JP2020088948A - トルクベクタリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源にかかる負荷を低減でき、回生された電流を有効に活用し、応答性を向上することができるトルクベクタリング装置を提供する。【解決手段】複数の車輪3にそれぞれ接続された複数の電動モータ5と、複数の電動モータ5に接続された電源7とを備え、複数の車輪3に所定の駆動トルクを付与するトルクベクタリング装置1において、複数の電動モータ5の間に、複数の電動モータ5のうち少なくとも1つの電動モータ5で複数の車輪3のうち対応する車輪3を介して回生された電流を他の電動モータ5に電源7を介さずに付与可能な供給部9を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に適用されるトルクベクタリング装置に関する。
従来、トルクベクタリング装置としては、複数の車輪にそれぞれ接続された複数の電動モータと、複数の電動モータに接続された電源とを備え、複数の車輪に所定の駆動トルクを付与するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このトルクベクタリング装置では、車両の走行状況に応じて、複数の車輪のうち必要に応じた車輪に所定の駆動トルクを付与するように、電源から車輪に接続された電動モータに対して電流を供給し、車両の走行性を安定化させている。
このようなトルクベクタリング装置では、所定の駆動トルクが付与されない他の車輪に接続された電動モータが、車輪を介して回生された電流を電源に回収させ、所定の駆動トルクが付与される車輪に接続された電動モータに対して電源から電流を供給している。
特開平11−301293号公報
ところで、上記特許文献1のようなトルクベクタリング装置では、車両の姿勢制御を安定して行うために、複数の電動モータのうち所定の駆動トルクが必要な車輪に接続された電動モータに対して、電源からの電流の供給が選択的に頻繁に行われている。
しかしながら、上記特許文献1のようなトルクベクタリング装置では、所定の駆動トルクが必要な車輪に接続された電動モータに電源から電流を供給し、他の電動モータから回生された電流を電源に回収しているので、電源にかかる負荷が大きくなっていた。
また、車輪を介して電動モータから電源に回生される電流は、電源に回生されるまでの時間が短く、電源に電流を回収しきれておらず、電源に回収しきれない電流は、回路上での熱損失となっていた。
そこで、この発明は、電源にかかる負荷を低減でき、回生された電流を有効に活用することができるトルクベクタリング装置の提供を目的としている。
本発明は、複数の車輪にそれぞれ接続された複数の電動モータと、複数の前記電動モータに接続された電源とを備え、複数の前記車輪に所定の駆動トルクを付与するトルクベクタリング装置であって、複数の前記電動モータの間には、複数の前記電動モータのうち少なくとも1つの前記電動モータで複数の前記車輪のうち対応する車輪を介して回生された電流を他の前記電動モータに前記電源を介さずに付与可能な供給部が設けられていることを特徴とする。
このトルクベクタリング装置では、複数の電動モータの間に、複数の電動モータのうち少なくとも1つの電動モータで複数の車輪のうち対応する車輪を介して回生された電流を他の電動モータに電源を介さずに付与可能な供給部が設けられているので、回生された電流を電動モータから供給部を介して他の電動モータに供給することができ、電源にかかる負荷を低減することができる。
また、供給部は、回生された電流を他の電動モータに付与することができるので、回生された電流を電源に回収するまでの時間を短縮することができ、回生された電流が回路上で熱損失となることがなく、回生された電流を有効に活用することができる。
さらに、回生された電流は、供給部から他の電動モータに付与することができるので、車輪に必要な駆動トルクを高めたい場合、回生された電流を電源に回収させることなく、供給部から回生された電流を対象の電動モータに供給することができる。
従って、このようなトルクベクタリング装置では、電源にかかる負荷を低減でき、回生された電流を有効に活用することができる。
