JP2020088320A - リアクトル - Google Patents

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【課題】スペース上の制約があってもインダクタンスを向上させることのできるリアクトルを提供する。【解決手段】少なくとも二本以上の脚部と、当該脚部を繋ぐ一対の連結部17とを有する環状コア1と、少なくとも何れかの脚部の周囲に装着されるコイル2と、を備え、コイル2は、巻軸C及び外部と電気的に接続される引出線21を有し、コイル2の端部は、巻軸Cを基準にして、引出線21が設けられた側である引出側端部22と、引出線21が設けられておらず、引出側端部22より出っ張りの少ない非引出側端部23とを有し、連結部17は、脚部の間において、引出側端部22と対面する対面部17aと、少なくとも非引出側端部23と対面し、脚部が延びる方向に膨出した膨出部17bと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コアとコイルとを有するリアクトルに関する。
リアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。例えば、車載用の昇圧回路に用いられるリアクトルとして、コアの周囲に配置した樹脂製のボビンにコイルを巻回したものが多く用いられる。
この種のリアクトルとして、コアには、コイルなどの他の部材との絶縁を図るため、コアの周囲を被覆する樹脂部材が設けられる。この樹脂部材で被覆されたコアは、その一部にコイルが装着された状態で、ケースに収容される。このようなリアクトルは、コイルの巻数を増やす等の手段により、高性能化させることができる。
特開2012−243913号公報
リアクトルは回路を構成する部品の一つであり、当該回路を構築する際にリアクトルを組み付けるスペースに制約が設けられるとともに、できるだけ高いインダクタンスが求められる場合がある。インダクタンス向上のためコイルの巻数を増やすと、リアクトルが大型化してしまい、スペースの制約を満たすことができなくなる虞がある。このように、スペースの制約により、コイルの巻数を増大させることによるインダクタンスの向上を図れないという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、スペース上の制約があってもインダクタンスを向上させることのできるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、少なくとも二本以上の脚部と、前記脚部を繋ぐ一対の連結部とを有する環状コアと、少なくとも何れかの前記脚部の周囲に装着されるコイルと、を備え、前記コイルは、巻軸及び外部と電気的に接続される引出線を有し、前記コイルの端部は、前記巻軸を基準にして、前記引出線が設けられた側である引出側端部と、前記引出線が設けられておらず、前記引出側端部より出っ張りの少ない非引出側端部とを有し、前記連結部は、前記脚部の間において、前記引出側端部と対面する対面部と、少なくとも前記非引出側端部と対面し、前記脚部が延びる方向に膨出した膨出部と、を有すること、を特徴とする。
本発明によれば、スペース上の制約があってもインダクタンスを向上させることのできるリアクトルを得ることができる。
実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す平面図である。 実施形態に係る環状コアの構成を示す平面図である。 従来のリアクトルの構成を示す平面図である。 表2の電流0Aの時の電線幅に対するインダクタンス増加率のグラフである。 表2の電流135Aの時の電線幅に対するインダクタンス増加率のグラフである。 表2の電流270Aの時の電線幅に対するインダクタンス増加率のグラフである。 他の実施形態に係る環状コアの構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態のリアクトルについて説明する。
[1.実施形態]
[1−1.構成]
図1は、実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す平面図である。リアクトルは、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用される大容量のリアクトルである。リアクトルは、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。
図2は、環状コア1の構成を示す平面図である。図1及び図2に示すように、本リアクトルは、環状コア1と、コイル2とを備える。コイル2は、ここでは2つのコイル2a、2bを有する。
