JP2020097065A - 非接触吸引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易に吸引力を調整する。【解決手段】本開示の非接触吸引装置は、被吸引物に対して気体を噴き出すことにより発生する負圧によって、被吸引物を吸引しながら保持する。そして非接触吸引装置は、吸引部と、支持部と、複数の保持部と、調整部とを備える。吸引部は、気体を噴き出す複数の噴出口が形成された吸引面を有する。支持部は、吸引部の吸引面が形成されている側と対向する反対側に配置されて吸引部を支持する。複数の保持部は、吸引面の周囲に配置されて、吸引面に対して突出し、吸引部によって被吸引物が吸引されている場合に、先端部が被吸引物に接触するように構成される。調整部は、吸引面と支持部との間の距離を調整するように構成される。【選択図】図2
Description
本開示は、非接触で吸引しながら被吸引物を保持する非接触吸引装置に関する。
特許文献1には、ワークに対して気体を噴出することにより発生する負圧によって、ワークを吸引しながら保持して搬送する非接触搬送装置が記載されている。
非接触搬送装置を高速なワーク搬送に利用する場合には、ワークと非接触搬送装置との間に一定のギャップを設ける必要があるとともに、ワークの搬送中にワークが加速度方向へ動かないようにするための摩擦力を発生させるスタビライザを設ける必要がある。
非接触搬送装置を高速なワーク搬送に利用する場合には、ワークと非接触搬送装置との間に一定のギャップを設ける必要があるとともに、ワークの搬送中にワークが加速度方向へ動かないようにするための摩擦力を発生させるスタビライザを設ける必要がある。
高速なワーク搬送に対応可能な強い吸引力を得るためには、気体の噴出流量を増加させる必要がある。しかし、ワークの中央部に大きな吸引力が発生することで、スタビライザとワークとの接触点が支点となってワークを折り曲げる力が発生し、ワークが破損してしまうことがある。これに対して、気体の噴出流量のみを変化させて吸引力を調整することにより、上記のようなワークの破損を回避することができる。しかし、高精度な流量制御装置および流量検出装置が必要となり、非接触吸引装置の製造コストが増加してしまうという問題があった。
本開示は、簡易に吸引力を調整することを目的とする。
本開示の一態様は、被吸引物に対して気体を噴き出すことにより発生する負圧によって、被吸引物を吸引しながら保持する非接触吸引装置であって、吸引部と、支持部と、複数の保持部と、調整部とを備える。吸引部は、気体を噴き出す複数の噴出口が形成された吸引面を有する。支持部は、吸引部の吸引面が形成されている側と対向する反対側に配置されて吸引部を支持する。複数の保持部は、吸引面の周囲に配置されて、吸引面に対して突出し、吸引部によって被吸引物が吸引されている場合に、先端部が被吸引物に接触するように構成される。調整部は、吸引面と支持部との間の距離を調整するように構成される。
このように構成された本開示の非接触吸引装置は、吸引面と支持部との間の距離を調整することにより、被吸引物が複数の保持部の先端部に接触している状態における被吸引物と吸引面との間の距離を調整し、被吸引物を吸引する吸引力を調整することができる。このため、本開示の非接触吸引装置は、高精度な流量制御装置および流量検出装置が不要となり、簡易に吸引力を調整することができる。
本開示の一態様では、複数の保持部の少なくとも一つには、先端部において、気体を吸い込むための吸込口が形成されているようにしてもよい。これにより、本開示の非接触吸引装置は、吸引部に加えて保持部によって被吸引物を吸引することが可能となるため、被吸引物を吸引しながら保持する能力を向上させることができる。
本開示の一態様では、調整部は、取付部と、ネジ穴とを備えるようにしてもよい。取付部は、吸引部において吸引面が形成されている側とは反対側から支持部に向かって延びて、ネジ山が形成される。ネジ穴は、支持部に形成され、取付部のネジ山に螺合するように構成される。
このように構成された本開示の非接触吸引装置は、取付部をネジ穴の内部に挿入して螺合させることにより、吸引部を支持部に対して固定することができる。そして、本開示の非接触吸引装置は、ネジ穴に対する取付部の挿入量を調整するという簡易な方法で、吸引面と支持部との間の距離を調整することができる。
本開示の一態様では、調整部は、スペーサと、固定部とを備えるようにしてもよい。スペーサは、吸引部と支持部との間に配置される。固定部は、吸引部と支持部との間にスペーサが配置された状態で、吸引部を支持部に対して固定するように構成される。
