動作に関して前記設定制御手段によって設定された設定内容に基づいて前記調整処理を実行することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記予備駆動動作が前記優先動作として設定されている場合、前記予備駆動動作の終了後に前記音声指示待機動作が実行されるように前記調整処理を実行するとともに、前記予備駆動動作の終了まで前記音声指示待機動作が実行されない旨を前記ユーザに通知することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項8の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記音声指示待機動作が前記優先動作として設定されている場合、前記音声指示待機動作の終了後に前記予備駆動動作が実行されるように前記調整処理を実行することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項8の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記音声指示待機動作が前記優先動作として設定されている場合、前記音声指示待機動作の終了に応答して前記予備駆動動作が開始されるように前記調整処理を実行することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記音声指示が完了した旨が判定されると、前記音声指示待機動作を終了して前記予備駆動動作を開始させることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項11の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記音声指示が受け付けられていない状態が所定時間よりも長く継続すると、前記音声指示待機動作を終了して前記予備駆動動作を開始させることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項2から請求項13のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記画像形成装置は、第1の処理部における第1の駆動動作と第2の処理部における第2の駆動動作とを前記予備駆動動作として実行することが可能であり、前記調整手段は、前記音声指示待機動作の終了後に前記予備駆動動作が実行されるように前記調整処理を実行した場合において、前記第1の処理部の動作を伴い且つ前記第2の処理部の動作を伴わないジョブの実行指示が前記音声指示待機動作にて受け付けられたときには、前記第1の駆動動作を前記予備駆動動作として実行し且つ前記第2の駆動動作を前記予備駆動動作として実行すべきでない旨を決定することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項2から請求項13のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記画像形成装置は、第1の処理部における第1の駆動動作と第2の処理部における第2の駆動動作とを前記予備駆動動作として実行することが可能であり、前記調整手段は、前記音声指示待機動作の終了後に前記予備駆動動作が実行されるように前記調整処理を実行した場合において、前記第1の処理部と前記第2の処理部とのいずれの動作をも伴わないジョブの実行指示が前記音声指示待機動作にて受け付けられたときには、前記第1の駆動動作と前記第2の駆動動作との双方を前記予備駆動動作として実行すべきでない旨を決定することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14または請求項15の発明に係る画像形成装置において、前記第1の処理部は、前記画像形成装置のプリンタ部であり、前記第2の処理部は、前記画像形成装置のスキャナ部であることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項14または請求項15の発明に係る画像形成装置において、前記第1の処理部は、前記画像形成装置のスキャナ部であり、前記第2の処理部は、前記画像形成装置のプリンタ部であることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項1の発明に係る画像形成装置において、前記調整手段は、前記遷移指示が音声を用いて付与された場合において、前記遷移指示に係る前記音声の音量が一定程度よりも小さいときには、前記調整処理を実行し、前記音量が前記一定程度よりも大きいときには、前記調整処理を実行せず、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とが並行して実行されることを許容することを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項1から請求項18のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記予備駆動動作は、画像安定化処理において中間転写ベルトにトナー像を転写する転写動作であって前記中間転写ベルトの駆動を伴う転写動作を含むことを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項1から請求項19のいずれかの発明に係る画像形成装置において、前記予備駆動動作は、所定の位置とシェーディング補正処理におけるシェーディング補正位置との間をスライダが移動するスライダ移動動作を含むことを特徴とする。
請求項21の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を前記画像形成装置に対して指示する遷移指示をユーザから受け付けるステップと、b)前記遷移指示の後における前記ユーザによる音声指示を待機する音声指示待機動作と前記遷移指示の後において前記起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作である予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する調整処理を実行するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)においては、前記遷移指示に応答して、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とが重ならないように前記調整処理が実行されることを特徴とする。
請求項22の発明は、画像形成装置の制御方法であって、a)電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を前記画像形成装置に対して指示する遷移指示をユーザから受け付けるステップと、b)前記遷移指示の後における前記ユーザによる音声指示を待機する音声指示待機動作と前記遷移指示の後において前記起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作である予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する調整処理を実行するステップと、を有し、前記ステップb)においては、前記遷移指示に応答して、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とが重ならないように前記調整処理が実行されることを特徴とする。
請求項1から請求項22に記載の発明によれば、電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示に応答して、音声指示待機動作と予備駆動動作とが重ならないように当該音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングが調整される。したがって、電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示が受け付けられた後において、音声認識処理を適切に実行することが可能である。
画像処理装置(MFP)の外観を示す図である。 MFPの機能ブロックを示す図である。 音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングの調整処理の概要(一例)を示す図である。 MFPの動作を示すフローチャートである。 音声指示待機動作の終了判定に関するサブルーチン処理を示す図である。 第2実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 通知画面を示す図である。 第3実施形態に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 優先動作設定画面を示す図である。 第3実施形態に係るMFPの機能ブロックを示す図である。 予備駆動動作に関するサブルーチン処理を示す図である。 ジョブの種類毎における各処理部の動作の有無を示す図である。 音声指示待機動作が停止中である旨を通知するLED等を示す図である。 変形例に係るMFPの動作を示すフローチャートである。 スキャナ部の構成を示す図である。 プリンタ部の読取ユニットの構成等を中心に示す図である。 移動前後のスライダの位置等を示す図である。 プリンタ部のイメージングユニット付近の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))1の外観を示す図である。なお、図1等においては、XYZ直交座標系を用いて方向等を示している。
