JP2020095231A - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体を十分に加熱すると共に定着動作後の記録媒体の定着ベルトからの剥離性を確保する。【解決手段】無端状の定着ベルト22と、定着ベルト22を加圧する加圧ローラ23と、定着ベルト22の内側に、当該定着ベルト22を介して加圧ローラ23に当接して定着ニップN1,N2を形成するニップ形成部材32と、定着ベルト22の内側で、ニップ形成部材32を支持するステー33とを備えた定着装置7であって、ニップ形成部材32は、第一定着ニップN1を形成する第一ニップ形成部32aと、当該第一ニップ形成部32aよりも加圧ローラ23側で、かつ、用紙搬送方向下流側に設けられ、定着ベルト22を介して加圧ローラ23に当接して第二定着ニップN2を形成する第二ニップ形成部32eと、第一ニップ形成部32aの記録媒体搬送方向下流側に設けられ、ステー33によって支持される被支持部32cとを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置においては、未定着画像が形成された用紙などの記録媒体を、定着装置の定着ベルトと加圧部材との間に形成される定着ニップに搬送し、記録媒体を加圧および加熱することにより、記録媒体の表面に画像を定着させる。
そして定着装置には、定着ベルトの内側に、定着ベルトを介して加圧部材に当接して、定着ニップを形成するニップ形成部材と、ニップ形成部材を支持する支持部材とが設けられる。
この種の定着装置では、定着ニップを通過した記録媒体を定着ベルトから剥離させ、下流側へ搬送することが必要になる。そして、記録媒体の定着ベルトからの剥離性を向上させるために、定着ニップ通過後の記録媒体の搬送方向と定着ベルトとの角度である剥離角度を大きく設けることにより、記録媒体の剥離性を向上させる手法が既に知られている。
例えば特許文献1(特開2014−66851号公報)の定着装置100では、図9に示すように、ニップ板103が、定着ベルト101を介して加圧ローラ102に当接して、定着ニップNを形成している。ニップ板103は、平坦な板状部103aと、板状部103aの後端から下方へ向けて延びる屈曲部103bと、屈曲部103bの下端から後方へ向けて延びる底部103c等を有する。定着ニップNで加熱および加圧された用紙Sは、屈曲部103bによってその搬送方向が変化する。つまり、用紙Sの搬送方向と定着ベルト101との間に剥離角αをなし、定着ベルト101から剥離される。
特許文献1のように、定着ニップの下流側に、加圧部材の側へ屈曲した屈曲部を設けることで、記録媒体の定着ベルトからの剥離角を大きく設けることができ、記録媒体の剥離性を向上させることができる。しかし、特許文献1のような構成では、屈曲部103bから下流側の部分が加圧部材に当接していないため、この部分で加圧部材との間にニップ部を形成することができず、定着ニップの搬送方向長さが小さくなってしまうという問題があった。従って、定着装置の構成によっては、記録媒体を十分に加熱することができなくなってしまうという問題があった。
このような事情から、本発明では、記録媒体を十分に加熱すると共に定着動作後の記録媒体の定着ベルトからの剥離性を確保することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明は、無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトを加圧する加圧部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、当該定着ベルトを介して前記加圧部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトを加熱するための加熱部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材を支持する支持部材とを備えた定着装置であって、前記ニップ形成部材は、前記定着ベルトを介して前記加圧部材に当接し、第一定着ニップを形成する第一ニップ形成部と、当該第一ニップ形成部の記録媒体搬送方向下流側に設けられ、前記定着ベルトを介して前記加圧部材に当接して第二定着ニップを形成する第二ニップ形成部と、前記ニップ形成部材の延在方向が変化する変曲部とを有し、前記支持部材によって、直接または間接的に当接される、前記第一ニップ形成部の記録媒体搬送方向下流側部分を被支持部とすると、前記記録媒体搬送方向において、前記被支持部の位置、あるいは、それよりも下流側に前記変曲部が設けられ、当該変曲部の下流側に、前記第二ニップ形成部が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、定着動作後の記録媒体の定着ベルトからの剥離性を確保すると共に、記録媒体を十分に加熱することができる。
