JP6344568B2 - リアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車などの電動車両に搭載される車載用DC−DCコンバータや電力変換装置の構成部品などに利用されるリアクトルに関する。
リアクトルやモータといった、巻線を巻回してなる巻回部を有するコイルと、一部がその巻回部の内部に挿通される磁性コアと、を備える磁性部品が種々の分野で利用されている。そのような磁性部品として、例えば特許文献1には、ハイブリッド自動車といった電動車両に載置されるコンバータの回路部品に利用されるリアクトルが開示されている。
特許文献1の図1には、リアクトルの外周の大部分を樹脂で覆うことで、リアクトルを構成する各部材が一体化されたモールドタイプのリアクトルが開示されている。また、特許文献1の図9には、有底容器状のケースの内部にリアクトルを収納し、ケース内に樹脂を充填したケース収納タイプのリアクトルが開示されている。
特開2011−199238号公報
ハイブリッド自動車や電気自動車に利用されるリアクトルは、激しい振動下で使用される。加えて、高周波の電力で使用されるリアクトル自身が激しく振動する。そのため、リアクトルを構成する各部材が互いに強固に連結されている必要がある。特許文献1に記載されるモールドタイプのリアクトルおよびケース収納タイプのリアクトルでは、複数の部材を組み合わせた組合体の外周を覆う樹脂が、各構成部材を強固に連結する機能を持っていた。しかし、これらモールドタイプのリアクトルもケース収納タイプのリアクトルも、その生産性が芳しくないという問題があった。モールドタイプのリアクトルおよびケース収納タイプのリアクトルはいずれも、樹脂の使用量が多いため、樹脂の用意・保管に手間がかかる上、樹脂を硬化させる手間と時間もかかるからである。特に、ケース収納タイプの場合、ケースを用意する手間、ケースを十全な状態で保管する手間もあるため、リアクトルの生産性が芳しくない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、生産性良く製造することができ、かつリアクトルを構成する各部材が互いに強固に連結されたリアクトルを提供することにある。
本発明の一態様に係るリアクトルは、巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内部に配置される内側コア部および前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルである。このリアクトルは、前記内側コア部、および前記内側コア部の少なくとも一部を覆う内側樹脂部を有する内側一体部品と、前記外側コア部の少なくとも一部を覆い、前記外側コア部を前記内側一体部品に一体化させる外側樹脂部と、を備え、前記内側樹脂部は、前記外側コア部に向かって突出し、前記外側樹脂部に埋設される接合リブを備える。
上記リアクトルは、リアクトルを構成する各部材が互いに強固に連結されたリアクトルでありながら、生産性に優れる。
実施形態1のリアクトルの概略斜視図である。 実施形態1のリアクトルに備わる組物と外側コア部の概略斜視図である。 実施形態1のリアクトルに備わる組物の概略分解斜視図である。 実施形態1のリアクトルに備わる組物の構成部材の一つである内側一体部品の概略斜視図である。 抜止部を設けた接合リブの部分拡大図である。 図5とは異なる形態の抜止部を備える接合リブの部分拡大図である。
・本発明の実施形態の説明
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
<1>実施形態のリアクトルは、巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内部に配置される内側コア部および前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルである。このリアクトルは、前記内側コア部、および前記内側コア部の少なくとも一部を覆う内側樹脂部を有する内側一体部品と、前記外側コア部の少なくとも一部を覆い、前記外側コア部を前記内側一体部品に一体化させる外側樹脂部と、を備え、前記内側樹脂部は、前記外側コア部に向かって突出し、前記外側樹脂部に埋設される接合リブを備える。
内側一体部品の内側樹脂部に備わる接合リブを介して内側樹脂部(内側一体部品)と外側樹脂部とを一体化させる上記構成であれば、接合リブを介した機械的な係合によって内側樹脂部と外側樹脂部とを強固に連結することができる。その結果、リアクトルの使用時の振動程度では、内側樹脂部に覆われる内側コア部と、外側樹脂部に覆われる外側コア部と、の連結の維持に支障はない。
また、外側樹脂部は、その内部に内側樹脂部の接合リブが埋設される程度に設ければ良く、リアクトルのほぼ全体を覆うように設ける必要がない。そのため、特許文献1のモールドタイプのリアクトルやケース収納タイプのリアクトルよりも、使用する樹脂量を大幅に低減することができる。樹脂量を低減できれば、樹脂の用意・保管の手間を低減できるし、樹脂を硬化させる手間と時間も低減できるので、リアクトルの生産性を向上させることができる。
