JP2020087852A - 蓄電モジュールの製造方法 - Google Patents

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佑太朗 川畑
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Abstract

【課題】電解液の漏液経路の形成を抑制した蓄電モジュールの製造方法を提供する。【解決手段】蓄電モジュールの製造方法は、バイポーラ電極32、及び、バイポーラ電極32の周縁に接合された第1樹脂部52B、を含む複数の電極ユニット60Bが積層された積層体65Bを金型100の内側に配置する工程と、金型100の内側に樹脂を注入して、積層体65Bの側面65Baを構成する第1樹脂部52Bを樹脂によって封止する第2樹脂部54を樹脂成形する工程と、を含む。配置する工程では、積層方向の一方側から他方側に向かってバイポーラ電極32の周縁からの第1樹脂部52Bの突出量が大きくなっている積層体65Bを配置する。樹脂成形する工程では、積層方向の他方側から一方側に向かって金型100の内側へ樹脂を注入する。【選択図】図5

Description

本発明の一側面は、蓄電モジュールの製造方法に関する。
特許文献1には、積層された複数の電極と、複数の電極の周縁に沿ってそれぞれ配置された複数の一次封止体と、複数の一次封止体の外縁を被覆する二次封止体と、を有する蓄電装置が開示されている。
国際公開2018/055858号
上記のような蓄電装置を製造する場合、一例として、二次封止体は、射出成型によって形成される。すなわち、周縁に一次封止体を有する複数の電極によって構成される積層体が金型の内側に配置された状態で、金型に形成された注入口から樹脂が注入されることによって、二次封止体が形成される。しかしながら、金型の注入口の下方では、注入された樹脂によって一次封止体が部分的に溶融され得る。この場合、一次封止体が溶融されることによって、一次封止体の外縁から電極の周縁が露出し得る。これにより、電極間の電解液の漏液経路が形成される虞がある。
本発明の一形態は、電解液の漏液経路の形成を抑制した蓄電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールの製造方法は、電極、及び、電極の周縁に接合された一次封止体、を含む複数の電極ユニットが積層された積層体を金型の内側に配置する工程と、金型の内側に樹脂を注入して、積層体の側面を構成する一次封止体を樹脂によって封止する二次封止体を樹脂成形する工程と、を含む。配置する工程では、積層方向の一方側から他方側に向かって電極の周縁からの一次封止体の突出量が大きくなっている積層体を配置する。樹脂成形する工程では、積層方向の他方側から一方側に向かって金型の内側へ樹脂を注入する。
この蓄電モジュールの製造方法では、金型の内側に注入された樹脂によって、積層体の周縁に二次封止体が形成される。樹脂は、積層体の積層方向の他方側から一方側に向かって金型の内側へ注入される。そのため、積層方向の他方側においては、積層体を構成する一次封止体の溶融が想定され得る。一側面に係る方法では、溶融が想定される積層方向他方側における一次封止体の突出量が予め大きくに形成されている。そのため、金型の内側に注入された樹脂によって一次封止体が溶融されたとしても、電極の周縁が露出することが抑制される。したがって、漏液経路の形成が抑制される。
蓄電モジュールの製造方法は、配置する工程よりも前に、電極の周縁からの一次封止体の突出量が同じである複数の電極ユニットを積層し、積層された複数の電極ユニットの一次封止体の外縁を加工することによって、積層方向の一方側から他方側に向かって電極の周縁からの一次封止体の突出量が大きくなった積層体を得る工程を、さらに含んでもよい。この構成では、積層方向の一方側から他方側に向かって幅広になる一次封止体を容易に形成することができる。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールの製造方法によれば、電解液の漏液経路の形成を抑制できる。
蓄電モジュールを備える蓄電装置の一例を示す概略断面図である。 図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを示す概略断面図である。 蓄電モジュールを構成する積層体を示す概略断面図である。 蓄電モジュールを構成する積層体を示す概略断面図である。 金型と金型内に配置された積層体とを示す概略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。説明に際しては、図面に示されたXYZ直交座標系を参照する場合がある。なお、一例として、XY平面は水平面であり、Z方向は上下方向である。また、特に説明がない場合、「幅」はXY平面内における長さを意味し、「高さ」はZ方向における長さを意味する。
