JP2020091454A - 定着装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

定着装置、画像形成装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】当初の予測よりも早く寿命に到達してしまうことを一時的に回避することができる定着装置、画像形成装置及びプログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置によれば、駆動モータのトルクを検出するトルク検出部52と、トルク検出部52によって検出された駆動モータのトルクの値に基づいて、定着部40の寿命を予測する制御部60と、荷重調節部53により荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて駆動モータのトルクを低下させるトルク調節部55と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、像担持体(感光体ドラム、中間転写ベルト等)からトナー像が転写された用紙を加熱・加圧することで、用紙上にトナー像を定着させる定着装置が用いられている。
定着装置としては、様々な方式のものが提案されており、例えば、定着器自体の熱容量を小さくし省エネルギー化を図るため、用紙上にトナー像を定着させる定着器をローラー形状のものからパッド形状のものに変更した定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記の定着装置では、用紙を搬送させるためにパッドと用紙との間に定着ベルト(搬送用ベルト)を設けているが、定着ベルトはパッドに対して摺動するため耐久性が低い。そこで、ユーザーに対して定着器が壊れる前に交換を通知するため、定着ベルトのトルク値を検出することで定着ベルトの摩耗状態を判断し、定着器の寿命を予測する技術が提案されている。
特開2018−180326号公報
しかしながら、上記のように寿命を予測する技術を採用した定着装置において、例えば、スリップが発生し、このスリップを解決するために定着器と加圧ローラーとの間にかかる荷重を増加させた場合、図10に示すように、定着ベルトのトルク値が上昇するため、当初の予測よりも早く寿命に到達してしまい所謂ダウンタイムが発生してしまうおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、当初の予測よりも早く寿命に到達してしまうことを一時的に回避することができる定着装置、画像形成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
定着器と、
加圧ローラーと、
前記加圧ローラーを駆動させる駆動源と、
前記定着器と前記加圧ローラーとの間にかかる荷重を調節する荷重調節手段と、を備えた定着装置であって、
前記駆動源のトルクを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記駆動源のトルクの値に基づいて、自装置の寿命を予測する寿命予測手段と、
前記荷重調節手段により前記荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて前記駆動源のトルクを低下させるトルク調節手段と、
を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、
自装置のスリップを検出するスリップ検出手段を備え、
前記トルク調節手段は、前記スリップ検出手段により自装置のスリップが検出されたことを契機として、前記荷重調節手段により前記荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて前記駆動源のトルクを低下させる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、
前記定着器の温度を調節する温度調節手段を備え、
前記トルク調節手段は、前記温度調節手段によって前記定着器の温度を調節することで、前記駆動源のトルクを低下させる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の定着装置において、
前記荷重調節手段により増加させた荷重量に応じた前記駆動源のトルク増加量を予測し、当該駆動源のトルク増加量を相殺するトルク減少量に応じた前記定着器の温度を設定する温度設定手段を備え、
前記トルク調節手段は、前記温度調節手段によって前記定着器の温度を前記温度設定手段により設定された温度に調節することで、前記駆動源のトルクを低下させる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の定着装置において、
前記温度設定手段は、前記トルク減少量が前記トルク増加量を下回らないように前記定着器の温度を設定する。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか一項に記載の定着装置において、
前記温度調節手段は、前記定着器の温度を調節する際の調節量が所定の間隔ごとに設定された各値のうちのいずれかの値に達した場合に当該定着器の温度を調節する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の定着装置において、
前記所定の間隔は、前記温度調節手段によって調節される前記定着器の温度の分解能である。
