JP2020096109A - 測定装置、及び加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定物の高さの測定の所要時間が短くなる測定時の速度を導出できる。【解決手段】チャックテーブルと、被測定物の高さを測定する測定ユニットと、移動ユニットと、制御ユニットと、を備える測定装置であって、該移動ユニットは、該チャックテーブル及び該測定ユニットを相対速度がゼロからvになるまで一定の加速度aで相対的に加速させる加速ステップと、相対速度vで移動させる等速移動ステップと、相対速度がvからゼロになるまで一定の加速度bで減速させる減速ステップと、を実施する機能を有し、該制御ユニットは、該レーザビームが照射される該ストリートの長さをLとしたときに、v/aで表される該加速ステップの所要時間t1と、L/vで表される該等速移動ステップの所要時間t2と、v/bで表される該減速ステップの所要時間t3と、の和Tが最小値に近づくように該相対速度vの値を導出する速度導出部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザビームを被測定物の表面に照射して被測定物の高さを測定する機能を備える測定装置、及び該測定装置を含む加工装置に関する。
半導体デバイスを搭載したデバイスチップは、複数のデバイスが表面に形成された半導体ウェーハ等の基板をデバイス毎に分割することで形成される。まず、互いに交差する複数のストリートと呼ばれる分割予定ラインにより基板の表面を区画し、区画された各領域に半導体デバイスを形成する。その後、該基板をストリートに沿って分割すると、個々のデバイスチップを形成できる。
該基板の分割には、例えば、円環状の切削ブレードが装着された切削ユニットを備える切削装置、または、レーザビームを照射するレーザ加工ユニットを備えるレーザ加工装置が用いられる(例えば、特許文献1参照)。これらの加工装置は、被加工物を保持するチャックテーブルを備え、チャックテーブルに保持された被加工物を切削ユニットやレーザ加工ユニット等の加工ユニットで加工する。
ストリートに沿って被加工物を加工する際には、まず、該ストリートの一端の上方に加工ユニットを位置付け、被加工物を加工しながらチャックテーブル及び加工ユニットを該ストリートに沿って移動させる。このとき、該被加工物の表面には微小な凹凸形状が含まれる場合があるため、該被加工物の加工を高品位で実施するためには各所の高さに応じて加工ユニットの高さを調整しながら加工を実施する必要がある。
そのため、加工を実施する前に予めストリートに沿って被加工物の各所の高さを測定する。被加工物の高さの測定は、例えば、被加工物の表面に測定用のレーザビームを照射し該被加工物から反射される該レーザビームを観測することで実施する。この際、レーザビームを発振する測定ユニット及びチャックテーブルを被加工物の加工時と同様に相対的に移動させる(例えば、特許文献2参照)。
なお、加工や測定を均一な精度で実施するために、被加工物の加工中と、高さの測定中と、のいずれにおいても加工ユニットまたは測定ユニットと、チャックテーブルと、の相対速度は一定とされる。被加工物の加工時の相対速度は、被加工物を所定の加工条件で高精度に加工するために最適な速度に設定される。その一方で、被加工物の高さの測定は被加工物の加工よりも高速に実施できるため、測定の所要時間を最小化できるように高さの測定時の該相対速度は出来るだけ速い速度に設定される。
特開2015−18965号公報 特開2012−179644号公報
チャックテーブル及び測定ユニットは、例えば、ボールねじ及びモータを備える直動アクチュエータで構成される移動ユニットにより相対的に移動される。被測定物の高さの測定を所定の速度で実施するためには、該移動を開始してから該所定の速度に達するまで加速させた後にレーザビームを被測定物に照射する必要がある。また、測定が完了し被測定物に照射されるレーザビームが被測定物を通りすぎた後、該所定の速度から速度がゼロとなるまでの減速が必要となる。
加速及び減速は、それぞれ、該直動アクチュエータにより一定の加速度で実施される。そのため、加速及び減速の所要時間は、被測定物の高さの測定時におけるチャックテーブル及び測定ユニットの相対速度が速いほど長くなる。そして、例えば、小型の被測定物の高さを測定する場合、被測定物にレーザビームを照射して各所の高さを測定する実測定時間に比して、加速及び減速の所要時間が長くなる。そのため、測定時の該所定の速度を速くすると、むしろ加速及び減速を含めた全体の所要時間が長くなる場合がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被測定物の高さの測定時のチャックテーブル及び測定ユニットの相対速度の値を測定の所要時間が短くなるように導出できる装置を提供することである。