本発明によれば、電源にかかる負荷を低減でき、回生された電流を有効に活用することができるトルクベクタリング装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るトルクベクタリング装置の概略図である。 本発明の実施の形態に係るトルクベクタリング装置の判断部のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るトルクベクタリング装置の判断部が回生された電流を供給部から電動モータに供給すると判断したときのブロック図である。 本発明の実施の形態に係るトルクベクタリング装置の判断部が回生された電流を電源に回収させると判断したときのブロック図である。
図1〜図4を用いて本発明の実施の形態に係るトルクベクタリング装置について説明する。
本実施の形態に係るトルクベクタリング装置1は、複数の車輪3,3’にそれぞれ接続された複数の電動モータ5,5’と、複数の電動モータ5,5’に接続された電源7とを備え、複数の車輪3,3’に所定の駆動トルクを付与する。
そして、複数の電動モータ5,5’の間には、複数の電動モータ5,5’のうち少なくとも1つの電動モータ5,5’で複数の車輪3,3’のうち対応する車輪3,3’を介して回生された電流を他の電動モータ5,5’に電源7を介さずに付与可能な供給部9が設けられている。
また、トルクベクタリング装置1は、車両の状況に応じて電源7から複数の電動モータ5,5’のうち必要な電動モータ5,5’に選択的に電流を付与する判断部11を有する。
そして、判断部11は、複数の車輪3,3’への駆動トルクの付与状況に応じて回生された電流を供給部9から必要な電動モータ5,5’に付与する。
さらに、供給部9は、回生された電流を調整可能である。
図1に示すように、複数(ここでは2つ)の電動モータ5,5’は、複数(ここでは、例えば、前後左右輪のいずれか2つ)の車輪3,3’にそれぞれ接続されている。
この複数の電動モータ5,5は、それぞれ接続された車輪3,3’を独立して駆動可能であり、ブレーキエネルギーによる車輪3,3’からの回転により、それぞれ接続された車輪3,3’を介して電流を回生可能である。
このような複数の電動モータ5,5’は、それぞれインバータ13,13’を介して電源7に接続され、電源7から供給される電流により、それぞれ接続された車輪3,3’を駆動すると共に、ブレーキエネルギーによる車輪3,3’からの回転により、それぞれ接続された車輪3,3’を介して電流を回生し、電源7に充電させる。
ここで、従来のトルクベクタリング装置では、車両の走行状況に応じて、電源7から複数の電動モータ5,5’への電流の供給と、複数の電動モータ5,5’から電源7への電流の回生とを選択的に行う。
例えば、一方の電動モータ5’(ここでは図1の右側に示す電動モータ)に電源7から電流を供給し、他方の電動モータ5(ここでは図1の左側に示す電動モータ)から電源7へ電流を回生したとする。
このとき、電流は、電源7からインバータ13’を介して一方の電動モータ5’に供給され、一方の電動モータ5’が所定の駆動トルクを付与するように一方の車輪3’(ここで図1の右側に示す車輪)を駆動し、他方の車輪3(ここでは図1の左側に示す車輪)の回転により他方の電動モータ5で回生された電流がインバータ13を介して電源7に回収される。
このように所定の駆動トルクが付与される車輪3’に接続された電動モータ5’以外の他の電動モータ5から回生された電流を電源7に回収することにより、電源7における電流の消費量を低減することができる。
しかしながら、従来のトルクベクタリング装置では、車両の姿勢制御が頻繁に行われるので、電源7から対象の電動モータ5’への電流の供給と、他の電動モータ5から電源7への電流の回生とが頻繁に行われている。
電源7から対象の電動モータ5’への電流の供給は、所定の駆動トルクに応じた電流を電源7から対象の電動モータ5’へ供給すればよいので、問題なく行うことができる。
一方、他の電動モータ5から電源7への電流の回生は、その動作時間が短く、動作頻度が頻繁であるので、電源7に電流を回収しきれないことがあり、回収しきれない電流が回路上で熱損失となっていた。
また、他の電動モータ5で回生された電流を電源7に回収する構造では、電源7における電流の放出と吸収とが頻繁に行われるので、電源7にかかる負荷が大きくなっていた。