請求項8に記載の発明は、請求項3〜7のいずれか一項に記載の定着装置において、
前記検出手段は、前記トルク調節手段による前記駆動源のトルクの調節後に当該駆動源のトルクを検出し、
前記温度調節手段は、前記検出手段によって検出された前記駆動源のトルクの値が調節前のトルクの値よりも大きい場合、前記定着器の温度を再度調節する。
請求項9に記載の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、
前記加圧ローラーの駆動速度を調節する駆動速度調節手段を備え、
前記トルク調節手段は、前記駆動速度調節手段により前記加圧ローラーの駆動速度を調節することで、前記駆動源のトルクを低下させる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の定着装置において、
前記寿命予測手段は、前記検出手段によって検出された前記駆動源のトルクの値と寿命となるトルクの値との差に基づいて、自装置の寿命を予測する。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の定着装置において、
前記トルク調節手段によって前記駆動源のトルクが調節された場合に自装置の寿命に近づいていることを所定の装置に通知する通知手段を備える。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の定着装置において、
自装置で消費される電力を低減する消費電力低減手段を備え、
前記消費電力低減手段は、前記トルク調節手段による前記駆動源のトルクの調節で消費された分の電力を低減する。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の定着装置において、
前記消費電力低減手段は、使用可能な給紙トレイを制限することによって、自装置で消費される電力を低減する。
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の定着装置において、
前記消費電力低減手段は、前記加圧ローラーの駆動速度を低下させることによって、自装置で消費される電力を低減する。
請求項15に記載の発明は、請求項12に記載の定着装置において、
前記消費電力低減手段は、モノクロプリントに制限することによって、自装置で消費される電力を低減する。
請求項16に記載の発明は、請求項1〜15のいずれか一項に記載の定着装置において、
自装置の交換と、前記トルク調節手段により前記駆動源のトルクを調節することによる自装置の延命と、のうちのいずれかをユーザー操作に基づき選択する選択手段を備える。
請求項17に記載の発明は、
記録媒体上にトナー画像を転写する画像形成部と、
前記記録媒体上に前記トナー画像を定着させる請求項1〜16のいずれか一項に記載の定着装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項18に記載の発明は、
定着器と、
加圧ローラーと、
前記加圧ローラーを駆動させる駆動源と、
前記定着器と前記加圧ローラーとの間にかかる荷重を調節する荷重調節手段と、を備えた定着装置のコンピューターを、
前記駆動源のトルクを検知する検知手段、
前記検知手段によって検知された前記駆動源のトルクの値に基づいて、自装置の寿命を予測する寿命予測手段、
前記荷重調節手段により前記荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて前記駆動源のトルクを低下させるトルク調節手段、
として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、当初の予測よりも早く寿命に到達してしまうことを一時的に回避することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す模式図である。 定着部の一例を示す模式図である。 摺動シートの構造の一例を示す模式図である。 画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 定着温度調節量の設定過程を示す図であって、(a)は定着部におけるスリップ率と荷重調節量との関係を示すグラフ、(b)は定着部におけるトルク増加率と荷重調節量との関係を示すグラフ、(c)は定着部におけるトルク減少率と定着温度調節量との関係を示すグラフである。 定着ベルトの走行距離とトルク値との関係を示すグラフである。 トルク調節制御処理を示すフローチャートである。 寿命予測処理を示すフローチャートである。 消費電力低減処理を示すフローチャートである。 従来の画像形成装置における課題を説明するためのグラフであり、定着ベルトの走行距離とトルク値との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔画像形成装置〕
図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す模式図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、公知の電子写真方式により記録媒体上に画像を形成するものであり、画像形成部10、中間転写ユニット20、用紙搬送部30、定着部40等を備えて構成される。