図2は、MFP1の機能ブロックを示す図である。
MFP1は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP1は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6、音声入出力部7およびコントローラ(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。なお、MFP1は、画像形成装置あるいは画像処理装置などとも称される。
画像読取部(スキャナ部とも称する)2は、MFP1の所定の位置(自動原稿供給部(ADF:Auto Document Feeder)26(図15)等)に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像あるいはスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。
印刷出力部(プリンタ部とも称する)3は、印刷対象に関するデータ(印刷対象データ)に基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する処理部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワークを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP1は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データを受信する受信部4bとを有する。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)および半導体メモリ等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP1に対する操作入力(操作パネル部6c等に対する操作入力)を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。たとえば、操作部6は、省電力状態から起動状態(機械的な起動状態)への遷移を当該操作部6を用いてMFP1に指示する遷移指示をユーザから受け付けることが可能である。当該操作部6は、当該遷移指示をユーザから受け付ける遷移指示受付部としても機能する。なお、起動状態は、ジョブを実行することが可能な状態(ジョブの実行準備が完了している状態)であり、ジョブ実行可能状態(動作準備完了状態)であるとも表現される。
このMFP1においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。
音声入出力部7(図1参照)は、音声入力を行うことが可能な音声入力部7a(マイク等)と、音声出力を行うことが可能な音声出力部7b(スピーカ等)とを備えている。当該音声入出力部7は、たとえばMFP1の本体部の前面側(詳細には、操作部6)に設けられている。
音声入力部7aは、ユーザによって発せられた音声を認識して(音声認識処理を実行して)当該ユーザによる音声入力(音声による指示)を受け付けることが可能である。たとえば、音声入力部7aは、音声指示待機動作(省電力状態から起動状態への遷移指示の後におけるユーザによる音声指示を待機する動作)の実行中において、ユーザによる音声に対して音声認識処理を実行して音声指示を受け付けることが可能である。また、音声入力部7aは、省電力状態から起動状態への遷移を音声を用いてMFP1に指示する遷移指示(音声遷移指示とも称される)をユーザから受け付けることも可能である。音声入力部7aは、このような遷移指示(音声遷移指示)をユーザから受け付ける遷移指示受付部としても機能する。
なお、音声指示待機動作は、MFP1が音声による指示を受付可能な状態(動作モード)で音声指示を待機する動作である、とも表現される。音声指示待機動作中においては、MFP1は、操作者の指示に関する発話に対して音声認識を実行し、認識した指示内容を受け付ける。換言すれば、音声指示待機動作は、MFP1が音声認識機能を有効化して音声指示を待機する動作(状態)である、とも表現される。
コントローラ9は、MFP1に内蔵され、MFP1を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPU(Central Processing Unit)(マイクロプロセッサあるいはコンピュータプロセッサなどとも称される)および各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP1にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされてMFP1にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示されるように、コントローラ9は、上記のプログラム等の実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と調整部14と判定部15と動作制御部16とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対する入力動作等を制御する制御部である。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。
調整部14は、予備駆動動作(後述)と音声指示待機動作とのそれぞれの実行タイミングを調整(決定)する調整処理を実行する処理部である。具体的には、調整部14は、省電力状態から起動状態への遷移をMFP1に対して指示する遷移指示に応答して、音声指示待機動作と予備駆動動作とが重ならないように(換言すれば、音声指示待機動作の実行期間と予備駆動動作の実行期間とをずらすように)当該調整処理を実行する。
判定部15は、各種の判定動作を実行する処理部である。
動作制御部16は、各処理部における予備駆動動作の実行を制御する制御部である。予備駆動動作は、省電力状態(スリープ状態とも称される)あるいは電源オフ状態から起動状態(通常状態とも称される)への遷移指示の後においてMFP1が当該起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作である。後述するように、MFP1は、スライダ220の移動動作と給紙ローラ271の下降動作と転写動作と定着ローラ326の回転動作とを予備駆動動作として実行することが可能である。動作制御部16は、調整部14によって調整された実行タイミング(予備駆動動作の実行タイミング)に従って、各処理部(詳細には、スキャナ部2およびプリンタ部3)における予備駆動動作を実行させる。
なお、ここでは、主にコントローラ9のCPUにてソフトウエアプログラムを実行することによって、上述の各種の動作が実行されているが、これに限定されず、MFP1(詳細には、コントローラ9の内部あるいは外部)にて設けられた専用ハードウエア等を用いて、上述の各種の動作が実行されるようにしてもよい。たとえば、通信制御部11、入力制御部12、表示制御部13、調整部14、判定部15および動作制御部16(図2)等の全部または一部が、1または複数の専用ハードウエアを用いて実現されてもよい。
<1−2.スキャナ部の構成>
図15は、スキャナ部2の概略構成を示す図である。また、図16は、スキャナ部2の読取ユニット210の構成等を中心に示す図である。図16においては、ADF26に関する構成は示されていない。
図16に示されるように、スキャナ部2は、読取ユニット210を備えている。
読取ユニット210は、ここでは縮小光学系型の読取部として構成される。読取ユニット210は、光源211とミラー212(212a,212b,212c)とレンズ(結像光学系)214と撮像部(イメージセンサ(撮像素子))215とを有している。読取ユニット210の各要素は、いずれも、透明なプラテンガラス244(原稿の載置面)の下側(内部側)に設けられている。光源211から上方の原稿900に向けて照射(出射)された光がプラテンガラス244(あるいはガラス243)を透過して当該原稿900で反射され、反射された光がイメージセンサ215に到達することによって、原稿900の画像が取得される。
また、光源211は、複数の発光素子211E(不図示)を有しており、当該複数の発光素子(複数の部分光源)211Eは、主走査方向(X方向)に一次元状(直線状)に配列される発光素子列である。換言すれば、光源211は、主走査方向に伸延される直線状の光源である。複数の発光素子211Eは、たとえば数十個のLED(発光ダイオード)で構成される。また、複数の発光素子211Eは、互いに独立して点灯可能である。
また、イメージセンサ215としては、複数の受光素子(画素)が主走査方向(X方向)に一次元状(直線状)に配列されたリニアイメージセンサ(ここでは、CCDラインセンサ)が用いられる。換言すれば、イメージセンサ215は、主走査方向に配列された複数の画素を有する光電変換素子である。当該光電変換素子によって、光源211から原稿900に向かって出射され原稿900で反射された反射光が画像信号に変換されて、原稿900の主走査方向における直線状の画像である「ライン画像」が取得される。
読取ユニット210の光源211は、プラテンガラス244の下側に配置され、上方に向けて照明光を出射し、プラテンガラス244(原稿台)に載置された原稿のスキャン対象面(下側の面)を下方より照射する。光源211からの光は、プラテンガラス244を透過し、原稿900のスキャン対象面で反射される。そして、当該反射光に係る光像は、ミラー212a,212b,212cでさらに反射され、レンズ214を通過して縮小された後に、イメージセンサ215で受光される。イメージセンサ215は、用紙の幅方向(主走査方向)におけるライン画像を一度に取得する。これにより、原稿900の或る副走査方向位置(Y)での直線状の画像(ライン画像)が取得される。