さらに、他の電動モータ5で回生された電流を電源7に回収する構造では、車輪3’に必要な駆動トルクを高めたい場合、他の電動モータ5から回生された電流が電源7に回収された後、電源7から対象の電動モータ5’に供給される電流を高めるので、応答性が低下していた。
そこで、複数の電動モータ5,5’の間には、他の電動モータ5で車輪3を介して回生された電流を対象の電動モータ5’に電源7を介さずに付与可能な供給部9が設けられている。
供給部9は、複数の電動モータ5,5’に接続されたそれぞれのインバータ13,13’の間に配置され、複数のインバータ13,13’の間で電流を受け渡し可能に複数のインバータ13,13’に接続されている。
例えば、一方の電動モータ5’(ここでは図1の右側に示す電動モータ)に電源7から電流を供給し、一方の車輪3’(ここでは図1の右側に示す車輪)を所定の駆動トルクで駆動し、他方の車輪3(ここでは図1の左側に示す車輪)の回転により、他方の電動モータ5(ここでは図1の左側に示す電動モータ)で電流を回生したとする。
このとき、供給部9には、他方の電動モータ5で回生された電流がインバータ13を介して入力され、電源7を介さずに、供給部9からインバータ13’を介して一方の電動モータ5’に電流を付与することができる。
このような供給部9により、他方の電動モータ5で回生された電流が回路上で熱損失となることがなく、電源7に回収しきれない電流を一方の電動モータ5’に付与することができ、電源7の負荷を低減しつつ、エネルギー効率を向上することができる。
このような供給部9を有する構造では、例えば、一方の車輪3’に対して所定の駆動トルクを付与する場合、他方の電動モータ5で回生された電流を供給部9から一方の電動モータ5’に付与することで、電源7から一方の電動モータ5’へ供給する電流を低減することができ、電源7の負荷を低減することができる。
また、一方の車輪3’に対して所定の駆動トルクを高める場合には、他方の電動モータ5で回生された電流を、電源7に戻すことなく、供給部9から一方の電動モータ5’に付与することで、電源7から一方の電動モータ5’へ供給する電流を増大させることができる。
その上、他方の電動モータ5で回生された電流を、一度電源7に回生してから、一方の電動モータ5’への全ての出力を高める回路を経るより、直接的に電流を一方の電動モータ5’に部分的にでも供給することができれば、ベクタリングトルクの応答性を早めることができる。
さらに、電動モータ5,5’の許容電流によるところもあるが、供給部9を設けることにより、電源7から電動モータ5,5’へ供給できる最大許容電流に、供給部9から回生された電流を付与することができ、ベクタリングトルクの限界を高めることができる。
このような供給部9は、電動モータ5,5’から回生された電流を調整して、他の電動モータ5,5’に付与することができる。
詳細には、供給部9は、例えば、ベクタリングトルクの際に、瞬間的に電力移動を大きくする、或いは小さくするための昇圧・降圧回路、或いはこれらを有する電流制御回路、ベクタリングトルクの発生タイミングに合わせて電力移動のタイミングを調整するコンデンサやフライホイールなどのエネルギーを蓄積・放出できる回路やシステム、不安定な電力を安定化させ、電力効率を向上させる平滑化回路などを有してもよい。
このように供給部9が回生された電流を調整可能とすることにより、供給部9から効率的に回生された電流を電動モータ5,5’に付与することができ、ベクタリングトルク性能を向上することができる。
なお、複数の電動モータ5,5’にそれぞれ接続されたインバータ13,13’は、電源7に接続されており、回生された電流を供給部9から他の電動モータ5,5’へ付与する必要がない場合には、回生された電流が電源7に回収される。
このような供給部9は、車両に搭載された各機構を制御するコントローラ(不図示)に設けられた判断部11に接続され、その作動が制御される。
図1,図2に示すように、判断部11は、供給部9の他に、電源7、複数の電動モータ5,5’に接続されたインバータ13,13’などに接続され、車両姿勢制御15と、電源制御17と、要求トルク配分演算制御19と、要求電力演算制御21と、電力配分制御23と、電力移動制御25の各々の演算部を備えている。
車両姿勢制御15は、車両のベクタリング制御やスリップ制御を行う演算部である。
電源制御17は、電源7の容量の監視や制限を行う演算部である。
