JP2020090043A - 塗膜転写具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラチェット音を低減可能且つ逆転防止機構の耐久性が向上した塗膜転写具を提供する。【解決手段】塗膜転写具1は、供給リール4の一方に配置された第1枠体部材3Lと、第1枠体部材3Lの内面に設けられ、リールの回転軸を中心として環状にラチェット歯36が形成された環状突起と、第1枠体部材3Lよりもリール側に配置され、リールとともに回転し、リールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び該アームの先端に設けられ、リールが逆転した場合にラチェット歯36と噛み合ってリールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体23と、ラチェット爪保持体23よりもリール側に配置され、リールとともに回転するラチェットアーム押さえ部20と、を備え、ラチェットアーム押さえ部20と第1枠体部材3Lとにより、該アームにおける、ラチェット爪保持体23の厚さ方向の移動が制限されている。【選択図】図1

Description

本発明は、貼着用または修正用等の転写テープを備える塗膜転写具に関する。
従来、塗膜転写具として、前端が開口するケース内に、供給リールと巻取リールを配置し、開口より転写ヘッドを突出させ、供給リールから繰り出した転写テープを、転写ヘッドの先端で反転させた後に、供給リールの回転トルクを、供給ギアおよび巻取ギアを介して伝えることにより駆動される巻取リールに巻き取らせるようにした塗膜転写具がある。
このような塗膜転写具において、転写テープの逆転防止機構として、一方の筐体の内面に、供給ギアまたは巻取ギアと同心円状且つ径方向内向きのラチェット歯を設けているものがある。そして、供給ギアまたは巻取ギアの側面に開口を設け、その開口内に円周方向に延びるアームと、アームの先端にラチェット歯に係合する径方向外向きのラチェット爪とを設けている(特許文献1参照)。
この従来技術において、ラチェット歯は、筐体を成形する際に一体成形される。ここで、ラチェット歯の稜線は筐体の内面に対して垂直に設けられている。そうすると、円周の径方向内向きに設けられたラチェット歯を、径方向に対して傾けても金型を抜くことができる。ラチェット歯が径方向に対して傾いていると、ラチェット歯に係合するラチェット爪が、逆転したときに抜けにくくなる。
ゆえにラチェット歯の歯丈を低くすることができ、歯丈を低くすると、順転時においてラチェット爪によるラチェット音を低減させることができる。
特開2003−145996
しかし、上記従来技術によると、アームが円周方向に延びているため、逆転によりアーム先端のラチェット爪に力が加わると、アームが径方向や円周方向と直交する方向に歪んで、アームが変形したりラチェット爪がラチェット歯から脱落したりする可能性がある。そうすると、逆転防止が機能しなくなる。
本発明は、ラチェット音を低減可能であり、且つ逆転防止機構の耐久性が向上した塗膜転写具を提供することを目的とする。
本発明は、次のような手段によって上記課題を解決する。
転写テープを巻装した供給リールと、前記転写テープに保持された塗膜を被転写部に転写する転写ヘッドと、前記供給リールから繰り出され、前記転写ヘッドにより前記塗膜が前記被転写部に転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、前記供給リール又は前記巻取リールの、前記供給リール又は前記巻取リールの回転軸方向の一方に配置された第1枠体部材と、前記第1枠体部材の、前記供給リール又は前記巻取リール側に設けられ、前記供給リール又は前記巻取リールの一方のリールの回転軸を中心として環状にラチェット歯が形成された環状突起と、前記第1枠体部材よりも前記供給リール又は前記巻取リール側に配置され、前記一方のリールとともに回転し、前記一方のリールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び前記アームの先端に設けられ、前記供給リールが逆転した場合に前記ラチェット歯と噛み合って前記供給リールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体と、前記ラチェット爪保持体よりも前記供給リール又は前記巻取リール側に配置され、前記一方のリールとともに回転するラチェットアーム押さえ部と、を備え、前記ラチェットアーム押さえ部と前記第1枠体部材とにより、前記アームにおける、前記ラチェット爪保持体の厚さ方向の移動が制限されている塗膜転写具。
また、本発明は、次のような手段によっても上記課題を解決する。
転写テープを巻装した供給リールと、前記転写テープに保持された塗膜を被転写部に転写する転写ヘッドと、前記供給リールから繰り出され、前記転写ヘッドにより前記塗膜が前記被転写部に転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、前記供給リール又は前記巻取リールの、前記供給リール又は前記巻取リールの回転軸方向の一方に配置された第1枠体部材と、前記供給リール又は前記巻取リールの、前記第1枠体部材側に設けられ、前記供給リール又は前記巻取リールの一方のリールの回転軸を中心として環状にラチェット歯が形成された環状突起を有し、前記一方のリールとともに回転するラチェットアーム押さえ部と、前記供給リール又は前記巻取リールよりも前記第1枠体部材側に配置され、前記第1枠体部材に回転規制され、前記一方のリールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び前記アームの先端に設けられ、前記供給リールが逆転した場合に前記ラチェット歯と噛み合って前記供給リールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体と、を備え、前記ラチェットアーム押さえ部と前記第1枠体部材とにより、前記アームにおける、前記ラチェット爪保持体の厚さ方向の移動が制限されている塗膜転写具。
