JP6344568B2 - リアクトル - Google Patents
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Description
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
以下、本発明のリアクトルの実施形態を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
≪全体構成≫
図1〜6を参照して、実施形態1のリアクトル1αを説明する。図1はリアクトル1αの概略斜視図、図2はリアクトル1αに備わる組物1と外側コア部32の概略斜視図、図3は組物1の概略分解斜視図である。また、図4は組物1の構成部材の一つである内側一体部品3A,3Bの概略斜視図、図5,6は接合リブ53の部分拡大図である。なお、図1においては、リアクトル1αの構成部材の一つである外側樹脂部6A,6Bをクロスハッチングで示している。
組物1の説明では主として図2,3を参照し、必要に応じて図4を参照する。組物1は、コイル2と、一対の内側一体部品3A,3Bと、を機械的に組み合わせることで構成されている。
本実施形態におけるコイル2は、図3に示すように、一対の巻回部2A,2Bと、両巻回部2A,2Bを連結する連結部2Rと、を備える。各巻回部2A,2Bは、互いに同一の巻数、同一の巻回方向で中空筒状に形成され、各軸方向が平行になるように並列されている。また、連結部2Rは、両巻回部2A,2Bを繋ぐU字状に屈曲された部分である。このコイル2は、接合部の無い一本の巻線を螺旋状に巻回して形成しても良いし、各巻回部2A,2Bを別々の巻線により作製し、各巻回部2A,2Bの巻線の端部同士を溶接や圧着などにより接合することで形成しても良い。
内側一体部品3A,3Bは、図3,4に示すように、磁性コア3の一部である内側コア部31と、その内側コア部31の少なくとも一部を覆う内側樹脂部5と、を備える。両内側一体部品3A,3Bは、図4に示すように同一形状の部材であり、内側一体部品3Aを水平方向に180°回転させれば、内側一体部品3Bになる。従って、内側一体部品3Bの各部には、内側一体部品3Aと同一の符号を付している。なお、両内側一体部品3A,3Bは、必ずしも同一形状でなければならないわけではない。
内側一体部品3A,3Bに含まれる内側コア部31は、磁性材料を含む略直方体状のコア片31mと、コア片31mよりも低透磁率のギャップ材31gとが交互に連結された積層柱状体である。その他、内側コア部31は、一本の柱状のコア片で構成されていても構わない。内側コア部31は、全体が巻回部2A,2Bの内部に収納されていても良いし、その軸方向の一端側および他端側の少なくとも一部が巻回部2A,2Bから突出していても良い。このような内側コア部31を構成するコア片31mには、鉄などの鉄属金属やその合金などに代表される軟磁性粉末を用いた圧粉成形体や、軟磁性粉末を含む樹脂からなる複合材料、絶縁被膜を有する磁性薄板(例えば、電磁鋼板)を複数積層した積層体などが利用できる。また、ギャップ材31gには、アルミナなどの非磁性材を利用することができる。その他、ギャップ材31gは、後述する内側絶縁部52を形成する樹脂によって形成することも可能である。
上記内側コア部31にモールドされる内側樹脂部5は、内側コア部31の軸方向における一端側の端面に固定される端部絶縁部51と、内側コア部31の周面(端面以外の面)を覆う内側絶縁部52と、後述する外側樹脂部6A,6Bと内側一体部品3A,3B(組物1)とを強固に接合させるための接合リブ53と、を備える。なお、別々に用意した端部絶縁部51と、内側絶縁部52で覆った内側コア部31と、を接着や嵌合によって接続することで内側一体部品3A,3Bを形成することもできる。
端部絶縁部51は、図2に示すように、巻回部2A,2Bの端面と外側コア部32との間に介在され、内側コア部31と外側コア部32とを位置決めすると共に、コイル2と外側コア部32との間の絶縁を確保する。