画像形成部10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の現像色に対応した画像形成ユニット10Y、10M、10C及び10Kを有する。画像形成ユニット10Yは、静電潜像担体である感光体ドラム11と、その周囲に配された帯電装置12と、露光装置13と、現像装置14と、一次転写ローラー15と、感光体クリーニング装置16と、ベルトクリーニング装置26と、二次転写ローラー22とを有する。
感光体ドラム11は、例えば負帯電型の有機感光体であり、矢印Aで示す方向に回転する。帯電装置12は、感光体ドラム11の周面を帯電させる。帯電装置12は、例えばコロナ帯電器である。帯電装置12は、帯電ローラーや帯電ブラシ、帯電ブレードなどの接触帯電部材を感光体ドラム11に接触させて帯電させる接触帯電装置であってもよい。露光装置13は、例えば、光源としての半導体レーザーと、形成すべき画像に応じたレーザー光を感光体ドラム11に向けて照射する光偏向装置(ポリゴンモーター)とを含む。
現像装置14は、内部にトナーを含む現像剤が収容され、感光体ドラム11上の静電潜像をトナーで現像し、これにより感光体ドラム11上にトナー画像が作像される。すなわち、これにより静電潜像担体にトナー画像が担持される。ここで、「トナー画像」とは、トナーが画像状に集合した状態をいう。
中間転写ユニット20は、駆動ローラー24と従動ローラー25に張架されて矢印方向に循環走行される中間転写体21を有する。中間転写体21は、シームレスベルト形状(すなわち無端ベルト状の形状)であって、設計で決まる所望の周長になるように樹脂材料を射出成型又は遠心成型した円筒状のものである。
ベルトクリーニング装置26は、クリーニング部材(クリーニングブレード)26aを有する。二次転写ローラー22は、従動ローラー25とともに駆動して、中間転写体21に一次転写されたトナー画像を記録媒体に二次転写する。
なお、カラーのプリント(カラーモード)を実行する場合には、画像形成ユニット10M、10Y、10C、10K毎に、対応する色のトナー画像が感光体ドラム11上に作像され、その作像されたトナー画像それぞれが中間転写体21上に転写される。このY〜Kの各色の作像動作は、各色のトナー画像が、走行する中間転写体21の同じ位置に重ね合わせて転写されるように上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
用紙搬送部30は、上記の作像タイミングに合わせて、給紙カセットから記録媒体である用紙Sを1枚ずつ繰り出して、繰り出された用紙Sを搬送路31上を二次転写ローラー22に向けて搬送する。定着部40は、加熱、加圧されることにより、その表面のトナーが用紙Sの表面に融着して定着された後、排紙ローラー32によって排紙トレイ33上に排出される。このようにして、記録媒体上にトナー画像に対応した画像が形成される。
なお、上記では、カラーモードを実行する場合の動作を説明したが、モノクロ、例えばブラック色のプリント(モノクロモード)を実行する場合には、ブラック色用の画像形成ユニット10Kだけが駆動され、上記と同様の動作によりブラック色に対する帯電、露光、現像、転写、定着の各工程を経て記録用紙Sにブラック色の画像形成(プリント)が実行される。
〔定着部〕
図2は、定着部の一例を示す模式図である。
図2に示すように、定着部40は、パッドユニット41、加熱ローラー42、パッドユニット41及び加熱ローラー42に張架される定着ベルト43、定着ベルト43の内周面に当接されたフェルト44、加圧ローラー45、加圧ローラー45を駆動させる駆動モータ(駆動源)46、駆動モータ46の駆動力を加圧ローラーに伝達する複数(例えば、4つ)の伝達ギア47等を備えて構成される。これらのうち、パッドユニット41、加熱ローラー42、定着ベルト43及びフェルト44によって、定着器が構成される。
パッドユニット41は、パッド41aと摺動シート41bとを備えている。摺動シート41bは、パッド41aによる定着ベルト43の摺動抵抗を低減するためのものであり、パッド41aの定着ベルト43と対向する面に配設されている。摺動シート41bは、図3に示すように、ガラス繊維素材からなるベース41b1上にフッ素コート41b2を施したものであり、このフッ素コート41b2が施された側が定着ベルト43に当接するようになっている。摺動シート41bは、寿命が近づくとフッ素コート41b2が剥がれ、ベース41b1で定着ベルト43を摺動することとなり、そのときに発生する摩擦が駆動モータ46のトルクを増大させる。
加熱ローラー42は、定着ベルト43の表面を加熱するものであり、その内部に熱源としてのヒーター42aが配設されている。ヒーター42aは、制御部60の制御下において、所望の温度に調節することが可能となっている。
定着ベルト43は、パッドユニット41及び加熱ローラー42に張架されるとともに、パッドユニット41と加圧ローラー45との間に配設される。このようにして、用紙搬送性を確保している。
フェルト44は、潤滑剤を溜めておくためのものである。フェルト44に溜められている潤滑剤は、定着ベルト43の内周面を介して摺動シート41bに供給される。このようにして、パッドユニット41と定着ベルト43との摺動性を確保している。
加圧ローラー45は、円柱状の芯金の表面にゴム層が被覆され、更にその表面にPFAチューブからなる表層が形成されて構成されている。
〔画像形成装置の機能構成〕
図4は、画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図4に示すように、画像形成装置1は、画像形成部10、中間転写ユニット20、用紙搬送部30、定着部40、制御部60、通信部70、記憶部71、操作部72、表示部73等を備えて構成される。なお、既に説明した機能部については、説明を省略する。
