JP2020097262A - ヘッドレスト - Google Patents

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忠興 新見
Tadaoki Niimi
忠興 新見
貴信 渡邉
Takanobu Watanabe
貴信 渡邉
崇司 鈴木
Takashi Suzuki
崇司 鈴木
小林 徳三
Tokuzo Kobayashi
徳三 小林
谷口 靖
Yasushi Taniguchi
靖 谷口
慶倫 谷口
Yoshinori Taniguchi
慶倫 谷口
現 清水
Gen Shimizu
現 清水
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Abstract

【課題】簡潔な構造で使用位置において頭部支持部のぐらつきを抑制した格納式のヘッドレストを提供する。【解決手段】使用位置と格納位置との間で回動可能なヘッドレストは、固定ブラケット21の内側板部21b2に対して回動軸22を中心に回動可能な内側壁部23b8を有する回動ブラケット23と、回動ブラケット23を使用位置において回動不能にロックするロック機構と、を有する。ロック機構は、使用位置において回動ブラケット23が当接する立板部21a2の頂部と、内側板部21b2に対して回動可能に支持されたロック部材24と、内側壁部23b8に設けられた係止部23b4と、柱状部24aをロック側へ回動付勢するロック部材付勢ばね26と、を有する。係止部23b4は、回動軸22の軸心Pと、柱状部24aが当接する当接点Tと、を含む面に対して、使用位置の方向に6°以下である4〜6°傾斜した面となっている。【選択図】図5

Description

本発明は、乗物用シートに用いられるヘッドレストに関する。
乗物用シートのヘッドレストにおいて、着座乗員の頭部に当接する頭部支持面を前方に向けた使用位置と、頭部支持面をシートバックの着座面に対向させた状態の格納位置と、の間でシートバックに対して回動可能な格納式のものがある。特許文献1に記載されたヘッドレストにおいては、頭部支持面を備える頭部支持部を手等で所定以上の力を加えるだけで使用位置と格納位置との間で回動させることができる。
特開2018−103701号公報
上述の従来技術においては、頭部支持部の使用位置と格納位置の間の回動操作が容易に行える。しかし、頭部支持部が、使用位置において格納位置の方向へわずかに回動してぐらつかないようにするために、ロック部材を付勢するバネの強度を強めると、格納位置への回動操作性を損ねるのでバネの強度を適当な強度に設定する必要がある。一方、格納位置への回動操作性を犠牲にしても頭部支持部が使用位置において格納位置の方向へわずかに回動してぐらつくことがないように強固に支持したい場合があった。
このような要請に鑑み本発明の課題は、簡潔な構造で使用位置において頭部支持部のぐらつきを抑制した格納式のヘッドレストを提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートに適用され使用位置と格納位置との間で回動可能なヘッドレストであって、シートバックフレームの上部又はヘッドレストステーの上部に直接的又は間接的に固定されシート幅方向に対し垂直な方向に対向して延びる左右一対の側板部を有する固定ブラケットと、該左右一対の側板部に支持されてシート幅方向に延びる回動軸と、該回動軸に対して回動可能に支持され前記左右一対の側板部と平行に延びる左右一対の側壁部を有する回動ブラケットと、該回動ブラケットに固定されたヘッドレストフレームと、前記回動ブラケットを格納位置の側に回動付勢する回動ブラケット付勢ばねと、前記使用位置において前記左右一対の側壁部を前記左右一対の側板部に対して回動不能にロックするロック機構と、を有し、該ロック機構は、前記固定ブラケットに設けられ前記使用位置において前記回動ブラケットの一部が当接して前記使用位置の方向への回動を止める当接部と、前記左右一対の側板部に対して前記回動軸と平行な状態を維持して回動可能に支持された柱状部を有するロック部材と、前記左右一対の側壁部に設けられ前記使用位置において前記柱状部の一部が当接する左右一対の係止部と、前記柱状部を前記左右一対の係止部に係止するロック側へ回動付勢するロック部材付勢ばねと、を有し、前記左右一対の係止部は、前記回動軸の軸心と、前記柱状部が前記左右一対の係止部と当接する左右一対の当接点と、を含む面に対して、前記使用位置の方向に6°以下好ましくは4〜6°傾斜した面となっていることを特徴とする。