画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の側面断面図である。 定着装置の斜視断面図である。 定着装置の正面断面図である。 本発明と異なる定着装置の側面断面図である。 異なる実施形態の定着装置の側面断面図である。 異なる実施形態の第二ニップ形成部の弾性変形の様子を示す、定着装置の側面断面図である。 第二ニップ形成部を付勢する付勢手段を示す図である。 従来の定着装置の側面断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すカラー画像形成装置1の中央には、4つのプロセスユニット9Y,9M,9C,9Bkが着脱可能に設けられた画像形成部2が配置されている。各プロセスユニット9Y,9M,9C,9Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的な各プロセスユニット9としては、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能なドラム状の回転体である感光体ドラム10と、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させる帯電ローラ11と、感光体ドラム10の表面にトナーを供給する現像ローラを有する現像装置12等を備えている。
プロセスユニット9の下方には、露光部3が配置されている。露光部3は、画像データに基づいて、レーザ光を発するように構成されている。
画像形成部2の上方には転写部4が配置されている。転写部4は、駆動ローラ14及び従動ローラ15に周回走行可能に張架されている無端状の中間転写ベルト16、各プロセスユニット9の感光体ドラム10に対して中間転写ベルト16を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ17等で構成されている。各一次転写ローラ17はそれぞれの位置で中間転写ベルト16の内周面を押圧しており、中間転写ベルト16の押圧された部分と各感光体ドラム10とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト16の駆動ローラ14と、中間転写ベルト16を挟んで駆動ローラ14に対向した位置には二次転写ローラ18が配設されている。二次転写ローラ18は中間転写ベルト16の外周面を押圧しており、二次転写ローラ18と中間転写ベルト16とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙カセット19や、給紙カセット19から用紙Pを搬出する給紙ローラ20等からなっている。
搬送路6は、給紙部5から搬出された用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ21の他、後述する排紙部8に至るまで、搬送ローラ対が搬送路6の途中に適宜配置されている。
定着装置7は、加熱源によって加熱される定着ベルト22、その定着ベルト22を加圧可能な加圧ローラ(加圧部材)23等を有している。
排紙部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。この排紙部8には、用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ24と、排出された用紙Pをストックするための排紙トレイ25とが配設されている。
画像形成装置1の上部には、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の各色トナーが充填されたトナーボトル29Y,C,M,Kが着脱可能に設けられている。そして、このトナーボトル29Y,C,M,Kから各現像装置12との間に設けた補給路を介して、各色の現像装置12に各色トナーが補給される。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット9Y,9C,9M,9Bkの感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム10に露光部3によって露光される画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム10上には静電潜像が形成され、各現像装置12に蓄えられたトナーが、ドラム状の現像ローラによって感光体ドラム10に供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
