JP2020096458A - 電力管理システム及び電力管理方法 - Google Patents

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章太 上西
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尚 梅岡
弘嗣 判谷
Hiroshi Hanya
弘嗣 判谷
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Nobuhiro Mori
伸浩 森
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Junichi Matsuzaki
純一 松崎
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紗野花 川上
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Abstract

【課題】配電用変電所から柱上変圧器までの配電線(高圧配電線)の長さに応じて、柱上変圧器の各々の電力網における高圧配電線の電圧により、末端変圧器の放電及び充電を行なう優先順位を制御するため、電圧上限である上限値及び電圧下限である下限値の制限範囲内における調整可能な範囲が狭い末端変圧器に対しても、効率的に充電及び放電における電圧の制御を行なうことができる電力管理システムを提供する。【解決手段】本発明は、配電用変電所と高圧配電線を介して接続され、電圧を変換して需要家の各々に電力を供給する変圧器と、需要家に供給される前記高圧配電線の電圧より低い、前記変圧器の2次側で検出された電圧を検出電圧として出力する電圧検出器と、検出電圧の電圧に応じて、変圧器の各々の優先順位を決定し、優先順位に対応して、変圧器に接続されている需要家に備えられた蓄電設備に対する充電および放電の制御をする充放電制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電力管理システム及び電力管理方法に関する。
TEMS(Town Energy Management System)あるいはCEMS(Community Energy Management System)などにおいて、グループ内に太陽光発電設備を有する需要家が存在する場合、次のような点が問題となる。すなわち、例えば晴天の日中などで、太陽光発電設備の発電電力に対して負荷電力が小さいような状況となった場合、太陽光発電設備の発電電力に余剰電力が生じるときがある。グループは電力系統に接続されて運用される。電力系統が自然エネルギを受け入れるためには変動する自然エネルギを平滑化して安定させる必要がある。TEMSやCEMSにおいてグループ内で電力を融通することは系統の安定化に寄与する。ただし、この場合においても、グループ単位で発生する余剰電力や不足電力は系統の負担となる。このような状況を回避するためグループ間で電力を融通するシステムが考案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載されているシステムでは、グループ内でエネルギ調達コストをコストミニマムとするようにエネルギ調達計画が作成される。さらにグループ間でのエネルギ融通コストをコストミニマムとするようにエネルギ融通計画が作成される。また、特許文献1では、各グループが、同じ会社、同じ自治体等のコストや利益を共有する同一の経済共同体となるように設定することが好ましいとされている。
また、特許文献2には、デマンドレスポンスによる需給調整を複数のグループ毎に行うシステムが示されている。特許文献2に記載されているシステムでは、グループが、ビル、工場、一般家庭といった需要家の特性および特徴毎に設定される。
特許第3859604号公報 特開2015−50860号公報
しかしながら、グループ間で電力を融通する計画を作成した場合、このグループが接続されている柱上変圧器及び高圧配電線を介して、配電用変電所から電力の潮流、あるいは配電用変電所に対する電力の逆潮流が行なわれる。
ここで、配電用変電所と、グループが接続されている柱上変圧器との距離が遠くなるにつれ、配電用変電所及び柱上変圧器間の高圧配電線の長さ(配線長)が長くなり、配電用変電所と柱上変圧器との間のインピーダンスが増加する。
これにより、配電用変電所から見て、需要家に対して潮流を行なっている状態において末端が中央に比較して低くなり、逆に、需要家からの逆潮流を行なっている状態において末端が中央に比較して高くなる。
このため、柱上変圧器の電圧を検出して充電及び放電の制御を行なう場合、末端の柱上変圧器の位置における高圧配電線の電圧は、電圧上限及び電圧下限の制限範囲内における調整可能な範囲が狭くなり、需要家の配電網からの需要家の蓄電設備への充電や、蓄電設備からの配電網への放電を行なうことができない場合がある。
また、需要家に供給される電力の電圧が制限されるのは、低圧側の電圧の電圧下限から下回った場合の逸脱であり、電気製品の動作不良(誤動作)や故障などを生じるため、特に重要である。
上述した供給される電力の制限範囲からの逸脱を回避するため、抑制する機能や無効電力を出力する機能を、動的あるいは固定的に動作させて、発電した電力(発電電力)の出力を系統の電圧に対応して調整している。このため、自然エネルギーである太陽光発電などによる省エネルギーの活用を阻害してしまう要因となっている。
また、太陽光発電設備を備える需要家において、オール電化住宅(家庭内で用いる全てのエネルギーを電気に統一した住宅)の普及が進んでいる。
しかし、太陽光発電は、日射時間、日射量及び日射強度などの関係から、5月から8月(夏の期間)における最大発電時の発電電力と、12月から3月(冬の期間)の最大需要時の需用電力(消費電力)との差が大きく、需要家に対する電力供給における電圧が変動してしまう。
上述した供給電力の電圧変更に対する対策として、電力供給を行なう電力会社は、需要家における潮流及び逆潮流の状態に応じて、SVR(Step Voltage Regulator)や柱上変圧器(柱上トランス)などの変圧器の2次側(需要家に供給する)のタップ調整(出力電圧の異なる複数タップの切替処理)を行なっている。
このため、SVRの自動化及び遠隔制御による調整や、変圧器の2次側の電圧調整タップの切替を自動化及び遠隔制御による調整する装置もある。