本発明の一態様によると、表面にストリートが設定された被測定物を保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被測定物にレーザビームを照射して該ストリートに沿って該被測定物の高さを測定する測定ステップを実施できる測定ユニットと、該チャックテーブル及び該測定ユニットを該ストリートに沿った送り方向に相対的に移動させる移動ユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備える測定装置であって、該移動ユニットは、該チャックテーブル及び該測定ユニットの該送り方向における相対速度がゼロからvになるまで一定の加速度aで該チャックテーブル及び該測定ユニットを相対的に加速させる加速ステップと、該加速ステップの後に、該チャックテーブル及び該測定ユニットを該送り方向における相対速度vで該送り方向に沿って相対的に移動させる等速移動ステップと、該等速移動ステップの後、該チャックテーブル及び該測定ユニットの該送り方向における相対速度がvからゼロになるまで一定の加速度bで該チャックテーブル及び該測定ユニットを相対的に減速させる減速ステップと、を実施する機能を有し、該制御ユニットは、該移動ユニットに該等速移動ステップを実施させながら該測定ユニットに該測定ステップを実施させる機能を備え、該測定ステップで該レーザビームが照射される該ストリートの長さをLとしたときに、v/aで表される該加速ステップの所要時間t1と、L/vで表される該等速移動ステップの所要時間t2と、v/bで表される該減速ステップの所要時間t3と、の和T=t1+t2+t3が最小値に近づくように該相対速度vの値を導出する速度導出部を備えることを特徴とする測定装置が提供される。
好ましくは、該速度導出部は、該測定ステップを実施可能な速度の許容範囲で段階的に設定された複数の速度の選択肢の中から該Tが最小となる該相対速度vの値を導出する。
また、好ましくは、該制御ユニットは、該速度導出部により導出された該相対速度vの値が該等速移動ステップにおいて該移動ユニットが該チャックテーブル及び該測定ユニットを該送り方向において相対的に移動させる際の相対速度として登録される移動速度登録部をさらに備える。
さらに、好ましくは、該移動ユニットは、該加速ステップの前に、該加速ステップを実施する間に該チャックテーブル及び該測定ユニットが相対的に移動する該送り方向における移動距離以上に該チャックテーブルに保持された被測定物から該送り方向に離間する位置であって、かつ、該ストリートの延長線の上方の位置に該測定ユニットが位置するように該チャックテーブル及び測定ユニットを相対的に位置付ける準備ステップを実施する機能を有する。
また、本発明の他の一態様によると、該測定装置を含む加工装置であって、該チャックテーブルに保持された被測定物を該ストリートに沿って切削して該被加工物に所定の深さの切削溝を形成する切削ユニットをさらに備え、該測定ユニットで測定した該ストリートに沿った被加工物の高さに基づいて該切削ユニットの高さを調節しながら該ストリートに沿って該被測定物を切削できることを特徴とする加工装置が提供される。
また、本発明のさらに他の一態様によると、該測定装置を含む加工装置であって、該チャックテーブルに保持された被測定物に該ストリートに沿って加工用のレーザビームを集光し該被加工物をレーザ加工するレーザ加工ユニットをさらに備え、該測定ユニットで測定した該ストリートに沿った該被加工物の高さに基づいて該加工用のレーザビームの集光点を所定の深さに位置付けるように該集光点の高さを調節しながら該被測定物に該加工用のレーザビームを照射できることを特徴とする加工装置が提供される。
本発明の一態様にかかる測定装置では、加速及び減速の所要時間も含めた被加工物の高さ測定の所要時間が最小に近づくようにチャックテーブル及び測定ユニットの相対速度vの値を制御ユニットが導出する。加速ステップの所要時間t1と、等速移動ステップの所要時間t2と、減速ステップの所要時間t3と、をそれぞれvで表し、t1、t2、及びt3の和Tが最小に近づくように該相対速度vの該値を導出する。
被測定物の高さの測定時には、導出された相対速度vが該値となるようにチャックテーブル及び測定ユニットを加速し、相対速度vが該値のまま等速移動させながら高さ測定を実施し、その後チャックテーブル及び測定ユニットを減速する。このように高さ測定を実施すると、加減速を含めた総所要時間を短縮化できる。
したがって、本発明の一態様によると、被測定物の高さの測定時のチャックテーブル及び測定ユニットの相対速度の値を測定の所要時間が短くなるように導出できる装置が提供される。
切削装置を模式的に示す斜視図である。 移動ユニットを模式的に示す側面図である。 加速ステップと、等速移動ステップと、減速ステップと、を模式的に示す斜視図である。 図4(A)は、等速移動ステップにおける相対速度が比較的小さい場合の該相対速度の時間変化を表すグラフであり、図4(B)は、等速移動ステップにおける相対速度が比較的大きい場合の該相対速度の時間変化を表すグラフである。 チャックテーブル及び測定ユニットの相対速度と、高さ測定の所要時間と、の関係の一例を示すグラフである。 被測定物の高さを測定する方法のフローを示すフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、図3を用いて、本実施形態に係る測定装置により高さが測定される被測定物1について説明する。