環状コア1は、磁性体を含み構成される。環状コア1としては、フェライトコア、積層鋼板、圧粉磁心、又は、メタルコンポジットコアを用いることができる。メタルコンポジットコアは、磁性粉末と樹脂とが混練され成型されて成るコアである。
環状コア1は、少なくとも二本以上の脚部と、当該脚部を繋ぐ一対の連結部とを有する。具体的には、環状コア1は、図2に示すように、一対のコア部材11、12を有する環状のコアである。すなわち、コア部材11、12は、接着面13を有し、各部材11、12の接着面13で接着剤により接着されて環状コア1を形成する。ここでは、コア部材11、12は、3本の平行な脚部14〜16と、各脚部14〜16を繋ぐ連結部17を備えるE字型コアである。接着面13は、各脚部14〜16の先端面、すなわち連結部17とは反対側の端面である。各部材11、12の各脚部14〜16の接着面13同士を突き合わせるようにして接着剤で接着することにより、略θ形状の環状コア1を形成する。
つまり、コア部材11の脚部14とコア部材12の脚部16、コア部材11、12の脚部15、及びコア部材11の脚部16とコア部材12の脚部14により三本の脚部を構成し、連結部17が連結部を構成する。
上記のようなコア部材11、12は、同一形状であり、点対称に配置されている。言い換えると、中心点O周りにコア部材11を180°回転させると、コア部材12と一致する。中心点Oは環状コア1の中心である。
E字型コアの中央の脚部15を中脚15、中央の脚部15の外側に位置する脚部14、16を外脚14、16とも称すると、中脚15、外脚14、16は、連結部17を基端として平行に延びている。コア部材11、12の中脚15の両側の外脚14、16は、長さが異なる。図2に示すように、外脚14は、連結部17からの長さがL1であるのに対し、外脚16は、連結部17からの長さがL2(>L1)であり、外脚14の方が外脚16より短い。外脚14の長さは、連結部17の脚部14、15間の内側面から外脚14の接続面13までの長さである。外脚16の長さは、連結部17の脚部15、16間の内側面から外脚16の接続面13までの長さである。
連結部17は、脚部14〜16が並ぶ方向に延びている。ここでは、脚部14〜16の延び方向と連結部17の延び方向とが直交している。
連結部17は、対面部17aと、膨出部17bとを有する。対面部17aは、連結部17の環状コア1の内側に向いた内側面である。具体的には、対面部17aは、脚部15と脚部16との間において、コイル2の後述する引出側端部22と対面する連結部17の内側面である。膨出部17bは、脚部14と脚部15との間において、脚部14〜16が延びる方向に膨出しており、コイル2の後述する非引出側端部23と対面する。つまり、膨出部17bは、対面部17aと同一平面を基準として、脚部14〜16が延びる方向に膨出した連結部17の部位である。
コア部材11の連結部17は、対面部17aが一方のコイル2bの引出側端部22と対面し、膨出部17bが他方のコイル2aの非引出側端部23と対面する。コア部材12の連結部17は、対面部17aが他方のコイル2aの引出側端部22と対面し、膨出部17bが一方のコイル2bの非引出側端部23と対面する。
コイル2は、絶縁被覆を有する電線で構成される。図1に示すように、本実施形態では、コイル2は、コイル2a、2bを有する。コイル2a、2bは、巻軸Cを有し、巻軸Cを中心軸として平角線の電線が四角筒状に巻かれて成るフラットワイズコイルである。フラットワイズコイルは、1ターン毎に巻き位置を巻軸方向にずらして成り、電線の幅広面が巻軸Cに沿って拡がる。
コイル2a、2bは、電線の厚みtに対する電線の幅wの割合は、1.2以上であることが好ましい。電線の幅wは、巻軸Cが延びる方向の電線の長さである。電線の厚みtは、コイル2a、2bの巻軸Cを中心とした外径と内径の差である。なお、コイル2a、2bは、エッジワイズコイルであっても良い。
ここでは、コイル2aは、コア部材11の脚部14とコア部材12の脚部16とで構成される脚部の周囲に装着され、コイル2bは、コア部材11の脚部16とコア部材12の脚部14とで構成される脚部の周囲に装着されている。
コイル2a、2bは、引出線21を有する。引出線21は、電線が四角筒状に巻かれた巻回部から突出した部分であり、外部と電気的に接続される。ここでは、引出線21は、コイル2a、2bを構成する電線の端部で構成されている。但し、外部と電気的に接続するために、絶縁被覆は剥がされている。この引出線21は、本実施形態では、脚部14〜16の延び方向及び連結部17の延び方向の双方と直交する方向からリアクトル外部に引き出されている。
コイル2a、2bの端部は、引出側端部22と非引出側端部23とを有する。引出側端部22は、巻軸Cを基準にして、引出線21が設けられた側の端部であり、非引出側端部23は、巻軸Cを基準にして、引出線21が設けられていない側の端部である。引出側端部22は、引出線21が設けられている分、非引出側端部23より出っ張っている。ここでは、コイル2a、2bがフラットワイズコイルであるので、1ターン毎に巻き位置を巻軸Cの延びる方向にずれるので、引出側端部22は、例えば、巻軸Cが延びる方向に電線の幅分出っ張る。言い換えると、非引出側端部23は、引出線21が設けられていない分、引出側端部22より出っ張りが少ない。