また、読取ユニット210は、副走査方向(Y方向)に移動可能な2つの可動部220a,220b(可動部220と総称する)を有して構成されている。可動部220aには、光源211およびミラー212aが設けられており、可動部220bには、ミラー212b,212cが設けられている。可動部(スライド部あるいはスライダとも称する)220a,220bが副走査方向(Y方向)に移動することに伴って、プラテンガラス244上に載置された原稿900の各副走査方向位置(Y)での直線状の画像(ライン画像)がそれぞれ取得される。可動部220a,220bは、スライダ駆動部223(モータおよびギアなどを有する駆動機構)により駆動される。なお、可動部220a,220bの移動の際には、可動部220bが可動部220aの移動量の半分の距離を移動することによって、原稿からの反射光の各反射位置からイメージセンサ215までの光路長が一定に維持される。
また、図15に示すように、MFP1は、ADF26を備えている。
ADF26は、原稿を原稿搬送経路(搬送路)278に沿って上流側から下流側へと搬送する。ADF26は、給紙ローラ(ピックアップローラ)271と分離ローラ272とタイミングローラ273と読取前ローラ274と読取後ローラ275,276とを含む複数の搬送ローラ(詳細には、複数の搬送ローラ対など)を有している。原稿載置トレイ251(原稿載置部)に載置された原稿(読込対象の原稿)は、給紙ローラ271によって分離ローラ272側へと送り出された後、順次、各ローラ272,273,274によって搬送方向下流側へと進行する。当該原稿は、各ローラ272,273,274,275,276およびガイド部材277等によって形成される搬送路278に沿って、原稿排出トレイ252へ向けて進行する。なお、原稿は、分離ローラ272によって分離され、1枚ずつ搬送される。また、当該原稿は、ガラス243の直上位置(原稿読取位置P21)で読取ユニット210によって読み取られつつ、上流側から下流側へと搬送される。
<1−3.プリンタ部の構成>
図18は、プリンタ部3のイメージングユニット付近の構成を示す図である。
図18に示されるように、MFP1は、複数(具体的には4つ)のイメージングユニット10(詳細には、10Y,10M,10C,10K)を備えている。具体的には、MFP1は、イエローのイメージングユニット10Yと、マゼンタのイメージングユニット10Mと、シアンのイメージングユニット10Cと、ブラックのイメージングユニット10Kとを備えている。各イメージングユニット10は、それぞれ、最終出力画像のうちの各色成分(具体的には、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各成分)の画像を電子写真方式によって形成し、中間転写ベルト(中間転写体とも称される)321に転写する。そして、中間転写ベルト321上に重畳された各色成分の画像が、さらに用紙(転写材)に転写されることによって、用紙にフルカラー画像が形成される。なお、中間転写ベルト321は、各感光体から転写されたトナー画像(トナー像)を一時的に担持する像担持体であるとも表現される。
4つのイメージングユニット10(10Y,10M,10C,10K)は、駆動ローラ323と巻き掛けローラ324とに巻き掛けられた中間転写ベルト321の下側直線部分の主に下部において、当該下側直線部分に沿って直列に配置されている。各イメージングユニット10は、それぞれ、感光体111と帯電器112と露光器113と現像器114と第1転写器(1次転写器)115とイレーサ(除電器)116とクリーナ117とを有している。詳細には、各イメージングユニット10において、略円柱状の感光体111の外周を囲むように、帯電器112と露光器113と現像器114と第1転写器115とイレーサ116とクリーナ117とがこの順序で時計回りに配置されている。このうち、第1転写器115(詳細には転写ローラ)は、中間転写ベルト321を隔てて、感光体111と対向する位置に配置されている。
中間転写ベルト321は、駆動ローラ323の駆動によって矢印R1(図18)の向きに移動する。また、駆動ローラ323に対向する位置には、中間転写ベルト321を隔てて、転写ローラ(2次転写ローラ)325が設けられている。
各イメージングユニット10の下側(搬送経路上において上流側)には給紙部330が設けられている。給紙部330は、フィードローラ332と給紙ローラ333とサバキローラ334とレジストローラ335,336とを備えている。
転写ローラ(2次転写ローラ)325の位置を通過した用紙の搬送方向下流側には定着器(定着ローラ)326が設けられており、さらにその搬送方向下流側には排紙部が設けられている。
<1−4.予備駆動動作について>
MFP1においては、省電力状態(あるいは電源オフ状態(後述))から起動状態へとMFP1が遷移(復帰)する際、予備駆動動作(初期動作とも称される)が実行される。当該予備駆動動作の実行中においては、機械的駆動機構の駆動音(動作音)が発生する。
たとえば、省電力状態から起動状態への遷移に際して、スキャナ部2では、シェーディング補正処理が実行される。シェーディング補正処理は、複数の受光素子(イメージセンサ215(図16))の受光感度の相違等に起因して生じる輝度のムラを解消するための補正処理である。当該シェーディング補正処理に際しては、可動部(スライダ)220(図17)の移動動作が予備駆動動作として実行される。
具体的には、省電力状態から起動状態への遷移に際して、スライダ220がホームポジション(読取ユニット210がプラテンガラス244上の原稿の画像を読み取るときの基準位置)P1からシェーディング補正位置P2へと移動する(図17参照)。シェーディング補正位置P2は、読取ユニット210がシェーディング補正板245からの反射光を受光するときのスライダ220の位置、端的に言えばシェーディング補正動作を実行するときのスライダ220の位置である。シェーディング補正位置P2においてシェーディング補正処理が実行された後、当該スライダ220はシェーディング補正位置P2からホームポジションP1へと再び移動する。これらのようなスライダ移動動作の実行中においては、当該スライダ220の動作音(移動音)等が発生する。
さらに、省電力状態から起動状態への遷移に際して、スキャナ部2では、ADF26内の給紙ローラ(ピックアップローラ)271(図15)を所定の位置(正規の位置)から原稿載置トレイ251に接触する位置まで下降させる下降動作が予備駆動動作として実行される。給紙ローラ271の下降動作の実行中においては、当該給紙ローラ271の移動音(および原稿載置トレイ251への衝突音)が発生する。なお、下降動作に加えて、給紙ローラ271を正規の位置に戻す(上昇させる)上昇動作もが予備駆動動作として実行されてもよい。
また、省電力状態から起動状態への遷移に際して、MFP1のプリンタ部3では、画像安定化処理が実行される。当該画像安定化処理においては、各イメージングユニット10(詳細には、各イメージングユニット10の感光体111)から中間転写ベルト321(図18)にトナー像を転写する転写動作が予備駆動動作として実行される。当該転写動作は、中間転写ベルト321の駆動および各種ローラ(駆動ローラ323等)の駆動等によって実現される。当該転写動作の実行中においては、中間転写ベルト321等の回転駆動音が発生する。
さらに、省電力状態から起動状態への遷移に際して、プリンタ部3では、定着器(定着ローラ)326(図18)のウォームアップ動作(昇温動作)もが予備駆動動作として実行される。当該ウォームアップ動作では、ヒーターによる定着ローラ326の加熱処理が行われる。当該加熱処理に際して定着ローラ326が回転し、定着ローラ326の回転駆動音が発生する。
<1−5.動作>
図3は、音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングの調整処理の概要(一例)を示す図である。
ここにおいて、省電力状態から起動状態への遷移指示が受け付けられると、当該遷移指示に応答して予備駆動動作を直ちに開始する(図3の点線L1参照)とともに、音声指示待機動作を当該予備駆動動作に並行して実行すること、が考えられる。しかしながら、このようなMFPにおいては、当該遷移指示の付与後(付与直後)にユーザが音声を発した場合、機械的駆動機構の駆動音とユーザの音声とが重なり、音声認識処理において音声認識率が低下してしまう恐れがある。
これに対して、この実施形態では、当該遷移指示が受け付けられると、音声指示待機動作と予備駆動動作とが重ならないように当該音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングが調整される。具体的には、当該遷移指示に応答して、音声指示待機動作と予備駆動動作とのうちの音声指示待機動作のみが開始される。そして、音声指示待機動作の終了後に(詳細には、音声指示待機動作の終了に応答して)予備駆動動作が開始される。
このような動作の詳細について、以下に説明する。
図4は、MFP1の動作を示すフローチャートである。
ステップS11において、MFP1は、省電力状態から起動状態への遷移指示をユーザから受け付ける。省電力状態から起動状態への遷移指示としては、たとえば、操作部6内の操作ボタン(不図示)を押下する押下操作による遷移指示、あるいは起動状態への復帰(遷移)を指示する復帰指示ワード(「復帰」等)を音声入力する音声入力操作による遷移指示などが例示される。