このように構成された本開示の非接触吸引装置は、吸引面と支持部との間の距離に対応した厚さのスペーサを選択して吸引部と支持部との間に配置するという簡易な方法で、吸引面と支持部との間の距離を調整することができる。
本開示の一態様では、吸引面の面積は、吸引部によって吸引されている被吸引物において吸引面が配置されている側を向いている面の面積の80%以上であるようにしてもよい。これにより、本開示の非接触吸引装置は、吸引面と被吸引物との間の気流により負圧が発生する領域が広くなり、吸引面と被吸引物との間で発生する吸引力を大きくすることができる。
(第1実施形態)
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の非接触吸引装置1は、図1に示すように、装置本体2と、吸引部3と、4個のスタビライザ4とを備える。
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の非接触吸引装置1は、図1に示すように、装置本体2と、吸引部3と、4個のスタビライザ4とを備える。
装置本体2は、金属材料(例えば、プラチナを含有するアルミニウム合金)で直方体状に形成されており、内部に、非接触吸引装置1の構成要素を収納する。
吸引部3は、装置本体2の直方体を形成する六面のうちの一面に取り付けられる。以下、吸引部3が取り付けられている面を、取付面2aという。
吸引部3は、装置本体2の直方体を形成する六面のうちの一面に取り付けられる。以下、吸引部3が取り付けられている面を、取付面2aという。
吸引部3は、図2に示すように、吸引ヘッド11と取付部12とを備える。吸引ヘッド11は、図1に示すように、金属材料(例えば、プラチナを含有するアルミニウム合金)で円板状に形成されている。吸引ヘッド11は、吸引ヘッド11の円板を形成する両面のうちの一方の面が取付面2aと対向するように、且つ、取付面2aの中央に位置するようにして、装置本体2に取り付けられる。以下、図2に示すように、吸引ヘッド11の円板を形成する両面のうち、取付面2aと対向する一方の面をヘッド取付面3aといい、取付面2aと対向していない他方の面を吸引面3bという。
図1に示すように、吸引ヘッド11の吸引面3bには、吸引面3bに対して平行な断面が円形状となる凹部21が形成されている。また、図1および図2に示すように、吸引面3bに対して垂直な方向に沿った凹部21の断面形状は、吸引面3bから遠ざかるにつれて、凹部21の直径が小さくなるテーパ形状となっている。
凹部21の底面21aには、底面21aから突出するように、ノズル先端部22が形成されている。ノズル先端部22は、円錐台状に形成されている。すなわち、ノズル先端部22は、吸引面3bに対して平行な断面が円形状である。さらに、吸引面3bに対して垂直な方向に沿ったノズル先端部22の断面形状は、底面21aから遠ざかるにつれて、ノズル先端部22の直径が小さくなるテーパ形状となっている。
凹部21の側面21bには、空気が噴き出される複数の噴出口23が形成されている。
図2に示すように、取付部12は、取付面2aから突出するように形成された円柱状の部材である。取付部12を形成する円柱の側面には、装置本体2に固定するための雄ネジ12aが形成されている。装置本体2の取付面2aには、取付部12が挿入されるネジ穴31が形成されている。
図2に示すように、取付部12は、取付面2aから突出するように形成された円柱状の部材である。取付部12を形成する円柱の側面には、装置本体2に固定するための雄ネジ12aが形成されている。装置本体2の取付面2aには、取付部12が挿入されるネジ穴31が形成されている。
このため、取付面2aのネジ穴31に取付部12を挿入して、取付部12の雄ネジ12aをネジ穴31の内周壁に形成された雌ネジ31aに螺合することで、吸引ヘッド11が装置本体2の取付面2aから突出するようにして吸引部3が装置本体2に取り付けられる。
吸引部3の内部には、円柱状に形成された取付部12における底面12bから複数の噴出口23へ空気を流通させるための流路24が形成されている。底面12bは、取付部12を形成する円柱の二つの底面のうち、吸引ヘッド11に連結されていない側の底面である。
このため、非接触吸引装置1は、流路24が空気供給装置に接続されることにより、複数の噴出口23から空気を噴き出すことができる。
図1に示すように、4個のスタビライザ4はそれぞれ、取付面2aを形成する矩形の四隅において取付面2aから突出するように形成された部材である。4個のスタビライザ4は、取付面2aから突出する長さが互いに等しくなるように形成されている。さらに、4個のスタビライザ4は、取付面2aから突出する長さが、取付面2aと吸引面3bとの間の距離よりも長くなるように形成されている。