転写部4では、駆動ローラ14の回転駆動により中間転写ベルト16が図の矢印Aの方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ17には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ニップにおいて転写電界が形成され、各感光体ドラム10に形成されたトナー画像は一次転写ニップにて中間転写ベルト16上に順次重ね合わせて転写される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラ20が回転駆動することによって、給紙カセット19に収容された用紙Pが搬送路6に送り出される。搬送路6に送り出された用紙Pは、レジストローラ21によってタイミングを計られて、二次転写ローラ18と駆動ローラ14との間の二次転写ニップに送られる。このとき、中間転写ベルト16上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、二次転写ニップに転写電界が形成されている。二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト16上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置7へと搬送され、定着ベルト22と加圧ローラ23とによって用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、定着ベルト22から分離され、搬送ローラ対によって搬送され、排紙部8において排紙ローラ24によって排紙トレイ25へと排出される。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット9Y,9C,9M,9Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット9を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2に示すように、定着装置7は、定着ベルト22と、加圧ローラ23と、加熱部材としてのハロゲンヒータ31と、ニップ形成部材32と、支持部材としてのステー33と、反射部材34等を備えている。図3に示すように、ハロゲンヒータ31やニップ形成部材32、ステー33、および、反射部材34は、定着ベルト22の内側に設けられ、定着ベルト22の幅方向(図2の紙面と直交する方向で、以下、単に幅方向とも呼ぶ)に渡って設けられる。
図2に示すように、定着ベルト22は、用紙Pに未定着画像Tを定着させる筒状の定着部材であり、用紙Pの未定着画像担持面側に配置される。本実施形態では、定着ベルト22が、ニッケルやSUS等の金属材料やポリイミドなどの樹脂材料で形成された内周側の基材と、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などで形成された外周側の離型層と、を有する無端状のベルト(フィルムも含む。)で構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡シリコーンゴム、あるいはフッ素ゴムなどのゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。この弾性層の厚さを100μm程度にすれば、未定着画像(未定着トナー)を押し潰して定着させるときに弾性層の弾性変形により、ベルト表面の微小な凹凸を吸収でき、光沢ムラの発生を回避できる。また、本実施形態では、定着ベルト22の低熱容量化の観点から、定着ベルト22として、薄肉で小径のベルトを採用している。具体的には、定着ベルト22を構成する基材、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、10〜50μmの範囲に設定し、定着ベルト22全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト22が弾性層を有する場合は、弾性層の厚さを、100〜300μmに設定するとよい。さらに低熱容量化を図るには、定着ベルト22全体としての厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、本実施形態では、定着ベルト22の直径が、20〜40mmに設定されており、望ましくは、直径を30mm以下とするのがよい。
加圧ローラ23は、定着ベルト22の外周側に対向するように配置された対向部材である。本実施形態では、加圧ローラ23が、芯金と、芯金の表面に設けられた発泡性シリコーンゴムやフッ素ゴムなどから成る弾性層と、弾性層の表面に設けられたPFAやPTFEなどから成る離型層と、で構成されている。また、本実施形態では、加圧ローラ23を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。中空ローラの場合、加圧ローラ23の内部にハロゲンヒータなどの加熱部材を配置することも可能である。また、加圧ローラ23の弾性層は、ソリッドゴムでもよいが、内部に加熱部材が配置されていない場合は、弾性層にスポンジゴムを用いて加圧ローラ23の断熱性を高めることが望ましい。これにより、定着ベルト22の熱が加圧ローラ23に奪われにくくなり、定着ベルト22の熱効率が向上する。