なお、ここでは、省電力状態から起動状態への遷移指示が受け付けられているが、これに限定されず、電源オフ状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示が受け付けられてもよい。たとえば、MFP1の電源スイッチ(不図示)の切替操作(電源オフ状態から電源オン状態への切替操作)によって電源オフ状態から起動状態への遷移指示が受け付けられてもよい。
起動状態への遷移指示がユーザから受け付けられると、MFP1は、音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する調整処理を実行する(ステップS12)。換言すれば、MFP1は、音声指示待機動作と予備駆動動作との実行順序を決定する。
具体的には、MFP1は、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行されるように当該調整処理を実行する。より具体的には、MFP1は、当該遷移指示に応答して予備駆動動作を直ちに開始するのではなく、当該遷移指示に応答して音声指示待機動作を開始して当該音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を開始すべき旨を決定する。すなわち、MFP1は、予備駆動動作の開始タイミングを遷移指示の付与直後の時点から音声指示待機動作の終了時点まで遅らせる。
このようにして、MFP1は、音声指示待機動作と予備駆動動作とが重ならないように(音声指示待機動作の実行期間T10(図3)と予備駆動動作の実行期間T20とをずらして)音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する。換言すれば、音声指示待機動作の実行タイミングと予備駆動動作の実行タイミングとの両者の相互関係が調整される。
そして、処理はステップS12からステップS13へと進み、MFP1は、音声指示待機動作を実行(開始)する。換言すれば、起動状態への遷移指示の後におけるユーザによる音声指示を待機する音声指示待機期間が開始される。
なお、起動状態への遷移に際してMFP1にて実行される動作(遷移動作)のうち、予備駆動動作以外の動作は、当該遷移指示に応答して直ちに開始される。たとえば、操作部6および/またはコントローラ9等への通電動作は、当該遷移指示に応答して直ちに開始される。すなわち、起動状態への遷移動作(複数の種類の遷移動作)のうち、機械的駆動機構の駆動音を発しない動作は当該遷移指示に応答して(音声指示待機動作と並行して)実行され、機械的駆動機構の駆動音を発する動作は当該音声指示待機動作の終了後に実行される。
そして、処理はステップS13からステップS14へと進み、MFP1は、音声指示待機動作の終了判定処理を実行する。
具体的には、当該音声指示待機動作は、音声指示が完了した旨が判定されるまで、あるいは無音状態が所定時間よりも長く継続するまで実行される。
図5は、音声指示待機動作の終了判定処理(ステップS14)に関するサブルーチン処理を示す図である。
まず、ステップS21(図5)において、MFP1は、音声指示(詳細には、ジョブの設定指示とジョブの実行指示とを含む音声指示)が完了したか否かを判定する。具体的には、MFP1は、当該音声指示の完了をMFP1に対して指示する完了指示ワードが音声入力(発声)されたか否かに基づいて、音声指示が完了したか否かを判定する。音声指示の完了指示ワードとしては、たとえば、ジョブの実行指示をMFP1に対して指示するジョブ実行指示ワード(たとえば「実行」)が用いられる。
完了指示ワードが音声入力された場合、音声指示が完了した旨がステップS21にて判定され、処理はステップS21からステップS24へと進む。
そして、MFP1は、音声指示待機動作を終了する(ステップS24)。なお、ステップS24以降の動作については、後述する。
一方、完了指示ワードが音声入力されていない場合、音声指示は未だ完了していない旨がステップS21にて判定され、処理はステップS21からステップS22へと進む。
ステップS22において、MFP1は、音声指示が継続中(設定指示の付与中)であるか否かを判定する。詳細には、無音状態であるか否か、が判定される。
音声指示が継続中である場合(無音状態でない場合)、処理はステップS22からステップS21へと戻る。そして、音声指示の継続中において、ステップS21,S22の処理が繰り返される。
一方、音声指示が継続中でない場合(無音状態である場合)、処理はステップS22からステップS23へと進む。
ステップS23において、MFP1は、無音状態(音声指示(音声入力)が受け付けられていない状態)が所定時間(たとえば10秒)よりも長く継続したか否かを判定する。
たとえば、無音状態が所定時間に到達する前にユーザが(再び)発声し始めた場合、無音状態が所定時間よりも長く継続していない旨がステップS23にて判定され、処理はステップS23からステップS21へと戻る。
一方、無音状態が所定時間に到達した場合、処理はステップS23からステップS24へと進み、音声指示待機動作が終了する。
このようにして、音声指示待機動作の終了判定処理(ステップS14)が実行される。
たとえば、遷移指示が付与された(ステップS11)後において、音声指示待機動作の実行中にユーザが「原稿をA4用紙の両面にコピーするジョブを実行」と発声した場合には、次のような動作が実行される。具体的には、ユーザが「原稿をA4用紙の両面にコピーするジョブを」と発声している間は、ステップS21,S22の処理が繰り返される。なお、ジョブの設定指示の付与中等において一時的に無音状態が発生した場合(たとえば、ユーザが「原稿を」と発した後に数秒間音声を発しなかった場合)、処理はステップS22からステップS23へと進む。そして、所定時間内にユーザが再び発声し始めたことに応答して、処理はステップS23からステップS21へと戻る。その後、ユーザが「実行」(完了指示ワード)を発声すると、音声指示が完了した旨がステップS21にて判定されて、処理はステップS21からステップS24へと進む。そして、音声指示待機動作が終了し(ステップS24)、音声指示待機動作の終了に応答して、処理はステップS14からステップS15(図4)へと進む。
また、たとえば遷移指示が付与された(ステップS11)後にユーザが音声を発声しなかった場合、ステップS21〜S23の処理が繰り返された後、無音状態が所定時間(たとえば10秒)よりも長く継続したことに応答して、処理はステップS23からステップS24へと進む。そして、音声指示待機動作が終了し(ステップS24)、音声指示待機動作の終了に応答して、処理はステップS14(図4)からステップS15へと進む。
ステップS15(図4)において、MFP1(詳細には、調整部14および動作制御部16)は、予備駆動動作を実行(開始)する。予備駆動動作の内容は上述と同様である。具体的には、MFP1のスキャナ部2において、シェーディング補正処理におけるスライダ移動動作等が予備駆動動作として実行される。また、MFP1のプリンタ部3において、画像安定化処理における転写動作等が予備駆動動作として実行される。なお、スキャナ部2における予備駆動動作とプリンタ部3における予備駆動動作とは並行して実行される。
その後、MFP1は、音声指示待機動作にて受け付けられた音声指示に基づいてジョブを実行する。
以上のように、第1実施形態では、省電力状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示に応答して、音声指示待機動作と予備駆動動作とが重ならないように当該音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングが調整される(図3参照)。したがって、省電力状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示が受け付けられた後において、音声認識処理を適切に実行することが可能である。
詳細には、上記第1実施形態では、当該遷移指示に応答して、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行されるように調整処理が実行される。その結果、ユーザが、遷移指示を付与した直後に音声を発した場合であっても、MFP1の機械的駆動機構の駆動音とユーザの音声とが重複しない。したがって、MFP1の機械的駆動機構の駆動音とユーザの音声との重複に起因する音声認識率の低下を抑制することが可能である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、いずれの手法を用いて省電力状態から起動状態への遷移指示が付与された場合であっても、常に、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を実行すべき旨が決定されている(ステップS12(図4))。
ここにおいて、ユーザは、省電力状態から起動状態への遷移指示を付与した後、当該遷移指示に用いた手法(音声入力/操作部材に対する手指による操作入力)を引き続き用いてMFP1に対する指示を付与する可能性が比較的高い、とも考えられる。
たとえば、ユーザが音声を用いて当該遷移指示を付与した場合、当該ユーザが引き続き音声を用いてMFP1に対する指示を付与する可能性が比較的高い。逆に、ユーザが、音声を用いて当該遷移指示を付与したにもかかわらず、操作部6(操作部6内の操作ボタンおよび/またはタッチパネル25)を用いてMFP1に対する指示を付与する可能性(遷移指示に用いた手法とは別の手法を用いる可能性)は比較的低い。