図1は、蓄電モジュールを備える蓄電装置の一例を示す概略断面図である。同図に示す蓄電装置10は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置10は、複数(本実施形態では3つ)の蓄電モジュール12を備えるが、単一の蓄電モジュール12を備えてもよい。蓄電モジュール12は例えばバイポーラ電池である。蓄電モジュール12は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池であるが、電気二重層キャパシタであってもよい。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
複数の蓄電モジュール12は、例えば金属板等の導電板14を介して積層され得る。積層方向Dから見て、蓄電モジュール12及び導電板14は例えば矩形形状を有する。各蓄電モジュール12の詳細については後述する。導電板14は、蓄電モジュール12の積層方向D(Z方向)において両端に位置する蓄電モジュール12の外側にもそれぞれ配置される。導電板14は、隣り合う蓄電モジュール12と電気的に接続される。これにより、複数の蓄電モジュール12が積層方向Dに直列に接続される。積層方向Dにおいて、一端に位置する導電板14には正極端子24が接続されており、他端に位置する導電板14には負極端子26が接続されている。正極端子24は、接続される導電板14と一体であってもよい。負極端子26は、接続される導電板14と一体であってもよい。正極端子24及び負極端子26は、積層方向Dに交差する方向(X方向)に延在している。これらの正極端子24及び負極端子26により、蓄電装置10の充放電を実施できる。
導電板14は、蓄電モジュール12において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板14の内部に設けられた複数の空隙14aを空気等の冷媒が通過することにより、蓄電モジュール12からの熱を効率的に外部に放出できる。各空隙14aは例えば積層方向Dに交差する方向(Y方向)に延在する。積層方向Dから見て、導電板14は、蓄電モジュール12よりも小さいが、蓄電モジュール12と同じかそれより大きくてもよい。
蓄電装置10は、交互に積層された蓄電モジュール12及び導電板14を積層方向Dに拘束する拘束部材16を備え得る。拘束部材16は、一対の拘束プレート16A,16Bと、拘束プレート16A,16B同士を連結する連結部材(ボルト18及びナット20)とを備える。各拘束プレート16A,16Bと導電板14との間には、例えば樹脂フィルム等の絶縁フィルム22が配置される。各拘束プレート16A,16Bは、例えば鉄等の金属によって構成されている。積層方向Dから見て、各拘束プレート16A,16B及び絶縁フィルム22は例えば矩形形状を有する。絶縁フィルム22は導電板14よりも大きくなっており、各拘束プレート16A,16Bは、蓄電モジュール12よりも大きくなっている。積層方向Dから見て、拘束プレート16Aの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔H1が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。同様に、積層方向Dから見て、拘束プレート16Bの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔H2が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。
一方の拘束プレート16Aは、負極端子26に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、他方の拘束プレート16Bは、正極端子24に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。ボルト18は、例えば一方の拘束プレート16A側から他方の拘束プレート16B側に向かって挿通孔H1に通され、他方の拘束プレート16Bから突出するボルト18の先端には、ナット20が螺合されている。これにより、絶縁フィルム22、導電板14及び蓄電モジュール12が挟持されてユニット化されると共に、積層方向Dに拘束荷重が付加される。
図2は、図1の蓄電装置を構成する蓄電モジュールを示す概略断面図である。蓄電モジュール12は、複数のバイポーラ電極(電極)32が積層された電極積層体30を備える。電極積層体30は、バイポーラ電極32の積層方向Dから見て、例えば矩形形状を有する。隣り合うバイポーラ電極32間にはセパレータ40が配置され得る。バイポーラ電極32は、電極板34と、電極板34の一方面に設けられた正極36と、電極板34の他方面に設けられた負極38とを含む。電極積層体30において、一のバイポーラ電極32の正極36は、セパレータ40を挟んで積層方向Dに隣り合う一方のバイポーラ電極32の負極38と対向し、一のバイポーラ電極32の負極38は、セパレータ40を挟んで積層方向Dに隣り合う他方のバイポーラ電極32の正極36と対向している。