第1発明によれば、ヘッドレストの使用位置において、回動ブラケットは、その一部が当接部に当接して使用位置の方向(格納位置と反対方向)への回動が止められ、左右一対の係止部にロック部材の柱状部の一部が当接して格納位置方向への回動が止められる。このとき、ロック部材の柱状部はロック部材付勢ばねによって回動付勢されているとともに、係止部は、回動軸の軸心と左右一対の当接点とを含む面に対して、使用位置の方向に6°以下好ましくは4〜6°傾斜した面となっている。これによって、ロック部材の柱状部は、回動ブラケットを回動軸を中心に使用位置の方向へ回動させ、その一部を当接点に押し付けてロック状態とする。このとき、回動ブラケットに対して回動軸を中心に格納位置の方向へ回動させようとする力が印加されても、ロック部材の柱状部を回動付勢されている方向と反対の方向に回動させようとする力は弱い。なぜならば、回動軸と平行な方向に見たとき、回動軸の軸心と左右一対の当接点を含む面に対して係止部は使用位置の方向に6°以下好ましくは4〜6°傾斜しているにすぎないため、柱状部を係止部に対してアンロック方向へ移動させようとする力はわずかしか発生しないためである。これによって、ヘッドレストの使用位置においてぐらつきを抑制した格納式のヘッドレストを提供することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記ヘッドレストフレームは、左右一対の縦棒部と、該左右一対の縦棒部の上部同士を連結する横棒部と、を有する略逆U字状に形成されており、前記左右一対の側壁部は、前記左右一対の縦棒部の間に配置されていることを特徴とする。
第2発明によれば、ロック部材の柱状部は、左右一対の側壁部に当接すればよいので、左右一対の側壁部を左右一対の縦棒部の間の反対側(ヘッドレストの左右方向外側)に設ける場合に比べてロック部材の軽量化を図ることができる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記回動ブラケットは、基壁部と該基壁部の左右端部から前記基壁部に対して垂直に立ち上がる一対の立壁部とを有し、前記ヘッドレストフレームの前記左右一対の縦棒部の下端部のそれぞれが前記基壁部と前記一対の立壁部に当接した状態で固定されており、前記一対の立壁部の前記左右一対の縦棒部の間に配置された方が前記左右一対の側壁部を構成することを特徴とする。
第3発明によれば、ヘッドレストフレームの縦棒部は、それぞれの下端部が回動ブラケットの基壁部と一対の立壁部に当接した状態で固定されており、一対の立壁部の左右一対の縦棒部の間に配置された方が左右一対の側壁部を構成する。これによって、回動ブラケットをヘッドレストフレームに対して強固に連結することができる。
本発明の一実施形態のヘッドレストを取付けた自動車用シートのシートバックを斜め前方から見た斜視図である。ヘッドレストが使用位置にある状態である。 上記実施形態のヘッドレストを取付けた自動車用シートのシートバックを斜め前方から見た斜視図である。ヘッドレストが格納位置にある状態である。 上記実施形態のヘッドレストの倒伏機構部分を示す斜視図である。使用位置にあるときの状態を示す。 上記実施形態のヘッドレストの倒伏機構部分を示す分解斜視図である。使用位置にあるときの状態を示す。 図3のV−V矢視線断面図である。ロック状態を示す。 図5の断面図におけるアンロック状態を示す図である。 上記実施形態のヘッドレストの倒伏機構部分を示す斜視図である。格納位置にあるときの状態を示す。 図7のVIII−VIII矢視線断面図である。
図1〜図8に、本発明の一実施形態を示す。本実施形態は、自動車用リアシートのシートバック1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車のフロアFにシートバック1を取付けた時の自動車及びシートバック1の各方向を示している。すなわち、シートバック1の前後方向は自動車の前後方向と一致しており、シートバック1の左右方向はシート幅方向であって自動車の左右方向である車幅方向に一致している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示すように、シートバック1は、自動車用リアシートの着座乗員の背部を支持するもので、下端部がフロアFに対して前後方向に回動可能に取付けられている。図示はしないが、シートバック1の前方のフロアF上には着座乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションが配設されている。シートバック1は、図1に示すフロアFに対して起立した起立位置と、前方に向けて倒し込んでシートクッションの上に重ね合わせた倒伏位置と、を採れるように構成されている。シートバック1の上部には、着座乗員の頭部を支持するヘッドレスト10が配設されている。