また、ユーザが操作部6(音声以外の手法)を用いて当該遷移指示を付与した場合、当該ユーザが引き続き操作部6を用いてMFP1に対する指示を付与する可能性が比較的高い。逆に、ユーザが操作部6を用いて当該遷移指示を付与したにもかかわらず、当該ユーザが音声を用いてMFP1に対する指示を付与する可能性は比較的低い。
この点を考慮して、この第2実施形態では、省電力状態から起動状態への遷移指示に用いられた手法に応じて、音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングが調整される。
図6は、第2実施形態に係るMFP1の動作を示すフローチャートである。
この第2実施形態では、ステップS11〜S15に加えて、ステップS31〜S36の処理が実行される。
具体的には、省電力状態から起動状態への遷移指示が受け付けられる(ステップS11)と、MFP1は、当該遷移指示が音声を用いて付与されたか否かを判定する(ステップS31)。換言すれば、当該遷移指示が音声を用いて付与されたか否かに応じて、音声指示待機動作と予備駆動動作とのうち先行して実行すべき動作(遷移指示と予備駆動動作との実行順序)が決定される。
当該遷移指示が音声を用いて付与された場合、処理はステップS31からステップS12〜S15へと進む。ステップS12〜S15の処理内容は、第1実施形態(図4および図5)と同様である。具体的には、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を実行すべき旨が決定される(ステップS12)。そして、音声指示待機動作が開始され(ステップS13)、当該音声指示待機動作の終了後(ステップS14)に予備駆動動作が実行される(ステップS15)。
一方、当該遷移指示が音声を用いずに(たとえば、操作部6内の操作ボタンを用いて)付与された場合、処理はステップS31からステップS32へと進む。
ステップS32において、MFP1は、予備駆動動作の終了後に音声指示待機動作が実行されるように調整処理を実行する。具体的には、MFP1は、遷移指示に応答して予備駆動動作を開始して当該予備駆動動作の終了後に音声指示待機動作を実行すべき旨を決定する。換言すれば、MFP1は、音声指示受付期間を予備駆動動作の実行期間(予備駆動動作期間とも称される)の終了後に開始すべき旨を決定する。
そして、処理はステップS32からステップS33へと進み、MFP1は、予備駆動動作を実行(開始)する。当該予備駆動動作の動作内容は第1実施形態と同様である。なお、当該予備駆動動作の実行中において、ユーザは、音声を用いてMFP1に対する指示を行うことはできないものの、MFP1の操作部6(操作部6内の操作ボタンおよび/またはタッチパネル25)を用いてMFP1に対する指示を行うことは可能である。
また、MFP1は、予備駆動動作の終了まで音声指示待機動作が実行されない旨(換言すれば、音声指示待機動作が停止中である旨)をユーザに対して通知する通知処理を実行する(ステップS34)。
図7は、予備駆動動作の終了まで音声指示待機動作が実行されない旨を通知する通知画面400を示す図である。MFP1は、当該通知画面400(図7)をMFP1のタッチパネル25に表示することによって、予備駆動動作の終了まで音声指示待機動作が実行されない旨をユーザに通知する。
なお、ここでは、予備駆動動作の終了まで音声指示待機動作が実行されない旨をユーザに通知するにあたって、通知画面400がタッチパネル25に表示されている(図7)が、これに限定されない。たとえば、予備駆動動作の終了まで音声指示待機動作が実行されない旨の通知メッセージが音声出力されてもよい。あるいは、音声指示待機動作が実行中である旨を示すLED8aと音声指示待機動作が実行中でない旨を示すLED8bとがMFP1の操作部6の下部に設けられており(図13参照)、当該LED8aを消灯し且つLED8bを点灯させることによって、音声指示待機動作が実行されない旨が通知されてもよい。
そして、ステップS35において、MFP1は、予備駆動動作(各処理部における予備駆動動作の全て)が終了したか否かを判定する。
当該予備駆動動作が終了すると、処理はステップS35からステップS36へと進み、MFP1は、音声指示待機動作を実行(開始)する。なお、ユーザは、音声を用いてMFP1に対する指示を付与したい場合、予備駆動動作の終了後且つ音声指示待機動作の開始後において音声指示をMFP1に対して付与することが可能である。
以上のように、第2実施形態では、省電力状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示に応答して、音声指示待機動作と予備駆動動作とが重ならないように当該音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングが調整される。したがって、省電力状態から起動状態への遷移を指示する遷移指示が受け付けられた後において、音声認識処理を適切に実行することが可能である。
さらに、第2実施形態では、音声を用いて当該遷移指示が付与された場合に、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行されるように調整処理が実行される。換言すれば、遷移指示の後における指示(MFP1に対する指示)に音声が用いられると推定される場合に、遷移指示に応答して音声指示待機動作を開始して当該音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作をすべき旨が決定される。したがって、ユーザの意図を考慮しつつ、音声認識処理を適切に実行することが可能である。
また、上記第2実施形態では、予備駆動動作の終了後に音声指示待機動作を実行すべき旨が決定される(ステップS32)場合、当該予備駆動動作の終了まで音声指示待機動作が実行されない旨がユーザに通知される(ステップS34)(図7も参照)。その結果、予備駆動動作の実行中に(すなわち、MFP1が音声指示を待機していない状態において)仮にユーザが音声を発したとしても当該音声がMFP1によって受け付けられないことを当該ユーザは知得することができる。したがって、ユーザが無用な発話を行うことを回避することが可能である。
なお、上記第2実施形態では、予備駆動動作の終了後に音声指示待機動作を実行すべき旨が決定される場合、当該予備駆動動作の終了まで音声指示待機動作が実行されない旨をユーザに通知する通知処理が実行されているが、これに限定されず、当該通知処理が実行されなくてもよい。当該通知処理が実行されない場合、予備駆動動作の実行中に仮にユーザが音声を発したとしても、予備駆動動作が終了するまでユーザによる音声指示は受け付けられず、音声認識処理は実行されない。したがって、音声認識率の低下が発生し得る期間(予備駆動動作の実行期間)内に音声認識処理が実行されること(すなわち、無用な音声認識処理が実行されること)を回避することが可能である。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、遷移指示が受け付けられた場合、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を実行すべき旨が常に決定されている(ステップS12(図4))。
これに対して、この第3実施形態では、優先動作(音声指示待機動作と予備駆動動作とのうち起動状態への遷移指示に応答して優先して実行すべき動作)に関する設定内容に基づいて、予備駆動動作と音声指示待機動作とのそれぞれの実行タイミングが調整される。
図9は、優先動作の設定操作を受け付ける優先動作設定画面500を示す図である。また、図10は、第3実施形態に係るMFP1の機能ブロックを示す図である。図10に示されるように、第3実施形態におけるMFP1のコントローラ9は、当該優先動作を設定することが可能な設定制御部17をさらに有している。
ユーザは、起動状態への遷移指示に先立って、優先動作設定画面500(図9)を用いて、音声指示待機動作の有効性(「有効/無効」)の設定操作を行うとともに、優先動作(音声指示待機動作と予備駆動動作とのうち、起動状態への遷移指示に応答して優先して(先行して)実行すべき動作)の設定操作を行う。
たとえば、ユーザは、MFP1に対する指示に音声を用いる機会を比較的(操作部6を用いる機会よりも)多く有する場合、当該優先動作設定画面500において、音声指示待機動作を有効に設定するとともに、音声指示待機動作を優先動作として設定する。
また、ユーザは、MFP1に対する指示に音声を用いる機会を有するものの、当該指示に操作部6を用いる機会を比較的(音声を用いる機会よりも)多く有する場合、当該優先動作設定画面500において、音声指示待機動作を有効に設定するとともに、予備駆動動作を優先動作として設定する。
さらに、ユーザは、MFP1に対する指示に音声を用いる機会を有しない場合、当該優先動作設定画面500において、音声指示待機動作を無効に設定する。
このようにして、ユーザは、ユーザ自身によるMFP1の使用方法等を考慮して、優先動作の設定操作を行い、MFP1(詳細には、設定制御部17)は、当該設定操作に応じて優先動作を設定する。
そして、当該遷移指示が受け付けられた際には、次のような動作が行われる。
図8は、第3実施形態に係るMFP1の動作を示すフローチャートである。
この第3実施形態では、図4と比較すると、ステップS11〜S15に加えて、ステップS41,S42,S32〜S36の処理が実行される。