<2>実施形態のリアクトルとして、前記接合リブは、前記外側樹脂部が前記内側樹脂部から離反することを抑制する形状に形成された抜止部を備える形態を挙げることができる。
抜止部を設けることで、外側樹脂部と内側樹脂部との連結をより強固にすることができる。
<3>実施形態のリアクトルとして、前記コイルは、並列に配置される一対の前記巻回部を有し、前記磁性コアは、各巻回部のそれぞれに対応する一対の前記内側一体部品と、それら一対の前記内側一体部品における両端部のそれぞれに配置される一対の前記外側コア部とを有する環状のコアである形態を挙げることができる。この場合、それぞれの前記内側一体部品の前記内側樹脂部は、前記内側コア部の一端側の端面を覆い、前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に介在される端部絶縁部と、前記内側コア部の周面を覆う内側絶縁部と、を備え、前記接合リブは、前記内側絶縁部における前記内側コア部の他端側の端面に設けられている形態とすると良い。
内側樹脂部の一部によって端部絶縁部を形成することで、リアクトルの部品点数を削減できる。また、環状の磁性コアの一部を構成する一対の内側一体部品を同一形状の内側一体部品とすることも可能である(実施形態1参照)。この場合、一対の内側一体部品は同一形状であることから、1つの成形型で作製することができるので、リアクトルの生産性を向上させることができる。
<4>実施形態のリアクトルとして、一方の前記内側一体部品に備わる端部絶縁部は、他方の内側一体部品における前記接合リブが設けられる部分を挿通させる挿入孔を備える形態を挙げることができる。
上記構成によれば、一対の内側一体部品を機械的に係合させることができるので、一対の内側一体部品の相対的な位置を精度良く決定することができる。
<5>実施形態のリアクトルとして、前記端部絶縁部は、前記端部絶縁部における前記外側コア部が配置される側に突出し、前記外側樹脂部に埋設される脱落抑制部を備える形態を挙げることができる。
端部絶縁部に脱落抑制部を形成することで、外側樹脂部と内側一体部品に備わる端部絶縁部(内側樹脂部)とを強固に連結することができる。その結果、接合リブによる内側樹脂部と外側樹脂部との連結をより強固にすることができる。
・本発明の実施形態の詳細
以下、本発明のリアクトルの実施形態を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
<実施形態1>
≪全体構成≫
図1〜6を参照して、実施形態1のリアクトル1αを説明する。図1はリアクトル1αの概略斜視図、図2はリアクトル1αに備わる組物1と外側コア部32の概略斜視図、図3は組物1の概略分解斜視図である。また、図4は組物1の構成部材の一つである内側一体部品3A,3Bの概略斜視図、図5,6は接合リブ53の部分拡大図である。なお、図1においては、リアクトル1αの構成部材の一つである外側樹脂部6A,6Bをクロスハッチングで示している。
図1の概略斜視図に示す本実施形態のリアクトル1αは、従来のリアクトルと同様にコイル2と、環状の閉磁路を形成する磁性コア(図1では見えない位置にある)と、を備えており、その紙面下側の面を冷却ベースなどの設置対象に接触させた状態で使用される。コイル2は、巻線を巻回してなる巻回部2A,2Bを有する部材である。磁性コア3は、巻回部2A,2Bの内部に配置される内側コア部31(図3を参照し後ほど説明する)と、巻回部2A,2Bに覆われずに巻回部2A,2Bから突出する外側コア部32(図2を参照し後ほど説明する)と、を備え、環状の閉磁路を形成する。この本実施形態のリアクトル1αは、内側コア部31を含む一対の内側一体部品3A,3Bと、コイル2との組物1を備える点(特に、図3を参照)、この組物1に外側コア部32が外側樹脂部6A,6Bで接合されている点が、従来のリアクトルとの主な相違点である。以下、リアクトル1αに備わる各構成を詳細に説明する。
≪組物≫
組物1の説明では主として図2,3を参照し、必要に応じて図4を参照する。組物1は、コイル2と、一対の内側一体部品3A,3Bと、を機械的に組み合わせることで構成されている。
[コイル]
本実施形態におけるコイル2は、図3に示すように、一対の巻回部2A,2Bと、両巻回部2A,2Bを連結する連結部2Rと、を備える。各巻回部2A,2Bは、互いに同一の巻数、同一の巻回方向で中空筒状に形成され、各軸方向が平行になるように並列されている。また、連結部2Rは、両巻回部2A,2Bを繋ぐU字状に屈曲された部分である。このコイル2は、接合部の無い一本の巻線を螺旋状に巻回して形成しても良いし、各巻回部2A,2Bを別々の巻線により作製し、各巻回部2A,2Bの巻線の端部同士を溶接や圧着などにより接合することで形成しても良い。