また、加圧ローラ23は、画像形成装置本体に設けられた駆動源によって図2中の矢印Aで示す方向に回転駆動するように構成されている。一方、定着ベルト22は、加圧ローラ23が回転駆動することにより、これに伴って図2中の矢印B方向に従動回転する。定着ベルト22と加圧ローラ23との間に未定着画像Tが転写された用紙Pが送られると、回転する定着ベルト22と加圧ローラ23とによって用紙Pが搬送されて定着ニップN1、N2を通過する。このとき、用紙Pに対して熱と圧力が付与されることで、未定着画像Tが用紙Pに定着される。
また、加圧ローラ23と定着ベルト22は、互いに接近離間するように構成されている。万が一、定着ニップN1、N2に用紙が詰まった場合は、加圧ローラ23と定着ベルト22を互いに離間させ、定着ニップN1、N2を開放することで、詰まった用紙のジャム処理などのメンテナンス作業を行うことが可能である。加圧ローラ23と定着ベルト22とは、いずれか一方に対して他方を動かして接近離間させるように構成されていてもよいし、両方を動かすことで接近離間させる構成であってもよい。
ハロゲンヒータ31は、定着ベルト22の内周側に配置され、赤外線光を放射することで、定着ベルト22を輻射熱により内周側から加熱する加熱部材である。加熱部材として、ハロゲンヒータ31以外に、カーボンヒータやセラミックヒータなどを用いることも可能である。本実施形態では、定着ベルト22内にハロゲンヒータ31が1本だけ配置されているが、用紙の幅サイズに応じて異なる発熱領域を有する複数のハロゲンヒータ31を用いてもよい。
ニップ形成部材32は、加圧ローラ23との間で定着ベルト22を挟んで定着ニップN1、N2を形成するものである。詳しくは、ニップ形成部材32は、定着ベルト22の内周側で幅方向に渡って長手状に配置されており、定着ベルト22の内周面に接触する平板状の第一ニップ形成部32aと、第一ニップ形成部32aのベルト回転方向上流側端部から加圧ローラ23側とは反対側に屈曲する屈曲部32bと、第一ニップ形成部32aのベルト回転方向下流側には、後述する第二ニップ形成部32e等が設けられる。加圧ローラ23がバネなどの加圧手段によってニップ形成部材32側に加圧されることで、加圧ローラ23と定着ベルト22とが接触し、これらの間に定着ニップN1、N2が形成される。
第一ニップ形成部32aおよび第二ニップ形成部32eの定着ベルト22側のニップ形成面32a1、32e1は、定着ベルト22の内周面に対して直接接触しており、定着ベルト22が回転したとき、定着ベルト22はニップ形成面32a1、32e1に対して摺動する。このため、ニップ形成面32a1、32e1の耐摩耗性や摺動性を向上させるために、ニップ形成面32a1、32e1にアルマイト処理やフッ素樹脂系材料の塗布することが好ましい。また、経時的な摺動性の確保のために、ニップ形成面32a1、32e1にフッ素系グリース等の潤滑剤を塗布してもよい。本実施形態では、ニップ形成面32a1が、平坦面状となっているが、凹形状やその他の形状であってもよい。
また、ニップ形成部材32は、ステー33よりも熱伝導率が大きい材料で形成されている。例えば、ニップ形成部材32の材料として、銅(熱伝導率:398W/mk)やアルミニウム(熱伝導率:236W/mk)などが好ましい。このように、ニップ形成部材32が熱伝導率の大きい材料で形成されていることで、ハロゲンヒータ31からの輻射熱はニップ形成部材32によって吸収され定着ベルト22へ効率良く伝達される。例えば、ニップ形成部材32の厚みを1mm以下に設定することで、ニップ形成部材32から定着ベルト22への熱伝達時間を短くすることができるため、定着装置7の立ち上がり速度を速める点において有利である。また、ニップ形成部材32の厚みを1mmより大きく5mm以下に設定した場合は、ニップ形成部材32の蓄熱性を高めることができる。
ステー33は、加圧ローラ23とは反対側(図の上側)から、他の部材(本実施形態では、反射部材34の屈曲部34b)を介してニップ形成部材32に間接的に当接し、加圧ローラ23の加圧力に抗してニップ形成部材32を支持する支持部材である。ステー33は、ニップ形成部材32と同様、定着ベルト22の内周側でベルト幅方向に渡って長手状に配置されている。本実施形態では、ステー33が、一対の側壁部33aと、これらを連結する底壁部33bとから成る、断面U字状に形成されている。ニップ形成部材32は、そのベルト回転方向Bの両端部にて、ステー33の一対の側壁部33aによって支持されている。また、各側壁部33aが、加圧ローラ23の加圧方向(図2における上下方向)に延在していることで、加圧方向の剛性が高まり、加圧ローラ23の加圧力による第一ニップ形成部32aの撓みが抑制される。このため、長手方向に渡って均一な幅のニップ部が得られる。ステー33は、その剛性を確保するため、SUSやSECCなどの鉄系金属材料によって形成されることが好ましい。