図1に示すように、4個のスタビライザ4はそれぞれ、取付面2aを形成する矩形の四隅において取付面2aから突出するように形成された部材である。4個のスタビライザ4は、取付面2aから突出する長さが互いに等しくなるように形成されている。さらに、4個のスタビライザ4は、取付面2aから突出する長さが、取付面2aと吸引面3bとの間の距離よりも長くなるように形成されている。
図3に示すように、非接触吸引装置1は、吸引ヘッド11から空気を噴き出すことで吸引ヘッド11とワークWKとの間に発生する空気流によって生じるベルヌーイ効果またはサイクロン効果を利用して、吸引ヘッド11とワークWKとが接触していない状態でワークWKを吸引する。
また非接触吸引装置1は、ワークWKを吸引することにより、4個のスタビライザ4をワークWKに接触させる。これにより、非接触吸引装置1は、ワークWKの面が吸引ヘッド11の吸引面3bに対して平行な状態を維持し、さらに、ワークWKと吸引ヘッド11の吸引面3bとを接触させることなくワークWKを保持することができる。
このように構成された非接触吸引装置1は、ワークWKに対して気体を噴き出すことにより発生する負圧によって、ワークWKを吸引しながら保持する。そして非接触吸引装置1は、吸引部3と、装置本体2と、4個のスタビライザ4と、取付部12およびネジ穴31とを備える。
吸引部3は、気体を噴き出す複数の噴出口23が形成された吸引面3bを有する。装置本体2は、吸引部3の吸引面3bが形成されている側と対向する反対側に配置されて吸引部3を支持する。4個のスタビライザ4は、吸引面3bの周囲に配置されて、吸引面3bに対して突出し、吸引部3によってワークWKが吸引されている場合に、先端部がワークWKに接触するように構成される。取付部12およびネジ穴31は、吸引面3bと装置本体2との間の距離を調整するように構成される。
このように非接触吸引装置1は、吸引面3bと装置本体2との間の距離を調整することにより、ワークWKが4個のスタビライザ4の先端部に接触している状態におけるワークWKと吸引面3bとの間の距離を調整し、ワークWKと吸引面3bとの間の距離を大きくすることで、吸引力を小さくし、ワークWKと吸引面3bとの間の距離を小さくすることで、吸引力を大きくするといった、ワークWKを吸引する吸引力を調整することができる。このため、非接触吸引装置1は、高精度な流量制御装置および流量検出装置が不要となり、簡易に吸引力を調整することができる。
また取付部12は、吸引部3において吸引面3bが形成されている側とは反対側から装置本体2に向かって延びて、ネジ山が形成される。ネジ穴31は、装置本体2に形成され、取付部12のネジ山に螺合するように構成される。
このように非接触吸引装置1は、取付部12をネジ穴31の内部に挿入して螺合させることにより、吸引部3を装置本体2に対して固定することができる。そして非接触吸引装置1は、ネジ穴31に対する取付部12の挿入量を調整するという簡易な方法で、吸引面3bと装置本体2との間の距離を調整することができる。
以上説明した実施形態において、ワークWKは被吸引物に相当し、装置本体2は支持部に相当し、スタビライザ4は保持部に相当し、取付部12およびネジ穴31は調整部に相当する。
(第2実施形態)
以下に本開示の第2実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の非接触吸引装置51は、図4および図5に示すように、装置本体52と、吸引部53と、4個のスタビライザ54と、2個のスペーサ55と、2個の固定ネジ56とを備える。
以下に本開示の第2実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の非接触吸引装置51は、図4および図5に示すように、装置本体52と、吸引部53と、4個のスタビライザ54と、2個のスペーサ55と、2個の固定ネジ56とを備える。
装置本体52は、金属材料(例えば、プラチナを含有するアルミニウム合金)で直方体状に形成されており、内部に、非接触吸引装置51の構成要素を収納する。
吸引部53は、装置本体52の直方体を形成する六面のうちの一面に、2個のスペーサ55を介して取り付けられる。以下、装置本体52において、吸引部53が取り付けられている面を、取付面52aという。また、装置本体52において、取付面52aに対向する面を底面52bという。
吸引部53は、装置本体52の直方体を形成する六面のうちの一面に、2個のスペーサ55を介して取り付けられる。以下、装置本体52において、吸引部53が取り付けられている面を、取付面52aという。また、装置本体52において、取付面52aに対向する面を底面52bという。