定着部40は、スリップ検出部51、トルク検出部52、荷重調節部53、温度調節部54、トルク調節部55を備えている。
スリップ検出部(スリップ検出手段)51は、定着部40におけるスリップを検出する。
具体的には、スリップ検出部51として、例えば、用紙Sが定着部40に入るタイミングを検知するタイミングセンサ(図示省略)と、用紙Sが定着部40から排出されるタイミングを検知する排紙センサ(図示省略)とが用いられる。スリップ検出部51は、制御部60の制御下において、用紙Sがタイミングセンサを通過してから排紙センサを通過するまでの時間を算出し、スリップ率({(算出された時間−規定時間)/規定時間}×100)を算出する。
なお、スリップを検出する方法は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、駆動モータ46にロータリーエンコーダ(図示省略)を設け、ロータリーエンコーダーにより測定されるモータ軸の回転変位に基づいてスリップを検出するようにしてもよい。
トルク検出部(検出手段)52は、駆動モータ46のトルクを検出する。
具体的には、トルク検出部52として、例えば、駆動モータ46に接続されるモータ電流計測器(図示省略)が用いられる。トルク検出部52は、制御部60の制御下において、駆動モータ46に流れる電流を計測することで、駆動モータ46のトルクを検出し、検出されたトルク情報を制御部60に出力する。また、トルク検出部52は、駆動モータ46のトルクを定期的に検出する。制御部60は、検出された駆動モータ46のトルクを示すトルク情報と、検出時における定着ベルト43の走行距離を示す走行距離情報とを対応付けてROMに逐次記憶させる。
荷重調節部(荷重調節手段)53は、パッドユニット41と加圧ローラー45との間にかかる荷重を調節する。
具体的には、荷重調節部53として、例えば、圧着離間機構(図示省略)が用いられる。荷重調節部53は、制御部60の制御下において、加圧ローラー45をパッドユニット41に圧着したり、加圧ローラー45のパッドユニット41への圧着を解除することにより、パッドユニット41と加圧ローラー45との間にかかる荷重を調節する。
また、荷重調節部53は、スリップ検出部51によりスリップが検出された場合、制御部60の制御下において、パッドユニット41と加圧ローラー45との間にかかる荷重を増加させる。例えば、図5(a)に示すように、スリップ検出部51により算出されたスリップ率が10%の場合、荷重調節部53は、制御部60の制御下において、パッドユニット41と加圧ローラー45との間にかかる荷重を10N増加させる。
温度調節部(温度調節手段)54は、制御部60の制御下において、ヒーター42aの温度を制御することにより、定着ベルト43の表面の定着温度を所望の温度に調節する。また、温度調節部54は、例えば、5℃刻み(温度調節部54の分解能)で定着温度を調節する。
トルク調節部(トルク調節手段、温度設定手段)55は、スリップ検出部51によりスリップが検出されたことを契機として、荷重調節部53によりパッドユニット41と加圧ローラー45との間にかかる荷重が増加された場合に、増加された荷重量に応じて駆動モータ46のトルクを低下させる。
具体的には、トルク調節部55は、例えば、図5(a)〜(c)に示すグラフデータを用いて、荷重調節部53により増加された荷重量(荷重調節量)に応じた駆動モータ46のトルク増加率を予測し、当該トルク増加率を相殺するトルク減少率に応じた定着温度の増加量(定着温度調節量)から定着温度を設定する。そして、トルク調節部55は、温度調節部54によって、設定された定着温度に調節することにより、駆動モータ46のトルクを低下させる。ここで、定着温度を上げることにより定着部40で使用される潤滑剤の粘性が低下することから、駆動モータ46のトルクが減少することが分かっている。トルク調節部55による駆動モータ46のトルクの調節はこの関係を利用したものである。なお、駆動モータ46のトルクが調節された場合、制御部60は、通信部(通信手段)70を介して、例えば、サービスマンが使用する端末装置(所定の装置;図示省略)に対して、定着部40が寿命に近づいていることを通知するようにしてもよい。
例えば、スリップの発生(スリップ率;10%)に伴いパッドユニット41と加圧ローラー45との間にかかる荷重が10N増加された場合、トルク調節部55は、図5(b)及び(c)に示すグラフデータを用いて、増加された荷重量(10N)に応じた駆動モータ46のトルク増加率を3.7%と予測し、当該トルク増加率に基づくトルク増加量を相殺するトルク減少率(3.7%)に応じた定着温度の増加量(15℃)から定着温度(例えば、155℃→170℃)を設定する。そして、トルク調節部55は、温度調節部54によって、設定された定着温度(170℃)に調節することにより、駆動モータ46のトルクを低下させる。
制御部60は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。CPUは、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1の各部の動作を集中制御する。
例えば、制御部(寿命予測手段)60は、トルク検出部52によって検出された駆動モータ46のトルクの値に基づいて定着部40の寿命を予測する。