被測定物1は、例えば、Si(シリコン)、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(ガリウムナイトライド)、GaAs(ヒ化ガリウム)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板等である。該ガラスは、例えば、アルカリガラス、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス等である。または、被測定物1は、QFN(Quad Flat Non-leaded Package)と呼ばれるパッケージ技術において、分割されることにより個々のパッケージとなる基板である。
被測定物1の表面には、互いに交差する複数のストリート3と呼ばれる分割予定ラインが設定され、該ストリート3によって区画された各領域には、半導体デバイスや光デバイス等のデバイス5が形成されている。被測定物1がストリート3に沿ってデバイス5毎に分割されると、個々のデバイスチップが形成される。
被測定物1を加工する際には、例えば、環状のフレーム9の開口を塞ぐように張られたテープ7を被測定物1の裏面側に貼着してフレームユニットを形成する。被測定物1は、フレームユニットの状態で加工装置に搬入され加工装置が備える加工ユニットにより加工される。図1には、被測定物1を切削加工する切削装置2が示されている。
切削装置2は、被測定物1をストリート3に沿って切削して被測定物1を個々のデバイスチップに分割する加工装置である。切削装置2は、被測定物1の高さをストリート3に沿って測定する測定ユニット42を備える測定装置としても機能する。切削装置2は、ストリート3に沿った被測定物1の高さを測定し、測定された高さの値に基づいて切削ユニットの高さを制御しつつ被測定物1をストリート3に沿って切削する。以下、本実施形態に係る測定装置の一例として、切削装置2について説明する。
図1に示す通り、切削装置2は、各構成要素を支持する装置基台4を備えている。装置基台4の中央上部には、X軸移動テーブル6と、該X軸移動テーブル6をX軸方向(加工送り方向)に移動させるX軸方向移動機構(移動ユニット)と、該X軸方向移動機構を覆う蛇腹のカバー(不図示)及び排水路20と、が設けられている。該X軸方向移動機構は、X軸方向に沿った一対のX軸ガイドレール12を備えており、X軸ガイドレール12にはX軸移動テーブル6がスライド可能に取り付けられている。
図2は、X軸方向移動機構(移動ユニット)を模式的に示す側面図である。図2では、一対のX軸ガイドレール12の一方が省略されている。X軸移動テーブル6の下面側には、ナット部14aが設けられている。ナット部14aには、X軸ガイドレール12に平行なX軸ボールねじ14が螺合されている。X軸ボールねじ14の一端部には、X軸パルスモータ16が連結されている。X軸パルスモータ16でX軸ボールねじ14を回転させると、X軸移動テーブル6はX軸ガイドレール12に沿ってX軸方向に移動する。
再び図1を使用して説明する。X軸移動テーブル6上には、被測定物1を吸引、保持するためのチャックテーブル8が設けられている。チャックテーブル8の表面(上面)は、被測定物1を吸引、保持する保持面8aとなる。この保持面8aは、チャックテーブル8の内部に形成された流路(不図示)を介して吸引源(不図示)に接続されている。該保持面8aの周囲には、テープ7を介して該被測定物1を保持する環状のフレーム9を固定するためのクランプ10が配設されている。
チャックテーブル8は、上述したX軸方向移動機構によりX軸方向に送られる。すなわち、該X軸方向移動機構は、チャックテーブル8と、後述の測定ユニット42と、をX軸方向に沿って相対的に移動させる移動ユニット4aとして機能する。移動ユニット4aは、チャックテーブル8と、後述の切削ユニット40と、をX軸方向に沿って相対的に移動させる機能をさらに有する。
チャックテーブル8は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、保持面8aに垂直な回転軸の周りに回転可能である。被測定物1を保持したチャックテーブル8を回転させて被測定物1のストリート3と、X軸方向と、を合わせることにより、移動ユニット4aを作動させて被測定物1の高さをストリート3に沿って測定できるようになる。また、切削ユニット40により被測定物1をストリート3に沿って切削できるようになる。
装置基台4の上面には、被測定物1を切削する2つの切削ユニット18を支持する門型の支持構造22が、X軸方向移動機構を跨ぐように配置されている。支持構造22の前面上部には、Y軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール24を備えている。
Y軸ガイドレール24には、切削ユニット18のそれぞれに対応する2つのY軸移動プレート26aがスライド可能に取り付けられている。それぞれのY軸移動プレート26aの裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール24に平行なY軸ボールねじ28が螺合されている。