引出側端部22は、連結部17の対面部17aと対面する。非引出側端部23は、連結部17の膨出部17bと対面する。
[1−2.作用・効果]
(1)本実施形態のリアクトルは、少なくとも二本以上の脚部と、当該脚部を繋ぐ一対の連結部17とを有する環状コア1と、少なくとも何れかの脚部の周囲に装着されるコイル2と、を備え、コイル2は、巻軸C及び外部と電気的に接続される引出線21を有し、コイル2の端部は、巻軸Cを基準にして、引出線21が設けられた側である引出側端部22と、引出線21が設けられておらず、引出側端部22より出っ張りの少ない非引出側端部23とを有し、連結部17は、脚部の間において、引出側端部22と対面する対面部17aと、少なくとも非引出側端部23と対面し、脚部が延びる方向に膨出した膨出部17bと、を有するようにした。
これにより、スペース上の制約があってもインダクタンスを向上させることができる。すなわち、図3に示すように、従来のリアクトルは、環状コアを構成する一対のE字型コア111、112の3本の脚部116が同じ長さであると、コイル2a、2bが、引出線21が設けられた引出側端部22と、引出側端部22より出っ張りの少ない非引出側端部23とを有するので、E字型コア111側を見ると、コイル2bの引出側端部22が連結部117の内側面と対面する一方、コイル2aの非引出側端部23と連結部117の内側面との間の隙間が空いてしまう。すなわち、デッドスペースが生じてしまう。特に、コイル2a、2bがフラットワイズコイルである場合、電線幅以上のデッドスペースとなる。
これに対し、本実施形態では、非引出側端部23と対面する連結部17に膨出部17bを設けたので、コイル2a、2bで発生した磁束を効率良く環状コア1内に通すことができ、インダクタンスを向上させることができる。特に環状コア1内の磁束は環状コア1の内側により多く通る傾向にあり、連結部17の非引出側端部23と対面する脚部14、15間の膨出部17bが設けられる箇所は、磁束がより多く通る傾向にある箇所と合致する。つまり、環状コア1の内側に膨出部17bが設けられるので、環状コア1の外形の大きさは変化させずにインダクタンスを向上させることができる。
また、環状コア1の外形の大きさが同じであっても、インダクタンスを向上させることができるので、同じインダクタンスであれば、環状コア1の外形の大きさを小さくすることができ、リアクトルを小型化することができる。
このようなリアクトルとしては、例えば、二本の脚部には、コイル2a、2bがそれぞれ装着され、一方の連結部17は、対面部17aが一方のコイル2bの引出側端部22と対面し、膨出部17bが他方のコイル2aの非引出側端部23と対面し、他方の連結部17は、対面部17aが他方のコイル2aの引出側端部22と対面し、膨出部17bが一方のコイル2bの非引出側端部23と対面するリアクトルとして構成することができる。
(2)環状コア1は、同一形状の一対のコア部材11、12を有し、一対のコア部材11、12は、点対称に配置するようにした。これにより、同じ金型でコア部材11、12及び環状コア1を作製することができるので、異なる形状のコア部材で環状コア1を作製する場合と比べて製造コストを削減することができる。
(3)コア部材11、12は、E字型コアであり、E字型コアの3本の脚部のうち両側の脚部は、長さが異なるようにした。これにより、3本の中央の脚部15と短い脚部14との間の連結部17の断面積が、中央の脚部15と長い脚部16との間の連結部17の断面積よりも大きくできるので、インダクタンス値を大きくすることができる。
(4)コイル2は、フラットワイズコイルとした。これにより、コイル2をエッジワイズコイルとした場合と比べて、引出側端部22の出っ張りが大きくなるので、膨出部17bの突出長さをより大きくする。その結果、より大きなインダクタンスを得ることができる。
(5)コイル2は、コイル2を構成する電線の厚みtに対する電線の幅wの割合は1.2以上とした。これにより、より大きいインダクタンスのリアクトルを得ることができる。
[1−3.実施例]
本発明の実施例を表1、2及び図4〜図6を参照して、(1)電流を変化させた場合のインダクタンス、(2)電線幅を変化させた場合のインダクタンス増加率の観点から説明する。なお、下記の実施例及び比較例は、下記の条件により得られるリアクトルのコンピュータによるシミュレーション結果である。
(a)解析モデル