具体的には、図6に示すように、制御部60は、ROMに記憶されている各トルク情報と当該各トルク情報と対応付けられて記憶されている走行距離情報とに基づいて、現在のトルクの値が寿命予測閾値TH1(例えば、0.9)以上であるか否かを判定する。そして、制御部60は、現在のトルクの値が寿命予測閾値TH1以上であると判定した場合、現時点Aでの走行距離に応じたグラフの傾き(Δy/Δx)を算出し、算出された傾きから寿命となるトルクの値TH2(例えば、1.2)に達した時点Bでの走行距離PLを予測する。また、制御部60は、現時点Aの走行距離NLから残りの走行可能距離(PL−NL)を予測する。そして、制御部60は、予測結果である走行距離PLや残りの走行可能距離(PL−NL)を表示部73に表示する。
また、制御部(消費電力低減手段)60は、トルク調節部55による駆動モータ46のトルクの調節で消費された分の電力を低減する。
具体的には、制御部60は、トルク調節部55によって、定着温度を調節することにより駆動モータ46のトルクが調節された場合、当該調節の際の定着温度の増加量から消費電力を算出し、算出された消費電力に相当する電力をカットすることのできる実施項目(例えば、使用可能な給紙トレイの制限、加圧ローラー45の駆動速度の低下、印刷をモノクロプリントだけに制限など)を表示部73に表示させる。そして、制御部60は、ユーザーによる操作部72の操作を介してユーザー所望の実施項目が選択された場合、当該実施項目(例えば、印刷をモノクロプリントだけに制限)を実施する。
上記のように、制御部60と定着部40とにより、本発明に係る定着装置が構成される。
通信部70は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置との間でデータの送受信を行う。
記憶部71は、ハードディスクやフラッシュメモリー等の不揮発性の記憶装置により構成され、各種データを記憶する。例えば、記憶部71には、図5(a)に示す定着部40におけるスリップ率と荷重調節量との関係を示すデータ、同図(b)に示す定着部40におけるトルク増加率と荷重調節量との関係を示すデータ、同図(c)に示す定着部40におけるトルク減少率と定着温度調節量との関係を示すデータが記憶されている。上述のように、荷重調節部53は、図5(a)のデータを用いて荷重を調節している。トルク調節部55は、図5(a)〜(c)のデータを用いて定着温度を設定している。
操作部72は、表示部73の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を制御部60に出力する。
表示部73は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部60から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。
〔画像形成装置の動作〕
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
図7は、画像形成装置1により実行されるトルク調節制御処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部60のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理によって実現される。
図7に示すように、まず、画像形成装置1の制御部60は、トルク検出部52に駆動モータ46のトルクを検出させることで、駆動モータ46のトルクを測定する(ステップS1)。
次いで、制御部60は、スリップ検出部51に定着部40におけるスリップを検出させることで、定着部40におけるスリップ率を測定する(ステップS2)。
次いで、制御部60は、ステップS2で測定したスリップ率に応じた荷重調節量(図5(a)参照)に基づいて、パッドユニット41と加圧ローラー45との間にかかる荷重を荷重調節部53に調節させる(ステップS3)。
次いで、制御部60は、トルク検出部52に駆動モータ46のトルクを検出させることで、駆動モータ46のトルクを測定する(ステップS4)。
次いで、制御部60は、増加したトルクに対応した定着温度となるように定着温度を調節する(ステップS5)。具体的には、制御部60は、トルク調節部55に、図5(b)及び(c)に示すグラフを用いて、荷重調節部53により増加された荷重量に対する駆動モータ46のトルク増加率を予測させ、当該トルク増加率に基づくトルク増加量を相殺するトルク減少率に応じた定着温度の増加量から定着温度を設定させる。そして、制御部60は、温度調節部54に、設定された定着温度となるように定着温度を調節させる。
次いで、制御部60は、トルク検出部52に駆動モータ46のトルクを検出させることで、駆動モータ46のトルクを測定する(ステップS6)。
次いで、制御部60は、ステップS6で測定されたトルク値がステップS3における荷重調節前のトルク値になっているか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、ステップS6で測定されたトルク値がステップS3における荷重調節前のトルク値になっていないと判定された場合(ステップS7;NO)、制御部60は、処理をステップS5に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS7において、ステップS6で測定されたトルク値がステップS3における荷重調節前のトルク値になったと判定された場合(ステップS7;YES)、制御部60は、当該トルク値が寿命となるトルク値以上であるか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8において、ステップS6で測定されたトルク値が寿命となるトルク値以上であると判定された場合(ステップS8;YES)、制御部60は、定着部40が寿命に達したことを表示部73に表示させることにより寿命通知を行い(ステップS9)、トルク調節制御処理を終了する。