Y軸ボールねじ28の一端部には、Y軸パルスモータ30が連結されている。Y軸パルスモータ30でY軸ボールねじ28を回転させると、対応するY軸移動プレート26aは、Y軸ガイドレール24に沿ってY軸方向に移動する。Y軸移動プレート26aの表面(前面)には、それぞれ、Z軸方向に沿った一対のZ軸ガイドレール32が設けられている。それぞれのZ軸ガイドレール32には、Z軸移動プレート26bがスライド可能に取り付けられている。
Z軸移動プレート26bの裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール32に平行なZ軸ボールねじ34が螺合されている。Z軸ボールねじ34の一端部には、Z軸パルスモータ36が連結されている。Z軸パルスモータ36でZ軸ボールねじ34を回転させれば、Z軸移動プレート26bは、Z軸ガイドレール32に沿ってZ軸方向(切り込み送り方向)に移動する。
2つのZ軸移動プレート26bの下部には、被測定物1を加工する切削ユニット18と、チャックテーブル8に保持された被測定物1を撮像できる撮像ユニット(カメラ)38と、被測定物1の高さを測定する測定ユニット42と、が固定されている。
Y軸移動プレート26aをY軸方向に移動させれば、切削ユニット18、撮像ユニット38、及び測定ユニット42はY軸方向(割り出し送り方向)に移動する。また、Z軸移動プレート26bをZ軸方向に移動させれば、切削ユニット18、撮像ユニット38、及び測定ユニット42はZ軸方向(切り込み送り方向)に移動する。
切削ユニット18は、Y軸方向に平行な回転軸を構成するスピンドル(不図示)の一端側に装着された円環状の切削ブレード18aを備えている。スピンドルの他端側にはモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、スピンドルに装着された切削ブレード18aを回転できる。切削ブレード18aの外周部には、被測定物1に切り込ませるための切り刃が固定されている。切削ユニット18は、チャックテーブル8に保持された被測定物1をストリート3に沿って切削して被測定物1に所定の深さの切削溝を形成する。
切削ユニット18を特定の高さに位置付けたとき、切削ブレード18aの切り刃の刃先の下端の高さ位置は該切削ブレード18aの個体差や消耗状態の差、取り付け状態の差等により一定とはならない。そこで、刃先の下端を切削に適した高さ位置に位置付けられるように刃先検出ユニット40によりセットアップ工程が実施される。セットアップ工程では、刃先の高さが所定の位置に位置付けられたことが確認されたときの切削ユニット18の高さ位置が検出される。
被測定物1の上面には微小な凹凸形状が形成されている場合がある。被測定物1の加工を高品位で実施するためにはストリート3の各所の高さに応じて切削ユニット18の高さを調整しながら被測定物1の切削を実施しなければならない。そこで、被測定物1を加工する前に予め測定ユニット42により被測定物1の上面の高さをストリート3に沿って測定する。測定ユニット42は、測定用のレーザビームを下方に照射する機能と、該測定ユニット42に戻る該レーザビームを受光する機能と、を備える。
測定ユニット42の下方に被測定物1が配されている場合、被測定物1の上面に照射されたレーザビームは該被測定物1の上面により反射され、該測定ユニット42に進む。測定ユニット42は、被測定物1の上面により反射された該レーザビームを受光し、該レーザビームを解析して該上面までの距離を計算する。すなわち、該測定ユニット42は、該レーザビームが照射された箇所における被測定物1の上面の高さを測定できる。
切削装置2は、さらに、制御ユニット44を備えている。制御ユニット44は、切削ユニット18、チャックテーブル8、各移動機構、撮像ユニット38、刃先検出ユニット40、測定ユニット42等の切削装置2の各構成要素を制御する機能を有する。制御ユニット44の機能は、例えば、装置制御用コンピュータのソフトウェアとして実現される。
被測定物1の上面の高さを測定する際には、上述の移動ユニット4aを作動させてX軸移動テーブル6に載るチャックテーブル8を保持面8aに平行なX軸方向に沿って移動させる。該移動ユニット4aによるチャックテーブル8の移動について図2を用いて詳述する。図2は、移動ユニット4aを模式的に示す側面図である。チャックテーブル8は、保持面8aに平行なX軸方向において測定ユニット42に対して相対的に移動する。
チャックテーブル8の保持面8aの上には被測定物1が保持される。該被測定物1の上面の高さの測定を実施する際には、図2に示す通り、測定ユニット42にレーザビーム42aを発振させ下方に照射させながらチャックテーブル8を移動させて被測定物1に該レーザビーム42aを照射する。
すなわち、該レーザビーム42aは該被測定物1の上面にX軸方向に沿って直線状に次々と照射される。該被測定物1の上面で反射されたレーザビームを測定ユニット42で受光することで、レーザビーム42aの被照射箇所の高さを測定できる。