しかしながら、上述した変圧器の2次側の電圧を、自動化及び遠隔制御高で行なう装置は、高価であるため、広く普及させることは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、電圧上限である上限値及び電圧下限である下限値の制限範囲内における制御が困難な末端の変圧器に対しても、効率的に充電及び放電における電圧の制御を行なうことができる電力管理システム及び電力管理方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による電力管理システムは、配電用変電所と高圧配電線を介して接続され、電圧を変換して需要家の各々に電力を供給する変圧器(例えば、本実施形態における柱上変圧器611、612、613、614)と、需要家に供給される前記高圧配電線の電圧より低い、前記変圧器の2次側で検出された電圧を検出電圧として出力する電圧検出器と、前記検出電圧の電圧に応じて、前記変圧器の各々の優先順位を決定し、当該優先順位に対応して、前記変圧器に接続されている需要家に備えられた蓄電設備に対する充電および放電の制御をする充放電制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様による電力管理システムは、前記充放電制御部が、前記配電用変電所と前記変圧器との間の前記高圧配電線が最も長い末端の変圧器である末端変圧器の2次側における前記電圧検出器の前記検出電圧を測定し、当該検出電圧によって前記優先順位を決定することを特徴とする。
本発明の一態様による電力管理システムは、前記充放電制御部が、前記末端変圧器の2次側で検出された前記検出電圧が前記配電用変電所とにおける高圧配電線の配線長が最も短い変圧器である近傍変圧器の2次側で検出された前記検出電圧より高い場合、逆潮流を行なう優先順位を、前記配電用変電所から順次遠くなる前記変圧器の順番とし、一方、前記末端変圧器の2次側における前記検出電圧が近傍変圧器の2次側における前記検出電圧より低い場合、逆潮流を行なう優先順位を、前記末端変圧器から、順次、前記配電用変電所に近くなる前記変圧器の順番とすることを特徴とする。
本発明の一態様による電力管理システムは、前記充放電制御部が前記需要家に備えられており、当該充放電制御部が、自身に対応する前記変圧器から前記配電用変電所との前記高圧配電線の配線長の長短を保持しており、当該長短に対応した前記優先順位と、前記配電用変電所とにおける高圧配電線の配線長が最も短い変圧器である近傍変圧器、及び前記配電用変電所とにおける高圧配電線の配線長が最も長い変圧器である末端変圧器の各々の2次側における検出電圧とにより、前記蓄電設備の充電及び放電を制御することを特徴とする。
本発明の一態様による電力管理方法は、配電用変電所と高圧配電線を介して接続された変圧器が、電圧を変換して需要家の各々に電力を供給する過程と、電圧検出器が、需要家に供給される前記高圧配電線の電圧より低い、前記変圧器の2次側で検出された電圧を検出電圧として出力する過程と、充放電制御部が、前記検出電圧の電圧に応じて、前記変圧器の各々の優先順位を決定し、当該優先順位に対応して、前記変圧器に接続されている需要家に備えられた蓄電設備に対する充電および放電の制御をする過程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、配電用変電所から柱上変圧器までの配電線(高圧配電線)の配線長に応じて、柱上変圧器の各々の電力網における高圧配電線の電圧により、末端変圧器の放電及び充電を行なう優先順位を制御するため、電圧上限である上限値及び電圧下限である下限値の制限範囲内における制御が困難な末端の変圧器に対しても、効率的に充電及び放電における電圧の制御を行なうことができる電力管理システム及び電力管理方法を提供することができる。
本発明の一実施形態について説明する。 図1は、本発明の第一実施形態による電力管理システム1の構成例を示す図である。 管理グループにおける需要家の各々が備える電気設備の構成例を需要家電気設備20として説明する図である。 管理グループにおける需要家の蓄電設備の制御モード定義の例を表す図である。 本実施形態における地域管理サーバ100の一例として、情報処理機能、通信機能、記憶機能等の各機能をブロックに分けて示す図である。 本実施形態の需要家における蓄電設備94の蓄電設備情報141の一例を示した図である。 本実施形態の需要家における発電設備95の発電設備情報142の一例を示した図である。 本実施形態の需要家における需要家の需要設備(負荷93)の需要設備情報143の一例を示した図である。 本実施形態の需要家の情報である需要家情報145の一例を示した図である。 融通計画部130における管理グループにおける需要家に対する充電及び放電を指示する制御の動作例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による電力管理システム1の構成例を示す図である。この図1に示した電力管理システム1は、地域管理サーバ100と、複数の需要家20−1〜20−14と、複数の需要家30−1〜30−14と、広域ネットワーク(通信回線Aを含む)とを備える。
また、電力管理システム1は、TEMSあるいはCEMSなどと呼ばれる電力管理システムに対応する。
電力管理システム1は、一定の街や地域全体で複数の需要家における電力の需要(消費)、発電、蓄電等を管理する。地域管理サーバ100と、複数の需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9とは、広域ネットワークNWを介して接続し、所定の情報を送受信する。この場合、地域管理サーバ100は、通信回線Aを介して広域ネットワークに接続されている。複数の需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9は、通信回線Aを介して広域ネットワークに接続されている。
ここで、本発明において、需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9は、系統電力の供給を受ける電力の消費者(あるいは契約者)が管理する設備を意味する。需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9の各々は、電力の需要、発電、蓄電等を管理する際に使用する情報を処理するための図示していない1または複数のコンピュータを備えており、そのコンピュータで所定の情報を処理するとともに、地域管理サーバ100等との間で所定の情報を送受信する機能を有している。
地域管理サーバ100は、系統電力の需給状況、需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9における電力の需給状況等の情報を収集し、需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9における需要予測と、発電予測と、充電及び放電の処理計画(充放電計画)の作成とを行う。その際、地域管理サーバ100は、地域内の需要家を柱上変圧器(611、612、613,614)に接続単位に管理グループとして分類して、管理グループ毎に各種計算を実行する。