本実施形態の各巻回部2A,2Bは角筒状に形成されている。角筒状の巻回部2A,2Bとは、その端面形状が四角形状(正方形状を含む)の角を丸めた形状の巻回部のことである。もちろん、巻回部2A,2Bは円筒状に形成しても構わない。円筒状の巻回部とは、その端面形状が閉曲面形状(楕円形状や真円形状、レーストラック形状など)の巻回部のことである。
巻回部2A,2Bを含むコイル2は、銅やアルミニウム、マグネシウム、あるいはその合金といった導電性材料からなる平角線や丸線などの導体の外周に、絶縁性材料からなる絶縁被覆を備える被覆線によって構成することができる。本実施形態では、導体が銅製の平角線からなり、絶縁被覆がエナメル(代表的にはポリアミドイミド)からなる被覆平角線をエッジワイズ巻きにすることで、各巻回部2A,2Bを形成している。
コイル2の両端部2a,2bは、巻回部2A,2Bから引き延ばされて、図示しない端子部材に接続される。この端子部材を介して、コイル2に電力供給を行なう電源などの外部装置が接続される。端部2a,2bの引き出し方向は特に限定されないが、本実施形態では、巻回部2A,2Bの軸方向としている。
[内側一体部品]
内側一体部品3A,3Bは、図3,4に示すように、磁性コア3の一部である内側コア部31と、その内側コア部31の少なくとも一部を覆う内側樹脂部5と、を備える。両内側一体部品3A,3Bは、図4に示すように同一形状の部材であり、内側一体部品3Aを水平方向に180°回転させれば、内側一体部品3Bになる。従って、内側一体部品3Bの各部には、内側一体部品3Aと同一の符号を付している。なお、両内側一体部品3A,3Bは、必ずしも同一形状でなければならないわけではない。
内側一体部品3A,3Bの重要な特徴の一つとして、内側樹脂部5が後述する接合リブ53を備えることが挙げられる。以下、この内側一体部品3A,3Bの各構成を順次説明する。内側樹脂部5に備わる接合リブ53については後ほど項目を設けて詳しく説明する。
[[内側コア部]]
内側一体部品3A,3Bに含まれる内側コア部31は、磁性材料を含む略直方体状のコア片31mと、コア片31mよりも低透磁率のギャップ材31gとが交互に連結された積層柱状体である。その他、内側コア部31は、一本の柱状のコア片で構成されていても構わない。内側コア部31は、全体が巻回部2A,2Bの内部に収納されていても良いし、その軸方向の一端側および他端側の少なくとも一部が巻回部2A,2Bから突出していても良い。このような内側コア部31を構成するコア片31mには、鉄などの鉄属金属やその合金などに代表される軟磁性粉末を用いた圧粉成形体や、軟磁性粉末を含む樹脂からなる複合材料、絶縁被膜を有する磁性薄板(例えば、電磁鋼板)を複数積層した積層体などが利用できる。また、ギャップ材31gには、アルミナなどの非磁性材を利用することができる。その他、ギャップ材31gは、後述する内側絶縁部52を形成する樹脂によって形成することも可能である。
[[内側樹脂部]]
上記内側コア部31にモールドされる内側樹脂部5は、内側コア部31の軸方向における一端側の端面に固定される端部絶縁部51と、内側コア部31の周面(端面以外の面)を覆う内側絶縁部52と、後述する外側樹脂部6A,6Bと内側一体部品3A,3B(組物1)とを強固に接合させるための接合リブ53と、を備える。なお、別々に用意した端部絶縁部51と、内側絶縁部52で覆った内側コア部31と、を接着や嵌合によって接続することで内側一体部品3A,3Bを形成することもできる。
[[[端部絶縁部]]]
端部絶縁部51は、図2に示すように、巻回部2A,2Bの端面と外側コア部32との間に介在され、内側コア部31と外側コア部32とを位置決めすると共に、コイル2と外側コア部32との間の絶縁を確保する。
図4に示すように、端部絶縁部51における外側コア部32が配置される面(内側一体部品3A参照)である外側面には、端部絶縁部51における外側コア部32の取付位置を規定する位置決め部511,512が形成されている(図2を合わせて参照)。位置決め部511,512は端部絶縁部51の外側面から突出する突起であって、その全体形状がカギ括弧状に形成されている。これらカギ括弧状の位置決め部511,512で囲まれる部分は他の部分よりも若干凹んでおり、その凹んだ部分(収納空間51s)に、外側コア部32の端面の一部を収納させることで、端部絶縁部51における外側コア部32の位置が決まるようになっている。
位置決め部511,512は、後述する外側樹脂部6A,6B(図1を参照)と内側一体部品3A,3Bに備わる端部絶縁部51との接合強度を向上させ、組物1からの外側樹脂部6A,6Bの脱落を抑制する脱落抑制部の役割も持つ。具体的には、図4の点線丸囲みに示すように、位置決め部511,512の断面が概略L字型に形成されている、即ち位置決め部511,512の突出方向端部が外方側(収納空間51sとは逆側)に屈曲している。さらに、位置決め部511,512における幅方向(内側コア部31,31の並列方向)の中間部は、外側コア部32が配置される側に庇状に突出している。この庇状に突出する部分は、位置決め部511,512の脱落抑制部としての機能を向上させる役割を持っている。