測定中にチャックテーブル8の速度が変化すると、被測定物1の高さの測定環境に変化が生じる。そのため、高さ測定を実施している間、チャックテーブル8及び測定ユニット42の該保持面8aに平行なX軸方向における相対速度を一定とする。以下、チャックテーブル8及び測定ユニット42の相対速度というときは、該保持面8aに平行なX軸方向における相対速度をいうものとする。
測定を開始する前は、チャックテーブル8及び測定ユニット42は相対速度ゼロで相対的に停止している。そのため、測定を実施する前に該相対速度が所定の値となるまで加速する必要がある。移動ユニット4aは、X軸ボールねじ14及びX軸パルスモータ16を備える直動アクチュエータであり、該相対速度は所定の加速度で上昇する。また、測定を実施した後、チャックテーブル8及び測定ユニット42を相対速度がゼロとなるまで減速する必要がある。この際、該相対速度は所定の加速度で減少する。
測定中の該相対速度が大きい程該レーザビームがストリート3の一端から他端まで早く照射されるため、一見すると、該相対速度を可能な限り上昇させることが高さ測定の所要時間の短縮化に有効であるように思われる。しかし、該相対速度を上昇させると加速及び減速の所要時間が長くなり、かえって高さ測定に係る総所要時間が長くなる場合がある。
そこで、本実施形態に係る測定装置である切削装置2の制御ユニット44は、チャックテーブル8及び測定ユニット42の加速及び減速の所要時間を含めて被測定物1の高さの測定の総所要時間が最小値に近づくように測定時の該相対速度の値を導出する。以下、該相対速度の値の導出過程について詳述する。
移動ユニット4aの動作をチャックテーブル8及び測定ユニット42を相対的に一定の加速度aで加速させる加速ステップと、該相対速度vで移動させる等速移動ステップと、一定の加速度bで減速させる減速ステップと、の3つのステップに分けて検討する。図3は、加速ステップと、等速移動ステップと、減速ステップと、を模式的に示す斜視図である。
加速ステップでは、チャックテーブル8及び測定ユニット42のX軸方向(送り方向)における相対速度がゼロからvになるまで加速度aで相対的に加速する。相対速度がvになる前にレーザビーム42aが被測定物1に照射されないように、加速ステップを実施する前に測定ユニット42と、被測定物1と、を互いにX軸方向(送り方向)に余裕幅11aと呼ばれる所定の距離以上に離間させておく。
すなわち、被測定物1から該送り方向に余裕幅11a以上に離間する位置であって、かつ、該ストリート3の延長線の上方の位置に該測定ユニット42が位置するように該チャックテーブル8及び測定ユニット42を相対的に位置付ける準備ステップが実施される。そして、準備ステップが実施された後で、該チャックテーブル8及び測定ユニット42の該相対速度がvになるまで該チャックテーブル8及び測定ユニット42を相対的に加速する加速ステップが実施される。
加速ステップでは、相対速度がゼロからvとなるまで加速度aでチャックテーブル8及び測定ユニット42が加速される。加速ステップの所要時間をt1としたとき、該所要時間t1はv/aで表される。なお、余裕幅11aは、該加速ステップが実施される間に該チャックテーブル8及び該測定ユニット42が相対的に移動する移動距離に相当し、等速移動ステップにおける相対速度vの値と、加速ステップにおける加速度aの値と、から算出される。
加速ステップの次に実施される等速移動ステップでは、チャックテーブル8及び測定ユニット42を相対速度vで該送り方向に相対的に移動させる。移動ユニット4aにより該等速移動ステップが実施されている間、制御ユニット44は測定ユニット42にストリート3に沿って被測定物1の高さを測定する測定ステップを実施させる。測定対象となるストリート3の長さをLとしたとき、等速移動ステップの所要時間t2はL/vで表される。
制御ユニット44は、レーザビーム42aが被測定物1を過ぎてから移動ユニット4aに減速ステップを実施させる。等速移動ステップの次に実施される減速ステップでは、チャックテーブル8及び測定ユニット42の相対速度がvからゼロになるまで加速度bで両者が減速される。
減速ステップでは、相対速度がゼロになるまでの間にチャックテーブル8及び該測定ユニット42が相対的に余裕幅11b以上移動し、停止位置13bで相対的に停止する。そして、減速ステップの所要時間をt3としたとき、該所要時間t3はv/bで表される。余裕幅11bは、等速移動ステップにおける相対速度vの値により決定される。
各ステップの所要時間と、チャックテーブル8及び測定ユニット42の相対速度と、の関係について説明する。図4(A)は、等速移動ステップにおける相対速度vの値が比較的小さい場合の該相対速度の時間変化を表すグラフであり、図4(B)は、等速移動ステップにおける相対速度vの値が比較的大きい場合の該相対速度の時間変化を表すグラフである。
図4(A)に示すグラフ46aは、等速移動ステップにおける該相対速度vの値がV1である場合の相対速度の時間変化であり、図4(B)に示すグラフ46bは、等速移動ステップにおける該相対速度vの値がV1の2倍のV2である場合の相対速度の時間変化である。