具体的には、起動状態への遷移指示が受け付けられる(ステップS11)と、MFP1(詳細には調整部14)は、優先動作設定画面500における設定内容(優先動作に関して設定制御部17によって設定された設定内容)に基づいて、音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する(ステップS41,S42)。
より具体的には、まず、MFP1は、音声指示待機動作の有効性を判定する(ステップS41)。
たとえば、優先動作設定画面500(図9)において音声指示待機動作が「無効」に設定されている場合、処理はステップS41から(ステップS12等を経ずに)ステップS15へと進む。そして、MFP1は、(音声指示待機動作を実行することなく、)遷移指示に応答して直ちに予備駆動動作を実行する(ステップS15)。なお、音声指示待機動作が「無効」に設定されている場合は、ユーザは、音声ではなく操作部6等を用いて起動状態への遷移指示を付与する。
一方、優先動作設定画面500において音声指示待機動作が「有効」に設定されている場合、処理はステップS41からステップS42へと進む。
ステップS42において、MFP1は、音声指示待機動作が優先動作として設定されているか否かを判定する。
優先動作設定画面500において音声指示待機動作が優先動作として設定されている場合、処理はステップS42からステップS12〜S15へと進む。ステップS12〜S15の処理内容は第1実施形態(図4)と同様である。具体的には、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を実行すべき旨が決定される(ステップS12)。そして、音声指示待機動作が開始され(ステップS13)、当該音声指示待機動作の終了(ステップS14)後に予備駆動動作が実行される(ステップS15)。
一方、優先動作設定画面500において予備駆動動作が優先動作として設定されている場合、処理はステップS42からステップS32〜S36へと進む。ステップS32〜S36の処理内容は第2実施形態(図6)と同様である。具体的には、予備駆動動作の終了後に音声指示待機動作を実行すべき旨が決定される(ステップS32)。そして、当該予備駆動動作が開始され(ステップS33)、当該予備駆動動作の終了(ステップS35)後に音声指示待機動作が実行される(ステップS36)。
このように、第3実施形態では、音声指示待機動作と予備駆動動作とのうち優先動作として予め設定された動作が先行して実行され、当該優先動作の終了後に他方の動作が実行される。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行されるように各動作の実行タイミングが調整された場合(図3参照)、常に、スキャナ部2とプリンタ部3との双方において予備駆動動作が実行されている。
ここにおいて、MFP1では、ジョブの実行に際して動作する処理部がジョブの種類毎に異なる。図12は、ジョブの種類毎における各処理部の動作の有無を示す図である。
たとえば、コピージョブにおいては、ADF等に載置された原稿の読取処理がスキャナ部2にて実行された後、当該原稿の画像データに基づく印刷出力処理がプリンタ部3にて実行される。すなわち、コピージョブは、スキャナ部2とプリンタ部3との双方の動作を伴うジョブである(図12参照)。
また、ボックス印刷ジョブ(MFP1内に予め格納された印刷対象データに基づく印刷出力処理を実行するジョブ)においては、当該印刷対象データに基づく印刷出力処理がプリンタ部3にて実行されるものの、原稿の読取処理はスキャナ部2にて実行されない。すなわち、ボックス印刷ジョブは、プリンタ部3の動作を伴い且つスキャナ部2の動作を伴わないジョブである(図12参照)。
また、ファクシミリ送信ジョブにおいては、原稿の読取処理がスキャナ部2にて実行されるものの、印刷出力処理はプリンタ部3にて実行されない。すなわち、ファクシミリ送信ジョブは、スキャナ部2の動作を伴い且つプリンタ部3の動作を伴わないジョブである(図12参照)。
さらに、MFP1内に予め格納されたデータ(送信対象データ)を他装置に送信するボックス内データ送信ジョブにおいては、原稿の読取処理も印刷出力処理も実行されない。すなわち、当該ボックス内データ送信ジョブは、プリンタ部3とスキャナ部2とのいずれの動作も伴わないジョブである(図12参照)。
このように、MFP1においては、ジョブの実行に際して動作する処理部がジョブの種類毎に異なる。
また、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行される場合、音声指示待機動作にて受け付けられた音声指示(ジョブの実行指示)に基づいて、当該予備駆動動作の後に実行されるジョブの種類を当該予備駆動動作の開始前に特定することが可能である。
これらの点を考慮して、この第4実施形態では、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行されるように調整処理が実行された場合、当該音声指示待機動作にて受け付けられたジョブの種類に応じて、予備駆動動作を実行すべき処理部が変更される。
図11は、予備駆動動作(図4のステップS15)におけるサブルーチン処理を示す図である。
ここでは、コピージョブとボックス印刷ジョブとファクシミリ送信ジョブとボックス内データ送信ジョブとのいずれかのジョブの実行指示(音声による実行指示)が音声指示待機動作にて受け付けられるものとする。
まず、ステップS61において、MFP1は、スキャナ部2とプリンタ部3との両処理部の双方の動作を伴うジョブの実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられたか否か、を判定する。
当該両処理部の双方の動作を伴うジョブの実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS64へと進む。たとえば、コピージョブの実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS64へと進む。
ステップS64において、MFP1は、スキャナ部2における予備駆動動作とプリンタ部3における予備駆動動作との双方を実行すべき旨を決定する。そして、MFP1のスキャナ部2において、シェーディング補正処理におけるスライダ移動動作等が予備駆動動作として実行されるとともに、MFP1のプリンタ部3において、画像安定化処理における転写動作等が予備駆動動作として実行される。その後、当該スキャナ部2とプリンタ部3との双方における予備駆動動作の終了後に、コピージョブが実行される。
一方、スキャナ部2とプリンタ部3との両処理部の双方の動作を伴うジョブとは異なるジョブの実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62へと進む。たとえば、音声指示待機動作にてボックス印刷ジョブとファクシミリ送信ジョブとボックス内データ送信ジョブとのいずれかのジョブの実行指示が受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62へと進む。
ステップS62において、MFP1は、スキャナ部2とプリンタ部3との両処理部のうちのプリンタ部3のみの動作を伴うジョブの実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられたか否か、を判定する。
たとえば、当該両処理部のうちのプリンタ部3のみの動作を伴うジョブの実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62を経てステップS65へと進む。たとえば、音声指示待機動作にてボックス印刷ジョブの実行指示が受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62を経てステップS65へと進む。
ステップS65において、MFP1は、プリンタ部3における予備駆動動作を実行し且つスキャナ部2における予備駆動動作を実行すべきでない旨を決定する。そして、MFP1のプリンタ部3において、画像安定化処理における転写動作等が予備駆動動作として実行されるものの、MFP1のスキャナ部2においては、シェーディング補正処理におけるスライダ移動動作等は予備駆動動作として実行されない。その後、当該プリンタ部3における予備駆動動作の終了後に、ボックス印刷ジョブが実行される。
一方、スキャナ部2とプリンタ部3との両処理部のうちのプリンタ部3のみの動作を伴うジョブとは異なるジョブ(両処理部の双方の動作を伴うジョブとも異なるジョブ)の実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62を経てステップS63へと進む。たとえば、音声指示待機動作にてファクシミリ送信ジョブとボックス内データ送信ジョブとのいずれかのジョブの実行指示が受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62を経てステップS63へと進む。
ステップS63において、MFP1は、スキャナ部2とプリンタ部3との両処理部のうちのスキャナ部2のみの動作を伴うジョブの実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられたか否か、を判定する。
当該両処理部のうちのスキャナ部2のみの動作を伴うジョブの実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62,S63を経てステップS66へと進む。たとえば、音声指示待機動作にてファクシミリ送信ジョブの実行指示が受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62,S63を経てステップS66へと進む。