前記ラチェット歯は、径方向内向きに形成されていてもよい。
前記ラチェット歯は、前記環状突起の内面に、互いの間に一定の間隔を開けて複数設けられていてもよい。
前記ラチェットアーム押さえ部には、突起が設けられ、前記アームの前記厚さ方向の移動が、前記突起により制限されていてもよい。
さらに、本発明は、次のような手段によっても上記課題を解決する。
転写テープを巻装した供給リールと、前記転写テープに保持された塗膜を被転写部に転写する転写ヘッドと、前記供給リールから繰り出され、前記転写ヘッドにより前記塗膜が前記被転写部に転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、前記供給リール又は前記巻取リールの、前記供給リール又は前記巻取リールの回転軸方向の一方に配置された第1枠体部材と、前記第1枠体部材の、前記供給リール又は前記巻取リール側に設けられ、前記供給リール又は前記巻取リールの一方のリールの回転軸を中心として円環状に内向きのラチェット歯が形成された環状突起と、前記第1枠体部材よりも、前記供給リール又は前記巻取リール側に配置され、前記一方のリールとともに回転し、前記一方のリールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び前記アームの先端に設けられ、前記供給リールが逆転した場合に前記ラチェット歯と噛み合って前記供給リールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体と、を備え、前記供給リールが逆転したときに、前記アームの一部が前記ラチェット歯と当接することにより、前記アームにおける、径方向の移動が制限されている塗膜転写具。
また、本発明は、次のような手段によっても上記課題を解決する。
転写テープを巻装した供給リールと、前記転写テープに保持された塗膜を被転写部に転写する転写ヘッドと、前記供給リールから繰り出され、前記転写ヘッドにより前記塗膜が前記被転写部に転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、前記供給リール又は前記巻取リールの、前記供給リール又は前記巻取リールの回転軸方向の一方に配置された第1枠体部材と、前記供給リール又は前記巻取リールの、前記第1枠体部材側に設けられ、前記供給リール又は前記巻取リールの一方のリールの回転軸を中心として円環状に内向きのラチェット歯が形成された環状突起と、前記供給リール又は前記巻取リールよりも、前記第1枠体部材側に配置され、前記第1枠体部材に回転規制され、前記一方のリールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び前記アームの先端に設けられ、前記供給リールが逆転した場合に前記ラチェット歯と噛み合って前記供給リールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体と、を備え、前記供給リールが逆転したときに、前記アームの一部が前記ラチェット歯と当接することにより、前記アームにおける、径方向の移動が制限されている塗膜転写具。
前記ラチェット爪保持体は一体部材で、前記ラチェット歯の設けられた部材よりも柔軟な材質で形成されていてもよい。
本発明によると、ラチェット音を低減可能であり、且つ逆転防止機構の耐久性が向上した塗膜転写具を提供することができる。
第1実施形態の塗膜転写具1を示す分解斜視図である。 塗膜転写具1を図1と逆方向から見るとともに一部分のみ示した分解斜視図である。 第1枠体部材3Lとラチェット爪保持環23とが係合した状態を右側から見た部分拡大平面図である。 ラチェットアーム押さえ板20とラチェット爪保持環23とが係合した状態を左側から見た部分拡大平面図である。 第1枠体部材3Lと、ラチェット爪保持環23と、ラチェットアーム押さえ板20との係合状態を示した、図4に示すB−B断面斜視図である。 ラチェット爪保持環23の図4に示すA−A断面斜視図である。 第2実施形態の部分分解斜視図である。 図7を逆方向から見た部分分解斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の塗膜転写具1を図面に基づいて説明する。図1は、第1実施形態の塗膜転写具1を示す分解斜視図である。図2は、塗膜転写具1を図1と逆方向から見るとともに一部分のみ示した分解斜視図である。
以下、使用時に使用者が塗膜転写具1を手に持った時の左右、前後、上下を明細書中においても左右、前後、上下として説明する。
塗膜転写具1は、筐体2の前側に設けられた開口部2aから突出した転写ヘッド5を下方の被転写部に押し付けて、後方に移動させることにより、塗膜を被転写部に転写する。