図1に示すように、シートバック1は、骨格をなすバックフレーム2と、クッション材であるとともにシートバック1の外形を形成するバックパッド3と、バックパッド3を被覆する表皮材であるバックカバー4と、を備えている。バックフレーム2は、起立位置にある状態で、前面視でシートバック1の外形形状に沿った略逆U字状に形成されている。具体的には、バックフレーム2は、左右一対の上下方向に長尺な鋼板材よりなるサイドフレーム2aと、各サイドフレーム2aの上端部間を連結するパイプ状のアッパフレーム2bと、アッパフレーム2bに連結され後述する固定ブラケット21が取付けられる左右一対の連結ブラケット2cと、を有している。各サイドフレーム2aは、それらの前縁部と後縁部とがシート内側に折り曲げられ水平断面がシート内側に開口した略U字状の形状とされて、曲げや捻りに対する強度が高められている。ここで、バックフレーム2が、特許請求の範囲の「シートバックフレーム」に相当する。
連結ブラケット2cは、バックフレーム2が起立位置にある状態で、アッパフレーム2bの上面において、シートバック1の左右方向中心面に関し左右対称な位置に上方に延びて連結されている。具体的には、連結ブラケット2cは、バックフレーム2の前面部と略平行に延びる略矩形状の後壁部2c1と、後壁部2c1の左右両端部から、後壁部2c1に対して垂直に前方に向かって延びて形成された左右一対の左右壁部2c2と、を有する。左右一対の左右壁部2c2の下端部は、アッパフレーム2bの上面に沿うように円弧状に切欠かれており、アッパフレーム2bの上面に対し円弧状に形成された部分が当接された状態で溶接により連結されている。
図1〜図4に示すように、ヘッドレスト10は、骨格をなすヘッドレストフレーム11と、ヘッドレストフレーム11に被せつけられたクッション材であるヘッドレストパッド12と、ヘッドレストパッド12を被覆する表皮材であるヘッドレストカバー13と、を備えている。さらに、ヘッドレスト10は、ヘッドレストフレーム11をバックフレーム2に対して前後方向に回動可能に支持する倒伏機構部20を備えている。ヘッドレストフレーム11は、ヘッドレスト10が着座者の頭部を支持可能な使用位置にある状態で、金属製のパイプを折り曲げて前面視で略逆U字状に形成されており、左右一対の縦棒部11aと、縦棒部11aの上端部同士を連結する横棒部11bと、を有する。各縦棒部11aの下端部が、倒伏機構部20に連結されている。図1に示すヘッドレスト10の状態が使用位置であり、図2に示すヘッドレスト10の状態が格納位置である。
図3及び図4に示すように、倒伏機構部20は、連結ブラケット2cに連結される固定ブラケット21と、固定ブラケット21に支持される回動軸22と、回動軸22の回りに回動する左右一対の回動ブラケット23と、を備えている。また、倒伏機構部20は、左右一対の回動ブラケット23が回動軸22の回りに回動するのをロックするロック部材24を備えている。さらに、倒伏機構部20は、左右一対の回動ブラケット23を固定ブラケット21に対して回動付勢する回動ブラケット付勢ばね25と、ロック部材24を固定ブラケット21に対して回動付勢するロック部材付勢ばね26と、を備えている。
固定ブラケット21は、ヘッドレスト10が使用位置にある状態で、前面視で左右方向を長軸方向とする略矩形状をしたベース部21aと、ベース部21aの前面側において、前面視でベース部21aの左右方向中心線に関して左右対称位置に配設された左右一対の回動軸支持部21bと、を有する。ベース部21aは、バックフレーム2の前面部と略平行に延びる略平板状のベース板部21a1と、ベース板部21a1の上端部から前方に向けて延びる立板部21a2と、を有する。ベース板部21a1は、前面視で中央部が下方に凹む船底形状に形成されており、左右端部が連結ブラケット2cの後壁部2c1に対し後方から当接してボルトナットで連結されている。