収納空間51sの底面には、底面から突出する複数の突出部51pが形成されている。これらの突出部51pは、収納空間51sに嵌め込まれた外側コア部32を収納空間51sの底面から間隔をあけて支持するためのものである(図2を合わせて参照)。外側コア部32を収納空間51sの底面から間隔をあけて支持することで、後述する樹脂モールド部6A,6Bで外側コア部32を端部絶縁部51(組物1)に一体化する際、外側コア部32の端面と収納空間51sの底面との間に樹脂を行き渡らせることができる。そのため、内側コア部31と外側コア部32との間に形成される隙間を樹脂で埋めることができる。
また、本実施形態では、突出部51pが複数箇所に分散して配置されていることで、各突出部51p間に樹脂の流路が形成されており、外側コア部32の端面と収納空間51sの底面との間に樹脂を行き渡らせ易くなっている。突出部51pの配置によって樹脂の流れを調整することができ、ムラのない樹脂の充填を実現することができる。このような突出部51pの底面からの突出高さは、内側コア部31と外側コア部32と間に所定長のギャップが形成されるように適宜選択できる。また、突出部51pの配置箇所は、内側コア部31(端部絶縁部51)と外側コア部32との隙間に樹脂がスムースに流れるように、樹脂の粘度などに応じて適宜選択できる。
収納空間51sの底面のうち、内側コア部31の端面に対応する部分には窓51wが形成されており、この窓51wから内側コア部31の端面が露出している。そのため、樹脂モールド部6A,6Bで外側コア部32を端部絶縁部51に一体化させたときに、窓51wに樹脂が流れ込んで、内側コア部31と外側コア部32との間に樹脂ギャップが形成される。
また、一方の内側一体部品3A(3B)の収納空間51sの底面のうち、他方の内側一体部品3B(3A)の内側コア部31に対応する部分には、挿入孔51hが形成されている。内側一体部品3A(3B)の挿入孔51hは、後述する内側一体部品3B(3A)の細形部522を挿入するための孔である。
端部絶縁部51における収納空間51sとは反対側の面である内側面(内側コア部31が固定される側の面)には、筒部51cと仕切り部51dが形成されている。筒部51cは、内側面から突出し、前述の挿入孔51hを形成している。
仕切り部51dは、上記筒部51cと内側絶縁部52で覆われる内側コア部31との間の位置で、端部絶縁部51の内側面から突出するように設けられている。この仕切り部51dは、内側一体部品3A,3Bをコイル2に組み付けたときに、巻回部2A,2Bの間に介在され、両巻回部2A,2Bの離隔状態を保持する(図3を合わせて参照)。この離隔によって、両巻回部2A,2B間の絶縁を確実に確保することができる。
[[[内側絶縁部]]]
一方、端部絶縁部51と同様に内側樹脂部5で形成される内側絶縁部52は、内側コア部31の周面を、その長手方向の全長に亘って覆っている。つまり、内側絶縁部52は、コイル2(図3参照)と内側コア部31との間の絶縁を確保する。この内側絶縁部52は、端部絶縁部51から所定の長さに亘る太形部521と、その太形部521に連続する細形部522とからなる。細形部522は太形部521の外径よりも細く、細形部522の外形は太形部521の内形と等しい。つまり、細形部522は、太形部521よりも薄肉に形成されている。細形部522の外形形状は、上述した筒部51cの内形形状にほぼ一致しており、細形部522を他方の内側一体部品の筒部51cに挿入できるようになっている。そのため、内側一体部品3Aと内側一体部品3Bとを互いに近づけると、両内側一体部品3A,3Bの細形部522と筒部51cとが嵌め合わされ、両内側一体部品3A,3Bが環状に繋がった状態となる。このとき、太形部521と細形部522との間に形成される段差が筒部51cの端部に当て止めされるため、両内側一体部品3A,3Bの相対的な位置が所定位置に決まる。
[[[接合リブ]]]
接合リブ53は、外側コア部32に向かって突出し、後述する外側樹脂部6A,6B(図1参照)に埋設され、外側樹脂部6A,6Bと内側一体部品3A,3Bとを強固に接合させる機能を持った部材である。本例における接合リブ53は、細形部522における端面に設けられており、内側一体部品3A(3B)の筒部51cに内側一体部品3B(3A)の細形部522を嵌め込むときに、接合リブ53が嵌め込みの邪魔とならないようになっている。なお、接合リブ53の数は特に限定されず、二つ以上あっても構わない。
内側一体部品3Bの細形部522の端面に設けられる接合リブ53は、図2に示すように、両内側一体部品3A,3Bを嵌め合わせたときに、内側一体部品3Aの挿入孔51hから突出する。そのため、組物1に外側コア部32を樹脂モールド部6A(図1参照)で一体化したときに、樹脂モールド部6Aに内側一体部品3Bの接合リブ53が埋設される。一方、内側一体部品3Aの細形部522に設けられる接合リブ53は、図2では見えない位置で、内側一体部品3Bの挿入孔51hから突出する。そのため、組物1に外側コア部32を樹脂モールド部6B(図1参照)で一体化したときに、樹脂モールド部6Bに内側一体部品3Aの接合リブ53が埋設される。つまり、外側樹脂部6Aが外側コア部32を含んだ状態で内側一体部品3Aの端部絶縁部51と内側一体部品3Bの細形部522に一体化され、外側樹脂部6Bが外側コア部32を含んだ状態で内側一体部品3Bの端部絶縁部51と内側一体部品3Aの細形部522に一体化される。加えて内側一体部品3A,3Bはコイル2に嵌め込まれているので、全ての構成部材が何らかの形で機械的に一体化されていることになり、各構成部材が非常に強固に連結された状態になる。