なお、ステー33がニップ形成部材32を「支持する」とは、ステー33のうち、加圧ローラ23の加圧方向(図の上下方向)に延在した部分(本実施形態では、側壁部33a)、あるいは、厚みを持った部分を、ニップ形成部材32に対して、加圧ローラ23と反対側(図の上側)から当接させることをいう。これにより、加圧ローラ23からの加圧力によるニップ形成部材32の撓み(本実施形態では、特に長手方向の撓み)を抑制するものである。ただし、上記の当接には、ステー33がニップ形成部材32に直接当接している場合に限らず、本実施形態のように、他の部材を介して当接する場合も含むものである。「他の部材を介した当接」とは、図の上下方向において、ステー33とニップ形成部材32との間に他の部材が挟まれ、かつ、少なくともその一部が対応する位置で、ステー33が他の部材に当接し、他の部材がニップ形成部材32に当接する状態を指す。また、上記の加圧方向に延在する、とは、加圧ローラ23の加圧方向と同一の方向に限らず、加圧ローラ23の加圧方向から、ある程度の角度をもった方向へ延在する場合も含むものである。これらの場合でも、ステー33が、加圧ローラ23からの加圧力に抗してニップ形成部材32の撓みを抑制できることはもちろんである。
反射部材34は、定着ベルト22の内周側でハロゲンヒータ31と対向するように配置されており、ハロゲンヒータ31から放射される輻射熱(赤外線光)をニップ形成部材32側へ反射するものである。本実施形態では、反射部材34が、楕円状の断面に形成された反射部34aと、反射部34aのベルト回転方向Bの両端部から互いに離れる方向に屈曲する一対の屈曲部34bと、を有している。反射部材34は、各屈曲部34bがステー33の各側壁部33aとニップ形成部材32の第一ニップ形成部32aとの間に挟まれることで保持されている。
反射部34aは、その楕円状の凹曲面がニップ形成部材32側へ向くように配置されていることで、ハロゲンヒータ31からの輻射熱をニップ形成部材32側へ反射する。すなわち、ニップ形成部材32は、ハロゲンヒータ31から直接照射される赤外線光に加えて、反射部34aによって反射された赤外線光の熱も照射されるため、効果的に加熱される。
また、反射部34aは、ハロゲンヒータ31とステー33との間に介在していることで、ハロゲンヒータ31からステー33への赤外線光の照射を遮断する機能も兼ねる。これにより、ステー33が加熱されることによる無駄な熱エネルギーの消費が抑制される。さらに、本実施形態では、ステー33と反射部34aとの間に空気層(隙間)が介在していることで、この空気層の断熱効果によってステー33への熱伝達がより一層抑制される。
以上のように、本実施形態では、ハロゲンヒータ31を覆うようにして反射部材34が設けられ、反射部材34の開口側、つまり、ニップ形成部材32の側に、ハロゲンヒータ31からの輻射熱および反射部材34からの反射熱が効率良く集熱されるようになっている。そして、加熱されたニップ形成部材32が、定着ニップN1、N2において、定着ベルト22を効率良く加熱することができる。また、反射部材34の外周側を覆うようにステー33が設けられ、このステー33の外周側に、定着ベルト22が設けられる。言い換えると、定着ベルト22は、その周方向において、定着ニップN1の部分では、ニップ形成部材32を介してハロゲンヒータ31に対向し、定着ニップN1以外の部分では、反射部材34およびステー33を介して、ハロゲンヒータ31に対向する。
反射部材34(反射部34a)のハロゲンヒータ31側の面は、反射率を高くするような鏡面処理や表面処理がなされている。本実施形態では、反射率を分光光度計(日立ハイテクサイエンス社製の紫外可視赤外分光光度計UH4150)を用いて測定し、測定時の入射角は5°である。一般的に、ハロゲンヒータは用途により色温度が異なるが、定着装置の加熱用としては色温度が2500K程度のものが用いられている。本実施形態で用いられる反射部材34の反射率は、発光強度の高いハロゲンヒータ31の波長、具体的には900〜1600nmの波長、より好ましくは1000〜1300nmの波長に対して70%以上であるのがよい。
また、反射部材34の反射と断熱の機能を、ステー33に持たせてもよい。例えば、ステー33の内面(ハロゲンヒータ31側の面)に断熱処理又は鏡面処理を施すことで、ステー33が反射部材34の機能を兼ねるように構成することができる。この場合、ステー33とは別体の反射部材34を省略することが可能である。また、ステー33を鏡面処理した場合のステー33の反射率は、上記反射部材34の反射率と同等であることが望ましい。
温度センサ28は、定着ベルト22の外周側に配置され、定着ベルト22の温度を検知するものである。本実施形態では、温度センサ28を、定着ベルト22に対してベルト幅方向の中央部と一端部側との2箇所に配置している。温度センサ28による定着ベルト22の表面温度の検知結果に基づいてハロゲンヒータ31の出力制御が行われる。これにより、定着ベルト22の温度が所望の温度(定着温度)となるように制御される。また、温度センサ28は、接触型又は非接触型のいずれでもよい。温度センサ28としては、例えばサーモパイル、サーモスタット、サーミスタ、NCセンサなど、公知の温度センサを適用可能である。
