JP2020098292A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Yasutaka Nakashiba
康▲隆▼ 中柴
飯田 哲也
Tetsuya Iida
哲也 飯田
誠悟 波岡
Seigo Namioka
誠悟 波岡
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Abstract

【課題】光導波路を有する半導体装置の特性を向上させる。【解決手段】半導体装置SD1は、第1絶縁層IL1、グレーティングカプラGC、第2絶縁層IL2および光屈折膜LR1を有する。グレーティングカプラGCは、第1絶縁層IL1上に形成されたコア部GCCと、コア部GCC上に形成されており、かつ互いに並列している複数の突部PJと、を有する。第2絶縁層IL2は、第1絶縁層IL1上に形成されており、かつグレーティングカプラGCからの出射光の光路上に形成された凹部RP1を有する。光屈折膜LR1は、凹部RP1内に形成されており、かつ第2絶縁層IL2を構成する材料の屈折率より大きい屈折率を有する材料で構成されている。光屈折膜LR1の下面は、光屈折膜LR1の上面に対して傾斜している。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
光通信技術として、シリコンフォトニクス技術が知られている。シリコンフォトニクス技術が採用された半導体装置は、例えば、半導体基板と、当該半導体基板上に形成された第1絶縁層と、当該第1絶縁層上に形成された光導波路と、当該光導波路に接続されたグレーティングカプラと、光導波路およびグレーティングカプラを覆うように第1絶縁層上に形成された第2絶縁層と、を有する(例えば、特許文献1参照)。
上記グレーティングカプラは、光導波路として機能するコア部と、当該コア部上に形成されており、かつ互いに並列している複数の突部と、を有する。光導波路からグレーティングカプラに到達した光は、上記複数の突部のピッチや高さ、突部の形状、温度などに応じて決定される出射角(例えば、第1絶縁層の法線に対して8°)で、グレーティングカプラの外部に出射される。グレーティングカプラからの出射光は、例えば、光導波路(以下、「光ピン」とも称する)によって光ファイバに導光される。このとき、グレーティングカプラおよび光ファイバの間における光損失を低減する観点からは、上記光ピンは、グレーティングカプラからの出射光の出射角に応じて、傾けて形成されることが好ましい。
特開2018−105925号公報
しかしながら、光導波路を所定の角度だけ傾けて高精度に形成することは困難である。また、前述の通り、グレーティングカプラからの出射光の出射角は、グレーティングカプラの温度に応じて変動する。このため、外部環境の温度によっては、グレーティングカプラからの出射光を、光ピンを介して光ファイバなどに導光する際の光損失が大きくなることがある。半導体装置の特性向上の観点からは、改善の余地がある。
本発明の課題は、半導体装置の特性を高めることである。その他の課題および新規な特徴は、本明細書および図面の記載から明らかになる。
一実施の形態に係る半導体装置は、第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成されたグレーティングカプラと、上記第1絶縁層上に形成された第2絶縁層と、上記グレーティングカプラからの出射光の光路上に形成された光屈折膜と、を有する。上記光屈折膜は、上記第2絶縁層を構成する材料の屈折率より大きい屈折率を有する材料で構成されている。上記光屈折膜の下面は、上記光屈折膜の上面に対して傾斜している。
他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、基板と、上記基板上に形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成されたグレーティングカプラと、を有する半導体ウェハを準備する工程と、上記第1絶縁層上に上2絶縁層を形成する工程と、第2絶縁層の、前記グレーティングカプラからの出射光の光路上に位置する部分に、凹部を形成する工程と、上記第2絶縁層の屈折率より大きい屈折率を有する光屈折膜を上記凹部内に形成する工程と、を含む。上記凹部の底面は、上記第2絶縁層の上面に対して傾斜している。
一実施の形態に係る半導体装置では、光導波路を有する半導体装置の特性を向上させることができる。
図1は、実施の形態1、2に係る光電気混載装置の回路構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る半導体装置の構成の一例を示す要部平面図である。 図3は、実施の形態1に係る半導体装置の構成の一例を示す要部断面図である。 図4は、比較用の半導体装置における光路を示す要部断面図である。 図5は、実施の形態1に係る半導体装置における光路を示す要部断面図である。 図6は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図7は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図8は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図9は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図10は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図11は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図12は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図13は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図14は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図15は、実施の形態1の変形例に係る半導体装置の構成の一例を示す要部断面図である。 図16は、実施の形態2に係る半導体装置の構成の一例を示す要部平面図である。 図17は、実施の形態2に係る半導体装置の構成の一例を示す要部断面図である。 図18は、実施の形態2に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図19は、実施の形態2に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図20は、実施の形態2に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。 図21は、実施の形態2に係る半導体装置の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。
以下、実施の形態に係る半導体装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、明細書および図面において、同一の構成要件または対応する構成要件には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、図面では、説明の便宜上、構成を省略または簡略化している場合もある。また、各実施の形態と各変形例との少なくとも一部は、互いに任意に組み合わされてもよい。
[実施の形態1]
実施の形態1に係る半導体装置SD1では、グレーティングカプラGCからの出射光の進行方向を制御する光屈折膜LR1は、多層配線層MWL1上の有機樹脂層ORLに形成された凹部RP1内に形成されている。
(光電気混載装置の回路構成)
図1は、実施の形態1に係る光電気混載装置LE1の回路構成の一例を示すブロック図である。