塗膜転写具1は、それぞれが略楕円形の左右一対の筐体部材2L、2Rからなる筐体2と、筐体2の内部に配置された左右一対の第1枠体部材3Lと第2枠体部材3Rとからなる枠体3とを備える。
第1枠体部材3Lと第2枠体部材3Rの間には、転写テープ4Tが巻かれた供給リール4と、供給リール4から引き出される転写テープ4Tを被転写部に転写する転写ヘッド5と、転写後の転写テープ4Tを巻き取る巻取リール6とが配置されている。
(回転力伝達機構)
右側の筐体部材2Rの内面には、端部に係止部8aが設けられた供給リール用支軸8が左側に向って立設されている。
供給リール用支軸8には供給リール用ギア7が挿入されている。供給リール用ギア7は、端部に係止部7aを有する筒状の回転軸7bを備えている。回転軸7bに、圧縮スプリング9、環状の第1スペーサ10、環状の回転力伝達環11、環状の第2スペーサ12が順次、外嵌され、第2スペーサ12が係止部7aに係止されることで、圧縮スプリング9、第1スペーサ10、回転力伝達環11、第2スペーサ12が抜け止めされている。
回転軸7bが供給リール用支軸8に挿入され、係止部8aによって抜け止めされ、供給リール用ギア7は供給リール用支軸8に対して回転可能に保持されている。
回転力伝達環11の外周面には、係止突起11aが設けられている。一方、供給リール4の内周面には、係止突起11aが係止するリブ状係止部4aが設けられている。係止突起11aがリブ状係止部4aに係止することにより、回転力伝達環11は供給リール4と一体的に回転する。
供給リール用ギア7の回転軸7bは、左半部において外周面がほぼ等間隔に切削されて4箇所の平面部7cが形成されている。一方、第1スペーサ10と第2スペーサ12の内孔10a、12aは平面視において角部が弧状の四辺形状となっている。これにより第1スペーサ10と第2スペーサ12とが供給リール用ギア7の回転軸7bに回転不能に嵌合され、供給リール用ギア7と、圧縮スプリング9と第1スペーサ10と第2スペーサ12とが一体的に回転する。
供給リール4が回転すると、回転力伝達環11が回転し、回転力伝達環11と第1スペーサ10および第2スペーサ12との間の摩擦力により第1スペーサ10および第2スペーサ12が回転し、それとともに供給リール用ギア7が回転する。
(転写ヘッド5)
転写ヘッド5は、供給リール4から引き出される転写テープ4Tを被転写部に転写する部分で、後部にヘッド保持部材軸17aが挿入される孔部5aが設けられている。孔部5aに後述のヘッド保持部材17のヘッド保持部材軸17aを挿入することで、転写ヘッド5はヘッド保持部材軸17aを中心として揺動可能に保持される。
(巻取リール6)
巻取リール6は、筐体部材2Rに立設された巻取リール用支軸13に枢支されている。巻取リール6の右端には、巻取リール用ギア(図1において右端が見えないため図示せず)が設けられている。供給リール用ギア7と巻取リール用支軸13との間には、伝達ギア15a、15bが設けられ、巻取リール6が巻取リール用支軸13に取り付けられると、供給リール用ギア7、伝達ギア15a、15b及び巻取リール用ギアが噛み合う。
転写作業により、転写テープ4Tが繰り出されると、供給リール4が回転する。供給リール4が回転すると、回転力伝達環11が回転する。回転力伝達環11が回転すると、圧縮スプリング9によって回転力伝達環11に対して押圧されている第1スペーサ10と第2スペーサ12も回転し、その回転力により供給リール用ギア7が回転する。供給リール用ギア7が回転すると、その回転力は、伝達ギア15a、15b、巻取リール用ギアと伝達され、巻取リール6が回転する。
左右一対の第2枠体部材3R、3Lの間には、上述の供給リール4、転写ヘッド5、巻取リール6に加えて、ラチェット爪保持環(ラチェット爪保持体)23と、ラチェットアーム押さえ板20と、ヘッド保持部材17とが配置され、第1枠体部材3Lの内面には円環状突起(環状突起)35が設けられている。
第1枠体部材3Lには、支柱32a、32b、32cが立設されている。一方、第2枠体部材3Rには、支柱32a、32b、32cがそれぞれ係合する支柱31a、31b、31cが立設されている。
第2枠体部材3R,3Lとを対向させて、互いに近接する方向に押圧すると、支柱32a、32b、32cが、それぞれ支柱31a、31b、31cと係合して、第2枠体部材3R,3Lが連結されて枠体3が形成される。
(ヘッド保持部材17)
ヘッド保持部材17は、枠体3の前方に配置される部材で、左右に設けられた壁部17L,17Rを備え、先端に配置されるヘッド保持部材軸17aと、壁部17L,17Rの前方を貫通する支軸用挿通孔17eと、壁部17Lを貫通する支柱挿通孔17bと、壁部17Lの右面の後方上部に配置される係止爪17dとが設けられている。
(ヘッド保持部材軸17a)
前述のように、転写ヘッド5は、孔部5aが、ヘッド保持部材軸17aに軸支され、ヘッド保持部材17に対してヘッド保持部材軸17aを中心として揺動可能に保持される。
(支軸用挿通孔17e)
支軸用挿通孔17eには、第1枠体部材3Lに立設された支柱32dが挿通される。
(支柱挿通孔17b)
左側の壁部17Lは、右側の壁部17Rよりも後方に延び、左側の壁部17Lにおける、右側の壁部17Rよりも後方となる部分に、支柱挿通孔17bが設けられている。支柱挿通孔17bは長孔で、第1枠体部材3Lに立設された支柱32aを挿通させることにより、ヘッド保持部材17が支柱32dを回動中心として、所定の範囲で回動可能となる。
(係止爪17d)