両内側一体部品3A,3Bを嵌め合わせたときの接合リブ53の内側面(図2において引き出し線の端部が指し示す面)は、上述した位置決め部511,512の屈曲した部分の内側面を含む仮想平面上に乗っている。そのため、本例の接合リブ53は、上述した位置決め部511,512と共に、組物1の幅方向(巻回部2A,2Bの並列方向)における端部絶縁部51に対する外側コア部32の位置を決める機能も持つ。
接合リブ53は、図示する平板状に形成されていても良いが、図5に示すように、抜止部531を備えていることが好ましい。抜止部531は、外側樹脂部6A,6B(図1参照)が内側樹脂部5から離反することを抑制する形状、即ち外側樹脂部6A,6Bを内側樹脂部5から離反する方向に引っ張ったときに引っ掛かりを有する形状とする。図5の例では、接合リブ53の先端から若干根元寄りの位置に、接合リブ53の突出方向と交差する方向(図示する例では直交する方向)に伸びる溝53gを形成することで、接合リブ53の溝53gよりも先端側の部分が抜止部531となるようにしている。上記溝53gの上端と下端を切り欠いて、抜止部531による接合強度の向上を図っても構わない。
ここで、溝53gは、一つである必要はなく、溝53gが形成される面にさらに別の溝を形成しても良い。また、図6の部分拡大図に示すように、溝53gが形成される面とは反対側の面にさらに別の溝を形成しても良い。図6の例では、接合リブ53の表裏に溝53gを形成すると共に、溝53gの上端と下端とを切り欠くことで表裏の溝53gを繋げている。このような構成とすることで、より一層、抜止部531による接合強度の向上を図ることができる。
なお、抜止部531は、溝53gによって形成される構成に限定されるわけではない。例えば、接合リブ53の先端の厚みを他の部分よりも厚くして、その厚くした部分(他の部分よりも突出した部分)を抜止部とすることもできる。抜止部の突出する方向を図5における内側コア部31の中心側とする、即ち接合リブ53の紙面手前側の面から突出する抜止部とすると、細形部522を挿入孔51hに挿入する際に抜止部が邪魔とならない。もちろん、接合リブ53の紙面奥側の面から突出する抜止部を形成しても良い。その場合、若干、細形部522を挿入孔51hに挿入し難くなるものの、抜止部による接合強度をより一層、向上させることができる。
以上説明した内側樹脂部5の構成材料には、例えば、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6、ナイロン66といったポリアミド(PA)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの熱可塑性樹脂を利用することができる。その他、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂を利用することも可能である。上記樹脂にセラミックスフィラーを含有させて、内側絶縁部52の熱伝導性を向上させても良い。セラミックスフィラーとしては、例えば、アルミナやシリカなどの非磁性粉末を利用することができる。
≪外側コア部≫
上記組物1には、図2に示すように、一対の外側コア部32,32が取り付けられる。外側コア部32は、上述した内側一体部品3A,3Bに備わる内側コア部31と共に環状の磁性コア3を形成する部材である。外側コア部32の形状は、巻回部2A,2Bの内部に配置される一対の内側コア部31,31の端面と繋ぐことができる形状であれば特に限定されない。例えば、図示するように、上面と下面とは略ドーム状の柱状体の外側コア部32を利用することができる。その他、略直方体状の外側コア部を利用することもできる。
外側コア部32は、図4に示す内側コア部31のコア片31mと同様に、電磁鋼板を積層した積層体で構成しても良いし、軟磁性粉末を加圧成形した圧粉成形体で構成しても良いし、樹脂中に軟磁性粉末を分散させた複合材料で構成しても良い。この外側コア部32と内側コア部31のコア片31mとは同じ構成としても良いし、異なる構成としても良い。後者の例として、例えば内側コア部31を圧粉成形体で構成し、外側コア部32を複合材料で構成することが挙げられる。
≪外側樹脂部≫
図2に示す組物1と外側コア部32とは、図1に示すように外側樹脂部6A,6Bによって一体化されている。本実施形態においてはさらに、金属製のカラー6hが、樹脂モールド部6A,6Bによって組物1に一体化されている。カラー6hは、リアクトル1αを設置対象に固定するための取付孔を構成する。