図1に示されるように、光電気混載装置LE1は、第1電子回路EC1、半導体装置SD1、光源LSおよびICチップCPを有する。実施の形態1に係る半導体装置SD1は、光導波路OW、光変調部LM、光出力部LO、光入力部LIおよび受光部PRを有する。ICチップCPは、第2電子回路EC2および第3電子回路EC3を有する。半導体装置SD1の構成の詳細については、後述する。
第1電子回路EC1は、第2電子回路EC2および第3電子回路EC3をそれぞれ制御するための電気信号(制御信号)を出力する。また、第1電子回路EC1は、第3電子回路EC3から出力された電気信号を受信する。第1電子回路EC1は、第2電子回路EC2および第3電子回路EC3に電気的に接続されている。第1電子回路EC1は、例えば、制御回路および記憶回路を含む公知のCPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field-Programmable gate array)によって構成されている。
光源LSは、光を出射する。光源LSの種類の例には、レーザダイオード(LD)が含まれる。光源LSからの出射光の波長は、当該出射光が光導波路OWの内部を透過できればよく、光導波路OWを構成する材料に応じて適宜設定され得る。たとえば、光源LSからの出射光のピーク波長は、1.3μm以上かつ1.6μm以下である。光源LSは、光導波路OWを介して光変調部LMに光学的に接続されている。
第2電子回路EC2は、光変調部LMの動作を制御するための電気信号(制御信号)を出力する。より具体的には、第2電子回路EC2は、第1電子回路EC1から受信した制御信号に基づいて、光変調部LMを制御する。第2電子回路EC2は、光変調部LMに電気的に接続されている。第2電子回路EC2は、例えば、制御回路を含む公知のトランシーバICによって構成されている。
光変調部LMは、第2電子回路EC2から受信した制御信号に基づいて、光源LSから出射された光の位相を変調する。光変調部LMは、当該制御信号に含まれる情報を含んだ光信号を生成する。光変調部LMの種類の例には、マッハツェンダ型光変調部およびリング型光変調部が含まれる。また、光変調部LMは、電気制御型光変調部であってもよいし、熱制御型光変調部であってもよいし、電気制御および熱制御を併用した併用型光変調部であってもよい。光変調部LMは、光導波路OWを介して、光出力部LOに光学的に接続されている。
光出力部LOは、光変調部LMで変調された光信号を、半導体装置SD1の外部に出力する。たとえば、光出力部LOは、光信号を外部の光ファイバに向けて出射する。実施の形態1では、光出力部LOは、グレーティングカプラ(GC)である。
光入力部LIは、外部からの光を半導体装置SD1の内部に入力する。たとえば、外部の光ファイバから出射された光信号を半導体装置SD1の内部に入力する。光入力部LIの種類の例には、グレーティングカプラ(GC)およびスポットサイズコンバータ(SSC)が含まれる。光入力部LIは、光導波路OWを介して、受光部PRに光学的に接続されている。
受光部PRは、光入力部LIから受信した光信号に基づいて、電子正孔対を生成する。受光部PRは、光信号を電気信号に変換する。受光部PRは、光電変換特性を有していればよい。受光部PRの種類の例には、アバランシェフォトダイオード型受光部が含まれる。受光部PRは、第3電子回路EC3に電気的に接続されている。
第3電子回路EC3は、受光部PRから受信した電気信号を処理するとともに、処理された電気信号を第1電子回路EC1に出力する。より具体的には、第3電子回路EC3は、受光部PRから受信した電気信号を増幅し、第1電子回路EC1に出力する。第3電子回路EC3は、例えば、増幅回路を含む公知のレシーバICによって構成されている。
(光電気混載装置の動作)
次いで、実施の形態1に係る光電気混載装置LE1の動作例について説明する。
まず、光電気混載装置LE1の送信用部分について説明する。光源LSからの出射光は、光導波路OWを介して光変調部LMに到達する。第2電子回路EC2は、第1電子回路EC1から受信した制御信号に基づいて光変調部LMの動作を制御し、光変調部LMに到達した光を変調する。これにより、電気信号が、光信号に変換される。そして、当該光信号は、光導波路OWを介して光出力部LOに到達し、光出力部LOにおいて半導体装置SD1の外部に出射される。半導体装置SD1から出力された光信号は、光ファイバなどを介して他の半導体装置に導光される。
次いで、光電気混載装置LE1の受信用部分について説明する。光ファイバなどを介して他の半導体装置から導光された光信号は、光入力部LIに到達する。当該光信号は、光入力部LIにおいて光導波路OWの内部に導かれる。上記光信号は、光導波路OWを介して受光部PRに到達し、電気信号に変換される。そして、当該電気信号は、第3電子回路EC3で処理された後、第1電子回路EC1に送信される。
(半導体装置の構成)
次いで、実施の形態1に係る半導体装置SD1の構成について説明する。
図2は、半導体装置SD1の要部平面図である。図3は、実施の形態1に係る半導体装置の構成の一例を示す要部断面図であり、図2中のB−B線における半導体装置SD1の断面図である。
図3に示されるように、半導体装置SD1は、基板SUB、絶縁層CL(第1絶縁層)、光導波路OW、グレーティングカプラGC、多層配線層MWL1(第2絶縁層)、有機樹脂層ORL(第3絶縁層)、光屈折膜LR1および光ピンユニットLPUを有する。
ここで、多層配線層MWL1は、第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2を有する。光ピンユニットLPUは、光ピンLP(光導波路)およびクラッド部CLPを有する。図面では、説明の便宜上、多層配線層MWL1における配線およびプラグは、図示しない他の断面に配置されている。
なお、図2および図3では、グレーティングカプラGCの延在方向をx方向とし、グレーティングカプラGCの幅方向をy方向とし、光導波路OWの高さ方向をz方向とする。x方向は、グレーティングカプラGCの一端部(グレーティングカプラGCおよび光導波路OWの連結部)から他端部(グレーティングカプラGCの末端部)に向かう方向(第1方向)でもある。x方向、y方向およびz方向は、互いに直交している。
基板SUBは、絶縁層CLを介して基板SUB上に形成された光導波路OWやグレーティングカプラGCなどの光学素子を支持する支持体である。基板SUBの種類の例には、シリコン基板が含まれる。当該シリコン基板は、例えば、ボロン(B)やリン(P)などのp型不純物を含むシリコン単結晶基板である。たとえば、当該シリコン基板の主面の面方位は(100)であり、当該シリコン基板の抵抗率は5Ω・cm以上かつ50Ω・cm以下である。基板SUBの厚さは、例えば、100μm以上かつ900μm以下である。
絶縁層CLは、基板SUB上に形成されている。絶縁層CLは、光導波路OWの内部を伝搬する光を光導波路OWの内部に実質的に閉じ込めるためのクラッド層である。絶縁層CLは、光導波路OWを構成する材料の屈折率より小さい屈折率を有する材料で構成されている。絶縁層CLを構成する材料の例には、酸化シリコン(SiO)が含まれる。絶縁層CLを構成する材料の屈折率は、例えば、1.46(SiO)である。なお、本明細書における屈折率は、波長1.5μmの光に対する数値である。
絶縁層CLの厚さは、光導波路OWからの光の染み出し距離(詳細については後述)より大きいことが好ましい。半導体装置SDに加わる応力を低減させる観点と、半導体装置SDの製造時における静電チャックによる半導体ウェハの貼りつきを抑制する観点とから、絶縁層CLの厚さは、小さいことが好ましい。たとえば、絶縁層CLの厚さは、2μm以上かつ3μm以下である。
なお、絶縁層CLが支持体として機能する場合には、半導体装置SD1は、基板SUBを有していなくてもよい。この場合、絶縁層CLは、例えば、サファイヤ基板である。