係止爪17dは、供給リール4の回転を制止するための回転制止部であり、次に述べるラチェットアーム押さえ板20の係止歯20aと係合する。
(ラチェットアーム押さえ板20)
ラチェットアーム押さえ板(ラチェットアーム押さえ部)20は、供給リール4の左側に配置される円板部材で、中央が開口し、開口部20eの内周面には径方向内側に突出する係合部20bが設けられている。
ラチェットアーム押さえ板20の左面の外周には、係止爪17dが噛み合う係止歯20aが円周縁に一体的に取り付けられている。
ラチェットアーム押さえ板20の左面(ラチェット爪保持環23側面)における、開口部20eの縁部のすぐ外側の3か所に、同形の突起20dが設けられている。3つの突起20dはラチェットアーム押さえ板20の中心に対して略均等な角度で設けられている。
ラチェットアーム押さえ板20の右面(供給リール4側面)には固定爪20cが設けられている。固定爪20cは、供給リール4の左面(ラチェットアーム押さえ板20側の面)に形成された固定爪係合孔4bと係合することにより、ラチェットアーム押さえ板20は供給リール4に固定され、ラチェットアーム押さえ板20は供給リール4とともに回転する。
(バネ部材21)
ヘッド保持部材17の右側の壁部17Rの後方には、バネ保持部17cが設けられている。一方、第2枠体部材3Rには、バネ部材21の他端が固定されるバネ保持部33が設けられている。バネ部材21が、バネ保持部17cとバネ保持部33との間に取り付けられると、バネ部材21は、ヘッド保持部材17の係止爪17dがラチェットアーム押さえ板20の係止歯20aに係止する方向に、ヘッド保持部材17を付勢する。
(回転防止機構)
塗膜転写具1の不使用時においては、図1の係止爪17dの位置に矢印で示す不使用時の方向に付勢されることにより、係止爪17dがラチェットアーム押さえ板20の係止歯20aに係止し、ラチェットアーム押さえ板20と一体的に回動する供給リール4の回転が制止される。
一方、塗膜転写具1の使用時においては、転写ヘッド5が被転写部に押圧されると、ヘッド保持部材17が、図1の係止爪17dの位置に矢印で示す使用時の方向に移動する。これによりラチェットアーム押さえ板20の係止歯20aと係止爪17dとの係止が解除され、供給リール4が回転可能となり、供給リール4に巻装された転写テープ4Tの引出しができるようになる。
(逆転防止機構)
図3は、第1枠体部材3Lとラチェット爪保持環23とが係合した状態を右側から見た部分拡大平面図である。図4は、ラチェットアーム押さえ板20とラチェット爪保持環23とが係合した状態を左側から見た部分拡大平面図である。図5は、第1枠体部材3Lと、ラチェット爪保持環23と、ラチェットアーム押さえ板20との係合状態を示した、図4に示すB−B断面斜視図である。図6は、ラチェット爪保持環23の図4に示すA−A断面斜視図である。図3、図4に示す矢印rは、供給リール4、すなわちラチェット爪保持環23の順転方向である。順転方向とは、塗膜転写具1を用いて転写テープ4Tの塗膜を被転写部に転写する際の、供給リール4の回転方向である。
(ラチェット歯36)
第1枠体部材3Lの右面(内面)には、供給リール用支軸8に対応する位置に軸部34と、軸部34を中心とした所定径の円環状突起35が一体的に設けられている。円環状突起35の内面には、内径側に突出したラチェット歯36が設けられている。ラチェット歯36は、円環状突起35の円周の全面に設けられておらず、間に隙間を開けて等間隔で設けられている。ラチェット歯36の数は必要最小限であり、実施形態では8である。
ラチェット歯36は山形で、r方向後ろ側は傾斜が緩く、r方向前側は、r方向後ろ側よりも傾斜が急で、実施形態ではr方向前側の傾斜は略90度である。
ここで、ラチェット歯36の稜線は第1枠体部材3Lの内面に対して垂直に設けられている。したがって、第1枠体部材3Lを金型で製造する場合において、円周の径方向内向きに設けられたラチェット歯36のr方向前側が90度以上であっても、金型を抜くことができる。
(ラチェット爪保持環23)
ラチェット爪保持環23は、第1枠体部材3Lとラチェットアーム押さえ板20との間に配置されている。
(筒部23a)
ラチェット爪保持環23には、円板部材の中央に、第1枠体部材3Lの軸部34が挿通される筒部23aが設けられている、筒部23aの先端には切欠き23bが設けられ、切欠き23bはラチェットアーム押さえ板20の係合部20bと係合し、ラチェット爪保持環23はラチェットアーム押さえ板20、すなわち供給リール4とともに回転する。
このように、ラチェット歯36を設けた部材(第1枠体部材3L)の軸部34と、ラチェット爪23iを設けた部材(ラチェット爪保持環23)の筒部23aとを(他の部品を間に介せずに)同軸上で回転可能な構造とすることで、ガタツキを低減し、ラチェット爪23iとラチェット歯36との間のラチェット構造の精度をよくすることができる。
(第1開口部23f、第2開口部23e)
ラチェット爪保持環23における、筒部23aの外周側には、略扇形の第1開口部23f及び第2開口部23eが形成されている。第1開口部23fは、中心軸からの開口角度は180度以上である。第2開口部23eは、第1開口部23fよりも開口角度が小さく、実施形態では約30度である。
第1開口部23fは、径方向に延びる2つの壁部と、円周方向に延びる内径側の壁部と外径側の壁部とによって形成されている。第2開口部23eは、第1開口部23fの径方向に延びる2つの壁部の両方から、略均等な位置に設けられている。