要求トルク配分演算制御19は、複数の電動モータ5,5’に対して、必要な駆動トルクや回生トルクを制御する演算部である。
要求電力演算制御21は、決定された駆動トルクや回生トルクに対して、必要な電流、或いは電圧を制御する演算部である。
電力配分制御23は、決定された駆動トルクや回生トルクに対して、効率のよい電源7と供給部9からの電力供給の配分を制御する演算部である。
電力移動制御25は、一方の電動モータ5,5’で回生された電流を供給部9から他方の電動モータ5,5’に移動させるか、一方の電動モータ5,5’で回生された電流を電源7に回収するのかを制御する演算部である。
この判断部11は、図2〜図4に示すように、まず、車両姿勢制御15と電源制御17とで制御された情報から要求トルク配分演算制御19で複数の電動モータ5,5’で必要な駆動トルクと回生トルクとを決定する。
次に、要求トルク配分演算制御19で決定された駆動トルクと回生トルクとに基づき、要求電力演算制御21で複数の電動モータ5,5’に必要な電流、或いは電圧を決定する。
そして、要求電力演算制御21で決定された電流、或いは電圧と電源制御17の制御情報に基づき、電力配分制御23において、複数の電動モータ5,5’に対して、回生された電流を供給部9から他の電動モータ5,5’に供給する、回生された電流を電源7に回収させるなど、効率のよい電力供給を決定して制御する。
この電力配分制御23で決定された情報は、電力移動制御25に伝達され、回生された電流を供給部9から他の電動モータ5’に供給する場合、図3に示すように、電力移動制御25において、一方の電動モータ5に接続されたインバータ13から回生された電流を供給部9に入力させ、供給部9から他の電動モータ5’に接続されたインバータ13’に回生された電流を供給する。
このとき、回生された電流で所定の駆動トルクを得ることができない、或いは所定の駆動トルクを高める場合には、電源7から他の電動モータ5’に接続されたインバータ13’に電流を供給し、回生された電流で所定の駆動トルクが得ることができる場合には、電源7から電流を供給しない。
一方、電力移動制御25では、回生された電流を供給部9から他の電動モータ5’に供給しない通常の回生の場合には、図4に示すように、複数の電動モータ5,5’に接続されたそれぞれのインバータ13,13’から回生された電流を電源7に回収させる。
このように判断部11は、複数の車輪3,3’への駆動トルクの付与状況に応じて回生された電流を供給部9から必要な電動モータ5,5’に付与したり、電源7に回収させたりすることで、ベクタリングトルクの応答性を高めつつ、電源7にかかる負荷を低減することができる。
なお、本実施の形態に係るトルクベクタリング装置1では、左右輪に接続される電動モータ5,5’の間を差動機構27を介して接続してもよい。
このような差動機構27を有するトルクベクタリング装置1では、僅かな回生ブレーキでも大きなベクタリングトルクを出せることができ、左右トータルのトラクションを大きく損なうことがない。
また、差動機構27を有するトルクベクタリング装置1では、車両が電気的に効率的に旋回できるだけでなく、差動機構27により車両が機械的に効率的に旋回でき、機械と電気とを合わせたシステムとして、車両がより効率的に旋回することができる。
このようなトルクベクタリング装置1では、複数の電動モータ5,5’の間に、複数の電動モータ5,5’のうち少なくとも1つの電動モータ5,5’で複数の車輪3,3’のうち対応する車輪3,3’を介して回生された電流を他の電動モータ5,5’に電源7を介さずに付与可能な供給部9が設けられているので、回生された電流を電動モータ5,5’から供給部9を介して他の電動モータ5,5’に供給することができ、電源7にかかる負荷を低減することができる。
また、供給部9は、回生された電流を他の電動モータ5,5’に付与することができるので、回生された電流を電源7に回収するまでの時間を短縮することができ、回生された電流が回路上で熱損失となることがなく、回生された電流を有効に活用することができる。
さらに、回生された電流は、供給部9から他の電動モータ5,5’に付与することができるので、車輪3,3’に必要な駆動トルクを高めたい場合、回生された電流を電源7に回収させることなく、供給部9から回生された電流を対象の電動モータ5,5’に供給することができる。