光導波路OWは、その内部を光が伝送可能な経路である。光導波路OWは、絶縁層CL上に形成されている。光導波路OWは、絶縁層CLおよび第1層間絶縁層IL1により覆われている。実施の形態1では、光導波路OWの上面および両側面は、第1層間絶縁層IL1に直接接しており、かつ光導波路OWの下面は、絶縁層CLに直接接している。光導波路OWは、光導波路OWを構成する材料の屈折率より小さい屈折率を有する絶縁層CLおよび第1層間絶縁層IL1によって覆われている。これにより、光は、光導波路OWの内部に実質的に閉じ込められた状態で、光導波路OWの内部を進行することができる。ただし、当該光は、当該光の波長オーダ分、光導波路OWの外部に染み出しながら、光導波路OWの内部を進行する。
光導波路OWを構成する材料は、その内部を通る光に対して透明な半導体材料である。光導波路OWを構成する半導体材料の例には、シリコンおよびゲルマニウムが含まれる。光導波路OWを構成する半導体材料の結晶構造は、単結晶であってもよいし、多結晶であってもよい。光導波路OWを構成する材料の屈折率は、例えば、3.5(Si)である。
光導波路OWの幅および高さは、光が光導波路OWの内部を適切に通過できればよい。光導波路OWの幅および高さは、光導波路OWの内部を通過する光の波長や、当該光のモードなどの条件に応じて適宜設定され得る。光導波路OWの幅は、例えば、300nm以上かつ500nm以下である。光導波路OWの高さは、例えば、200nm以上かつ300nm以下である。
図3に示されるように、グレーティングカプラGCは、絶縁層CL上に形成されている。グレーティングカプラGCは、コア部GCCおよび複数の突部PJを有する。グレーティングカプラGCは、光導波路OWを介してグレーティングカプラGCに到達した光をグレーティングカプラGCの外部に、所定の出射角で出射したり、光ピンLPを通ってグレーティングカプラGCに到達した光をグレーティングカプラGCの内部に、所定の入射角で入射させたりする。上記出射角および上記入射角は、グレーディングカプラGCを構成する突部PJの形状、間隔および高さなどの条件に応じて適宜調整され得る。
グレーティングカプラGCの構成は、上記機能を発揮することができれば特に限定されない。グレーティングカプラGCは、コア部GCCと、コア部GCC上に形成されており、かつ互いに並列している複数の突部PJを有する。グレーティングカプラGCの一端部は、光導波路OWと光学的に接続されている。
コア部GCCは、グレーティングカプラGCにおいて光導波路として機能する部分である。コア部GCCは、絶縁層CL上に形成されている。コア部GCCの大きさは、上記機能を発揮することができれば特に限定されない。コア部GCCの幅は、光導波路OWの幅より大きい。コア部GCCの幅(y方向における長さ)および長さ(x方向における長さ)は、光ピンLPの受光面の大きさに応じて適宜設定され得る。
コア部GCCの形状も、上記機能を発揮することができれば特に限定されない。たとえば、コア部GCCの一端部の平面視形状は、コア部GCCの一端部から他端部に向かうx方向に沿ってその幅が連続に大きくなるテーパ形状である。コア部GCCの一端部以外の部分の平面視形状は矩形状である(図2参照)。なお、コア部GCCの全部の平面視形状がテーパ形状であってもよい。
突部PJの形状および位置は、所望の上記出射角(上記入射角)に応じて適宜調整され得る。突部PJは、コア部GCC上に形成されている。突部PJは、コア部GCCと一体として形成されていてもよいし、別体として形成されていてもよい。実施の形態1では、突部PJは、コア部GCCと一体として形成されている。突部PJは、グレーティングカプラGCの両側面を互いに接続するように延在している。実施の形態1では、複数の突部PJは、平面視において、グレーティングカプラGCの延在方向(x方向)に垂直な方向(y方向)に沿って並列している。
互いに隣り合う2つの突部PJの間隔は、例えば、250nm以上かつ350nm以下である。突部PJの高さ(2つの突部JP間の凹部の深さ)は、例えば、光導波路OWの1/3倍以上かつ2/3倍以下である。ここで、突部PJの高さは、互いに隣接する2つの突部PJの間に形成された凹部の底面と、突部PJの上面との間の長さである。
x方向において、グレーティングカプラGCにおける複数の突部PJが形成された領域の中心位置は、光ピンLPの光軸(中心軸)OAと一致していてもよいし、一致していなくてもよい。光ピンLPの中心軸OAは、x方向において、上記中心位置よりもグレーティングカプラGCの一端部側に位置していてもよいし、グレーティングカプラGCの他端部(末端部)側に位置していてもよい。実施の形態1では、光ピンLPの中心軸OAは、x方向において、上記中心位置よりもグレーティングカプラGCの一端部側に位置していている。
多層配線層MWL1は、2つ以上の配線層により構成された層である。多層配線層MWL1は、第1絶縁層CLおよび有機樹脂層ORLの間に形成されている。当該配線層は、絶縁層と、当該絶縁層内に形成された配線およびビア(「プラグ」ともいう)の一方または両方と、を有する層である。当該ビアは、互いに重なる層に形成された2つの配線を電気的に接続する導電体である。実施の形態1では、多層配線層MWLは、互いに積層された2つの配線層を有する。なお、前述の通り、図面では、説明の便宜上、配線およびビアについては省略し、第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2を示している。
第1層間絶縁層IL1は、光導波路OWおよびグレーティングカプラGCを覆うように、絶縁層CL上に形成されている。第1層間絶縁層IL1は、互いに隣り合う2つの突部PJの間にも形成されている。第1層間絶縁層IL1は、光導波路OWを構成する材料の屈折率より小さい屈折率を有する材料で構成されている。第1層間絶縁層IL1を構成する材料の例には、酸化シリコン(SiO)が含まれる。第1層間絶縁層IL1を構成する材料の屈折率は、例えば、1.46(SiO)である。
第1層間絶縁層IL1上に形成されている配線によって、光導波路OWから染み出した光が散乱されるのを抑制する観点から、第1層間絶縁層IL1の厚さは、1μm以上かつ5μm以下であることが好ましく、2μm以上かつ3μm以下であることがより好ましい。
配線については、半導体技術において配線として採用されている公知の構成が採用され得る。配線の例には、チタン層、窒化チタン層、アルミニウム層、窒化チタン層およびチタン層がこの順で積層されたアルミニウム配線が含まれる。また、アルミニウム層の代わりに、銅層またはタングステン層が用いられてもよい。
ビアについても、半導体技術においてビアとして採用されている公知の構成が採用され得る。ビアの材料の例には、タングステン(W)およびアルミニウム(Al)が含まれる。
第2層間絶縁層IL2は、第1層間絶縁層IL1上に形成されている。第2層間絶縁層IL2を構成する材料の例は、第1層間絶縁層IL1と同様である。第2層間絶縁層IL2の厚さは、例えば、0.8μm以上かつ1.2μm以下である。第2層間絶縁層IL2にも、配線およびビアが形成されている。第2層間絶縁層IL2における配線およびビアについては、第1層間絶縁層IL1における配線およびビアと同様であるため、その説明を省略する。
有機樹脂層ORLは、多層配線層MWL1上に形成させている。有機樹脂層ORLには、凹部RP1が形成されている。凹部RP1は、光屈折膜LR1の位置、形状および大きさを規定する。凹部RP1の位置、形状および大きさは、光屈折膜LR1の位置、形状および大きさに応じて適宜設計され得る。凹部RP1は、グレーティングカプラGCからの出射光の光路上に形成されている。凹部RP1の底面は、有機樹脂層ORLの上面に対して傾斜している。凹部RP1の底面は、有機樹脂層ORLの上面に対して、一定の角度で傾斜していてもよいし、連続して傾斜角度が大きくなるように傾斜していてもよい(後述の変形例参照)。
有機樹脂層ORLの厚さは、所望の厚さの光屈折膜LR1を形成するための凹部RP1を形成できる厚さであればよい。たとえば、有機樹脂層ORLの厚さは、5μm以上かつ8μm以下である。有機樹脂層ORLは、少なくともグレーティングカプラGCからの出射光の光路上に凹部RPを形成できる範囲に亘って形成されていればよい。多層配線層MWL1の全部上に形成されていてもよいし、多層配線層MWL1の一部上に形成されていてもよい。