(アーム23g)
アーム23gは、第1開口部23fを延びている。具体的には、第1開口部23fの径方向に延びる2つの壁部のうちの、r方向前側となる側壁23c側を基端とし、円周方向に沿ったr方向と逆方向に円弧状に延びている。アーム23gは、r方向後側となる側壁23dの手前まで延びている。
(アーム23gと突起20dとの関係)
ここで、上述のように、3つの突起20dはラチェットアーム押さえ板20の中心に対して略均等な角度で設けられている。図4に示すように、ラチェットアーム押さえ板20の左側に、ラチェット爪保持環23を配置したときに、ラチェットアーム押さえ板20の突起20dのうちの1つが、ラチェット爪保持環23の第2開口部23eに来るようにすると、ラチェットアーム押さえ板20の突起20dのうちの2つがラチェット爪保持環23の第1開口部23fにおける、アーム23gの起点部と先端部とに対応する位置に配置される。
(ラチェット爪23i)
アーム23gの先端には、径方向外側にわずかに突出するとともに、先端が尖ったラチェット爪23iが設けられている。ラチェット爪23iは、アーム23gによって径方向外側(円環状突起35の内面側)に弾性的に付勢されている。
(肉厚部23h)
アーム23gには、径方向の厚さが厚くなった肉厚部23hが設けられている。肉厚部23hは、アーム23gの中央部であって、逆転時においてラチェット爪23iがラチェット歯36に押されてアーム23gの中央部が径方向外側に移動したときに、いずれかのラチェット歯36(図4のラチェット歯36a)と最初に当接する位置に設けられている。
ただし、肉厚部23hを設けなくてもよく、肉厚部23hが設けられていない場合は、逆転時においてラチェット爪23iがラチェット歯36に押されてアーム23gの中央部が径方向外側に移動したときに、肉厚部を有さないアーム23gの一部がラチェット歯36(図4のラチェット歯36a)と最初に当接する。
ここで、本実施形態と異なり、従来において供給リールや巻取リールに逆転防止用のラチェット爪を設けることが一般的である。しかし、供給リールや巻取リールは、機能的観点から硬質材料で形成する必要がある。このため、従来においては、ラチェット爪も硬質材料となる。
しかし、実施形態では、供給リール4や巻取リール6と、ラチェット爪23iを有するラチェット爪保持環23とが別体である。したがって、それぞれに適した材質を個々に選択することが可能となる。ゆえに、実施形態ではラチェット爪保持環23は、ラチェット歯36、すなわち第1枠体部材3Lや、供給リール4、巻取リール6といった他の部材よりも柔軟な部材で形成されている。
また、アーム23gは、ラチェット爪保持環23で外周が覆われているため、成形時や組立時に他の部品や組み立て治具等と直接接触しないので、これによるアーム23gの変形を防止することができる。
(順転)
実施形態において、ラチェット爪保持環23がr方向に回転すると、ラチェット爪23iの径方向外側の面は、ラチェット歯36の傾斜の緩い面に沿って移動し、アーム23gが弾性変形してラチェット歯36を乗り越えると、弾性変形していたアーム23gは反動(復元力、付勢力)によって外径側の円環状突起35のラチェット歯36が設けられていない内面側に移動する。
この際にラチェット爪23iと、ラチェット歯36が設けられていない内面とは衝突しないようわずかに隙間が設けられているので、ラチェット音の発生を低減できる。なお、本明細書においてラチェット音とは、ラチェット爪23iとラチェット歯36との衝突により発生する音のみならず、ラチェット爪を弾くことにより生じる音やラチェット爪23iとラチェット歯36以外の部材との衝突により発生する音などラチェット機能により生じる音を含む。
さらに、ラチェット爪23i(アーム23g、ラチェット爪保持環23)は、柔軟な材料で形成されている。したがって、仮にラチェット音が発生した場合であってもその大きさを低減することができる。
また、円弧状のアーム23gを長く(すなわち、円弧の中心角を大きく)することで、剛性が弱くなり、これによってもラチェット音の大きさを低減することができる。円弧状のアーム23gの弧の中心角は、90度以上が好ましく、さらに好ましくは120度以上である。実施形態では180度程度に形成されている。
さらに、このような構成により、ラチェット音の低減だけでなく、逆転防止機構による回転抵抗を低減することができるため、軽い力で転写可能とすることができる。
ラチェット歯36は、円環状突起35の円周の全面に設けられておらず、間に隙間を開けて必要最小限の数だけ設けられている。したがって、ラチェット音の発生回数自体も低減される。
(逆転)
ラチェット爪保持環23がrと逆方向に回転すると、図4に示すように、ラチェット歯36の急斜面にラチェット爪23iが食い込み、ラチェット爪23iのr方向と逆方向への移動が規制される。
しかし、上述のように、実施形態においてラチェット爪23iとラチェット歯36によるラチェット音を低減させるために、ラチェット爪保持環23は柔軟な材料で製造されている。さらに、アーム23gは実施形態において中心角180度程度の円弧状に長く形成されている。そうすると、アーム23gの剛性が低下し、アーム23gが変形しやすくなり、アーム23gが変形して、曲り等が発生する可能性がある。
(厚さ方向の変形)