図4に示すように、定着ベルト22は、その両端部に挿入された一対のベルト支持部材35によって回転可能に支持されている。このように、定着ベルト22の内周にベルト支持部材35が挿入されることによって、定着ベルト22は非回転状態では基本的に周方向の張力が付与されない状態、いわゆるフリーベルト方式で支持されている。
加圧ローラ23はその長手方向両端で、バネ等の付勢手段により定着ベルト22の側へ付勢され(図の矢印H参照)、定着ベルト22に押し付けられている。これにより、加圧ローラ23の弾性層が押しつぶされ、定着ニップNが形成される。
次に、ニップ形成部材32に設けられた第二ニップ形成部32eについて、図2を用いてより詳細に説明する。
図2に示すように、ニップ形成部材32は、用紙搬送方向の上流側(図の右側)に第一ニップ形成部32aを有し、その下流側に第二ニップ形成部32eを有する。第一ニップ形成部32aが略平板状をなし、用紙Pの定着ニップN1への進入方向C1に対して平行に設けられるのに対して、第二ニップ形成部32eは、第一ニップ形成部32aと第二ニップ形成部32eとの境である変曲部32dを境にして、第一ニップ形成部32aよりも加圧ローラ23の側へ湾曲している。言い換えると、第二ニップ形成部32eは、定着ベルト22と加圧ローラ23との当接方向(図の上下方向)において、第一ニップ形成部32aよりも加圧ローラ23側に設けられており、特に本実施形態では、用紙搬送方向の下流側へ向かうほど、加圧ローラ23の側(図の下側)へ傾斜している。以下、用紙搬送方向の上流側、下流側を、単に上流側、下流側とも呼ぶ。
本実施形態では、第一ニップ形成部32aの下流側部分に、ステー33の下流側の側壁部33aによって支持される被支持部32cが設けられる。なお、被支持部32cとは別に、第一ニップ形成部32aの上流側部分にも、上流側の側壁部33aによって支持される被支持部32zが設けられる。
第二ニップ形成部32eの下流側端部には、第二ニップ形成部32eの下流側端部から加圧ローラ23と反対側へ屈曲した屈曲部32fが設けられる。屈曲部32fを含む、第二ニップ形成部32eの下流側は、ステー33等によって固定(支持)されない自由端となっている。
定着装置7へと運ばれてきた用紙Pは、まず矢印C1方向へ搬送され、第一定着ニップN1を通過する。つまり、第一ニップ形成部32aに沿って矢印C1方向へ搬送される。そして、第一定着ニップN1を通過した用紙Pは、変曲部32dを境にしてその搬送方向が変化し、第二定着ニップN2へ搬送される。つまり用紙Pは、変曲部32dを境にして、第二ニップ形成部32eに沿った方向へ搬送され、その搬送方向が加圧ローラ23側である矢印C2の方向に変化する。
用紙Pはさらに搬送されて、第二ニップ形成部32eの下流側端部に設けられた剥離点Dで定着ベルト22から剥離する。剥離点Dにおいて、用紙Pは、用紙Pの下流側への搬送方向である矢印C2と定着ベルト22とによって形成される剥離角θで、定着ベルト22から剥離される。
以上のように本実施形態では、ニップ形成部材32に、加圧ローラ23の側へ湾曲した第二ニップ形成部32eを設けることで、剥離角θを大きく設けることができる。例えば、本発明と異なるニップ形成部材として、図5に示すように略平坦面状のニップ形成部32a’の場合、用紙搬送方向と定着ベルト22の下流側への延在方向にはほとんど差がないため、剥離角θ’は小さくなってしまう。
これに対して、本実施形態のように、ニップ形成部材32の下流側に、加圧ローラ23の側へ湾曲した第二ニップ形成部32eを設けることにより(特に、第二ニップ形成部32eの下流側端部を、第一ニップ形成部32aよりも加圧ローラ23側に設けることにより)、下流側において、定着ベルト22を加圧ローラ23の側である図の下側へ大きく変位させて、加圧ローラ23の表面に当接させることができる。つまり、加圧ローラ23が定着ベルト22に押し当てられて、定着ベルト22との間に略水平な定着ニップを形成する領域(図5の定着ニップNの範囲)よりもさらに下流側で、加圧ローラ23の外周面が定着ベルト22の側から離間していく領域(例えば、図5の範囲Xのような領域)においても、図2に示すように、定着ベルト22を加圧ローラ23の側へ変位させて加圧ローラ23に当接させ、第二定着ニップN2を形成することができる。このように、第二ニップ形成部32eにより、定着ベルト22を加圧ローラ23の側へ変形させることで、第二定着ニップN2の終点、つまり、用紙Pが定着ベルト22から剥離する剥離点Dを起点に、定着ベルト22を、用紙Pの搬送方向C2や加圧ローラ23の表面から離れる方向へ立ち上がらせることができる。つまり、用紙Pの剥離角θを大きく設けることができ、用紙Pの定着ベルト22からの剥離性を向上させることができる。