有機樹脂層ORLを構成する材料は、グレーティングカプラGCからの出射光に対して透明な樹脂組成物である。有機樹脂層ORLを構成する材料の屈折率は、第2層間絶縁層IL2を構成する材料の屈折率と同じか、それ以上であることが好ましい。これにより、有機樹脂層ORLおよび第2層間絶縁層IL2の界面で、上記出射光が光ピンLPの光軸OAから離れるように屈折するのを抑制することができる。
光屈折膜LR1は、グレーティングカプラGCからの出射光を鉛直方向(絶縁層CLに対する法線、z方向)に沿う光ピンLPの光軸OAにより近づくように屈折させる。光屈折膜LR1は、凹部RP1内に形成されており、グレーティングカプラGCからの出射光の光路上に形成されている。
光屈折膜LR1の形状は、上記機能を発揮することができればよい。光屈折膜LR1の下面は、光屈折膜LR1の上面に対して傾斜している。光屈折膜LR1の下面は、光屈折膜LR1の上面に対して、所定の傾斜角度で傾斜している平面であってもよいし、x方向に沿って連続して傾斜角度が大きくなるように傾斜している曲面であってもよい(後述の変形例参照)。本実施の形態では、光屈折膜LR1の下面は、平面である。上記所定の傾斜角度は、例えば、6°以上かつ10°以下である。
光屈折膜LR1は、第2層間絶縁層IL2を構成する材料の屈折率より大きい屈折率を有する材料により構成されている。光屈折膜LR1を構成する材料の例には、窒化シリコン(SiN、屈折率2.0)および酸化チタン(TiO、屈折率2.4〜2.7)が含まれる。
光ピンユニットLPUは、有機樹脂層ORL上に配置されている。光ピンユニットLPUは、光ピンLPおよびクラッド部CLPを有する。
光ピンLPは、光屈折膜LR1上に形成されている。光ピンLPは、グレーティングカプラGCから出射され、光屈折膜LR1により進行方向を調整された光を外部の光ファイバ(不図示)に導くための光導波路である。光ピンLPの形状、大きさおよび材料は、上記機能を発揮することができれば特に限定されない。光ピンLPの形状の例には、円筒形状および円柱台形状が含まれる。実施の形態1では、光ピンLPの形状は、下面、側面および上面を有する円筒形状である。
光ピンLPの大きさは、上記光ファイバの対向面の大きさに応じて適宜調整され得る。たとえば、光ピンLPの直径は、20μm以上かつ50μm以下である。
光ピンLPを構成する材料は、その内部を通る光に対して透明な樹脂組成物である。光ピンLPは、光ピンLPを構成する材料の屈折率より小さい屈折率を有するクラッド部CLPによって覆われている。光ピンLPを構成する材料の例には、所望の特性に応じて適宜選択され得る。光ピンLPの数は、グレーティングカプラGCの数に応じて適宜設定され、例えば、12個である。実施の形態1では、光ピンLPの数は、1個である。
実施の形態1では、光ピンLPの光軸(中心軸)OAは、鉛直方向(z方向)に沿っている。実施の形態1では、また、光ピンLPの光軸OAは、絶縁層CLの上面に対する法線および光屈折膜LR1の上面に対する法線と一致している。
クラッド部CLPは、光ピンLPの側面を覆うように形成されている。クラッド部CLPは、光ピンLPを構成する材料の屈折率より小さい屈折率を有する材料で構成されている。
(光屈折膜の機能)
ここで、光屈折膜LR1の機能について説明するため、半導体装置SD1における、グレーティングカプラGCからの出射光の光路について説明する。比較のため、光屈折膜LR1を有しない半導体装置RSD1(以下、「比較用の半導体装置」ともいう)についても説明する。
図4は、比較用の半導体装置RSD1における光路を示す要部断面図であり、図5は、実施の形態1に係る半導体装置SD1における光路を示す要部断面図である。図4および図5では、説明の便宜上、グレーティングカプラGCの中心位置からの出射光の一部のみを示している(図4および図5における矢印参照)。グレーティングカプラGCの中心位置とは、グレーティングカプラGCの凹凸構造が形成された領域の、x方向およびy方向における中心位置を意味する。
なお、図4および図5では、第1温度における出射光L1と、第2温度における出射光L2と、第3温度における出射光L3とについて示している。第1温度は第2温度より小さく、第2温度は第3温度より小さい。
図4に示されるように、比較用の半導体装置RSD1の光ピンRLPは、グレーティングカプラGCからの出射光の出射角に合わせて、光ピンRLPの光軸を鉛直方向に対して所定の角度だけ傾斜させるように配置されている。
比較用の半導体装置RSD1では、グレーティングカプラGCから所定の出射角で出射された光は、多層配線層MWL1(第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2)の内部を経由して、光ピンRLPの下面に到達する。グレーティングカプラGCからの出射光は、第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2の界面で大きく屈折されることなく、光ピンRLPに到達し、光ピンRLPの内部に入射する。次いで、上記出射光は、所定の出射角で光ピンRLPの内部を通過して、光ファイバに導光される(図4における出射光L2、L3参照)。
このとき、光ピンRLPの内部を進行する光は、主として、光ピンRLPとクラッド部CLPとの界面で全反射されながら光ピンRLPの内部を進行し、光ファイバに導光される。しかしながら、グレーティングカプラGCからの出射光の出射角は、グレーティングカプラGCの温度が高いほど小さくなる。このため、外部環境の温度が高すぎたり、低すぎたりする場合には、光ピンRLPとクラッド部CLPとの界面に対する光の入射角が、臨界角より小さくなる。この結果として、光ピンRLPの内部を進行する光が、光ピンRLPの側面で全反射されず、光ピンRLPの外部に出射されることがある(図4における出射光L1参照)。
次いで、実施の形態1に係る半導体装置SD1における光路について説明する。図5に示されるように、実施の形態1に係る半導体装置SD1では、グレーティングカプラGCから所定の出射角で出射された光は、多層配線層MWL1(第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2)および有機樹脂層ORLの内部を経由して、光屈折膜LR1の下面に到達する。有機樹脂層ORLを構成する材料の屈折率は、第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2を構成する材料の屈折率と同程度である。このため、グレーティングカプラGCからの出射光は、第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2の界面と、第2層間絶縁層IL2および有機樹脂層ORLの界面とで大きく屈折することなく、光屈折膜LR1に到達する。一方で、光屈折膜LR1を構成する材料の屈折率は、第2層間絶縁層IL2を構成する材料の屈折率より大きい。このため、光屈折膜LR1に到達した光は、光屈折膜LR1の下面において、光ピンLPの光軸OAに近づくように屈折する(図4における出射光L1〜L3参照)。このとき、光屈折膜LR1の下面は、X方向に沿って光屈折膜LR1の厚さが小さくなるように、光屈折膜LR1の上面に対して傾斜している。これにより、光屈折膜LR1の下面が、光屈折膜LR1の上面と平行である場合と比較して、光屈折膜LR1は、光屈折膜LR1に到達した光を光ピンLPの光軸OAに近づくように、より効果的に屈折させることができる。光屈折膜LR1から光ピンLPの内部に入射した光は、光ピンLPの内部を全反射されながら光ファイバに導光され得る(図5における出射光L1参照)。