ここで、アーム23gの右側は、図5に示すようにラチェットアーム押さえ板20に設けられた突起20dが、順転時には当接しない程度のわずかな隙間を開けて隣接して設けられている。アーム23gが右方向に変形すると、ラチェットアーム押さえ板20に設けられた突起20dと当接するため、アーム23gの右側への極端な変形が防止される。アーム23gの厚さ方向の変形を規制するラチェットアーム押さえ部とラチェット歯36との軸方向の隙間の大きさは、ラチェット爪23iの厚さよりも小さいことが好ましい。このような構成とすることで、ラチェット爪23iの歯飛びが確実に防止される。
また、アーム23gの左側には図5に示すように第1枠体部材3Lの右面(内面)が配置されている。アーム23gが左方向に変形すると、第1枠体部材3Lの右面と当接するため、アーム23gの左側への極端な変形が防止される。
このように、アーム23gの左右方向(厚さ方向)の変形が防止され、アーム23gの不可逆的変形が防止されるとともに、ラチェット爪23iの歯飛びも防止される。
(径方向の変形)
アーム23gの変形により、アーム23gの中央部が図4に示す矢印fで示す径方向外側に移動する場合もある。ここで、アーム23gとラチェット歯36aは略同心円上に配置するよう形成され、アーム23gとラチェット歯36aとの径方向の隙間は小さく設けられている。
このため、アーム23gの中央部が径方向外側に移動したときに、アーム23gの中央部とラチェット歯36aとが当接することで、アーム23gの径方向外側への移動が規制される。さらに、アーム23gと複数のラチェット歯(第1実施形態においては、3カ所)が当接すると、アーム23gにかかる力が分散されるのでアーム23gはラチェット歯36によって押圧されても折れ曲がりにくくなる。ゆえに、逆転時におけるアーム23gの不可逆的な変形が防止される。
また、実施形態ではアーム23gの中央部に肉厚部23hが設けられ、アーム23gの中央部が径方向外側に移動したときに、肉厚部23hがラチェット歯36aと最初に当接する。したがって、逆転時におけるアーム23gの不可逆的な変形がさらに防止される。
ただし、上述したように、肉厚部23hが設けられていない場合であっても、肉厚部を有さないアーム23gの一部がラチェット歯36(図4のラチェット歯36a)と最初に当接するので不可逆的な変形の防止効果は得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係る塗膜転写具の部分分解斜視図である。図8は、図7を逆方向から見た部分分解斜視図である。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は以下である。なお、以下の説明において、第1実施形態と同じ部分の説明は省略する。また、第1実施形態と同様の機能を有する部分には、第1実施形態の符号に100を足した符号を付す。
(第1枠体部材103L)
第1実施形態では、ラチェットアーム押さえ板20の中央が開口し、開口部20eの内周面には径方向内側に突出する係合部20bが設けられていた。そして開口部20eの縁部のすぐ外側の3か所に、同形の突起20dが設けられていた。
しかし、第2実施形態では、第1枠体部材103Lの右面(ラチェット爪保持環123側面)に、円環突部120eが形成され、円環突部120eの内周面には径方向内側に突出する係合部120bが設けられている。
また、円環突部120eの右面(ラチェット爪保持環123側面)の3か所に、互いに同形の突起120dが互いに均等な角度で設けられている。
(ラチェット爪保持環123)
ラチェット爪保持環123は第1実施形態と同形で、第1枠体部材103Lとラチェットアーム押さえ板120との間に配置されている点は同様であるが、第1実施形態と逆向きで、即ち筒部123aが第1枠体部材103L側を向いている。筒部123aの先端には切欠き123bが設けられ、切欠き123bは第1枠体部材103Lの係合部120bと係合し、ラチェット爪保持環123は第1枠体部材103Lに固定される。ラチェット爪保持環123の第1開口部123f内をアーム123gが延び、アーム123gの、図8における反時計回り(矢印r方向)の先端にはラチェット爪123iが設けられている。
(ラチェットアーム押さえ板120)
第1実施形態では、第1枠体部材3Lの右面に軸部34と、軸部34を中心とした所定径の円環状突起35が設けられ、円環状突起35の内面には、内径側に突出したラチェット歯36が設けられていた。
しかし、第2実施形態では、ラチェットアーム押さえ板120の左面に軸部134と、軸部134を中心とした所定径の円環状突起135が一体的に設けられている。円環状突起135の内面には、内径側に突出したラチェット歯136が設けられている。ラチェット歯136は、図7に示すように山形で、矢印rの進行方向前側は傾斜が緩く、r方向後ろ側は、r方向前側よりも傾斜が急である。
(順転)
第2実施形態において、ラチェットアーム押さえ板120がr方向に回転すると、ラチェット爪123iの径方向外側の面は、ラチェット歯136の傾斜の緩い面に沿って移動し、アーム123gが弾性変形してラチェット歯136を乗り越えると、弾性変形していたアーム123gは反動(復元力、付勢力)によって外径側の円環状突起135のラチェット歯136が設けられていない内面側に移動する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、この際にラチェット爪123iとラチェット歯136が設けられていない内面とは衝突しないようわずかに隙間が設けられているので、ラチェット音の発生の可能性が低減する。