各回動軸支持部21bは、ベース板部21a1と平行に延びる基板部21b1と、基板部21b1におけるヘッドレスト幅方向内側端部から基板部21b1に対して垂直に前方に向かって延びる内側板部21b2と、基板部21b1におけるヘッドレスト幅方向外側端部から基板部21b1に対して垂直に前方に向かって延びる外側板部21b3と、を有する。内側板部21b2と外側板部21b3には、上前部に左右方向に貫通して左右に延びる円柱状の回動軸22を通して支持する回動軸孔21b4が設けられている。内側板部21b2と外側板部21b3には、下後部に左右方向に貫通して後述するロック部材24の支持軸部24bを通して支持する支持軸孔21b5が設けられている。ただし、ロック部材24の支持軸部24bを通して支持するのは内側板部21b2に設けられた支持軸孔21b5だけである。外側板部21b3にも支持軸部24bが設けられているのは、左右の回動軸支持部21bの共通化を図るためである。各回動軸支持部21bは、各基板部21b1の左右方向中心線間の距離が、ヘッドレストフレーム11の縦棒部11aの中心軸間の距離に一致するような位置においてベース板部21a1の前面に溶接で連結されている。内側板部21b2と外側板部21b3の前端部において、支持軸孔21b5の前方部分は、基板部21b1と平行な前下面部21b6として形成されている。支持軸孔21b5の軸心から前下面部21b6までの距離は、後述するロック部材24の左右一対の支持軸部24bの軸心から柱状部24aの支持軸部24b側の面までの距離より短く設定されている。これによって、ロック部材24の柱状部24aは、内側板部21b2と外側板部21b3に接触することなく回動できるようになっている。ここで、左右の内側板部21b2が、特許請求の範囲の「左右一対の側板部」に相当する。
図3及び図4に示すように、各回動ブラケット23は、ヘッドレスト10が使用位置にある状態で、ベース板部21a1と平行に延びる基壁部23aと、基壁部23aの左右両端部から基壁部23aに対して垂直に前方に向かって延びる左右一対の立壁部23bと、を有する。基壁部23aは、前面視で矩形状をしており、その左右方向の長さはヘッドレストフレーム11の縦棒部11aの直径よりわずかに大きく、その上下方向の長さは左右方向の長さの2倍程度である。図5に示すように、各立壁部23bは、同一形状をしており左右方向から見て前下方に向かって延びる突出部23b1を有している。突出部23b1には左右方向に貫通する回動軸22が通される回動軸孔23b2が設けられている。突出部23b1の前下方向の回動軸孔23b2の軸心Pから半径方向に最も離隔した位置に頂部23b3が設けられている。頂部23b3から軸心Pを中心に図5において反時計回り方向の面が係止部23b4として形成されている。頂部23b3から軸心Pを中心に図5において時計回り方向の面が摺動部23b5として形成されている。摺動部23b5の頂部23b3と反対側の端部には軸心Pから半径方向に突出する凸部23b6が設けられている。図4に示すように、各立壁部23bの回動軸孔23b2と基壁部23aとの間には、左右方向に貫通するばね係止孔23b7が設けられている。ばね係止孔23b7には、後述する回動ブラケット付勢ばね25の腕25aが係止される。係止部23b4、摺動部23b5及び凸部23b6の詳細については後述する。ヘッドレストフレーム11の左右の縦棒部11aの下端部への回動ブラケット23の取付けは、基壁部23aと左右一対の立壁部23bの内側面が縦棒部11aの表面に当接した状態で溶接されることにより行われている。左右一対の立壁部23bにおいて、縦棒部11aのヘッドレスト幅方向内側に配置されるものが内側壁部23b8で、縦棒部11aのヘッドレスト幅方向外側に配置されるものが外側壁部23b9である。ここで、左右の内側壁部23b8が、特許請求の範囲の「左右一対の側壁部」に相当する。