以上の通り、実施の形態1に係る半導体装置SD1では、光屈折膜LR1が、光ピンLPの光軸OAに近づくように光を屈折させることができる。このため、外部環境の温度が変動したとしても、光ピンLPの内部を進行する光のうち、臨界角を超えて光ピンLPの側面に入射する光の割合を低減することができる。これにより、光ピンLPの内部における光の損失を低減し、半導体装置SD1から出射される光信号を光ファイバに効率よく導くことができる。
(半導体装置の製造方法)
次いで、実施の形態1に係る半導体装置SD1の製造方法の一例について説明する。図6〜図14は、半導体装置SD1の製造方法に含まれる工程の一例を示す断面模式図である。
実施の形態1に係る半導体装置SD1の製造方法は、(1)半導体ウェハSWを準備する工程と、(2)多層配線層MWL1を形成する工程と、(3)凹部RP1を有する有機樹脂層ORLを形成する工程と、(4)凹部RP1内に光屈折膜LR1を形成する工程と、(5)光ピンユニットLPUを配置する工程と、を含む。
(1)半導体ウェハSWを準備する工程
まず、図6に示されるように、基板SUBと、基板SUB上に形成された絶縁層CLと、絶縁層CL上に形成された半導体層SLと、を有する半導体ウェハSWを準備する。半導体ウェハSWは、製造されてもよいし、市販品として購入されてもよい。
半導体ウェハSWは、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板である。SOI基板の製造方法としては、SOI基板の製造方法として公知の製造方法から適宜選択され得る。SOI基板の製造方法の例には、SIMOX(Separation by Implantation of Oxygen)法およびスマートカット法が含まれる。
基板SUBの材料の例は、前述の通りである。基板SUBの厚さは、例えば、700〜900μmである。絶縁層CLの材料および厚さの例は、前述の通りである。半導体層SLの材料の例には、シリコンおよびゲルマニウムが含まれる。半導体層SLの材料の結晶構造は、単結晶であってもよいし、多結晶であってもよい。
次いで、準備した半導体ウェハSWを加工して光導波路OWやグレーティングカプラGCなどの光学素子を形成する。実施の形態1では、光導波路OWおよびグレーティングカプラGCが、以下の手順により形成される。
まず、図7に示されるように、所望のパターンを有するレジストマスクRM1を半導体層SL上に形成する。レジストマスクRM1は、半導体層SLの、光導波路OWおよびグレーティングカプラGCとなる領域を覆うとともに、かつ半導体層SLの、当該領域以外の領域を露出するように形成される。レジストマスクRM1の形成方法は、特に限定されず、公知の方法から適宜選択され得る。レジストマスクRM1の形成方法の例には、フォトリソグラフィ法が含まれる。なお、レジストマスクRM1は、必要に応じて、半導体層SLの他の領域を覆うように形成されてもよい。たとえば、レジストマスクRM1は、半導体層SLの、受光部や光変調部などの他の光学素子が形成される領域も覆うように形成されてもよい。
次いで、レジストマスクRM1をエッチングマスクとして用い、半導体層SLの一部を所望の厚さ分エッチングする。実施の形態1では、レジストマスクRM1から露出する半導体層SLの一部を半導体層SLの厚さ分エッチングする。半導体層SLのエッチング方法は、特に限定されず、公知の方法から適宜選択され得る。半導体層SLのエッチング方法の例には、ドライエッチング法が含まれる。エッチング後、レジストマスクRM1を除去する。これにより、光導波路OWが形成され得る。
次いで、図8に示されるように、所望のパターンを有するレジストマスクRM2を半導体層SL上に形成する。レジストマスクRM2は、半導体層SLの、光導波路OWおよびグレーティングカプラGCの突部PJとなる領域を覆うとともに、かつ半導体層SLの、当該領域以外の領域を露出するように絶縁層CL上に形成される。なお、レジストマスクRM2は、必要に応じて、半導体層SLの他の領域を覆うように形成されてもよい。たとえば、レジストマスクRM2は、半導体層SLの、受光部や光変調部などの他の光学素子が形成される領域も覆うように形成されてもよい。
次いで、レジストマスクRM2をエッチングマスクとして用い、ドライエッチング法により、半導体層SLの他の一部を所望の厚さ分エッチングする。実施の形態1では、レジストマスクRM2から露出する半導体層SLの一部が、半導体層SLの厚さ方向において残存するように部分的にエッチングする。エッチング後、レジストマスクRM2を除去する。これにより、グレーティングカプラGCが形成され得る。以上の工程によって、基板SUB、絶縁層CL、光導波路OWおよびグレーティングカプラGCを有する半導体ウェハSWが準備され得る。
(2)多層配線層MWL1を形成する工程
次いで、図9に示されるように、第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2を有する多層配線層MWL1を形成する。
まず、光導波路OWおよびグレーティングカプラGCを覆うように、絶縁層CL上に第1層間絶縁層IL1を形成する。第1層間絶縁層IL1の形成方法は、特に限定されず、公知の方法から適宜選択され得る。第1層間絶縁層IL1の形成方法の例には、CVD(Chemical Vapor Deposition)法が含まれる。第1層間絶縁層IL1を構成する材料の例には、酸化シリコンが含まれる。なお、必要に応じて、第1層間絶縁層IL1の上面は、平坦化処理が施されてもよい。第1層間絶縁層IL1の上面の平坦化処理の例には、リフロー法、エッチバック法、CMP(Chemical mechanical polishing)法が含まれる。
次いで、第1層間絶縁層IL1上に第2層間絶縁層IL2を形成する。第2層間絶縁層IL2の形成方法の例は、第1層間絶縁層IL1の形成方法と同様である。
なお、前述の通り、第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL2には、必要に応じて配線およびビアの一方または両方を形成され得る。配線およびビアの形成方法は、特に限定されず、公知の方法から適宜選択され得る。配線は、例えば、スパッタリング法により導電膜を第1層間絶縁層IL1または第2層間絶縁層IL2上に形成した後、リソグラフィ法およびドライエッチング法により当該導電膜を所望のパターンに加工することによって形成され得る。また、ビアは、例えば、フォトリソグラフィ法およびドライエッチング法によって、第1層間絶縁層IL1または第2層間絶縁層IL2に貫通孔を形成し、スパッタリング法によって当該貫通孔を埋めるように導電膜を形成した後、当該導電膜のうち、上記貫通孔の外部に形成された部分をCMP法によって除去することによって形成され得る。
(3)有機樹脂層ORLを形成する工程
次いで、凹部RPを有する有機樹脂層ORLを形成する。たとえば、実施の形態1では、ナノインプリント技術によって、凹部RP1を有する有機樹脂層ORLを第2多層配線層MWL1(第2層間絶縁層IL2)上に形成する。実施の形態1では、有機樹脂層ORLを形成する工程と、凹部RP1を形成する工程とは、同じタイミングで行われる。
凹部RP1を有する有機樹脂層ORLを形成する工程は、(3−1)硬化性樹脂組成物RCを提供(供給)する工程と、(3−2)硬化性樹脂組成物RCを成形する工程と、(3−3)硬化性樹脂組成物RCを硬化させる工程と、を含む。
(3−1)硬化性樹脂組成物RCを提供する工程
まず、図10に示されるように、多層配線層MWL1(第2層間絶縁層IL2)上に硬化性樹脂組成物RCを提供する。硬化性樹脂組成物RCの種類の例には、光硬化性樹脂組成物および熱硬化性樹脂組成物が含まれる。実施の形態1では、硬化性樹脂組成物RCは、紫外線硬化性樹脂組成物である。
硬化性樹脂組成物RCを構成する樹脂組成物の例には、旭硝子株式会社製のNIF−A−1、ダイキン工業株式会社製のオプツールHD−1100TH(「オプツール」は、同社の登録商標)および株式会社ダイセル製のセルビーナスPUR(「セルビーナス」は、同社の登録商標)が含まれる。