さらに、ラチェット爪123i(アーム123g、ラチェット爪保持環123)は、柔軟な材料で形成されている。したがって、仮にラチェット音が発生した場合であっても音の大きさを低減することができる。
また、円弧状のアーム123gを長く(すなわち、円弧の中心角を大きく)することで、剛性が弱くなり、これによってもラチェット音の大きさを低減することができる。
さらに、このような構成により、ラチェット音の低減だけでなく、逆転防止機構による回転抵抗を低減することができるため、軽い力で転写可能とすることができる。
また、ラチェット歯136は、円環状突起135の円周の全面に設けられておらず、間に隙間を開けて必要最小限の数だけ設けられている。したがって、ラチェット音の発生回数自体も低減される。
(逆転)
ラチェット爪保持環123がrと逆方向に回転すると、第1実施形態と同様にアーム123gが変形して、曲り等が発生する可能性がある。
しかし、アーム123gの左側は、第1枠体部材103Lに設けられた突起120dが、順転時には当接しない程度のわずかな隙間を開けて隣接して設けられている。アーム123gが左方向に変形すると、第1枠体部材103Lに設けられた突起120dと当接するため、アーム123gの左側への極端な変形が防止される。
また、アーム23gの右側にはラチェットアーム押さえ板120の左面(内面)が配置されている。アーム123gが右方向に変形すると、ラチェットアーム押さえ板120の左面と当接するため、アーム123gの右側への極端な変形が防止される。
このように、アーム123gの左右方向(厚さ方向)の変形が防止され、アーム123gの不可逆的変形が防止されるとともに、ラチェット爪123iの歯飛びも防止される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、これに限定されず、種々の変更が可能である。例えば、上述した左右は、逆であってもよい。また、逆転防止機構は、巻取リールと同軸に設けてもよい。
実施形態は、カートリッジを詰替え可能なタイプであったが、これに限定されず、詰替えできない使い切りタイプであってもよい。使い切りタイプの場合、例えば、第1枠体部材を第1筐体部材とを別体とせず、また、第2枠体部材を第2筐体部材と別体にせず、それぞれ単一の部材としてもよい。
第1実施形態では、ラチェットアーム押さえ部としてのラチェットアーム押さえ板20に突起20dを設け、突起20dによりアーム23gを押さえる構成とした。ただし、これに限定されず、突起20dを備えずに、ラチェットアーム押さえ板20の表面でアーム23gを押さえてもよい。
第1実施形態では、ラチェットアーム押さえ部は、巻取リール6または供給リール4と別部材でなくてもよく、巻取リール6または供給リール4と一体に形成されていてもよい。
第2実施形態では、ラチェット歯は、巻取リール6または供給リール4と別部材でなくてもよく、巻取リール6または供給リール4と一体に形成されていてもよい。
第1実施形態、第2実施形態では、ラチェット爪保持体を円板状のラチェット爪保持環23、123により構成したが、これに限らず、他の形状で構成してもよい。
実施形態では、環状突起を、内周面及び外周面が円周状の円環状に形成したが、これに限らない。即ち、ラチェット爪が形成される側の面(内周面又は外周面)が円周状に形成されていればよい。
1 塗膜転写具
2 筐体
2L 筐体部材
2R 筐体部材
2a 開口部
3 枠体
3L 第1枠体部材
3R 第2枠体部材
4 供給リール
4T 転写テープ
4a リブ状係止部
4b 固定爪係合孔
5 転写ヘッド
5a 孔部
6 巻取リール
7 供給リール用ギア
17 ヘッド保持部材
20 ラチェットアーム押さえ板(ラチェットアーム押さえ部)
20a 係止歯
20b 係合部
20c 固定爪
20d 突起
20e 開口部
21 バネ部材
23 ラチェット爪保持環(ラチェット爪保持体)
23a 筒部
23b 切欠き
23c 側壁
23d 側壁
23e 第2開口部
23f 第1開口部
23g アーム
23h 肉厚部
23i ラチェット爪
33 バネ保持部
34 軸部
35 円環状突起(環状突起)
36 ラチェット歯

Claims (8)

  1. 転写テープを巻装した供給リールと、
    前記転写テープに保持された塗膜を被転写部に転写する転写ヘッドと、
    前記供給リールから繰り出され、前記転写ヘッドにより前記塗膜が前記被転写部に転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、
    前記供給リール又は前記巻取リールの、前記供給リール又は前記巻取リールの回転軸方向の一方に配置された第1枠体部材と、
    前記第1枠体部材の、前記供給リール又は前記巻取リール側に設けられ、前記供給リール又は前記巻取リールの一方のリールの回転軸を中心として環状にラチェット歯が形成された環状突起と、
    前記第1枠体部材よりも前記供給リール又は前記巻取リール側に配置され、前記一方のリールとともに回転し、前記一方のリールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び前記アームの先端に設けられ、前記供給リールが逆転した場合に前記ラチェット歯と噛み合って前記供給リールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体と、