特に本実施形態では、第二ニップ形成部32eの下流側端部に、加圧ローラ23と反対側へ屈曲した屈曲部32fを設けることで、剥離点Dの下流側における定着ベルト22の延在方向を屈曲部32fに沿った方向に設定できるため、剥離角θを安定した角度で設けることができる。このように、剥離点Dをニップ形成部材32の下流側端部よりも上流側に設け、剥離点Dよりも下流側部分、つまり、本実施形態の屈曲部32fを、定着ベルト22の回転をガイドするためのガイド部分として設けることもできる。ただし、屈曲部32fを設けず、剥離点Dがニップ形成部材32の下流側端部に設けられた構成としてもよい。
また、第二ニップ形成部32eを加圧ローラ23の側へ湾曲した形状とすることにより、ステー33に支持される被支持部32cよりも下流側の部分でも、第二ニップ形成部32eを加圧ローラ23に接触させ、第二の定着ニップN2を形成することができる。従って、十分な搬送方向長さの定着ニップを形成することができ、用紙表面の画像の定着性を向上させることができる。
以下、ニップ形成部材の変形例について説明する。なお、上記実施形態と共通する構成については、その記載を適宜省略する。
図6に示すように、本実施形態では、ステー33に固定支持される被支持部32cの位置に、第一ニップ形成部32aと第二ニップ形成部32eとの変曲部32dが設けられる。これにより、定着ニップの搬送方向の大きさや形状、剥離角などを、この変曲部32dを境にして変更することができる。特に本実施形態では、第一ニップ形成部32aの用紙搬送方向下流側端部で、第二ニップ形成部32eの上流側端部の部分が、ステー33によって支持される。この場合、第二ニップ形成部32eの上流側端部は、ステー33に固定支持された固定端となるのに対して、屈曲部32fを含む第二ニップ形成部32eの下流側は、ステー33等によって固定されない自由端となっている。これにより、定着ニップの搬送方向の大きさや形状、剥離角などを、自由端の側で変更することができる。
また、第二ニップ形成部32eは、弾性に富む材質で形成されており、支持部32cを支点に弾性変形することができる。なお、第二ニップ形成部32eが容易に弾性変形できるように、第二ニップ形成部32eを、ニップ形成部材32のその他の部分に比べて薄肉に設けることが望ましい。
図7(A)に示すように、加圧ローラ23は、バネ等の加圧手段により矢印E方向へ加圧されており、加圧ローラ23が定着ベルト22に圧接されて定着ニップが形成されている。
本実施形態では、加圧ローラ23の定着ベルト22(ニップ形成部材32)に対する圧接力を変更することにより、第二ニップ形成部32eを弾性変形させてその姿勢を変更し、定着ニップの形状を変更することができる。具体的には、図7(B)に示すように、加圧ローラ23をより大きな力で定着ベルト22に圧接させると、この圧接力が、定着ベルト22を介してニップ形成部材32に加えられ、第二ニップ形成部32eが固定端である支持部32cを支点にして加圧ローラ23とは反対側へ弾性変形する。これにより、図7(B)に示す、第一ニップ形成部32aと第二ニップ形成部32eとが略一直線状(略同一平面状)に並んで、搬送方向に水平な方向に延在する一つの定着ニップNが形成される。この場合、剥離角θ2は、図7(A)の剥離角θ1よりも小さくなる。なお、第一ニップ形成部32aは、その両端をステー33によって固定支持されているため、上記のように圧接力を変更してもその形状はほとんど変化しない。
加圧ローラ23の定着ベルト22(ニップ形成部材32)に対する圧接力を変更する手段としては、加圧ローラ23、あるいは、定着ベルト22および定着ベルト22内の各部材の配置を変更して、加圧ローラ23と定着ベルト22とを接近させてもよいし、加圧ローラ23を定着ベルト22の側へ接近させる方向へ加圧するバネ等の加圧手段を、加圧ローラ23に接近させることで、その加圧力を大きくしてもよい。また、加圧ローラ23を加圧する加圧手段を、自身の加圧力を可変な構成とすることもできる。なお、本実施形態では、加圧ローラ23を定着ベルト22の側へ加圧するものとしたが、これとは逆であってもよい。
さらに、図8に示すように、第二ニップ形成部32eを定着ベルト側(図の下側)へ付勢する付勢バネ(付勢手段)37を設け、この付勢バネ37の姿勢を変更する(バネの付勢力を変更する)ことにより、第二ニップ形成部32eの姿勢を変更してもよい。付勢バネ37は、第二ニップ形成部32eの下流側端部付近に連結され、この部分を定着ベルトの側へ付勢している。付勢バネ37の付勢力を変更することにより、定着ニップの搬送方向の大きさや形状、剥離角などを変更することができる。
以上のように本実施形態では、加圧ローラ23の定着ベルト22(ニップ形成部材32)に対する圧接力を調整することにより、定着ニップの搬送方向の大きさや形状、剥離角などを変更することができる。従って、用紙Pが定着ベルト22から剥離しにくい場合には、図7(A)のように、剥離角を大きく設けた姿勢とし、用紙Pのシワを抑制したい場合には、図7(B)のように略平坦面状の定着ニップNを形成する姿勢とする等、目的に応じて第二ニップ形成部32eの姿勢を変更して定着ニップの形状を変更することができる。