一方、ステップS8において、ステップS6で測定されたトルク値が寿命となるトルク値以上でない、すなわちステップS6で測定されたトルク値が寿命となるトルク値に達していないと判定された場合(ステップS8;NO)、制御部60は、ステップS6で測定されたトルク値が寿命予測閾値以上であるか否かを判定する(ステップS10)。
ステップS10において、ステップS6で測定されたトルク値が寿命予測閾値以上であると判定された場合(ステップS10;YES)、制御部60は、寿命予測処理を行い(ステップS11)、トルク調節制御処理を終了する。なお、寿命予測処理の詳細については後述する。
一方、ステップS10において、ステップS6で測定されたトルク値が寿命予測閾値以上でない、すなわちステップS6で測定されたトルク値が寿命予測閾値に達していないと判定された場合(ステップS10;NO)、制御部60は、ステップS11をスキップしてトルク調節制御処理を終了する。
図8は、画像形成装置1により実行される寿命予測処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部60のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理によって実現される。
図8に示すように、まず、制御部60は、逐次測定したトルクと走行距離から傾き(走行距離とトルクとの関係を示すグラフの傾き)を算出する(ステップS21)。
次いで、制御部60は、ステップS21で算出された傾きから寿命となるトルクに達した時点での走行距離を予測する(ステップS22)。
次いで、制御部60は、ステップS22で予測された走行距離(予測走行距離)と現在の走行距離から残りの走行可能距離を予測し(ステップS23)、寿命予測処理を終了する。ステップS22で予測された走行距離、及び、ステップS23で予測された残りの走行可能距離は、制御部60の制御下において、例えば、表示部73に表示される。
図9は、画像形成装置1により実行される消費電力低減処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部60のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理によって実現される。
図9に示すように、まず、制御部60は、トルク調節制御処理(図7参照)のステップS5で調節した(増加させた)定着温度から当該定着温度の増加に伴う消費電力を予測する(ステップS31)。
次いで、制御部60は、ステップS31で予測された消費電力(予測消費電力)から当該消費電力に相当する電力をカットすることのできる実施項目(例えば、使用可能な給紙トレイの制限、加圧ローラー45の駆動速度の低下、印刷をモノクロプリントだけに制限など)を選出して表示部73に表示させる(ステップS32)。
次いで、制御部60は、操作部72の操作を介して、表示部73に表示された実施項目のうちからユーザー所望の実施項目が選択されたか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS33において、ユーザー所望の実施項目が選択されたと判定された場合(ステップS33;YES)、制御部60は、選択された実施項目の内容(例えば、印刷をモノクロプリントだけに制限)を実施し(ステップS34)、消費電力低減処理を終了する。
一方、ステップS33において、ユーザー所望の実施項目が選択されていないと判定された場合(ステップS33;NO)、制御部60は、ステップS34をスキップして、消費電力低減処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置1によれば、駆動モータ46のトルクを検出し、検出された駆動モータ46のトルクの値に基づいて、定着部40の寿命を予測し、荷重調節部53により荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて駆動モータ46のトルクを低下させたこととなる。したがって、定着部40の寿命を予測する際に、荷重調節部53により荷重が増加され、駆動モータ46のトルクの値が上昇したとしても、増加させた荷重量に応じて駆動モータ46のトルクを低下させるので、当初の予測よりも早く寿命に到達してしまうことを一時的に回避することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、定着部40のスリップが検出されたことを契機として、荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて駆動モータ46のトルクを低下させたこととなる。具体的には、定着温度を調節することで、駆動モータ46のトルクを低下させたこととなる。