ステップS66において、MFP1は、スキャナ部2内における予備駆動動作を実行し且つプリンタ部3における予備駆動動作を実行すべきでない旨を決定する。そして、MFP1のスキャナ部2において、シェーディング補正処理におけるスライダ移動動作等が予備駆動動作として実行されるものの、MFP1のプリンタ部3においては、画像安定化処理における転写動作等は予備駆動動作として実行されない。その後、当該スキャナ部2における予備駆動動作の終了後に、ファクシミリ送信ジョブが実行される。
一方、スキャナ部2とプリンタ部3との両処理部のうちのスキャナ部2のみの動作を伴うジョブとは異なるジョブ(両処理部の双方の動作を伴うジョブとも異なり且つ両処理部のうちのプリンタ部3のみの動作を伴うジョブとも異なるジョブ)の実行指示が音声指示待機動作にて受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62,S63を経てステップS67へと進む。たとえば、音声指示待機動作にてボックス内データ送信ジョブの実行指示が受け付けられた場合、処理はステップS61からステップS62,S63を経てステップS67へと進む。
ステップS67において、MFP1は、スキャナ部2内における予備駆動動作とプリンタ部3における予備駆動動作との双方を実行すべきでない旨を決定する。この場合、MFP1のスキャナ部2において、シェーディング補正処理におけるスライダ移動動作等は予備駆動動作として実行されず、MFP1のプリンタ部3においても、画像安定化処理における転写動作等は予備駆動動作として実行されない。そして、ボックス内データ送信ジョブが実行される。
このように、第4実施形態では、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行されるように調整処理が実行される(図3参照)場合、音声指示待機動作にて受け付けられたジョブの種類に応じて、予備駆動動作が実行される処理部が変更される。その結果、音声指示待機動作にて受け付けられたジョブの実行に際して動作しない処理部では、予備駆動動作は実行されず、当該処理部の非通電状態が維持される。したがって、消費電力の低減(省電力化)を図ることが可能である。
なお、ここでは、上記第4実施形態が第1実施形態の変形例として例示されているが、これに限定されず、上記第4実施形態の思想が上記第2、第3実施形態に適用されてもよい。
たとえば、上記第2実施形態において、音声による遷移指示が受け付けられたことに基づいて、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を実行すべき旨が決定された(ステップS12(図6))場合、当該音声指示待機動作にて受け付けられたジョブの種類に応じた処理部にて当該予備駆動動作が実行されてもよい。
また、上記第3実施形態において、音声指示待機動作が優先動作として設定されていることに基づいて、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を実行すべき旨が決定された(ステップS12(図8))場合、当該音声指示待機動作にて受け付けられたジョブの種類に応じた処理部にて当該予備駆動動作が実行されてもよい。
<5.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態等において、音声を用いて省電力状態から起動状態への遷移指示が付与された場合、当該音声の音量が一定程度よりも大きいか否かに応じて調整処理の実行是非がさらに決定されてもよい。
図14は、この改変例に係るMFP1の動作を示すフローチャートである。ここでは、この改変例の思想が第1実施形態に適用される態様を例示する。
具体的には、省電力状態から起動状態への遷移指示が受け付けられる(ステップS11)と、MFP1は、当該遷移指示が音声を用いて付与されたか否かを判定する(ステップS51)。
当該遷移指示が音声を用いずに(操作部6等を用いて)付与された場合、処理はステップS51からステップS12〜S15の処理が実行される。ステップS12〜S15の処理内容は第1実施形態と同様である。
一方、遷移指示が音声を用いて付与された場合、処理はステップS51からステップS52へと進む。
ステップS52においてMFP1は、当該遷移指示に係る音声の音量が一定程度よりも大きいか否かを判定する。
遷移指示に係る音声の音量が一定程度よりも小さい場合、MFP1は、音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングの調整処理を実行する。具体的には、MFP1は、遷移指示に応答して音声指示待機動作を開始し当該音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を実行すべき旨を決定する(ステップS12)。そして、遷移指示に応答して音声指示待機動作が開始され(ステップS13)、当該音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行される(ステップS15)。
一方、遷移指示に係る音声の音量が当該一定程度よりも大きい場合、MFP1は、当該調整処理を実行せず、音声指示待機動作と予備駆動動作とが並行して実行されることを許容する。詳細には、MFP1は、遷移指示に応答して、音声指示待機動作と予備駆動動作との双方を開始する(ステップS52)。
具体的には、遷移指示に係る音声の音量が当該一定程度よりも大きい場合、MFP1は、音声指示待機動作にて受け付けられる音声指示に係る音声の音量も一定程度よりも大きい旨を推定する。換言すれば、機械的駆動機構の駆動音とユーザの音声とが重複する場合であっても、音声認識率の低下度合いが所定程度よりも小さい旨が推定される。そして、MFP1は、上述の調整処理を実行せず、音声指示待機動作と予備駆動動作とが並行して実行されることを許容する。詳細には、MFP1は、当該遷移指示に応答して音声指示待機動作と予備駆動動作との双方を開始する。
ここにおいて、調整処理が常に実行される場合、音声指示待機動作と予備駆動動作とが順次に(逐次的に)実行されることに起因してジョブの実行開始(ひいてはジョブの完了)が遅れ、ユーザの待機時間が長大化する。
これに対して、この改変例では、省電力状態から起動状態への遷移指示が音声を用いて付与された場合、当該音声の音量が一定程度よりも大きいか否かに応じて、音声指示待機動作と予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングの調整処理の実行是非が決定される。詳細には、遷移指示に係る音声の音量が一定程度よりも大きい場合、当該調整処理が実行されず、音声指示待機動作と予備駆動動作とが並行して実行されることが許容される。その結果、音声指示待機動作と予備駆動動作とが逐次的に実行される場合と比較して、より早期にジョブが開始される。したがって、調整処理の実行に起因するユーザの待機時間の発生を抑制することが可能である。
なお、ここでは、この改変例の思想が第1実施形態に適用される態様が例示されているが、これに限定されず、この改変例の思想が第2、第3実施形態等に適用されてもよい。
具体的には、上記第2実施形態において、ステップS31(図6)とステップS12との間において、遷移指示に係る音声の音量が一定程度よりも大きいか否かがさらに判定されてもよい。そして、当該音量が一定程度よりも大きい場合は、音声指示待機動作と予備駆動動作とが並行して実行されてもよい。一方、当該音量が一定程度よりも小さい場合は、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作が実行されてもよい。
また、上記第3実施形態において、遷移指示が音声を用いて付与された場合、ステップS41(図8)とステップS42との間において、当該遷移指示に係る音声の音量が一定程度よりも大きいか否かがさらに判定されてもよい。そして、当該音量が一定程度よりも大きい場合は、音声指示待機動作と予備駆動動作とが並行して実行されてもよい。一方、当該音量が一定程度よりも小さい場合は、優先動作に関する設定内容に応じて音声指示待機動作と予備駆動動作との実行順序が決定されてもよい。
また、上記第1実施形態では、省電力状態(あるいは電源オフ状態)から起動状態への遷移指示が付与された場合、音声指示待機動作の終了後に予備駆動動作を実行すべき旨が常に決定されている(ステップS12(図4))が、これに限定されない。
たとえば、当該遷移指示が付与された場合、逆に、予備駆動動作の終了後に音声指示待機動作を実行すべき旨が常に決定されてもよい。この場合、予備駆動動作の終了後に音声指示待機動作が実行される旨をユーザに通知する通知処理がさらに実行される(図7参照)ことが好ましい。なお、当該通知処理が実行されない場合であっても、上述したように、予備駆動動作の終了までユーザによる音声指示は受け付けられないので、無用な音声認識処理が実行されることを回避することが可能であり、音声認識処理を適切に実行することが可能である。
1 画像形成装置(MFP)
400 通知画面
500 優先動作設定画面

Claims (22)

  1. 画像形成装置であって、
    電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を前記画像形成装置に対して指示する遷移指示をユーザから受け付ける遷移指示受付手段と、