解析モデルは、実施例1、2及び比較例1のモデルを用いた。実施例1、2は、上記実施形態と同様に、コア部材11、12がE字型コアであり、外脚14、16の周囲にコイル2a、2bが装着されたリアクトルである。実施例2は、実施例1のリアクトルの体積、すなわち環状コア1の体積を11%低減させたリアクトルである。
比較例1は、図3に示すように、コア部材111、112がE字型コアであり、外側の二本の脚部116の周囲にコイル2a、2bが装着されたリアクトルである。比較例1は、実施例1の膨出部17bを設けていないリアクトルである。
(b)解析条件
実施例1は、膨出部17bの突出長さを電線幅wの1.2倍の長さとした。膨出部17bの突出長さは、対面部17aと同一平面を基準として、脚部14〜16が延びる方向の長さである。実施例1の体積は、420.3cmとした。ここでいう体積は、リアクトルの外形的な体積をいい、図1のL1×L2の四角面を底面とし、コイル2a、2bの高さを乗算した体積である。長さL1は、コイル2a、2bの外側側面間の距離であり、長さL2は、コア部材11、12の連結部17の背面間の距離である。コイル2a、2bの高さの長さは、上記L1×L2の四角面に直交する方向のコイル2a、2bの長さである。
実施例2は、実施例1の脚部14〜16の長さ及び膨出部17bの突出長さをそのままにして、環状コア1の体積を11%低減させたものである。具体的には、環状コア1の連結部17の背面部分、すなわち連結部17の脚部14〜16とは反対側の面を削減したものである。
比較例1では、E字型コアの三本の脚部116の長さが同一であり、かつ、脚部16の長さと同一である。比較例1の体積は、実施例1と同じである。すなわち、比較例1の外形的な大きさは実施例1と同じである。
上記のように、実施例1及び比較例1は、環状コア1の形状、すなわち膨出部17bの有無を変化させた以外は、共通の条件である。実施例1及び2は、環状コア1の体積を変化させた以外は、共通の条件である。コイル2a、2bの巻数を、8巻きとし、コイル2a、2bを構成する電線の幅wを5.5mm、電線の厚みtを2.5mmとした。
(1)電流を変化させた場合のインダクタンス
以上のような実施例1、2及び比較例1のコイル2a、2bに対し、0A〜285Aの範囲で15Aずつ変化させて電流を流した場合のインダクタンスLをそれぞれ算出した。
各電流に対するインダクタンスの関係を表1に示す。
Figure 2020088320
表1に示すように、実施例1は、0A〜285Aの全ての電流値において比較例1よりもインダクタンス値が上回っている。このことから、膨出部17bを設けたことにより、インダクタンス値が向上することが確認できる。また、実施例1と比較例1の体積は同等であるから、体積が同等であってもインダクタンス値が向上することが分かる。例えば、電流0Aのとき、インダクタンス値の増加率は8.4%である。
また、実施例2と比較例1を比べると、0A〜285Aの全ての電流値において、インダクタンス値が同等である。このことから、膨出部17bを設けることにより、インダクタンス値が同等であれば、体積が小さくて済むので、リアクトルが小型化できることが分かる。
(2)電線幅を変化させた場合のインダクタンス増加率
実施例1及び比較例1の解析モデルにおいて、電線の幅を2.0mm〜9.0mmの範囲で1mmずつ変化させた場合のインダクタンス増加率を算出した。コイル2a、2bに流す電流は0A、135A、270Aとした。つまり、解析モデルは、電線幅と電流を変化させた以外は、実施例1、比較例1と同じである。インダクタンス増加率は、各電線幅、電流値において、「(実施例1の解析モデルにおけるインダクタンス値−比較例1の解析モデルにおけるインダクタンス値)/比較例1の解析モデルにおけるインダクタンス値」に基づいて算出した。
電線幅に対するインダクタンス増加率の解析結果を表2及び図4〜図6に示す。表2は、各電線幅に対する電流0A、135A、270Aの時のインダクタンス増加率の解析結果である。図4は、表2の電流0Aの時の電線幅に対するインダクタンス増加率のグラフである。図5は、表2の電流135Aの時の電線幅に対するインダクタンス増加率のグラフである。図6は、表2の電流270Aの時の電線幅に対するインダクタンス増加率のグラフである。表2の「アスペクト比」は、電線の幅wを電線の厚みtで除した値(w/t)である。
Figure 2020088320
表2及び図4〜図6に示すように、電線幅が増加する程、インダクタンス増加率が向上することが確認できる。電線幅を2.0mm以上とすることでインダクタンス増加率が向上する。言い換えると、アスペクト比が0.8以上であればインダクタンス増加率が向上する。つまり、コイル2a、2bが、アスペクト比が1以上のフラットワイズコイルであっても、アスペクト比が0.8以上のエッジワイズコイルであってもインダクタンス増加率が向上する。