また、本実施形態においては、各管理部ループに対して、高圧電力を供給するブランチである高圧配電線700の電圧を降圧して、降圧した低圧電力を供給するブランチである電力用の変圧器として柱上変圧器を例に説明しているが、パッドマウント変圧器などの地上用変圧器、集合住宅用変圧器、ファットマウント変圧器などを用いた構成、あるいは組み合わせた構成としても良い。柱上変圧器611、612、613,614の各々は、1次側から供給される高圧配電線700の高電圧(高圧)を、巻数比で降圧することでより低い低電圧に変圧して、2次側から低圧配電線801〜804それぞれを介して、需要家需要家10−1〜10−6に電力を供給する。
柱上変圧器611、612、613及び614の各々には、それぞれ電圧検出器621、622、623、624が備えられている。電圧検出器621、622、623及び624の各々は、柱上変圧器611、612、613、614それぞれが接続される(配置されている)位置(フィーダあるいはノード)における高圧配電線700の電圧により、柱上変圧器611、612、613及び614の各々の2次側のタップ(以下、単に2次側とする)から低圧配電線801、802、803、804それぞれに出力される電圧(以下、低圧電圧)を検出して検出電圧として、通信回線Aを介して地域管理サーバ100に対して出力する。これにより、地域管理サーバ100は、電圧検出器621、622、623及び624の各々から供給される、柱上変圧器611、612、613、614の2次側の低圧電圧である検出電圧により、各管理グループにおける需要家の蓄電設備94の蓄電池に対する充電及び放電の処理の制御を行なう(後述)。
ここで、管理グループとしての需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9は、地域管理サーバ100が管理対象とする需要家である。また、需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9は、戸建住宅や集合住宅の1または複数戸、商工業施設、公共施設等の各施設等を単位として電力を消費、あるいは発電を行ない、かつ余剰電力を蓄電する、蓄電設備または発電設備の少なくとも1つを備えた需要家である。
上記管理グループの各々における需要家は、電力を消費する設備を備えており、他の需要家に対して自己が発電した電力または蓄電した出力を融通する可能性を有している。
また、管理グループにおける需要家は、電力を発電または蓄電する設備の一方または両方を備えており、自己で発電している電力または蓄電しておいた電力を他の需要家に対して融通することができる可能性を有する需要家からなるグループである。
次に、管理グループである需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9の各々への電力配電線の接続の構成例について説明する。本実施形態においては、全ての需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9の各々は、1つの配電用変電所601から電力の供給を受けている。需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9の各々は、例えば、配電用変電所601の出力に接続されている高圧配電線700から直接6600Vで受電する。この高圧配電線700には、管理グループを構成する柱上変圧器611〜614の各々の端子が接続されている。
需要家10−1〜10−6の各々は、配電用変電所601の出力を柱上変圧器611および低圧配電線(需要家への引込線も含む)801を介して200Vまたは100Vで受電する。需要家20−1から20−4の各々は、配電用変電所601の出力を柱上変圧器612および低圧配電線802を介して200Vまたは100Vで受電する。需要家30−1から30−5の各々は、配電用変電所601の出力を柱上変圧器613および低圧配電線803を介して200Vまたは100Vで受電する。そして、需要家40−1〜40−9の各々は、配電用変電所601の出力を柱上変圧器614および低圧配電線804を介して200Vまたは100Vで受電する。
なお、図1における各設備は例えば次のような仕様を有している。配電用変電所601の設備容量は20MVA程度である。高圧配電線700のフィーダの容量は1本2MVA程度(6600V)である。需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9は、フィーダから直接受電して自営の変圧器で電圧を変換する。柱上変圧器611〜614の設備容量は100kVA程度(200V)である。需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9の設備容量は5〜20kVA程度である。また、高圧配電線700の電圧には、通常、安全の観点と、需要家に対する安定した電圧による電力供給との管理範囲を決める上限値及び下限値(後述する上限閾値及び下限閾値とは異なる安全上の数値、上限値>上限閾値、下限値<下限閾値)の各々が設定されている。
図2は、管理グループにおける需要家の各々が備える電気設備の構成例を需要家電気設備20として説明する図である。図2において、需要家電気設備20は、分電盤91と、電力メータ92と、負荷93と、蓄電設備94と、発電設備95と、宅内コントローラ96とを備える。分電盤91は、電力メータ92、負荷93、蓄電設備94および発電設備95に接続される配線用の遮断器等を備えた収容箱である。電力メータ92は、配電網との間で供給(受電)または逆潮流される電力を計測するとともに電力を積算して計測する装置であり、電力量計に対応する。配電網は、図1に示した配電用変電所601に接続された高電圧配線700や低圧配電線801〜803に接続された受電端や配電盤、変圧設備等に対応する。
負荷93は、電気器具や電気設備等、電力を消費する1または複数の装置(以下、電力消費装置と呼ぶ。)を含む。蓄電設備94は、例えば、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケル水素電池等の二次電池(蓄電池)と、その充放電用の装置とを備えた装置である。
また、発電設備95は、太陽光発電装置、風力発電装置、水力発電装置、自家用発電装置等の発電装置である。
また、需要家電気設備20は、電力測定器97を備える構成としてもよい。この電力測定器97は分電盤91に接続された1または複数の配電線毎に電力を測定する。
宅内コントローラ96はさらに電力測定器97と通信し、配電網からの供給電力と配電網への逆潮流電力の情報を収集する。電力測定器97は、分電盤91内の電力を計測した結果を宅内コントローラ96に対して出力する。なお、電力測定器97が、発電設備95や蓄電設備94の電力量を計測するようにしてもよい。なお、需要家電気設備20は、発電設備95を備えていない構成としてもよい。