したがって、定着部40のスリップが検出される寿命が近づいている状況において、増加させた荷重量に応じて駆動モータ46のトルクを低下させるので、当初の予測よりも早く寿命に到達してしまうことを効果的に回避することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、増加させた荷重量に応じた駆動モータ46のトルク増加量(トルク増加率)を予測し、当該トルク増加量を相殺するトルク減少量(トルク減少率)に応じた定着温度を設定し、設定された定着温度に調節することで、駆動モータ46のトルクを低下させるので、当該トルクを効率良く低下させることができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、トルク減少量がトルク増加量を下回らないように定着温度を調節するので、定着温度を所望の温度に効率良く変更することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、定着温度を調節する際の調節量が温度調節部54の分解能に達した場合に当該定着温度を調節するので、定着温度を所望の温度に的確に変更することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、駆動モータ46のトルクの調節後に当該駆動モータ46のトルクを検出し、検出された駆動モータ46のトルクの値が調節前のトルクの値よりも大きい場合、定着温度を再度調節するので、調節前のトルクの値に確実に低下させることができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、検出された駆動モータ46のトルクの値と寿命となるトルクの値との差に基づいて、定着部40の寿命を予測するので、定着部40が寿命に到達してしまったことにより発生するダウンタイムを回避することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、制御部60によって、駆動モータ46のトルクの調節で消費された分の電力を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、実施形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、定着温度を調節することで、駆動モータ46のトルクを低下させる場合を例にとり説明したが、加圧ローラー45の駆動速度を調節することで、駆動モータ46のトルクを低下させる場合においても本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、定着器を構成するパッドユニット41の代わりとして、従来の定着ローラーを使用した場合においても本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、駆動モータ46のトルクが調節された場合、通信部(通信手段)70を介して、例えば、サービスマンが使用する端末装置(図示省略)に対して、定着部40が寿命に近づいていることが通知されるようにしてもよいこととしたが、サービスマンが修理・交換等で駆けつけることが可能な日数に応じて、上記通知のタイミングを変更可能としてもよい。
また、上記実施形態においては、定着部40の交換と、トルク調節部55により駆動モータ46のトルクを調節することによる定着部40の延命と、のうちのいずれかを、操作部72を介して、ユーザーに予め選択させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、例えば、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体としてROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
1 画像形成装置
10 画像形成部
20 中間転写ユニット
30 用紙搬送部
40 定着部
41 パッドユニット
42 加熱ローラー
43 定着ベルト
44 フェルト
45 加圧ローラー
46 駆動モータ
47 伝達ギア
51 スリップ検出部
52 トルク検出部
53 荷重調節部
54 温度調節部
55 トルク調節部
60 制御部
70 通信部
71 記憶部
72 操作部
73 表示部

Claims (18)

  1. 定着器と、
    加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーを駆動させる駆動源と、
    前記定着器と前記加圧ローラーとの間にかかる荷重を調節する荷重調節手段と、を備えた定着装置であって、
    前記駆動源のトルクを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記駆動源のトルクの値に基づいて、自装置の寿命を予測する寿命予測手段と、
    前記荷重調節手段により前記荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて前記駆動源のトルクを低下させるトルク調節手段と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 自装置のスリップを検出するスリップ検出手段を備え、
    前記トルク調節手段は、前記スリップ検出手段により自装置のスリップが検出されたことを契機として、前記荷重調節手段により前記荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて前記駆動源のトルクを低下させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着器の温度を調節する温度調節手段を備え、