図4及び図5に示すように、電線幅3.0mmの時のインダクタンス増加率の点が変曲点になっており、電線幅を3.0mm以上、つまり、アスペクト比を1.2以上とすることでインダクタンス増加率が更に向上する。
また、図5及び図6に示すように、電線幅5.5mmの時のインダクタンス増加率の点が変曲点になっており、電線幅を5.5mm以上、つまり、アスペクト比を2.2以上とすることでインダクタンス増加率が更に向上する。
[2.他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、下記に示す他の実施形態も包含する。また、本発明は、上記実施形態及び下記の他の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせた形態も包含する。さらに、これらの実施形態を発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができ、その変形も本発明に含まれる。
(1)上記実施形態では、コア部材11、12の接着面13同士が接着剤により直接接着されるが、接着面13間にギャップスペーサを設けて間接に接着するようにしても良い。この場合、コア部材11の接着面13とギャップスペーサ間、及びコア部材12の接着面13とギャップスペーサ間に接着剤が介在する。
(2)上記実施形態では、環状コア1を2つのE字型コアにより構成したが、2つのU字型コアにより構成するようにしても良い。すなわち、図7に示すように、コア部材11、12は、二本の脚部18、19と、脚部18、19を繋ぐ連結部17とから成る。脚部18と連結部17との境界部分に膨出部17bが設けられ、脚部19と連結部17との境界部分に対面部17aが設けられる。
(3)上記実施形態では、コイル2a、2bを脚部14、16に装着するようにしたが、コイル2は1つであっても良い。その場合、コイル2は、中脚15の周囲に装着する。このとき、引出側端部22が対面部17aと対面し、非引出側端部23が膨出部17bと対面するようにする。
(4)上記実施形態では、特に言及していないが、環状コア1の周囲は樹脂により被覆しても良い。この場合、樹脂で被覆された脚部の周囲にコイル2a、2bを装着するようにしても良い。上記実施形態のリアクトルをケースに収容しても良いし、更に熱伝導性の高い充填材を充填及び固化してリアクトルの放熱性及び固定を確保するようにしても良い。
1 環状コア
11、12 コア部材
13 接着面
14〜16 脚部
17 連結部
17a 対面部
17b 膨出部
18、19 脚部
2 コイル
2a、2b コイル
21 引出線
22 引出側端部
23 非引出側端部
C 巻軸

Claims (7)

  1. 少なくとも二本以上の脚部と、前記脚部を繋ぐ一対の連結部とを有する環状コアと、
    少なくとも何れかの前記脚部の周囲に装着されるコイルと、
    を備え、
    前記コイルは、巻軸及び外部と電気的に接続される引出線を有し、
    前記コイルの端部は、前記巻軸を基準にして、前記引出線が設けられた側である引出側端部と、前記引出線が設けられておらず、前記引出側端部より出っ張りの少ない非引出側端部とを有し、
    前記連結部は、前記脚部の間において、前記引出側端部と対面する対面部と、少なくとも前記非引出側端部と対面し、前記脚部が延びる方向に膨出した膨出部と、を有すること、
    を特徴とするリアクトル。
  2. 二本の前記脚部には、前記コイルがそれぞれ装着され、
    一方の前記連結部は、前記対面部が一方の前記コイルの前記引出側端部と対面し、前記膨出部が他方の前記コイルの前記非引出側端部と対面し、
    他方の前記連結部は、前記対面部が前記他方の前記コイルの前記引出側端部と対面し、前記膨出部が前記一方の前記コイルの前記非引出側端部と対面すること、
    を特徴とする請求項1記載のリアクトル。
  3. 前記環状コアは、同一形状の一対のコア部材を有し、
    前記一対のコア部材は、点対称に配置されていること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のリアクトル。
  4. 前記コア部材は、E字型コア又はU字型コアであること、
    を特徴とする請求項3記載のリアクトル。
  5. 前記コア部材は、E字型コアであり、
    前記E字型コアの3本の前記脚部のうち両側の前記脚部は、長さが異なること、
    を特徴とする請求項4記載のリアクトル。
  6. 前記コイルは、フラットワイズコイルであること、
    を特徴とする請求項1〜5の何れか記載のリアクトル。
  7. 前記コイルは、前記コイルを構成する電線の厚みtに対する前記電線の幅wの割合は1.2以上であること、
    を特徴とする請求項1〜6の何れか記載のリアクトル。
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