宅内コントローラ96は、発電設備95と通信し発電量の情報を収集する。また、宅内コントローラ96は、蓄電設備94と通信し充電量と放電量の情報を収集する。また、宅内コントローラ96は通信網を介して図1に示した地域管理サーバ100等と通信し、収集した情報を送信したり、充放電計画を受信したりする。ここで通信網は、図1に示した通信回線Aや広域ネットワークに対応する。また、宅内コントローラ96は、受信した充放電計画等に基づき蓄電設備94に対して図3に示す動作状態を指示し充電及び放電の各々の処理を制御する。図3は、管理グループにおける需要家の蓄電設備の制御モード定義の例を表す図である。
宅内コントローラ96は、図3に示した蓄電池モードID(識別情報)を蓄電設備94へ送信することで蓄電設備94の動作状態を指示する。図3に示した例では、蓄電池モードIDが「0」の場合が、蓄電設備94を「停止」させる指示である。蓄電池モードIDが「1」の場合が、蓄電設備94を「強制充電」させる指示である。蓄電池モードIDが「2」の場合が、蓄電設備94を「余剰充電」させる指示である。蓄電池モードIDが「3」の場合が、蓄電設備94を「放電(逆潮流可)」させる指示である。そして、蓄電池モードIDが「4」の場合が、蓄電設備94を「逆潮流制限放電」させる指示である。ここで、「強制充電」は系統からの電力を用いる場合であっても充電する動作状態である。「余剰充電」は系統からの電力を用いずに充電する動作状態である。「放電(逆潮流可)」は系統への逆潮流を許可した状態で放電する動作状態である。「逆潮流制限放電」は系統への逆潮流を禁止(あるいは一定の値に制限)した状態で放電する動作状態である。
また、宅内コントローラ96はさらに電力メータ92と通信し、配電網からの供給電力と配電網への逆潮流電力の情報を収集する。
次に、図4を参照して図1に示した地域管理サーバ100の構成例について説明する。
図4は、本実施形態における地域管理サーバ100の一例として、情報処理機能、通信機能、記憶機能等の各機能をブロックに分けて示す図である。地域管理サーバ100は、例えば、図示していない、CPU(中央処理装置)と、記憶装置と、通信装置等の周辺装置とを備え、CPUで所定のプログラムを実行することで各装置を動作させ、各機能を実現する。
図4において、地域管理サーバ100は、受信部110と、受信情報記憶部120と、融通計画部130と、基本情報記憶部140と、送信情報記憶部150と、送信部160とを備える。
受信部110は、図1に示した需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9が所定時間毎に繰り返し送信した情報を受信する。
受信情報記憶部120は、需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9の各々から受信した情報を記憶する。この例で受信情報記憶部120は、発電電力121と、充電量122と、放電量123と、蓄電池残量124と、供給電力125と、逆潮流電力126と、消費電力127と、余剰電力128とを表す情報を需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9毎に記憶する。
発電電力121は、図2を参照して説明した発電設備95が発電した所定時間毎(本例では1時間毎とする。)の平均電力を表す情報である。充電量122は、図2を参照して説明した蓄電設備94が備える蓄電池を充電した所定時間毎の平均電力を表す情報である。放電量123は、図2を参照して説明した蓄電設備94が放電した所定時間毎の平均電力を表す情報である。蓄電池残量124は、図2を参照して説明した蓄電設備94の充電残量の所定時間毎の平均値を表す情報である。蓄電池残量124は、例えばSOC(State Of Charge:充電率)で表される。供給電力125は、配電網(系統)から供給を受けた所定時間毎の平均電力を表す情報である。逆潮流電力126は、配電網(系統)へ逆潮流させた所定時間毎の平均電力を表す情報である。消費電力127は、図2を参照して説明した蓄電設備94を充電するためあるいは負荷93、負荷98等で消費した所定時間毎の平均電力を表す情報である。余剰電力128は、発電電力121から消費電力127を減算した値を表す情報である。
次に、基本情報記憶部140は、例えばユーザ(需要家)によって予め登録されたかあるいは他のサーバから提供された設備や料金、需要家に関する情報、および需要家が属するグループを示す情報を記憶する。この例で基本情報記憶部140は、蓄電設備情報141と、発電設備情報142と、需要設備情報143と、電力料金144を表す情報と、需要家情報145と、グループ情報146とを需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9毎に記憶する。
蓄電設備情報141は、図2を参照して説明した蓄電設備94を定義する情報である。
図5は、本実施形態の需要家における蓄電設備94の蓄電設備情報141の一例を示した図である。図5においては、例とした蓄電設備情報141が、電池容量(10kWh)、上限SOC(100%)、下限SOC(0%)、充電損失(10%)、放電損失(10%)および最大放電電力(3kW)の各項目を含んでいる。
発電設備情報142は、図2を参照して説明した発電設備95を定義する情報である。
図6は、本実施形態の需要家における発電設備95の発電設備情報142の一例を示した図である。図6に示した例で発電設備情報142は、太陽光発電システムの場合であり、インバータ容量(6kW)、変換効率(15%)、発電面積(20m)、経度、緯度、設置角の各項目を含んでいる。
需要設備情報143は、図2を参照して説明した負荷93、負荷98等を定義する情報である。図7は、本実施形態の需要家における需要家の需要設備(負荷93)の需要設備情報143の一例を示した図である。図7に示した例で需要設備情報143は、負荷93または負荷98に含まれる電気製品等の種類を示す情報(エアコン、電気温水器、IHヒータ、電子レンジ、洗濯機、掃除機)と図示していない各電気製品の消費電力等の仕様を示す情報とを含んでいる。
電力料金144は、電力料金の算出根拠となる情報であり、例えば基本料金の算出根拠と電力量料金の算出根拠とを示す情報を含む。また、電力料金144は、料金が時間帯によって異なる場合には時間帯毎に算出根拠を示す情報を含む。
需要家情報145は、各需要家を定義する情報である。図8は、本実施形態の需要家の情報である需要家情報145の一例を示した図である。図8に示した例で需要家情報145は、需要家ID(識別情報)、配電用変電所601から電力を自身に給電する柱上変圧器までの高圧配電線700の距離、位置情報、設備情報および付帯情報の各項目を含んでいる。また、需要家情報145には、自身に電力を供給する柱上変圧器に付与された優先順位も含まれる構成とする。この優先順位は、需要家の蓄電設備94からの配電網への放電(逆潮流)、配電網からの需要家の蓄電設備94への充電(潮流)の各々の状態において、配電用変電所601から需要家の各々が属する管理グループ毎に設けられた柱上変圧器までの高圧配電線700の配線長の長短(他の管理グループに比較して長いか短いかの相対的な長短)によって予め設定されている。