(3−2)硬化性樹脂組成物RCを成形する工程
次いで、図11に示されるように、所望の形状を有する押圧部材Pを硬化性樹脂組成物RCに押し当てて、硬化性樹脂組成物RCを所望の形状に成形する。実施の形態1では、押圧部材Pには、凹部RP1の形状に対する凸部が形成されている。押圧部材Pを硬化性樹脂組成物RCに押し当てるときの成形圧力および加圧時間は、硬化性樹脂組成物RCを構成する材料や、硬化性樹脂組成物RCの厚さなどに応じて適宜調整され得る。たとえば、上記成形圧力は、0.1MPa以上かつ10MPa以下である。たとえば、上記加圧時間は、10秒以上かつ10分以下である。
(3−3)硬化性樹脂組成物RCを硬化させる工程
次いで、図12に示されるように、硬化性樹脂組成物RCが押圧部材Pに押圧された状態で、硬化性樹脂組成物RCを硬化させる。これにより、凹部RP1を有する有機樹脂層ORLが、第2層間絶縁層IL2上に形成され得る。硬化性樹脂組成物RCが熱硬化性樹脂組成物の場合には、硬化性樹脂組成物RCを加熱し、硬化性樹脂組成物RCが光硬化性樹脂組成物の場合には、硬化性樹脂組成物RCに対して所定の光を照射すればよい。これにより、凹部RP1を有する有機樹脂層ORLが、第2層間絶縁層IL2上に形成され得る。
実施の形態1では、硬化性樹脂組成物RCに対して、紫外線を照射することによって、硬化性樹脂組成物RCを硬化させる。たとえば、当該紫外線のピーク波長は、365nmであり、当該紫外線の照射エネルギーは、10mJ/cm以上かつ6000mJ/cm以下である。光源の例には、高圧HgランプおよびLRDランプが含まれる。
(4)光屈折膜LR1を形成する工程
次いで、図13に示されるように、凹部RP1内に光屈折膜LR1を形成する。光屈折膜LR1の形成方法は、特に限定されない。たとえば、光屈折膜LR1は、CVD法によって、凹部RP1の内部を埋めるように有機樹脂層ORL上に、光屈折膜LR1を構成する材料からなる膜を形成した後に、当該膜の、凹部RP1の外部に位置する部分をCMP法によって除去することによって形成され得る。光屈折膜LR1を構成する材料の例は、前述の通りである。
ここで、半導体ウェハSWをダイシングすることによって、複数のチップに個片化しておいてもよい。
(5)光ピンユニットLPUを配置する工程
次いで、図14に示されるように、光ピンLPが形成された光ピンユニットLPUを第2層間絶縁層IL2上に配置する。具体的には、光ピンユニットLPUを配置する工程は、(5−1)光ピンユニットLPUを準備する工程と、(5−2)光ピンユニットLPUを第2層間絶縁層IL2上に配置する工程と、を含む。
(5−1)光ピンユニットLPUを準備する工程
光ピンユニットLPUを準備する工程は、特に限定されない。たとえば、光ピンユニットLPUは、製造されてもよいし、市販品として購入されてもよい。光ピンユニットLPUの製造方法は、公知の方法から適宜選択され得る。
光ピンユニットLPUを製造する場合、まず、ガラスウェハを準備する。当該ガラスウェハは、例えば、ガラスブロックを所望の厚さにダイシングすることによって形成され得る。
次いで、準備したガラスウェハ上に光ピンLP形成用の硬化性樹脂組成物を提供し、当該硬化性樹脂組成物の塗膜を形成する。光ピンLP形成用の硬化性樹脂組成物の種類の例には、光硬化性樹脂組成物および熱硬化性樹脂組成物が含まれる。実施の形態1では、硬化性樹脂組成物は、紫外線硬化性樹脂組成物である。
次いで、貫通孔が形成されたフォトマスクを上記塗膜上に配置する。次いで、フォトマスクを介して上記塗膜に紫外線を照射して、上記塗膜の一部を硬化させる。次いで、上記塗膜の硬化していない部分を、溶剤などで除去する。これにより、光ピンLPが上記ガラスウェハ上に形成され得る。
次いで、光ピンLPを覆うように、クラッド部CLP形成用の硬化性樹脂組成物を上記ガラスウェハ上に提供し、硬化させる。クラッド部CLP形成用の硬化性樹脂組成物の種類の例には、光硬化性樹脂組成物および熱硬化性樹脂組成物が含まれる。実施の形態1では、硬化性樹脂組成物は、紫外線硬化性樹脂組成物である。これにより、光ピンLPを覆うクラッド部CLPが、上記ガラスウェハ上に形成され得る。
次いで、光ピンLPおよびクラッド部CLPが形成された上記ガラスウェハをダイシングすることによって、個片化する。これにより、複数の光ピンユニットLPUが得られる。
(5−2)光ピンユニットLPUを配置する工程
最後に、光ピンLPが光屈折膜LR1上に位置するように、光ピンユニットLPUを有機樹脂層ORL上に配置し、固定する。光ピンユニットLPUを上記半導体チップ上に固定する方法は、特に限定されない。たとえば、特に図示しないが、位置決め用の開口部が形成された、半導体装置SD1用のガラスカバーの当該開口部内に、位置決め用の突部が形成された光ピンユニットLPUを勘合すればよい。
以上の製造方法により、実施の形態1に係る半導体装置SD1を製造することができる。なお、実施の形態1に係る半導体装置SD1の製造方法は、必要に応じて、他の工程をさらに含んでいてもよい。たとえば、他の工程の例には、光源としてレーザダイオードを配置する工程、光変調部を形成する工程、スポットサイズコンバータを形成する工程、および受光部を形成する工程が含まれる。
(効果)
以上のように、実施の形態1に係る半導体装置SD1は、グレーティングカプラGCからの出射光の光路上に形成された光屈折膜LR1を有する。光屈折膜LR1は、光屈折膜LR1に到達した光の進行方向を鉛直方向(絶縁層CLの表面に対する法線)に沿うように、制御する。このため、実施の形態1に係る半導体装置SD1では、光ピンLPの光軸OAが鉛直方向に対して所定の角度だけ傾くように、光ピンLPを形成する必要がない。光ピンLPを所定の角度だけ傾けて形成する場合と比較して、実施の形態1に係る半導体装置SD1では、光ピンLPの製造誤差をより小さくすることができる。また、前述の通り、外部環境の温度が変動したとしても、光ピンLPの内部を伝搬する際の光の損失を低減することができる。結果として、実施の形態1に係る半導体装置SD1では、光ファイバに対して低損失で光を出力することができる。すなわち、実施の形態1では、半導体装置SD1の特性を向上させることができる。
[変形例]
図15は、実施の形態1の変形例に係る半導体装置mSD1の構成の一例を示す断面模式図である。
図15に示されるように、変形例に係る半導体装置mSD1では、光屈折膜mLR1の下面(凹部mRP1の底面)は、光屈折膜mLR1の上面に対して、連続して傾斜角度が大きくなるように傾斜している曲面である。光屈折膜mLR1の上面に対する光屈折膜mLR1の下面の傾斜角は、x方向に沿って連続して大きくなる。換言すると、光屈折膜mLR1の厚さは、x方向に沿って連続して小さくなる。ここで、「連続して」とは、光屈折膜mLR1の下面が、光を屈折させる光学面として機能する程度に傾斜していることを意味し、光屈折膜mLR1としての機能を発揮できない程度に不連続に傾斜している場合を除く意味である。
変形例に係る半導体装置mSD1では、グレーティングカプラGCからの出射光の出射角が大きいほど、光屈折膜mLR1の下面で屈折する度合いが大きくなる。すなわち、変形例では、グレーティングカプラGCからの出射光の出射角が大きい場合(低温の場合)には、光屈折膜mLR1は、相対的に光を大きく屈折させ、グレーティングカプラGCからの出射光の出射角が小さい場合(高温の場合)には、光屈折膜mLR1は、相対的に光を小さく屈折させる。結果として、変形例では、外部環境の温度が変動したとしても、光ファイバに対してより低損失で光を出力することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る半導体装置SD2では、グレーティングカプラGCからの出射光の進行方向を制御する光屈折膜LR2は、多層配線層MWL2に形成された凹部RP2内に形成されている。
実施の形態2に係る光電気混載装置LE2は、半導体装置SD2の構成のみが実施の形態1に係る光電気混載装置LE1と異なる(図1参照)。