グラフ46aと、グラフ46bと、を比較すると、V2がV1の2倍であるため、グラフ46bに示す例における等速移動ステップの所要時間t2はグラフ46aに示す例における等速移動ステップの所要時間t2の半分となる。その一方で、グラフ46bに示す例における加速ステップの所要時間t1及び減速ステップの所要時間t3は、それぞれ、グラフ46aに示す例における加速ステップの所要時間t1及び減速ステップの所要時間t3の2倍となる。
ストリート3の長さLが短く、等速移動ステップにおける該相対速度vの値を大きくしたときにt2の減少量よりもt1及びt3の総増大量の方が大きくなる場合、相対速度vの値を大きくすると相対的に各ステップの所要時間の和Tが長くなる。
そこで、測定装置としての機能を有する切削装置2では、加速ステップの所要時間t1及び減速ステップの所要時間t3を含め、各ステップの所要時間の和T=t1+t2+t3が最小値に近づくように等速移動ステップにおける相対速度vの値を導出する。例えば、制御ユニット44は、相対速度vの該値を導出する速度導出部44aを備える。
さらに、制御ユニット44は、速度導出部44aにより導出された該相対速度vの値が登録される移動速度登録部44bを備える。そして、制御ユニット44は、等速移動ステップにおいて移動ユニット4aがチャックテーブル8及び測定ユニット42を該送り方向において相対的に移動させる際、該移動速度登録部44bに登録された相対速度vを読み出す。
移動ユニット4aは、該相対速度vを基に、準備ステップにおいてチャックテーブル8及び測定ユニット42を位置付けるべき相対位置を導出し、準備ステップでは該相対位置にチャックテーブル8及び測定ユニット42を位置付ける。移動ユニット4aは、加速ステップでは該相対速度vになるように加速度aでチャックテーブル8及び測定ユニット42を相対的に加速し、等速移動ステップでは該相対速度vで両者を相対移動させ、減速ステップでは相対速度がゼロになるように加速度bで両者を相対的に減速させる。
次に、速度導出部44aによる相対速度vの該値の導出について説明する。速度導出部44aには、ストリート3の長さL、加速ステップにおける加速度a、及び減速ステップにおける加速度bが入力される。そして、等速移動ステップにおけるチャックテーブル8及び測定ユニット42の相対速度vを様々に変化させた場合の各ステップの所要時間の和Tを計算する。そして、該和Tが最小値に最も近づく際の相対速度vの値を導出する。
図5は、相対速度vと、高さ測定の所要時間の和Tと、の関係の一例を示すグラフである。例えば、該測定ステップを実施可能な相対速度の許容範囲で段階的に設定された複数の相対速度の選択肢の中から所要時間の和Tが最小となる相対速度vの値が導出される。具体的には、相対速度を300mm/sから750mm/sまで、50mm/s刻みで設定し、それぞれ所要時間の和Tを計算した。なお、図5に示す例においては、加速ステップにおける加速度aと、減速ステップにおける加速度bと、の絶対値を同じにした。
図5には、第1の方向に沿ったストリート3の数と、該第1の方向に直交する第2の方向に沿ったストリート3の数と、がそれぞれ10である1辺の長さが100mmの正方形状の被測定物1の高さがストリート3に沿って測定される場合の例が示されている。該被測定物1では、すべてのストリート3の長さLが100mmとなるため、一つのストリート3について計算を実施して相対速度vの該値を導出し、すべてのストリート3に沿って相対速度vで被測定物1の高さを測定すればよい。
図5に示す例においては、等速移動ステップにおけるチャックテーブル8及び測定ユニット42の相対速度vが450mm/sであるとき、各ステップの所要時間の和Tが最小となることがわかる。
相対速度vの値が導出されると、相対速度vの該値を加速度aで除することで加速ステップの所要時間t1が算出される。また、加速ステップでは、チャックテーブル8及び測定ユニット42が加速度aで加速されながら相対的に移動するため、加速ステップの余裕幅11a(図3参照)は、相対速度vの該値に所要時間t1及び0.5を乗じることで算出できる。余裕幅11aを算出できると、加速ステップを開始する際のチャックテーブル8及び測定ユニット42の相対位置を決定できる。
次に、本実施形態に係る測定装置である切削装置2を使用して、被測定物1の高さをストリート3に沿って測定する方法について説明する。図6は、該方法の各ステップのフローを示すフローチャートである。該方法では、まず、該等速移動ステップにおけるチャックテーブル8及び測定ユニット42の相対速度vを導出する速度導出ステップを実施する。
速度導出ステップでは、該加速ステップの所要時間t1と、該等速移動ステップの所要時間t2と、該減速ステップの所要時間t3と、の和T=t1+t2+t3が最小値に近づくように該相対速度vの値を導出する。この際、被測定物1のストリート3の長さL、加速ステップにおける加速度a、及び減速ステップにおける加速度bが導出に使用される。該速度導出ステップは例えば制御ユニット44の速度導出部44aにより実施され、導出された相対速度vは制御ユニット44の移動速度登録部44bに登録される。
