JP2020087559A

JP2020087559A - 平型配索材

Info

Publication number: JP2020087559A
Application number: JP2018216421A
Authority: JP
Inventors: 二郎伊藤; Jiro Ito; 慎史大下; Chikafumi Oshita; 古田　拓; Hiroshi Furuta; 拓古田
Original assignee: Toyota Motor Corp; Yazaki Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp; Yazaki Corp
Priority date: 2018-11-19
Filing date: 2018-11-19
Publication date: 2020-06-04
Anticipated expiration: 2038-11-19
Also published as: JP7010802B2

Abstract

【課題】曲げ癖を付けることなくコンパクトにして運搬することが可能な平型配索材を提供する。【解決手段】平型配索材は、剛性を有し直線状に延伸する形状の導電体をそれぞれ含み、直線状に直列接続可能な複数の平型電線と、伸縮性を有し、複数の平型電線の導電体の内部を貫通して、平型配索材の各端部に位置する平型電線に固定される紐体とを備え、隣接する平型電線の導電体は、互いに接続するための雄雌接続構造と、接続された状態で係合する係合部とを有し、隣接する平型電線が接続されていない状態では、引き伸ばされた紐体によって、隣接する平型電線の接続が誘導される。【選択図】図１

Description

本発明は、平型配索材に関する。

車両等に搭載されるワイヤハーネスには、車体への配索作業をしやすくするために剛性を有する配索材が含まれるものがある。長尺のワイヤハーネスを運搬する際には、運搬しやすいように小さく折り畳んで小型の通い箱に収容することが望まれるが、剛性を有する配索材を折り畳む場合は、自身の弾性域を超える荷重が掛かると曲げ癖が付いてしまうため、配索作業時に曲げ癖の付いた部分を伸ばして曲げを取り除く工程が必要となる。

特許文献１には、可撓性を有する部分と非可撓性を有する部分とからなる外装部材を構成に含むワイヤハーネスが記載されている。当該ワイヤハーネスにおいては、可撓性を有する部分を設けることにより、曲げ伸ばしが比較的容易とすることができる。

特開２０１４−１２８０５０号公報

しかしながら、特許文献１に記載のワイヤハーネスにおいても、曲げの曲率が大きい場合は曲げ癖が付くことを抑制しきれず、曲げを取り除く工数が必要となる虞がある。さらに、当該ワイヤハーネスは直線状に展開した状態をワイヤハーネス自体で維持することができないため、配索経路に沿って車体に固定するためには、少なくとも可撓性を有する部分（曲げ部）の両端に位置する非可撓性を有する部分をそれぞれ固定する必要があり、固定箇所が増加するなど、配索作業性や取扱い性において問題がある。

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、曲げ癖を付けることなく小さく折り畳んで運搬することができ、配索作業性や取扱い性に優れた平型配索材を提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、本発明の一局面は、平型配索材であって、剛性を有し直線状に延伸する形状の導電体をそれぞれ含み、直線状に直列接続可能な複数の平型電線と、伸縮性を有し、複数の平型電線の導電体の内部を貫通して、平型配索材の各端部に位置する平型電線に固定される紐体とを備え、隣接する平型電線の導電体は、互いに接続するための雄雌接続構造と、接続された状態で係合する係合部とを有し、隣接する平型電線が接続されていない状態では、引き伸ばされた紐体によって、隣接する平型電線の接続が誘導される、平型配索材である。

本発明によれば、曲げ癖を付けることなく小さく折り畳んで運搬することができ、配索作業性や取扱い性に優れた平型配索材を提供できる。

本発明の一実施形態に係る平型配索材の分割状態を示す図本発明の一実施形態に係る平型配索材の組み立て後の状態を示す図本発明の一実施形態に係る平型配索材の中心軸に沿った接続構造の縦断面模式図本発明の一実施形態に係る平型配索材の接続構造の詳細を示す図

本発明の一実施形態に係る平型配索材は、伸縮性を有する紐体と剛性を有する複数の平型電線によって構成され、複数の平型電線が直線状に直列接続されることで１本の平型配索材として機能する。これにより、平型配索材を運搬する際には平型配索材を平型電線単位に分割して小さく折り畳むことが可能であり、また、折り畳む際に平型電線上に曲げ部を必要としないため、曲げ癖が付くことがない。そして、複数の平型電線を直線状に直列接続する際にも紐体によって平型電線どうしの接続が誘導されるため接続しやすく、接続後は外れにくく形状を維持しやすい。そのため、車両等への実装時に配索作業性や取扱い性に優れる。

以下、図１〜図４を用いて本発明を実施するための一実施形態を説明する。

＜構成＞
本発明の一実施形態に係る平型配索材の構成を説明する。図１は本発明の一実施形態に係る平型配索材の分割状態を示す図である。図２は本発明の一実施形態に係る平型配索材の組み立て後の状態を示す図である。図３は本発明の一実施形態に係る平型配索材の中心軸に沿った接続構造の縦断面模式図である。図４は本発明の一実施形態に係る平型配索材の接続構造の詳細を示す図である。図１に示すように、平型配索材１００は複数の平型電線１および紐体２を備えており、複数の平型電線１は図２に示すように直線状に直列接続することで組み立てられ、配索材として機能する。平型配索材１００は両端に電線１０およびコネクタ１１が取り付けられることでワイヤハーネスＡＳＳＹ（assembly）として車両に実装することができる。なお、平型電線１の数は２つ以上であれば限定されない。