吸引部53は、図4に示すように、金属材料(例えば、プラチナを含有するアルミニウム合金)で板状に形成されている。吸引部53は、吸引部53の両面のうちの一方の面が取付面52aと対向するように装置本体52に取り付けられる。以下、吸引部53の両面のうち、取付面52aと対向する一方の面を取付面53aといい、取付面52aと対向していない他方の面を吸引面53bという。
取付面53aおよび吸引面53bは、取付面52aと同一の矩形に対して矩形の四隅を円弧状に切り欠いた形状を有する。吸引面53bの面積は、非接触吸引装置51が吸引するワークの面積の80%以上となるように設定されている。
そして、取付面53aおよび吸引面53bはそれぞれ、取付面53aおよび吸引面53bの矩形を形成する四辺が、取付面52aの矩形を形成する四辺と対向するように配置される。したがって、取付面53aの全体が取付面52aに対向する。このため、取付面52aのうち、取付面52aを形成する矩形の四隅の領域が、取付面53aに覆われずに露出する。
吸引部53の吸引面53bには、吸引面53bに対して平行な断面が円形状となる凹部71が形成されている。また、図4および図5に示すように、吸引面53bに対して垂直な方向に沿った凹部71の断面形状は、吸引面53bから遠ざかるにつれて、凹部71の直径が小さくなるテーパ形状となっている。
凹部71の底面71aには、底面71aから突出するように、ノズル先端部72が形成されている。ノズル先端部72は、円錐台状に形成されている。すなわち、ノズル先端部72は、吸引面53bに対して平行な断面が円形状である。さらに、吸引面53bに対して垂直な方向に沿ったノズル先端部72の断面形状は、底面71aから遠ざかるにつれて、ノズル先端部72の直径が小さくなるテーパ形状となっている。
凹部71の側面71bには、空気が噴き出される複数の噴出口73が形成されている。
吸引部53には、図5に示すように、固定ネジ56を挿入するために吸引部53の取付面52aと吸引面53bとの間で貫通する2個の貫通孔74が形成されている。
吸引部53には、図5に示すように、固定ネジ56を挿入するために吸引部53の取付面52aと吸引面53bとの間で貫通する2個の貫通孔74が形成されている。
図4に示すように、4個のスタビライザ54はそれぞれ、取付面52aを形成する矩形の四隅において取付面52aから突出するように形成された部材である。4個のスタビライザ54は、取付面52aから突出する長さが互いに等しくなるように形成されている。さらに、4個のスタビライザ54は、その端部54aと取付面52aとの間の距離が、取付面52aと吸引面53bとの間の距離より長くなるように形成されている。端部54aは、スタビライザ54の両端のうち、装置本体52に連結されていない側の端部である。
4個のスタビライザ54の端部54aには、空気を吸い込むための吸込口81が形成されている。
図5に示すように、2個のスペーサ55は、板状に形成された部材であり、装置本体52と吸引部53との間に配置される。2個のスペーサ55には、固定ネジ56を挿入するためにスペーサ55を貫通する貫通孔86が形成されている。
図5に示すように、2個のスペーサ55は、板状に形成された部材であり、装置本体52と吸引部53との間に配置される。2個のスペーサ55には、固定ネジ56を挿入するためにスペーサ55を貫通する貫通孔86が形成されている。
2個の固定ネジ56は、吸引部53を装置本体52に固定するためのネジである。なお、装置本体52の取付面52aには、貫通孔74と対向する位置に、固定ネジ56が挿入される2個のネジ穴61が形成されている。
2個の固定ネジ56は、貫通孔74と貫通孔86とネジ穴61とが直線上に配置された状態で、吸引面53b側から貫通孔74に挿入される。これにより、固定ネジ56の雄ネジが、ネジ穴61の内周壁に形成された雌ネジに螺合し、吸引部3がスペーサ55を介して装置本体2に固定される。
非接触吸引装置51は、装置本体52の底面52bから複数の噴出口73へ空気を流通させるための流路62を備える。このため、非接触吸引装置1は、流路62が空気供給装置に接続されることにより、複数の噴出口23から空気を噴き出すことができる。
また非接触吸引装置51は、スタビライザ54の吸込口81から装置本体52の底面52bへ空気を流通させるための流路63を備える。このため、非接触吸引装置1は、流路63が空気吸引装置に接続されることにより、吸込口81から空気を吸引することができる。