上記の加圧ローラ23の圧接力の変更による剥離角などの調整は、例えば、定着装置7に通紙される用紙Pの種類やサイズなどによって変更してもよい。つまり、用紙Pの種類やサイズなどから、用紙Pの剥離しやすさ、シワの生じやすさ、画像の定着性等を考慮し、加圧ローラ23の圧接力を設定することができる。
本実施形態のように、ステー33によって支持される被支持部32cの位置に第一ニップ形成部32aと第二ニップ形成部32eとの変曲部32dを設けることで、弾性変形可能に設けられた第二ニップ形成部32eが、変曲部32dの位置を始点にして、加圧ローラ23による圧接方向(図7の上方向)へ弾性変形することができる。従って、第二ニップ形成部32eの姿勢、つまり、剥離角や定着ニップの形状を調整しやすくなり、狙いの剥離角や定着ニップの形状に変更することが容易になる。
以上のように、被支持部32cは、第一ニップ形成部32aと第二ニップ形成部32eとの変曲部32dに設けられてもよいし、それよりも上流側の第一ニップ形成部32aの途中に設けることもできる(図2参照)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
記録媒体としては、用紙P(普通紙)の他、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等が含まれる。
1 画像形成装置
7 定着装置
22 定着ベルト
23 加圧ローラ(加圧部材)
31 ハロゲンヒータ(加熱部材)
32 ニップ形成部材
32a 第一ニップ形成部
32b 屈曲部
32c 被支持部
32d 変曲部
32e 第二ニップ形成部
32f 屈曲部
33 ステー(支持部材)
34 反射部材
37 付勢バネ(付勢手段)
D 剥離点
N1 第一の定着ニップ
N2 第二の定着ニップ
P 用紙(記録媒体)
θ 剥離角
特開2014−66851号公報

Claims (9)

  1. 無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加圧する加圧部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられ、当該定着ベルトを介して前記加圧部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトを加熱するための加熱部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材を支持する支持部材とを備えた定着装置であって、
    前記ニップ形成部材は、前記定着ベルトを介して前記加圧部材に当接し、第一定着ニップを形成する第一ニップ形成部と、当該第一ニップ形成部の記録媒体搬送方向下流側に設けられ、前記定着ベルトを介して前記加圧部材に当接して第二定着ニップを形成する第二ニップ形成部と、前記ニップ形成部材の延在方向が変化する変曲部とを有し、
    前記支持部材によって、直接または間接的に当接される、前記第一ニップ形成部の記録媒体搬送方向下流側部分を被支持部とすると、
    前記記録媒体搬送方向において、前記被支持部の位置、あるいは、それよりも下流側に前記変曲部が設けられ、当該変曲部の下流側に、前記第二ニップ形成部が設けられることを特徴とする定着装置。
  2. 前記変曲部が、前記被支持部に設けられる請求項1記載の定着装置。
  3. 前記第二ニップ形成部の前記記録媒体搬送方向下流側端部は、前記支持部材に支持されない請求項1または2記載の定着装置。
  4. 前記第二ニップ形成部は弾性材からなる請求項1から3いずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記第二ニップ形成部は前記第一ニップ形成部よりもその厚みが小さい請求項1から4いずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第二ニップ形成部を前記定着ベルト側へ付勢する付勢手段をさらに有する請求項1から5いずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記ニップ形成部材と前記加圧部材との圧接力を変更することにより、前記第二ニップ形成部が前記第一ニップ形成部に対する姿勢を変更する請求項1から6いずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記圧接力を、定着動作を行う記録媒体の種類に応じて変更する請求項7記載の定着装置。
  9. 請求項1から8いずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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