図3及び図4に示すように、ロック部材24は、横断面が円形の棒状体を折り曲げて形成した部材で、左右方向に延びる柱状部24aと、柱状部24aから離隔して柱状部24aの左右端部から柱状部24aと平行に互いに近接する方向に延びる左右一対の支持軸部24bと、を有する。さらに、ロック部材24は、柱状部24aの左右端部と各支持軸部24bの左又は右端部とを連結する左右一対の連結部24cを有する略C字状をしている。柱状部24aの左右方向の長さは、固定ブラケット21の左右一対の内側板部21b2の外側面間の距離より若干長く形成されている。左右一対の支持軸部24bが左右一対の内側板部21b2の支持軸孔21b5にヘッドレスト幅方向外側から挿入されて左右一対の支持軸部24bを中心に柱状部24aが固定ブラケット21に対して、回動軸22と平行を保った状態で回動可能に支持されている。柱状部24aには、ワイヤ係止部材24dが溶接により連結されている。ワイヤ係止部材24dのワイヤ取付部24d1には、図示しない操作ワイヤの一端部が係止されており、シートバック1の外部から操作ワイヤの他端部を牽引することにより柱状部24aを左右一対の支持軸部24b回りに後述するロック部材付勢ばね26の回動付勢力に抗して回動させられるようになっている。
図3及び図4に示すように、固定ブラケット21のベース部21aの前面側には、左右方向中央部にばね支持部材27が溶接により連結されている。ばね支持部材27は、ヘッドレスト10が使用位置にある状態で、ベース部21aの前面側に当接して固定される取付面部27aと、取付面部27aの上端部から前方に向かって延びる上係止部27bと、取付面部27aの下端部から前方に向かって延びる下係止部27cと、を有する。上係止部27bには、後方に向かって窪み回動ブラケット付勢ばね25の腕25bを支持する第1係止部27b1と、前方に向かって窪みロック部材付勢ばね26の腕26aを支持する第2係止部27b2と、が設けられている。下係止部27cには、取付面部27aと平行に左右方向に延びる棒状のばね挿入部27c1が設けられている。
図3及び図4に示すように、回動ブラケット付勢ばね25は、ねじリコイルばねでコイル部分の内側に回動軸22が通されて配設されている。そして、一方の腕25aが右側の回動ブラケット23のヘッドレスト幅方向内側のばね係止孔23b7に挿入されて、他方の腕25bがばね支持部材27の第1係止部27b1に係止されている。これによって、右側の回動ブラケット23は、回動軸22を中心に図5において反時計回りに回動付勢されている。左右の回動ブラケット23は、ヘッドレストフレーム11によって連結されているので、ヘッドレストフレーム11は左右の回動ブラケット23と一体となって固定ブラケット21に対し回動軸22を中心に格納位置方向へ回動付勢されている。ロック部材付勢ばね26は、ねじリコイルばねでコイル部分の内側にばね支持部材27のばね挿入部27c1が通されて配設されている。そして、一方の腕26aがばね支持部材27の第2係止部27b2に係止されて、他方の腕26bがロック部材24の柱状部24aの下側面に当接されて配置されている。これによって、ロック部材24は、左右一対の支持軸部24bを中心に図5において時計回りに回動付勢されている。そして、ロック部材24は、図5に示すように、左右の回動ブラケット23がヘッドレストの使用位置にある状態において、各回動ブラケット23の係止部23b4に当接した状態で回動が止められている。
図5に示す状態において、柱状部24aと係止部23b4との当接する点を当接点Tとすると、軸心Pと当接点Tとを結んだ線L1に対し係止部23b4の延びる線L2のなす角度θは軸心Pと当接点Tとを結んだ線から時計回りに6°以下である4〜6°に設定されている。換言すれば、左右の係止部23b4は、回動軸22の軸心Pと左右の当接点Tとを含む面に対して、ヘッドレストの使用位置の方向に6°以下である4〜6°傾斜させた面となっている。ロック部材24は、左右一対の支持軸部24bを中心に図5において時計回りに回動付勢されているので、柱状部24aは左右の係止部23b4を押圧して左右の回動ブラケット23を回動軸22を中心に図5において時計回りに回動させるようにしている。そして、左右の回動ブラケット23は、ベース板部21a1の後面側が固定ブラケット21の立板部21a2の頂部に当接して回動が止められるようになっている。ここで、立板部21a2の頂部が、特許請求の範囲の「当接部」に相当する。また、立板部21a2の頂部、ロック部材24、ロック部材付勢ばね26及び係止部23b4が、特許請求の範囲の「ロック機構」に相当する。