外側樹脂部6A,6Bは、組物1の端部絶縁部51の一面側(図2に示す外側コア部32が配置される側)のほぼ全面を覆っている。そのため、後述するリアクトル1αの作製手順で詳しく述べるように、図2に示す接合リブ53が、外側樹脂部6A,6Bに埋設された状態となっており、この接合リブ53によって組物1と外側樹脂部6A,6Bとが強固に連結されている。一方、他面側(コイル2が配置される側)には、外側樹脂部6A,6Bは及んではいない。そのため、本例のリアクトル1αに使用される樹脂量は、ケース収納タイプなどの従来のリアクトルよりも大幅に少なくて済む。
樹脂モールド部6A,6Bは、例えばインサート成形によって形成することができる。金型の内部に組物1と外側コア部32とを配置した状態で金型内に外側樹脂部6A,6Bの材料となる樹脂を充填すれば、組物1と外側コア部32とを一体化する外側樹脂部6A,6Bを形成することができる。
外側樹脂部6A,6Bを構成する樹脂としては、例えば、PPS樹脂、PTFE樹脂、LCP、PA樹脂(ナイロン6、ナイロン66など)、PBT樹脂、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂を利用することができる。その他、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂を利用することも可能である。不飽和ポリエステルは、割れ難く、安価であるなどの利点がある。また、これらの樹脂にアルミナやシリカなどのセラミックスフィラーを含有させて、外側樹脂部6A,6Bの放熱性を向上させても良い。
≪その他の構成≫
上記リアクトル1αは、リアクトル1αの設置面(リアクトル1αを取り付ける設置対象に対向する面)のうち、少なくともコイル2の部分に図示しない接合層を備えていても良い。接合層を備えることで、設置対象にリアクトル1αのコイル2を強固に固定でき、コイル2の動きの規制することができ、また、コイル2の放熱性(即ち、リアクトル1αの放熱性)の向上などを図ることができる。接合層の構成材料は、絶縁性樹脂、特にセラミックスフィラーなどを含有して放熱性に優れるもの(例えば、熱伝導率が0.1W/m・K以上、更に1W/m・K以上、特に2W/m・K以上)が好ましい。具体的な樹脂は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、PPS樹脂、液晶ポリマー(LCP)などの熱可塑性樹脂が挙げられる。接合層としてシート状のものを用いると、接合層を配置し易い。
また、コイル2の外周面の任意の箇所に放熱板(図示せず)を備えることができる。例えば、コイル2の設置面(リアクトル1αを取り付ける設置対象に対向する面)に放熱板を備えると、放熱板を介してコイル2の熱を設置対象に良好に伝えられるので、リアクトル1αの放熱性を高められる。放熱板の構成材料は、アルミニウムやその合金といった金属や、アルミナといった非金属などの熱伝導性に優れるものを利用できる。放熱板をリアクトル1αの設置面全体に設けてもよい。放熱板は、例えば、上述した接合層によってコイル2に固定できる。
≪リアクトルの作製手順≫
以上説明した構成を備えるリアクトル1αの作製手順を図1〜図3に基づいて説明する。
[組物の作製]
まず、図2に示す組物1を作製する。そのためには、図3に示すように、コイル2、および内側一体部品3A,3Bを用意する。そして、内側一体部品3A,3Bの内側コア部31,31を含む部分を、巻回部2A,2Bの内部に挿入する。このとき、内側一体部品3Aの細形部522は、内側一体部品3Bの挿入孔51hに挿入されると共に、内側一体部品3Bの細形部522は、内側一体部品3Aの挿入孔51hに挿入され、図2に示すように両内側一体部品3A,3Bが環状に繋がる。挿入孔51hに挿入された細形部522は、図2に示すように、収納空間51sの底面から突出し、その細形部522の位置に設けられる接合リブ53も収納空間51sの底面から突出する。
ここで、組物1の作製の際、巻回部2A,2Bの内周面と、内側絶縁部52の外周面と、の間には発泡樹脂を配置しておくことが好ましい。コイル2へのコア部材3A,3Bの組み付け後に、発泡樹脂を発泡させることで、コイル2とコア部材3A,3Bとの相対的な位置を固定することができる。
[組物への外側コア部の一体化]
次いで、図2に示すように、組物1における端部絶縁部51の収納空間51sに外側コア部32を嵌め込む。外側コア部32の嵌め込みの際、外側コア部32の嵌め込み側の端面に接着剤を塗布しておいても良い。
組物1と外側コア部32,32との一体物を金型内に配置すると共に、取付孔を構成する金属製のカラー6h(図1参照)を金型内に配置する。そして、金型内に樹脂を充填し、樹脂を硬化させて、外側樹脂部6A,6Bを形成する。このとき、図2に示す端部絶縁部51の収納空間51sの底面から突出する接合リブ53は、樹脂モールド部6A,6Bに埋設され、端部絶縁部51と樹脂モールド部6A,6Bとが強固に連結される。その結果、内側コア部31,31(組物1)と外側コア部32,32とが強固に連結される。