平型電線１は、導電体３を含む。導電体３の内部には、後述する紐体２が長手方向に貫通できるだけの通路が確保されている。導電体３の形状は、例えば、図１のような略角柱形状である。導電体３は、例えば、金属管の押出成形や、金属板の折り曲げ成形により得られ、導電体３に用いられる金属材料は、例えば銅やアルミやこれらの合金などを用いることができる。本実施形態における平型電線１は、複数の平型電線１が直線状に直列接続して組み立てられたときの外側表面のうち、端部を除く部分を絶縁体４によって覆われて絶縁される。

紐体２は、複数の平型電線１の導電体３の内部に形成された通路を通り、平型配索材１００の各端部に位置する平型電線１にストッパー５によって固定される。ストッパー５は、紐体２を固定できれば特に限定はされないが、例えば、平型配索材１００の両端の開口面を覆うことができる程度の大きさの板材としてもよいし、導電体３や紐体２と一体成型してもよい。紐体２は、平型電線１どうしが接続されていない組み立て前の状態（分割状態）において引っ張り力が発生し、平型配索材１００を小さく折り畳んだ時に断線することが無い程度の伸縮性を有していればよく、例えばゴム紐などが用いられる。紐体２の形状は、特に限定はされないが、丸紐、平紐形状などがある。

導電体３は、接続構造６および係合部８を含む。接続構造６は、一例として、複数の平型電線１が平型配索材１００として組み立てられたときに隣り合う平型電線１が嵌合して接続するための構造であり、具体的には図４に示すような雄型接続構造６Ａと雌型接続構造６Ｂからなる雄雌接続構造などがある。接続構造６により平型電線１どうしが接続されると、複数の平型電線１は直線状に展開され、平型配索材１００として機能する。

係合部８は、図４に示すように、本実施形態において係合爪８Ａおよび係合穴８Ｂから構成されており、係合爪８Ａが係合穴８Ｂに係合することで、接続構造６によって接続された複数の平型電線１が、接続後に外れることを防止する。

導電体３には、接続される平型電線１どうしの電気的接続を確実に確保するためにインデント７を設けてもよい。インデント７は、例えば図４に示すように、雌型接続構造６Ｂの内側に形成してもよいし、あるいは、雄型接続構造６Ａの外側に形成してよいし、図３に示すように、雌型接続構造６Ｂの内側と雄型接続構造６Ａの外側の両方に形成してもよい。

＜組み立て方法＞
平型配索材１００は、分割状態で紐体２が折れ曲がり小さく折り畳まれて通箱に収納されている。

作業者が通箱から平型配索材１００を取り出すと、紐体２の引っ張り力によって平型電線１どうしが近付き接続が誘導され、平型電線１は自発的に近付き合い、半嵌合状態となる。作業者は、半嵌合状態の平型電線１の接続構造６を嵌合させ、係合部８によって係合させる。あるいは、平型電線１は自発的に近付き合い、嵌合したのち、さらに自発的に係合部８により係合する。このように、平型配索材１００の組み立て作業は容易となる。また、係合部８により、組み立て後に隣接する平型電線１の接続が外れることが抑制されるため、組み立て形状が保持される。これにより、車両等への実装時の取扱い性が向上する。

＜効果等＞
本発明に係る平型配索材１００は、伸縮性を有する紐体２と複数の平型電線１によって構成され、複数の平型電線１が直線状に直列接続されることで配索材として機能することができる。よって、平型配索材１００を運搬する際には平型電線単位に分割して小さく折り畳むことが可能である。折り畳む際に平型電線１上に曲げ部を必要としないため、曲げ癖を付けることなく運搬することができる。また、紐体２によって平型電線どうしの接続が誘導されることで、組み立て作業が容易となる。また、平型電線１は剛性を有しており、係合部によって、確実に互いが接続されるので、平型配索材は形状維持ができ、車体への固定箇所を増やさなくても、車体を傷つけるような形状の歪みを抑制できる。以上のように、本発明の平型配索材１００は、曲げ癖を付けることなく小さく折り畳んで運搬することができ、配索作業性や取扱い性に優れる。

本発明は、車両等に搭載される長尺の平型配索材において有用である。

１平型電線
２紐体
３導電体
６接続構造
８係合部

Claims

平型配索材であって、
剛性を有し直線状に延伸する形状の導電体をそれぞれ含み、直線状に直列接続可能な複数の平型電線と、
伸縮性を有し、前記複数の平型電線の前記導電体の内部を貫通して、前記平型配索材の各端部に位置する前記平型電線に固定される紐体とを備え、
隣接する前記平型電線の前記導電体は、互いに接続するための雄雌接続構造と、接続された状態で係合する係合部とを有し、
隣接する前記平型電線が接続されていない状態では、引き伸ばされた前記紐体によって、前記隣接する前記平型電線の接続が誘導される、平型配索材。