図3〜図8に基づいて、倒伏機構部20の作動について説明する。図3及び図5には、ヘッドレスト10の使用位置において、左右の回動ブラケット23の内側壁部23b8の係止部23b4にロック部材24の柱状部24aが当接して左右の回動ブラケット23の回動軸22を中心にヘッドレスト10の格納位置方向への回動が阻止されたロック状態が示される。このロック状態から操作ワイヤの他端部を牽引するとロック部材24が左右一対の支持軸部24bを中心にロック部材付勢ばね26の回動付勢力に抗して図5において反時計回りに回動して図6に示す状態となる。この状態では、左右の回動ブラケット23の内側壁部23b8の係止部23b4に対するロック部材24の柱状部24aの当接が外れるので、左右の回動ブラケット23は回動ブラケット付勢ばね25の回動付勢力によって回動軸22を中心に図6において反時計回りに回動しようとする。そして、左右の回動ブラケット23はヘッドレストフレーム11とともにヘッドレスト10の格納位置方向へ回動して左右の回動ブラケット23の内側壁部23b8の凸部23b6にロック部材24の柱状部24aに当接した状態で止められて図7及び図8に示す状態となる。このとき、ロック部材24の柱状部24aは、左右の回動ブラケット23の内側壁部23b8の摺動部23b5に当接して摺動する。図7及び図8に示す状態がヘッドレスト10の格納位置における倒伏機構部20の状態であり、図2に示すようにヘッドレスト10は、その頭部支持面がシートバック1の着座面に当接している。このヘッドレスト10が格納位置にあるシートバック1をフロアFの側へ倒し込んで倒伏位置とすることによりシートバック1の背後の空間を広く確保できるようになっている。ヘッドレスト10が格納位置にあるシートバック1を起こし上げ起立位置とした状態で、ヘッドレスト10を使用位置にするときは上記の逆の作動となる。すなわち、ヘッドレスト10を手で回動軸22を中心に回動ブラケット付勢ばね25の回動付勢力に抗して、図8において時計回りに回動させると左右の回動ブラケット23の基壁部23aは固定ブラケット21の立板部21a2の頂部に当接して回動が止められる。このとき、ロック部材24の柱状部24aは、左右の内側壁部23b8の摺動部23b5に当接して摺動し頂部23b3を乗越えて左右の回動ブラケット23の内側壁部23b8の係止部23b4に当接する。そして、ロック部材24の柱状部24aは、ロック部材付勢ばね26の回動付勢力によって左右の内側壁部23b8の係止部23b4を回動軸22を中心に図5において時計回りに押圧する。これによって、左右の回動ブラケット23は固定ブラケット21の立板部21a2の頂部とロック部材24の柱状部24aによって挟持され固定ブラケット21に対してぐらつきを抑制して保持される。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。ヘッドレスト10の使用位置において、左右の回動ブラケット23は、基壁部23aが固定ブラケット21の立板部21a2の頂部に当接して回動軸22を中心に図5において時計回りの回動が止められる。また、左右の回動ブラケット23は、左右の内側壁部23b8の係止部23b4がロック部材24の柱状部24aに当接して回動軸22を中心に図5において反時計回りの回動が止められる。このとき、ロック部材24の柱状部24aはロック部材付勢ばね26によって回動付勢されているとともに、左右の内側壁部23b8の係止部23b4は、軸心Pと左右一対の当接点Tとを含む面に対して、使用位置の方向に6°以下である4〜6°傾斜した面となっている。これによって、ロック部材24の柱状部24aは、左右の回動ブラケット23を、回動軸22を中心に図5において時計回りに回動させその一部を当接点Tに押し付けてロック状態とする。このとき、左右の回動ブラケット23に対して回動軸22を中心に図5において反時計回りに回動させようとする力が印加されても、ロック部材24の柱状部24aをロック部材付勢ばね26によって回動付勢されている方向と反対の方向に回動させようとする力は弱い。なぜならば、回動軸22と平行な方向に見たとき、回動軸22の軸心Pと左右一対の当接点Tを含む面に対して係止部23b4は使用位置の方向に6°以下である4〜6°傾斜しているにすぎないため、柱状部24aを係止部23b4に対してアンロック方向へ移動させようとする力はわずかしか発生しないためである。これによって、ヘッドレスト10の使用位置においてぐらつきを抑制した格納式のヘッドレスト10を提供することができる。
また、ヘッドレストフレーム11は、左右一対の縦棒部11aと、各縦棒部11aの上部同士を連結する横棒部11bと、を有する略逆U字状に形成されており、左右の内側壁部23b8は、一対の縦棒部11aの間に配置されている。これによって、ロック部材24の柱状部24aは、左右の内側壁部23b8の係止部23b4に当接すればよいので、左右の内側壁部23b8を左右一対の縦棒部11aの間の反対側(ヘッドレスト10の左右方向外側)に設ける場合に比べてロック部材24の軽量化を図ることができる。