    前記トルク調節手段は、前記温度調節手段によって前記定着器の温度を調節することで、前記駆動源のトルクを低下させることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記荷重調節手段により増加させた荷重量に応じた前記駆動源のトルク増加量を予測し、当該駆動源のトルク増加量を相殺するトルク減少量に応じた前記定着器の温度を設定する温度設定手段を備え、
    前記トルク調節手段は、前記温度調節手段によって前記定着器の温度を前記温度設定手段により設定された温度に調節することで、前記駆動源のトルクを低下させることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記温度設定手段は、前記トルク減少量が前記トルク増加量を下回らないように前記定着器の温度を設定することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記温度調節手段は、前記定着器の温度を調節する際の調節量が所定の間隔ごとに設定された各値のうちのいずれかの値に達した場合に当該定着器の温度を調節することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記所定の間隔は、前記温度調節手段によって調節される前記定着器の温度の分解能であることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記検出手段は、前記トルク調節手段による前記駆動源のトルクの調節後に当該駆動源のトルクを検出し、
    前記温度調節手段は、前記検出手段によって検出された前記駆動源のトルクの値が調節前のトルクの値よりも大きい場合、前記定着器の温度を再度調節することを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 前記加圧ローラーの駆動速度を調節する駆動速度調節手段を備え、
    前記トルク調節手段は、前記駆動速度調節手段により前記加圧ローラーの駆動速度を調節することで、前記駆動源のトルクを低下させることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  10. 前記寿命予測手段は、前記検出手段によって検出された前記駆動源のトルクの値と寿命となるトルクの値との差に基づいて、自装置の寿命を予測することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の定着装置。
  11. 前記トルク調節手段によって前記駆動源のトルクが調節された場合に自装置の寿命に近づいていることを所定の装置に通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の定着装置。
  12. 自装置で消費される電力を低減する消費電力低減手段を備え、
    前記消費電力低減手段は、前記トルク調節手段による前記駆動源のトルクの調節で消費された分の電力を低減することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の定着装置。
  13. 前記消費電力低減手段は、使用可能な給紙トレイを制限することによって、自装置で消費される電力を低減することを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. 前記消費電力低減手段は、前記加圧ローラーの駆動速度を低下させることによって、自装置で消費される電力を低減することを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  15. 前記消費電力低減手段は、モノクロプリントに制限することによって、自装置で消費される電力を低減することを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  16. 自装置の交換と、前記トルク調節手段により前記駆動源のトルクを調節することによる自装置の延命と、のうちのいずれかをユーザー操作に基づき選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の定着装置。
  17. 記録媒体上にトナー画像を転写する画像形成部と、
    前記記録媒体上に前記トナー画像を定着させる請求項1〜16のいずれか一項に記載の定着装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  18. 定着器と、
    加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーを駆動させる駆動源と、
    前記定着器と前記加圧ローラーとの間にかかる荷重を調節する荷重調節手段と、を備えた定着装置のコンピューターを、
    前記駆動源のトルクを検出する検出手段、
    前記検出手段によって検出された前記駆動源のトルクの値に基づいて、自装置の寿命を予測する寿命予測手段、
    前記荷重調節手段により前記荷重を増加させた場合、増加させた荷重量に応じて前記駆動源のトルクを低下させるトルク調節手段、
    として機能させるためのプログラム。
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