実施の形態2に係る半導体装置SD2は、主として、有機樹脂層ORLが形成されていない点と、光屈折膜LR2が多層配線層MWL2に形成された凹部RP2内に形成されている点との2点について、実施の形態1に係る半導体装置SD1と異なる。そこで、実施の形態1に係る半導体装置SD1と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図16は、半導体装置SD2の要部平面図である。図17は、半導体装置SD2の要部断面図であり、図16中のB−B線における半導体装置SD2の断面図である。
図17に示されるように、半導体装置SD2は、基板SUB、絶縁層CL、光導波路OW、グレーティングカプラGC、多層配線層MWL2、光屈折膜LR2および光ピンユニットLPUを有する。多層配線層MWL2は、第1層間絶縁層IL1および第2層間絶縁層IL22(第2絶縁層)を有する。なお、図面では、説明の便宜上、多層配線層MWL2における配線およびプラグを省略している。
第2層間絶縁層IL22は、第1層間絶縁層IL1上に形成されている。第2層間絶縁層IL22には、凹部RP2が形成されている。凹部RP2は、光屈折膜LR2の位置、形状および大きさを規定する。凹部RP2の位置、形状および大きさは、光屈折膜LR2の位置、形状および大きさに応じて適宜設計され得る。たとえば、凹部EP2は、グレーティングカプラGCからの出射光の光路上に形成されている。実施の形態2では、凹部RP2の底面は、第2層間絶縁層IL22の上面に対して連続して傾斜角度が大きくなるように傾斜している。凹部RP2の底面は、連続して傾斜角度が大きくなるように光屈折膜LR2の上面に対しても傾斜している。
光屈折膜LR2は、グレーティングカプラGCからの出射光を鉛直方向(絶縁層CLに対する法線、z方向)に沿う光ピンLPの光軸OAにより近づくように屈折させる。光屈折膜LR2の形状は、当該機能を発揮することができればよい。実施の形態2では、光屈折膜LR2の下面は、グレーティングカプラGC側に凸の曲面である。
光屈折膜LR2の下面のうち、x方向に沿って光屈折膜LR2の厚さが連続して小さくなるように、光屈折膜LR2の上面に対して傾斜している部分(x方向に沿って光屈折膜LR2の上面に対する傾斜角度が連続して大きくなるように傾斜している部分)は、グレーティングカプラGCからの出射光の光路上に位置している。一方で、光屈折膜LR2の下面のうち、x方向に沿って光屈折膜LR2の厚さが連続して大きくなるように、光屈折膜LR2の上面に対して傾斜している部分(x方向に沿って光屈折膜LR2の上面に対する傾斜角度が連続して小さくなるように傾斜している部分)は、グレーティングカプラGCからの出射光の光路外に位置している。
(半導体装置の製造方法)
次いで、実施の形態2に係る半導体装置SD2の製造方法の一例について説明する。図18〜図21は、半導体装置SD2の製造方法に含まれる工程の一例を示す要部断面図である。
実施の形態2に係る半導体装置SD2の製造方法は、(1)半導体ウェハSWを準備する工程と、(2)多層配線層MWL2を形成する工程と、(3)凹部RP2を形成する工程と、(4)凹部RP2内に光屈折膜LR2を形成する工程と、(5)光ピンユニットLPUを配置する工程と、を含む。実施の形態2では、多層配線層MWL2を形成する工程と、凹部RP2を形成する工程とは、異なるタイミングで行われる。
実施の形態2に係る半導体装置SD2の製造方法に含まれる工程のうち、(3)凹部RP2を形成する工程のみが、実施の形態1に係る半導体装置SD1の製造方法と異なる。そこで、以下では、(3)凹部RP2を形成する工程についてのみ、詳細に説明する。
図18に示されるように、実施の形態1に係る半導体装置SD1の製造方法と同様に(1)半導体ウェハSWを準備する工程と、(2)多層配線層MWL2を形成する工程と、を行う。
(3)凹部RP2を形成する工程
次いで、凹部RP2を形成する。たとえば、実施の形態2では、フォトエッチング法によって、第2層間絶縁層IL2の上面に凹部RP2を形成する。実施の形態2では、(3)凹部RP2を形成する工程は、(3−1)第2層間絶縁層IL22に不純物をイオン注入する工程と、(3−2)当該不純物を含む領域をウェットエッチングすることによって、第2凹部RP2を形成する工程と、を含む。
(3−1)不純物をイオン注入する工程
まず、図19に示されるように、所望のパターンを有するレジストマスクRM3を第2層間絶縁層IL2上に形成する。レジストマスクRM3は、第2層間絶縁層IL22の、凹部RP2が形成される領域を露出するとともに、かつ第2層間絶縁層IL22の、当該領域以外の領域を覆うように形成される。レジストマスクRM3の形成方法は、特に限定されず、公知の方法から適宜選択され得る。レジストマスクRM3の形成方法の例には、フォトリソグラフィ法が含まれる。
次いで、レジストマスクRM3をイオン注入マスクとして第2層間絶縁層IL22(凹部RP2が形成される領域)に不純物をイオン注入する。図19では、不純物が注入された不純物領域IRは、縦線を付した領域で示されている。イオン注入後、レジストマスクRM3を除去する。
当該不純物の種類および濃度は、特に限定されない。たとえば、上記不純物は、ヒ素(As)やリン(P)などのn型不純物である。後述のウェットエッチング工程において、曲率半径の大きい凹部RP2を形成しやすくする観点からは、上記不純物の濃度は大きいことが好ましい。たとえば、上記不純物の濃度は、1×1018/cm以上かつ1×1020/cm以下であることが好ましい。
(3−2)ウェットエッチングによって凹部RP2を形成する工程
次いで、図20に示されるように、所望のパターンを有するレジストマスクRM4を第2層間絶縁層IL22上に形成する。より具体的には、レジストマスクRM4は、不純物領域IRの中心部を露出するとともに、かつ第2層間絶縁層IL22の、不純物領域IRの外縁部と、第2層間絶縁層IL22上の、当該外縁部の外側の領域とを覆うように形成される。レジストマスクRM4の形成方法の例は、レジストマスクRM3の形成方法と同様である。
次いで、レジストマスクRM4をエッチングマスクとして用い、第2層間絶縁層IL22の、上記不純物が注入された領域(不純物領域IR)を除去する。たとえば、第2層間絶縁層IL22の不純物領域IRは、ウェットエッチングによって除去され得る。このとき、第2層間絶縁層IL22の不純物領域IRのエッチングレートは、第2層間絶縁層IL22の不純物が導入されていない領域のエッチングレートより大きい。このため、エッチング液は、第2層間絶縁層IL22における不純物領域IRを主として除去することができる。エッチング後、レジストマスクRM4を除去する。
レジストマスクRM4は、不純物領域IRの中心部を露出するとともに、不純物領域IRの外縁部を覆っている。このため、ウェットエッチングの過程では、エッチング液は、不純物領域IRの中心部を、第2層間絶縁層IL22の厚さ方向(z方向)においてエッチングしつつ、レジストマスクRM4の直下において、第2層間絶縁層IL22の層内方向(x方向およびy方向)において不純物領域IRの外縁に向かって進行する。このとき、第2層間絶縁層IL22の厚さ方向(z方向)におけるエッチングレートは、第2層間絶縁層IL22の層内方向(x方向およびy方向)におけるエッチングレートより大きい。このため、ウェットエッチングによって不純物領域IRを除去することで形成される凹部RP2の底面は、グレーティングカプラGCの側に凸の曲面となる。
図21に示されるように、実施の形態1に係る半導体装置SD1の製造方法と同様に(4)凹部RP2内に光屈折膜LR2を形成する工程と、(5)光ピンユニットLPUを配置する工程と、を行う。以上の製造方法により、実施の形態2に係る半導体装置SD2を製造することができる。
(効果)