図4において、融通計画部130は、受信情報記憶部120に記憶されている情報と、基本情報記憶部140に記憶されている情報とに基づいて蓄電池(蓄電設備94)の充電及び放電の処理を制御する計画を立て、発電予測、需要予測および蓄電池の充放電の情報を、各管理グループに属する需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9毎に策定し、送信情報記憶部150に記憶する。ただし、発電設備95を備えていない需要家に対して発電予測は作成されず、蓄電設備94を備えていない需要家に対して充放電計画は策定されない。
次に、送信情報記憶部150は、融通計画部130が作成した各情報を記憶する。この例で送信情報記憶部150は、計画情報151と、発電予測152を示す情報と、需要予測153を示す情報とを、需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9毎に記憶する。ただし、需要家によっては融通計画部130が作成していない情報は記憶されない。
発電予測152は、予め算出された発電設備95の所定時間ごと(本例では1時間毎)における発電電力を示す情報である。また、需要予測153は、需要家において、所定時間ごとに消費が予測される電力を示す情報である。融通計画部130は、例えば、予め取得された日射情報と発電設備情報142とに基づいて発電予測152を算出する。また、融通計画部130は、例えば、過去1週間内の所定時間ごとに、各需要家内で消費された電力を算出し、算出した電力の平均値を需要予測153として算出する。
融通計画部130は、電力料金144と、発電予測152および需要予測153とに基づいて充電及び放電の計画を需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9毎に導出する。充放電計画とは、蓄電設備94が充電を行うのか、放電を行うのか、または停止するのか等を所定時間ごとに決定したものである。また、融通計画部130は、例えば電力プロバイダや電力会社等の電力情報提供者から需要家が使用する需要電力の増大または減少についての要請があった場合に、例えば負荷98を制御して消費電力を所定時間毎に増大または減少させる指示を示す情報を需要計画として作成することができる。本実施形態において計画情報151は、電力の充放電、需要、発電に関する将来の指示を表す情報であり、所定時間毎かつ需要家毎に作成されたものである。以下では計画情報151の内容を計画と呼ぶ場合がある。計画情報151は、充放電計画(充電及び放電の処理の計画)や需要計画を含むことができる。
次に、送信部160は、送信情報記憶部150が記憶している各需要家の計画情報151、発電予測152および需要予測153の一部または全部を、配信情報として、例えば管理グループそれぞれに属する需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9に配信する。この送信部160が送信した配信情報(需要家における蓄電設備94に対する放電及び充電を行なわせる蓄電池IDの情報も含む)は、図5等を参照して説明した宅内コントローラ96で受信される。そして、宅内コントローラ96が受信した配信情報に基づいて蓄電設備94等を制御する。
また、融通計画部130は、柱上変圧器611、612、613及び614の各々に備えられている電圧検出器621、622、623、624の2次側からそれぞれから供給される検出電圧に応じて、各管理グループ毎に対して予め設定されている優先順位に従い、管理グループにおける需要家の蓄電設備94に対して、充電及び放電の情報を出力する。
ここで、上記優先順位は、逆潮流を行う際に、各管理グループに対して蓄電設備94からの放電の制御を行う順番を、配電用変電所601から柱上変圧器各々が配置された位置までの高圧配電線700の距離(長さ、すなわち配線長)に基づいて決めたルールである。
例えば、配電用変電所601からの高圧配電線700の距離が最も長いのは、柱上変圧器614(末端変圧器)で、柱上変圧器611、柱上変圧器613の順番で徐々に配電用変電所601までの高圧配電線700の距離が短くなり、最も短いのが柱上変圧器612(近傍変圧器)である。
これにより、配電用変電所601から柱上変圧器までの高圧配電線700の距離が長くなるに従い、配電用変電所601を基準としたインピーダンスは大きくなる。すなわち、配電用変電所601からの潮流及び配電用変電所601に対する逆潮流のレスポンスは悪くなる。また、末端変圧器の位置に近づくほど(配電用変電所601から遠ざかるほど)、高圧配電線700の電圧を制御することは困難である。一方、配電用変電所601の近傍に位置する柱上変圧器612は、配電用変電所601までの配線長が短くインピーダンスが小さいため、電力の潮流及び逆潮流に対して、高圧配電線700の末端変圧器(後述)の位置に比較して、電圧の制御が容易である。
したがって、逆潮流における蓄電設備94の放電を行う際、配電用変電所601から見て高圧配電線700の末端に接続された末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧が、配電用変電所601から見て高圧配電線700の近傍で接続された近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧より高い場合、蓄電設備94の放電を行なう管理グループ、すなわち柱上変圧器612の優先順位を最も高くし、柱上変圧器613、柱上変圧器611、柱上変圧器614の順に低くする。
一方、逆潮流における蓄電設備94の放電を行う際、配電用変電所601から見て高圧配電線700の末端に接続された末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧が、配電用変電所601から見て高圧配電線700の近傍で接続された近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧より低い場合、蓄電設備94の放電を行なう管理グループ、すなわち柱上変圧器614の優先順位を最も高くし、柱上変圧器611、柱上変圧器613、柱上変圧器612の順に低くする。