非接触吸引装置51は、吸引部53から空気を噴き出すことで吸引部53とワークとの間に発生する空気流によって生じるベルヌーイ効果またはサイクロン効果を利用して、吸引部53とワークとが接触していない状態でワークを吸引する。
また非接触吸引装置51は、ワークを吸引することにより、4個のスタビライザ54をワークに接触させる。これにより、非接触吸引装置51は、ワークの面が吸引部53の吸引面53bに対して平行な状態を維持して、ワークを保持することができる。
また非接触吸引装置51は、スタビライザ54の吸込口81から空気を吸引することにより、スタビライザ54とワークとが接触している状態でスタビライザ54によってワークを吸引する。これにより、非接触吸引装置51は、ワークを吸引する吸引力を更に大きくすることができる。
このように構成された非接触吸引装置51は、ワークに対して気体を噴き出すことにより発生する負圧によって、ワークを吸引しながら保持する。そして非接触吸引装置51は、吸引部53と、装置本体52と、4個のスタビライザ54と、2個のスペーサ55および2個の固定ネジ56とを備える。
吸引部53は、気体を噴き出す複数の噴出口73が形成された吸引面53bを有する。装置本体52は、吸引部53の吸引面53bが形成されている側と対向する反対側に配置されて吸引部53を支持する。4個のスタビライザ54は、吸引面53bの周囲に配置されて、吸引面53bに対して突出し、吸引部53によってワークが吸引されている場合に、先端部がワークに接触するように構成される。2個のスペーサ55および2個の固定ネジ56は、吸引面53bと装置本体52との間の距離を調整するように構成される。
このように非接触吸引装置1は、吸引面53bと装置本体52との間の距離を調整することにより、ワークが4個のスタビライザ54の先端部に接触している状態におけるワークと吸引面53bとの間の距離を調整し、上述の通り、ワークを吸引する吸引力を調整することができる。このため、非接触吸引装置51は、高精度な流量制御装置および流量検出装置が不要となり、簡易に吸引力を調整することができる。
さらに、本形態の吸引部53は吸引面53bの面積を大きくとることができ、吸引面53bとワークとの間の空気の流れを安定化することができる。これにより、安定した吸引力を得ることができる。
さらに、本形態の吸引部53は吸引面53bの面積を大きくとることができ、吸引面53bとワークとの間の空気の流れを安定化することができる。これにより、安定した吸引力を得ることができる。
またスペーサ55は、吸引部53と装置本体52との間に配置される。固定ネジ56は、吸引部53と装置本体52との間にスペーサ55が配置された状態で、吸引部53を装置本体52に対して固定するように構成される。
このように非接触吸引装置51は、吸引面53bと装置本体52との間の距離に対応した厚さのスペーサ55を選択して吸引部53と装置本体52との間に配置するという簡易な方法で、吸引部53と装置本体52との間の距離を調整することができる。
4個のスタビライザ54には、端部54aにおいて、気体を吸い込むための吸込口81が形成されている。これにより、非接触吸引装置51は、吸引部53に加えてスタビライザ54によってワークを吸引することが可能となるため、ワークを吸引しながら保持する能力を向上させることができる。
また、吸引面53bの面積は、吸引部53によって吸引されているワークにおいて吸引面53bが配置されている側を向いている面の面積の80%以上である。これにより、非接触吸引装置51は、吸引面53bとワークとの間の気流により負圧が発生する領域が広くなり、吸引面53bとワークとの間で発生する吸引力を大きくすることができる。
以上説明した実施形態において、装置本体52は支持部に相当し、スタビライザ54は保持部に相当し、スペーサ55および固定ネジ56は調整部に相当し、固定ネジ56は固定部に相当する。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
例えば、スタビライザ4,54における両端の内、装置本体2,52側とは反対側の一端に、摩擦係数の大きい部材(例えば、シリコーンゴム製の部材)を配置するようにしてもよい。このような部材を配置すれば、吸引面3b,53bとワークとの位置がずれることを防止することができ、吸引力を安定化させることができる。また、非接触吸引装置1,51によりワークを吸引して搬送する場合、ワークが非接触吸引装置1,51から外れることも防止できる。