また、本例では、図4の点線丸囲みに示すように、端部絶縁部51に設けられる位置決め部511,512は、L字型に形成されているおり、このL字に屈曲された部分が、釣り針の返し(Barb)のような役割を果たし、端部絶縁部51と樹脂モールド部6A,6Bとの結合強度を向上させる。さらに、位置決め部511,512の中央部分の一部が庇状に外側コア部32の側に張り出しており、位置決め部511,512と外側樹脂部6A,6Bとの接触面積が大きくなるようにしている。この接触面積の増加によって、さらに端部絶縁部51から外側樹脂部6A,6Bが脱落し難くなっている。
ここで、金型内に充填された樹脂は、外側コア部32,32と端部絶縁部51との隙間にも行き渡る。端部絶縁部51の収納空間51sの底面に突出部51pが形成されているため、当該底面から外側コア部32,32が離隔した状態になっているからである。当該隙間に行き渡った樹脂は、外側樹脂部6A,6Bと組物1との接合強度を向上させる。
≪効果≫
以上説明したように、本実施形態のリアクトル1αは、生産性に優れる。コイル2にコア部材3A,3Bを組み付けた組物1を作製し、その組物1に外側コア部32,32を外側樹脂部6A,6Bでモールドするだけで、リアクトル1αを容易に作製することができるからである。また、その際に使用する樹脂量は、従来のモールドタイプのリアクトルやケース収納タイプのリアクトルよりも大幅に少ないため、従来に比べて樹脂の用意・保管の手間を低減でき、樹脂充填の時間や樹脂の硬化の時間を短くできる。さらに、このリアクトル1αの一連の製造作業は、接着剤を用いることなく行うことも可能であり、その場合、接着剤の用意・保管の手間を無くすことができる。
また、本実施形態のリアクトル1αでは、接合リブ53が外側樹脂部6A,6Bに埋設され、組物1と外側樹脂部6A,6Bとが強固に連結されているため、リアクトル1αの使用時の振動程度では、外側樹脂部6A,6Bが組物1から脱落することがなく、内側コア部31と外側コア部32とが強固に連結される。
さらに、本実施形態のリアクトル1αは、ケースに収納してポッティング樹脂で埋設したり、全体を樹脂でモールドしたりすることなく、図1に示す組立状態のままで設置対象に設置し、使用することができる。リアクトル1αを構成する各部材が確りと組み合わされているからである。このリアクトル1αではコイル2などがむき出しの状態となっているため、液体冷媒などにリアクトル1αを浸漬した状態で使用したときに、リアクトル1αを効率的に冷却することができる。例えば、ハイブリッド自動車でリアクトル1αを利用する場合、ATF(Automatic Transmission Fluid)などを液体冷媒として利用できる。液体冷媒でリアクトル1αを冷却することで、熱によってリアクトル1αの動作が不安定になることを抑制することができる。液体冷媒としては、フロリナート(登録商標)などのフッ素系不活性液体、HCFC−123やHFC−134aなどのフロン系冷媒、メタノールやアルコールなどのアルコール系冷媒、アセトンなどのケトン系冷媒などを利用することもできる。
<実施形態2>
実施形態1と異なる構成の内側一体部品を備えるリアクトルの一例として、一つの内側コア部と、その外周を筒状に覆う内側樹脂部と、で構成された内側一体部品を説明する。その説明に当たっては、図4を流用して説明する。
実施形態2の内側一体部品は、図4の内側一体部品3Bから端部絶縁部51を無くした構成と考えて良い。但し、実施形態2の内側一体部品は、内側絶縁部52における紙面奥側にも、内側絶縁部52における紙面手前側にある細形部522と接合リブ53が形成されている。紙面奥側の接合リブ53は、紙面手前側の接合リブ53と同じ側に設けられている。本実施形態では、このような構成を備える内側一体部品を一対、用意する。一対の内側一体部品は同一形状であるため、内側一体部品を作製する金型は一つで良い。
上記内側一体部品を利用する場合、内側一体部品とは別に一対の端部絶縁部を用意する。用意する端部絶縁部は、図4の上図の端部絶縁部51において、内側コア部31が配置される側にも筒部51cが形成されている端部絶縁部、即ち仕切り部51dを挟んで二つの筒部51cが形成された眼鏡状の端部絶縁部とすると良い。
上述した内側一体部品を利用してリアクトルを作製する場合、まずコイルの各巻回部に内側一体部品を挿入し、一対の内側一体部品の両端面を一対の眼鏡状の端部絶縁部で挟み込んで組物を形成する。そして、その組物を一対の外側コア部で挟み込んで、外側コア部を外側樹脂部で組物に一体化する。その際、内側一体部品に備わる接合リブが外側樹脂部に埋設され、組物と外側コア部とが一体化される。
<実施形態3>
実施形態1,2と異なる構成の内側一体部品を備えるリアクトルの一例として、二つの内側コア部を含む内側一体部品を説明する。その説明に当たっては図4を流用する。