積層方向Dにおいて、電極積層体30の一端には、内側面に負極38が配置された電極板34(負極側終端電極)が配置され、電極積層体30の他端には、内側面に正極36が配置された電極板34(正極側終端電極)が配置される。負極側終端電極の負極38は、セパレータ40を介して最上層のバイポーラ電極32の正極36と対向している。正極側終端電極の正極36は、セパレータ40を介して最下層のバイポーラ電極32の負極38と対向している。これら終端電極の電極板34はそれぞれ隣り合う導電板14(図1参照)に接続される。
蓄電モジュール12は、積層方向Dに延在する電極積層体30の側面30aにおいて電極板34の周縁34aを保持する枠体50を備える。枠体50は、積層方向Dから見て電極積層体30の周囲に設けられている。すなわち、枠体50は、電極積層体30の側面30aを取り囲むように構成されている。枠体50は、電極板34の周縁34aを保持する第1樹脂部(一次封止体)52と、積層方向Dから見て第1樹脂部52の周囲に設けられる第2樹脂部(二次封止体)54とを備え得る。
枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の電極板34の一方面(正極36が形成される面)から周縁34aにおける電極板34の端面にわたって設けられている。本実施形態では、バイポーラ電極32の周縁に第1樹脂部52が形成されることによって電極ユニット60が構成されている。積層方向Dから見て、各第1樹脂部52は、各バイポーラ電極32の電極板34の周縁34a全周にわたって設けられている。隣り合う第1樹脂部52同士は、各バイポーラ電極32の電極板34の他方面(負極38が形成される面)の外側に延在する面において当接している。その結果、第1樹脂部52には、各バイポーラ電極32の電極板34の周縁34aが埋没して保持されている。各バイポーラ電極32の電極板34の周縁34aと同様に、電極積層体30の両端に配置された電極板34の周縁34aも第1樹脂部52に埋没した状態で保持されている。これにより、積層方向Dに隣り合う電極板34,34間には、当該電極板34,34と第1樹脂部52とによって気密に仕切られた内部空間Vが形成されている。当該内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。
枠体50の外壁を構成する第2樹脂部54は、積層方向Dを軸方向として延在する筒状体である。第2樹脂部54は、積層方向Dにおいて電極積層体30の全長にわたって延在する。第2樹脂部54は、積層方向Dに延在する第1樹脂部52の外側面を覆っている。第2樹脂部54は、積層方向Dから見て内側において第1樹脂部52に溶着されている。
電極板34は、例えばニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板34の周縁34aは、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっており、当該未塗工領域が枠体50の内壁を構成する第1樹脂部52に埋没して保持される領域となっている。正極36を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極38を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。電極板34の他方面における負極38の形成領域は、電極板34の一方面における正極36の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ40は、例えばシート状に形成されている。セパレータ40を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン等からなる織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ40は、フッ化ビニリデン樹脂化合物等で補強されたものであってもよい。枠体50を構成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等が挙げられる。
本実施形態では、セパレータ40を介して積層された複数の電極ユニット60によって積層体65が構成される。そして、積層体65の第1樹脂部52の外周(側面)に対して、射出成形によって第2樹脂部54が形成されている。
