JP2020098838A - 熱硬化性樹脂フィルム、絶縁材料、プリント配線板、及びプリント配線板の製造方法 - Google Patents
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熱硬化性樹脂フィルム1は、既に述べたように、熱硬化性樹脂フィルム1の硬化物10とプリプレグ2の硬化物20とを含む絶縁層30を作製するために用いられる。熱硬化性樹脂フィルム1は、硬化することで絶縁層30の一部を構成する材料である。熱硬化性樹脂フィルム1が最低溶融粘度を示す第一温度T1は、プリプレグ2が最低溶融粘度を示す第二温度T2よりも低い。プリプレグ2の詳細については、後述する。
本実施形態では、プリプレグ2は、熱硬化性樹脂フィルム1の硬化物10とプリプレグ2の硬化物20とを含む絶縁層30を作製するために用いられる。プリプレグ2は、上記の熱硬化性樹脂フィルム1と同様に、硬化することで絶縁層30の一部を構成する材料である。
[実施例1〜8、比較例1]
内層材、フィルム材料及びプリプレグ材料として、表1の各欄に記載の材料を準備した。内層材には、表1に記載の「回路厚み」の厚さとなるように、エッチング処理を施してパターニングし、導体配線を形成した。
・内層材:パナソニック株式会社製 製品名:R−1566。
・フィルム材料1:エポキシ樹脂(熱硬化性樹脂)、最低溶融粘度を示す第一温度T1:105℃。
・フィルム材料2:エポキシ樹脂(熱硬化性樹脂)、最低溶融粘度を示す第一温度T1:111℃)。
・プリプレグ材料1:パナソニック株式会社製 製品名:R−1551(樹脂成分:エポキシ樹脂、繊維基材:ガラスクロス(ガラスクロススタイル2116)、最低溶融粘度を示す第一温度T2:142℃)。
・プリプレグ材料2:パナソニック株式会社製 製品名:R−1551(樹脂成分:エポキシ樹脂、繊維基材:ガラスクロス(ガラスクロススタイル2116)、最低溶融粘度を示す第一温度T2:149℃)。
・プリプレグ材料3:パナソニック株式会社製 製品名:R−1551(樹脂成分:エポキシ型樹脂、繊維基材:ガラスクロス(ガラスクロススタイル2116)、最低溶融粘度を示す第一温度T2:118℃)。
(1)で作製したプリント配線板について、以下(2−1)〜(2−3)の評価を行い、その結果を表1に示した。
プリント配線板における絶縁層の厚みを、当該プリント配線板の断面を切断し、顕微鏡により測定した。絶縁層の厚みとは、内層材にパターン形成された回路と熱硬化性樹脂フィルムの硬化物との接触面から、プリプレグの硬化物の表面への長さである。
プリント配線板の外観を目視により観察し、絶縁層にボイドが発生していなければ、評価を「A」、絶縁層の底部(内層材と絶縁層との接触面付近)にボイドが発生していれば評価を「C」とした。絶縁層にボイドが発生していない場合、フィルム材料及びプリプレグ材料を含む絶縁材料は高い充填性を有すると判断できる。
A:絶縁層にボイドが発生していなかった。
C:絶縁層の底部(内層材と絶縁層との接触面付近)にボイドが発生していた。
プリント配線板を、水浴に浸漬し、水浴を温度100℃まで加熱し、温度100℃、時間2時間の条件で、放置した。2時間経過後、プリント配線板を水浴(湯浴)から取り出し、表面の水分を拭き取ってから、温度288℃まで加熱したはんだ層中に浸漬して20秒間加熱した。20秒経過後、オートクレーブからプリント配線板を取り出し、プリント配線板の外観を目視により観察し、絶縁層に膨れ等の不良が発生していなければ、評価を「A」とし、絶縁層に膨れが発生していれば、評価を「C」とした。絶縁層に膨れ等の不良が発生していない場合、プリント配線板は高い耐熱性を有すると判断できる。
2 プリプレグ
3 絶縁材料
5 積層物
10 熱硬化性樹脂フィルムの硬化物
20 プリプレグの硬化物
30 絶縁層
40 基材
41 導体
42 導体配線
50 プリント配線板
Claims (11)
- 熱硬化性樹脂フィルムの硬化物とプリプレグの硬化物とを含む絶縁層を作製するための熱硬化性樹脂フィルムであって、
前記熱硬化性樹脂フィルムが最低溶融粘度を示す第一温度は、前記プリプレグが最低溶融粘度を示す第二温度よりも低い、
熱硬化性樹脂フィルム。 - 前記熱硬化性樹脂フィルムの最低溶融粘度は、前記プリプレグの最低溶融粘度の2倍以上100倍以下である、
請求項1に記載の熱硬化性樹脂フィルム。 - 前記熱硬化性樹脂フィルムの最低溶融粘度と前記プリプレグの最低溶融粘度との差は、1,000Pa・s以上30,000Pa・s未満である、
請求項1又は2に記載の熱硬化性樹脂フィルム。 - 前記熱硬化性樹脂フィルムの最低溶融粘度は、前記第一温度における前記プリプレグの溶融粘度よりも低い、
請求項1から3のいずれか一項に記載の熱硬化性樹脂フィルム。 - 前記第一温度は、100℃以上125℃未満である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の熱硬化性樹脂フィルム。 - 前記絶縁層は、導体に重ねて作製される、
請求項1から5のいずれか一項に記載の熱硬化性樹脂フィルム。 - 絶縁層を作製するために用いられる絶縁材料であって、
前記絶縁材料は、請求項1から6のいずれか一項に記載の熱硬化性樹脂フィルムと、前記プリプレグとを含む、
絶縁材料。 - 導体と、前記導体に重なる絶縁層とを備えるプリント配線板であって、
前記絶縁層は、請求項1から6のいずれか一項に記載の熱硬化性樹脂フィルムの硬化物及びプリプレグの硬化物と、請求項7に記載の絶縁材料の硬化物とのうちのいずれか一方を含む、
プリント配線板。 - 前記導体の厚みは、170μm以上である、
請求項8に記載のプリント配線板。 - 導体と、前記導体に重なる絶縁層とを備えるプリント配線板の製造方法であって、
前記導体と、前記導体上に重なる熱硬化性樹脂フィルムと、前記熱硬化性樹脂フィルム上に重なるプリプレグとを含む積層物を熱プレスする工程を含み、
前記熱硬化性樹脂フィルムが最低溶融粘度を示す第一温度は、前記プリプレグが最低溶融粘度を示す第二温度よりも低い、
プリント配線板の製造方法。 - 前記積層物を熱プレスする工程は、前記積層物を前記第一温度で加熱しかつ第一の圧力でプレスした後、前記積層物を前記第二温度で加熱しかつ第二の圧力でプレスする過程を含み、
前記第二の圧力は、前記第一の圧力に対して1.5倍以上20倍以下である、
請求項10に記載のプリント配線板の製造方法。
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