実施形態3の内側一体部品は、図4の内側一体部品3Bにおいて、筒部51cが配置される側にも、内側絶縁部52で被覆された内側コア部31からなる柱状体が形成された内側一体部品、即ち二つの内側コア部31を端部絶縁部51で繋いだ概略U字状の内側一体部品である。筒部51cの代わりに設けられる柱状体の接合リブ53は、柱状体の並列方向の外側に配置されるようにする。つまり、並列される柱状体が仕切り部51dを挟んで対象になるように、紙面右側の柱状体を形成する。
上記内側一体部品を利用する場合、内側一体部品とは別に一つの端部絶縁部を用意する。用意する端部絶縁部は、上記実施形態2で説明した眼鏡状の端部絶縁部とすると良い。
上述した内側一体部品を利用してリアクトルを作製する場合、まずコイルの両巻回部に内側一体部品を挿入し、その内側一体部品に端面(接合リブがある側の端面)に眼鏡状の端部絶縁部を組み付けた組物を形成する。そして、その組物を一対の外側コア部で挟み込んで、外側コア部を外側樹脂部で組物に一体化する。その際、内側一体部品に備わる接合リブが外側樹脂部に埋設され、組物と外側コア部とが一体化される。
上記実施形態に係るリアクトルは、通電条件が、例えば、最大電流(直流):100A〜1000A程度、平均電圧:100V〜1000V程度、使用周波数:5kHz〜100kHz程度である用途、代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などの車載用電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。この用途では、直流通電が0Aのときのインダクタンスが、10μH以上2mH以下、最大電流通電時のインダクタンスが、0Aのときのインダクタンスの10%以上を満たすものが好適に利用できると期待される。
本発明のリアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車といった電動車両に搭載される双方向DC−DCコンバータなどの電力変換装置の構成部品に利用することができる。
1α リアクトル
1 組物
2 コイル
2A,2B 巻回部 2R 連結部 2a,2b 端部
3 磁性コア
31 内側コア部 32 外側コア部
31m コア片 31g ギャップ材
3A,3B 内側一体部品
5 内側樹脂部
51 端部絶縁部
511,512 位置決め部 51c 筒部 51d 仕切り部
51h 挿入孔 51p 突出部 51s 収納空間 51w 窓
52 内側絶縁部 521 太形部 522 細形部
53 接合リブ
53g 溝 531 抜止部
6A,6B 外側樹脂部 6h カラー

Claims (5)

  1. 巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内部に配置される内側コア部および前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
    前記内側コア部、および前記内側コア部の少なくとも一部を覆う内側樹脂部を有する内側一体部品と、
    前記外側コア部の少なくとも一部を覆い、前記外側コア部を前記内側一体部品に一体化させる外側樹脂部と、を備え、
    前記コイルは、並列に配置される一対の前記巻回部を有し、
    前記磁性コアは、各巻回部のそれぞれに対応する一対の前記内側一体部品と、それら一対の前記内側一体部品における両端部のそれぞれに配置される一対の前記外側コア部とを有する環状のコアであり、
    それぞれの前記内側一体部品の前記内側樹脂部は、
    前記内側コア部の一端側の端面を覆い、前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に介在される端部絶縁部と、
    前記内側コア部の周面を覆う内側絶縁部と、
    前記内側絶縁部における前記内側コア部の他端側の端面から前記外側コア部に向かって突出し、前記外側樹脂部に埋設される接合リブと、を備え
    前記接合リブは、前記外側樹脂部が前記内側樹脂部から離反することを抑制する形状に形成された抜止部を備え、
    それぞれの前記外側コア部を覆う前記外側樹脂部は共に、前記端部絶縁部の前記コイル側の面及び前記コイルに及んでいないリアクトル。
  2. 一方の前記内側一体部品に備わる端部絶縁部は、他方の内側一体部品における前記接合リブが設けられる部分を挿通させる挿入孔を備える請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記端部絶縁部は、前記端部絶縁部における前記外側コア部が配置される側に突出し、前記外側樹脂部に埋設される脱落抑制部を備える請求項1又は請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記脱落抑制部は、前記端部絶縁部における前記外側コア部の取付位置を規定する位置決め部である請求項3に記載のリアクトル。
  5. 前記脱落抑制部の突出方向端部が、前記外側コア部とは逆側の外方側に屈曲している請求項4に記載のリアクトル。
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