また、電動モータ5,5’で回生された電流を、一度電源7に回生してから、対象の電動モータ5,5’への全ての出力を高める回路を経るより、直接的に電流を対象の電動モータ5,5’に部分的にでも供給することができれば、ベクタリングトルクの応答性を早めることができる。
さらに、本発明によれば、従来構造と違って、電源7から供給できる最大許容電流に回生分の電流を重畳することができるので、ベクタリングトルクの作動限界を高めることができる。
従って、このようなトルクベクタリング装置1では、電源7にかかる負荷を低減でき、回生された電流を有効に活用し、応答性を向上することができる。
また、判断部11は、複数の車輪3,3’への駆動トルクの付与状況に応じて回生された電流を供給部9から必要な電動モータ5,5’に付与するので、ベクタリングトルクの応答性を高めつつ、電源7にかかる負荷を低減することができる。
さらに、供給部9は、回生された電流を調整可能であるので、供給部9から効率的に回生された電流を電動モータ5,5’に付与することができ、ベクタリングトルク性能を向上することができる。
なお、本発明のトルクベクタリング装置は、陸上用の乗り物や建設車両、農耕車両、或いは運送車両などに用いられる。
また、本発明のトルクベクタリング装置では、複数の車輪としての前後左右輪のいずれか2つに対してそれぞれ電動モータを設けているが、これに限らず、例えば、前後左右輪の4つに対してそれぞれ電動モータを設けてもよく、複数の車輪は3つ以上でもよく、複数の車輪に対してそれぞれ電動モータを設けてもよい。
さらに、本発明のトルクベクタリング装置は、左右クローラを作動させるための左右転輪(車輪)にそれぞれ電動モータを設けてもよい。
また、本発明の実施の形態に係る判断部11に記載の各制御(符号15〜25)は、それらを全て、そして記載の順列通り必要とするものではなく、車両の形態、用途、要求機能などに合わせて、それらの各制御の一部を用い、そして全部又は一部の組合せ、順列、構成を変えることが可能であり、必要な場合には実施例中に開示された制御の外の技術的に利用可能な制御を判断部11に加えることもできる。
1…トルクベクタリング装置
3…車輪
5…電動モータ
7…電源
9…供給部
11…判断部

Claims (4)

  1. 複数の車輪にそれぞれ接続された複数の電動モータと、複数の前記電動モータに接続された電源とを備え、複数の前記車輪に所定の駆動トルクを付与するトルクベクタリング装置であって、
    複数の前記電動モータの間には、複数の前記電動モータのうち少なくとも1つの前記電動モータで複数の前記車輪のうち対応する車輪を介して回生された電流を他の前記電動モータに前記電源を介さずに付与可能な供給部が設けられていることを特徴とするトルクベクタリング装置。
  2. 複数の車輪にそれぞれ接続された複数の電動モータと、複数の前記電動モータに接続された電源と、車両の状況に応じて前記電源から複数の前記電動モータのうち必要な前記電動モータに選択的に電流を付与する判断部とを備え、複数の前記車輪に所定の駆動トルクを付与するトルクベクタリング装置であって、
    複数の前記電動モータの間には、複数の前記電動モータのうち少なくとも1つの前記電動モータで複数の前記車輪のうち対応する車輪を介して回生された電流を他の前記電動モータに前記電源を介さずに付与可能な供給部が設けられ、
    前記判断部は、複数の前記車輪への駆動トルクの付与状況に応じて回生された電流を前記供給部から必要な前記電動モータに付与することを特徴とするトルクベクタリング装置。
  3. 請求項1記載のトルクベクタリング装置であって、
    車両の状況に応じて前記電源から複数の前記電動モータのうち必要な前記電動モータに選択的に電流を付与する判断部を有し、
    前記判断部は、複数の前記車輪への駆動トルクの付与状況に応じて回生された電流を前記供給部から必要な前記電動モータに付与することを特徴とするトルクベクタリング装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトルクベクタリング装置であって、
    前記供給部は、回生された電流を調整可能であることを特徴とするトルクベクタリング装置。
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