また、潮流における蓄電設備94の充電を行う際、配電用変電所601から見て高圧配電線700の末端に接続された末端変圧器である柱上変圧器14の2次側で検出された検出電圧が、配電用変電所601から見て高圧配電線700の近傍で接続された近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧より低い場合、蓄電設備94の放電を行なう管理グループ、すなわち柱上変圧器612の優先順位を最も高くし、柱上変圧器613、柱上変圧器611、柱上変圧器614の順に低くする。
一方、潮流における蓄電設備94の充電を行う際、配電用変電所601から見て高圧配電線700の末端に接続された末端変圧器である柱上変圧器14の2次側で検出された検出電圧が、配電用変電所601から見て高圧配電線700の近傍で接続された近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧より高い場合、蓄電設備94の放電を行なう管理グループ、すなわち柱上変圧器614の優先順位を最も高くし、柱上変圧器611、柱上変圧器613、柱上変圧器612の順に低くする。
すなわち、融通計画部130は、各需要家の蓄電設備94からの放電を行なう際、電力料金144と、発電予測152および需要予測153とに基づいた計画において、逆潮流が必要であると判定した場合、電圧検出器621、622、623及び624の各々から、柱上変圧器611、612、613、614それぞれの配置された位置の高圧配電線700の電圧を入力する。
そして、融通計画部130は、逆潮流(蓄電設備94からの放電)の場合、近傍変圧器である柱上変圧器612の配置位置の高圧配電線700と、末端変圧器である柱上変圧器614の配置位置の高圧配電線700との各々の検出電圧を比較する。
ここで、融通計画部130は、逆潮流(放電処理)を行う際、近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧が末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧より高い場合、上述した優先順位に基づき、柱上変圧器614から距離が配電用変電所601に近くなる柱上変圧器の順に、それぞれの柱上変圧器に対応した管理グループにおける需要家の蓄電設備94の放電の処理を行なわせる。
一方、融通計画部130は、逆潮流(放電処理)を行う際、近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧が末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧より低い場合、上述した優先順位に基づき、柱上変圧器612から距離が配電用変電所601から遠くなる柱上変圧器の順に、それぞれの柱上変圧器に対応した管理グループにおける需要家の蓄電設備94の放電の処理を行なわせる。
このとき、融通計画部130は、各管理グループにおける需要家毎に発電予測152、需要予測153及び蓄電池残量124の各々に基づいて余剰電力を算出して、管理グループ単位で総計して、管理グループ毎のグループ余剰電力を算出する。
そして、融通計画部130は、優先順位の順番に、グループ余剰電力を加算し、逆潮流のため電力量となる管理グループまで、放電の処理を行なわせる。ここで、融通計画部130は、放電を行なわせる管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して、蓄電池モードID3の放電(逆潮流可)を送信し、蓄電設備94から配電網に対して放電を行なわせる。
ここで、融通計画部130は、電圧検出器621、622、623、624それぞれから、柱上変圧器611、612、613、614それぞれの2次側で検出された検出電圧をモニターし、優先順位の順番に放電処理を行なわせる際、管理グループ内の需要家に放電処理を行なわせ、上記2次側で検出された検出電圧が予め設定された上限閾値を超えた場合、その時点で次の優先順位の管理グループにおける需要家の放電処理を実行する構成としての良い。
また、融通計画部130は、潮流(充電処理)を行う際、近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧が末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧より高い場合、上述した優先順位に基づき、柱上変圧器612から距離が配電用変電所601から遠くなる柱上変圧器の順に、それぞれの柱上変圧器に対応した管理グループにおける需要家の蓄電設備94に充電の処理を行なわせる。
一方、融通計画部130は、潮流(充電処理)を行う際、近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧が末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧より低い場合、上述した優先順位に基づき、柱上変圧器614から距離が配電用変電所601に近くなる柱上変圧器の順に、それぞれの柱上変圧器に対応した管理グループにおける需要家の蓄電設備94の充電の処理を行なわせる。
このとき、融通計画部130は、各管理グループにおける需要家毎に発電予測152、需要予測153及び蓄電池残量124の各々に基づいて余剰蓄電力を算出して、管理グループ単位で総計して、管理グループ毎のグループ余裕畜電力を算出する。
そして、融通計画部130は、優先順位の順番に、グループ余剰畜電力を加算し、逆潮流のため電力量となる管理グループまで、放電の処理を行なわせる。ここで、融通計画部130は、放電を行なわせる管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して、蓄電池モードID2の余剰充電を送信し、蓄電設備94に対して配電網から充電を行なわせる。
ここで、融通計画部130は、電圧検出器621、622、623、624それぞれから、柱上変圧器611、612、613、614それぞれの2次側で検出された検出電圧をモニターし、優先順位の順番に充電処理を行なわせる際、管理グループ内の需要家に充電処理を行なわせ、上記2次側で検出された検出電圧が予め設定された下限閾値を下回った場合、その時点で次の優先順位の管理グループにおける需要家の充電処理を実行する構成としての良い。
図9は、融通計画部130における管理グループにおける需要家に対する充電及び放電を指示する制御の動作例を示すフローチャートである。本実施形態において、融通計画部130は、このフローチャートの動作を、所定の制御周期(例えば、デマンド周期)単位に実行する。
ステップS101:融通計画部130は、電力料金144と、発電予測152および需要予測153とに基づいて充電及び放電の計画を需要家10−1〜10−6、需要家20−1から20−4、需要家30−1から30−5および需要家40−1〜40−9毎に導出する。