さらに、ヘッドレストフレーム11の縦棒部11aは、それぞれ、下端部が回動ブラケット23の基壁部23aと内側壁部23b8と外側壁部23b9とに当接した状態で固定されており、内側壁部23b8に係止部23b4が設けられている。これによって、回動ブラケット23をヘッドレストフレーム11に対して強固に連結することができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、左右の回動ブラケット23の基壁部23aが固定ブラケット21の立板部21a2の頂部に当接して格納位置と反対方向への回動が止められるように構成した。しかし、これに限らず、左右の回動ブラケット23の基壁部23aが当接して格納位置と反対方向への回動が止められる当接部を固定ブラケット21の左右一対の回動軸支持部21bに設けてもよい。
2.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 シートバック
2 バックフレーム(シートバックフレーム)
10 ヘッドレスト
11 ヘッドレストフレーム
11a 縦棒部
11b 横棒部
20 倒伏機構部
21 固定ブラケット
21a ベース部
21a2 立板部(当接部)
21b 回動軸支持部
21b1 基板部
21b2 内側板部(側板部)
21b4 回動軸孔
21b5 支持軸孔
22 回動軸
23 回動ブラケット
23a 基壁部
23b 立壁部
23b1 突出部
23b2 回動軸孔
23b3 頂部
23b4 係止部
23b5 摺動部
23b6 凸部
23b8 内側壁部(側壁部)
23b9 外側壁部
24 ロック部材
24a 柱状部
24b 支持軸部
25 回動ブラケット付勢ばね
26 ロック部材付勢ばね
F フロア
P 軸心
T 当接点
θ 角度

Claims (3)

  1. 乗物用シートに適用され使用位置と格納位置との間で回動可能なヘッドレストであって、
    シートバックフレームの上部又はヘッドレストステーの上部に直接的又は間接的に固定されシート幅方向に対し垂直な方向に対向して延びる左右一対の側板部を有する固定ブラケットと、該左右一対の側板部に支持されてシート幅方向に延びる回動軸と、該回動軸に対して回動可能に支持され前記左右一対の側板部と平行に延びる左右一対の側壁部を有する回動ブラケットと、該回動ブラケットに固定されたヘッドレストフレームと、前記回動ブラケットを格納位置の側に回動付勢する回動ブラケット付勢ばねと、前記使用位置において前記左右一対の側壁部を前記左右一対の側板部に対して回動不能にロックするロック機構と、を有し、
    該ロック機構は、前記固定ブラケットに設けられ前記使用位置において前記回動ブラケットの一部が当接して前記格納位置と反対方向への回動を止める当接部と、前記左右一対の側板部に対して前記回動軸と平行な状態を維持して回動可能に支持された柱状部を有するロック部材と、前記左右一対の側壁部に設けられ前記使用位置において前記柱状部の一部が当接する左右一対の係止部と、前記柱状部を前記左右一対の係止部に係止するロック側へ回動付勢するロック部材付勢ばねと、を有し、
    前記左右一対の係止部は、前記回動軸の軸心と、前記柱状部が前記左右一対の係止部と当接する左右一対の当接点と、を含む面に対して、前記使用位置の方向に6°以下傾斜した面となっているヘッドレスト。
  2. 請求項1において、前記ヘッドレストフレームは、左右一対の縦棒部と、該左右一対の縦棒部の上部同士を連結する横棒部と、を有する略逆U字状に形成されており、
    前記左右一対の側壁部は、前記左右一対の縦棒部の間に配置されているヘッドレスト。
  3. 請求項2において、前記回動ブラケットは、基壁部と該基壁部の左右端部から前記基壁部に対して垂直に立ち上がる一対の立壁部とを有し、
    前記ヘッドレストフレームの前記左右一対の縦棒部の下端部のそれぞれが前記基壁部と前記一対の立壁部に当接した状態で固定されており、
    前記一対の立壁部の前記左右一対の縦棒部の間に配置された方が前記左右一対の側壁部を構成するヘッドレスト。
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