被測定物1の高さを測定する該方法では、次に、測定ユニット42及び被測定物1を保持するチャックテーブル8を相対的に移動させて上述の準備ステップを実施する。準備ステップでは、該速度導出ステップで導出され移動速度登録部44bに登録された該相対速度vに基づいて計算された余裕幅11a以上に互いに離間する相対位置にチャックテーブル8及び測定ユニット42を位置付ける。
次に、該加速ステップと、該等速移動ステップと、該減速ステップと、を連続して実施する。なお、該等速移動ステップでは、測定ユニット42により被測定物1の高さを測定する該測定ステップを実施する。
本実施形態に係る測定装置である切削装置2を使用して、被測定物1を加工する方法では、被測定物1の高さを測定する該方法を実施した後、さらに、被測定物1を加工する加工ステップを実施する。該加工ステップでは、該測定ステップにより測定されたストリート3に沿った被測定物1の高さに基づいて切削ユニット(加工ユニット)40の高さを制御しつつ該被測定物1を切削ユニット(加工ユニット)40で切削(加工)する。
以上に説明するように、本実施形態に係る測定装置によると、チャックテーブル8及び測定ユニット42の加速及び減速の所要時間を含めて被測定物1の高さの測定全体の所要時間の和Tが短くなるように測定時の相対速度vの値を導出できる。導出された相対速度vの該値に基づいて被測定物1の高さ測定を実施すると、測定が高効率となり測定を早く終了できる。
そして、切削装置2では、測定ユニット42で測定したストリート3に沿った被測定物1の高さに基づいて切削ユニット18の高さを調整しながら、該ストリート3に沿って被測定物1を切削する。そのため、被測定物1は高品位に切削され個々のデバイスチップに分割される。
なお、上述の実施形態では、被測定物1が矩形状である場合について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。例えば、該被測定物1は円板状の基板でもよく、この場合、速度導出部44aには、ストリート3の長さLに代えて該被測定物1の径が入力される。速度導出部44aは、入力された被測定物1の径、及びストリート3の数等のデータから、被測定物1に設定されるすべてのストリート3の長さをそれぞれ求める。
円板状の被測定物1はストリート3の長さがそれぞれ異なり、それぞれのストリート3で高さ測定の所要時間を最小とする相対速度vの値が異なる。しかし、高さ測定時にチャックテーブル8及び測定ユニット42の相対速度vをストリート3毎に変化させると、測定環境がそれぞれ異なるようになるため、安定的な測定結果が得られない。
そこで、全ストリート3の高さ測定で共通して設定される相対速度vの値を導出するように、全ストリート3における加速ステップ、等速移動ステップ、及び減速ステップの所要時間の和Tの総和を計算して、該総和が最小値に近づくように該共通する相対速度vの値を導出してもよい。
また、上述の実施形態では、本発明の一態様に係る測定装置が被測定物1をストリート3に沿って切削ブレード18aで切削する切削装置2に組み込まれている場合を例に説明したが、本発明の一態様に係る測定装置はこれに限定されない。該測定装置は、例えば、ストリート3に沿って被測定物1の表面に該被測定物1が吸収性を有する波長のレーザビームを照射して被測定物1をアブレーション加工するレーザ加工装置に組み込まれていてもよい。
すなわち、該レーザ加工装置は、チャックテーブルに保持された被測定物1にストリート3に沿って加工用のレーザビームを集光し被測定物1をレーザ加工するレーザ加工ユニットを備える。そして、該レーザ加工装置は、測定ユニットで測定したストリート3に沿った被測定物1の高さに基づいて該加工用のレーザビームの集光点を所定の深さに位置付けるように該集光点の高さを調節しながら被測定物1に該加工用のレーザビームを照射する。
レーザ加工ユニットは、被測定物1が透過性を有する波長のレーザビームを被測定物1の内部に集光させ、多光子吸収過程により改質層を形成するレーザ加工ユニットでもよい。被測定物1の内部にストリート3に沿った改質層を形成し、該改質層から被測定物1の厚さ方向にクラックを伸長させると、被測定物1を該ストリート3に沿って分割できる。または、該レーザ加工ユニットは、被測定物1が吸収性を有する波長のレーザビームを被測定物1の表面に集光させて被測定物1のアブレーション加工を実施してもよい。
また、該装置は被測定物1を分割する必要はなく、例えば、表面に低誘電率材料で形成された膜(Low−k膜)が積層された被測定物1の該膜を除去してストリート3に沿った加工溝を形成してもよい。被測定物1の各所の高さに合わせて加工ユニットの高さを調整しつつ被測定物1に該加工溝を形成できるため、所定の深さの該加工溝を高精度に形成できる。
さらに、本発明の一態様に係る装置は、加工ユニットを有する加工装置に限定されない。例えば、被測定物1の表面の高さをストリート3に沿って測定する機能を有する測定装置でもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 被測定物