ステップS102:融通計画部130は、柱上変圧器611、612、613及び614の各々に備えられている電圧検出器621、622、623、624それぞれから、柱上変圧器611、612、613、614それぞれの2次側で検出された検出電圧を入力する。
ステップS103:融通計画部130は、電力料金144と、各管理グループにおける需要家の発電予測152および需要予測153とに基づいて、逆潮流(放電)が必要か、あるいは潮流(充電)が必要かの判定を行なう。
このとき、融通計画部130は、放電が必要である場合、処理をステップS104へ進め、一方、充電が必要である場合、処理をステップS107へ進める。
ステップS104:融通計画部130は、配電用変電所601から見て高圧配電線700の末端に接続された末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧が、配電用変電所601から見て高圧配電線700の近傍で接続された近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧を超えるか否かの判定を行なう。このとき、融通計画部130は、末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧が、近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧を超える場合、処理をステップS105へ進める。一方、融通計画部130は、末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧が、近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧以下の場合、処理をステップS106へ進める。
ステップS105:融通計画部130は、蓄電設備94の放電を行なう管理グループの優先順位として、柱上変圧器612の優先順位を最も高くし、柱上変圧器613、柱上変圧器611、柱上変圧器614の順に低くする。
そして、融通計画部130は、この柱上変圧器の優先順位の順番に、管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して、蓄電池モードID3(放電)を送信し、蓄電設備94から配電網に対する放電を行なわせ、処理を終了する。
ステップS106:融通計画部130は、蓄電設備94の放電を行なう管理グループの優先順位として、柱上変圧器614の優先順位を最も高くし、柱上変圧器611、柱上変圧器613、柱上変圧器612の順に低くする。
そして、融通計画部130は、この柱上変圧器の優先順位の順番に、管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して、蓄電池モードID3(放電)を送信し、蓄電設備94から配電網に対する放電を行なわせ、処理を終了する。
ステップS107:融通計画部130は、配電用変電所601から見て高圧配電線700の末端に接続された末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧が、配電用変電所601から見て高圧配電線700の近傍で接続された近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧を超えるか否かの判定を行なう。このとき、融通計画部130は、末端変圧器である柱上変圧器614の配置位置の2次側で検出された検出電圧が、近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧を超える場合、処理をステップS108へ進める。一方、融通計画部130は、末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧が、近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧以下の場合、処理をステップS109へ進める。
ステップS108:融通計画部130は、蓄電設備94の充電を行なう管理グループの優先順位として、柱上変圧器614の優先順位を最も高くし、柱上変圧器611、柱上変圧器613、柱上変圧器612の順に低くする。
そして、融通計画部130は、この柱上変圧器の優先順位の順番に、管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して、蓄電池モードID2(余剰充電)を送信し、蓄電設備94への配電網からの充電を行なわせ、処理を終了する。
ステップS109:融通計画部130は、蓄電設備94の充電を行なう管理グループの優先順位として、柱上変圧器612の優先順位を最も高くし、柱上変圧器613、柱上変圧器611、柱上変圧器614の順に低くする。
そして、融通計画部130は、この柱上変圧器の優先順位の順番に、管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して、蓄電池モードID2(余剰充電)を送信し、蓄電設備94への配電網からの充電を行なわせ、処理を終了する。
上述したように、本実施形態によれば、配電用変電所から柱上変圧器までの配電線(高圧配電線)の配線長に応じて、柱上変圧器の各々の電力網における高圧配電線の電圧により、末端変圧器の放電及び充電を行なう優先順位を制御するため、電圧上限である上限値及び電圧下限である下限値の制限範囲内における調整可能な範囲が狭い末端変圧器に対しても、効率的に充電及び放電における電圧の制御を行なうことができる。
すなわち、本実施形態によれば、配電用変電所601から見て高圧配電線700の末端に接続された末端変圧器である柱上変圧器614の2次側で検出された検出電圧が、配電用変電所601から見て高圧配電線700の近傍で接続された近傍変圧器である柱上変圧器612の2次側で検出された検出電圧を超えるか否かにより、放電及び充電の処理を各管理グループの需要家に対して指示する制御を行なうため、高圧配電線700の局所的な部分における、安全な電圧の電力供給の管理範囲を決める上限値を超えたり、かつ下限値を下回ったりする状態を防止することで、放電や充電が行えなくなる事態を避け、潮流及び逆潮流の各々を行なう充電、放電それぞれを安定して行なうことが可能となる。
また、上述した実施形態において、融通計画部130が、近傍変圧器及び末端変圧器の各々の2次側で検出された検出電圧を比較する例で説明した。
しかしながら、融通計画部130は、逆潮流における蓄電設備94の放電を行なう際、末端変圧器(末端近傍も含む)の2次側で検出された検出電圧と、予め上限閾値とを比較して、末端変圧器の2次側で検出された検出電圧が上限閾値より高い場合、近傍変圧器から末端変圧器への順番の優先順位により、それぞれの管理グループの需要家に蓄電設備94の放電の処理を行なわせる構成としても良い。この構成の場合、末端変圧器2次側で検出された検出電圧と、予め上限閾値とを比較して、末端変圧器の2次側で検出された検出電圧が下限閾値より低い場合、末端変圧器から近傍変圧器への順番の優先順位により、それぞれの管理グループの需要家に蓄電設備94の放電の処理を行なわせる。また、潮流における蓄電設備94への充電を行なう際には、上述した処理とは逆の処理が行なわれる。