    前記ラチェット爪保持体よりも前記供給リール又は前記巻取リール側に配置され、前記一方のリールとともに回転するラチェットアーム押さえ部と、を備え、
    前記ラチェットアーム押さえ部と前記第1枠体部材とにより、前記アームにおける、前記ラチェット爪保持体の厚さ方向の移動が制限されている塗膜転写具。
  2. 転写テープを巻装した供給リールと、
    前記転写テープに保持された塗膜を被転写部に転写する転写ヘッドと、
    前記供給リールから繰り出され、前記転写ヘッドにより前記塗膜が前記被転写部に転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、
    前記供給リール又は前記巻取リールの、前記供給リール又は前記巻取リールの回転軸方向の一方に配置された第1枠体部材と、
    前記供給リール又は前記巻取リールの、前記第1枠体部材側に設けられ、前記供給リール又は前記巻取リールの一方のリールの回転軸を中心として環状にラチェット歯が形成された環状突起を有し、前記一方のリールとともに回転するラチェットアーム押さえ部と、
    前記供給リール又は前記巻取リールよりも前記第1枠体部材側に配置され、前記第1枠体部材に回転規制され、前記一方のリールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び前記アームの先端に設けられ、前記供給リールが逆転した場合に前記ラチェット歯と噛み合って前記供給リールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体と、を備え、
    前記ラチェットアーム押さえ部と前記第1枠体部材とにより、前記アームにおける、前記ラチェット爪保持体の厚さ方向の移動が制限されている塗膜転写具。
  3. 前記ラチェット歯は、径方向内向きに形成されていることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の塗膜転写具。
  4. 前記ラチェット歯は、前記環状突起の内面に、互いの間に一定の間隔を開けて複数設けられている、
    請求項3に記載の塗膜転写具。
  5. 前記ラチェットアーム押さえ部には、突起が設けられ、
    前記アームの前記厚さ方向の移動が、前記突起により制限されている、
    請求項3または4に記載の塗膜転写具。
  6. 転写テープを巻装した供給リールと、
    前記転写テープに保持された塗膜を被転写部に転写する転写ヘッドと、
    前記供給リールから繰り出され、前記転写ヘッドにより前記塗膜が前記被転写部に転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、
    前記供給リール又は前記巻取リールの、前記供給リール又は前記巻取リールの回転軸方向の一方に配置された第1枠体部材と、
    前記第1枠体部材の、前記供給リール又は前記巻取リール側に設けられ、前記供給リール又は前記巻取リールの一方のリールの回転軸を中心として円環状に内向きのラチェット歯が形成された環状突起と、
    前記第1枠体部材よりも、前記供給リール又は前記巻取リール側に配置され、前記一方のリールとともに回転し、前記一方のリールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び前記アームの先端に設けられ、前記供給リールが逆転した場合に前記ラチェット歯と噛み合って前記供給リールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体と、を備え、
    前記供給リールが逆転したときに、前記アームの一部が前記ラチェット歯と当接することにより、前記アームにおける、径方向の移動が制限されている塗膜転写具。
  7. 転写テープを巻装した供給リールと、
    前記転写テープに保持された塗膜を被転写部に転写する転写ヘッドと、
    前記供給リールから繰り出され、前記転写ヘッドにより前記塗膜が前記被転写部に転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、
    前記供給リール又は前記巻取リールの、前記供給リール又は前記巻取リールの回転軸方向の一方に配置された第1枠体部材と、
    前記供給リール又は前記巻取リールの、前記第1枠体部材側に設けられ、前記供給リール又は前記巻取リールの一方のリールの回転軸を中心として円環状に内向きのラチェット歯が形成された環状突起と、
    前記供給リール又は前記巻取リールよりも、前記第1枠体部材側に配置され、前記第1枠体部材に回転規制され、前記一方のリールの回転軸を中心とした周方向に延びるアーム、及び前記アームの先端に設けられ、前記供給リールが逆転した場合に前記ラチェット歯と噛み合って前記供給リールの逆転を防止するラチェット爪を有するラチェット爪保持体と、を備え、
    前記供給リールが逆転したときに、前記アームの一部が前記ラチェット歯と当接することにより、前記アームにおける、径方向の移動が制限されている塗膜転写具。
  8. 前記ラチェット爪保持体は一体部材で、前記ラチェット歯の設けられた部材よりも柔軟な材質で形成されている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の塗膜転写具。
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