実施の形態2に係る半導体装置SD2も、実施の形態1に係る半導体装置SD1と同様の効果を奏する。実施の形態2に係る半導体装置SD2は、フォトリソグラフィ法、イオン注入法およびウェットエッチング法を含む一般的な半導体製造技術によって形成され得る。このため、実施の形態2に係る半導体装置SD2は、高い生産性で製造され得る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更され得る。たとえば、上記実施の形態1,2に係る半導体装置SD1、SD2は、光学素子として、光導波路OWおよびグレーティングカプラGCを有する態様について説明したが、必要に応じて光変調部や、スポットサイズコンバータ、受光部などの他の光学素子を有していてもよい。また、実施の形態2に係る半導体装置SD2では、光屈折膜LR2が、第2層間絶縁層IL2に形成された凹部RP2内に形成されている場合について説明したが、光屈折膜は、第1層間絶縁層IL1に形成された凹部内に形成されていてもよい。
また、上記実施の形態では、多層配線層が二層である場合について説明したが、多層配線層を構成する配線層の数は、3つ以上であってもよい。
また、特定の数値例について記載した場合であっても、理論的に明らかにその数値に限定される場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値であってもよい。また、成分については、「Aを主要な成分として含むB」などの意味であり、他の成分を含む態様を排除するものではない。
CL 絶縁層
CLP クラッド部
CP ICチップ
EC1 第1電子回路
EC2 第2電子回路
EC3 第3電子回路
GC グレーティングカプラ
GCC コア部
IL1 第1絶縁層
IL2、IL22 第2絶縁層
IR 不純物領域
L1、L2、L3 光
LE1、LE2 光電気混載装置
LM 光変調部
LP、RLP 光ピン
LPU 光ピンユニット
LR1、mLR1、LR2 光屈折膜
LO 光出力部
MWL1、MWL2 多層配線層
OA 光ピンの光軸
ORL 有機樹脂層
OW 光導波路
P 押圧部材
PJ 突部
PR 受光部
RC 有機樹脂組成物
RM1、RM2、RM3、RM4 レジストマスク
RP1、mRP1、RP2 凹部
SD1、mSD1、SD2、RSD1 半導体装置
SL 半導体層
SUB 基板
SW 半導体ウェハ

Claims (15)

  1. 第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層上に形成されたコア部と、前記コア部上に形成されており、かつ互いに並列している複数の突部と、を有するグレーティングカプラと、
    前記第1絶縁層上に形成されており、かつ前記グレーティングカプラからの出射光の光路上に形成された凹部を有する第2絶縁層と、
    前記凹部内に形成されており、かつ前記第2絶縁層を構成する材料の屈折率より大きい屈折率を有する材料で構成された光屈折膜と、
    を有し、
    前記光屈折膜の下面は、前記光屈折膜の上面に対して傾斜している、半導体装置。
  2. 前記第1絶縁層上において、前記グレーティングカプラの一端部に接続された第1光導波路をさらに有し、
    前記グレーティングカプラの一端部から前記グレーティングカプラの他端部に向かう第1方向に沿って、前記光屈折膜の厚さは、連続して小さくなる、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記光屈折膜の下面は、曲面である、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記光屈折膜の下面は、平面である、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第2絶縁層は、酸化シリコンにより構成されており、
    前記光屈折膜は、窒化シリコンにより構成されている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第1絶縁層および前記第2絶縁層の間に形成された第3絶縁層をさらに有し、
    前記第2絶縁層は、樹脂組成物により構成されている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記光屈折膜は、窒化シリコンにより構成されており、かつ
    前記第3絶縁層は、酸化シリコンにより構成されている、
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記光屈折膜上に形成された樹脂組成物により構成されている第2光導波路をさらに有し、
    前記第2光導波路の光軸は、前記第1絶縁層の表面に対する法線に沿っている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  9. 基板と、前記基板上に形成された第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成されたコア部と、前記コア部上に形成されており、かつ互いに並列している複数の突部と、を有するグレーティングカプラと、を有する半導体ウェハを準備する工程と、
    前記第1絶縁層上に第2絶縁層を形成する工程と、
    前記第2絶縁層の、前記グレーティングカプラからの出射光の光路上に位置する部分に、凹部を形成する工程と、
    前記第2絶縁層の屈折率より大きい屈折率を有する光屈折膜を前記凹部内に形成する工程と、
    を含み、
    前記凹部の底面は、前記第2絶縁層の上面に対して傾斜している、
    半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体ウェハを準備する工程では、前記第1絶縁層上において、前記グレーティングカプラの一端部に接続された第1光導波路をさらに有する半導体ウェハを準備し、
    前記凹部を形成する工程では、前記グレーティングカプラの一端部から前記グレーティングカプラの他端部に向かう第1方向に沿って、その深さが連続して小さくなるように前記凹部を形成する、
    請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2絶縁層を形成する工程および前記凹部を形成する工程は、前記凹部を有する前記第2絶縁層を形成する工程として、同じタイミングで行われ、
    前記凹部を有する前記第2絶縁層を形成する工程は、
    硬化性樹脂組成物を供給する工程と、
    前記硬化性樹脂組成物を押圧部材で押圧して、前記硬化性樹脂組成物を成形する工程と、
    前記硬化性樹脂組成物を前記押圧部材で押圧した状態で、熱または光により前記硬化性樹脂組成物を硬化させる工程と、
    を含む、
    請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記凹部を形成する工程では、フォトエッチング法により前記グレーティングカプラ側に凸の前記凹部を形成する、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記凹部において、前記グレーティングカプラの一端部から前記グレーティングカプラの他端部に向かう第1方向に沿ってその深さが小さくなる部分は、前記グレーティングカプラからの出射光の光路上に位置している、請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第2絶縁層は、酸化シリコンにより構成されており、
    前記光屈折膜は、窒化シリコンにより構成されている、
    請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記光屈折膜上に樹脂組成物により構成された第2光導波路を形成する工程をさらに含み、
    前記第2光導波路の光軸は、前記第1絶縁層の表面に対する法線に沿っている、
    請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
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