一方、端部絶縁部51と同様に内側樹脂部5で形成される内側絶縁部52は、内側コア部31の周面を、その長手方向の全長に亘って覆っている。つまり、内側絶縁部52は、コイル2(図3参照)と内側コア部31との間の絶縁を確保する。この内側絶縁部52は、端部絶縁部51から所定の長さに亘る太形部521と、その太形部521に連続する細形部522とからなる。細形部522は太形部521の外径よりも細く、細形部522の外形は太形部521の内形と等しい。つまり、細形部522は、太形部521よりも薄肉に形成されている。細形部522の外形形状は、上述した筒部51cの内形形状にほぼ一致しており、細形部522を他方の内側一体部品の筒部51cに挿入できるようになっている。そのため、内側一体部品3Aと内側一体部品3Bとを互いに近づけると、両内側一体部品3A,3Bの細形部522と筒部51cとが嵌め合わされ、両内側一体部品3A,3Bが環状に繋がった状態となる。このとき、太形部521と細形部522との間に形成される段差が筒部51cの端部に当て止めされるため、両内側一体部品3A,3Bの相対的な位置が所定位置に決まる。
接合リブ53は、外側コア部32に向かって突出し、後述する外側樹脂部6A,6B(図1参照)に埋設され、外側樹脂部6A,6Bと内側一体部品3A,3Bとを強固に接合させる機能を持った部材である。本例における接合リブ53は、細形部522における端面に設けられており、内側一体部品3A(3B)の筒部51cに内側一体部品3B(3A)の細形部522を嵌め込むときに、接合リブ53が嵌め込みの邪魔とならないようになっている。なお、接合リブ53の数は特に限定されず、二つ以上あっても構わない。
上記組物1には、図2に示すように、一対の外側コア部32,32が取り付けられる。外側コア部32は、上述した内側一体部品3A,3Bに備わる内側コア部31と共に環状の磁性コア3を形成する部材である。外側コア部32の形状は、巻回部2A,2Bの内部に配置される一対の内側コア部31,31の端面と繋ぐことができる形状であれば特に限定されない。例えば、図示するように、上面と下面とは略ドーム状の柱状体の外側コア部32を利用することができる。その他、略直方体状の外側コア部を利用することもできる。
図2に示す組物1と外側コア部32とは、図1に示すように外側樹脂部6A,6Bによって一体化されている。本実施形態においてはさらに、金属製のカラー6hが、樹脂モールド部6A,6Bによって組物1に一体化されている。カラー6hは、リアクトル1αを設置対象に固定するための取付孔を構成する。
上記リアクトル1αは、リアクトル1αの設置面(リアクトル1αを取り付ける設置対象に対向する面)のうち、少なくともコイル2の部分に図示しない接合層を備えていても良い。接合層を備えることで、設置対象にリアクトル1αのコイル2を強固に固定でき、コイル2の動きの規制することができ、また、コイル2の放熱性(即ち、リアクトル1αの放熱性)の向上などを図ることができる。接合層の構成材料は、絶縁性樹脂、特にセラミックスフィラーなどを含有して放熱性に優れるもの(例えば、熱伝導率が0.1W/m・K以上、更に1W/m・K以上、特に2W/m・K以上)が好ましい。具体的な樹脂は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、PPS樹脂、液晶ポリマー(LCP)などの熱可塑性樹脂が挙げられる。接合層としてシート状のものを用いると、接合層を配置し易い。
以上説明した構成を備えるリアクトル1αの作製手順を図1〜図3に基づいて説明する。
まず、図2に示す組物1を作製する。そのためには、図3に示すように、コイル2、および内側一体部品3A,3Bを用意する。そして、内側一体部品3A,3Bの内側コア部31,31を含む部分を、巻回部2A,2Bの内部に挿入する。このとき、内側一体部品3Aの細形部522は、内側一体部品3Bの挿入孔51hに挿入されると共に、内側一体部品3Bの細形部522は、内側一体部品3Aの挿入孔51hに挿入され、図2に示すように両内側一体部品3A,3Bが環状に繋がる。挿入孔51hに挿入された細形部522は、図2に示すように、収納空間51sの底面から突出し、その細形部522の位置に設けられる接合リブ53も収納空間51sの底面から突出する。