以下、蓄電モジュール12の製造方法の一例について説明する。図3は、蓄電モジュールを構成する積層体を示す概略断面図である。図4は、蓄電モジュールを構成する積層体を示す概略断面図である。図5は、金型と金型内に配置された積層体とを示す概略断面図である。
一例の製造方法では、まず、未加工の積層体65Aが用意される。積層体65Aは、蓄電モジュール12における積層体65に相当する部分である。図3に示すように、積層体65Aは、セパレータ40を介して積層された複数の電極ユニット60Aによって構成されている。電極ユニット60Aは、バイポーラ電極32の周縁に第1樹脂部52Aが形成されることによって構成されている。第1樹脂部52Aは、積層方向Dに交差する方向(例えばX方向)において、蓄電モジュール12を構成する第1樹脂部52よりも大きい幅を有する。積層されている複数の電極ユニット60A同士において、それぞれの第1樹脂部52Aは互いに同じ大きさの幅を有している。第1樹脂部52Aは、例えば、樹脂によって形成されたシート体を打ち抜くことによって製造され得る。第1樹脂部52Aは、例えば溶着等により電極板34の周縁34aに接合される。
続いて、積層体65Aの外周を構成する第1樹脂部52Aが加工され、積層体65Bが形成される(図4参照)。この工程では、積層体65Aにおいて、Z方向(積層方向D)の下側(一方側)から上側(他方側)に向かって、バイポーラ電極32の周縁からの第1樹脂部52Aの突出量が大きくなるように、第1樹脂部52Aの外縁が加工される。図4では、加工後の第1樹脂部52Aが第1樹脂部52Bとして示されている。積層体65Aの第1樹脂部52Aは、第1樹脂部52Aを溶融する加熱装置によって加工され得る。すなわち、加熱装置によって第1樹脂部52Aの外縁を削り取るように加工することができる。一例として、加熱装置は、第1樹脂部52Aの溶融温度よりも高い温度に加熱できる加熱面を有するスクレーパなどを用いてもよい。
加工の一例について説明する。まず、治具等によって積層体65Aを上下方向から挟持した状態で固定する。この場合、積層体65Aの外周を構成する第1樹脂部52Aは、治具から露出している。続いて、加熱面が積層方向Dに対して傾斜するように配置された加熱装置を第1樹脂部52Aの外縁に沿ってX方向又はY方向に相対的に移動させる。この移動により、傾斜した加熱面に沿った形状となるように、第1樹脂部52Aの外縁が溶融されながら削り取られる。
このように加工された積層体65Bは、セパレータ40を介して積層された複数の電極ユニット60Bによって構成されている。電極ユニット60Bは、バイポーラ電極32の周縁に第1樹脂部52Bが形成されることによって構成されている。上述のような加工を経ることによって、積層体65Bでは、Z方向の下側から上側に向かって、バイポーラ電極32の外縁からの第1樹脂部52Bの突出量(幅)が大きくなっている。すなわち、積層体65Bは、積層方向Dに対して傾斜した側面65Baを有する。なお、突出量は、一例として、バイポーラ電極32の外縁から第1樹脂部52Bの外縁までの距離として定義され得る。
続いて、積層体65Bが金型100の内側に配置される。そして、金型100の内側に樹脂が注入されて、積層体65Bの周縁に第2樹脂部54が樹脂成形される。図5に示すように、金型100は、積層方向Dを上下方向とした場合に、上側に配置される上部金型110と、下側に配置される下部金型130とを有する。例えば、金型100では、下部金型130が固定されており、下部金型130に対して当接及び離間するように上部金型110が上下動可能となっていてもよい。
上部金型110は、積層方向Dに交差(直交)する方向に延在する主壁111を有する。主壁111には、主壁111を積層方向Dに貫通する貫通孔112が形成されている。貫通孔112の数は、1つ以上であれば特に限定されない。本実施形態では、平面視において矩形状をなす上部金型110の各辺に対応して、それぞれ1つずつ貫通孔112が設けられている。すなわち、主壁111には4つの貫通孔112が形成されている。図示例の貫通孔112は、主壁111の周縁の近傍に形成されている。この貫通孔112は、金型100内に樹脂を注入する際の注入口として使用される。積層方向Dから見て、主壁111の周縁には、積層方向Dに沿って下部金型130側に突出する周壁113が形成されている。また、主壁111の下面(内面)の中央には、周壁113から離間した位置において、積層方向Dに沿って下部金型130側に突出する突出部115が形成されている。突出部115は、例えば矩形柱状をなしている。
下部金型130は、積層方向Dに交差(直交)する方向に延在する主壁131を有する。積層方向Dから見て、主壁131の周縁には、積層方向Dに沿って上部金型110側に突出する周壁133が形成されている。本実施形態では、積層方向Dにおける周壁133の高さは、上部金型110の周壁113の高さよりも大きくなっている。また、主壁131の上面(内面)の中央には、周壁133から離間した位置において、積層方向Dに沿って上部金型110側に突出する突出部135が形成されている。突出部135は、例えば矩形柱状をなしている。