    前記遷移指示の後における前記ユーザによる音声指示を待機する音声指示待機動作と前記遷移指示の後において前記起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作である予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する調整処理を実行する調整手段と、
    を備え、
    前記調整手段は、前記遷移指示に応答して、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とが重ならないように前記調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とのうちの一方の動作の終了後に他方の動作が実行されるように前記調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記遷移指示が音声を用いて付与された場合、前記音声指示待機動作の終了後に前記予備駆動動作が実行されるように前記調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記遷移指示が音声を用いて付与された場合、前記音声指示待機動作の終了に応答して前記予備駆動動作が開始されるように前記調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記音声指示が完了した旨が判定されると、前記音声指示待機動作を終了して前記予備駆動動作を開始させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記音声指示が受け付けられていない状態が所定時間よりも長く継続すると、前記音声指示待機動作を終了して前記予備駆動動作を開始させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記遷移指示が音声を用いずに付与された場合、前記予備駆動動作の終了後に前記音声指示待機動作が実行されるように前記調整処理を実行するとともに、前記予備駆動動作の終了まで前記音声指示待機動作が実行されない旨を前記ユーザに通知することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記遷移指示に先立って、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とのうち優先して実行すべき動作である優先動作を設定することが可能な設定制御手段、
    をさらに備え、
    前記調整手段は、前記優先動作に関して前記設定制御手段によって設定された設定内容に基づいて前記調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記予備駆動動作が前記優先動作として設定されている場合、前記予備駆動動作の終了後に前記音声指示待機動作が実行されるように前記調整処理を実行するとともに、前記予備駆動動作の終了まで前記音声指示待機動作が実行されない旨を前記ユーザに通知することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記音声指示待機動作が前記優先動作として設定されている場合、前記音声指示待機動作の終了後に前記予備駆動動作が実行されるように前記調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記音声指示待機動作が前記優先動作として設定されている場合、前記音声指示待機動作の終了に応答して前記予備駆動動作が開始されるように前記調整処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記音声指示が完了した旨が判定されると、前記音声指示待機動作を終了して前記予備駆動動作を開始させることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記音声指示が受け付けられていない状態が所定時間よりも長く継続すると、前記音声指示待機動作を終了して前記予備駆動動作を開始させることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項2から請求項13のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、第1の処理部における第1の駆動動作と第2の処理部における第2の駆動動作とを前記予備駆動動作として実行することが可能であり、
    前記調整手段は、前記音声指示待機動作の終了後に前記予備駆動動作が実行されるように前記調整処理を実行した場合において、前記第1の処理部の動作を伴い且つ前記第2の処理部の動作を伴わないジョブの実行指示が前記音声指示待機動作にて受け付けられたときには、前記第1の駆動動作を前記予備駆動動作として実行し且つ前記第2の駆動動作を前記予備駆動動作として実行すべきでない旨を決定することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項2から請求項13のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、第1の処理部における第1の駆動動作と第2の処理部における第2の駆動動作とを前記予備駆動動作として実行することが可能であり、
    前記調整手段は、前記音声指示待機動作の終了後に前記予備駆動動作が実行されるように前記調整処理を実行した場合において、前記第1の処理部と前記第2の処理部とのいずれの動作をも伴わないジョブの実行指示が前記音声指示待機動作にて受け付けられたときには、前記第1の駆動動作と前記第2の駆動動作との双方を前記予備駆動動作として実行すべきでない旨を決定することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項14または請求項15に記載の画像形成装置において、
    前記第1の処理部は、前記画像形成装置のプリンタ部であり、
    前記第2の処理部は、前記画像形成装置のスキャナ部であることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項14または請求項15に記載の画像形成装置において、
    前記第1の処理部は、前記画像形成装置のスキャナ部であり、
    前記第2の処理部は、前記画像形成装置のプリンタ部であることを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記調整手段は、前記遷移指示が音声を用いて付与された場合において、
    前記遷移指示に係る前記音声の音量が一定程度よりも小さいときには、前記調整処理を実行し、
    前記音量が前記一定程度よりも大きいときには、前記調整処理を実行せず、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とが並行して実行されることを許容することを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項1から請求項18のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記予備駆動動作は、画像安定化処理において中間転写ベルトにトナー像を転写する転写動作であって前記中間転写ベルトの駆動を伴う転写動作を含むことを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項1から請求項19のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記予備駆動動作は、所定の位置とシェーディング補正処理におけるシェーディング補正位置との間をスライダが移動するスライダ移動動作を含むことを特徴とする画像形成装置。
  21. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を前記画像形成装置に対して指示する遷移指示をユーザから受け付けるステップと、
    b)前記遷移指示の後における前記ユーザによる音声指示を待機する音声指示待機動作と前記遷移指示の後において前記起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作である予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する調整処理を実行するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)においては、前記遷移指示に応答して、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とが重ならないように前記調整処理が実行されることを特徴とするプログラム。
  22. 画像形成装置の制御方法であって、
    a)電源オフ状態あるいは省電力状態から起動状態への遷移を前記画像形成装置に対して指示する遷移指示をユーザから受け付けるステップと、
    b)前記遷移指示の後における前記ユーザによる音声指示を待機する音声指示待機動作と前記遷移指示の後において前記起動状態に至るまでに予備的に実行すべき機械的駆動動作である予備駆動動作とのそれぞれの実行タイミングを調整する調整処理を実行するステップと、
    を有し、
    前記ステップb)においては、前記遷移指示に応答して、前記音声指示待機動作と前記予備駆動動作とが重ならないように前記調整処理が実行されることを特徴とする制御方法。
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