次いで、図2に示すように、組物1における端部絶縁部51の収納空間51sに外側コア部32を嵌め込む。外側コア部32の嵌め込みの際、外側コア部32の嵌め込み側の端面に接着剤を塗布しておいても良い。
以上説明したように、本実施形態のリアクトル1αは、生産性に優れる。コイル2にコア部材3A,3Bを組み付けた組物1を作製し、その組物1に外側コア部32,32を外側樹脂部6A,6Bでモールドするだけで、リアクトル1αを容易に作製することができるからである。また、その際に使用する樹脂量は、従来のモールドタイプのリアクトルやケース収納タイプのリアクトルよりも大幅に少ないため、従来に比べて樹脂の用意・保管の手間を低減でき、樹脂充填の時間や樹脂の硬化の時間を短くできる。さらに、このリアクトル1αの一連の製造作業は、接着剤を用いることなく行うことも可能であり、その場合、接着剤の用意・保管の手間を無くすことができる。
実施形態1と異なる構成の内側一体部品を備えるリアクトルの一例として、一つの内側コア部と、その外周を筒状に覆う内側樹脂部と、で構成された内側一体部品を説明する。その説明に当たっては、図4を流用して説明する。
実施形態1,2と異なる構成の内側一体部品を備えるリアクトルの一例として、二つの内側コア部を含む内側一体部品を説明する。その説明に当たっては図4を流用する。
1 組物
2 コイル
2A,2B 巻回部 2R 連結部 2a,2b 端部
3 磁性コア
31 内側コア部 32 外側コア部
31m コア片 31g ギャップ材
3A,3B 内側一体部品
5 内側樹脂部
51 端部絶縁部
511,512 位置決め部 51c 筒部 51d 仕切り部
51h 挿入孔 51p 突出部 51s 収納空間 51w 窓
52 内側絶縁部 521 太形部 522 細形部
53 接合リブ
53g 溝 531 抜止部
6A,6B 外側樹脂部 6h カラー
Claims (5)
- 巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内部に配置される内側コア部および前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記内側コア部、および前記内側コア部の少なくとも一部を覆う内側樹脂部を有する内側一体部品と、
前記外側コア部の少なくとも一部を覆い、前記外側コア部を前記内側一体部品に一体化させる外側樹脂部と、を備え、
前記コイルは、並列に配置される一対の前記巻回部を有し、
前記磁性コアは、各巻回部のそれぞれに対応する一対の前記内側一体部品と、それら一対の前記内側一体部品における両端部のそれぞれに配置される一対の前記外側コア部とを有する環状のコアであり、
それぞれの前記内側一体部品の前記内側樹脂部は、
前記内側コア部の一端側の端面を覆い、前記巻回部の端面と前記外側コア部との間に介在される端部絶縁部と、
前記内側コア部の周面を覆う内側絶縁部と、
前記内側絶縁部における前記内側コア部の他端側の端面から前記外側コア部に向かって突出し、前記外側樹脂部に埋設される接合リブと、を備え、
前記接合リブは、前記外側樹脂部が前記内側樹脂部から離反することを抑制する形状に形成された抜止部を備え、
それぞれの前記外側コア部を覆う前記外側樹脂部は共に、前記端部絶縁部の前記コイル側の面及び前記コイルに及んでいないリアクトル。 - 一方の前記内側一体部品に備わる端部絶縁部は、他方の内側一体部品における前記接合リブが設けられる部分を挿通させる挿入孔を備える請求項1に記載のリアクトル。
- 前記端部絶縁部は、前記端部絶縁部における前記外側コア部が配置される側に突出し、前記外側樹脂部に埋設される脱落抑制部を備える請求項1又は請求項2に記載のリアクトル。
- 前記脱落抑制部は、前記端部絶縁部における前記外側コア部の取付位置を規定する位置決め部である請求項3に記載のリアクトル。
- 前記脱落抑制部の突出方向端部が、前記外側コア部とは逆側の外方側に屈曲している請求項4に記載のリアクトル。
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