また、上述した実施形態において、地域管理サーバ100が管理グループの優先順位の順番に、蓄電設備94の放電及び充電の処理を、この管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して蓄電池モードを出力して実行させる構成で説明した。
しかしながら、各宅内コントローラ96が放電及び充電の処理を行なう構成としても良い。この構成の場合、融通計画部130は、柱上変圧器611及び614の各々に備えられている電圧検出器621、624それぞれから、柱上変圧器611、614それぞれの配置位置の検出電圧を、各管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して通知する。
このとき、融通計画部130は、放電及び充電の処理か否かを示す、蓄電池モードID3(放電)、蓄電池モードID2(余剰充電)それぞれと、逆潮流(放電)あるいは潮流(充電)のため電力量とを、上記検出電圧とともに、各管理グループにおける需要家の宅内コントローラ96に対して通知する。ここで、融通計画部130は、管理グループにおいて、当該管理グループの調整を行なう需要家の宅内コントローラ96(以下、調整宅内コントローラ)に対して、上述した逆潮流(放電)あるいは潮流(充電)のため電力量、検出電圧及び蓄電池モードIDの各々を通知する。
そして、調整宅内コントローラは、需要家情報145に含まれる優先順位において、自身のグループの優先順位を抽出する。また、調整宅内コントローラは、放電及び充電の処理の際、自身の優先順位(優先度の順位)が最も高い場合、自身の調整する管理グループの他の需要家の宅内コントローラ96に対して、蓄電設備94の放電、あるいは充電の処理を制御する蓄電池モードIDを出力する。
また、調整宅内コントローラは、自身の管理グループ内において逆潮流(放電)あるいは潮流(充電)のため電力量とならない場合、自身の次の優先順位の管理グループの調整宅内コントローラに対して通知する(この処理が順次、優先順位の順番に繰り返される)。
ここで、上記調整宅内コントローラは、管理グループの需要家を順番に代表とし、例えば、所定の時間(時間、日、月)毎、例えば制御周期毎に、順次、管理グループ内の需要家間で、それぞれ選択された宅内コントローラ96である。
なお、上述した図1における需要家電気設備20の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の各管理グループの需要家に対する放電及び充電の処理の制御を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は本実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10−1,10−2,10−3,10−4,10−5,10−6,20−1,20−2,20−3,20−4,30−1,30−2,30−3,30−4,30−5,40−1,40−2,40−3,40−4,40−5,40−6,40−7,40−8,40−9…需要家 20…需要家電気設備 91…分電盤 92…電力メータ 93…負荷 94…蓄電設備 95…発電設備 96…宅内コントローラ 100…地域管理サーバ 110…受信部 120…受信情報記憶部 130…融通計画部 140…基本情報記憶部 150…送信情報記憶部 160…送信部 601…配電用変電所 611,612,613,614…柱上変圧器 621,622,623,624…電圧検出器 700…高圧配電線 801,802,803,804…低圧配電線

Claims (5)

  1. 配電用変電所と高圧配電線を介して接続され、電圧を変換して需要家の各々に電力を供給する変圧器と、
    需要家に供給される前記高圧配電線の電圧より低い、前記変圧器の2次側で検出された電圧を検出電圧として検出する電圧検出器と、
    前記検出電圧の電圧に応じて、前記変圧器の各々の優先順位を決定し、当該優先順位に対応して、前記変圧器に接続されている需要家に備えられた蓄電設備に対する充電および放電の制御をする充放電制御部と
    を備えることを特徴とする電力管理システム。
  2. 前記充放電制御部が、前記配電用変電所と前記変圧器との間の前記高圧配電線が最も長い末端の変圧器である末端変圧器の2次側における前記電圧検出器の前記検出電圧を測定し、当該検出電圧によって前記優先順位を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力管理システム。
  3. 前記充放電制御部が、
    前記末端変圧器の2次側で検出された前記検出電圧が前記配電用変電所とにおける高圧配電線の配線長が最も短い変圧器である近傍変圧器の2次側で検出された前記検出電圧より高い場合、逆潮流を行なう優先順位を、前記配電用変電所から順次遠くなる前記変圧器の順番とし、一方、前記末端変圧器の2次側における前記検出電圧が近傍変圧器の2次側における前記検出電圧より低い場合、逆潮流を行なう優先順位を、前記末端変圧器から、順次、前記配電用変電所に近くなる前記変圧器の順番と
    することを特徴とする請求項2に記載の電力管理システム。
  4. 前記充放電制御部が前記需要家に備えられており、
    当該充放電制御部が、
    自身に対応する前記変圧器から前記配電用変電所との前記高圧配電線の配線長の長短を保持しており、当該長短に対応した前記優先順位と、前記配電用変電所とにおける高圧配電線の配線長が最も短い変圧器である近傍変圧器、及び前記配電用変電所とにおける高圧配電線の配線長が最も長い変圧器である末端変圧器の各々の2次側における検出電圧とにより、前記蓄電設備の充電及び放電を制御する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力管理システム。
  5. 配電用変電所と高圧配電線を介して接続された変圧器が、電圧を変換して需要家の各々に電力を供給する過程と、
    電圧検出器が、需要家に供給される前記高圧配電線の電圧より低い、前記変圧器の2次側で検出された電圧を検出電圧として検出する過程と、
    充放電制御部が、前記検出電圧の電圧に応じて、前記変圧器の各々の優先順位を決定し、当該優先順位に対応して、前記変圧器に接続されている需要家に備えられた蓄電設備に対する充電および放電の制御をする過程と
    を含むことを特徴とする電力管理方法。
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