上部金型110に形成された突出部115と下部金型130に形成された突出部135とは、積層方向Dから見て同形状であり、互いに重なる位置に形成されている。上部金型110の突出部115と下部金型130の突出部135とは、上部金型110及び下部金型130が互いに当接された状態において、互いに離間している。本実施形態では、突出部115と突出部135とによって積層体65Bが積層方向Dに挟持される。積層体65Bが挟持されている状態において、積層体65Bの側面65Baを含む周縁は、積層方向Dから見て突出部115,135よりも外方に突出している。
積層体65Bが金型100の内側に配置された状態では、金型100の内側に空間SPが画定されている。この空間SPは、第2樹脂部54を樹脂形成するための樹脂が充填される空間である。積層体65Bの側面65Baは空間SPに露出している。また、図示例では、積層体65Bの上面65Bbの周縁は、主壁111に所定の距離を空けて対面している。また、下面65Bcの周縁は、主壁131に所定の距離を空けて対面している。射出形成の工程では、貫通孔112から樹脂が注入される。注入された樹脂は、上下方向(積層方向D)において、上側(他方側)から下側(一方側)に向かって移動する。これにより、空間SP内に樹脂が充填される。充填された樹脂が固化することによって第2樹脂部54が形成され、蓄電モジュール12が製造される。
以上説明したように蓄電モジュールの製造方法では、金型100の内側に注入された樹脂によって、積層体65Bの周縁に第2樹脂部54が形成される。貫通孔112から注入された樹脂は、積層体65Bの積層方向の上側から下側に向かって移動するように、金型100の内側へ注入される。そのため、積層体65Bを構成する第1樹脂部52Bの一部が溶融されることが想定され得る。特に、積層体65Bの上側であって貫通孔112に近い位置において、第1樹脂部52Bが溶融されやすい。しかしながら、本実施形態では、溶融が想定される上側の第1樹脂部52Bが予め幅広に形成されている。そのため、金型100の内側に注入された樹脂によって第1樹脂部52Bが溶融されたとしても、電極板34の周縁が露出し難くなっている。したがって、電解液の漏液経路の形成が抑制される。
また、蓄電モジュールの製造方法は、それぞれが同じ幅の第1樹脂部52Aを有する複数の電極ユニット60Aを積層し、下側から上側に向かって第1樹脂部52Aの幅が大きくなるように、積層体65Aにおける第1樹脂部52Aの外縁を加工する工程を、含んでいる。この構成では、下側から上側に向かって幅広になる第1樹脂部52Bを容易に形成することができる。
以上、実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、積層方向Dに対して傾斜した側面65Baを有する積層体65を例示したがこれに限定されない。積層体は、積層方向の一方側から他方側に向かって電極の周縁からの一次封止体の突出量が大きくなっていればよく、例えば、段階的に一次封止体の幅が大きくなっていてもよい。
12…蓄電モジュール、32…バイポーラ電極(電極)、52,52A,52B…第1樹脂部(一次封止体)、54…第2樹脂部(二次封止体)、60,60A,60B…電極ユニット、65,65A,65B…積層体、100…金型、D…積層方向。

Claims (2)

  1. 蓄電モジュールの製造方法であって、
    電極、及び、前記電極の周縁に接合された一次封止体、を含む複数の電極ユニットが積層された積層体を金型の内側に配置する工程と、
    前記金型の内側に樹脂を注入して、前記積層体の側面を構成する前記一次封止体を前記樹脂によって封止する二次封止体を樹脂成形する工程と、を含み、
    前記配置する工程では、積層方向の一方側から他方側に向かって前記電極の周縁からの前記一次封止体の突出量が大きくなっている前記積層体を配置し、
    前記樹脂成形する工程では、前記積層方向の他方側から一方側に向かって前記金型の内側へ前記樹脂を注入する、蓄電モジュールの製造方法。
  2. 前記配置する工程よりも前に、前記電極の周縁からの前記一次封止体の突出量が同じである前記複数の電極ユニットを積層し、積層された前記複数の電極ユニットの前記一次封止体の外縁を加工することによって、前記積層方向の一方側から他方側に向かって前記電極の周縁からの前記一次封止体の突出量が大きくなった前記積層体を得る工程を、さらに含む、請求項1に記載の蓄電モジュールの製造方法。
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