例えば、スタビライザ4,54における両端の内、装置本体2,52側とは反対側の一端に、摩擦係数の大きい部材(例えば、シリコーンゴム製の部材)を配置するようにしてもよい。このような部材を配置すれば、吸引面3b,53bとワークとの位置がずれることを防止することができ、吸引力を安定化させることができる。また、非接触吸引装置1,51によりワークを吸引して搬送する場合、ワークが非接触吸引装置1,51から外れることも防止できる。
さらに、スタビライザ4,54は必ずしも装置本体2,52における取付面2a,52a上に形成されている必要はなく、吸引面3b,53bの周囲に配置されるように、装置本体2,52の取付面2a,52a以外の箇所に固定されていてもよい。
上述の第2実施形態で示した、スタビライザ54において、端部54aに気体を吸い込むための吸込口81を形成していたが、吸込口81は必ずしも形成されていなくともよい。また、このような吸込口81を第1実施形態で示したスタビライザ4に形成することとしてもよい。
上述の第2実施形態で示した、スタビライザ54において、端部54aに気体を吸い込むための吸込口81を形成していたが、吸込口81は必ずしも形成されていなくともよい。また、このような吸込口81を第1実施形態で示したスタビライザ4に形成することとしてもよい。
さらに、上述の第2実施形態では、吸引部53における、取付面53aおよび吸引面53bは、装置本体52における取付面52aと同一の矩形に対して矩形の四隅を円弧状に切り欠いた形状を有することを示したが、吸引部53における、取付面53aおよび吸引面53bは、装置本体52における取付面52aの形状と異なっていてもよく、取付面52aの大きさよりも大きく形成されていてもよい。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
1…非接触吸引装置、2…装置本体、3…吸引部、3b…吸引面、4…スタビライザ、12…取付部、23…噴出口、31…ネジ穴、51…非接触吸引装置、52…装置本体、53…吸引部、53b…吸引面、54…スタビライザ、55…スペーサ、56…固定ネジ、73…噴出口
Claims (5)
- 被吸引物に対して気体を噴き出すことにより発生する負圧によって、前記被吸引物を吸引しながら保持する非接触吸引装置であって、
気体を噴き出す複数の噴出口が形成された吸引面を有する吸引部と、
前記吸引部の前記吸引面が形成されている側と対向する反対側に配置されて前記吸引部を支持する支持部と、
前記吸引面の周囲に配置されて、前記吸引面に対して突出し、前記吸引部によって前記被吸引物が吸引されている場合に、先端部が前記被吸引物に接触するように構成された複数の保持部と、
前記吸引面と前記支持部との間の距離を調整するように構成された調整部と
を備える非接触吸引装置。 - 請求項1に記載の非接触吸引装置であって、
前記複数の保持部の少なくとも一つには、前記先端部において、気体を吸い込むための吸込口が形成されている非接触吸引装置。 - 請求項1または請求項2に記載の非接触吸引装置であって、
前記調整部は、
前記吸引部において前記吸引面が形成されている側とは反対側から前記支持部に向かって延びて、ネジ山が形成された取付部と、
前記支持部に形成され、前記取付部の前記ネジ山に螺合するように構成されたネジ穴と
を備える非接触吸引装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の非接触吸引装置であって、
前記調整部は、
前記吸引部と前記支持部との間に配置されるスペーサと、
前記吸引部と前記支持部との間に前記スペーサが配置された状態で、前記吸引部を前記支持部に対して固定するように構成された固定部と
を備える非接触吸引装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の非接触吸引装置であって、
前記吸引面の面積は、前記吸引部によって吸引されている前記被吸引物において前記吸引面が配置されている側を向いている面の面積の80%以上である非接触吸引装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018235474A Pending JP2020097065A (ja) | 2018-12-17 | 2018-12-17 | 非接触吸引装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020097065A (ja) |
-
2018
- 2018-12-17 JP JP2018235474A patent/JP2020097065A/ja active Pending
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