3 ストリート
5 デバイス
7 テープ
9 環状フレーム
11a,11b 余裕幅
13a 移動開始位置
13b 停止位置
2 切削装置
4 装置基台
4a 移動ユニット
6 X軸移動テーブル
8 チャックテーブル
8a 保持面
10 クランプ
12,24,32 ガイドレール
14,28,34 ボールねじ
14a ナット部
16,30,36 パルスモータ
18 切削ユニット
18a 切削ブレード
20 排水路
22 支持構造
26a,26b 移動プレート
38 撮像ユニット(カメラ)
40 刃先検出ユニット
42 測定ユニット
42a レーザビーム
44 制御ユニット
46a,46b グラフ

Claims (6)

  1. 表面にストリートが設定された被測定物を保持面で保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された被測定物にレーザビームを照射して該ストリートに沿って該被測定物の高さを測定する測定ステップを実施できる測定ユニットと、
    該チャックテーブル及び該測定ユニットを該ストリートに沿った送り方向に相対的に移動させる移動ユニットと、
    各構成要素を制御する制御ユニットと、を備える測定装置であって、
    該移動ユニットは、
    該チャックテーブル及び該測定ユニットの該送り方向における相対速度がゼロからvになるまで一定の加速度aで該チャックテーブル及び該測定ユニットを相対的に加速させる加速ステップと、
    該加速ステップの後に、該チャックテーブル及び該測定ユニットを該送り方向における相対速度vで該送り方向に沿って相対的に移動させる等速移動ステップと、
    該等速移動ステップの後、該チャックテーブル及び該測定ユニットの該送り方向における相対速度がvからゼロになるまで一定の加速度bで該チャックテーブル及び該測定ユニットを相対的に減速させる減速ステップと、を実施する機能を有し、
    該制御ユニットは、
    該移動ユニットに該等速移動ステップを実施させながら該測定ユニットに該測定ステップを実施させる機能を備え、
    該測定ステップで該レーザビームが照射される該ストリートの長さをLとしたときに、v/aで表される該加速ステップの所要時間t1と、L/vで表される該等速移動ステップの所要時間t2と、v/bで表される該減速ステップの所要時間t3と、の和T=t1+t2+t3が最小値に近づくように該相対速度vの値を導出する速度導出部を備えることを特徴とする測定装置。
  2. 該速度導出部は、該測定ステップを実施可能な速度の許容範囲で段階的に設定された複数の速度の選択肢の中から該Tが最小となる該相対速度vの値を導出することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  3. 該制御ユニットは、該速度導出部により導出された該相対速度vの値が該等速移動ステップにおいて該移動ユニットが該チャックテーブル及び該測定ユニットを該送り方向において相対的に移動させる際の相対速度として登録される移動速度登録部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 該移動ユニットは、該加速ステップの前に、該加速ステップを実施する間に該チャックテーブル及び該測定ユニットが相対的に移動する該送り方向における移動距離以上に該チャックテーブルに保持された被測定物から該送り方向に離間する位置であって、かつ、該ストリートの延長線の上方の位置に該測定ユニットが位置するように該チャックテーブル及び測定ユニットを相対的に位置付ける準備ステップを実施する機能を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の測定装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の測定装置を含む加工装置であって、
    該チャックテーブルに保持された被測定物を該ストリートに沿って切削して該被加工物に所定の深さの切削溝を形成する切削ユニットをさらに備え、
    該測定ユニットで測定した該ストリートに沿った被加工物の高さに基づいて該切削ユニットの高さを調節しながら該ストリートに沿って該被測定物を切削できることを特徴とする加工装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の測定装置を含む加工装置であって、
    該チャックテーブルに保持された被測定物に該ストリートに沿って加工用のレーザビームを集光し該被加工物をレーザ加工するレーザ加工ユニットをさらに備え、
    該測定ユニットで測定した該ストリートに沿った該被加工物の高さに基づいて該加工用のレーザビームの集光点を所定の深さに位置付けるように該集光点の高さを調節しながら該被測定物に該加工用のレーザビームを照射できることを特徴とする加工装置。
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